JP2933371B2 - 発泡飲料の自動定量注出装置 - Google Patents
発泡飲料の自動定量注出装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、発泡飲料の自動定量注出装置に係り、特に
生ビールのように飲料容器から炭酸ガス圧力により飲料
を圧出して注出分配する発泡飲料の自動定量注出装置に
関する。
生ビールのように飲料容器から炭酸ガス圧力により飲料
を圧出して注出分配する発泡飲料の自動定量注出装置に
関する。
(従来の技術) 自動定量注出装置により扱われる炭酸ガスを含有する
発泡飲料として、生ビール、コーラ、ジュースなど各種
あるが、ここでは、生ビールを例として説明する。
発泡飲料として、生ビール、コーラ、ジュースなど各種
あるが、ここでは、生ビールを例として説明する。
従来、生ビールを飲料容器としての生ビール樽から定
量注出する自動定量注出装置としては、第9図に示すよ
うな自動定量注出装置が知られている。
量注出する自動定量注出装置としては、第9図に示すよ
うな自動定量注出装置が知られている。
すなわち、注出装置本体1内には、冷凍装置2と冷却
水槽3が設けられている。
水槽3が設けられている。
冷却水槽3内の冷却水4は、冷凍装置2により冷却さ
れる。冷却水槽3内には、飲料冷却管としてのビール冷
却管5が配設されており、冷却水4と熱交換するように
なっている。
れる。冷却水槽3内には、飲料冷却管としてのビール冷
却管5が配設されており、冷却水4と熱交換するように
なっている。
ビール冷却管5の一端は注出弁6に接続されており、
この注出弁6には注出口7が取り付けられている。ま
た、ビール冷却管5の他端は注出装置本体1外の飲料導
入管としてのビール導入管8に接続されている。
この注出弁6には注出口7が取り付けられている。ま
た、ビール冷却管5の他端は注出装置本体1外の飲料導
入管としてのビール導入管8に接続されている。
また、飲料容器である生ビール樽9の飲料取出口部10
には、ディスペンスヘッド11が着脱可能に装着されてい
る。このディスペンスヘッド11は、生ビール樽9内に設
けられている図示していないサイフォン管に接続されて
おり、ディスペンスヘッド11の上端は、ビール導入管8
と連通している。
には、ディスペンスヘッド11が着脱可能に装着されてい
る。このディスペンスヘッド11は、生ビール樽9内に設
けられている図示していないサイフォン管に接続されて
おり、ディスペンスヘッド11の上端は、ビール導入管8
と連通している。
また、炭酸ガス供給源である炭酸ガスボンベ13に取付
けられた減圧弁14は、ガス導管15を介してディスペンス
ヘッド11のガス導入口16と接続されている。
けられた減圧弁14は、ガス導管15を介してディスペンス
ヘッド11のガス導入口16と接続されている。
一方、注出口7の下方には、ジョッキなどの容器17が
載置できる載置台18がある。
載置できる載置台18がある。
また、注出装置本体1内の上部には、例えばタイマー
装置からなる制御装置19が配設されているとともに注出
装置本体1の前面上部には注出釦20が配設されている。
そして、制御装置19は、注出釦20が押されると注出弁6
を容器17のサイズに見合った時間だけ開くように弁駆動
装置21を制御するようになっている。
装置からなる制御装置19が配設されているとともに注出
装置本体1の前面上部には注出釦20が配設されている。
そして、制御装置19は、注出釦20が押されると注出弁6
を容器17のサイズに見合った時間だけ開くように弁駆動
装置21を制御するようになっている。
つぎに、前記の装置における炭酸飲料である生ビール
Bの注出操作について説明する。
Bの注出操作について説明する。
まず、生ビールBを注出するには、減圧弁14を用いて
炭酸ガスボンベ13内の炭酸ガスを減圧して、ガス導管1
5、ディスペンスヘッド11を介して生ビール樽9に供給
する。これにより、生ビール樽9内は炭酸ガス圧力によ
り加圧された状態となる。そして、注出弁6を開くこと
により生ビール樽9内に収納されている生ビールBは生
ビール導入管8、生ビール冷却管5を通って注出口7か
ら容器17内に注出されることになる。
炭酸ガスボンベ13内の炭酸ガスを減圧して、ガス導管1
5、ディスペンスヘッド11を介して生ビール樽9に供給
する。これにより、生ビール樽9内は炭酸ガス圧力によ
り加圧された状態となる。そして、注出弁6を開くこと
により生ビール樽9内に収納されている生ビールBは生
ビール導入管8、生ビール冷却管5を通って注出口7か
ら容器17内に注出されることになる。
なお、注出された生ビールBは、容器17内に液と泡が
所定量注出されることが好ましく、これにより生ビール
Bの風味が大きく左右される。
所定量注出されることが好ましく、これにより生ビール
Bの風味が大きく左右される。
生ビール樽9内の生ビールBに作用させる炭酸ガス圧
力を一定(減圧弁14の調整圧力を常に一定)にしておく
と、ビール導入管8やビール冷却管5内を通過させて生
ビールBを注出弁6を介して注出する場合、管路抵抗が
一定であるので注出速度は一定となる。
力を一定(減圧弁14の調整圧力を常に一定)にしておく
と、ビール導入管8やビール冷却管5内を通過させて生
ビールBを注出弁6を介して注出する場合、管路抵抗が
一定であるので注出速度は一定となる。
ジョッキ等の容器17のサイズに合わせて制御装置19よ
り注出時間を設定するだけで注出釦20を操作して常に定
量の注出が可能となる。
り注出時間を設定するだけで注出釦20を操作して常に定
量の注出が可能となる。
なお、図示していないが異なるサイズの容器17を併用
して生ビールBを分配注出する場合、異なるサイズの容
器17の数に相応する注出釦(選別スイッチ)20…を備
え、各注出釦20…を操作することにより容器のサイズに
見合う時間だけ注出弁6を開き、各々の容器一杯に定量
注ぎできるように構成されていた。
して生ビールBを分配注出する場合、異なるサイズの容
器17の数に相応する注出釦(選別スイッチ)20…を備
え、各注出釦20…を操作することにより容器のサイズに
見合う時間だけ注出弁6を開き、各々の容器一杯に定量
注ぎできるように構成されていた。
しかしながら、従来の装置ではジョッキなどの容器17
を手持ちして注出するため、注出の度に容器17と注出弁
6の注出口7との位置関係(高さ、傾け角度)が異なり
生ビールBの泡の制御は結果的に係員の手加減にかかっ
ていた。
を手持ちして注出するため、注出の度に容器17と注出弁
6の注出口7との位置関係(高さ、傾け角度)が異なり
生ビールBの泡の制御は結果的に係員の手加減にかかっ
ていた。
生ビールBの泡の立ち具合を人手によって調整する方
法、すなわち、上手な注ぎ方としては、容器17と注出口
7との距離を近付け注出口7に対し容器17を約45度位の
角度に傾けて保持し生ビールBを容器17の内壁に沿わせ
るようにして注ぎ込み、容器17から溢出しないように次
第に容器17を直立させていき満杯になるまで注ぎ出す。
法、すなわち、上手な注ぎ方としては、容器17と注出口
7との距離を近付け注出口7に対し容器17を約45度位の
角度に傾けて保持し生ビールBを容器17の内壁に沿わせ
るようにして注ぎ込み、容器17から溢出しないように次
第に容器17を直立させていき満杯になるまで注ぎ出す。
この時、泡量が少ない時は、注出の途中に容器17と注
出口7との距離(落差)を大きくとって高い位置から生
ビールBを落下させて恣意的に泡をたて泡量を制御する
方法が取られていた。
出口7との距離(落差)を大きくとって高い位置から生
ビールBを落下させて恣意的に泡をたて泡量を制御する
方法が取られていた。
このため、容器17のサイズに見合った時間だけ注出弁
6を開くという定量注出の制御がされていても容器17の
受け方で発泡量が異なるため高度な技術を要していた。
6を開くという定量注出の制御がされていても容器17の
受け方で発泡量が異なるため高度な技術を要していた。
別な注ぎ方として高い位置から生ビールBを容器17内
に落下させ発泡量を人為的に調節する方法は難しいた
め、容器17を注出口7に対して傾斜させ生ビールBの注
出を受け次第に直立させ、泡量をできるだけ少なく注出
するとともに途中から図示していないが注出弁6を半開
状態に制御し、生ビールBを泡状で注出し、容器17が満
杯になったら注出弁6を閉止するという方法が取られて
いた。
に落下させ発泡量を人為的に調節する方法は難しいた
め、容器17を注出口7に対して傾斜させ生ビールBの注
出を受け次第に直立させ、泡量をできるだけ少なく注出
するとともに途中から図示していないが注出弁6を半開
状態に制御し、生ビールBを泡状で注出し、容器17が満
杯になったら注出弁6を閉止するという方法が取られて
いた。
注出弁6を半開状態にして強制的に生ビールBを発泡
させて泡量を調節する方法は一般的に取られている方法
であるが、味の劣化が著しく、理想的には生ビールBの
注出過程で自然に生ビールB中から一定量炭酸ガスを遊
離発泡させ泡量を制御するような抽出制御が望ましいと
されている。
させて泡量を調節する方法は一般的に取られている方法
であるが、味の劣化が著しく、理想的には生ビールBの
注出過程で自然に生ビールB中から一定量炭酸ガスを遊
離発泡させ泡量を制御するような抽出制御が望ましいと
されている。
周知のように生ビールB中には、炭酸ガスが2.4〜2.9
vol含有されており、生ビールBの温度に対して適応し
た圧力をかけておかないと炭酸ガスが遊離発泡したり或
いは逆に炭酸ガスが生ビールB中に過度に吸収されて著
しい味覚の低下をきたすことになる。
vol含有されており、生ビールBの温度に対して適応し
た圧力をかけておかないと炭酸ガスが遊離発泡したり或
いは逆に炭酸ガスが生ビールB中に過度に吸収されて著
しい味覚の低下をきたすことになる。
一般的には、10℃の生ビールBには1kg/cm2、20℃の
生ビールBには2kg/cm2、また、30℃の生ビールBには3
kg/cm2の炭酸ガス圧力をかけておくと炭酸ガス含有量が
維持できる。このように、温度と圧力の条件がある条件
下では安定であるが、生ビールBを注出する際のように
流動状態におかれると条件の均衡が破れて炭酸ガスが遊
離し発泡する。
生ビールBには2kg/cm2、また、30℃の生ビールBには3
kg/cm2の炭酸ガス圧力をかけておくと炭酸ガス含有量が
維持できる。このように、温度と圧力の条件がある条件
下では安定であるが、生ビールBを注出する際のように
流動状態におかれると条件の均衡が破れて炭酸ガスが遊
離し発泡する。
また、ジョッキ等の容器17に注出する際、容器17に注
出弁6の注出口7を近づけて生ビールBの注出落下する
落差を小さくして注出すると発泡は少なく、大きくとる
と発泡量が多くなる。発泡の度合は、生ビールBの流動
速度および流動状況と関連し、流動速度が遅いときは発
泡は穏やかであり、速度が早いときは発泡も急激にな
る。
出弁6の注出口7を近づけて生ビールBの注出落下する
落差を小さくして注出すると発泡は少なく、大きくとる
と発泡量が多くなる。発泡の度合は、生ビールBの流動
速度および流動状況と関連し、流動速度が遅いときは発
泡は穏やかであり、速度が早いときは発泡も急激にな
る。
以上のことを鑑みて生ビールBのような発泡飲料を定
量注出する場合、制御装置20として単に容器17に見合っ
た時間だけ注出弁6を開くといったことだけでは不完全
であり、生ビールBの温度に応じて生ビール樽9に供給
する炭酸ガス圧力を変更する必要があり、それに伴って
注出弁6の「開」時間も変更する必要がある。
量注出する場合、制御装置20として単に容器17に見合っ
た時間だけ注出弁6を開くといったことだけでは不完全
であり、生ビールBの温度に応じて生ビール樽9に供給
する炭酸ガス圧力を変更する必要があり、それに伴って
注出弁6の「開」時間も変更する必要がある。
また、容器17の傾け角度等生ビールBの受け方も調整
する必要があり、これらを人為的に再調整するには、非
常に煩わしい操作である。
する必要があり、これらを人為的に再調整するには、非
常に煩わしい操作である。
また、生ビールBが完全な液状で容器17に注出されれ
ば容器サイズに応じた時間だけ注出弁6を開くという制
御で定量注出できるが、前述したように注出の際に発泡
を伴うため、仮に発泡が著しい注出状態の場合、時間だ
けの制御では、決められた時間内注出弁6が閉じないた
め、容器17から生ビールBが溢出してしまうことになり
制御不良となる等の問題がある。
ば容器サイズに応じた時間だけ注出弁6を開くという制
御で定量注出できるが、前述したように注出の際に発泡
を伴うため、仮に発泡が著しい注出状態の場合、時間だ
けの制御では、決められた時間内注出弁6が閉じないた
め、容器17から生ビールBが溢出してしまうことになり
制御不良となる等の問題がある。
生ビールBの発泡量が、生ビールBの温度や炭酸ガス
圧力や注出速度(流動速度)や注出落差等によって異な
るため容器サイズと時間の関係だけでは容器17が一杯に
満たされた状態で注出弁6を閉じるという制御が困難と
なる。
圧力や注出速度(流動速度)や注出落差等によって異な
るため容器サイズと時間の関係だけでは容器17が一杯に
満たされた状態で注出弁6を閉じるという制御が困難と
なる。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来の装置は、容器から発泡飲料が溢出
することなく容器一杯に満たされた状態で注出すること
が極めて困難であり、また、発泡飲料の味を損なわない
ような注出を安定して行うことができないといった問題
があった。
することなく容器一杯に満たされた状態で注出すること
が極めて困難であり、また、発泡飲料の味を損なわない
ような注出を安定して行うことができないといった問題
があった。
本発明は、前記事情に基づきなされたもので、その目
的とするところは、容器から発泡飲料が溢出することな
く容器一杯に満たされた状態で注出でき、しかも、発泡
飲料の味を損なわないような注出を安定して行い得るよ
うにした発泡飲料の自動定量注出装置を提供しようとす
るものである。
的とするところは、容器から発泡飲料が溢出することな
く容器一杯に満たされた状態で注出でき、しかも、発泡
飲料の味を損なわないような注出を安定して行い得るよ
うにした発泡飲料の自動定量注出装置を提供しようとす
るものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、課題を解決するための手段として、炭酸ガ
スを含有する発泡飲料を収納した飲料容器内に炭酸ガス
を供給し、この炭酸ガスの圧力により飲料を注出弁から
容器内に分配注出する発泡飲料の自動定量注出装置にお
いて、前記容器を載置する載置台と、この載置台を傾斜
させる台傾斜駆動装置と、前記載置台に載置された容器
内への飲料の注出を開始するための信号を入力する注出
開始入力手段と、前記飲料の温度を検知する温度検知手
段と、前記容器内に注出される飲料の泡又は液面を検知
する液面検知装置と、前記注出弁を開閉駆動する弁駆動
装置と、前記弁駆動装置と前記台傾斜駆動装置とを前記
注出開始入力手段、前記温度検知手段および前記液面検
知装置からの信号により制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、前記注出開始入力手段の投入により前
記温度検知手段からの信号を受け前記飲料の温度に応じ
て前記載置台の傾斜駆動保持時間を演算し容器を演算さ
れた時間傾斜させた後に直立状態にすべく前記台傾斜駆
動装置を制御するとともに前記弁駆動装置の作動によっ
て注出弁を開いて飲料を容器内に注出させ、前記液面検
知装置により前記容器内に注出される飲料の泡又は液面
が予め設定された位置まできたことが検知されると前記
注出弁を閉じるように制御する構成としたものである。
スを含有する発泡飲料を収納した飲料容器内に炭酸ガス
を供給し、この炭酸ガスの圧力により飲料を注出弁から
容器内に分配注出する発泡飲料の自動定量注出装置にお
いて、前記容器を載置する載置台と、この載置台を傾斜
させる台傾斜駆動装置と、前記載置台に載置された容器
内への飲料の注出を開始するための信号を入力する注出
開始入力手段と、前記飲料の温度を検知する温度検知手
段と、前記容器内に注出される飲料の泡又は液面を検知
する液面検知装置と、前記注出弁を開閉駆動する弁駆動
装置と、前記弁駆動装置と前記台傾斜駆動装置とを前記
注出開始入力手段、前記温度検知手段および前記液面検
知装置からの信号により制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、前記注出開始入力手段の投入により前
記温度検知手段からの信号を受け前記飲料の温度に応じ
て前記載置台の傾斜駆動保持時間を演算し容器を演算さ
れた時間傾斜させた後に直立状態にすべく前記台傾斜駆
動装置を制御するとともに前記弁駆動装置の作動によっ
て注出弁を開いて飲料を容器内に注出させ、前記液面検
知装置により前記容器内に注出される飲料の泡又は液面
が予め設定された位置まできたことが検知されると前記
注出弁を閉じるように制御する構成としたものである。
(作 用) すなわち、本発明は、載置台を予め設定した傾斜角に
傾けて容器を傾け、発泡飲料を容器の壁に沿わせるよう
に流下させて発泡を制御しながら注出し、飲料の温度に
見合った注出時間が経過すると載置台を直立状態に戻
し、さらに、容器の直立した状態で液面または泡面を検
知して飲料の注出を停止させるため、従来装置のように
容器を手加減で傾けたり注出口との落差を付けたりする
ものに比べ、注出操作が簡単かつ確実である。
傾けて容器を傾け、発泡飲料を容器の壁に沿わせるよう
に流下させて発泡を制御しながら注出し、飲料の温度に
見合った注出時間が経過すると載置台を直立状態に戻
し、さらに、容器の直立した状態で液面または泡面を検
知して飲料の注出を停止させるため、従来装置のように
容器を手加減で傾けたり注出口との落差を付けたりする
ものに比べ、注出操作が簡単かつ確実である。
また、最初に容器を傾けて注出弁の注ぎ口に容器の壁
を接近させ容器の壁を沿わせるように流下させ発泡を制
御しながら注出し、ついで、必要な泡量を得るために容
器を直立させ、注出弁の注ぎ口からの落差を大きくとっ
て発泡させ泡付きできるため、液量と泡量の比率を適正
に制御して注出でき、泡の量が重要である生ビール等に
は有用である。また、特に泡量の制御については注出弁
を全開したまま注出落差を自動制御して発泡量を調整す
ることができ、味覚の点で劣化が少ない注出が可能とな
る。
を接近させ容器の壁を沿わせるように流下させ発泡を制
御しながら注出し、ついで、必要な泡量を得るために容
器を直立させ、注出弁の注ぎ口からの落差を大きくとっ
て発泡させ泡付きできるため、液量と泡量の比率を適正
に制御して注出でき、泡の量が重要である生ビール等に
は有用である。また、特に泡量の制御については注出弁
を全開したまま注出落差を自動制御して発泡量を調整す
ることができ、味覚の点で劣化が少ない注出が可能とな
る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第6図を参照
して説明する。
して説明する。
第1図中、1は注出装置本体であり、この注出装置本
体1内には、冷凍装置2と冷却水槽3が設けられてい
る。
体1内には、冷凍装置2と冷却水槽3が設けられてい
る。
冷却水槽3内の冷却水4は、冷凍装置2により冷却さ
れる。冷却水槽3内には、飲料冷却管としてのビール冷
却管5が配設されており、冷却水4と熱交換するように
なっている。
れる。冷却水槽3内には、飲料冷却管としてのビール冷
却管5が配設されており、冷却水4と熱交換するように
なっている。
ビール冷却管5の一端は注出弁6に接続されており、
この注出弁6には注出口7が取り付けられている。ま
た、ビール冷却管5の他端は注出装置本体1外の飲料導
入管としてのビール導入管8に接続されている。
この注出弁6には注出口7が取り付けられている。ま
た、ビール冷却管5の他端は注出装置本体1外の飲料導
入管としてのビール導入管8に接続されている。
また、飲料容器である生ビール樽9の飲料取出口部10
には、ディスペンスヘッド11が着脱可能に装着されてい
る。このディスペンスヘッド11は、生ビール樽9内に設
けられている図示していないサイフォン管に接続されて
おり、ディスペンスヘッド11の上端は、ビール導入管8
と連通している。
には、ディスペンスヘッド11が着脱可能に装着されてい
る。このディスペンスヘッド11は、生ビール樽9内に設
けられている図示していないサイフォン管に接続されて
おり、ディスペンスヘッド11の上端は、ビール導入管8
と連通している。
また、炭酸ガス供給源である炭酸ガスボンベ13に取付
けられた減圧弁14は、ガス導管15を介して、ディスペン
スヘッド11のガス導入口16と接続されている。
けられた減圧弁14は、ガス導管15を介して、ディスペン
スヘッド11のガス導入口16と接続されている。
一方、注出口7は注出装置本体1の前面側中央部に形
成された凹所1aに臨んでおり、その下方には、ジョッキ
等の容器17が載置できる容器支持手段25が設けられてい
る。容器支持手段25は、載置台26とこの載置台26を傾斜
させるリニアヘッド付ステッピングモータからなる台傾
斜駆動装置27とからなる。
成された凹所1aに臨んでおり、その下方には、ジョッキ
等の容器17が載置できる容器支持手段25が設けられてい
る。容器支持手段25は、載置台26とこの載置台26を傾斜
させるリニアヘッド付ステッピングモータからなる台傾
斜駆動装置27とからなる。
載置台26は、L字状を呈しその垂直板部26aの裏面上
端部を軸28を介して凹所1aの垂直壁面部に枢着すること
により回動可能となっている。また、台傾斜駆動装置27
は、突没可能なリニアヘッド27aとこのリニアヘッド27a
を駆動するステッピングモータ27bからなる。そして、
台傾斜駆動装置27のステッピングモータ27bを駆動する
ことによりリニアヘッド27aか突出して載置台26の垂直
板部26aの裏面を押し、載置台26が図中二点鎖線で示す
ように軸28を回動支点として傾斜するようになってい
る。
端部を軸28を介して凹所1aの垂直壁面部に枢着すること
により回動可能となっている。また、台傾斜駆動装置27
は、突没可能なリニアヘッド27aとこのリニアヘッド27a
を駆動するステッピングモータ27bからなる。そして、
台傾斜駆動装置27のステッピングモータ27bを駆動する
ことによりリニアヘッド27aか突出して載置台26の垂直
板部26aの裏面を押し、載置台26が図中二点鎖線で示す
ように軸28を回動支点として傾斜するようになってい
る。
また、注出装置本体1内の上部には、制御装置30が配
設されている。そして、この制御装置30は、第2図にも
示すように、前記台傾斜駆動装置27および注出弁6を開
閉操作する電磁弁からなる弁駆動装置21と電気的に接続
されており、各々を制御できるようになっている。さら
に、制御装置30には、注出装置本体1の上部前面に配置
された注出開始入力手段である注出釦20、および注出装
置本体1の上部背面に配置された温度検知手段としての
温度センサ38、および後述する液面検知装置31が電気的
に接続されており、各々の検知信号を制御装置30に入力
できるようになっている。
設されている。そして、この制御装置30は、第2図にも
示すように、前記台傾斜駆動装置27および注出弁6を開
閉操作する電磁弁からなる弁駆動装置21と電気的に接続
されており、各々を制御できるようになっている。さら
に、制御装置30には、注出装置本体1の上部前面に配置
された注出開始入力手段である注出釦20、および注出装
置本体1の上部背面に配置された温度検知手段としての
温度センサ38、および後述する液面検知装置31が電気的
に接続されており、各々の検知信号を制御装置30に入力
できるようになっている。
温度センサ38は、生ビール樽9の表面あるいは第1図
において図示するようにビール導入管8に装着された検
知部38aとリード線39を介して接続されており、ビール
冷却管5に導かれる生ビールBの温度を間接的に検出す
るようになっている。
において図示するようにビール導入管8に装着された検
知部38aとリード線39を介して接続されており、ビール
冷却管5に導かれる生ビールBの温度を間接的に検出す
るようになっている。
また、液面検知装置31は、検出距離がH1となる反射型
光センサなどの光電式のものからなり、容器17内の生ビ
ールBの液面または泡面高さを検知するものである。そ
して、検出距離H1は、載置台26に載置されたある決めら
れたサイズの容器17の上縁までの距離と同じ距離に設定
されている。
光センサなどの光電式のものからなり、容器17内の生ビ
ールBの液面または泡面高さを検知するものである。そ
して、検出距離H1は、載置台26に載置されたある決めら
れたサイズの容器17の上縁までの距離と同じ距離に設定
されている。
つぎに、この様に構成された自動定量注出装置の動作
について、第3図ないし第5図、および第6図のフロー
チャートを加えて説明する。
について、第3図ないし第5図、および第6図のフロー
チャートを加えて説明する。
先ず、予め減圧弁14を用いて炭酸ガスボンベ13内の炭
酸ガスを減圧し、ガス導管15、ディスペンスヘッド11を
介して生ビール樽9に供給する。そして、この炭酸ガス
圧力により生ビール樽9内の生ビールBを注出可能な状
態とする。
酸ガスを減圧し、ガス導管15、ディスペンスヘッド11を
介して生ビール樽9に供給する。そして、この炭酸ガス
圧力により生ビール樽9内の生ビールBを注出可能な状
態とする。
そして、生ビールBを注出するに当たって、載置台26
の上にジョッキ等の容器17を載置する。この時、載置台
26は、第3図に示すように傾斜状態になっておらず、容
器17が直立状態に載置される。この後、第6図のステッ
プS1で示すように注出釦21を押すことになる。
の上にジョッキ等の容器17を載置する。この時、載置台
26は、第3図に示すように傾斜状態になっておらず、容
器17が直立状態に載置される。この後、第6図のステッ
プS1で示すように注出釦21を押すことになる。
第6図のステップS2で示すように温度センサ38により
ビール冷却管5に導かれる生ビールBの温度が検知され
マイクロコンピュータを設けてなる制御装置30に入力さ
れる。これにより、制御装置30により第6図のステップ
S3で示すように台傾斜駆動装置17の容器傾斜保持時間が
演算され、かつ、第6図のステップS4で示すように台傾
斜駆動装置17が動作して第4図に示すように載置台26を
傾斜駆動し、容器17を注出弁6の注出口7に対して傾斜
して保持する。
ビール冷却管5に導かれる生ビールBの温度が検知され
マイクロコンピュータを設けてなる制御装置30に入力さ
れる。これにより、制御装置30により第6図のステップ
S3で示すように台傾斜駆動装置17の容器傾斜保持時間が
演算され、かつ、第6図のステップS4で示すように台傾
斜駆動装置17が動作して第4図に示すように載置台26を
傾斜駆動し、容器17を注出弁6の注出口7に対して傾斜
して保持する。
ついで、制御装置30により第6図のステップS5に示す
ように弁駆動装置21が作動して注出弁6が「開」制御さ
れ、生ビールBが生ビール導入管8、ビール冷却管5を
通って容器17内に注出口7から容器17内に注出される。
容器17内に注出された生ビールBは容器17の内壁を沿う
ようにして緩やかに流下し、容器17内に貯液される。こ
のとき、注出の際、生ビールBから一部炭酸ガスが遊離
発泡し、容器17内の上面側に泡層を形成する。そして、
液面および泡面が上昇する。
ように弁駆動装置21が作動して注出弁6が「開」制御さ
れ、生ビールBが生ビール導入管8、ビール冷却管5を
通って容器17内に注出口7から容器17内に注出される。
容器17内に注出された生ビールBは容器17の内壁を沿う
ようにして緩やかに流下し、容器17内に貯液される。こ
のとき、注出の際、生ビールBから一部炭酸ガスが遊離
発泡し、容器17内の上面側に泡層を形成する。そして、
液面および泡面が上昇する。
そして、温度センサ38の検知結果に応じて制御装置30
により演算され容器傾斜保持時間が経過すると制御装置
30から台傾斜駆動装置27に信号が送られ第6図のステッ
プS6で示すように台傾斜駆動装置27が駆動制御される。
そして、第5図に示すように容器17が直立状態になるよ
うに載置台26を戻す。
により演算され容器傾斜保持時間が経過すると制御装置
30から台傾斜駆動装置27に信号が送られ第6図のステッ
プS6で示すように台傾斜駆動装置27が駆動制御される。
そして、第5図に示すように容器17が直立状態になるよ
うに載置台26を戻す。
このとき、台傾斜駆動装置27を構成するリニアヘッド
27a付のステッピングモータ27bの駆動速度を調節して注
出口7から注出される生ビールBの落下高さを加減して
発泡量を制御することができる。
27a付のステッピングモータ27bの駆動速度を調節して注
出口7から注出される生ビールBの落下高さを加減して
発泡量を制御することができる。
容器17を直立させると傾斜時よりも容器17内の泡面
(または液面)の位置が第5図に示すようにH2まで下降
するため、容器17の載置台26が傾斜状態から直立状態に
駆動制御される間にΔh(Δh=H2−H1)の高さ分、前
述した落差制御により発泡量を制御しながら生ビールB
が注出されることになる。
(または液面)の位置が第5図に示すようにH2まで下降
するため、容器17の載置台26が傾斜状態から直立状態に
駆動制御される間にΔh(Δh=H2−H1)の高さ分、前
述した落差制御により発泡量を制御しながら生ビールB
が注出されることになる。
そして、第6図のステップS7で示すように液面検知装
置31によって容器17内の生ビールBの泡面(または液
面)の検出動作が開始される。そして、容器17内に生ビ
ールBが一杯に満たされた時に第6図のステップS8で示
すように所定の泡面(または液面)が検知され、この液
面検知装置31の検知信号が制御装置30に送られる。
置31によって容器17内の生ビールBの泡面(または液
面)の検出動作が開始される。そして、容器17内に生ビ
ールBが一杯に満たされた時に第6図のステップS8で示
すように所定の泡面(または液面)が検知され、この液
面検知装置31の検知信号が制御装置30に送られる。
この液面検知装置31の検知信号を受けて制御装置30は
第6図のステップS9で示すように注出弁6を「閉」状態
にすべく弁駆動装置21を制御する。そして、生ビールB
の注出を完了する。
第6図のステップS9で示すように注出弁6を「閉」状態
にすべく弁駆動装置21を制御する。そして、生ビールB
の注出を完了する。
なお、容器17の上縁の泡面(または液面)を検知して
注出弁6を閉じ、注出を停止するようにしたから、生ビ
ールBを容器17から溢出させることなく注出できる。
注出弁6を閉じ、注出を停止するようにしたから、生ビ
ールBを容器17から溢出させることなく注出できる。
また、容器17内に注出された生ビールBは、注出弁6
の開度を調節することなく注出落差の制御により自然発
生的に発泡させることができ、味の劣化も防止できる。
の開度を調節することなく注出落差の制御により自然発
生的に発泡させることができ、味の劣化も防止できる。
台傾斜駆動装置27の駆動時間を、生ビールBの温度に
応じて変化させる理由は、生ビール樽9内の生ビールB
に前述したように生ビールB中の炭酸ガスの溶存量を維
持するために温度に見合った炭酸ガス圧力を作用させて
注出するために、例えば低温の生ビールBを低圧で注出
する場合、ビール冷却管5中の流動速度や注出口7から
の生ビールBの注出速度は遅くなり、容器17内に注出さ
れる生ビールBの発泡量は少なめになる。
応じて変化させる理由は、生ビール樽9内の生ビールB
に前述したように生ビールB中の炭酸ガスの溶存量を維
持するために温度に見合った炭酸ガス圧力を作用させて
注出するために、例えば低温の生ビールBを低圧で注出
する場合、ビール冷却管5中の流動速度や注出口7から
の生ビールBの注出速度は遅くなり、容器17内に注出さ
れる生ビールBの発泡量は少なめになる。
逆に高温の生ビールBを高圧で注出する場合、ビール
冷却管5中の流動速度や注出弁6の注出口7からの生ビ
ールBの注出速度は遅くなり、容器17内に注出される生
ビールBの発泡量は多めになる。
冷却管5中の流動速度や注出弁6の注出口7からの生ビ
ールBの注出速度は遅くなり、容器17内に注出される生
ビールBの発泡量は多めになる。
このように、生ビールBは低温では発泡し難く高温で
は発泡し易いという特性があるため容器17内に生ビール
Bの液と泡の比率を適正に注出するためには前述したよ
うな注出落差の制御が重要となる。
は発泡し易いという特性があるため容器17内に生ビール
Bの液と泡の比率を適正に注出するためには前述したよ
うな注出落差の制御が重要となる。
高温の生ビールBを高圧で注出する場合、注出口7に
対して容器17を傾斜して接近させ注出落差をできるだけ
小さくして発泡を押さえながら注出することが必要であ
る。このことは、台傾斜駆動装置27の傾斜駆動時間、す
なわち、容器17の傾斜時間をできるだけ長時間保持する
ことが必要である。
対して容器17を傾斜して接近させ注出落差をできるだけ
小さくして発泡を押さえながら注出することが必要であ
る。このことは、台傾斜駆動装置27の傾斜駆動時間、す
なわち、容器17の傾斜時間をできるだけ長時間保持する
ことが必要である。
低温の生ビールBを低圧で注出する場合、発泡し難い
ため逆に容器17の傾斜時間を短時間にして容器17を直立
状態に駆動制御し注出落差を大きくすることにより発泡
量を適正に制御する必要があるからである。
ため逆に容器17の傾斜時間を短時間にして容器17を直立
状態に駆動制御し注出落差を大きくすることにより発泡
量を適正に制御する必要があるからである。
また、生ビールB内の炭酸ガスの溶存量を維持するた
めの温度と圧力の平衡関係を鑑みて、より適正な発泡制
御をするために減圧弁14を例えば実開昭64−6298号公報
に見られるような炭酸ガス自動調整装置を用いて生ビー
ルBの温度に応じて炭酸ガス圧力を生ビールBに作用さ
せるようにすることも可能である。
めの温度と圧力の平衡関係を鑑みて、より適正な発泡制
御をするために減圧弁14を例えば実開昭64−6298号公報
に見られるような炭酸ガス自動調整装置を用いて生ビー
ルBの温度に応じて炭酸ガス圧力を生ビールBに作用さ
せるようにすることも可能である。
なお、上述の一実施例において、直立状態への移行時
に、台傾斜駆動装置27を構成するリニアヘッド27a付の
ステッピングモータ27bの駆動速度を調節して注出口7
から注出される生ビールBの落下高さを加減して発泡量
を制御するようにしたものについて説明したが、別の方
法として、生ビールBが容器17から溢出しそうになるま
で載置台26を傾斜状態のまま保持し、前記落下高さが最
小の状態で発泡量を抑制しながら注出し、ついで、素早
く載置台26を直立状態に駆動制御するようにしても良
い。
に、台傾斜駆動装置27を構成するリニアヘッド27a付の
ステッピングモータ27bの駆動速度を調節して注出口7
から注出される生ビールBの落下高さを加減して発泡量
を制御するようにしたものについて説明したが、別の方
法として、生ビールBが容器17から溢出しそうになるま
で載置台26を傾斜状態のまま保持し、前記落下高さが最
小の状態で発泡量を抑制しながら注出し、ついで、素早
く載置台26を直立状態に駆動制御するようにしても良
い。
また、第7図および第8図は、容器支持手段25の変形
例を示すもので、サイズの異なる複数の容器17a,17bを
併用する場合に適した構造となっている。すなわち、載
置台26に中間台40をヒンジ41を介して付設した構成とな
っている。このとき、載置台26と中間台40との関係位置
を液面検知装置31と各々の容器17a,17bの上縁の距離す
なわち液面検知装置31の検出距離H1が同一になるように
設定しておく必要がある。
例を示すもので、サイズの異なる複数の容器17a,17bを
併用する場合に適した構造となっている。すなわち、載
置台26に中間台40をヒンジ41を介して付設した構成とな
っている。このとき、載置台26と中間台40との関係位置
を液面検知装置31と各々の容器17a,17bの上縁の距離す
なわち液面検知装置31の検出距離H1が同一になるように
設定しておく必要がある。
そして、例えば大ジョッキ等の大きな容器17aに生ビ
ールBを注出する時は第7図にように載置台26上に直接
容器17aを載置し、また、小ジョッキ等の小さい容器17b
に生ビールBを注出する時は第8図のように中間台40を
ヒンジ41を回動支点として起こし中間台40上に容器17b
を載置する。これにより、液面検知装置31が泡面または
液面を検出した時点で注出弁6を閉じて注出を停止する
ようにすれば、容器の大きさにかかわらず容器17a,17b
から溢出させることなく生ビールBを注出することがで
きる。
ールBを注出する時は第7図にように載置台26上に直接
容器17aを載置し、また、小ジョッキ等の小さい容器17b
に生ビールBを注出する時は第8図のように中間台40を
ヒンジ41を回動支点として起こし中間台40上に容器17b
を載置する。これにより、液面検知装置31が泡面または
液面を検出した時点で注出弁6を閉じて注出を停止する
ようにすれば、容器の大きさにかかわらず容器17a,17b
から溢出させることなく生ビールBを注出することがで
きる。
また、上述の一実施例において、液面検知装置31を光
反射型センサ等の光電式のものとしたが、これに限ら
ず、例えば超音波式等の形式のものを使用することもで
きる。
反射型センサ等の光電式のものとしたが、これに限ら
ず、例えば超音波式等の形式のものを使用することもで
きる。
また、台傾斜駆動装置27としてリニアヘッド27a付の
ステッピングモータ27bで構成したが、例えばプッシャ
付ソレノイド、エアーシリンダ、その他機械的な機構で
あっても良い。また、弁駆動装置21を電磁弁としたがエ
アシリンダなどの他の装置であっても良い。
ステッピングモータ27bで構成したが、例えばプッシャ
付ソレノイド、エアーシリンダ、その他機械的な機構で
あっても良い。また、弁駆動装置21を電磁弁としたがエ
アシリンダなどの他の装置であっても良い。
その他、本発明は上記一実施例に限らず、要旨を変え
ない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
ない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上のように構成したから、本発明は次のような効果
を奏する。
を奏する。
請求項1記載の発泡飲料の自動定量注出装置によれ
ば、載置台を予め設定した傾斜角に傾けて容器を傾け、
発泡飲料を容器の壁に沿わせるように流下させて発泡を
制御しながら注出し、発泡飲料の温度に見合った注出時
間が経過すると載置台を直立状態に戻し、さらに、容器
の直立した状態で液面または泡面を検知して飲料の注出
を停止させるようにしたから、従来装置のように容器を
手加減で傾けたり注出口との落差を付けたりするものに
比べ、注出操作が簡単かつ確実である。
ば、載置台を予め設定した傾斜角に傾けて容器を傾け、
発泡飲料を容器の壁に沿わせるように流下させて発泡を
制御しながら注出し、発泡飲料の温度に見合った注出時
間が経過すると載置台を直立状態に戻し、さらに、容器
の直立した状態で液面または泡面を検知して飲料の注出
を停止させるようにしたから、従来装置のように容器を
手加減で傾けたり注出口との落差を付けたりするものに
比べ、注出操作が簡単かつ確実である。
また、最初に容器を傾けて注出弁の注ぎ口に容器の壁
を接近させ容器の壁に沿わせるように流下させ発泡を制
御しながら注出し、ついで、必要な泡量を得るために容
器を直立させ、注出弁の注ぎ口からの落差を大きくとっ
て発泡させ泡付けできるようにしたから、液量と泡量の
比率を適正に制御して注出でき、泡の量が重要である生
ビール等には有用である。また、特に泡量の制御につい
ては注出弁を全開したまま注出落差を自動制御して発泡
量を調整することができ、味覚の点で劣化を少なくする
ことができるといった効果を奏する。
を接近させ容器の壁に沿わせるように流下させ発泡を制
御しながら注出し、ついで、必要な泡量を得るために容
器を直立させ、注出弁の注ぎ口からの落差を大きくとっ
て発泡させ泡付けできるようにしたから、液量と泡量の
比率を適正に制御して注出でき、泡の量が重要である生
ビール等には有用である。また、特に泡量の制御につい
ては注出弁を全開したまま注出落差を自動制御して発泡
量を調整することができ、味覚の点で劣化を少なくする
ことができるといった効果を奏する。
また、請求項2記載の発泡飲料の自動定量注出装置に
よれば、1台の装置で1個または異なるサイズの複数の
容器を併用しても各々の容器から発泡飲料を溢出するこ
と無く容器一杯に満たされた状態で注出することができ
る。
よれば、1台の装置で1個または異なるサイズの複数の
容器を併用しても各々の容器から発泡飲料を溢出するこ
と無く容器一杯に満たされた状態で注出することができ
る。
第1図は本願発明の一実施例を示す概略的構成図、第2
図は同じく制御系を示すブロック図、第3図ないし第5
図は同じく注出動作状態を説明する図、第6図は同じく
注出動作状態を示すフローチャート、第7図および第8
図は要部の変形例を示す図、第9図は従来例を示す概略
的構成図である。 B……生ビール(発泡飲料)、6……注出弁、7……注
出口、9……生ビール樽(飲料容器)、17……容器、20
……注出開始入力手段(注出釦)、21……弁駆動装置、
26……載置台、27……台傾斜駆動装置、30……制御装
置、31……液面検知装置、38……温度検知手段(温度セ
ンサ)、40……補助載置台(中間台)。
図は同じく制御系を示すブロック図、第3図ないし第5
図は同じく注出動作状態を説明する図、第6図は同じく
注出動作状態を示すフローチャート、第7図および第8
図は要部の変形例を示す図、第9図は従来例を示す概略
的構成図である。 B……生ビール(発泡飲料)、6……注出弁、7……注
出口、9……生ビール樽(飲料容器)、17……容器、20
……注出開始入力手段(注出釦)、21……弁駆動装置、
26……載置台、27……台傾斜駆動装置、30……制御装
置、31……液面検知装置、38……温度検知手段(温度セ
ンサ)、40……補助載置台(中間台)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小黒 晴二 静岡県沼津市大岡2068―3 東芝機械株 式会社沼津事業所内 (56)参考文献 実開 昭61−7998(JP,U) 実開 昭57−159694(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B67D 1/00 - 3/00 G05D 9/00
Claims (2)
- 【請求項1】炭酸ガスを含有する発泡飲料を収納した飲
料容器内に炭酸ガスを供給し、この炭酸ガスの圧力によ
り飲料を注出弁から容器内に分配注出する発泡飲料の自
動定量注出装置において、 前記容器を載置する載置台と、 この載置台を傾斜させる台傾斜駆動装置と、 前記載置台に載置された容器内への飲料の注出を開始す
るための信号を入力する注出開始入力手段と、 前記飲料の温度を検知する温度検知手段と、 前記容器内に注出される飲料の泡又は液面を検知する液
面検知装置と、 前記注出弁を開閉駆動する弁駆動装置と、 前記弁駆動装置と前記台傾斜駆動装置とを前記注出開始
入力手段、前記温度検知手段および前記液面検知装置か
らの信号により制御する制御装置とを具備し、 前記制御装置は、前記注出開始入力手段の投入により前
記温度検知手段からの信号を受け前記飲料の温度に応じ
て前記載置台の傾斜駆動保持時間を演算し容器を演算さ
れた時間傾斜させた後に直立状態にすべく前記台傾斜駆
動装置を制御するとともに前記弁駆動装置の作動によっ
て注出弁を開いて飲料を容器内に注出させ、前記液面検
知装置により前記容器内に注出される飲料の泡又は液面
が予め設定された位置まできたことが検知されると前記
注出弁を閉じるように制御することを特徴とする発泡飲
料の自動定量注出装置。 - 【請求項2】前記載置台が、選択的に使用し得る高さの
異なる補助載置台を備えることを特徴とする請求項1記
載の発泡飲料の自動定量注出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25769790A JP2933371B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 発泡飲料の自動定量注出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25769790A JP2933371B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 発泡飲料の自動定量注出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04142291A JPH04142291A (ja) | 1992-05-15 |
JP2933371B2 true JP2933371B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=17309859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25769790A Expired - Fee Related JP2933371B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 発泡飲料の自動定量注出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2933371B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5030519B2 (ja) * | 2006-09-27 | 2012-09-19 | サントリーホールディングス株式会社 | 充填方法および充填装置 |
JP2024043441A (ja) * | 2022-09-16 | 2024-03-29 | 株式会社ニットク | 注出判定方法及び判定機能付注出装置 |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP25769790A patent/JP2933371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04142291A (ja) | 1992-05-15 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |