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JP2912754B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JP2912754B2
JP2912754B2 JP4018654A JP1865492A JP2912754B2 JP 2912754 B2 JP2912754 B2 JP 2912754B2 JP 4018654 A JP4018654 A JP 4018654A JP 1865492 A JP1865492 A JP 1865492A JP 2912754 B2 JP2912754 B2 JP 2912754B2
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JP
Japan
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zone
pmv value
indoor blower
air
rotation speed
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP4018654A
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JPH05215394A (ja
Inventor
康友 大西
秀夫 小方
康浩 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP4018654A priority Critical patent/JP2912754B2/ja
Publication of JPH05215394A publication Critical patent/JPH05215394A/ja
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Publication of JP2912754B2 publication Critical patent/JP2912754B2/ja
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内環境を居住者が快
適になるように自動的に制御する空気調和機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷暖房装置は、室温をある温度範
囲に保つよう制御されるが、本来はそこに居住する人間
の温冷感を快適に保つようになされるべきである。この
ような快適性を実現するためにPMVという快適指標が
提案され、この指標をもとに空気調和機を制御するもの
として、特開平2−178555号公報、特開平2−2
42037号公報等が示されている。PMV(Pred
icted MeanVote)とは平均予想温冷感申
告と訳され、温熱環境の快適性を評価する一つの指標で
あり、デンマーク工科大学のファンガー教授により提案
され、1984年にISO−7730として国際規格化
されたものである。
【0003】このPMVは環境側要素である温度、湿
度、輻射温度そして気流速と、人体側要素である活動量
と着衣量の関数であり、これらの値から前記ISO−7
730記載の算式によって求めることができる。そし
て、このPMV値0を中立として快適であるとし、3を
暑い、2を暖かい、1をやや暖かい、−3を寒い、−2
を涼しい、−1をやや涼しいと定義している。なお、こ
の算式及び演算方法についての説明は割愛する。
【0004】特開平2−178555号公報はPMVの
人体側要因である活動量と着衣量をファジィ集合で表現
して最適なPMV値を計算し、PMV値が中立になるよ
うに温度や湿度を制御パラメータとして空気調和機を制
御するものである。また、特開平2−242037号公
報は温度、湿度及び輻射温度を検知する検知手段を居住
域に設置し、気流速、活動量及び着衣量を設定する設定
手段からPMV値を計算し、PMV値が中立になるよう
に温度を制御パラメータとして各種空気調和機器を連携
制御するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、PMV値を中立にするために温度や湿度を制御
パラメータとして空気調和機を制御しているため、PM
V値が中立になるのに時間がかかる。さらに、居住域で
PMV値が分布している場合でも一箇所の検知場所を中
心にPMV値を中立にするために全居住域でPMV値を
中立にすることができないという欠点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、速やかにPMV値を中立に制御し、また、居住域で
PMV値が分布している場合でも全居住域でPMV値を
中立に制御する空気調和機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の空気調和機は、室内空気を循環させる室内送
風機と、室内送風機の回転数を変化させて吹き出し空気
の風量を変更する風量変更手段と、居住域を複数のゾー
ンに分割し各々のゾーンのPMV値を計算するゾーン毎
PMV値計算手段と、各々のゾーンに対応して吹き出し
空気の風向を変更する複数の風向変更手段と、吸い込み
空気を加熱または冷却する熱交換手段と、各々のゾーン
PMV値が中立になるように前記風量変更手段により
室内送風機の回転数と前記複数の風向変更手段により風
向角度をファジィ制御するファジィ気流変更制御手段と
を備えている。
【0008】
【作用】本発明は上記した構成によって、居住域を複数
のゾーンに分割し、吹き出し風量と各ゾーンに対応した
風向を個別にファジィ制御するものであるから、居住域
でPMV値が分布していても全居住域でPMV値を中立
に制御できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0010】図1は空気調和機の概略構成図である。図
1において、1は圧縮機、2は四方弁、3は室内の吸い
込み空気を加熱または冷却する熱交換手段である室内熱
交換器、4は減圧器、5は室外熱交換器であり、これら
を環状に連接して冷凍サイクルを構成している。6は室
内空気を吸い込み、室内熱交換器3により加熱または冷
却された空気を吹き出す室内送風機であり、7は室外送
風機である。8は室内に設置される室内機、9は室外に
設置される室外機である。冷房運転と暖房運転の切り替
えは四方弁2を切り替えて冷凍サイクル中の冷媒の流れ
を切り替えることにより行われる。
【0011】図2は室内機8の一例を示すもので、天井
に埋め込むカセット形の概略図である。10a,10
b,10c,10dは4方向に設けられた空気の吹き出
し口で、それぞれに、風向変更手段として風向を上下に
変更する電動ルーバ11a,11b,11c,11dが
設けられている。
【0012】12は室内空気の吸い込み口、13は空気
中のごみや粉塵を除去するフィルタである。室内熱交換
器3は4方向で熱交換できるように略円筒形状をしてお
り、室内送風機6はターボファン14とインダクション
モータ15より構成されている。16は吸い込み空気と
吹き出し空気を分離する断熱壁である。
【0013】図3は一つの吹き出し口10a近傍の空気
の流れ図である。図に示すように吹き出し方向はルーバ
の水平となす角度θにより決まる。
【0014】図は本実施例のゾーン分割の概略図であ
る。28は空調する部屋であり、ゾーンは、室内機8の
4方向の吹き出し口10a,10b,10c,10dの
うち、吹き出し口10a,10bを第1ペア、吹き出し
口10c,10dを第2ペアとしてそれぞれ第1ゾーン
と第2ゾーンを形成する。
【0015】図は本実施例の機能ブロック図である。
29は第1ゾーンの居住域に設置された第1ゾーン側状
態検知手段、30は第2ゾーンの居住域に設置された第
2ゾーン側状態検知手段で、それぞれ、室温検知手段1
8、輻射温度検知手段19、湿度検知手段20、気流速
検知手段21と居住者が自ら設定する活動量設定手段2
2、着衣量設定手段23よりなる。31は第1、第2ゾ
ーン状態検知手段29,30より入力した各ゾーン毎の
状態情報から各ゾーン毎のPMV値を計算するゾーン毎
PMV値計算手段である。
【0016】32は第1ゾーンに対応する電動ルーバ1
1a,11bを一つのモータで連動させた第1ゾーン側
電動ルーバで、33は第2ゾーンに対応する電動ルーバ
11c,11dを一つのモータで連動させた第2ゾーン
側電動ルーバである。モータはステッピングモータで構
成され、15度から75度まで無段階で角度を変えるこ
とができる。
【0017】34はファジィ気流制御手段で、第1、第
2ゾーンのPMV値からファジィ推論により、素早く第
1、第2ゾーンのPMV値を快適領域に到達させて安定
させる室内送風機6の回転数の制御量と第1、第2ゾー
ン側電動ルーバ32,33の角度の制御量を決定する。
25は風量変更手段で、室内送風機6を位相制御する
とにより風量を変更する位相制御手段により構成され
る。本実施例では位相制御手段25は、室内送風機6の
回転数を1800回転/分から3600回転/分まで無
段階に変えられるものとする。
【0018】ファジィ気流制御手段34に組み込まれた
冷房運転時の制御ルールは次のようなルールである。ま
ず、室内送風機回転数の制御ルールについて説明する。 ルール1:もし、第1ゾーンがPMV値で暑く、かつ、
第2ゾーンもPMV値で暑いならば、室内送風機6の回
転数を大きく上げよ(PB)。 ルール2:もし、第1ゾーンがPMV値で暑く、かつ、
第2ゾーンがPMV値で暖かいならば、室内送風機6の
回転数を大きく上げよ(PB)。 ルール3:もし、第1ゾーンがPMV値で暖かく、か
つ、第2ゾーンがPMV値で暑いならば、室内送風機6
の回転数を大きく上げよ(PB)。 ルール4:もし、第1ゾーンがPMV値で暖かく、か
つ、第2ゾーンもPMV値で暖かいならば、室内送風機
6の回転数を少し上げよ(PS)。 ルール5:もし、第1ゾーンがPMV値で暖かく、か
つ、第2ゾーンがPMV値でやや暖かいならば、室内送
風機6の回転数を少し上げよ(PS)。 ルール6:もし、第1ゾーンがPMV値でやや暖かく、
かつ、第2ゾーンがPMV値で暖かいならば、室内送風
機6の回転数を少し上げよ(PS)。 ルール7:もし、第1ゾーンがPMV値でやや暖かく、
かつ、第2ゾーンもPMV値でやや暖かいならば、室内
送風機6の回転数をあまり変えるな(Z0)。 ルール8:もし、第1ゾーンがPMV値でやや暖かく、
かつ、第2ゾーンがPMV値で快適ならば、室内送風機
6の回転数を少し下げよ(NS)。 ルール9:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、かつ、
第2ゾーンがPMV値でやや暖かいならば、室内送風機
6の回転数を少し下げよ(NS)。 ルール10:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、か
つ、第2ゾーンもPMV値で快適ならば、室内送風機6
の回転数を少し下げよ(NS)。 ただし、冷房運転開始時の室内送風機6の回転数は36
00回転/分で、制御範囲は1800回転/分から36
00回転/分までである。
【0019】次に、冷房運転時の第1ゾーン側電動ルー
バ32の制御ルールについて説明する。 ルール1:もし、第1ゾーンがPMV値で暑く、かつ、
室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第1ゾー
ン側電動ルーバ32の角度を正方向に小さく変えよ(P
S)。 ルール2:もし、第1ゾーンがPMV値で暑く、かつ、
室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、第1ゾ
ーン側電動ルーバ32の角度を正方向に大きく変えよ
(PB)。 ルール3:もし、第1ゾーンがPMV値で暖かく、か
つ、室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第1
ゾーン側電動ルーバ32の角度をあまり変えるな(Z
0)。 ルール4:もし、第1ゾーンがPMV値で暖かく、か
つ、室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、第
1ゾーン側電動ルーバ32の角度を正方向に小さく変え
よ(PS)。 ルール5:もし、第1ゾーンがPMV値でやや暖かく、
かつ、室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第
1ゾーン側電動ルーバ32の角度を負方向に小さく変え
よ(NS)。 ルール6:もし、第1ゾーンがPMV値でやや暖かく、
かつ、室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、
第1ゾーン側電動ルーバ32の角度をあまり変えるな
(Z0)。 ルール7:もし、第1ゾーンがPMV値でやや暖かく、
かつ、室内送風機6の回転数が小さい(S)ならば、第
1ゾーン側電動ルーバ32の角度を正方向に小さく変え
よ(PS)。 ルール8:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、かつ、
室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第1ゾー
ン側電動ルーバ32の角度を負方向に小さく変えよ(N
S)。 ルール9:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、かつ、
室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、第1ゾ
ーン側電動ルーバ32の角度を負方向に小さく変えよ
(NS)。 ルール10:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、か
つ、室内送風機6の回転数が小さい(S)ならば、第1
ゾーン側電動ルーバ32の角度をあまり変えるな(Z
0)。 ただし、冷房運転開始時の第1、第2ゾーン側電動ルー
バー32,33の角度は45度で、制御可能範囲は15
度から45度までである。尚、第2ゾーン側電動ルーバ
33の制御ルールについても同様であり、説明を割愛す
る。
【0020】一方、暖房運転時の制御ルールは次のよう
なルールである。まず、室内送風機6の回転数の制御ル
ールについて説明する。 ルール1:もし、第1ゾーンがPMV値で寒く、かつ、
第2ゾーンもPMV値で寒いならば、室内送風機6の回
転数を大きく上げよ(PB)。 ルール2:もし、第1ゾーンがPMV値で寒く、かつ、
第2ゾーンがPMV値で涼しいならば、室内送風機6の
回転数を大きく上げよ(PB)。 ルール3:もし、第1ゾーンがPMV値で涼しく、か
つ、第2ゾーンがPMV値で寒いならば、室内送風機6
の回転数を大きく上げよ(PB)。 ルール4:もし、第1ゾーンがPMV値で涼しく、か
つ、第2ゾーンもPMV値で涼しいならば、室内送風機
6の回転数を少し上げよ(PS)。 ルール5:もし、第1ゾーンがPMV値で涼しく、か
つ、第2ゾーンがPMV値でやや涼しいならば、室内送
風機6の回転数を少し上げよ(PS)。 ルール6:もし、第1ゾーンがPMV値でやや涼しく、
かつ、第2ゾーンがPMV値で涼しいならば、室内送風
機6の回転数を少し上げよ(PS)。 ルール7:もし、第1ゾーンがPMV値でやや涼しく、
かつ、第2ゾーンもPMV値でやや涼しいならば、室内
送風機6の回転数をあまり変えるな(Z0)。 ルール8:もし、第1ゾーンがPMV値でやや涼しく、
かつ、第2ゾーンがPMV値で快適ならば、室内送風機
6の回転数を少し下げよ(NS)。 ルール9:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、かつ、
第2ゾーンがPMV値でやや涼しいならば、室内送風機
6の回転数を少し下げよ(NS)。 ルール10:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、か
つ、第2ゾーンもPMV値で快適ならば、室内送風機6
の回転数を少し下げよ(NS)。 ただし、暖房運転開始時の室内送風機6の回転数は36
00回転/分で、制御範囲は1800回転/分から36
00回転/分までである。
【0021】次に、暖房運転時の第1ゾーン側電動ルー
バ32の制御ルールについて説明する。 ルール1:もし、第1ゾーンがPMV値で寒く、かつ、
室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第1ゾー
ン側電動ルーバ32の角度を負方向に小さく変えよ(N
S)。 ルール2:もし、第1ゾーンがPMV値で寒く、かつ、
室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、第1ゾ
ーン側電動ルーバ32の角度を負方向に大きく変えよ
(NB)。 ルール3:もし、第1ゾーンがPMV値で涼しく、か
つ、室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第1
ゾーン側電動ルーバ32の角度をあまり変えるな(Z
0)。 ルール4:もし、第1ゾーンがPMV値で涼しく、か
つ、室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、第
1ゾーン側電動ルーバ32の角度を負方向に小さく変え
よ(NS)。 ルール5:もし、第1ゾーンがPMV値でやや涼しく、
かつ、室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第
1ゾーン側電動ルーバ32の角度を正方向に小さく変え
よ(PS)。 ルール6:もし、第1ゾーンがPMV値でやや涼しく、
かつ、室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、
第1ゾーン側電動ルーバ32の角度をあまり変えるな
(Z0)。 ルール7:もし、第1ゾーンがPMV値でやや涼しく、
かつ、室内送風機6の回転数が小さい(S)ならば、第
1ゾーン側電動ルーバ32の角度を負方向に小さく変え
よ(NS)。 ルール8:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、かつ、
室内送風機6の回転数が大きい(B)ならば、第1ゾー
ン側電動ルーバ32の角度を正方向に小さく変えよ(P
S)。 ルール9:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、かつ、
室内送風機6の回転数が中くらい(M)ならば、第1ゾ
ーン側電動ルーバ32の角度を正方向に小さく変えよ
(PS)。 ルール10:もし、第1ゾーンがPMV値で快適、か
つ、室内送風機6の回転数が小さい(S)ならば、第1
ゾーン側電動ルーバ32の角度をあまり変えるな(Z
0)。 ただし、暖房運転開始時の第1、第2ゾーン側電動ルー
バー32,33の角度は45度で、制御可能範囲は45
度から75度までである。尚、第2ゾーン側電動ルーバ
33の制御ルールについても同様であり、説明を割愛す
る。
【0022】上記言語データは、発明者が数多くの実験
データと経験則から求めた、PMV値を素早く快適領域
に到達させて安定させるための室内送風機6の回転数と
第1、第2ゾーン側電動ルーバー32,33の制御ルー
ルである。これを冷房運転、暖房運転別に各ゾーンのP
MV値と室内送風機回転数との関係で示すと(表1)、
(表2)、(表3)、(表4)、(表5)、(表6)
ようになる。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】(表1)、(表2)、(表3)はそれぞれ
冷房運転時の室内送風機6の回転数の制御量、第1ゾー
ン側電動ルーバ32の角度の制御量、第2ゾーン側電動
ルーバ33の角度の制御量のルールを表したものであ
る。また、(表4)、(表5)、(表6)はそれぞれ暖
房運転時の室内送風機6の回転数の制御量、第1ゾーン
側電動ルーバ32の角度の制御量、第2ゾーン側電動ル
ーバ33の角度の制御量のルールを表したものである。
【0030】図は冷房運転におけるファジィ変数、即
ち、PMV値、室内送風機6の回転数とその制御量、及
び第1、第2ゾーン側電動ルーバー32,33の角度の
制御量のメンバーシップ関数であり、図は暖房運転に
おける各ファジィ変数のメンバーシップ関数である。こ
のメンバーシップ関数にもとづく室内送風機6の回転数
の制御量と第1、第2ゾーン側電動ルーバー32,33
の角度の制御量の決定は、ファジィ制御の一手法である
MAX−MIN合成法を用いる。尚、MAX−MIN合
成法についての説明は割愛する。
【0031】以上のように本実施例は、圧縮機1と、四
方弁2と、室内の吸い込み空気を加熱または冷却する熱
交換手段である室内熱交換器3と、減圧器4と、室外熱
交換器5とを環状に連接して構成された冷凍サイクル
と、室内空気を吸い込み、室内熱交換器3により加熱ま
たは冷却された空気を吹き出して室内空気を循環させる
室内送風機6と、室内送風機6の回転数を変化させて吹
き出し空気の風量を変更する位相制御手段(風量変更手
段)25と、室外送風機7と、居住域を第1ゾーンと第
2ゾーンに分割し各々のゾーンのPMV値を計算するゾ
ーン毎PMV値計算手段31と、天井に埋め込むカセッ
ト形室内機8の4方向に設けられ加熱または冷却された
空気を第1ゾーンに吹き出す吹き出し口10a,10
b、第2ゾーンに吹き出す吹き出し口10c,10d
と、それぞれの吹き出し口に設けられ吹き出し空気の風
向を上下に変更する電動ルーバ11a,11b,11
c,11dと、各々のゾーンのPMV値が中立になるよ
うに、位相制御手段(風量変更手段)25により室内送
風機6の回転数と、第1ゾーンに対応する電動ルーバ1
1a,11bを一つのモータで連動させた第1ゾーン側
電動ルーバ32、第2ゾーンに対応する電動ルーバ11
c,11dを一つのモータで連動させた第2ゾーン側電
動ルーバ33により風向角度をファジィ制御するファジ
ィ気流変更制御手段3 4とを備えたものであり、数多く
の実験データや発明者の経験則にもとづいて、第1、第
2ゾーンのPMV値から室内送風機6の回転数をファジ
ィ制御し、かつ、各PMV値と室内送風機6の回転数か
ら各電動ルーバの角度をファジィ制御するものであるか
ら、第1、第2ゾーンのPMV値を素早く快適領域に到
達させて安定させることができ、PMV値が居住域で分
布していても広い領域のPMV値を中立にできる。
【0032】本実施例において、入力条件を第1、第2
ゾーンのPMV値と室内送風機6の回転数としたが、さ
らに、これに各PMV値の単位時間当たりの変化量を加
えても同様の効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の空気調和機は、室
内空気を循環させる室内送風機と、室内送風機の回転数
を変化させて吹き出し空気の風量を変更する風量変更手
段と、居住域を複数のゾーンに分割し各々のゾーンのP
MV値を計算するゾーン毎PMV値計算手段と、各々の
ゾーンに対応して吹き出し空気の風向を変更する複数の
風向変更手段と、吸い込み空気を加熱または冷却する熱
交換手段と、各々のゾーンのPMV値が中立になるよう
に前記風量変更手段により室内送風機の回転数と前記
数の風向変更手段により風向角度をファジィ制御する
ァジィ気流変更制御手段とを備えたものであるから、
MV値が居住域で分布していても全居住域でPMV値を
中立に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における空気調和機の冷凍サ
イクル図
【図2】(a)同実施例のカセット形室内機の概略横断
面図 (b)同実施例のカセット形室内機の概略縦断面図
【図3】同実施例のカセット形室内機の吹き出し口近傍
の空気の流れを示す要部概略断面図
【図4】同実施例におけるゾーン分割を示す概略図
【図5】 同実施例における機能ブロック図
【図6】 (a)同実施例における冷房運転時のPMV値
に対するメンバーシップ関数を示す特性図 (b)同実施例における冷房運転時の室内送風機の回転
数の制御量に対するメンバーシップ関数を示す特性図 (c)同実施例における冷房運転時の室内送風機の回転
数に対するメンバーシップ関数を示す特性図 (d)同実施例における冷房運転時の電動ルーバの角度
の制御量に対するメンバーシップ関数を示す特性図
【図7】 (a)同実施例における暖房運転時のPMV値
に対するメンバーシップ関数を示す特性図 (b)同実施例における暖房運転時の室内送風機の回転
数の制御量に対するメンバーシップ関数を示す特性図 (c)同実施例における暖房運転時の室内送風機の回転
数に対するメンバーシップ関数を示す特性図 (d)同実施例における暖房運転時の電動ルーバの角度
の制御量に対するメンバーシップ関数を示す特性図
【符号の説明】
3 熱交換手段 6 室内送風機 25 風量変更手段 31 ゾーン毎PMV値計算手段 32 第1の風向変更手段 33 第2風向変更手段 34 ファジィ気流変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−225144(JP,A) 特開 平4−177041(JP,A) 特開 平4−316945(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02 F24F 11/053

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内空気を循環させる室内送風機と、室
    内送風機の回転数を変化させて吹き出し空気の風量を変
    更する風量変更手段と、居住域を複数のゾーンに分割し
    各々のゾーンのPMV値を計算するゾーン毎PMV値計
    算手段と、各々のゾーンに対応して吹き出し空気の風向
    を変更する複数の風向変更手段と、吸い込み空気を加熱
    または冷却する熱交換手段と、各々のゾーンのPMV値
    が中立になるように前記風量変更手段により室内送風機
    の回転数と前記複数の風向変更手段により風向角度を
    ァジィ制御するファジィ気流変更制御手段とを備えた空
    気調和機。
JP4018654A 1992-02-04 1992-02-04 空気調和機 Expired - Lifetime JP2912754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4018654A JP2912754B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4018654A JP2912754B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05215394A JPH05215394A (ja) 1993-08-24
JP2912754B2 true JP2912754B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=11977609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4018654A Expired - Lifetime JP2912754B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 空気調和機

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