JP2933079B1 - スローアウエイチップ及び正面フライス - Google Patents
スローアウエイチップ及び正面フライスInfo
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Abstract
する切刃ヘッド上のチップが各々の機能を発揮して、切
削面の面粗度の向上と切り屑の排出の向上を図る、12
以上の多角形のチップを装着した、凹部の掘込み加工も
可能な正面フライスとそのチップを提供する。 【解決手段】 円周上にチップ8を着脱自在とした切刃
ヘッド1を有する正面フライスにおいて、共通の取付け
角度にて配置される複数のチップ取付け座4に、チップ
取付け平面と正多角形の切刃の位相の異なるチップ8を
装着する。
Description
的に使用できるスローアウェイチップと切刃の位相を自
由に選択できるように装着して、切り屑の排出を改善し
た正面フライスに関する。
チップと略称する)の形態としては、三角形、菱形、正
方形、丸型など種々の多角形板状のものが提供されてい
る。この内、丸型のものはエンドミル加工のように、凹
部の掘込み加工ができる点で重宝であるが、切刃全体が
主切刃として作用するので切削抵抗が大きくなり、重切
削には不向きである。
した例として、実開平1−132319号公報では8角
形のチップが提案されている。図7は、切刃ヘッドに該
チップを装着した外観図である。切刃ヘッド101のチ
ップ取付け座102に、8角形の切刃と同一側面に設け
る板状チップ103の取付け平面104が、チップ取付
け座102の取付け面105に拘束されて、取付けボル
ト106にて装着されている。
交叉部が鈍角となるため欠けが生じ難く、各切刃が摩耗
した場合にチップ103を45°回転させれば、これら
8つの切刃をまんべんなく使用することができるので、
非常に経済的であると説明している。
る正面フライスの形態において、チップを限りなく丸型
に近づけ、互いに隣接する切刃ヘッド上のチップが各々
の機能を発揮して、切削面の面粗度の向上と切り屑の排
出の向上を図る、12以上の多角形のチップを装着し
た、凹部の掘込み加工も可能な正面フライスとそのチッ
プを提供する。
在とした切刃ヘッドを有する正面フライスにおいて、共
通の取付け角度にて配置される複数のチップ取付け座、
又は、交互に1/2ピッチずつ異なる取付け角度にて配
置される複数のチップ取付け座に、チップ取付け平面と
正多角形の切刃の位相の異なるチップを装着すること
で、被削材の切削面に対するチップの副切刃のなすフェ
ース角や主切刃の傾きと切刃ヘッドの中心軸のなすアプ
ローチ角の異なるチップが、相互に機能して切削抵抗の
低減や面粗度の向上に寄与する。
付け平面と正多角形の切刃の位相が交互に1/2ピッチ
ずつ異なるように、チップ取付け座の取付け角度を同一
にして2種類のチップを装着するか、又は、2種類のチ
ップ取付け座に同一のチップを装着して、結果的に2つ
のグループのチップが装着されているようにすれば、隣
接するチップの切刃の直前を切削するチップのコーナー
がニック溝を形成するから、直後のチップで切削された
切り屑は分断され、切り屑排出性の良好な正面フライス
を提供できる。
る多角形板状のチップにおいて、すくい面となる上面に
は12以上の4の倍数の辺からなる正多角形の切刃を有
し、側面にはチップ取付け座の2以上の当接壁に対応す
るチップ取付け平面としての8個の平面が、チップの外
周側に等間隔に設けられていて、上面の各切刃のコーナ
ーはR形状となっていれば、例えば、8角形の切刃を有
するチップに比較し、切込み深さを理論的には36.7
%増加させることが可能であり、また、各切刃の交叉部
が鈍角となっているため欠けが生じ難く、各切刃が摩耗
した場合にもチップを45°回転させてチップ取付け平
面を変更すれば、12以上の正多角形の切刃をまんべん
なく使用することができる。
の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、
チップ取付け座にチップを装着した状態を説明する切刃
ヘッドの断面図である。1は、切刃ヘッドであり、2
は、加工機側のアーバーとの嵌合穴であってキー溝3に
よって回転力が伝達される。チップ取付け座4は、切刃
ヘッド1の円周上に複数個所配置されていて、矢印Xに
座面形状を矢印Yにチップ取付け状態を示す。第1実施
例の切刃ヘッド1では、チップ取付け座4の当接壁7が
同一の取付け角度に配置され、第2実施例では、交互に
1/2ピッチずつ異なる取付け角度にて配置される。
としては、矢印Xに示すように平坦座面5の中央にチッ
プ取り付けネジ6が設けられ、チップの自転を防ぐ2以
上の当接壁7が存在する。図1では16角形のチップ8
が、矢印Yに示すように取付けボルト9にてチップ取付
け座4に固定される。
装着した平面図である。10は、切り屑ポケットであ
る。従来の正面フライスは、共通した取付け角度のチッ
プ取付け座4に同一形状のチップ8を装着するのが一般
的であるが、本発明では、各々のチップ8のチップ取付
け平面と正多角形の切刃の位相を任意に選択することに
より、被削材の切削面に対するチップ8の副切刃のなす
フェース角や主切刃の傾きと切刃ヘッド1の中心軸のな
すアプローチ角を変更することにより、相互に機能して
切削抵抗の低減や面粗度の向上に寄与させることができ
る。
らくる切削抵抗のアンバランスを補正するため、切刃ヘ
ッド1上のチップ8を図2に示すように、A及びBのグ
ループに配分するのが好ましい。
説明する。斜線で示す被削材への切込み深さをdとし、
主切刃を8a、副切刃を8bとしたとき、被削材の切削
面Sと副切刃8bのなす角をフェース角βとする。副切
刃8bは図3では、さらえ刃の役目を成しフェース角β
は面粗度の向上に寄与する。又、切刃ヘッド1の軸芯と
主切刃8aとのなす角をアプローチ角αとする。アプロ
ーチ角αは、被削材への喰い付きを左右する。
チップ8のチップ取付け平面と切刃の位相を、相互に1
/2ピッチづつずらして部分的に拡大した状態を図4に
示す。図4は、16角形のチップ8を太い実線で示す8
−1と細線で示す8−2を、交互に隣接して装着したも
のである。この形態は、本発明の第1実施例の切刃ヘッ
ド1では、チップ取付け座4の当接壁7が同一の取付け
角度に配置されたところに2種類のチップ8を装着する
か、第2実施例のように、交互に1/2ピッチずつ異な
る取付け角度にて配置されたところに、同一のチップ8
を装着することで実現できる。
の中心を通る線の交わる角度をγとすれば、16角形の
チップ8の場合、図4のγは11°15′である。それ
ぞれのチップ8のコーナーが単独に切削する三角状の斜
線部8−3は、先行するチップ8によりニック溝を形成
するから、直後のチップで切削された切り屑は分断さ
れ、切り屑排出性が良好で、且つ、単独のチップ8当た
りの切削抵抗も低減されるから、ビビリ等の生じ難い防
振性の良好な正面フライスを提供できる。
を、16角形の実施例として図5(a)と図5(b)に
示す。図5(a)の平面図において、チップ8の上面1
1の切刃12は、4の倍数の辺からなる。チップ取付け
穴13の口元は、取付けボルト9の首下斜面に沿った面
取りを有する貫通穴である。切刃のコーナー14には、
切刃の欠けを防止するR面取りを施すのが好ましい。
切刃12の逃げ面15のなす角度δは、逃げ角となる。
チップ取付け座4の平坦座面5に当接するのは、下面1
6である。チップ取付け平面17は、逃げ面15から寸
法mだけ下方に存在する角度δより鈍角の平面で、チッ
プ取付け座4の2以上の当接壁7にて拘束される。
の位相が角度γだけ異なるチップ8を、交互に装着すれ
ば図4の正面フライスが提供できる。また、切刃12が
摩耗したらチップ取付け平面17を45゜変更して、当
接壁7にセットすれば切刃12は有効にまんべんなく使
用できる。
倍数の辺からなる正多角形のチップ8としたから、切込
み量を充分に取ることができる。図6(a)、(b)に
正多角形の内接円Dφを同一とした、従来の8角形のチ
ップの最大切込み量を表す図6(a)と、本発明の16
角形のチップ8の最大切込み量を比較した図6(b)を
示す。
の最大切込み量はL1である。つまり、斜線側が被削材
として切刃イよりも深く切込むと、切刃イの逃げ角は零
となるから急激に切削抵抗が上昇する。図6(b)に示
す、本発明の16角形のチップ8の最大切込み量はL2
である。計算上、(L2−L1)/L1×100=3
6.7%となり、本発明のチップ8の方が凹部の掘込み
加工にも適していることが判る。
ッドを有する正面フライスにおいて、共通の取付け角度
にて配置される複数のチップ取付け座、又は、交互に1
/2ピッチずつ異なる取付け角度にて配置される複数の
チップ取付け座に、チップ取付け平面と正多角形の切刃
の位相の異なるチップを装着したから、被削材の切削面
に対するチップの副切刃のなすフェース角や主切刃の傾
きと切刃ヘッドの中心軸のなすアプローチ角の異なるチ
ップが、同一の切刃ヘッドに混在し、相互に機能して切
削抵抗の低減や面粗度の向上に寄与することができる。
と正多角形の切刃の位相が、交互に1/2ピッチづつ異
なるように、チップ取付け座の取付け角度を同一にして
2種類のチップを装着するか、又は、2種類のチップ取
付け座に同一のチップを装着して、結果的に2つのグル
ープのチップが装着されているようにしたから、隣接す
るチップの切刃の直前を切削するチップのコーナーがニ
ック溝を形成するので、直後のチップで切削された切り
屑は分断され、切り屑排出性の良好な正面フライスを提
供できる。
なる上面に12以上の4の倍数の辺からなる正多角形の
切刃を設け、側面にはチップ取付け座の2以上の当接壁
に対応するチップ取付け平面としての8個の平面を、チ
ップの外周側に等間隔に設け、且つ、上面の各切刃のコ
ーナーをR形状としたから、各切刃の交叉部に欠けが生
じ難く、各切刃が摩耗した場合にもチップを45°回転
させてチップ取付け平面を変更すれば、12以上の正多
角形の切刃をまんべんなく使用することができる。そし
て、凹部の掘込み加工においても、従来のチップに比較
し切込み深さを増加できる。
図である。
/2ピッチづつずらした部分拡大図である。
である。 (b):本発明の16角形のチップの最大切込み量の断
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 正面フライスのチップ取付け座に装着さ
れる多角形状のスローアウエイチップにおいて、すくい
面となる上面には12以上の4の倍数の辺からなる正多
角形の切刃を有し、側面にはチップ取付け座の2以上の
当接壁に対応するチップ取付け平面としての8個の平面
がスローアウエイチップの外周側に等間隔に設けられて
いて、上面の各切刃のコーナーはR形状となっているこ
とを特徴とするスローアウエイチップ。 - 【請求項2】 円周上にスローアウエイチップを着脱自
在とした切刃ヘッドを有する正面フライスにおいて、チ
ップ取付け平面と正多角形の切刃の位相が、交互に1/
2ピッチずつ異なる2つのグループからなる請求項1記
載のスローアウエイチップで構成されていることを特徴
とする正面フライス。 - 【請求項3】 円周上にスローアウエイチップを着脱自
在とした切刃ヘッドを有する正面フライスにおいて、交
互に1/2ピッチずつ異なる取付け角度にて配置される
複数のチップ取付け座に、請求項1記載の同一のスロー
アウエイチップを装着したことを特徴とする正面フライ
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8310698A JP2933079B1 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | スローアウエイチップ及び正面フライス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8310698A JP2933079B1 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | スローアウエイチップ及び正面フライス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2933079B1 true JP2933079B1 (ja) | 1999-08-09 |
JPH11277319A JPH11277319A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13792960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8310698A Expired - Lifetime JP2933079B1 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | スローアウエイチップ及び正面フライス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2933079B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4528796B2 (ja) | 2007-03-07 | 2010-08-18 | 住友電工ハードメタル株式会社 | スローアウェイチップを用いたドリル |
US8529168B2 (en) * | 2008-06-26 | 2013-09-10 | Seco Tools Ab | Cutting insert with a wiper edge |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP8310698A patent/JP2933079B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11277319A (ja) | 1999-10-12 |
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