JP2930469B2 - クロスロール圧延機のワークロールチョック位置安定装置 - Google Patents
クロスロール圧延機のワークロールチョック位置安定装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロスロール圧延機に
おけるワークロールチョックのロール軸方向と直交する
水平方向の位置を安定させるワークロールチョック位置
安定装置に関する。
おけるワークロールチョックのロール軸方向と直交する
水平方向の位置を安定させるワークロールチョック位置
安定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は上下ワークロールだけをクロスさ
せる従来のワークロールクロス圧延機の要部を示す側面
図、図6は上下ワークロールに作用する水平力を示す平
面概念図である。両図において、51は上ワークロー
ル、52は下ワークロールであり、その両端部はハウジ
ング60内の上下クロスヘッド61,62に昇降可能に
支承された上ワークロールチョック55及び下ワークロ
ールチョック56に軸着されている。
せる従来のワークロールクロス圧延機の要部を示す側面
図、図6は上下ワークロールに作用する水平力を示す平
面概念図である。両図において、51は上ワークロー
ル、52は下ワークロールであり、その両端部はハウジ
ング60内の上下クロスヘッド61,62に昇降可能に
支承された上ワークロールチョック55及び下ワークロ
ールチョック56に軸着されている。
【0003】53は上バックアップロール、54は下バ
ックアップロールであり、その両端部は、ハウジング6
0内の上バックアップロールチョック57及び下バック
アップロールチョック58に軸着され、その軸心C3,
C4は圧延機中心Cから入側Aにオフセット量aだけず
らせて(オフセットして)あり、上下の軸心C3,C4
は互いに平行になっている。
ックアップロールであり、その両端部は、ハウジング6
0内の上バックアップロールチョック57及び下バック
アップロールチョック58に軸着され、その軸心C3,
C4は圧延機中心Cから入側Aにオフセット量aだけず
らせて(オフセットして)あり、上下の軸心C3,C4
は互いに平行になっている。
【0004】65は右ねじの上シャフト、67は左ねじ
の下シャフトであり、ハウジング60の入側A及び出側
Bに埋設された各々のナット66,68に螺合され、上
下クロスヘッド61,62に回転自在に連結されてい
る。そして、図示しないモータによって、軸64及びウ
オーム減速機63を介して回転するようになっている。
の下シャフトであり、ハウジング60の入側A及び出側
Bに埋設された各々のナット66,68に螺合され、上
下クロスヘッド61,62に回転自在に連結されてい
る。そして、図示しないモータによって、軸64及びウ
オーム減速機63を介して回転するようになっている。
【0005】上下シャフト65,67を回転して上クロ
スヘッド61と下クロスヘッド62とを平行方向の互い
に逆方向に移動し、上ワークロールチョック55及び上
ワークロール51と、下ワークロールチョック56及び
下ワークロール52とを、そのロール軸方向中央点(ク
ロス点)0を中心に所要のクロス角θで互いに逆方向に
回動し、上ワークロール51と下ワークロール52とを
クロスして圧延機50を圧延する。
スヘッド61と下クロスヘッド62とを平行方向の互い
に逆方向に移動し、上ワークロールチョック55及び上
ワークロール51と、下ワークロールチョック56及び
下ワークロール52とを、そのロール軸方向中央点(ク
ロス点)0を中心に所要のクロス角θで互いに逆方向に
回動し、上ワークロール51と下ワークロール52とを
クロスして圧延機50を圧延する。
【0006】圧延中は上下バックアップロール53,5
4のオフセットによって、上下ワークロールチョック5
5,56を出側Bの上下クロスヘッド61,62に押圧
し、そのロール軸方向と直交する水平方向の振れを防止
し、位置の安定化をはかっている。従って、上下ワーク
ロールチョック55,56と入側Aの上下クロスヘッド
61,62とには、隙間xが発生する。
4のオフセットによって、上下ワークロールチョック5
5,56を出側Bの上下クロスヘッド61,62に押圧
し、そのロール軸方向と直交する水平方向の振れを防止
し、位置の安定化をはかっている。従って、上下ワーク
ロールチョック55,56と入側Aの上下クロスヘッド
61,62とには、隙間xが発生する。
【0007】また、上下ワークロール51,52にはそ
のクロスによって、クロス角θを拡大しようとする水平
分力(股裂き力)FM が発生し、この股裂き力FM は、
図6に示すように、その両端部に近付くにつれて大きく
なる。従って、上下ワークロール51,52には、図6
に示すように、オフセット分力F,圧延材張力T及び股
裂き力FM が作用する。
のクロスによって、クロス角θを拡大しようとする水平
分力(股裂き力)FM が発生し、この股裂き力FM は、
図6に示すように、その両端部に近付くにつれて大きく
なる。従って、上下ワークロール51,52には、図6
に示すように、オフセット分力F,圧延材張力T及び股
裂き力FM が作用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上下ワークロール5
1,52だけをクロスさせるワークロールクロス圧延機
では、上ワークロール51と下ワークロール52との間
に発生する股裂き力FM に、上ワークロール51と上バ
ックアップロール53との間及び下ワークロール52を
下バックアップロール54との間に発生する股裂き力F
M が付加されるので、上下ワークロール51,52にそ
れぞれ作用する股裂き力FM の合計は強大なものにな
る。
1,52だけをクロスさせるワークロールクロス圧延機
では、上ワークロール51と下ワークロール52との間
に発生する股裂き力FM に、上ワークロール51と上バ
ックアップロール53との間及び下ワークロール52を
下バックアップロール54との間に発生する股裂き力F
M が付加されるので、上下ワークロール51,52にそ
れぞれ作用する股裂き力FM の合計は強大なものにな
る。
【0009】図6の例では、上ワークロール51の作業
側W及び下ワークロール52の駆動側Dには、オフセッ
ト分力F及び圧延材張力Tとは逆方向の股裂き力FM が
作用するので、圧延条件によっては、FM ≧F+Tとな
る。また、上ワークロール51では、作業側Wの水平分
力総和(F+T−FM )が駆動側Dの水平分力総和(F
+T+FM )よりも小さくなり、下ワークロール52で
は、この逆になってクロス点0を中心とするロール軸方
向の作業側W及び駆動側Dの水平分力が不均等になる。
従って、上下ワークロール51,52に圧延方向の振れ
が発生することがあり、上下ワークロール51,52の
ロールギャップが作業側Wと駆動側Dとで変動するの
で、圧延機50に板ウェッジ等の板形状不良が発生す
る。
側W及び下ワークロール52の駆動側Dには、オフセッ
ト分力F及び圧延材張力Tとは逆方向の股裂き力FM が
作用するので、圧延条件によっては、FM ≧F+Tとな
る。また、上ワークロール51では、作業側Wの水平分
力総和(F+T−FM )が駆動側Dの水平分力総和(F
+T+FM )よりも小さくなり、下ワークロール52で
は、この逆になってクロス点0を中心とするロール軸方
向の作業側W及び駆動側Dの水平分力が不均等になる。
従って、上下ワークロール51,52に圧延方向の振れ
が発生することがあり、上下ワークロール51,52の
ロールギャップが作業側Wと駆動側Dとで変動するの
で、圧延機50に板ウェッジ等の板形状不良が発生す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の、本発明によるクロスロール圧延機のワークロールチ
ョック位置安定装置の構成は、次のとおりである。
の、本発明によるクロスロール圧延機のワークロールチ
ョック位置安定装置の構成は、次のとおりである。
【0011】上下ワークロールを上下ワークロールチョ
ックと共に、そのロール軸心が圧延板面に平行な面内で
互いに交差するようにクロスさせるクロスロール圧延機
において、前記上下ワークロールチョックの入側または
出側の一方の側面をロール軸方向と直交する水平方向の
定位置に支承する定位置保持装置と、前記上下ワークロ
ールチョックを前記定位置保持装置に押付ける定圧押圧
装置とから成ることを特徴とする。
ックと共に、そのロール軸心が圧延板面に平行な面内で
互いに交差するようにクロスさせるクロスロール圧延機
において、前記上下ワークロールチョックの入側または
出側の一方の側面をロール軸方向と直交する水平方向の
定位置に支承する定位置保持装置と、前記上下ワークロ
ールチョックを前記定位置保持装置に押付ける定圧押圧
装置とから成ることを特徴とする。
【0012】請求項1の装置において、前記上下ワーク
ロールチョックの入側または出側の一方の側面をロール
軸方向と直交する水平方向の定位置に支承する液体圧シ
リンダと、この液体圧シリンダの支承部位置を一定に保
持する定位置制御装置と、前記上下ワークロールチョッ
クの他方の側面を一定の圧力で押圧する液体圧シリンダ
とを設けて成ることを特徴とする。
ロールチョックの入側または出側の一方の側面をロール
軸方向と直交する水平方向の定位置に支承する液体圧シ
リンダと、この液体圧シリンダの支承部位置を一定に保
持する定位置制御装置と、前記上下ワークロールチョッ
クの他方の側面を一定の圧力で押圧する液体圧シリンダ
とを設けて成ることを特徴とする。
【0013】請求項1の装置において、前記上下ワーク
ロールチョックの入側または出側の一方の側面をロール
軸方向と直交する水平方向の定位置に支承する保持部材
と、この保持部材をロール軸方向と直交する水平方向に
移動させるウェッジと、このウェッジをロール軸方向ま
たはロール軸方向と直交する垂直方向に往復移動させる
ウェッジ移動装置と、前記保持部材の支承部位置を一定
に保持する定位置制御装置と、前記上下ワークロールの
他方の側面を一定の圧力で押圧する流体圧シリンダとを
設けて成ることを特徴とする。
ロールチョックの入側または出側の一方の側面をロール
軸方向と直交する水平方向の定位置に支承する保持部材
と、この保持部材をロール軸方向と直交する水平方向に
移動させるウェッジと、このウェッジをロール軸方向ま
たはロール軸方向と直交する垂直方向に往復移動させる
ウェッジ移動装置と、前記保持部材の支承部位置を一定
に保持する定位置制御装置と、前記上下ワークロールの
他方の側面を一定の圧力で押圧する流体圧シリンダとを
設けて成ることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、圧延材の圧延に際し、上
下ワークロールチョックの入側または出側の一方の側面
を定位置保持装置によってロール軸方向と直交する水平
方向の所定の位置に支承し、他方の側面から、押圧装置
によって、上下ワークロールチョックがワークロールベ
ンディングのために昇降が可能な一定の圧力で押圧し、
上下ワークロールのロール軸方向と直交する水平方向の
振れによる上下ワークロールの両端部のロールギャップ
変動を防止する。
下ワークロールチョックの入側または出側の一方の側面
を定位置保持装置によってロール軸方向と直交する水平
方向の所定の位置に支承し、他方の側面から、押圧装置
によって、上下ワークロールチョックがワークロールベ
ンディングのために昇降が可能な一定の圧力で押圧し、
上下ワークロールのロール軸方向と直交する水平方向の
振れによる上下ワークロールの両端部のロールギャップ
変動を防止する。
【0015】請求項2の発明では、圧延材の圧延に際
し、上下ワークロールチョックの入側または出側の一方
の側面を、液体圧シリンダによってロール軸方向と直交
する水平方向の所定の位置に支承し、他方の側面から、
液体圧シリンダによって、上下ワークロールチョックが
昇降可能な一定の圧力で押圧する。圧延中は、定位置制
御装置及び液体圧シリンダによって上下ワークロールチ
ョックの前記一方の側面の、前記所定の位置からの変動
を検出及び補正し、上下ワークロールのロール軸方向と
直交する水平方向の振れによるその両端部のロールギャ
ップ変動を防止する。
し、上下ワークロールチョックの入側または出側の一方
の側面を、液体圧シリンダによってロール軸方向と直交
する水平方向の所定の位置に支承し、他方の側面から、
液体圧シリンダによって、上下ワークロールチョックが
昇降可能な一定の圧力で押圧する。圧延中は、定位置制
御装置及び液体圧シリンダによって上下ワークロールチ
ョックの前記一方の側面の、前記所定の位置からの変動
を検出及び補正し、上下ワークロールのロール軸方向と
直交する水平方向の振れによるその両端部のロールギャ
ップ変動を防止する。
【0016】請求項3の発明では、圧延材の圧延に際
し、上下ワークロールチョックの入側または出側の一方
の側面を、保持部材によってロール軸方向と直交する水
平方向の所定の位置に支承し、他方の側面から、液体圧
シリンダによって、上下ワークロールチョックが昇降可
能な一定の圧力で押圧する。圧延中は、定位置制御装置
によって、上下ワークロールチョックの前記一方の側面
の前記所定の位置からの変動を検出し、その位置が変動
すると、ウェッジをウェッジ移動装置によってロール軸
方向またはロール軸方向と直交する垂直方向に移動させ
て保持部材をロール軸方向と直交する水平方向に移動
し、上下ワークロールチョックの前記一方の側面の位置
を前記所定の位置からの変動を補正し、上下ワークロー
ルのロール軸方向と直交する水平方向の振れによる、そ
の両端部のロールギャップ変動を防止する。
し、上下ワークロールチョックの入側または出側の一方
の側面を、保持部材によってロール軸方向と直交する水
平方向の所定の位置に支承し、他方の側面から、液体圧
シリンダによって、上下ワークロールチョックが昇降可
能な一定の圧力で押圧する。圧延中は、定位置制御装置
によって、上下ワークロールチョックの前記一方の側面
の前記所定の位置からの変動を検出し、その位置が変動
すると、ウェッジをウェッジ移動装置によってロール軸
方向またはロール軸方向と直交する垂直方向に移動させ
て保持部材をロール軸方向と直交する水平方向に移動
し、上下ワークロールチョックの前記一方の側面の位置
を前記所定の位置からの変動を補正し、上下ワークロー
ルのロール軸方向と直交する水平方向の振れによる、そ
の両端部のロールギャップ変動を防止する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって具体的
に説明する。なお、従来の装置と同一の部材及び部位に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
に説明する。なお、従来の装置と同一の部材及び部位に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0018】図1は第1実施例に係るワークロールだけ
をクロスさせるワークロールクロス圧延機の要部を示す
側面図、図2は図1の制御装置の構成を示すブロック
図、図3は図2の制御手順を示すフロー図である。
をクロスさせるワークロールクロス圧延機の要部を示す
側面図、図2は図1の制御装置の構成を示すブロック
図、図3は図2の制御手順を示すフロー図である。
【0019】図1において、1は上油圧シリンダ、3は
下油圧シリンダでありハウジング60の出側Bの側面に
装設され、そのロッド2,4は出側Bの上下クロスヘッ
ド61,62にそれそれ連結されている。5は上位置検
出器、6は下位置検出器であり、上下油圧シリンダ1,
3のヘッド側にそれぞれ装着され、ロッド2,4と一体
になったターゲットロッド2a,4aがそれぞれ貫通し
ている。
下油圧シリンダでありハウジング60の出側Bの側面に
装設され、そのロッド2,4は出側Bの上下クロスヘッ
ド61,62にそれそれ連結されている。5は上位置検
出器、6は下位置検出器であり、上下油圧シリンダ1,
3のヘッド側にそれぞれ装着され、ロッド2,4と一体
になったターゲットロッド2a,4aがそれぞれ貫通し
ている。
【0020】7は上サーボ弁、8は下サーボ弁であり、
上下油圧シリンダ1,3及び図示しない油圧装置と、制
御装置10とに連結されている。11は定圧押圧用の油
圧シリンダであり、ハウジング60の入側Aの側面に装
設され、そのロッド12は入側Aの上下クロスヘッド6
1,62にそれぞれ連結されている。この油圧シリンダ
11のヘッド側は、リリーフ弁13、逆止弁14及び調
圧弁15を介して図示しない油圧装置に連結されてい
る。
上下油圧シリンダ1,3及び図示しない油圧装置と、制
御装置10とに連結されている。11は定圧押圧用の油
圧シリンダであり、ハウジング60の入側Aの側面に装
設され、そのロッド12は入側Aの上下クロスヘッド6
1,62にそれぞれ連結されている。この油圧シリンダ
11のヘッド側は、リリーフ弁13、逆止弁14及び調
圧弁15を介して図示しない油圧装置に連結されてい
る。
【0021】制御装置10は、図2に示すように、上位
置検出器5が連結された検出位置比較部41と、基準位
置記憶部45と、上サーボ弁7が連結されたサーボ弁作
動指示部43と、下位置検出器6が連結された検出位置
比較部42と、基準位置記憶部46と、下サーボ弁7が
連結されたサーボ弁作動指示部44とを具備している。
置検出器5が連結された検出位置比較部41と、基準位
置記憶部45と、上サーボ弁7が連結されたサーボ弁作
動指示部43と、下位置検出器6が連結された検出位置
比較部42と、基準位置記憶部46と、下サーボ弁7が
連結されたサーボ弁作動指示部44とを具備している。
【0022】次に本装置の作用について説明する。入側
Aの油圧シリンダ11のヘッド側に調圧弁15で所定の
圧力に調節された圧油を逆止弁14を介して送給して加
圧し、そのロッド12及び上下クロスヘッド61,62
を介して、上ワークロールチョック55及び下ワークロ
ールチョック56の入側Aの側面を、ロールベンディン
グの際に昇降可能な圧力で押圧する。そして、出側Bの
上下油圧シリンダ1,3を上下サーボ弁7,8によって
作動させてロッド2,4及び上下クロスヘッド61,6
2を移動し、上ワークロールチョック55及び下ワーク
ロールチョック56の出側Bの側面をそれぞれ定位置に
設定する。そして、上下位置検出器5,6によって、各
々のターゲットロッド2a,4aの基準位置を検出し、
制御装置10へ送信して記憶させる。
Aの油圧シリンダ11のヘッド側に調圧弁15で所定の
圧力に調節された圧油を逆止弁14を介して送給して加
圧し、そのロッド12及び上下クロスヘッド61,62
を介して、上ワークロールチョック55及び下ワークロ
ールチョック56の入側Aの側面を、ロールベンディン
グの際に昇降可能な圧力で押圧する。そして、出側Bの
上下油圧シリンダ1,3を上下サーボ弁7,8によって
作動させてロッド2,4及び上下クロスヘッド61,6
2を移動し、上ワークロールチョック55及び下ワーク
ロールチョック56の出側Bの側面をそれぞれ定位置に
設定する。そして、上下位置検出器5,6によって、各
々のターゲットロッド2a,4aの基準位置を検出し、
制御装置10へ送信して記憶させる。
【0023】圧延材50の圧延中は、上下位置検出器
5,6によって、ターゲットロッド2a,4aの位置を
それぞれ検出して制御装置10へ送信し、この検出位置
が基準位置から変位すると、上下ワークロール55,5
6の前記定位置も変動したことになるので、この位置が
元に戻るように、制御装置10によって上下サーボ弁
7,8を介して上下油圧シリンダ1,3をそれぞれ作動
させ、上下バックアップロールチョック55,56の出
側Bの側面の位置を前記定位置に保持する。
5,6によって、ターゲットロッド2a,4aの位置を
それぞれ検出して制御装置10へ送信し、この検出位置
が基準位置から変位すると、上下ワークロール55,5
6の前記定位置も変動したことになるので、この位置が
元に戻るように、制御装置10によって上下サーボ弁
7,8を介して上下油圧シリンダ1,3をそれぞれ作動
させ、上下バックアップロールチョック55,56の出
側Bの側面の位置を前記定位置に保持する。
【0024】出側Bの上下油圧シリンダ1,3が作動す
ると、入側Aの油圧シリンダ11のロッド12も移動す
るので、そのヘッド側油室も縮小または拡大するが、リ
リーフ弁13及び逆止弁14または調圧弁15及び逆止
弁14によって、そのヘッド側油室の油圧を一定に保持
する。
ると、入側Aの油圧シリンダ11のロッド12も移動す
るので、そのヘッド側油室も縮小または拡大するが、リ
リーフ弁13及び逆止弁14または調圧弁15及び逆止
弁14によって、そのヘッド側油室の油圧を一定に保持
する。
【0025】前記した上下位置検出器5,6、上下サー
ボ弁7,8,制御装置10及び上下油圧シリンダ1,3
による上下ワークロール55,56の位置安定化制御の
手順は、図3のフロー図のようになる。
ボ弁7,8,制御装置10及び上下油圧シリンダ1,3
による上下ワークロール55,56の位置安定化制御の
手順は、図3のフロー図のようになる。
【0026】図4は、第2実施例に係るワークロールク
ロス圧延機の要部を示す側面図である。
ロス圧延機の要部を示す側面図である。
【0027】この第2実施例は、第1実施例の出側Bの
上下油圧シリンダ1,3,ロッド2,4,ターゲットロ
ッド2a,4a,上下位置検出器5,6に代えて、端部
が勾配に形成された上下バー22,24及びこの上下バ
ー22,24に植設されたターゲット22a,24a
と、この上下バー22,24の端部と同一勾配に形成さ
れウェッジガイド31,32内で昇降する上下ウェッジ
29,30と、この上下ウェッジ29,30及び上下サ
ーボ弁7,8に連結された上下油圧シリンダ21,23
と、ハウジング60の出側Bの側面に配設された上下位
置検出器25,26とを設けたものであり、その他の構
成及びその作用は第1実施例と同一である。
上下油圧シリンダ1,3,ロッド2,4,ターゲットロ
ッド2a,4a,上下位置検出器5,6に代えて、端部
が勾配に形成された上下バー22,24及びこの上下バ
ー22,24に植設されたターゲット22a,24a
と、この上下バー22,24の端部と同一勾配に形成さ
れウェッジガイド31,32内で昇降する上下ウェッジ
29,30と、この上下ウェッジ29,30及び上下サ
ーボ弁7,8に連結された上下油圧シリンダ21,23
と、ハウジング60の出側Bの側面に配設された上下位
置検出器25,26とを設けたものであり、その他の構
成及びその作用は第1実施例と同一である。
【0028】圧延材50の圧延中は、上下位置検出器2
5,26によって、ターゲットロッド22a,24aの
位置をそれぞれ検出し、この検出位置が基準位置から変
位すると、この位置が元に戻るように、第1実施例と同
様に、上下油圧シリンダ21,23を作動させ、上下ウ
ェッジ29,30を昇降させて上下バー22,24を水
平方向に移動する。
5,26によって、ターゲットロッド22a,24aの
位置をそれぞれ検出し、この検出位置が基準位置から変
位すると、この位置が元に戻るように、第1実施例と同
様に、上下油圧シリンダ21,23を作動させ、上下ウ
ェッジ29,30を昇降させて上下バー22,24を水
平方向に移動する。
【0029】なお、本発明は、上記した第1実施例及び
第2実施例に限定されるものではなく、上ワークロール
51と上バックアップロール53及び下ワークロール5
2と下バックアップロール54をペアでクロスさせるペ
アクロスロール圧延機にも適用できるものである。
第2実施例に限定されるものではなく、上ワークロール
51と上バックアップロール53及び下ワークロール5
2と下バックアップロール54をペアでクロスさせるペ
アクロスロール圧延機にも適用できるものである。
【0030】また、本発明は、上下バックアップロール
52,54を上下ワークロール51,52とオフセット
しなくても適用できるものである。更に、上下ワークロ
ールチョック55,56の入側Aの側面を所定の位置に
支承し、出側Bの側面を一定の圧力で押圧してもよい。
52,54を上下ワークロール51,52とオフセット
しなくても適用できるものである。更に、上下ワークロ
ールチョック55,56の入側Aの側面を所定の位置に
支承し、出側Bの側面を一定の圧力で押圧してもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明においては、上下ワーク
ロールのクロス角を拡大しようとする股裂き力が大きく
なっても、上下ワークロールチョックのロール軸方向と
直交する水平方向のいずれか一方の側面を所定の位置に
支承し、他方の側面を一定の圧力で押圧することによっ
て、上下ワークロールの両端の水平力不均等に起因する
上下ワークロールチョックの振れを防止することが可能
になり、圧延材の板ウェッジ等の板形状不良の発生を防
止することができる。
ロールのクロス角を拡大しようとする股裂き力が大きく
なっても、上下ワークロールチョックのロール軸方向と
直交する水平方向のいずれか一方の側面を所定の位置に
支承し、他方の側面を一定の圧力で押圧することによっ
て、上下ワークロールの両端の水平力不均等に起因する
上下ワークロールチョックの振れを防止することが可能
になり、圧延材の板ウェッジ等の板形状不良の発生を防
止することができる。
【0032】請求項2の発明においては、定位置保持装
置及び定圧押圧装置に流体圧シリンダを用いたことによ
り、クロスロール駆動装置と兼用することが可能にな
り、機械的駆動装置において発生するバックラッシを解
消することができる。
置及び定圧押圧装置に流体圧シリンダを用いたことによ
り、クロスロール駆動装置と兼用することが可能にな
り、機械的駆動装置において発生するバックラッシを解
消することができる。
【0033】請求項3の発明においては、定位置保持装
置にウェッジを用いたことにより、減速効果が大きくな
るので、上下ワークロールチョックをその定位置にさら
に安定して支承することが可能になり、その位置制御精
度も向上する。
置にウェッジを用いたことにより、減速効果が大きくな
るので、上下ワークロールチョックをその定位置にさら
に安定して支承することが可能になり、その位置制御精
度も向上する。
【図1】本発明の第1実施例に係るクロスロール圧延機
の要部を示す側面図。
の要部を示す側面図。
【図2】第1実施例の制御装置の構成を示すブロック
図。
図。
【図3】第1実施例の位置制御の手順を示すフロー図。
【図4】本発明の第2実施例に係るクロスロール圧延機
の要部を示す側面図。
の要部を示す側面図。
【図5】従来のクロスロール圧延機の要部を示す側面
図。
図。
【図6】上下ワークロールに作用する水平力を示す平面
概念図。
概念図。
1 上油圧シリンダ 2a 上ターゲットロッド 3 下油圧シリンダ 4a 下ターゲットロッド 5 上位置検出器 6 下位置検出器 7 上サーボ弁 8 下サーボ弁 10 制御装置 11 油圧シリンダ 21 上油圧シリンダ 22 上バー 22a 上ターゲット 23 下油圧シリンダ 24 下バー 24a 下ターゲット 25 上位置検出器 26 下位置検出器 29 上ウェッジ 30 下ウェッジ 50 圧延材 51 上ワークロール 52 下ワークロール 55 上ワークロールチョック 56 下ワークロールチョック 61 上クロスヘッド 62 下クロスヘッド A 入側 B 出側 θ クロス角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 1/22,13/14 B21B 31/02,31/16
Claims (3)
- 【請求項1】 上下ワークロールを上下ワークロールチ
ョックと共に、そのロール軸心が圧延板面に平行な面内
で互いに交差するようにクロスさせるクロスロール圧延
機において、 前記上下ワークロールチョックの入側または出側の一方
の側面をロール軸方向と直交する水平方向の定位置に支
承する定位置保持装置と、前記上下ワークロールチョッ
クを前記定位置保持装置に押付ける定圧押圧装置とから
成ることを特徴とするクロスロール圧延機のワークロー
ルチョック位置安定装置。 - 【請求項2】 請求項1の装置において、前記上下ワー
クロールチョックの入側または出側の一方の側面をロー
ル軸方向と直交する水平方向の定位置に支承する液体圧
シリンダと、この液体圧シリンダの支承部位置を一定に
保持する定位置制御装置と、前記上下ワークロールチョ
ックの他方の側面を一定の圧力で押圧する液体圧シリン
ダとを設けて成ることを特徴とするクロスロール圧延機
のワークロールチョック位置安定装置。 - 【請求項3】 請求項1の装置において、前記上下ワー
クロールチョックの入側または出側の一方の側面をロー
ル軸方向と直交する水平方向の定位置に支承する保持部
材と、この保持部材をロール軸方向と直交する水平方向
に移動させるウェッジと、このウェッジをロール軸方向
またはロール軸方向と直交する垂直方向に往復移動させ
るウェッジ移動装置と、前記保持部材の支承部位置を一
定に保持する定位置制御装置と、前記上下ワークロール
の他方の側面を一定の圧力で押圧する流体圧シリンダと
を設けて成ることを特徴とするクロスロール圧延機のワ
ークロールチョック位置安定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6701892A JP2930469B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | クロスロール圧延機のワークロールチョック位置安定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6701892A JP2930469B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | クロスロール圧延機のワークロールチョック位置安定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269510A JPH05269510A (ja) | 1993-10-19 |
JP2930469B2 true JP2930469B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=13332748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6701892A Expired - Fee Related JP2930469B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | クロスロール圧延機のワークロールチョック位置安定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2930469B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19622305C1 (de) * | 1996-05-20 | 1997-08-21 | Mannesmann Ag | Walzgerüst mit Stütz- und Arbeitswalzen |
TWI247633B (en) * | 2003-04-02 | 2006-01-21 | Jfe Steel Corp | Cross-rolling rolling machine and method of using same |
CN108144970A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-06-12 | 重集团大连工程技术有限公司 | 缸杆固定缸体随工作辊轴向移动的窜辊装置 |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP6701892A patent/JP2930469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05269510A (ja) | 1993-10-19 |
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Date | Code | Title | Description |
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