JP2936749B2 - 電子制御燃料噴射装置 - Google Patents
電子制御燃料噴射装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
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Description
噴射装置に係り、特に高度を検出するのに最適な高地判
別装置と前記装置からの信号に基づいて、高度に応じた
最適な燃料噴射量、吸入空気量及び点火時期が得られる
電子制御燃料噴射装置に関する。
記載のように、スロットル弁の所定開度およびエンジン
の所定回転数での吸入空気量に対応する高度をあらかじ
め測定してマップの形でメモリに記憶させてなる高度マ
ップと、スロットルセンサによって検出される所定のス
ロットル弁開度と回転数センサによって検出される所定
のエンジン回転数での、上記エアフロメータによって計
測される吸入空気量とにより、上記メモリマップを検索
して高度を求めるものである。
サを使用したシステムにおいては、高地に行っても容積
型の空気量センサを使用したシステムとは異なり、パー
シャル領域でオーバーリッチになることもなく、定常性
能は問題ないが、低地で設定された制御定数で高地に行
くと空気密度が低下することから種々不具合が発生す
る。
を低地より大きくしてやらないと吸入空気量不足から始
動性が悪化し、又、始動時の燃料噴射パルス幅を小さく
しないとA/Fがオーバーリッチとなり始動性が悪化す
る問題がある。又、加速においては、割込噴射量を少な
くしないとA/Fがリッチとなり加速性が損なわれた
り、さらには、点火時期をリタードしないと絞弁全開付
近でノッキング発生する問題がある。
る。一方、高地判別法として、前記の方法があるが、吸
入空気量を使用することから高度判別マップが必要とな
り、ソフトの負担増、又、スロットルセンサとエアフロ
センサのばらつきにより判別精度が損なわれるなどの問
題があった。
担増とならず、かつ、高地判別精度が高い高地判別手段
を備え、前記手段からの信号で前記した低地で設定した
固定の制御定数を補正することにより、高地においても
低地と同じ車輌としての性能が得られる電子制御燃料噴
射装置を提供することにある。
ンジンの吸入空気量を検出して吸入空気量信号を出力す
る質量吸入空気センサと、エンジンの回転数を検出して
エンジン回転数信号を出力するエンジン回転数センサ
と、前記スロットル弁の開度を検出してスロットル位置
信号を出力するスロットルセンサと、前記空気量センサ
と前記エンジン回転数センサの信号からエンジンパラメ
ータを算出するエンジンパラメータ算出手段を有する電
子制御燃料噴射装置において、前記エンジンパラメータ
の値とスロットル弁開度との関係がエンジン回転数によ
らずほぼ直線関係を保つ運転領域にあるときに、現在の
運転状態から求められる現在のエンジンパラメータと、
前記現在のエンジンパラメータから所定範囲にある高度
判別用スロットル領域を、前記現在のエンジンパラメー
タが求められた運転状態を中心とした前記高度判別用ス
ロットル領域の比に応じて補正することにより高度判別
用エンジンパラメータ基準値を求める手段と、前記高度
判別用エンジンパラメータ基準値に基づくエンジンパラ
メータと前記現在のエンジンパラメータとの比較分を求
める比較分算定手段と、前記比較分に対して予め定めら
れた高度対応関係に基づき、高度判別を行う高度判別手
段を有するように構成したものである。
パラメータ基準値を、前回求められた高度判別用エンジ
ンパラメータ基準値と比較し、比較の結果、今回求めた
高度判別用エンジンパラメータ基準値が、前回求めた高
度判別用エンジンパラメータ基準値より小さいときに、
前記高度判別手段による高度判別を行うようにしたもの
である。また、前記高度判別用エンジンパラメータ基準
値を、前回求められた高度判別用エンジンパラメータ基
準値と比較し、比較の結果、今回求めた高度判別用エン
ジンパラメータ基準値が、前回求めた高度判別用エンジ
ンパラメータ基準値より大きい場合は、高度判別用エン
ジンパラメータ基準値を、今回求めた高度判別用エンジ
ンパラメータを基準値に更新することにより高度判別点
を、より低高度側に更新することにより高度判別精度の
向上を図るものである。
(例えば基本燃料噴射パルス幅T p )が、ほぼ直線関係
を保つ運転領域で、スロットルセンサの開度が所定の範
囲内でありエンジン回転数(Ne )が所定値以下の時に空
気量センサの信号(Qa )を基に算出した現在のエンジン
パラメータ(例えば基本燃料噴射パルス幅Tp =kQa
/Ne )を算出すると共に、高度判別用エンジンパラメ
ータ基準値として、前記所定範囲内にあるスロットルセ
ンサ開度と、この開度に応じたエンジンパラメータ変化
分を、現在のエンジンパラメータを算出した運転状態を
中心としたスロットル開度比より求められるエンジンパ
ラメータとすることによって高度を連続的に判別するも
のである。
らかじめ定められた補正係数で補正を行う。
数を得ることができる。
噴射装置について、図示の実施例により詳細に説明す
る。
ムの一例を示したもので、図において、エンジンが吸入
すべき空気はエアクリーナ1の入口部2から取り入れら
れ、吸気流量を検出する熱線式空気流量計3,ダクト
4,吸気流量を制御する絞り弁が収容された絞り弁ボデ
ィ5と前記ボディ5をバイパス通路に設けられたISC
制御用のバルブ22を通り、コレクタ6に入る。そし
て、ここで吸気は、エンジン7の各シリンダに接続され
た各吸気管8に分配され、シリンダ内に導かれる。他
方、ガソリンなどの燃料は、燃料タンク9から燃料ポン
プ10により吸引,加圧された上で、燃料ダンパ11,
燃料フィルタ12,燃料噴射弁(インジェクタ)13、
それに燃圧レギュレータ14が配管されている燃料系に
供給される。そして、この燃料は、上記した燃圧レギュ
レータ14により一定の圧力に調圧され、それぞれのシ
リンダの吸気管8に設けられている燃料噴射弁13から
吸気管8の中に噴射される。
表わす信号が出力され、コントロールユニット15に入
力されるようになっている。
の開度を検出するスロットルセンサ18が取付けてあ
り、その出力もコントロールユニット15に入力される
ようになっている。
タ)でこのディストにはクランク角センサが内蔵されて
おり、クランク軸の回転位置を表わす基準角信号REF
と回転速度(回転数)検出用の角度信号POSとが出力
され、これらの信号もコントロールユニット15に入力
されるようになっている。
4に示すように、MPU,ROMと、A/D変換器、エ
ンジンの運転状態を検出する各種のセンサなどからの信
号を入力として取り込み、所定の演算処理を実行し、こ
の演算結果として算定された各種の制御信号を出力し、
上記した燃料噴射弁13、点火コイル17及びISCバ
ルブ22に所定の制御信号を供給し、燃料供給量制御I
SC制御及び点火時期制御とを遂行するのである。
成されている。
本発明の基本構成から説明する。図1は、本発明の基本
構成を示したもので、高地判別手段50には、ディスト
16に内蔵されたクランク角センサ(POS)の信号か
らエンジン回転数検出手段で算出されエンジン回転数
(Ne )、スロットルセンサ18及び空気量センサ3か
らの信号(Qa)と前記エンジン回転数の信号(Ne)で
算出されたエンジンパラメータ(本発明では基本燃料噴
射パルス幅Tp =kQa/Ne)が入力される。
る。エンジン回転数がNenにおけるスロットル開度θTh
に対する基本パルス幅Tp は図に示した様になってい
る。したがって、ここで、スロットル開度で判別領域θ
Th1<θTh<θTh2を設定し、さらに、高地判別を行う為
の基準となる基本パルス幅Tp1を設定すると、高地に行
くことスロットル開度θThに対する基本パルス幅Tpの
関係は図5のようになり、高地での基本パルス幅Tp は
前記で設定した基準となる基本パルス幅Tp1より小さく
なる。
基本パルス幅Tp を設定すれば良く、又、連続的に高度
を判別したい時は、図6に示したように空気密度ρと高
度とは相関があり、又、基準になるTp1と現在のTp と
の比と空気密度ρは図7に示したような関係があること
から基準になるTp1と現在のTp との比を算出すること
により容易に高度を検出することができる。
気量、スロットル開度に対する基本パルス幅の関係は、
図16,図17に示したようになっている。図から明ら
かのように、吸入空気量を使用すると同じスロットル開
度でもエンジン回転数により異なる為、前記した方法で
は高地判別はできないことがわかる。
方法について説明する。まず、始動時のパルス幅(TI
ST)の補正法であるが、下式により補正が行なわれ
る。
特性となっており、したがって、始動時のパルス幅TI
STは、高度に応じた最適なパルス幅を得ることができ
ることから、高地においても低地と同様な始動性を得る
ことができる。次に、始動時のISCバルブの開弁Duty
の補正法について説明する。
SCONは下式により補正が行なわれる。
た特性となっており、したがって、高度が高くなり空気
密度ρが低下するとISCバルブの開弁Dutyが大きくな
ることから、高地においてもその高度に応じた始動時に
必要な吸入空気量を得ることができるので、高地におい
て低地と同様な始動性を得ることができる。
J)の補正法について説明する。加速時における割込噴
射量(TINJ)の補正法は下式により行なわれる。
した特性となっており、したがって、割込噴射量TIN
Jは、高度に応じた最適な噴射量を得ることができるこ
とから、高地においてもA/Fがオーバーリッチとなる
ことがなく、低地と同様な運転性を得ることができる。
る。点火時期は下式により補正が行なわれる。
点火時期 kADV :高度補正係数 高度補正係数kADV は、Tp/Tp1 に応じて図11に示
した特性となっており、したがって、点火時期ADV
は、高度に応じた最適な点火時期を得ることができるこ
とから、高地でノッキングが発生することもなく、低地
と同様な運転性を得ることができる。
図13により説明する。本発明は、前記した発明に対し
て、判別領域を広げて判別のチャンスを多くしたこと、
又、前記エアフロセンサとスロットセンサのばらつきを
吸収し、高度判別の精度向上を行ったものである。
横軸にエンジン回転数Ne(rpm)、縦軸にスロットル開
度θTh(度)をとり、図に示した斜線部が判別領域であ
る。この判別領域 θThL<θTh<θThH Nen-1<Ne<Nen は、1個でも良く必要に応じて何個でも設定することが
できる。判別領域を多くすると判別領域を広げることが
でき、高度判別のチャンスが増えるとともに領域が細分
化されることから高度判別の精度が向上できる。
細に説明する。図13は、図12のエンジン回転数がN
e1〜Ne2の領域をピックアップしたものである。スロッ
トル開度の領域、図においては、θThHとθThLである
が、これを設定するとこれに対応した各々のTp が決ま
ることからその差をΔTp として、θThH−θThLに対応
した基本パルス幅Tp の幅ΔTp を設定する。このΔT
p は本発明を採用するシステムで異なるのでシステムに
応じて設定する必要がある。
及びスロットルセンサのばらつきを吸収し、高度判別の
基準となるTp1の算出方法について説明する。
ばらつきを吸収する為には、当該領域で最大となる基本
パルス幅TP を学習することによって算出し、この値を
高度判別の基準値(T PH1 )として設定すれば良い。現
在の運転条件がスロットル開度θThR でエンジン回転数
がNeRとするとその時の基本パルス幅TP はTPRとな
る。
P の最大値は下式により算出することができる。
め、又、新に運転していてこの当該領域に入った時は、
再度TPHn を求め前回算出したTPHn と比較し、大き方
の値を記憶するようにしている。即ち、大きい値が算出
された場合は更新するようになっている。
在記憶されているTPHn よりも小さい場合は、その時の
TPRと、現在記憶されている最大のTPHn から下式によ
って求められたTPRH との比を算出し、高度を検出する
ものである。
6,図7の関係から容易に検出できることは前記した通
りである。
ーチャートである。このフローチャートに相当するプロ
グラムは、一定時間毎(例えば10ms毎)に走るよう
に構成されている。ステップ101〜103は各々エン
ジン回転数、吸入空気量、スロットル開度を取り込む。
ステップ104は基本燃料噴射パルス幅TP を計算す
る。ステップ105〜110は高速を検出する部分であ
る。まずステップ105ではエンジン回転数条件をチエ
ックし、次にステップ106ではスロットル開度条件を
チェックする。いずれか一方でも満たしていなければス
テップ107でタイマー(TIMER)をクリアして次
に進む。ステップ105,106の両方の条件を満足し
ている場合はステップ108へ進み、タイマーを1つだ
けカウントアツプし、ステップ109で、タイマーが所
定値に達したかどうかを判定し、達していなければ何も
しないで次へ進むが、達していればステップ110へ進
みρ=TP/TP1 を計算する。
正の方法を示したものである。ステップ111で始動時
かどうかを判定し、始動時であればステップ112〜1
15を実行する。ステップ112ではρに応じて始動時
燃料の高度補正係数KSを求め、次のステップ113で
始動パルス幅を計算する。次にステップ114ではρに
応じてISCの始動時高度補正係数KISCをテーブル
から検索し、ステップ115で始動時のISC Duty
ISCONを求める。ステップ111で始動時でないと
判定した時は、ステップ116で加速時かどうか判定す
る。加速時と判定された場合はステップ117で加速時
割込噴射量の高度補正係数KINJを求め、ステップ1
18で割込噴射量の計算を行なう。ステップ119と1
20は点火時期に対する高度補正を示しており、やはり
ρに応じたテーブルから補正量を検索することで行なっ
ている。
を検出するスロットルセンサ及び質量空気量センサの3
つの信号から高度判別用エンジンパラメータ基準値を求
め、これに基づき高度判別で行い、これを学習すること
により、連続的に高度を判別することができる。
エンジンパラメータ基準値)の更新を行い、この値を基
準にし、現在のエンジンパラメータの比から高度を判別
することにより、スロットルセンサやエアフロセンサの
ばらつきが吸収できるので精度良く高地判別を行うこと
ができる。
て、燃料噴射量、吸入空気量及び点火時期を補正するよ
うに構成したので各高度において、各々最適な値を得る
ことができるので、高地においても低地と同様の始動性
や運転性を得ることができる。
18…スロットルセンサ、16…ディストリビュータ、
22…ISCバルブ。
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンの吸入空気量を検出して吸入空気
量信号を出力する質量吸入空気センサと、エンジンの回
転数を検出してエンジン回転数信号を出力するエンジン
回転数センサと、前記スロットル弁の開度を検出してス
ロットル位置信号を出力するスロットルセンサと、前記
空気量センサと前記エンジン回転数センサの信号からエ
ンジンパラメータを算出するエンジンパラメータ算出手
段を有する電子制御燃料噴射装置において、 前記エンジンパラメータの値とスロットル弁開度との関
係がエンジン回転数によらずほぼ直線関係を保つ運転領
域にあるときに、現在のスロットル弁開度に基づく吸入
空気量とエンジン回転数から求められる現在のエンジン
パラメータを、前記現在のエンジンパラメータから所定
範囲にある高度判別用スロットル領域を用いると共に、
前記現在のエンジンパラメータが求められたスロットル
弁開度を中心とした前記高度判別用スロットル領域の比
に応じて補正することにより高度判別用エンジンパラメ
ータ基準値を求める手段と、前記求めた高度判別用エンジンパラメータ基準値の値を
前回と今回とで比較する手段を有し、今回の値が前記回
より大きいときに前記高度判別用エンジンパラメータ基
準値の値を更新すると共に、今回の値が前回よりも小さ
いときに、前記高度判別用エンジンパラメータ基準値
と、現在のエンジンパラメータの比に基づいて 予め定め
られた高度対応関係に基づき高度判別を行う高度判別手
段とを有することを特徴とする電子制御燃料噴射装置。
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