JP2997393B2 - 強化木質化粧板の製造方法 - Google Patents
強化木質化粧板の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は床材、特に人通りが多く
て靴履きで歩行される使用環境の厳しい店舗や公共施設
等の床材として好適な耐摩耗性、耐久性、装飾性に優れ
た強化木質化粧板の製造方法に関するものである。
て靴履きで歩行される使用環境の厳しい店舗や公共施設
等の床材として好適な耐摩耗性、耐久性、装飾性に優れ
た強化木質化粧板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、木質単板に合成樹脂液やモノ
マー液等の処理液を注入したのち、この処理液を単板内
で硬化させることにより、木材とプラスチックとの複合
化粧板を製造する方法は広く知られている。そして、こ
のような複合化粧板は木材とプラスチックとが複合化さ
れているため、元の木質単板に較べて耐摩耗性、耐水性
及び耐汚染性等の耐久性に優れ、主として住宅の玄関や
廊下、或いは縁甲板等の床材に使用されているが、店舗
や学校、公民館等の公共施設のような人の往来の激しい
場所に敷設する床材として採用するためには、一層高い
耐摩耗性、耐水性及び耐汚染性等の耐久性が要望され
る。
マー液等の処理液を注入したのち、この処理液を単板内
で硬化させることにより、木材とプラスチックとの複合
化粧板を製造する方法は広く知られている。そして、こ
のような複合化粧板は木材とプラスチックとが複合化さ
れているため、元の木質単板に較べて耐摩耗性、耐水性
及び耐汚染性等の耐久性に優れ、主として住宅の玄関や
廊下、或いは縁甲板等の床材に使用されているが、店舗
や学校、公民館等の公共施設のような人の往来の激しい
場所に敷設する床材として採用するためには、一層高い
耐摩耗性、耐水性及び耐汚染性等の耐久性が要望され
る。
【0003】このため、木質単板に多量の合成樹脂液や
モノマー液等の樹脂液を含浸、硬化させることにより耐
久性を増大させることが行われているが、木質単板に合
成樹脂液を高含浸させるには、減圧・加圧法による樹脂
注入の注入条件を厳しくしたり、含浸性の高い樹脂液を
使用しているために、前者にあっては木質単板に対する
樹脂液の注入に多くの時間を要して生産効率が悪くな
り、後者にあっては溶媒やモノマー等を多量に添加して
含浸性を高めた樹脂液を使用する結果、木質単板内で樹
脂液が重合硬化する際、特に含浸量の多い単板早材部の
収縮が大きくなって単板の表面に凹凸や亀裂が生じる虞
れがある。
モノマー液等の樹脂液を含浸、硬化させることにより耐
久性を増大させることが行われているが、木質単板に合
成樹脂液を高含浸させるには、減圧・加圧法による樹脂
注入の注入条件を厳しくしたり、含浸性の高い樹脂液を
使用しているために、前者にあっては木質単板に対する
樹脂液の注入に多くの時間を要して生産効率が悪くな
り、後者にあっては溶媒やモノマー等を多量に添加して
含浸性を高めた樹脂液を使用する結果、木質単板内で樹
脂液が重合硬化する際、特に含浸量の多い単板早材部の
収縮が大きくなって単板の表面に凹凸や亀裂が生じる虞
れがある。
【0004】そこで、例えば、特開昭55ー69402
号公報や特開昭60ー46204号公報に記載されてい
るように、木材にプレス等による外力を加えて木材細胞
の細胞壁に多数の亀裂や損傷を生じさせ、この亀裂や損
傷によって樹脂液を木材に効率的に注入させる方法や、
特開平1ー182002号公報に記載されているよう
に、木質単板に親水性の樹脂液を含浸させたのち熱圧し
て圧縮と同時に硬化させる方法が提案されている。
号公報や特開昭60ー46204号公報に記載されてい
るように、木材にプレス等による外力を加えて木材細胞
の細胞壁に多数の亀裂や損傷を生じさせ、この亀裂や損
傷によって樹脂液を木材に効率的に注入させる方法や、
特開平1ー182002号公報に記載されているよう
に、木質単板に親水性の樹脂液を含浸させたのち熱圧し
て圧縮と同時に硬化させる方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように木材の細胞壁に亀裂や損傷を生じさせて樹脂液の
含浸性を良好にする方法によれば、多量の樹脂液の含
浸、硬化によって耐摩耗性や耐水性等の物理的性質を改
善するのに効果的であるが、低比重の木材においては含
浸する樹脂液の量が必要以上に増加して得られる強化木
質化粧板が高価になるばかりでなく、全体がプラスチッ
ク様の外観を呈することになって装飾性が悪くなるとい
う問題点がある。
ように木材の細胞壁に亀裂や損傷を生じさせて樹脂液の
含浸性を良好にする方法によれば、多量の樹脂液の含
浸、硬化によって耐摩耗性や耐水性等の物理的性質を改
善するのに効果的であるが、低比重の木材においては含
浸する樹脂液の量が必要以上に増加して得られる強化木
質化粧板が高価になるばかりでなく、全体がプラスチッ
ク様の外観を呈することになって装飾性が悪くなるとい
う問題点がある。
【0006】装飾性については、もともと装飾性が良く
て比重の高い広葉樹材を使用すれば改善することができ
るが、上記のような床材に適した比重の高い広葉樹の木
質単板は高価である上に生育に長年月を要し入手が困難
である。従って、植林し易く成長の早い杉材、檜材(間
伐材を含む)等のように入手が容易な木質単板とプラス
チックとの複合化による高耐久性と優れた装飾性とを兼
備した強化木質化粧板が要望されているが、上記の方法
では上述したようにこのような強化木質化粧板を得るこ
とができないものである。
て比重の高い広葉樹材を使用すれば改善することができ
るが、上記のような床材に適した比重の高い広葉樹の木
質単板は高価である上に生育に長年月を要し入手が困難
である。従って、植林し易く成長の早い杉材、檜材(間
伐材を含む)等のように入手が容易な木質単板とプラス
チックとの複合化による高耐久性と優れた装飾性とを兼
備した強化木質化粧板が要望されているが、上記の方法
では上述したようにこのような強化木質化粧板を得るこ
とができないものである。
【0007】さらに、上記方法においては、木材にプレ
スやロールで外力を加えるだけであるから、木材細胞の
細胞壁に亀裂を生じさせたり木材を損傷させたりするこ
とができても緻密化することが困難であり、外力によっ
て無理に木材を緻密化しようとすると木材が裂断する等
の大きな損傷が生じて木材自体の強度が著しく低下し、
結局、木材に多量の樹脂液を含浸させて耐摩耗性を向上
させざるを得ないものである。
スやロールで外力を加えるだけであるから、木材細胞の
細胞壁に亀裂を生じさせたり木材を損傷させたりするこ
とができても緻密化することが困難であり、外力によっ
て無理に木材を緻密化しようとすると木材が裂断する等
の大きな損傷が生じて木材自体の強度が著しく低下し、
結局、木材に多量の樹脂液を含浸させて耐摩耗性を向上
させざるを得ないものである。
【0008】一方、後者の方法によれば、木質単板に親
水性の樹脂液を含浸させ、湿潤状態のまゝ加熱加圧して
樹脂液を硬化させるものであるから、樹脂液を含浸させ
たのち木質単板を圧縮して圧密化するので、木質単板に
含浸した樹脂液が圧縮に伴って材内から多量に絞り出さ
れてロスになるという不都合が生じる。また、熱圧によ
って圧縮しながら材内の樹脂液を硬化させるので、熱圧
時の圧縮により木質単板に亀裂や早材部の凹み等が生じ
た場合には修復することができず、樹脂が含浸、硬化し
ていない弱体部が生じるという問題点がある。特に、木
質単板として低比重材を使用するとこのような欠陥部分
が発生し易い。
水性の樹脂液を含浸させ、湿潤状態のまゝ加熱加圧して
樹脂液を硬化させるものであるから、樹脂液を含浸させ
たのち木質単板を圧縮して圧密化するので、木質単板に
含浸した樹脂液が圧縮に伴って材内から多量に絞り出さ
れてロスになるという不都合が生じる。また、熱圧によ
って圧縮しながら材内の樹脂液を硬化させるので、熱圧
時の圧縮により木質単板に亀裂や早材部の凹み等が生じ
た場合には修復することができず、樹脂が含浸、硬化し
ていない弱体部が生じるという問題点がある。特に、木
質単板として低比重材を使用するとこのような欠陥部分
が発生し易い。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、入手が容易であるにも拘わらず、この種
用途、即ち、床材としての利用が殆ど行われていなかっ
た低比重の針葉樹単板であっても、店舗等のように使用
環境の厳しい場所における床材としての使用が可能な大
きな耐久性と優れた装飾性を付与し得る強化木質化粧板
の製造方法の提供を目的とするものである。
されたもので、入手が容易であるにも拘わらず、この種
用途、即ち、床材としての利用が殆ど行われていなかっ
た低比重の針葉樹単板であっても、店舗等のように使用
環境の厳しい場所における床材としての使用が可能な大
きな耐久性と優れた装飾性を付与し得る強化木質化粧板
の製造方法の提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の強化木質化粧板の製造方法は、木材単板を平
板プレスにより加熱加圧して元の単板厚の3/4 〜1/4 の
厚みにまで圧縮し、次いでこの圧縮単板に非親水性の重
合硬化性樹脂液を含浸させた後、この重合硬化性樹脂液
を圧縮状態の単板内で重合硬化させることを特徴とする
ものである。
に本発明の強化木質化粧板の製造方法は、木材単板を平
板プレスにより加熱加圧して元の単板厚の3/4 〜1/4 の
厚みにまで圧縮し、次いでこの圧縮単板に非親水性の重
合硬化性樹脂液を含浸させた後、この重合硬化性樹脂液
を圧縮状態の単板内で重合硬化させることを特徴とする
ものである。
【0011】上記方法において、請求項2に記載した発
明は、木材単板が、気乾比重0.3 〜0.6 の針葉樹板目単
板であることを特徴とするものであり、請求項3に記載
した発明は、上記針葉樹板目単板の厚さが1〜8mmであ
り、この針葉樹板目単板を100 〜180 ℃の温度下、10Kg
f/cm2 〜100Kgf/cm2の条件下で加熱加圧して圧縮単板に
形成することを特徴とするものである。
明は、木材単板が、気乾比重0.3 〜0.6 の針葉樹板目単
板であることを特徴とするものであり、請求項3に記載
した発明は、上記針葉樹板目単板の厚さが1〜8mmであ
り、この針葉樹板目単板を100 〜180 ℃の温度下、10Kg
f/cm2 〜100Kgf/cm2の条件下で加熱加圧して圧縮単板に
形成することを特徴とするものである。
【0012】
【作用】木質単板に重合硬化性樹脂液を含浸させる前
に、該木質単板を平板プレスによって加熱加圧するもの
であるから、加熱によって可塑化され、木質単板は著し
い損傷を生じることなく元の厚さの3/4 〜1/4 の厚みに
まで加圧によって圧縮されると共に反りや捩れ等の変形
の発生も平板プレスによって防止されて緻密化し、単板
自体の耐摩耗性等の強度が向上する。
に、該木質単板を平板プレスによって加熱加圧するもの
であるから、加熱によって可塑化され、木質単板は著し
い損傷を生じることなく元の厚さの3/4 〜1/4 の厚みに
まで加圧によって圧縮されると共に反りや捩れ等の変形
の発生も平板プレスによって防止されて緻密化し、単板
自体の耐摩耗性等の強度が向上する。
【0013】次いで、この圧縮単板に非親水性の重合硬
化性樹脂液を含浸させるので、樹脂液が非親水性である
ため、木質単板は親水性の樹脂液を含浸させた場合のよ
うに木材成分に含まれる親水基との親和性による多量の
樹脂中の水等の親水性溶媒の吸収によって元の単板厚さ
に戻ろうとするような顕著な膨潤が生ぜず、圧縮状態で
樹脂液が含浸されて樹脂液の含浸量が低減する。
化性樹脂液を含浸させるので、樹脂液が非親水性である
ため、木質単板は親水性の樹脂液を含浸させた場合のよ
うに木材成分に含まれる親水基との親和性による多量の
樹脂中の水等の親水性溶媒の吸収によって元の単板厚さ
に戻ろうとするような顕著な膨潤が生ぜず、圧縮状態で
樹脂液が含浸されて樹脂液の含浸量が低減する。
【0014】そして、この圧縮単板内に含浸した非親水
性の重合硬化性樹脂液を単板内で硬化させるものである
から、重合硬化時に更に大きく緻密化させるような強い
圧力を必要とせず、修復することができない亀裂や落ち
込み等の欠陥部が生じていない装飾性と耐久性に優れた
強化木質化粧板が得られるものである。
性の重合硬化性樹脂液を単板内で硬化させるものである
から、重合硬化時に更に大きく緻密化させるような強い
圧力を必要とせず、修復することができない亀裂や落ち
込み等の欠陥部が生じていない装飾性と耐久性に優れた
強化木質化粧板が得られるものである。
【0015】また、請求項2に記載しているように、木
質単板として気乾比重0.3 〜0.6 の単板を採用すること
により、上記平板プレスで加熱加圧した際に、圧縮強度
の低下による著しい破損や亀裂等を生じさせることな
く、木質単板を元の厚みの3/4〜1/4 にまで一層良好に
圧縮することができる。
質単板として気乾比重0.3 〜0.6 の単板を採用すること
により、上記平板プレスで加熱加圧した際に、圧縮強度
の低下による著しい破損や亀裂等を生じさせることな
く、木質単板を元の厚みの3/4〜1/4 にまで一層良好に
圧縮することができる。
【0016】その上、木質単板として広葉樹単板に較べ
て低比重であっても木目の明瞭なものを経済的に入手し
易い針葉樹単板を用いており、しかも、柾目単板とは異
なって、早材部と晩材部とが厚み方向に交互に層状に存
在している板目単板であるから、厚さ方向の熱圧による
単板圧縮が均一且つ容易に行われ、破損や表面の凹凸が
生じ難いものである。さらに、請求項3に記載したよう
に、請求項1及び請求項2に記載した発明を採用して厚
さが1〜8mmの針葉樹板目単板を100 〜180 ℃の温度
下、10Kgf/cm2 〜100Kgf/cm2の条件下で加熱加圧するこ
とにより、単板自体の耐摩耗性等の強度を有し且つ緻密
化された圧縮単板を能率良く形成し、この圧縮単板に非
親水性の重合硬化性樹脂液を含浸、硬化させることによ
って使用環境の厳しい店舗や公共施設等の床材として好
適な耐摩耗性、耐久性、装飾性に優れた強化木質化粧板
を生産性良く製造できるものである。
て低比重であっても木目の明瞭なものを経済的に入手し
易い針葉樹単板を用いており、しかも、柾目単板とは異
なって、早材部と晩材部とが厚み方向に交互に層状に存
在している板目単板であるから、厚さ方向の熱圧による
単板圧縮が均一且つ容易に行われ、破損や表面の凹凸が
生じ難いものである。さらに、請求項3に記載したよう
に、請求項1及び請求項2に記載した発明を採用して厚
さが1〜8mmの針葉樹板目単板を100 〜180 ℃の温度
下、10Kgf/cm2 〜100Kgf/cm2の条件下で加熱加圧するこ
とにより、単板自体の耐摩耗性等の強度を有し且つ緻密
化された圧縮単板を能率良く形成し、この圧縮単板に非
親水性の重合硬化性樹脂液を含浸、硬化させることによ
って使用環境の厳しい店舗や公共施設等の床材として好
適な耐摩耗性、耐久性、装飾性に優れた強化木質化粧板
を生産性良く製造できるものである。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を詳しく述べると、ま
ず、木質単板を平板プレスによって加熱加圧することに
より元の単板厚みの3/4 〜1/4 の厚みまで圧縮する。こ
の加熱加圧時に木質単板は、加熱によって可塑化され、
著しい損傷を生じることなく元の厚さの3/4 〜1/4 の厚
みにまで圧縮されると共に反りや捩れ等の変形の発生も
平板プレスによって防止されて緻密化し、単板自体の耐
摩耗性等の強度が向上するものである。
ず、木質単板を平板プレスによって加熱加圧することに
より元の単板厚みの3/4 〜1/4 の厚みまで圧縮する。こ
の加熱加圧時に木質単板は、加熱によって可塑化され、
著しい損傷を生じることなく元の厚さの3/4 〜1/4 の厚
みにまで圧縮されると共に反りや捩れ等の変形の発生も
平板プレスによって防止されて緻密化し、単板自体の耐
摩耗性等の強度が向上するものである。
【0018】上記木質単板としては、具体的には広葉樹
単板に較べて低比重であっても入手な容易な針葉樹単板
を使用する。このような針葉樹単板としては杉、エゾマ
ツ、モミ、トドマツ、檜、ネズコ、ラジアータパイン、
ヒメコマツ、トウヒ等があり、樹種は限定されないが、
杉やラジアータパイン等、早材部と晩材部の木目が明瞭
な単板を使用するのが望ましい。
単板に較べて低比重であっても入手な容易な針葉樹単板
を使用する。このような針葉樹単板としては杉、エゾマ
ツ、モミ、トドマツ、檜、ネズコ、ラジアータパイン、
ヒメコマツ、トウヒ等があり、樹種は限定されないが、
杉やラジアータパイン等、早材部と晩材部の木目が明瞭
な単板を使用するのが望ましい。
【0019】また、このような針葉樹単板において、気
乾比重が0.3 未満のものは、圧縮に対する強度が弱くて
平板プレスにより加熱加圧処理した際に、修復できない
著しい破損や亀裂が生じることがあり、また、気乾比重
が0.6 を超えると耐圧縮力が大きくなって過度に圧縮す
ると材が裂断等の修復し難い破損を生じる虞れがあるの
で、0.3 〜0.6 の低比重の単板であることが好ましく、
0.35〜0.45の低比重のものが3/4 〜1/4 の厚みにまで一
層良好に圧縮することができて最も好ましい。
乾比重が0.3 未満のものは、圧縮に対する強度が弱くて
平板プレスにより加熱加圧処理した際に、修復できない
著しい破損や亀裂が生じることがあり、また、気乾比重
が0.6 を超えると耐圧縮力が大きくなって過度に圧縮す
ると材が裂断等の修復し難い破損を生じる虞れがあるの
で、0.3 〜0.6 の低比重の単板であることが好ましく、
0.35〜0.45の低比重のものが3/4 〜1/4 の厚みにまで一
層良好に圧縮することができて最も好ましい。
【0020】さらに、針葉樹単板でも、柾目ではなく板
目の単板を用いることが望ましい。なんとなれば、針葉
樹板目単板は、湾曲状或いは斜状、水平状の早材部と晩
材部とが板厚方向に交互に層状に存在するため、厚さ方
向に熱圧圧縮し易く、その上、木質繊維が低密度で圧縮
し易い早材部間に高密度の晩材部が介在した状態となっ
ているために厚さ方向に圧縮しても凹凸や破損が生じ難
いが、柾目単板の場合には、早材部と晩材部が単板の表
裏面間に垂直状に通る構造を有しているために熱圧処理
によって早材部が晩材部よりも大きく圧縮変形し、単板
表面においては早材部が凹、晩材部が凸となるばかりで
なく、早材部自体や早材部と晩材部との間から材が裂断
してしまう虞れがあり、また、熱圧処理後における含浸
樹脂液の重合硬化時の収縮による影響も厚さ方向に大き
く生じて表面の凹凸が一層顕現し、外観を損なうからで
ある。
目の単板を用いることが望ましい。なんとなれば、針葉
樹板目単板は、湾曲状或いは斜状、水平状の早材部と晩
材部とが板厚方向に交互に層状に存在するため、厚さ方
向に熱圧圧縮し易く、その上、木質繊維が低密度で圧縮
し易い早材部間に高密度の晩材部が介在した状態となっ
ているために厚さ方向に圧縮しても凹凸や破損が生じ難
いが、柾目単板の場合には、早材部と晩材部が単板の表
裏面間に垂直状に通る構造を有しているために熱圧処理
によって早材部が晩材部よりも大きく圧縮変形し、単板
表面においては早材部が凹、晩材部が凸となるばかりで
なく、早材部自体や早材部と晩材部との間から材が裂断
してしまう虞れがあり、また、熱圧処理後における含浸
樹脂液の重合硬化時の収縮による影響も厚さ方向に大き
く生じて表面の凹凸が一層顕現し、外観を損なうからで
ある。
【0021】また、針葉樹板目単板の厚さは、1mm未満
の薄いものになると、平板プレスによる加熱加圧で裂断
等の破損が生じ易くなる一方、8mm厚以上になると経済
的に入手し難くなる上に、爾後における樹脂液の含浸に
多くの時間を要して生産性が低下するので、厚みが1〜
8mm、望ましくは3〜6mmの単板を使用する。
の薄いものになると、平板プレスによる加熱加圧で裂断
等の破損が生じ易くなる一方、8mm厚以上になると経済
的に入手し難くなる上に、爾後における樹脂液の含浸に
多くの時間を要して生産性が低下するので、厚みが1〜
8mm、望ましくは3〜6mmの単板を使用する。
【0022】この針葉樹板目単板を平板プレスに挿入し
て加熱加圧することにより圧縮単板を得るものである
が、その加熱加圧の条件は、加熱温度が100 〜180 ℃で
あって加圧力が10Kgf/cm2 〜100Kgf/cm2の範囲内で5分
〜60分間程度行われる。加熱温度が100 ℃未満では木質
繊維を充分に可塑化することができないために材が破損
する等の欠点部が生じ易く、180 ℃以上になると高熱に
よって材に変色、劣化等の変質が生じるので上記した温
度範囲、好ましくは130 〜170 ℃の温度条件とする。
て加熱加圧することにより圧縮単板を得るものである
が、その加熱加圧の条件は、加熱温度が100 〜180 ℃で
あって加圧力が10Kgf/cm2 〜100Kgf/cm2の範囲内で5分
〜60分間程度行われる。加熱温度が100 ℃未満では木質
繊維を充分に可塑化することができないために材が破損
する等の欠点部が生じ易く、180 ℃以上になると高熱に
よって材に変色、劣化等の変質が生じるので上記した温
度範囲、好ましくは130 〜170 ℃の温度条件とする。
【0023】また、加圧力が10Kgf/cm2 未満では単板を
所望の緻密さとなるまで圧縮することが困難となる一
方、100Kgf/cm2を超えると、強い加圧力によって単板に
破損等の欠点部が生じ易くなるので、上記範囲内、好ま
しくは20Kgf/cm2 〜60Kgf/cm2の加圧力と上記130 〜170
℃の加熱温度によって熱圧処理して元の単板厚の3/4〜
1/4 の厚みにまで圧縮された緻密性に優れた圧縮単板を
生産効率良く得るものである。
所望の緻密さとなるまで圧縮することが困難となる一
方、100Kgf/cm2を超えると、強い加圧力によって単板に
破損等の欠点部が生じ易くなるので、上記範囲内、好ま
しくは20Kgf/cm2 〜60Kgf/cm2の加圧力と上記130 〜170
℃の加熱温度によって熱圧処理して元の単板厚の3/4〜
1/4 の厚みにまで圧縮された緻密性に優れた圧縮単板を
生産効率良く得るものである。
【0024】単板の圧縮率が元の単板に対して3/4 の厚
みに至らないような熱圧では、単板自体の摩耗性等の強
度を充分に向上させることができないばかりでなく、爾
後における樹脂含浸量も充分に低減させることができな
いために、樹脂液の含浸量低減による安価で装飾性のよ
い化粧板が得られない一方、1/4 以下の薄い厚みとなる
まで圧縮すると、材が裂断したり単板が破損する虞れが
ある上に木材繊維の密度が増大して樹脂液が含浸し難く
なる。従って、元の単板厚みの3/4 〜1/4 、より望まし
くは元の単板厚の2/3 〜1/3 の厚みとなるように圧縮す
る。
みに至らないような熱圧では、単板自体の摩耗性等の強
度を充分に向上させることができないばかりでなく、爾
後における樹脂含浸量も充分に低減させることができな
いために、樹脂液の含浸量低減による安価で装飾性のよ
い化粧板が得られない一方、1/4 以下の薄い厚みとなる
まで圧縮すると、材が裂断したり単板が破損する虞れが
ある上に木材繊維の密度が増大して樹脂液が含浸し難く
なる。従って、元の単板厚みの3/4 〜1/4 、より望まし
くは元の単板厚の2/3 〜1/3 の厚みとなるように圧縮す
る。
【0025】尚、加熱加圧手段としての平板プレスは、
例えば、ホットプレスの熱盤にジュラルミン板等の硬質
板を付設し、この硬質板間に上記単板を介在させる構造
のものを使用すればよく、さらに、加熱手段としてはマ
イクロ波や高周波を単板に照射することによって行うこ
ともできる。
例えば、ホットプレスの熱盤にジュラルミン板等の硬質
板を付設し、この硬質板間に上記単板を介在させる構造
のものを使用すればよく、さらに、加熱手段としてはマ
イクロ波や高周波を単板に照射することによって行うこ
ともできる。
【0026】また、平板プレスによる木質単板(針葉樹
板目単板)の加熱加圧に際しては、該単板に多少の水分
が含有していることが良好に圧縮させる上で必要であ
る。このような水分の含有量は、単板の全乾重量に対し
て6〜20重量%程度の範囲であればよく、このような含
水率は平板プレスによる加熱加圧処理前に、調湿等の手
段によって容易に調整しておくことができる。なお、単
板の含水率が全乾重量に対して6重量%未満では平板プ
レスによる圧縮によって材に裂断等の破損が生じ易くな
るので好ましくなく、含水率が20重量%以上になると、
平板プレスで熱圧した際に、材内に水蒸気が多く発生し
て単板に所謂パンクと称する破損が生じ易くなるので好
ましくない。
板目単板)の加熱加圧に際しては、該単板に多少の水分
が含有していることが良好に圧縮させる上で必要であ
る。このような水分の含有量は、単板の全乾重量に対し
て6〜20重量%程度の範囲であればよく、このような含
水率は平板プレスによる加熱加圧処理前に、調湿等の手
段によって容易に調整しておくことができる。なお、単
板の含水率が全乾重量に対して6重量%未満では平板プ
レスによる圧縮によって材に裂断等の破損が生じ易くな
るので好ましくなく、含水率が20重量%以上になると、
平板プレスで熱圧した際に、材内に水蒸気が多く発生し
て単板に所謂パンクと称する破損が生じ易くなるので好
ましくない。
【0027】このようにして得られた圧縮単板は、大き
な亀裂や裂断もなく、さらに著しい波打ちや反り、捩れ
等の大きな変形もなく、良好に圧密化されており、取扱
も容易である。次いで、この圧縮単板に減圧法、減圧加
圧法、加圧法、浸浸法等の公知な注入方法を単独又は適
宜に組合わせて非親水性の重合硬化性樹脂液を注入、含
浸する。例えば、減圧加圧法によって圧縮単板に樹脂液
を含浸させるには、圧縮単板を密閉型の注入釜内に入
れ、釜内の空気を真空ポンプ等により脱気して真空度を
高めた後、釜内に重合硬化性樹脂液を注入し、常圧に戻
す。しかるのち、この釜内をコンプレッサ等で加圧して
さらに圧縮単板に樹脂液を含浸させ、再び常圧に戻して
釜内の余剰の樹脂液を釜外に回収することによって行わ
れる。
な亀裂や裂断もなく、さらに著しい波打ちや反り、捩れ
等の大きな変形もなく、良好に圧密化されており、取扱
も容易である。次いで、この圧縮単板に減圧法、減圧加
圧法、加圧法、浸浸法等の公知な注入方法を単独又は適
宜に組合わせて非親水性の重合硬化性樹脂液を注入、含
浸する。例えば、減圧加圧法によって圧縮単板に樹脂液
を含浸させるには、圧縮単板を密閉型の注入釜内に入
れ、釜内の空気を真空ポンプ等により脱気して真空度を
高めた後、釜内に重合硬化性樹脂液を注入し、常圧に戻
す。しかるのち、この釜内をコンプレッサ等で加圧して
さらに圧縮単板に樹脂液を含浸させ、再び常圧に戻して
釜内の余剰の樹脂液を釜外に回収することによって行わ
れる。
【0028】圧縮単板に含浸させる非親水性の重合硬化
性樹脂液は、モノマー液、オリゴマー液、プレポリマー
液、あるいはそれらの混合液であって、このような樹脂
液としては、例えば、メチルメタアクリレート、スチレ
ン、ジアリルフタレート等のモノマー類、アクリル系オ
ルゴマー類、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等のプ
レポリマー類、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル等のポリマー類を非親水性の溶媒に
溶解した溶解処理液を使用することができる。なお、こ
の重合硬化性樹脂液に非親水性の溶媒や反応触媒などを
必要に応じて添加しておいてもよい。
性樹脂液は、モノマー液、オリゴマー液、プレポリマー
液、あるいはそれらの混合液であって、このような樹脂
液としては、例えば、メチルメタアクリレート、スチレ
ン、ジアリルフタレート等のモノマー類、アクリル系オ
ルゴマー類、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等のプ
レポリマー類、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル等のポリマー類を非親水性の溶媒に
溶解した溶解処理液を使用することができる。なお、こ
の重合硬化性樹脂液に非親水性の溶媒や反応触媒などを
必要に応じて添加しておいてもよい。
【0029】圧縮単板に含浸させる樹脂液として非親水
性のものを用いる理由は、木材成分が親水基を有してい
るからである。即ち、木材成分のセルロースやヘミセル
ロース、リグニン等は、親水基であるOH基を多数有して
おり、このOH基と親和性が大きい水等の親水性液を含浸
させると、圧縮した単板が膨潤して元の厚み形状に戻ろ
うとし、その膨潤によって多量の樹脂液が単板内に含浸
すると共に、この樹脂液含浸単板を再び圧縮した場合に
は含浸した樹脂液が単板内から外部に絞り出されてしま
うことになり、生産効率が著しく悪化するものである。
これに反して、非親水性の樹脂液においては、含浸時に
上記のような著しい膨潤が生じなく、圧縮状態を維持し
たまゝ樹脂液が含浸されるので、単板内への樹脂液の含
浸量を減少させることができると共にその強度を更に強
化することができるのである。
性のものを用いる理由は、木材成分が親水基を有してい
るからである。即ち、木材成分のセルロースやヘミセル
ロース、リグニン等は、親水基であるOH基を多数有して
おり、このOH基と親和性が大きい水等の親水性液を含浸
させると、圧縮した単板が膨潤して元の厚み形状に戻ろ
うとし、その膨潤によって多量の樹脂液が単板内に含浸
すると共に、この樹脂液含浸単板を再び圧縮した場合に
は含浸した樹脂液が単板内から外部に絞り出されてしま
うことになり、生産効率が著しく悪化するものである。
これに反して、非親水性の樹脂液においては、含浸時に
上記のような著しい膨潤が生じなく、圧縮状態を維持し
たまゝ樹脂液が含浸されるので、単板内への樹脂液の含
浸量を減少させることができると共にその強度を更に強
化することができるのである。
【0030】このようにして重合硬化性樹脂液が含浸さ
れた圧縮単板は、樹脂液が非親水性であるために木材細
胞壁に樹脂液が含浸しても細胞壁は大きく膨潤しないか
ら圧縮単板自体も殆ど膨潤することなく、圧縮された厚
みを維持した状態で樹脂液が含浸される。
れた圧縮単板は、樹脂液が非親水性であるために木材細
胞壁に樹脂液が含浸しても細胞壁は大きく膨潤しないか
ら圧縮単板自体も殆ど膨潤することなく、圧縮された厚
みを維持した状態で樹脂液が含浸される。
【0031】次に、重合硬化性樹脂液が含浸された圧縮
単板を加熱して材内の樹脂液を硬化させる。硬化手段と
しては、加熱又はホットプレス等による加熱加圧によっ
て行うことができるが、重合硬化性樹脂液の種類によっ
ては、電子線や紫外線を照射する等の方法で硬化させる
こともできる。
単板を加熱して材内の樹脂液を硬化させる。硬化手段と
しては、加熱又はホットプレス等による加熱加圧によっ
て行うことができるが、重合硬化性樹脂液の種類によっ
ては、電子線や紫外線を照射する等の方法で硬化させる
こともできる。
【0032】ホットプレス等の平板プレスによって樹脂
含浸木質単板を加熱加圧する場合は木質単板の形状を平
板プレスにより固定した状態で樹脂液を加熱硬化するこ
とができるので、樹脂液の硬化に伴う木質単板の反りや
捩じれ等を矯正することができて好ましい。このホット
プレスによる硬化は、特開平1ー182002号公報の
ように単板の圧縮と同時に樹脂液を硬化させる必要がな
いため、殆ど圧力のかからない状態から10Kgf/cm2 程度
の圧力でも十分であり、従って、亀裂等の修復困難な欠
陥部が生じることなく樹脂強化木質化粧板を製造し得
る。
含浸木質単板を加熱加圧する場合は木質単板の形状を平
板プレスにより固定した状態で樹脂液を加熱硬化するこ
とができるので、樹脂液の硬化に伴う木質単板の反りや
捩じれ等を矯正することができて好ましい。このホット
プレスによる硬化は、特開平1ー182002号公報の
ように単板の圧縮と同時に樹脂液を硬化させる必要がな
いため、殆ど圧力のかからない状態から10Kgf/cm2 程度
の圧力でも十分であり、従って、亀裂等の修復困難な欠
陥部が生じることなく樹脂強化木質化粧板を製造し得
る。
【0033】このような樹脂強化木質化粧板の製造工程
において上記のように木質単板(針葉樹板目単板)を平
板プレスの熱圧により圧縮させると、材の早材部が厚さ
方向に大きく収縮すると共に幅方向に拡大するように変
形するので、木質繊維が緻密化され,且つ表面は元の単
板木目(特に早材部)が拡大したような新規な木目外観
を呈することになる。そして、この圧縮単板に着色樹脂
液の含浸によって着色した場合には、元の木質単板では
早材部が淡色、晩材部が濃色であったものが、早材部が
濃色、晩材部が淡色に形成されて濃淡の反転が生じ、上
記拡大した木目外観と相俟って、元の木質単板とは異な
った新規な装飾性に富んだ強化木質化粧板を形成するこ
とができる。尚、濃淡パターンを元の木質単板と同じに
し、木目パターンだけを変化させる場合には、樹脂液が
含浸した材部分を淡色に表現できる樹脂液を使用すれば
よい。このような樹脂液としては、木材中で気泡を生じ
させ、光の屈折で含浸量の多い早材部を淡色に現出させ
る樹脂液がある。
において上記のように木質単板(針葉樹板目単板)を平
板プレスの熱圧により圧縮させると、材の早材部が厚さ
方向に大きく収縮すると共に幅方向に拡大するように変
形するので、木質繊維が緻密化され,且つ表面は元の単
板木目(特に早材部)が拡大したような新規な木目外観
を呈することになる。そして、この圧縮単板に着色樹脂
液の含浸によって着色した場合には、元の木質単板では
早材部が淡色、晩材部が濃色であったものが、早材部が
濃色、晩材部が淡色に形成されて濃淡の反転が生じ、上
記拡大した木目外観と相俟って、元の木質単板とは異な
った新規な装飾性に富んだ強化木質化粧板を形成するこ
とができる。尚、濃淡パターンを元の木質単板と同じに
し、木目パターンだけを変化させる場合には、樹脂液が
含浸した材部分を淡色に表現できる樹脂液を使用すれば
よい。このような樹脂液としては、木材中で気泡を生じ
させ、光の屈折で含浸量の多い早材部を淡色に現出させ
る樹脂液がある。
【0034】こうして得られた樹脂強化木質化粧板は、
サンダー等により表面を所望の仕上げに研磨される。こ
の樹脂強化木質化粧板を床材として使用する場合、厚み
が8mm程度あればそのまゝ重歩行用床材等の使用条件の
厳しい場所における床材として使用できるが、薄い場合
には所望厚さを有する合板、集成材、MDF等の繊維
板、パーティクルボードなどを台板としてこの台板表面
に積層、接着したのちサンダー等によりその表面を研磨
して仕上げられ、上記用途に使用される。
サンダー等により表面を所望の仕上げに研磨される。こ
の樹脂強化木質化粧板を床材として使用する場合、厚み
が8mm程度あればそのまゝ重歩行用床材等の使用条件の
厳しい場所における床材として使用できるが、薄い場合
には所望厚さを有する合板、集成材、MDF等の繊維
板、パーティクルボードなどを台板としてこの台板表面
に積層、接着したのちサンダー等によりその表面を研磨
して仕上げられ、上記用途に使用される。
【0035】尚、樹脂強化木質化粧板を得たのち、この
化粧板を上記台板に積層、接着して床材を製造する方法
以外に、木質単板に重合硬化性樹脂液を含浸させたのち
硬化させる工程において、この樹脂液含浸単板を上記の
ような台板上に積層した状態でホットプレスの熱盤間に
配設し、ホットプレスによって樹脂液の硬化処理ととも
に木質単板と台板とを同時に接着させる方法を採用して
もよく、この方法によれば生産性を向上させることがで
きる。
化粧板を上記台板に積層、接着して床材を製造する方法
以外に、木質単板に重合硬化性樹脂液を含浸させたのち
硬化させる工程において、この樹脂液含浸単板を上記の
ような台板上に積層した状態でホットプレスの熱盤間に
配設し、ホットプレスによって樹脂液の硬化処理ととも
に木質単板と台板とを同時に接着させる方法を採用して
もよく、この方法によれば生産性を向上させることがで
きる。
【0036】次に、本発明の具体的な実施例を示す。 実施例1 気乾比重0.38、含水率8%、厚さ4.9mm 、幅100mm 、長
さ150mm の杉材の板目単板を、熱盤が140 ℃に加熱され
たホットプレスの熱盤間にジュラルミンのプレートを介
して挿入し、35Kgf/cm2 の圧力で20分間、加熱加圧して
厚みが3.0mm(元の単板厚の61%) にまで圧縮された杉板
目圧縮単板を得た。この圧縮単板は、その木材繊維方向
と直交する方向に約10%拡幅していたが、大きな亀裂や
凹凸等の修復できない顕著な破損や変形は生じていなか
った。
さ150mm の杉材の板目単板を、熱盤が140 ℃に加熱され
たホットプレスの熱盤間にジュラルミンのプレートを介
して挿入し、35Kgf/cm2 の圧力で20分間、加熱加圧して
厚みが3.0mm(元の単板厚の61%) にまで圧縮された杉板
目圧縮単板を得た。この圧縮単板は、その木材繊維方向
と直交する方向に約10%拡幅していたが、大きな亀裂や
凹凸等の修復できない顕著な破損や変形は生じていなか
った。
【0037】次にこの圧縮単板を耐圧密閉注入釜に入れ
て50mmHgの真空度まで減圧した後、メタアクリルウレタ
ンプレポリマー70重量部とスチレンモノマー30重量部と
からなるブラウン色に着色された重合硬化性樹脂液を注
入して、減圧法によりこの樹脂液を圧縮された杉材の板
目単板に含浸させた。この樹脂液含浸単板は殆ど膨潤し
ておらず、次いで、この樹脂液含浸単板をホットプレス
により130 ℃、10Kgf/cm2 で20分間加熱して強化木質化
粧板に形成した。
て50mmHgの真空度まで減圧した後、メタアクリルウレタ
ンプレポリマー70重量部とスチレンモノマー30重量部と
からなるブラウン色に着色された重合硬化性樹脂液を注
入して、減圧法によりこの樹脂液を圧縮された杉材の板
目単板に含浸させた。この樹脂液含浸単板は殆ど膨潤し
ておらず、次いで、この樹脂液含浸単板をホットプレス
により130 ℃、10Kgf/cm2 で20分間加熱して強化木質化
粧板に形成した。
【0038】得られた強化木質化粧板は樹脂含有率が単
板重量に対して約62重量%であり、着色により、早材部
が晩材部より濃色に着色された反転した木目模様を有
し、また早材部の幅が拡がって元の杉材を想起させない
新規な木目模様を有する美麗な外観を呈していた。この
強化木質化粧板を、24時間、20℃の水中に浸漬したとこ
ろ、浸漬後の抗収縮能(ASE)は、幅方向(板目単板
であるので木材の接線方向)で89%、厚さ方向で32%
と、高い寸法安定性を有していた。
板重量に対して約62重量%であり、着色により、早材部
が晩材部より濃色に着色された反転した木目模様を有
し、また早材部の幅が拡がって元の杉材を想起させない
新規な木目模様を有する美麗な外観を呈していた。この
強化木質化粧板を、24時間、20℃の水中に浸漬したとこ
ろ、浸漬後の抗収縮能(ASE)は、幅方向(板目単板
であるので木材の接線方向)で89%、厚さ方向で32%
と、高い寸法安定性を有していた。
【0039】尚、上記実施例1で使用した杉板目単板を
ホットプレスによる加熱加圧処理を行うことなく実施例
と同じ重合硬化性樹脂液を、実施例1と同一条件で含
浸、硬化させたところ、樹脂含有率は150 %以上とな
り、特に大きく含浸された早材部が樹脂液の硬化時に収
縮して単板に反り等の変形や表面の凹凸が生じ、また、
樹脂の含有率が多くなり過ぎて木質感よりもプラスチッ
ク感の強い装飾性に乏しい外観を呈していた。
ホットプレスによる加熱加圧処理を行うことなく実施例
と同じ重合硬化性樹脂液を、実施例1と同一条件で含
浸、硬化させたところ、樹脂含有率は150 %以上とな
り、特に大きく含浸された早材部が樹脂液の硬化時に収
縮して単板に反り等の変形や表面の凹凸が生じ、また、
樹脂の含有率が多くなり過ぎて木質感よりもプラスチッ
ク感の強い装飾性に乏しい外観を呈していた。
【0040】実施例2 気乾比重0.40、含水率10%、厚さ5.2mm 、幅100mm 、長
さ150mm の杉材の板目単板を熱盤が140 ℃に加熱された
ホットプレスの熱盤間にジュラルミンのプレートを介し
て挿入し、45Kgf/cm2 の圧力で15分間、加熱加圧して厚
みが2.3mm(元の単板厚の44%) にまで圧縮された杉板目
圧縮単板を得た。
さ150mm の杉材の板目単板を熱盤が140 ℃に加熱された
ホットプレスの熱盤間にジュラルミンのプレートを介し
て挿入し、45Kgf/cm2 の圧力で15分間、加熱加圧して厚
みが2.3mm(元の単板厚の44%) にまで圧縮された杉板目
圧縮単板を得た。
【0041】次にこの単板を耐圧密閉注入釜に入れ、50
mmHgの真空度まで減圧した後、メチルメタアクリレート
モノマー50重量部、イソボルニルメタアクリレートモノ
マー12.5重量部、スチレンモノマー23.8重量部、トリメ
チロールプロパントリアクリレートモノマー11.2重量
部、ヒドロキシエチルメタアクリレート2.5 重量部より
なる重合硬化性樹脂液を注入して、減圧法によりこの樹
脂液を圧縮された杉材の板目単板に含浸させた。
mmHgの真空度まで減圧した後、メチルメタアクリレート
モノマー50重量部、イソボルニルメタアクリレートモノ
マー12.5重量部、スチレンモノマー23.8重量部、トリメ
チロールプロパントリアクリレートモノマー11.2重量
部、ヒドロキシエチルメタアクリレート2.5 重量部より
なる重合硬化性樹脂液を注入して、減圧法によりこの樹
脂液を圧縮された杉材の板目単板に含浸させた。
【0042】この樹脂液含浸単板を次いでホットプレス
により130 ℃、7Kgf/cm2 で20分間加熱して硬化させ、
強化木質化粧板に形成した。得られた強化木質化粧板
は、樹脂含有率が65重量%であり、新規な木目模様を有
する美麗な外観を呈していた。また、含浸した樹脂液の
97%は単板内で硬化した。尚、上記実施例2と同一の単
板を、加熱加圧の処理を行わずに実施例2で使用した重
合硬化性樹脂液を実施例2と同一方法で含浸し、含浸後
の単板をホットプレスにて130 ℃、30Kgf/cm2 の圧力で
20分間加熱加圧して単板を圧縮するとともに樹脂液を硬
化させた。この硬化単板の厚さは、元の未処理単板の厚
さに対して60%まで圧縮され、樹脂含有率は86重量%で
あった。この圧縮硬化の過程で、樹脂液が単板から絞り
出されたため、含浸した樹脂の48%(すなわち、上記86
重量%) しか材内に残存せず、不経済であるとともに含
浸ムラを生じて装飾性に劣るものであった。
により130 ℃、7Kgf/cm2 で20分間加熱して硬化させ、
強化木質化粧板に形成した。得られた強化木質化粧板
は、樹脂含有率が65重量%であり、新規な木目模様を有
する美麗な外観を呈していた。また、含浸した樹脂液の
97%は単板内で硬化した。尚、上記実施例2と同一の単
板を、加熱加圧の処理を行わずに実施例2で使用した重
合硬化性樹脂液を実施例2と同一方法で含浸し、含浸後
の単板をホットプレスにて130 ℃、30Kgf/cm2 の圧力で
20分間加熱加圧して単板を圧縮するとともに樹脂液を硬
化させた。この硬化単板の厚さは、元の未処理単板の厚
さに対して60%まで圧縮され、樹脂含有率は86重量%で
あった。この圧縮硬化の過程で、樹脂液が単板から絞り
出されたため、含浸した樹脂の48%(すなわち、上記86
重量%) しか材内に残存せず、不経済であるとともに含
浸ムラを生じて装飾性に劣るものであった。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の強化木質化粧板の
製造方法によれば、木質単板に重合硬化性樹脂液を含浸
させる前に、該木質単板を平板プレスによって加熱加圧
して元の厚さの3/4 〜1/4 の厚みまで圧縮させるもので
あるから、加熱によって木材繊維が可塑化させて木質単
板に著しい損傷を生じることなく元の厚さの3/4 〜1/4
の厚みにまで加圧によって容易に圧縮することができと
共に平板プレスにより反りや捩れ等の変形の発生をなく
し且つ緻密化した構造に圧縮し得るものであり、単板自
体の耐摩耗性等の強度が向上するものである。
製造方法によれば、木質単板に重合硬化性樹脂液を含浸
させる前に、該木質単板を平板プレスによって加熱加圧
して元の厚さの3/4 〜1/4 の厚みまで圧縮させるもので
あるから、加熱によって木材繊維が可塑化させて木質単
板に著しい損傷を生じることなく元の厚さの3/4 〜1/4
の厚みにまで加圧によって容易に圧縮することができと
共に平板プレスにより反りや捩れ等の変形の発生をなく
し且つ緻密化した構造に圧縮し得るものであり、単板自
体の耐摩耗性等の強度が向上するものである。
【0044】さらに、この圧縮単板に非親水性の重合硬
化性樹脂液を含浸させるので、木質単板は親水性の樹脂
液を含浸させた場合のように木材成分に含まれる親水基
との親和性による多量の樹脂吸収によって元の単板厚さ
に戻ろうとするような顕著な膨潤が生ぜず、樹脂液を含
浸しても圧縮状態を維持して樹脂液の使用量が少なくて
すんで経済的であり、しかも、耐久性向上のために多量
の樹脂液を注入する従来方法により得られた強化木質化
粧板のようにプラスチック感が強くなって装飾性を低下
させるような問題もなく、元の木材の質感や外観に較べ
て装飾性に優れた高級感の或る外観を呈する強化木質化
粧板を得ることができるものである。
化性樹脂液を含浸させるので、木質単板は親水性の樹脂
液を含浸させた場合のように木材成分に含まれる親水基
との親和性による多量の樹脂吸収によって元の単板厚さ
に戻ろうとするような顕著な膨潤が生ぜず、樹脂液を含
浸しても圧縮状態を維持して樹脂液の使用量が少なくて
すんで経済的であり、しかも、耐久性向上のために多量
の樹脂液を注入する従来方法により得られた強化木質化
粧板のようにプラスチック感が強くなって装飾性を低下
させるような問題もなく、元の木材の質感や外観に較べ
て装飾性に優れた高級感の或る外観を呈する強化木質化
粧板を得ることができるものである。
【0045】その上、圧縮単板内に含浸した非親水性の
重合硬化性樹脂液を単板内で硬化させるものであるか
ら、重合硬化時に更に大きく緻密化させるような強い圧
力を必要としないために、修復することができない亀裂
や早材部の凹み等の欠陥部が生じる虞れがなく、従っ
て、装飾性の向上と共に耐摩耗性、耐水性等の耐久性に
優れた強化木質化粧板を製造し得るものである。
重合硬化性樹脂液を単板内で硬化させるものであるか
ら、重合硬化時に更に大きく緻密化させるような強い圧
力を必要としないために、修復することができない亀裂
や早材部の凹み等の欠陥部が生じる虞れがなく、従っ
て、装飾性の向上と共に耐摩耗性、耐水性等の耐久性に
優れた強化木質化粧板を製造し得るものである。
【0046】また、本発明によれば、資源的な観点から
入手し易いが、重歩行等の使用環境の厳しい床材として
使用し難かった低比重の針葉樹板目単板に上記方法によ
って装飾性の向上と共に耐久性を付与することができ
る。即ち、気乾比重0.3 〜0.6の針葉樹板目単板を採用
することにより、上記平板プレスで加熱加圧した際に、
圧縮強度の低下による著しい破損や亀裂等を生じさせる
ことなく、木質単板を元の厚みの3/4 〜1/4 にまで一層
良好に圧縮することができるものであり、その上、柾目
単板とは異なって、早材部と晩材部とが厚み方向に交互
に層状に存在している板目単板であるから、厚さ方向の
熱圧による単板圧縮が均一且つ容易に行われ、破損や表
面の凹凸が生じ難く、木質繊維が全体に亘って緻密に圧
縮された良好な外観を呈する圧縮単板を得ることができ
る。
入手し易いが、重歩行等の使用環境の厳しい床材として
使用し難かった低比重の針葉樹板目単板に上記方法によ
って装飾性の向上と共に耐久性を付与することができ
る。即ち、気乾比重0.3 〜0.6の針葉樹板目単板を採用
することにより、上記平板プレスで加熱加圧した際に、
圧縮強度の低下による著しい破損や亀裂等を生じさせる
ことなく、木質単板を元の厚みの3/4 〜1/4 にまで一層
良好に圧縮することができるものであり、その上、柾目
単板とは異なって、早材部と晩材部とが厚み方向に交互
に層状に存在している板目単板であるから、厚さ方向の
熱圧による単板圧縮が均一且つ容易に行われ、破損や表
面の凹凸が生じ難く、木質繊維が全体に亘って緻密に圧
縮された良好な外観を呈する圧縮単板を得ることができ
る。
【0047】そして、この針葉樹板目圧縮単板に非親水
性の重合硬化性樹脂液を含浸させることによって単板を
殆ど膨潤させることなく樹脂液の含浸量を少なくしてプ
ラスチック感のない装飾性と耐久性に優れた木質強化化
粧板を安価に且つ生産性よく製造し得るものである。
性の重合硬化性樹脂液を含浸させることによって単板を
殆ど膨潤させることなく樹脂液の含浸量を少なくしてプ
ラスチック感のない装飾性と耐久性に優れた木質強化化
粧板を安価に且つ生産性よく製造し得るものである。
【0048】また、重歩行に耐える床材を得たい場合に
は、厚さが1〜8mmの針葉樹板目単板を100 〜180 ℃の
温度下、10Kgf/cm2 〜100Kgf/cm2の条件下で加熱加圧す
ることにより、単板自体の耐摩耗性等の強度を有し且つ
緻密化された圧縮単板を能率良く形成することができ、
この圧縮単板に非親水性の重合硬化性樹脂液を含浸、硬
化させることによって使用環境の厳しい店舗や公共施設
等の床材として好適な耐摩耗性、耐久性、装飾性に優れ
た強化木質化粧板を安価に且つ生産性良く製造できるも
のである。
は、厚さが1〜8mmの針葉樹板目単板を100 〜180 ℃の
温度下、10Kgf/cm2 〜100Kgf/cm2の条件下で加熱加圧す
ることにより、単板自体の耐摩耗性等の強度を有し且つ
緻密化された圧縮単板を能率良く形成することができ、
この圧縮単板に非親水性の重合硬化性樹脂液を含浸、硬
化させることによって使用環境の厳しい店舗や公共施設
等の床材として好適な耐摩耗性、耐久性、装飾性に優れ
た強化木質化粧板を安価に且つ生産性良く製造できるも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−108501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27K 3/00 - 5/00
Claims (3)
- 【請求項1】 木材単板を平板プレスにより加熱加圧し
て元の単板厚の3/4〜1/4 の厚みにまで圧縮し、次いで
この圧縮単板に非親水性の重合硬化性樹脂液を含浸させ
た後、この重合硬化性樹脂液を圧縮状態の単板内で重合
硬化させることを特徴とする強化木質化粧板の製造方
法。 - 【請求項2】 木材単板が、気乾比重0.3 〜0.6 の針葉
樹板目単板であることを特徴とする請求項1記載の強化
木質化粧板の製造方法。 - 【請求項3】 針葉樹板目単板の厚さが1〜8mmであ
り、この針葉樹板目単板を100 〜180 ℃の温度下、10Kg
f/cm2 〜100Kgf/cm2の条件下で加熱加圧して圧縮単板に
形成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
強化木質化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6259500A JP2997393B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 強化木質化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6259500A JP2997393B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 強化木質化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890512A JPH0890512A (ja) | 1996-04-09 |
JP2997393B2 true JP2997393B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=17334965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6259500A Expired - Lifetime JP2997393B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 強化木質化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2997393B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003145511A (ja) * | 2002-11-15 | 2003-05-20 | Nakai Sangyo Kk | 国産材、杉・松、間伐材等の木材を原材料とした建材及び木材成形品の製造方法 |
CN115026919A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-09-09 | 水木山海科技(佛山)有限责任公司 | 一种塑合压缩木材的制备方法 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP6259500A patent/JP2997393B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0890512A (ja) | 1996-04-09 |
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