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JP2935024B1 - 木造建築物における管柱の連結装置 - Google Patents

木造建築物における管柱の連結装置

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JP2935024B1
JP2935024B1 JP8939698A JP8939698A JP2935024B1 JP 2935024 B1 JP2935024 B1 JP 2935024B1 JP 8939698 A JP8939698 A JP 8939698A JP 8939698 A JP8939698 A JP 8939698A JP 2935024 B1 JP2935024 B1 JP 2935024B1
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巖明 吉村
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Koyo Corp
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Abstract

【要約】 【目的】 木造建築物における管柱の連結金具を提供す
る。 【構成】 管柱と横部材を連結する連結金具が、横部材
の挿入孔に挿入される脚部と、管柱のスリットに挿入さ
れる頭部とを一体的に備え、前記横部材の軸孔に挿着さ
れる軸手段を介して脚部を挿入孔に固着すると共に、前
記管柱の軸孔に挿着される軸手段を介して頭部をスリッ
トに固着する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物におい
て、土台又は梁等の下側横部材と、該下側横部材の上方
に平行配置された上側横部材との間に、管柱を介装し連
結金具を介して連結する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造建築物は、図9に示すよう
に、土台2に通し柱3が立設され、一対の通し柱3、3
の間に、土台2と平行な梁6が架設されている。そし
て、土台2とその上方の梁6の間と、相互に上下に位置
する梁6、6の間には、管柱8が介装され取付けられて
いる。
【0003】一般的に、土台2及び梁6には、ほぞ穴7
0が形成され、これに対して、管柱8の木口端部にはほ
ぞ71が形成されており、ほぞ71をほぞ穴70に嵌入
することにより、管柱8の取付けが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなほぞ穴7
0とほぞ71の嵌合による管柱8の取付けは、通し柱
3、3に梁6を架設する際、該架設作業と同時に行わな
ければならない。換言すると、梁6の架設を完了した後
は、土台2とその上方の梁6の間の距離と、相互に上下
に位置する梁6、6の間の距離とが、それぞれの管柱8
のほぞ71、71を含む長さよりも短くなるため、管柱
8を介装することができなくなる。
【0005】また、近年、震災による家屋の倒壊を教訓
として、木造建築物における耐震構造が見直されている
が、前記のようなほぞ穴70とほぞ71の嵌合構造で
は、縦揺れ等の衝撃によりほぞ71がほぞ穴70から容
易に脱してしまい、管柱8が脱落するという問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記課題を
解決し、木造建築物において、梁の架設を完了した後に
おいても管柱の取付けを可能とし、建築作業を容易なら
しめ,しかも、耐震構造の点においても優れた管柱の連
結装置を提供するものであり、その第一の手段として構
成したところは、木造建築物における土台又は梁等の下
側横部材と、該下側横部材の上方に平行配置された上側
横部材との間に、管柱を介装し連結金具を介して連結す
る装置において、管柱の木口面から軸方向に延びるスリ
ットを形成すると共に、該管柱の木口端近傍部に前記ス
リットを横断する軸孔を形成し、一方、横部材における
管柱の取付面に挿入孔を形成すると共に、該横部材に前
記挿入孔を横断する軸孔を形成して成り、前記管柱と横
部材を連結する連結金具は、横部材の挿入孔に挿入され
る脚部と、管柱のスリットに挿入される頭部とを一体的
に備え、前記頭部に脚部の直径を越えて側方に張り出す
耳部を備え、頭部に前記管柱の軸孔に連通する孔を開設
すると共に、脚部に前記横部材の軸孔に連通する取付孔
を開設して成り、連結金具の脚部を横部材の挿入孔に挿
入すると共に頭部の耳部を横部材の表面に当接せしめる
ことにより脚部の取付孔と横部材の軸孔を連通状態に位
置決めした状態で、前記横部材の軸孔に挿着される軸手
段を介して脚部を挿入孔に固着すると共に、管柱のスリ
ットに連結金具の頭部を挿入せしめた状態で、前記管柱
の軸孔に挿着される軸手段を介して頭部をスリットに固
着して成る点にある。また、本発明が第二の手段として
構成したところは、木造建築物における土台又は梁等の
下側横部材と、該下側横部材の上方に平行配置された上
側横部材との間に、管柱を介装し連結金具を介して連結
する装置において、管柱の木口面から軸方向に延びるス
リットを形成すると共に、該管柱の木口端近傍部に前記
スリットを横断する軸孔を形成し、一方、横部材におけ
る管柱の取付面に挿入孔を形成すると共に、該横部材に
前記挿入孔を横断する軸孔を形成し、前記管柱の軸孔の
軸線と横部材の軸孔の軸線を相互に直交して配置せしめ
て成り、前記管柱と横部材を連結する連結金具は、横部
材の挿入孔に挿入される柱状の脚部と、該脚部の軸端に
直径方向に配置され管柱のスリットに挿入される板状の
頭部とを一体的に備え、前記板状の頭部に脚部の直径を
越えて側方に張り出す耳部を備え、頭部に前記管柱の軸
孔に連通する孔を開設すると共に、脚部に前記横部材の
軸孔に連通 する取付孔を開設して成り、連結金具の脚部
を横部材の挿入孔に挿入すると共に頭部の耳部を横部材
の表面に当接せしめることにより脚部の取付孔と横部材
の軸孔を連通状態に位置決めした状態で、前記横部材の
軸孔に挿着される軸手段を介して脚部を挿入孔に固着す
ると共に、管柱のスリットに連結金具の頭部を挿入せし
めた状態で、前記管柱の軸孔に挿着される軸手段を介し
て頭部をスリットに固着して成る点にある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が実施される木造
建築物における構成体の連結構造の1例を示している。
基礎1(図1では図示省略している)に、土台1を搭載
すると共に、通し柱3を立設するに際しては、基礎に植
設されたアンカーボルト4を利用した第一連結金具5が
使用される。また、通し柱3に梁6を取付けるに際して
は、第二連結金具7が使用される。更に、土台1と梁6
の間、並びに上下の梁6、6の間を縦方向に連結する管
柱8を取付けるに際しては、第三連結金具9が使用され
る。
【0008】(第一連結金具)第一連結金具5は、図2
(A)に示すような直線部用の第一連結金具5aと、図
2(B)に示すようなコーナー部用の第一連結金具5b
の二種類から構成されている。
【0009】直線部用の第一連結金具5aは、それぞれ
鉄板等の金属板から成るほぼ長方形の底板10と起立板
11を溶接等によりT形に連結して成り、底板10が起
立板11の左右に延びる延長部10a、10aを構成す
る。各延長部10aは、延長端の両端角部に厚肉のブロ
ック片12を溶接等により固着しており、一対のブロッ
ク片12、12の間に位置して延長部10aに孔13を
開設している。また、起立板11は、幅方向に間隔をあ
けて一対の孔14、14を開設している。
【0010】基礎1には、前記底板10の一対の孔1
3、13に対応してアンカーボルト4、4が植設されて
いる。従って、図3に示すように、アンカーボルト4、
4を孔13、13に挿通せしめることにより、底板10
を基礎1に載置し、この状態で底板10の上方からアン
カーボルト4、4に締着されるナット15、15により
底板10を固着する。尚、ナット15は、ブロック片1
2、12の間に納められる。
【0011】通し柱3は、下端の木口面から軸方向に延
びるスリット16を形成すると共に、該スリット16に
交差して通し柱3を貫通する一対の取付孔17、17を
設けている。そこで、第一連結金具5aの起立板11を
スリット16に挿入せしめることにより、通し柱3を底
板10上に起立せしめる。この状態において、スリット
16内では取付孔17と孔14が連通しているので、ナ
ット付きボルト18、18を挿通せしめ締着することに
より通し柱3と起立板11を固着する。尚、取付孔17
は、開口縁を座ぐりすることにより径大部17aを備え
ており、ナット18aが該径大部17aに納められる。
【0012】土台2は、木口面から下側一部を切除した
切欠部19を形成することにより、上側突部20を設
け、該上側突部20を上下方向に貫通する取付孔21を
開設している。そこで、土台2を基礎1に沿わして載置
するに際し、第一連結金具5aの底板10から挿出して
起立するアンカーボルト4を前記取付孔21に挿入せし
め、該アンカーボルト4の端部にナット22を締着する
ことにより、土台2を第一連結金具5aを介して基礎1
に固着する。この際、切欠部19が一方の延長部10a
のブロック片12、12に適合され、上側突部20の木
口面が通し柱3における取付孔17の径大部17aを閉
塞する。尚、前記取付孔21は、開口縁を座ぐりするこ
とにより径大部21aを備えており、ナット22が該径
大部21aに納められる。
【0013】図2(B)に示すコーナー部用の第一連結
金具5bは、土台1のコーナー部1aに対応するよう
に、底板10を平面視L形に形成することにより一対の
延長部10a、10aをL形に延長せしめた点の他は、
上記直線部用の第一連結金具5aと同様であるから、上
記説明を援用し、同一構成部分は同一符号により示して
いる。
【0014】(第二連結金具)第二連結金具7は、図5
(A)に示すように、縦方向に配置された基板部30
と、該基板部30の下端部からほぼL形に突出するブラ
ケット部31と、基板部30とブラケット部31の中心
線に沿って配置され両者を連結する翼片部32とを一体
的に備えており、基板部30に柱側の孔33、33を開
設すると共に、翼片部32に梁側の孔34、34を開設
し、更に、翼片部32に上縁から下方に向けて切欠状に
延びる受溝35を形成している。
【0015】図1に示すように、通し柱3は、前記基板
部30を嵌合せしめるための座ぐり穴36を形成すると
共に、該座ぐり穴36の内部に前記柱側の孔33、33
に対応する取付孔37、37を貫設している。即ち、取
付孔37は通し柱3を横断方向に貫通する。また、梁6
は、前記翼片部32を挿入せしめるためのスリット38
を木口面から軸方向に切込み状に形成し、該スリット3
8を交差すると共に前記梁側の孔34、34に対応する
取付孔39、39を貫設している。即ち、取付孔39は
梁6の肉厚方向に貫通する。更に、梁6は、翼片部32
の受溝35に嵌入されるピン40をスリット38に交差
して設けている。尚、梁6の木口面には、両側縁のみを
残して凹入する木口凹部41が形成されると共に、該凹
部41の下端から梁6の下面に連続する下面凹部42が
形成されている。
【0016】そこで、梁6を通し柱3に取付けるに際し
ては、図6に示すように、通し柱3の取付孔37、37
にボルト43、43を挿通した状態で、第二連結金具7
の基板部30を座ぐり穴36に嵌合せしめ、ボルト4
3、43を柱側の穴33、33に挿通せしめると共にナ
ット44、44を締着する。これにより、第二連結金具
7は、基板部30を通し柱3に固着され、ブラケット部
31及び翼片部32を通し柱3から突出せしめられる。
引き続いて、梁6のスリット38を前記翼片部32に挿
入せしめると、ピン40が受溝35に嵌入係止されると
共に、下面凹部42にブラケット部31が嵌入される。
この状態で、梁6の取付孔39、39と翼片部32の梁
側の孔34、34とが連通するので、ボルト45(図6
(B))を挿入しナット(図示省略)を締着することに
より、梁6と第二連結金具7を固着する。尚、図1に図
示するように、前記取付孔39は、開口縁を座ぐりする
ことにより径大部を備え、ナット22を該径大部に納め
るように構成することが好ましい。
【0017】図6(C)に示すように、梁6に設けた一
対の取付孔39、39と、翼片部32に設けた一対の梁
側の孔34、34は、ボルト45(又はピン)を挿通せ
しめた際、楔作用が期待できるように構成しておくこと
が好ましい。このような楔作用は、梁6における一対の
取付孔39、39の中心間の距離L1と、翼片部32に
おける一対の梁側の孔34、34の中心間の距離L2の
寸法を相互に異ならしめることにより可能になる。例え
ば、L1>L2に形成しておけば、図6(D)に示すよ
うに、打ち込んだボルト45又はピンにより、梁6の取
付孔39、39の一対を内側に押圧する楔力F1が可能
になる。一方、L1<L2に形成しておけば、図6
(E)に示すように、打ち込んだボルト45又はピンに
より、梁6の取付孔39、39の一対を外側に押圧する
楔力F2が可能になる。
【0018】前記第二連結金具7は、基板部30とブラ
ケット部31を一枚の金属板(鉄板、鋼板等)をほぼL
形に折曲することにより形成される。例えば、図4
(A)に示すように、一枚の金属板を打ち抜くことによ
り、基板部30とブラケット部31を一連一体に備えた
板状の金具素材7aが形成される。この金具素材7aの
状態で、基板部30には、柱側の孔33、33が形成さ
れ、基板部30とブラケット部31の境界部分(折曲さ
れる折曲部49)に位置する金具素材7aの両側縁に
は、ほぼW形の切欠部46、46が形成されている。即
ち、切欠部46は、中央に突起47を有し、該突起47
の両側にV溝48a、48bを形成している。また、一
対の切欠部46、46の間に位置するブラケット部31
の部分には、前記折曲部49に臨ましめて開口孔50が
開設されている。該開口孔50は、金具素材7aの幅方
向に長く延びる長円形とされ、対向する一対の直線状開
口縁50a、50bを規定し、一方の直線状開口縁50
aを基板部30の側に臨ましめ、他方の直線状開口縁5
0bをブラケット部31の側に臨ましめている。
【0019】金具素材7aをほぼL形に折曲するに際
し、折曲線BNは、一対の切欠部46、46のうち、基
板部30の側に臨むV溝48a、48aを結ぶ線により
規定される。そして、この折曲線BNに対して、開口孔
50の一対の直線状開口縁のうち基板部30の側に臨む
直線状開口縁50aが折曲線BNに一致するか又は近接
せしめられている。このため、折曲線BNに沿って金具
素材7aを折曲すると、図4(B)に示すように、開口
孔50が変形しつつ、前記直線状開口縁50aを折曲部
49の折曲形成に追従して下向きに偏位せしめる。ほぼ
L形に折曲した状態で、下向きの直線状開口縁50a
は、ブラケット部31の底面とほぼ面一に位置せしめら
れ、後述するような係止部51を構成する。尚、金属板
を折曲成形する結果、係止部51の両側に位置する折曲
部49にはR面が形成される。
【0020】更に、基板部30の自由端には舌片52が
延設されており、該舌片52は、ブラケット部31の上
方空間に向けて突出するように折曲される。このような
折曲工程が完了した後、翼片部32が溶接Wにより固着
され、図5(A)のような第二連結金具7が完成する。
尚、翼片部32は、柱側の孔33、33に干渉しないよ
うにスパナ用切欠部53が形成されている。
【0021】上記構成の第二連結金具7によれば、上述
したように通し柱3の座ぐり穴36に基板部30を嵌合
したとき、図5(B)に示すように、係止部51が座ぐ
り穴36の下縁36aに接支せしめられる。
【0022】(請求項に対応する第三連結金具の実施形
態)第三連結金具9は、図1、図7及び図8に示すよう
に、柱状の脚部61の軸端に直径方向に配置された板状
の頭部62を固着した構成であり、板状の頭部62に柱
側の孔63を開設すると共に、脚部61に取付孔64を
開設し、両孔63、64の軸線を直交して配置せしめて
いる。尚、板状の頭部62は、脚部61の直径を越える
長い板幅寸法を有しており、該頭部62の両側下縁によ
り耳部62a、62aを構成している。
【0023】管柱8は、土台2(下側横部材)とその上
方の梁6(上側横部材)との間、上下に配置された下側
の梁6(下側横部材)と上側の梁6(上側横部材)との
間に、それぞれ介装され、第三連結金具9により取付固
着される。このため、土台2及び梁6には、それぞれ管
柱8の取付面に表面から凹入された盲穴状の挿入穴65
が形成されると共に、該挿入穴65を横断する軸孔66
が形成されている。一方、管柱8には、両端の木口面か
ら軸方向に延びるスリット67が形成され、該スリット
67に交差して管柱8を貫通する軸孔68が形成されて
いる。
【0024】そこで、管柱8を取付けるに際しては、先
ず、土台2又は梁6の挿入孔65に第三連結金具9の脚
部61を挿入する。この状態で、頭部62の耳部62
a、62aが土台2又は梁6の表面に当接し、軸孔66
と取付孔64を連通状態に位置決めするので、両孔6
6、64を貫通するようにピン等の軸手段69を打ち込
み、土台2及び梁6のそれぞれに第三連結金具9を固着
する。
【0025】このように土台2等の下側横部材と梁6等
の上側横部材に第三連結金具9、9を固着した状態で、
下側横部材と上側横部材の間に管柱8を介入せしめる。
管柱8は、両端のスリット67、67に上下の第三連結
金具9、9の頭部62を挿入せしめることにより下側横
部材と上側横部材の間に介入される。この状態におい
て、スリット67内では軸孔68と柱側の孔63が連通
しているので、ピン等の軸手段70を打ち込むことによ
り、管柱8が頭部62に固着される。
【0026】図7に示す実施例においては、管柱8の上
下両端の木口面にスリット67、67を設け、一対の第
三連結金具9、9により管柱8の両端をそれぞれ下側横
部材及び上側横部材に取付固着する構成を示している
が、第三連結金具9による取付構造を少なくとも管柱8
の一端にのみ実施し、他端には図9に示した従来例のよ
うなほぞ穴とほぞによる連結構造を実施しても良い。
【0027】第三連結金具9は、図8(A)に示すよう
な鉄又は鋼等の金属製の円筒管により脚部61を形成
し、該脚部61に鉄又は鋼等の金属板から成る頭部62
を溶着することにより構成することができる。この場
合、土台2又は梁6に形成する挿入穴65は、円筒状の
脚部61に適合する丸穴を構成する。
【0028】或いは、第三連結金具9は、図8(B)に
示すような鉄又は鋼等の金属製の角形管により脚部61
を形成し、該脚部61に鉄又は鋼等の金属板から成る頭
部62を溶着することにより構成することができる。こ
の場合、土台2又は梁6に形成する挿入穴65は、角形
の脚部61に適合する角穴を構成する。
【0029】前記軸手段69、70は、ナット付きのボ
ルトから成る締付軸手段により構成しても良いが、図8
(C)に示すような打込みピンにより構成することが好
ましい。この場合、ピン(軸手段69、70)は、先端
にテーパ部71を有するテーパピンを構成すると共に、
表面にローレット等の凹凸部72を形成している。従っ
て、ピン(軸手段69、70)の打込みが容易であり、
しかも、打込み後に、凹凸部72が土台2又は梁6並び
に管柱8の木質部分に喰込み係止せしめられ、強固に固
着される。
【0030】このような第三連結金具9の構成によれ
ば、土台2又は梁6の挿入穴65に脚部61を挿入する
と共に、管柱8のスリット67に頭部62を挿入するこ
とにより、第三連結金具9は、木造建築物の構成体中に
完全に埋入され、外部に露出せず、しかも、前述のよう
に軸手段69、70をピンにより構成すれば、該軸手段
も外部に突出しない。そして、第三連結金具9は、勿論
のこと、土台2及び梁6と、管柱8も、工場生産により
量産可能であり、生産時に、土台2及び梁6に対して挿
入穴65及び軸孔66を機械的に形成し、管柱8に対し
てスリット67及び軸孔68を機械的に形成するだけ
で、所定の木造建築物を設計図通りに施工できるという
利点がある。
【0031】
【発明の効果】 本発明によれば、木造建築物におい
て、土台2の設置と梁6の架設を完了した後に、管柱8
の取付けが可能であるから、建築作業が頗る容易とな
る。特に、管柱8を取付けるに際し、土台2又は梁6の
挿入孔65に連結金具9の脚部61を挿入した状態で、
頭部62の耳部62a、62aが土台2又は梁6の表面
に当接し、軸孔66と取付孔64を連通状態に位置決め
するので、両孔66、64を貫通するようにピン等の軸
手段69を打ち込み、土台2又は梁6のそれぞれに連結
金具9を固着できる。しかも、請求項2に記載のよう
に、連結金具9の脚部61を柱状に形成すると共に、頭
部62を板状に形成し、管柱8の軸孔68と土台2又は
梁6の軸孔66を相互に軸線が直交する構成とすること
により、管柱8の取付強度が高く、耐震構造の点におい
ても優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る連結装置を実施した
木造建築物における構成体の分解斜視図である。
【図2】本発明の連結装置と併用して使用される第一連
結金具を示しており、(A)は直線部用の第一連結金具
の使用例を示す斜視図、(B)はコーナー部用の第一連
結金具の使用例を示す斜視図である。
【図3】第一連結金具の取付状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】本発明の連結装置と併用して使用される第二連
結金具を示しており、(A)は金具素材を示す斜視図、
(B)は金具素材をほぼL形に折曲した状態を示す斜視
図である。
【図5】第二連結金具を示しており、(A)は完成した
第二連結金具を示す斜視図、(B)は第二連結金具の取
付状態を示す縦断面図である。
【図6】第二連結金具を示しており、(A)は第二連結
金具の取付前の状態を分解して示す斜視図、(B)は第
二連結金具の取付状態を示す縦断面図、(C)は該金具
の孔と取付孔の位置関係を示す説明図、(D)は金具の
孔に挿入したボルトと取付孔の位置関係の第一例を示す
説明図、(E)は金具の孔に挿入したボルトと取付孔の
位置関係の第二例を示す説明図である。
【図7】本発明の1実施形態に係る連結装置(第三連結
金具)を示しており、土台、梁及び管柱と、第三連結金
具を分解して示す斜視図である。
【図8】本発明の1実施形態に係る連結装置(第三連結
金具)を示しており、(A)は第三連結金具の第1例を
示す斜視図、(B)は第三連結金具の第2例を示す斜視
図、(C)は取付状態を示す縦断面図である。
【図9】従来の木造建築物における管柱の取付状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 土台 3 通し柱 4 アンカーボルト 5 第一連結金具 6 梁 7 第二連結金具 7a 金具素材 8 管柱 9 第三連結金具(本発明金具) 61 脚部 62 頭部 62a 耳部 63 柱側の孔 64 取付孔 65 挿入穴 66 軸孔 67 スリット 68 軸孔 69、70 軸手段 71 テーパ部 72 凹凸部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築物における土台又は梁等の下側
    横部材と、該下側横部材の上方に平行配置された上側横
    部材との間に、管柱を介装し連結金具を介して連結する
    装置において、 管柱の木口面から軸方向に延びるスリットを形成すると
    共に、該管柱の木口端近傍部に前記スリットを横断する
    軸孔を形成し、一方、横部材における管柱の取付面に挿
    入孔を形成すると共に、該横部材に前記挿入孔を横断す
    る軸孔を形成して成り、 前記管柱と横部材を連結する連結金具は、横部材の挿入
    孔に挿入される脚部と、管柱のスリットに挿入される頭
    部とを一体的に備え、前記頭部に脚部の直径を越えて側
    方に張り出す耳部を備え、頭部に前記管柱の軸孔に連通
    する孔を開設すると共に、脚部に前記横部材の軸孔に連
    通する取付孔を開設して成り、 連結金具の脚部を横部材の挿入孔に挿入すると共に頭部
    の耳部を横部材の表面に当接せしめることにより脚部の
    取付孔と横部材の軸孔を連通状態に位置決めした状態
    で、 前記横部材の軸孔に挿着される軸手段を介して脚部
    を挿入孔に固着すると共に、管柱のスリットに連結金具の頭部を挿入せしめた状態
    で、 前記管柱の軸孔に挿着される軸手段を介して頭部を
    スリットに固着して成ることを特徴とする木造建築物に
    おける管柱の連結装置。
  2. 【請求項2】 木造建築物における土台又は梁等の下側
    横部材と、該下側横部材の上方に平行配置された上側横
    部材との間に、管柱を介装し連結金具を介して連結する
    装置において、 管柱の木口面から軸方向に延びるスリットを形成すると
    共に、該管柱の木口端近傍部に前記スリットを横断する
    軸孔を形成し、一方、横部材における管柱の取付面に挿
    入孔を形成すると共に、該横部材に前記挿入孔を横断す
    る軸孔を形成し、前記管柱の軸孔の軸線と横部材の軸孔
    の軸線を相互に直交して配置せしめて成り、 前記管柱と横部材を連結する連結金具は、横部材の挿入
    孔に挿入される柱状の脚部と、該脚部の軸端に直径方向
    に配置され管柱のスリットに挿入される板状の頭部とを
    一体的に備え、前記板状の頭部に脚部の直径を越えて側
    方に張り出す耳部を備え、頭部に前記管柱の軸孔に連通
    する孔を開設すると共に、脚部に前記横部材の軸孔に連
    通する取付孔を開設して成り、 連結金具の脚部を横部材の挿入孔に挿入すると共に頭部
    の耳部を横部材の表面に当接せしめることにより脚部の
    取付孔と横部材の軸孔を連通状態に位置決めした状態
    で、 前記横部材の軸孔に挿着される軸手段を介して脚部
    を挿入孔に固着すると共に、管柱のスリットに連結金具の頭部を挿入せしめた状態
    で、 前記管柱の軸孔に挿着される軸手段を介して頭部を
    スリットに固着して成ることを特徴とする木造建築物に
    おける管柱の連結装置。
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