JP2999864B2 - 連続式洗濯・染色機 - Google Patents
連続式洗濯・染色機Info
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- JP2999864B2 JP2999864B2 JP3263677A JP26367791A JP2999864B2 JP 2999864 B2 JP2999864 B2 JP 2999864B2 JP 3263677 A JP3263677 A JP 3263677A JP 26367791 A JP26367791 A JP 26367791A JP 2999864 B2 JP2999864 B2 JP 2999864B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、列設された複数個の槽
内にリネンを順次に移送しつつ、上記移送方向と反対方
向にすすぎ水や洗濯水を流動させて、予洗,本洗,すす
ぎを一貫工程として順次行なうカウンタフロー式の連続
洗濯技術を改良して、上記洗濯作業と共に染色作業を行
い得るようにした連続式洗濯・染色機に関するものであ
る。
内にリネンを順次に移送しつつ、上記移送方向と反対方
向にすすぎ水や洗濯水を流動させて、予洗,本洗,すす
ぎを一貫工程として順次行なうカウンタフロー式の連続
洗濯技術を改良して、上記洗濯作業と共に染色作業を行
い得るようにした連続式洗濯・染色機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2はカウンタフロー型連続式洗濯機の
従来例を示す模式図である。被処理物である布類(以
下、リネンと呼ぶ)を自動的に連続・一貫処理して予洗
・本洗・すすぎを行うため、N個の槽が列設されてい
る。本発明においてNは2又は2以上の整数である。本
従来例(図2)においてN=5である。第1槽A,第2
槽B,第3層C,第4槽D,および第5槽(第N槽)E
が列設されていて、各槽の間は後述する配管を通さなけ
れば水が流通しないように仕切られている。リネン(図
示省略)はシュート形のリネン入口11に投入され、第
1槽Aから第5槽Eまで順次に移送されつつ各槽内で撹
拌され、洗濯を終えてリネン出口12から排出される。
各槽間で液体が流動することを阻止しつつリネンを移送
するには、公知の構造(例えば特公昭54−11618
号)が適用される。
従来例を示す模式図である。被処理物である布類(以
下、リネンと呼ぶ)を自動的に連続・一貫処理して予洗
・本洗・すすぎを行うため、N個の槽が列設されてい
る。本発明においてNは2又は2以上の整数である。本
従来例(図2)においてN=5である。第1槽A,第2
槽B,第3層C,第4槽D,および第5槽(第N槽)E
が列設されていて、各槽の間は後述する配管を通さなけ
れば水が流通しないように仕切られている。リネン(図
示省略)はシュート形のリネン入口11に投入され、第
1槽Aから第5槽Eまで順次に移送されつつ各槽内で撹
拌され、洗濯を終えてリネン出口12から排出される。
各槽間で液体が流動することを阻止しつつリネンを移送
するには、公知の構造(例えば特公昭54−11618
号)が適用される。
【0003】本従来例においては、リネンが第1槽Aか
ら第5槽Eまで順次に移送されつつ、第1槽Aで予洗さ
れ、第2槽Bおよび第3槽Cで本洗され、第4槽Dおよ
び第5槽Eですすぎ洗いされる。ただし5槽型のカウン
タフロー式連続洗濯機における作業工程の配分は本従来
例のごとく予洗・本洗・本洗・すすぎ・すすぎの順に限
られるものではなく、例えば予洗・予洗・本洗・本洗・
すすぎ・等のように任意に配分することもできる。この
場合、給,排水管路に若干の変更を伴う。
ら第5槽Eまで順次に移送されつつ、第1槽Aで予洗さ
れ、第2槽Bおよび第3槽Cで本洗され、第4槽Dおよ
び第5槽Eですすぎ洗いされる。ただし5槽型のカウン
タフロー式連続洗濯機における作業工程の配分は本従来
例のごとく予洗・本洗・本洗・すすぎ・すすぎの順に限
られるものではなく、例えば予洗・予洗・本洗・本洗・
すすぎ・等のように任意に配分することもできる。この
場合、給,排水管路に若干の変更を伴う。
【0004】この従来例(図2)においては新水13を
すすぎ洗い用として第5槽Eに給水され、洗濯水14を
第3槽Cに給水される。この場合の洗濯水14としは冷
水,若しくは温水,又は回収された再利用水が適宜に用
いられる。そして各槽の底部にはそれぞれ排水弁16a
〜16eが設けられている。
すすぎ洗い用として第5槽Eに給水され、洗濯水14を
第3槽Cに給水される。この場合の洗濯水14としは冷
水,若しくは温水,又は回収された再利用水が適宜に用
いられる。そして各槽の底部にはそれぞれ排水弁16a
〜16eが設けられている。
【0005】予洗用の第1槽A、および本洗用の第2槽
Bには水位制御用のオーバフロー管17a,17bが設
けられている。またすすぎ用第4槽Dには水位制御用の
オーバフロー管17dが設けられるとともに、該オーバ
フロー管17dから溢流した水はリントスクリーン19
を介して回収タンク20に貯えるようになっている。回
収タンク20内に回収された水はポンプP1で中継タン
ク21に送給され、さらにポンプP2によってシュート
形のリネン入口11に送給される。この送給水は該リネ
ン入口11に投入されたリネンを浸して、これを予洗用
の第1槽A内に流し込む。
Bには水位制御用のオーバフロー管17a,17bが設
けられている。またすすぎ用第4槽Dには水位制御用の
オーバフロー管17dが設けられるとともに、該オーバ
フロー管17dから溢流した水はリントスクリーン19
を介して回収タンク20に貯えるようになっている。回
収タンク20内に回収された水はポンプP1で中継タン
ク21に送給され、さらにポンプP2によってシュート
形のリネン入口11に送給される。この送給水は該リネ
ン入口11に投入されたリネンを浸して、これを予洗用
の第1槽A内に流し込む。
【0006】本洗用の第3槽Cの中で使用された洗濯水
を本洗用の第2槽Bに流動せしめるようにカウンタフロ
ー管18cが設けられるとともに、すすぎ用の第5槽E
内のすすぎ水をもう一度すすぎ用の第4槽Dに流動せし
めるようにカウンタフロー管18eが設けられている。
これらのカウンタフロー管18c,18eの作用によっ
て洗濯水やすすぎ水は図の右方から左方へ、すなわちリ
ネンの移送方向と反対方向に流動し、カウンタフロー式
洗濯機として機能する。図2に示した従来例において
は、以上のようにして、列設されたN個の槽内にリネン
を順次に移送しつつ、このリネン移送方向と反対方向に
すすぎ水や洗濯水を流動させる。第1槽Aに投入された
リネンは該第1槽Aの中で撹拌を受けて予洗され、第2
槽B,第3槽C内を移送されつつ撹拌を受けて本洗さ
れ、第4槽Dおよび第5槽E内を移送される間に撹拌を
受けつつ新水13ですすぎ洗いされた後にリネン出口1
2から搬出される。
を本洗用の第2槽Bに流動せしめるようにカウンタフロ
ー管18cが設けられるとともに、すすぎ用の第5槽E
内のすすぎ水をもう一度すすぎ用の第4槽Dに流動せし
めるようにカウンタフロー管18eが設けられている。
これらのカウンタフロー管18c,18eの作用によっ
て洗濯水やすすぎ水は図の右方から左方へ、すなわちリ
ネンの移送方向と反対方向に流動し、カウンタフロー式
洗濯機として機能する。図2に示した従来例において
は、以上のようにして、列設されたN個の槽内にリネン
を順次に移送しつつ、このリネン移送方向と反対方向に
すすぎ水や洗濯水を流動させる。第1槽Aに投入された
リネンは該第1槽Aの中で撹拌を受けて予洗され、第2
槽B,第3槽C内を移送されつつ撹拌を受けて本洗さ
れ、第4槽Dおよび第5槽E内を移送される間に撹拌を
受けつつ新水13ですすぎ洗いされた後にリネン出口1
2から搬出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のカウンタフロー
方式の技術においては、図2を参照して例示したように
複数個の槽内へ順次にリネンを移送しつつ予洗,本洗,
すすぎを自動的な一貫作業として進行させ、能率よくリ
ネンを洗濯することができる。しかしながら、洗濯操作
と連続して若しくは併行して染色を行うことはできな
い。このため、例えば洗濯を終えたリネンを染色しよう
とすると、洗濯機と別体に染色機を設けて個別に運転し
なければならない。従って機械装置全体が大形,大重量
となって設置所要スペースが大きく、しかもコスト高に
なり、その上、運転操作に多大の労力を要する。本発明
は上述の事情に鑑みて為されたものであって、洗濯作業
と同時に、単一の機械設備を用いて染色作業を行い得る
連続方式の洗濯・染色機を提供することを目的とする。
方式の技術においては、図2を参照して例示したように
複数個の槽内へ順次にリネンを移送しつつ予洗,本洗,
すすぎを自動的な一貫作業として進行させ、能率よくリ
ネンを洗濯することができる。しかしながら、洗濯操作
と連続して若しくは併行して染色を行うことはできな
い。このため、例えば洗濯を終えたリネンを染色しよう
とすると、洗濯機と別体に染色機を設けて個別に運転し
なければならない。従って機械装置全体が大形,大重量
となって設置所要スペースが大きく、しかもコスト高に
なり、その上、運転操作に多大の労力を要する。本発明
は上述の事情に鑑みて為されたものであって、洗濯作業
と同時に、単一の機械設備を用いて染色作業を行い得る
連続方式の洗濯・染色機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来技術において洗濯機
と染色機とを別個の機械装置とせざるを得なかった主な
理由は、洗濯槽と染色槽との間の独立性を保たねばなら
なかったからである。
と染色機とを別個の機械装置とせざるを得なかった主な
理由は、洗濯槽と染色槽との間の独立性を保たねばなら
なかったからである。
【0009】この問題点について従来例の多槽方式の洗
濯機を示した図2を参照しつつ説明すると次のごとくで
ある。この5槽形洗濯機は、先に述べたごとくその第1
槽ないし第5槽の作業配分を適宜に設定して、各槽にそ
れぞれ予洗,本洗,すすぎを行わせることができる。そ
れならば、第1槽〜第4槽で洗濯(予洗・本洗・すすぎ
の連続操作)を行って第5槽で染色を行うことは容易に
着想し得る。しかしながら上記の着想を実施に移そうと
すると、第5槽E内の染色液がカウンタフロー管18e
を介して第4槽Dに流入してしまう。このため第5槽E
を第4槽Dとの間が相互独立性に欠け、該第5槽Eを単
独の染色槽として取り扱うことができない。
濯機を示した図2を参照しつつ説明すると次のごとくで
ある。この5槽形洗濯機は、先に述べたごとくその第1
槽ないし第5槽の作業配分を適宜に設定して、各槽にそ
れぞれ予洗,本洗,すすぎを行わせることができる。そ
れならば、第1槽〜第4槽で洗濯(予洗・本洗・すすぎ
の連続操作)を行って第5槽で染色を行うことは容易に
着想し得る。しかしながら上記の着想を実施に移そうと
すると、第5槽E内の染色液がカウンタフロー管18e
を介して第4槽Dに流入してしまう。このため第5槽E
を第4槽Dとの間が相互独立性に欠け、該第5槽Eを単
独の染色槽として取り扱うことができない。
【0010】こうした問題点を念頭において検討する
と、例えばN槽(Nは2以上の整数)の連続方式の洗濯
機について、その槽の列を延長する形に染色用の槽を増
設しただけでは連続洗濯・染色を行うことができず、N
槽の連続方式の洗濯機の槽の列に対して、リネン移送の
連続性を妨げることなく、しかも液の流通に関する独立
性を有するように染色用の槽を増設しなければならな
い。以上の考察に基づいて前記の目的(単一の機械設備
による洗濯,染色の同時作業)を達成するため、本発明
に係る連続式洗濯・染色機は、リネンを撹拌する手段を
備えて列設された第1槽から第N槽に向けてリネンを順
次に移送しつゝ、上記と反対方向に各槽中に水を流動さ
せて予洗、本洗、すすぎの各工程を順次に行なうカウン
タフロー式の連続洗濯機と、前記の列設されたN個の槽
の列を延長する形で第N槽に連続して設けた第N+1槽
ないし第N+n槽の染色槽とよりなり、少なくとも前記
第N+1槽と第N槽との間に第N+1槽中の液面を所定
水位に保ちながら第N槽中に水を供給するカウンタフロ
ー管を設けると共に、そのカウンタフロー管に、該管路
を開閉するカウンタフロー弁と、該カウンタフロー弁の
閉止時に開くオーバフロー弁とを配設し、前記カウンタ
フロー弁とオーバフロー弁を開閉制御して第1槽ないし
第N槽による洗濯作業と第N+1槽ないし第N+n槽に
よる染色作業とを行ない得るように構成したことを特徴
とする。たゞし、Nは2以上の整数、nは1以上の整数
である。
と、例えばN槽(Nは2以上の整数)の連続方式の洗濯
機について、その槽の列を延長する形に染色用の槽を増
設しただけでは連続洗濯・染色を行うことができず、N
槽の連続方式の洗濯機の槽の列に対して、リネン移送の
連続性を妨げることなく、しかも液の流通に関する独立
性を有するように染色用の槽を増設しなければならな
い。以上の考察に基づいて前記の目的(単一の機械設備
による洗濯,染色の同時作業)を達成するため、本発明
に係る連続式洗濯・染色機は、リネンを撹拌する手段を
備えて列設された第1槽から第N槽に向けてリネンを順
次に移送しつゝ、上記と反対方向に各槽中に水を流動さ
せて予洗、本洗、すすぎの各工程を順次に行なうカウン
タフロー式の連続洗濯機と、前記の列設されたN個の槽
の列を延長する形で第N槽に連続して設けた第N+1槽
ないし第N+n槽の染色槽とよりなり、少なくとも前記
第N+1槽と第N槽との間に第N+1槽中の液面を所定
水位に保ちながら第N槽中に水を供給するカウンタフロ
ー管を設けると共に、そのカウンタフロー管に、該管路
を開閉するカウンタフロー弁と、該カウンタフロー弁の
閉止時に開くオーバフロー弁とを配設し、前記カウンタ
フロー弁とオーバフロー弁を開閉制御して第1槽ないし
第N槽による洗濯作業と第N+1槽ないし第N+n槽に
よる染色作業とを行ない得るように構成したことを特徴
とする。たゞし、Nは2以上の整数、nは1以上の整数
である。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】上記の構成よりなる連続式洗濯・染色機によれ
ば、第N槽から第N+1槽に向けてリネンを移送するこ
とができ、しかも第N+1槽から第N槽に向けて液体が
流動することを阻止し得るので、第1槽〜第N槽による
洗濯作業と、第N+1槽〜第N+n槽による染色作業と
を相互に独立せしめて同時に操作することができる。こ
こに、作業を操作する時点の関係について見れば同時操
作が可能であり、被処理物であるリネンの移送について
見れば、洗濯作業を終えたリネンを直ちに第N+1槽に
進行せしめてシリーズに流すこともでき、または、上述
のごとくシリーズに流していた染色作業を中断,中止し
て、列設されたN+n個の槽を全部用いて洗濯作業を行
うこともできる。この場合はN+n個の槽のそれぞれを
予洗用,本洗用,またはすすぎ洗い用に割り当てて、連
続的にリネンを移送する。
ば、第N槽から第N+1槽に向けてリネンを移送するこ
とができ、しかも第N+1槽から第N槽に向けて液体が
流動することを阻止し得るので、第1槽〜第N槽による
洗濯作業と、第N+1槽〜第N+n槽による染色作業と
を相互に独立せしめて同時に操作することができる。こ
こに、作業を操作する時点の関係について見れば同時操
作が可能であり、被処理物であるリネンの移送について
見れば、洗濯作業を終えたリネンを直ちに第N+1槽に
進行せしめてシリーズに流すこともでき、または、上述
のごとくシリーズに流していた染色作業を中断,中止し
て、列設されたN+n個の槽を全部用いて洗濯作業を行
うこともできる。この場合はN+n個の槽のそれぞれを
予洗用,本洗用,またはすすぎ洗い用に割り当てて、連
続的にリネンを移送する。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係る連続式洗濯・染色機の1
実施例を示す模式図である。この実施例は図2に示した
従来例に本発明を適用して改良した例であって、図2と
同一の図面参照記号を付したものは上記従来例における
と同様ないし類似の構成部材である。次に、図1に示し
た実施例について図2(従来例)との相異点、すなわ
ち、従来例に改良を加えた事項について説明する。
実施例を示す模式図である。この実施例は図2に示した
従来例に本発明を適用して改良した例であって、図2と
同一の図面参照記号を付したものは上記従来例における
と同様ないし類似の構成部材である。次に、図1に示し
た実施例について図2(従来例)との相異点、すなわ
ち、従来例に改良を加えた事項について説明する。
【0015】第1槽Aないし第5槽Eは従来例と同様
に、リネンを右方へ移送し得るように、かつ、管路を介
しないで液体が流動することを阻止して列設してある。
第N槽である第5槽Eに隣接せしめてリネンの移送方向
に延長する形に、第N+1槽である第6槽Fを、さらに
リネンの移送方向に延長する形に第N+n槽である第7
槽Gを設ける。図示を省略するが第6槽Fおよび第7槽
G内には、第1槽A〜第5槽Eと同様にリネンを撹拌す
る手段が設けてあり、かつ、リネンを図の右方に移送し
得るように仕切って液体の自由流動を阻止してある(具
体的構造は特公昭54−11618号と同様)。上記の
増設された第6槽Fおよび第7槽Gは、原則的には染色
槽として使用し得るように設置したものであって、洗浄
水15を噴射して槽内を洗浄するための洗浄ノズル15
f,15gを設けるとともに、該増設槽それぞれの底部
には排水弁16f,16gを設けてある。11は従来例
と同様のシュート形のリネン入口、12は同じくリネン
出口である。矢印13は新水の供給管路を示し、矢印1
4′は洗濯水としての冷水若しくは温水の供給管路を示
している。第1槽Aには、従来例と同様にオーバフロー
管17aを設けてある。第2槽Bにはカウンタフロー弁
24bを備えたカウンタフロー管18b、およびカウン
タフロー弁24b閉時に槽内の水位を制御するためのオ
ーバフロー弁25bが設けられている。第3槽Cにはオ
ーバフロー管17cが設けられている。上記オーバフロ
ー管17cの下方には、オーバフローした洗濯水を回収
して貯える回収タンク22が設けられるとともに、該回
収タンク22内に貯えた水を第2槽Bに送給するための
ポンプP3および配管が設けられている。本実施例にお
いては中継タンク21内の再利用水をシュート形のリネ
ン入口11に圧送するためのポンプP2および配管が設
けられている。本例においては第4槽D内の洗濯水を第
3槽Cに流動せしめるカウンタフロー管18dを設ける
とともに、第5槽E内の水位を制御するためのオーバフ
ロー管17eが設けられ、上記オーバフロー管17eか
らの溢流水を回収して貯える回収タンク23が設けられ
ている。この第5槽Eを仕上すすぎ槽として使用する場
合は上記回収タンク23には新水に次いで清浄なオーバ
フロー水が回収されるので、ポンプP 4 により中継タン
ク21へ送給し、またはポンプP5により第4槽Dへ再
利用水として供給する管路が設けられている。
に、リネンを右方へ移送し得るように、かつ、管路を介
しないで液体が流動することを阻止して列設してある。
第N槽である第5槽Eに隣接せしめてリネンの移送方向
に延長する形に、第N+1槽である第6槽Fを、さらに
リネンの移送方向に延長する形に第N+n槽である第7
槽Gを設ける。図示を省略するが第6槽Fおよび第7槽
G内には、第1槽A〜第5槽Eと同様にリネンを撹拌す
る手段が設けてあり、かつ、リネンを図の右方に移送し
得るように仕切って液体の自由流動を阻止してある(具
体的構造は特公昭54−11618号と同様)。上記の
増設された第6槽Fおよび第7槽Gは、原則的には染色
槽として使用し得るように設置したものであって、洗浄
水15を噴射して槽内を洗浄するための洗浄ノズル15
f,15gを設けるとともに、該増設槽それぞれの底部
には排水弁16f,16gを設けてある。11は従来例
と同様のシュート形のリネン入口、12は同じくリネン
出口である。矢印13は新水の供給管路を示し、矢印1
4′は洗濯水としての冷水若しくは温水の供給管路を示
している。第1槽Aには、従来例と同様にオーバフロー
管17aを設けてある。第2槽Bにはカウンタフロー弁
24bを備えたカウンタフロー管18b、およびカウン
タフロー弁24b閉時に槽内の水位を制御するためのオ
ーバフロー弁25bが設けられている。第3槽Cにはオ
ーバフロー管17cが設けられている。上記オーバフロ
ー管17cの下方には、オーバフローした洗濯水を回収
して貯える回収タンク22が設けられるとともに、該回
収タンク22内に貯えた水を第2槽Bに送給するための
ポンプP3および配管が設けられている。本実施例にお
いては中継タンク21内の再利用水をシュート形のリネ
ン入口11に圧送するためのポンプP2および配管が設
けられている。本例においては第4槽D内の洗濯水を第
3槽Cに流動せしめるカウンタフロー管18dを設ける
とともに、第5槽E内の水位を制御するためのオーバフ
ロー管17eが設けられ、上記オーバフロー管17eか
らの溢流水を回収して貯える回収タンク23が設けられ
ている。この第5槽Eを仕上すすぎ槽として使用する場
合は上記回収タンク23には新水に次いで清浄なオーバ
フロー水が回収されるので、ポンプP 4 により中継タン
ク21へ送給し、またはポンプP5により第4槽Dへ再
利用水として供給する管路が設けられている。
【0016】増設した第N+1槽である第6槽Fには、
第N槽である第5槽Eに連通するカウンタフロー管18
fが設けられるとともに、その連通を開閉制御するカウ
ンタフロー弁24fが設けられ、かつ、槽内水位を制御
するためのオーバフロー弁25fが設けられている。増
設した第N+n槽である第7槽Gには、第N+1槽であ
る第6槽Fに連通するカウンタフロー管18gが設けら
れるとともに、その連通を開閉制御するカウンタフロー
弁24gが設けられ、かつ、槽内水位を制御するための
オーバフロー弁25gが設けられている。第6槽Fの上
方に染料タンク26が設けられていて、染料貯蔵タンク
27から染料が供給されるようになっている。染料弁2
6aを開くと、染料タンク26内の染料が第6槽F内に
注入される。また、芒硝タンク28には、染色用の助剤
である芒硝の水溶液が貯えられていて、増設された第N
槽である第6槽Fに該芒硝溶液を注入できるようになっ
ている。
第N槽である第5槽Eに連通するカウンタフロー管18
fが設けられるとともに、その連通を開閉制御するカウ
ンタフロー弁24fが設けられ、かつ、槽内水位を制御
するためのオーバフロー弁25fが設けられている。増
設した第N+n槽である第7槽Gには、第N+1槽であ
る第6槽Fに連通するカウンタフロー管18gが設けら
れるとともに、その連通を開閉制御するカウンタフロー
弁24gが設けられ、かつ、槽内水位を制御するための
オーバフロー弁25gが設けられている。第6槽Fの上
方に染料タンク26が設けられていて、染料貯蔵タンク
27から染料が供給されるようになっている。染料弁2
6aを開くと、染料タンク26内の染料が第6槽F内に
注入される。また、芒硝タンク28には、染色用の助剤
である芒硝の水溶液が貯えられていて、増設された第N
槽である第6槽Fに該芒硝溶液を注入できるようになっ
ている。
【0017】以上のように構成された洗濯・染色機(図
1)を用いて本発明に係る連続洗濯・染色方法を実施し
た1例について次に述べる。本発明を適用して第6槽F
と第7槽Gとを増設する母体となった従来例の装置は第
1槽Aないし第5槽Eを具備していた。本実施例もこれ
らの第1槽A〜第5槽Eが設けられている。従って、本
実施例(図1)の第1槽A〜第5槽Eを用いてリネンの
洗濯を行うことは容易に可能である。すなわち、次のよ
うにして予洗,本洗,すすぎ洗いの各工程を連続的に行
う。ここに連続的に行うとは、予洗を終えたリネンを直
ちに本洗に移し、本洗を終えたリネンを直ちにすすぎ洗
いするというように、各工程が連続して自動的に遂行さ
れることを表わしている。
1)を用いて本発明に係る連続洗濯・染色方法を実施し
た1例について次に述べる。本発明を適用して第6槽F
と第7槽Gとを増設する母体となった従来例の装置は第
1槽Aないし第5槽Eを具備していた。本実施例もこれ
らの第1槽A〜第5槽Eが設けられている。従って、本
実施例(図1)の第1槽A〜第5槽Eを用いてリネンの
洗濯を行うことは容易に可能である。すなわち、次のよ
うにして予洗,本洗,すすぎ洗いの各工程を連続的に行
う。ここに連続的に行うとは、予洗を終えたリネンを直
ちに本洗に移し、本洗を終えたリネンを直ちにすすぎ洗
いするというように、各工程が連続して自動的に遂行さ
れることを表わしている。
【0018】被処理物(図示省略)はリネン入口11に
投入され、ポンプP2で圧送された中継タンク21内の
回収水(後述するごとく、すすぎ工程の第5槽Eから溢
流した比較的清浄な水である)により浸され、第1槽A
内で撹拌された後に第2槽B内で撹拌されて予洗され
る。予洗用の洗濯水は回収タンク22内の回収水をポン
プP3で第2槽Bに圧送して供給される。予洗を終えた
リネンは、次いで第3槽C内に移送して撹拌され、さら
に第4槽D内に移送して撹拌されつつ本洗される。本洗
用の洗濯水として、回収タンク23内の回収水がポンプ
P5により第4槽Dに供給されるとともに、矢印14′
で表わした洗濯水(冷水もしくは温水)も供給される。
この第4槽Dからオーバフローした洗濯水はカウンタフ
ロー管18dを通って第3槽Cに流動し、さらにオーバ
フロー管17cを介して回収タンク22に貯えられる。
このようにして本洗工程はリネンの移送方向(図におい
て右向き)と反対に、図の左向きに洗濯水を流動させな
がらカウンタフロー方式の洗濯が行われる。
投入され、ポンプP2で圧送された中継タンク21内の
回収水(後述するごとく、すすぎ工程の第5槽Eから溢
流した比較的清浄な水である)により浸され、第1槽A
内で撹拌された後に第2槽B内で撹拌されて予洗され
る。予洗用の洗濯水は回収タンク22内の回収水をポン
プP3で第2槽Bに圧送して供給される。予洗を終えた
リネンは、次いで第3槽C内に移送して撹拌され、さら
に第4槽D内に移送して撹拌されつつ本洗される。本洗
用の洗濯水として、回収タンク23内の回収水がポンプ
P5により第4槽Dに供給されるとともに、矢印14′
で表わした洗濯水(冷水もしくは温水)も供給される。
この第4槽Dからオーバフローした洗濯水はカウンタフ
ロー管18dを通って第3槽Cに流動し、さらにオーバ
フロー管17cを介して回収タンク22に貯えられる。
このようにして本洗工程はリネンの移送方向(図におい
て右向き)と反対に、図の左向きに洗濯水を流動させな
がらカウンタフロー方式の洗濯が行われる。
【0019】上記のようにして本洗されたリネンは第4
槽Dから第5槽Eに移送され、ここですすぎ洗いされ
る。すすぎ用の清浄な水は矢印13のごとく第5槽Eに
供給され、そのオーバフロー水はオーバフロー管18d
を介して回収タンク23に回収して貯えられる。このす
すぎ洗いのオーバフロー水は本洗済みの洗濯水や予洗済
みの洗濯水に比較して清浄であるため、リントスクリー
ン23aで固形異物を瀘別除去して貯えられ、再利用水
としてポンプP4 またはポンプP5で送給される。このよ
うにしてリネンは第5槽Eですすぎ洗いされて洗濯を完
了する。
槽Dから第5槽Eに移送され、ここですすぎ洗いされ
る。すすぎ用の清浄な水は矢印13のごとく第5槽Eに
供給され、そのオーバフロー水はオーバフロー管18d
を介して回収タンク23に回収して貯えられる。このす
すぎ洗いのオーバフロー水は本洗済みの洗濯水や予洗済
みの洗濯水に比較して清浄であるため、リントスクリー
ン23aで固形異物を瀘別除去して貯えられ、再利用水
としてポンプP4 またはポンプP5で送給される。このよ
うにしてリネンは第5槽Eですすぎ洗いされて洗濯を完
了する。
【0020】上記のようにして、第1槽A〜第5槽E内
を順次に移送されつつ予洗工程,本洗工程,すすぎ工程
を経て洗濯作業を完了したリネンは、さらに第6槽Fに
移送して撹拌された後、第7槽Gに移送して撹拌されつ
つ、次のようにして染色される。すなわち、染色用の水
は矢印29のごとく第7槽Gに供給され、カウンタフロ
ー管18gおよびカウンタフロー弁24gを経て第6槽
Fに供給される。この第6槽Fには、染料タンク26内
の染料が染料供給弁26aを介して供給される。本方法
の実施例においてはカウンタフロー弁24fを閉じ、第
6槽F内の染料を含んだ水がすすぎ用の第5槽Eに流動
しないよう遮断しておく。これにより、染色用の第6槽
Fはすすぎ用の第5槽Eに対して、槽内水の交流に関し
て相互に独立する。第6槽内に移送されたリネンは、染
料を含む水の中で撹拌されつつ、芒硝タンク28から染
色助剤である芒硝溶液を添加されて染色される。染色さ
れたリネンは第7槽G内に移送され、矢印29で表わさ
れた新水を注いで撹拌される。すると、染色したリネン
に染着していた余分の染料が水中に溶出して染色作業が
完成する。
を順次に移送されつつ予洗工程,本洗工程,すすぎ工程
を経て洗濯作業を完了したリネンは、さらに第6槽Fに
移送して撹拌された後、第7槽Gに移送して撹拌されつ
つ、次のようにして染色される。すなわち、染色用の水
は矢印29のごとく第7槽Gに供給され、カウンタフロ
ー管18gおよびカウンタフロー弁24gを経て第6槽
Fに供給される。この第6槽Fには、染料タンク26内
の染料が染料供給弁26aを介して供給される。本方法
の実施例においてはカウンタフロー弁24fを閉じ、第
6槽F内の染料を含んだ水がすすぎ用の第5槽Eに流動
しないよう遮断しておく。これにより、染色用の第6槽
Fはすすぎ用の第5槽Eに対して、槽内水の交流に関し
て相互に独立する。第6槽内に移送されたリネンは、染
料を含む水の中で撹拌されつつ、芒硝タンク28から染
色助剤である芒硝溶液を添加されて染色される。染色さ
れたリネンは第7槽G内に移送され、矢印29で表わさ
れた新水を注いで撹拌される。すると、染色したリネン
に染着していた余分の染料が水中に溶出して染色作業が
完成する。
【0021】図1を参照して以上に説明した実施例の連
続洗濯・染色方法は、汚染したリネンの処理に適用さ
れ、該汚損したリネンを前述のごとく第1〜第5槽で予
洗・本洗・すすぎ洗いした後、これを第6槽に移送して
連続工程として染色操作するものであった。しかし、染
色処理の対象物であるリネンが別段汚損していない場合
には、前記実施例の方法のように染色前に予洗・本洗・
すすぎの各工程を経過することは無駄である。このよう
な場合は(図1参照)第1槽〜第5槽を素通りさせ、第
6槽F,第7槽Gを用いて前例と同様にして染色するこ
とが適当である。このような場合の実施例を次に述べ
る。第1槽Aから第5槽Eに至る各槽に清浄な水を供給
し、被染色物であるリネン(汚損していない)をリネン
入口11から第1槽Aに投入する。そして第5槽Eまで
移送しつつ水中で撹拌して水洗を行う。本例において、
文字どおりに素通りさせることなく水洗する理由は、新
品のリネンであっても製造時の汚れや付着物が有った
り、保管・輸送中の付着物(塵埃)などが有るので、染
色前に軽く水洗した方が良いからである。ただし、この
場合にリネンを各槽に通過させるサイクルは比較的短く
て足りる。該リネンを第1〜第5槽で比較的簡単に水洗
いした後、これを第6槽に移して前例と同様に染色し、
さらに前例と同様に第7槽に移して仕上げる。
続洗濯・染色方法は、汚染したリネンの処理に適用さ
れ、該汚損したリネンを前述のごとく第1〜第5槽で予
洗・本洗・すすぎ洗いした後、これを第6槽に移送して
連続工程として染色操作するものであった。しかし、染
色処理の対象物であるリネンが別段汚損していない場合
には、前記実施例の方法のように染色前に予洗・本洗・
すすぎの各工程を経過することは無駄である。このよう
な場合は(図1参照)第1槽〜第5槽を素通りさせ、第
6槽F,第7槽Gを用いて前例と同様にして染色するこ
とが適当である。このような場合の実施例を次に述べ
る。第1槽Aから第5槽Eに至る各槽に清浄な水を供給
し、被染色物であるリネン(汚損していない)をリネン
入口11から第1槽Aに投入する。そして第5槽Eまで
移送しつつ水中で撹拌して水洗を行う。本例において、
文字どおりに素通りさせることなく水洗する理由は、新
品のリネンであっても製造時の汚れや付着物が有った
り、保管・輸送中の付着物(塵埃)などが有るので、染
色前に軽く水洗した方が良いからである。ただし、この
場合にリネンを各槽に通過させるサイクルは比較的短く
て足りる。該リネンを第1〜第5槽で比較的簡単に水洗
いした後、これを第6槽に移して前例と同様に染色し、
さらに前例と同様に第7槽に移して仕上げる。
【0022】前記の方法の実施例においては、リネンを
第1〜第5槽に素通り(もしくは簡単な水洗)で通過さ
せ、第6,第7槽で染色操作を行った。このような場
合、該第6槽,第7槽でリネンを染色している間、第1
〜第5槽が遊休する。このような機械設備の部分的遊休
を解消して総合的な稼働率を向上させるため、該第6
槽,第7槽におけるリネンの染色操作と併行して、第1
〜第5槽で上記と異なるリネンの洗濯操作を遂行するこ
とも可能である。次に、洗濯,染色を併行処理する実施
例について説明する。
第1〜第5槽に素通り(もしくは簡単な水洗)で通過さ
せ、第6,第7槽で染色操作を行った。このような場
合、該第6槽,第7槽でリネンを染色している間、第1
〜第5槽が遊休する。このような機械設備の部分的遊休
を解消して総合的な稼働率を向上させるため、該第6
槽,第7槽におけるリネンの染色操作と併行して、第1
〜第5槽で上記と異なるリネンの洗濯操作を遂行するこ
とも可能である。次に、洗濯,染色を併行処理する実施
例について説明する。
【0023】図示を省略するが、説明の便宜上、染色す
べき新しいリネンの1塊をaグループと名付け、汚損し
たリネンの1塊をbグループと名付ける。aグループの
リネンは前記実施例と同様に第1〜第5槽を水洗だけで
急速通過させた後、第6,第7槽で時間をかけて染色す
る。aグループのリネンを染色している間に、bグルー
プのリネン(汚損)をリネン入口11に投入し、順次に
第1槽Aから第5槽Eまで移送しつつ、予洗・本洗・す
すぎ洗いの各工程を経て洗濯する。この第1〜第5槽を
用いた洗濯は、図2に示した5槽式の従来例の連続洗濯
機におけると同様にして行えば良い。このbグループの
リネンは第5槽Eに到達してすすぎ上げられる。上記b
グループのリネンは、さらに2つのグループに小分類さ
れる。洗濯を済ませた後に染色すべきものをグループb
1と呼び、洗濯すれば足りる(染色を要しない)ものを
グループb2と呼ぶ。aグループのリネンの染色を終え
てリネン出口から搬出した後、b1グループのリネンは
第6槽F,第7槽Gに通過させ、前述の実施例と同様に
して染色操作を施し、リネン入口11からリネン出口1
2までの間に洗濯・染色連続一貫処理を行う。b2グル
ープのリネンが洗濯を終えて第5槽E内ですすぎ上げら
れたならば、後述のようにして第6,第7槽を素通りさ
せて(若しくは素通り同様の簡単な水洗を行って)リネ
ン出口12から搬出する。この場合、先行のaグループ
のリネン(染色のみ)の染色を終えて第6槽F,第7槽
Gから搬出した後、後続のリネンがb1グループであっ
てもb2グループであっても、これらを第6槽Fに受け
入れるに先立って排水弁16f,16gを開いて内部の
染色水を排出し、洗浄ノズル15f,15gから洗浄水
を噴射して槽内を清浄する。その理由は次のごとくであ
る。後続のリネンがb2グループであって染色しない場
合は、aグループのリネンの染色を行った第6,第7槽
内の染色を洗浄,除去しておかないと後続のb2グルー
プのリネンに染料を付着させてしまうので、これを防止
するため、および、後続のリネンがb1グループのリネ
ンであって染色操作を繰り返す場合であっても、劣化し
た使用済み染色液を排出するとともに槽内を洗浄して、
新しい染色液を調合し直してb1グループのリネン(洗
濯済み)に対して染色操作を施すためである。
べき新しいリネンの1塊をaグループと名付け、汚損し
たリネンの1塊をbグループと名付ける。aグループの
リネンは前記実施例と同様に第1〜第5槽を水洗だけで
急速通過させた後、第6,第7槽で時間をかけて染色す
る。aグループのリネンを染色している間に、bグルー
プのリネン(汚損)をリネン入口11に投入し、順次に
第1槽Aから第5槽Eまで移送しつつ、予洗・本洗・す
すぎ洗いの各工程を経て洗濯する。この第1〜第5槽を
用いた洗濯は、図2に示した5槽式の従来例の連続洗濯
機におけると同様にして行えば良い。このbグループの
リネンは第5槽Eに到達してすすぎ上げられる。上記b
グループのリネンは、さらに2つのグループに小分類さ
れる。洗濯を済ませた後に染色すべきものをグループb
1と呼び、洗濯すれば足りる(染色を要しない)ものを
グループb2と呼ぶ。aグループのリネンの染色を終え
てリネン出口から搬出した後、b1グループのリネンは
第6槽F,第7槽Gに通過させ、前述の実施例と同様に
して染色操作を施し、リネン入口11からリネン出口1
2までの間に洗濯・染色連続一貫処理を行う。b2グル
ープのリネンが洗濯を終えて第5槽E内ですすぎ上げら
れたならば、後述のようにして第6,第7槽を素通りさ
せて(若しくは素通り同様の簡単な水洗を行って)リネ
ン出口12から搬出する。この場合、先行のaグループ
のリネン(染色のみ)の染色を終えて第6槽F,第7槽
Gから搬出した後、後続のリネンがb1グループであっ
てもb2グループであっても、これらを第6槽Fに受け
入れるに先立って排水弁16f,16gを開いて内部の
染色水を排出し、洗浄ノズル15f,15gから洗浄水
を噴射して槽内を清浄する。その理由は次のごとくであ
る。後続のリネンがb2グループであって染色しない場
合は、aグループのリネンの染色を行った第6,第7槽
内の染色を洗浄,除去しておかないと後続のb2グルー
プのリネンに染料を付着させてしまうので、これを防止
するため、および、後続のリネンがb1グループのリネ
ンであって染色操作を繰り返す場合であっても、劣化し
た使用済み染色液を排出するとともに槽内を洗浄して、
新しい染色液を調合し直してb1グループのリネン(洗
濯済み)に対して染色操作を施すためである。
【0024】前記b1グループのリネン(染色しない)
に関する前記実施例の方法を図1について考えてみる
と、さらに改善の余地の有ることに気付く。すなわち、
洗濯のみを行い染色を行わないリネンを第1槽Aから第
5槽Eまで移送する間に洗濯作業を終了して、第6槽
F,第7槽Gを素通りさせるという操業方法は、この図
1に示された機械設備の内で第6槽,第7槽を全く利用
せずに遊休させている。元来は染色を一貫工程で実施す
るために増設した第6槽,第7槽であるが、染色を行わ
ないときは有効な利用方法を考えたい。特に、b1グル
ープのリネンを大量に処理する場合、こうした要請が強
い。図1の機械装置に大きい改造を加えないことを条件
にすると、第1槽Aを予洗用とし第7槽Gをすすぎ上げ
用に用いることが前提となるが、第2槽Bから第6槽F
までの5槽のそれぞれを、図の左方から順次に、予洗,
本洗,すすぎに割り当てることは容易である。この割り
当て変更は、図1に示されている弁類を開閉操作して、
若しくは弁を備えた配管を若干追加することにより容易
に行い得る。第1槽Aから第N+n槽である第7槽Gま
での全槽を有効に利用して作業配分を割り当てる1例と
しては、次のような実施例が推奨される。「第1,第2
槽を予洗、第3,第4槽を本洗、第5,第6,第7槽を
すすぎ洗い」この案はすすぎ洗いを完全に行う必要度の
高い場合に適用するように3個の槽(第5〜7)をすす
ぎに割り当ててある。その他、洗濯・染色対象物である
リネンの状態に応じて、各槽を任意の作業に割り当て
て、N+n個の槽(本図1の例では7個の槽)の全部を
使用して予洗・本洗・すすぎ洗いよりなる3工程の洗濯
作業を連続一貫操業することができる。
に関する前記実施例の方法を図1について考えてみる
と、さらに改善の余地の有ることに気付く。すなわち、
洗濯のみを行い染色を行わないリネンを第1槽Aから第
5槽Eまで移送する間に洗濯作業を終了して、第6槽
F,第7槽Gを素通りさせるという操業方法は、この図
1に示された機械設備の内で第6槽,第7槽を全く利用
せずに遊休させている。元来は染色を一貫工程で実施す
るために増設した第6槽,第7槽であるが、染色を行わ
ないときは有効な利用方法を考えたい。特に、b1グル
ープのリネンを大量に処理する場合、こうした要請が強
い。図1の機械装置に大きい改造を加えないことを条件
にすると、第1槽Aを予洗用とし第7槽Gをすすぎ上げ
用に用いることが前提となるが、第2槽Bから第6槽F
までの5槽のそれぞれを、図の左方から順次に、予洗,
本洗,すすぎに割り当てることは容易である。この割り
当て変更は、図1に示されている弁類を開閉操作して、
若しくは弁を備えた配管を若干追加することにより容易
に行い得る。第1槽Aから第N+n槽である第7槽Gま
での全槽を有効に利用して作業配分を割り当てる1例と
しては、次のような実施例が推奨される。「第1,第2
槽を予洗、第3,第4槽を本洗、第5,第6,第7槽を
すすぎ洗い」この案はすすぎ洗いを完全に行う必要度の
高い場合に適用するように3個の槽(第5〜7)をすす
ぎに割り当ててある。その他、洗濯・染色対象物である
リネンの状態に応じて、各槽を任意の作業に割り当て
て、N+n個の槽(本図1の例では7個の槽)の全部を
使用して予洗・本洗・すすぎ洗いよりなる3工程の洗濯
作業を連続一貫操業することができる。
【0025】以上に各実施例を挙げて、(イ)N個の槽
を用いた洗濯作業と、n個の槽を用いた染色作業とのシ
リーズ操業、(ロ)N個の槽を用いた洗濯作業と、n個
の槽を用いた染色作業とのパラレル操業、(ハ)N+n
個の槽を全部用いた、洗濯作業の連続的一貫操業、を説
明したが、作業対象物のリネンの状態変化および処理仕
様の変化に応じて、上記(イ),(ロ),(ハ)各項の
操業形態を相互に切り替えることも可能である。例えば
上記(ロ)項の洗濯・染色パラレル操業から流路変更操
作を行って(ハ)項の洗濯作業一貫操業に切り替えるこ
ともできる。また、例えば前記(ハ)項の洗濯作業一貫
操業から流路変更操作を行って(イ)項の洗濯・染色シ
リーズ操業に切り替え、若しくは(ロ)項の洗濯・染色
パラレル操業に切り替えることもできる。さらに、上記
(イ)項の洗濯・染色シリーズ操業と(ハ)項のパラレ
ル操業との間の相互切り替えも可能である。
を用いた洗濯作業と、n個の槽を用いた染色作業とのシ
リーズ操業、(ロ)N個の槽を用いた洗濯作業と、n個
の槽を用いた染色作業とのパラレル操業、(ハ)N+n
個の槽を全部用いた、洗濯作業の連続的一貫操業、を説
明したが、作業対象物のリネンの状態変化および処理仕
様の変化に応じて、上記(イ),(ロ),(ハ)各項の
操業形態を相互に切り替えることも可能である。例えば
上記(ロ)項の洗濯・染色パラレル操業から流路変更操
作を行って(ハ)項の洗濯作業一貫操業に切り替えるこ
ともできる。また、例えば前記(ハ)項の洗濯作業一貫
操業から流路変更操作を行って(イ)項の洗濯・染色シ
リーズ操業に切り替え、若しくは(ロ)項の洗濯・染色
パラレル操業に切り替えることもできる。さらに、上記
(イ)項の洗濯・染色シリーズ操業と(ハ)項のパラレ
ル操業との間の相互切り替えも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連続式洗
濯・染色機によれば、洗濯作業と同時に、単一の機械設
備を用いて染色作業を行うことができるので、洗濯・染
色総合作業を単一の機械設備で能率よく、しかも少ない
労力で行うことができる。
濯・染色機によれば、洗濯作業と同時に、単一の機械設
備を用いて染色作業を行うことができるので、洗濯・染
色総合作業を単一の機械設備で能率よく、しかも少ない
労力で行うことができる。
【0027】
【図1】本発明に係る連続式洗濯・染色機の1実施例を
示す模式的な系統図であって、給,排水管路の一部を省
略してある。
示す模式的な系統図であって、給,排水管路の一部を省
略してある。
【図2】連続式洗濯機の1実施例を示す模式的な系統図
であって、給,配水管路の一部を省略してある。
であって、給,配水管路の一部を省略してある。
11…リネン入口、12…リネン出口、13…新水、1
4…洗濯水、15…洗浄水、15a〜15g…洗浄ノズ
ル、16a〜16g…排水弁、17a〜17e…オーバ
フロー管、18b〜18g…カウンタフロー管、19…
リントスクリーン、20…回収タンク、21…中継タン
ク、22,23…回収タンク、24b,24f,24g
…カウンタフロー弁、25b,25f,25g…オーバ
フロー弁、26…染料タンク、26a…染料供給弁、2
7…染料貯蔵タンク、28…芒硝タンク、A…第1槽、
B…第2槽、C…第3槽、D…第4槽、E…第5槽、F
…第6槽、G…第7槽、P1〜P5…ポンプ。
4…洗濯水、15…洗浄水、15a〜15g…洗浄ノズ
ル、16a〜16g…排水弁、17a〜17e…オーバ
フロー管、18b〜18g…カウンタフロー管、19…
リントスクリーン、20…回収タンク、21…中継タン
ク、22,23…回収タンク、24b,24f,24g
…カウンタフロー弁、25b,25f,25g…オーバ
フロー弁、26…染料タンク、26a…染料供給弁、2
7…染料貯蔵タンク、28…芒硝タンク、A…第1槽、
B…第2槽、C…第3槽、D…第4槽、E…第5槽、F
…第6槽、G…第7槽、P1〜P5…ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06B 3/10 D06P 7/00
Claims (3)
- 【請求項1】 リネンを撹拌する手段を備えて列設され
た第1槽から第N槽に向けてリネンを順次に移送しつ
ゝ、上記と反対方向に各槽中に水を流動させて予洗、本
洗、すすぎの各工程を順次に行なうカウンタフロー式の
連続洗濯機と、前記の列設されたN個の槽の列を延長す
る形で第N槽に連続して設けた第N+1槽ないし第N+
n槽の染色槽とよりなり、少なくとも前記第N+1槽と
第N槽との間に第N+1槽中の液面を所定水位に保ちな
がら第N槽中に水を供給するカウンタフロー管を設ける
と共に、そのカウンタフロー管に、該管路を開閉するカ
ウンタフロー弁と、該カウンタフロー弁の閉止時に開く
オーバフロー弁とを配設し、前記カウンタフロー弁とオ
ーバフロー弁を開閉制御して第1槽ないし第N槽による
洗濯作業と第N+1槽ないし第N+n槽による染色作業
とを行ない得るように構成したことを特徴とする連続式
洗濯・染色機。たゞし、Nは2以上の整数、nは1以上
の整数である。 - 【請求項2】 前記の第N+1槽ないし第N+n槽は、
それぞれ内部の染色液を排出するための排水弁、およ
び、槽内に洗浄水を噴射して染料を除去するための洗浄
ノズルを備えていることを特徴とする、請求項1に記載
した連続式洗濯・染色機。 - 【請求項3】 前記の第N槽には、オーバフロー管、お
よび、該オーバフロー管から流出した水を回収するため
の回収タンクが設けられており、かつ、該回収タンクに
貯えられた水を再利用水として送給するためのポンプお
よび送水管が設けられていることを特徴とする、請求項
1に記載した連続式洗濯・染色機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3263677A JP2999864B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 連続式洗濯・染色機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3263677A JP2999864B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 連続式洗濯・染色機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598556A JPH0598556A (ja) | 1993-04-20 |
JP2999864B2 true JP2999864B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=17392813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3263677A Expired - Fee Related JP2999864B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 連続式洗濯・染色機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2999864B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1264685B1 (it) * | 1993-07-08 | 1996-10-04 | Paggi Srl | Macchina per tingere i tessuti in corda mediante il passaggio del tessuto in piu' overflow o jet posti in serie |
JP2016002181A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 株式会社東京洗染機械製作所 | 予洗水循環濾過機能を有する洗濯機 |
CN107700117A (zh) * | 2017-10-09 | 2018-02-16 | 杭州嘉濠印花染整有限公司 | 一种环保型印染装置及其印染方法 |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP3263677A patent/JP2999864B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0598556A (ja) | 1993-04-20 |
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