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JP2992066B2 - 化粧材、化粧材の製造方法及び化粧材の製造に使用するエンボス版 - Google Patents

化粧材、化粧材の製造方法及び化粧材の製造に使用するエンボス版

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Publication number
JP2992066B2
JP2992066B2 JP2245236A JP24523690A JP2992066B2 JP 2992066 B2 JP2992066 B2 JP 2992066B2 JP 2245236 A JP2245236 A JP 2245236A JP 24523690 A JP24523690 A JP 24523690A JP 2992066 B2 JP2992066 B2 JP 2992066B2
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JP
Japan
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curve
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wave
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JP2245236A
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京子 古瀬
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17130685&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2992066(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自然な照り感を有する化粧材、該化粧材の製
造方法及びその化粧材の製造に使用するエンボス版に関
する。
〔従来の技術〕
従来から、商品の化粧箱や壁紙、床材等の内装材、家
具、調度品、家電製品等の表面に貼りつけて、装飾性を
向上させる目的で、プラスチックシート等の基材表面に
エンボス加工や印刷を施して、種々の意匠を付与した化
粧材が用いられてきた。
種々の意匠のなかでも木目模様を印刷して形成した化
粧材は、プラスチック製の材料や合板等の表面に用いて
素材を天然木のように見せることで装飾性を大きく向上
させるものとして広く用いられている。
従来、この木目模様を本物の木のように見せるため
に、例えば木目印刷層の下層に透明樹脂層を設けたり木
目模様を盛り上げ印刷を施して立体感をだしたり、表面
にヘアーライン状のエンボスを設け木の繊維感を表現し
たものが提案されていた。
そして、表面の照りを出してより質感を向上させるた
めに、更に熱可塑性樹脂シートの裏面側に微細な凹凸模
様を設け、凹部及び凸部の幅が1〜1000μmの平行直線
群ないし連続する曲線群、あるいは上記平行直線群と曲
線群等からなる微細な凹凸模様を設け、見る方向により
反射光が変化して立体感を得ることができる化粧材が提
案されている(特願平1−206449)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の化粧材は凹凸模様が直線群
及び曲線群のどちらも平行線群で形成されているため
に、即ち各線の間のピッチが均一であり幾何的なピッチ
となり、それによって得られるシート表面の照りが規則
的なものになってしまい、自然な材質の特徴であるラン
ダムで不規則な表面の質感が得られないという問題点が
あった。
従って従来の木目模様化粧材では、その木目外観は天
然の木と比較すると照りが人工的なものであり、天然の
木の質感と異なり不自然なものとなる不具合があった。
また化粧材を製造する場合、従来の化粧材は、上記よ
うな平行線群よりなる凹凸模様を有するエンボス版を用
いて製造していたために、ロール状のエンボス版を製造
しようとすると、つなぎの精度に高い精度が要求され、
手間のかかる作業が必要であった。
また従来のエンボス版からは、自然な照りを有する化
粧材を製造することはできなかった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、上記従来
技術の欠点を解消し、自然な材質のような照り外観が現
出された化粧材、化粧材の製造方法及び化粧材の製造に
用いるエンボス版を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、少なくとも熱可塑性樹脂シートの表面及び
/又は裏面に凹部と凸部の幅が1〜1000μmであるウエ
ーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が設けられたエンボ
スシートを有する化粧材において、上記ウエーブ状曲線
群が関数曲線からなり各曲線の関数パラメーターを順次
変化させ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化するよ
うに形成した曲線からなる自然な照りを有する化粧材で
ある。
また本発明化粧材は、少なくとも熱可塑性樹脂シート
の表面及び/又は裏面に凹部と凸部の幅が1〜1000μm
であるウエーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が設けら
れたエンボスシートを有する化粧材において、上記ウエ
ーブ状曲線群が関数曲線からなり各曲線の関数パラメー
ターを順次変化させ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに
変化するように形成した曲線からなり、上記関数曲線か
らなるウエーブ状曲線群と該ウエーブ状曲線群にさらに
同一もしくは異なる関数曲線からなるウエーブ状曲線群
を交差するように重ねた曲線群とから形成され自然な照
りを有するものである。
更に上記の化粧材は、上記の曲線群が正弦波関数曲線
であり、振幅をA、波長をλ、位相をαとした場合、関
数パラメーターである振幅、波長、位相のいずれか1つ
以上とY軸切片とが異なる式と式で表される2つの
正弦波曲線の、波長差、位相差、周期差及びY座標差の
各差をN等分した式で表わされる曲線のiを0、1…
N−1、Nと遷移させた場合に示されるN+1本の曲線
からなる化粧材とすることもできる。
Y0=A0sin(2π/λ)X …… YN=ANsin(2πX/λ+α)+ΔY …… Y=((A-A)i/N+A)sin{((2π/λ-2π/λ)i/N+2π/λ)X+αi/N}+ΔYi
/N …… また上記の正弦波関数曲線群を関数パラメーターであ
る振幅、波長、位相及びY軸切片を全て異ならしめた2
つの正弦波関数曲線の波長差、位相差、周期差及びY座
標差の各差をN等分して遷移させたN+1本の正弦波関
数曲線から形成することもできる。
本発明は、少なくともエンボスシートを有する化粧材
の製造方法において、関数曲線の関数パラメーターを順
次変化させ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化する
ように形成した曲線からなるウエーブ状曲線群を作図し
た原版を作成し、該原版から凹部と凸部の幅が1〜1000
μmであるウエーブ状曲線群に対応した溝状凹凸模様が
設けられたエンボス版を形成し、該エンボス版を熱可塑
性樹脂シートに密着加圧して溝状凹凸模様を転移させエ
ンボスシートを形成して該シート表面にウエーブ状曲線
群からなる溝状凹凸模様による自然な照りを付与するこ
と化粧材の製造方法でもある。
また本発明の化粧材の製造方法は、少なくともエンボ
スシートを有する化粧材の製造方法において、関数曲線
の関数パラメーターを順次変化させ各曲線間の間隔が線
方向に滑らかに変化するように形成した曲線からなるウ
エーブ状曲線群と更に該ウエーブ状曲線群と同一もしく
は異なる関数曲線からなるウエーブ状曲線群を交差する
ように重ねた曲線群とを作図して原版を作成し、該原版
から凹部と凸部の幅が1〜1000μmであるウエーブ状曲
線群に対応した溝状凹凸模様が設けられたエンボス版を
形成し、該エンボス版を熱可塑性樹脂シートに密着加圧
して溝状凹凸模様を転移させエンボスシートを形成して
該シート表面にウエーブ状曲線群と該ウエーブ状曲線群
にさらにウエーブ状曲線群を交差するように重ねた曲線
群からなる溝状凹凸模様による自然な照りを付与するこ
と方法である。
更に上記の曲線群が正弦波関数曲線であり、振幅を
A、波長をλ、位相をαとした場合、関数パラメーター
である振幅、波長、位相のいずれか1つ以上とY軸切片
とが異なる式と式で表される2つの正弦波曲線の、
波長差、位相差、周期差及びY座標差の各差をN等分し
た式で表わされる曲線のiを0、1…N−1、Nと遷
移させた場合に示されるN+1本の曲線からなる上記化
粧材の製造方法とすることもできる。
Y0=A0sin(2π/λ)X …… YN=ANsin(2πX/λ+α)+ΔY …… Y=((A-A)i/N+A)sin{((2π/λ-2π/λ)i/N+2π/λ)X+αi/N}+ΔYi
/N …… また上記の正弦波関数曲線群を関数パラメーターであ
る振幅、波長、位相及びY軸切片を全て異ならしめた2
つの正弦波関数曲線の波長差、位相差、周期差及びY座
標差の各差をN等分して遷移させたN+1本の正弦波関
数曲線から形成することもできる。
本発明は、凹部と凸部の幅が1〜1000μmであるウエ
ーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が設けられたエンボ
ス版において、上記ウエーブ状曲線群が関数曲線からな
り各曲線の関数パラメーターを順次変化させ各曲線間の
間隔が線方向に滑らかに変化するように形成した曲線か
らなる化粧材の製造に用いるエンボス版である。
また本発明のエンボス版は、凹部と凸部の幅が1〜10
00μmであるウエーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が
設けられたエンボス版において、上記溝状凹凸模様が関
数曲線からなり各曲線の関数パラメーターを順次変化さ
せ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化するように形
成したウエーブ状曲線群と該ウエーブ状曲線群にさらに
同一もしくは異なる関数曲線からなるウエーブ状曲線群
を交差するように重ねた曲線群とから形成されているも
のでもある。
更に上記の曲線群を正弦波関数曲線であり、振幅を
A、波量をλ、位相をαとした場合、関数パラメーター
である振幅、波長、位相のいずれか1つ以上とY軸切片
とが異なる式と式で表される2つの正弦波曲線の、
波長差、位相差、周期差及びY座標差の各差をN等分し
た式で表わされる曲線のiを0、1…N−1、Nと遷
移させた場合に示されるN+1本の曲線から形成するこ
ともできる。
Y0=A0sin(2π/λ)X …… YN=ANsin(2πX/λ+α)+ΔY …… Y=((A-A)i/N+A)sin{((2π/λ-2π/λ)i/N+2π/λ)X+αi/N}+ΔYi
/N …… また上記の正弦波関数曲線群が関数パラメーターであ
る振幅、波長、位相及びY軸切片を全て異ならしめた2
つの正弦波関数曲線の波長差、位相差、周期差及びY座
標差の各差をN等分して遷移させたN+1本の正弦波関
数曲線から形成することもできる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本発明化粧材の一実施例を示すものであり、
本発明化粧材1は同図に示すように、熱可塑性樹脂シー
ト2の裏面側に連続するウエーブ状の曲線群からなる溝
状凹凸模様3が設けられたエンボスシート4を有する化
粧材であり、凹凸模様3は第2図に示すように凹部の幅
d1と凸部の幅d2が1〜1000μmの範囲で形成されてい
る。
上記の溝状の凹凸模様3を形成するウエーブ状曲線群
は関数曲線からなり、該ウエーブ状曲線群は各曲線を関
数パラメーターを順次変化させて、隣りあう曲線間の間
隔が線方向に沿って滑らかに変化する曲線から形成され
る。
このような関数曲線としては、例えば正弦波曲線、サ
イクロイド曲線、楕円関数曲線、ベッセル関数曲線、円
弧の組み合わせ曲線、N次曲線の組み合わせ等が挙げら
れる。好ましい関数曲線としては正弦波曲線である。
第3図に正弦波曲線を用いたウエーブ状曲線群の一例
を示す。第3図に示すように正弦波曲線を用いたウエー
ブ状曲線群8は曲線群11、12、13、14の4つの曲線群か
らなる。第1の曲線群11は、振幅をA、波長をλ、位相
をαとした場合、振幅、波長、位相、及びX座標が任意
の点におけるY座標が異なる式と式で表される2つ
の正弦波曲線15、16の波長差、位相差、周期差及びY座
標の差ΔYの各差をN等分した式で表される曲線のi
を0、1…N−1、Nとした場合に示されるN+1本の
曲線からなる。
Y0=A0sin(2π/λ)X …… YN=ANsin(2πX/λ+α)+ΔY …… Y=((A-A)i/N+A)sin{((2π/λ-2π/λ)i/N+2π/λ)X+αi/N}+ΔYi
/N …… 上記のように形成された第1の曲線群11では、各曲線
間のその間隔が滑らかに変化して、部分的に曲線の間隔
が疎の領域18と密に集合した領域19が形成される。
更に曲線群11の端部の曲線16に対して、上記と同様に
関数パラメーター(振幅、波長、位相、Y座標差)の異
なる曲線17との間を関数パラメーターをM等分した式
で表される曲線のiを0、1…M−1、Mとした場合に
示されるM+1本の曲線から形成される第2の曲線群12
を形成する。以下同様に第3の曲線群13、第4の曲線群
を形成して曲線群8全体を形成することができる。
上記の線群より形成される溝状凹凸模様3は照り外観
を現出させるためのもので、特に見る角度によって移動
して視認される照りを現出する役割を果たす。即ち溝状
凹凸模様3は照りが化粧材全面に及ぶ木目の場合には熱
可塑性樹脂シートの全面に設け、照りが部分的な木目の
場合には支持シートの必要な箇所にのみ設ければよい。
このように本発明では溝状凹凸模様3を全面的に設ける
だけでなく部分的に設けてもよい。
本実施例では第3図に示すように、ウエーブ状曲線が
4つの複数の曲線群からなるものであるが、本発明化粧
材では1つの曲線群のみからなるものでもよい。
また本発明では、第4図に示すように溝状凹凸模様3
を上記の関数曲線からなるウエーブ状曲線群と、該ウエ
ーブ状曲線群にさらに関数曲線からなるウエーブ状曲線
を交差するように重ねた曲線群とから形成することもで
きる。なお上記の2つの曲線群は、同一のウエーブ状曲
線群でも異なるウエーブ状曲線群でもよい。さらにウエ
ーブ状曲線群の交差する角度は特に限定されないが、平
行でない事が必要であり、特に5゜以上、更に好ましく
は90゜前後が良い。
溝状凹凸模様3の大きさは凹部と凸部の幅が1〜1000
μmの範囲にあればよく、幅が1000μmを越えると各線
群が1本1本の線が識別できる程度に目立って、幾何学
的な風合いとなり、天然の素材例えば木目の照り再現等
が困難となる。凹部と凸部の幅は、より自然な照りを現
出し易い点から5〜100μmであることがより好まし
い。また凹部の深さは通常1〜100μm程度であり、よ
り好ましくは5〜35μmである。更に凹部の深さは単一
なものではなく、各線毎に順次変化させたり線方向に各
線間の間隔に応じて変化させたりして、より微妙に変化
する照り外観を現出させることができる。
尚、溝状凹凸模様3は熱可塑性樹脂シート2の表面に
設けても表面と裏面の両方に設けてもどちらでもよい。
凹凸模様3を裏面に設けた場合は熱可塑性樹脂シート2
に透明又は半透明のシートを用いて化粧材の表面側から
凹凸模様3が見えるようにする必要がある。
エンボスシート4に用いられる熱可塑性樹脂シート2
を形成する熱可塑性樹脂として例えば、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリビニルブチラール、
ポリフッ化ビニリデン等のビニル重合体、ポリスチレ
ン、アクリルスチレン、ABS等のスチレン系樹脂、ポリ
メタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリア
クリロニトリル等のアクリル樹脂、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルペンテン等のオレフィン系樹
脂、酢酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース
誘導体、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ート−イソフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリアクリレート等のポリエステル樹脂、ブタ
ジエン、クロロプレンゴム等のゴム系樹脂、ビニロン、
ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール系樹
脂、ポリカーボネート等が挙げられる。
エンボスシート4の厚さは20〜200μm程度である
が、好ましくは50〜100μmである。またシート4は必
要に応じて着色を施したものであってもよい。この着色
を施せば、化粧シート全体の色調の調整ができる他、化
粧シートを他の基材に貼合わせて使用する場合に基材の
色、汚れ、傷等を隠蔽することができる。
本発明の化粧材1は上記のようなウエーブ状の連続し
た曲線群からなる溝状凹凸模様3を形成したエンボスシ
ート4単独でも用いることができるが、第1図に示すよ
うに部分印刷層5や全面印刷層6などの印刷層、透明樹
脂層7を設けることもできる。
部分印刷層5は天然木等の導管模様を再現するパター
ン印刷層であり、全面印刷層6は、光沢性インキベタ層
による光沢や艶消しインキを用いた木目模様であり木目
の調子や階調等を表現することができる。
上記のこれらの印刷層は、ビヒクルに着色剤、可塑剤
等を添加したインキ又は塗料を用いて形成される。上記
ビヒクルとしては、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系
樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ニトロセルロース、アミノア
ルキッド樹脂、ブチラール樹脂、ニトロセルロース、ア
セチルセルロース、エチルセルロース、ベンジルセルロ
ース等のセルロース誘導体、フェノール系樹脂、尿素系
樹脂、フタル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、メラミン系
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、そ
の他の合成樹脂類、或いは塩化ゴム、環化ゴム、合成ゴ
ム等のゴム誘導体等を使用することができる。また紫外
線硬化剤を添加して紫外線硬化型とした樹脂も用いるこ
ともできる。印刷方法としてはグラビア印刷、フレキソ
印刷、シルクスクリーン印刷等が採用できる。
例えば、この部分印刷層5として木目模様印刷と溝状
凹凸模様3とを適宜組合わせて形成することにより所望
の照りが発する木目調外観を現出させることができる。
特に柾目木材板の照りを忠実に再現するためには、木目
模様印刷の木目の流れ方向と、溝状凹凸模様3のウェー
ブ状曲線の流れ方向とが略直行するように設けると良
い。
透明樹脂層7としては、塩化ビニル系、ウレタン系、
アクリル系、エポキシ系等の樹脂からなるシートにより
形成される層であり、特にポリウレタン系樹脂やエポキ
シ系樹脂のような熱硬化性樹脂や、紫外線硬化剤を添加
してなる紫外線硬化性樹脂からなるシート材料が耐擦傷
性、耐汚染性の点から好ましい。この透明樹脂層7の厚
さは20〜200μm程度、好ましくは50〜100μm程度であ
る。
また必要に応じて透明樹脂層7の表面に木目導管のエ
ンボスを施し、該エンボス凹部に着色インキを充填する
所謂ワイピング加工を施したり、導管部を艶消しインキ
で印刷し、該印刷部をその他の部分と比べ相対的に艶消
し状態とすることにより、視覚的に導管部を凹んで見せ
る所謂グロスマット印刷を施してもよい。
また本発明化粧材1は、光輝性外観を付与することも
できる。光輝性を付与するための手段としてはエンボス
シート4に光輝性顔料を練り混んだ熱可塑性合成樹脂シ
ート2を用いるか又は熱可塑性樹脂シート2の裏面の全
面または部分に光輝性インキ層を印刷形成して構成した
ものであってもよい。あるいはシート2の全面又は部分
に金属薄膜層を形成してもよい。光輝性を付与すること
により、溝状凹凸模様3とあいまってより光沢の変化に
富んだ化粧材を得ることが出来る。
上記の光輝性顔料としては、金属粉や金属片や金属光
沢を有する顔料、雲母顔料、魚鱗箔、真珠光沢や干渉光
沢を有する顔料が使用できる。また、光輝性インキ層を
構成する光輝性インキとしては、公知のビヒクルに上記
光輝性顔料を含有させたインキが用いられる。光輝性イ
ンキは、耐酸性、耐アルカリ性等の化学的安定性の点で
特に雲母顔料を含有するものが好ましい。
また上記の金属薄膜層は、従来公知の電解メッキ、無
電解メッキ、容射メッキ等のメッキや真空蒸着、スパッ
タリング等の被覆方法によって形成することができる。
これらの金属は通常上記の被覆方法で使用される金属が
いずれも使用可能であり、例えば錫、銅、ニッケル、コ
バルト、クロム、アルミニウム、銀、金、亜鉛、又は黄
銅、ステンレス等の合金が挙げられる。金属薄膜層の厚
みは4〜1000Åが好ましく、また該層を蒸着により設け
る場合、ポリウレタン、メラミン等の公知のアンカーコ
ート剤を予め塗工して金属薄膜層の密着性をより確実に
することができる。
次に本発明化粧材の製造方法について説明する。本発
明化粧シート1を製造するに当たっては、まず、所望の
溝状凹凸模様3を形成するウエーブ状曲線群を描いた原
図を作成する。原図の作成は、プロッターを用いて所望
の関数曲線を上記の曲線群を形成するように、任意の曲
線を原紙(紙やフィルム等)上に描く。
次いで、上記で描いた原図からエンボス版を製造す
る。エンボス版は原図を必要に応じ縮小して、公知の光
蝕刻法、ミルに凹凸を彫刻しケミカルミーリング法で金
属版にエッチングする方法、写真原版からレジストを形
成して金属版にエッチングする方法等の製版方法を用い
て、エンボス版基材に凹凸模様を形成する。エンボス版
基材は従来のエンボス版基材に用いられている公知の鋼
板、銅板等の金属板やエポキシ樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂等の材質が用いられる。またエンボス板は平版状
でも円筒状でもどちらの形状でも良いが、円筒状のもの
がエンボスシートを連続的に形成する際、エンボス板を
回転させながら熱可塑性樹脂シートに連続的にエンボス
を付与してエンボスシートを形成して生産性を向上させ
ることができるためにましい。
次に上記のエンボス版を用いて、熱可塑性樹脂シート
に連続するウエーブ状の溝状凹凸模様を付与してエンボ
スシートを形成する。溝状凹凸模様を付与する方法は従
来公知の平版プレス機、ロールエンボス機等の各種プレ
ス機械に意匠を付与したエンボス板を装着して、熱可塑
性樹脂シートの軟化温度又は熱変形温度と溶融温度との
間の適当な温度に加熱して、熱可塑性樹脂シートの表面
にエンボス版の凹凸模様面が合わさるように積層させ、
機械的に加圧密着して凹凸模様を転移するエンボス版を
押圧して賦形し、冷却して凹凸模様の形状を固定する。
この場合の加熱方法としては、赤外線照射、温風吹きつ
け、加熱ローラーからの伝導熱、誘電加熱等の公知の加
工方法を用いることができる。
上記のエンボスシートは、それ自体で化粧材として用
いることができるが、更にエンボスシートに必要な層を
設ける場合、例えば透明樹脂層7を設ける際は、該透明
樹脂層7を形成するシートに必要な層を予め設け、エン
ボスシート4と透明樹脂層7の両シートをドライラミネ
ートして積層一体化させることができる。またエンボス
シート4に直接印刷を施して印刷層を設ける場合、印刷
層は工程のどの段階でエンボスシート4に形成してもよ
いが、熱可塑性樹脂シートに印刷層を形成した後に上記
のエンボス加工を施してエンボスシート4とすることが
好ましく、エンボス版の欠点、柄パターンの継ぎ跡等が
目立ちにくくなる。
化粧材1は、合板等に接着することにより美麗な化粧
合板を得ることができる。化粧材を貼着させ得る基材と
しては通常、化粧材の基材として使用するものであれば
如何なるものでもよい。その具体例としては、薄葉紙、
晒クラフト紙、チタン紙、リターン紙、板紙、石膏ボー
ド紙等の紙類、紙類表面にポリ塩化ビニルを積層したビ
ニル壁紙原反、木、合板、パーチクルボード等の木質基
材、石膏ボード、石膏スラグボード等の石膏系基材、鉄
板、亜鉛メッキ鋼板、塩ビ鋼板、塩ビゾルコート鋼板、
銅板、アルミニウム板等の金属板等が挙げられる。また
本発明では更に美麗でリアル感に富む化粧材とするた
め、該化粧材の最表面に天然木表面に存在する凹凸形状
を模したエンボス加工による凹凸形状を付したり、或い
はエンボス加工を施し更にエンボス凹部にワイピングイ
ンキを充填させることができる。
次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
実施例1 プロッター(Roland DEGITAL GROUP(株)製:DPX−
3500)を用いて、太さ0.18mmのフィルム用ペンを使用し
て製図用フィルムへ任意に、の関係式で表される2
つの正弦波曲線と任意のXに対してY座標差、波長差、
位相差及び振幅差を30等分する曲線Y0、Y1…Y29、Y30
らなる曲線群−1を描いた。
Y0=13sin(X/18) …… Y30=9sin(X/22−7)+50 …… 次に同様のの関係式で表される曲線をY軸方向に30
等分した曲線群−2を描いて曲線群−1に接続した。
Y60=10sin(X/19−1)+100 …… 次いで曲線群1と曲線群2を交互に接続した曲線を描
いて連続したウエーブ状の曲線群を作図し、この図を50
%に縮小して原版とした。
上記の原版から光蝕刻法により銅板を腐食して、溝の
深さ35μmの原版のウエーブ状曲線群に対応した溝状凹
凸模様を有するエンボス版を得た。
裏面に木目柄を印刷した透明塩化ビニルシート(理研
ビニル工業(株)製:W−500、厚み0.1mm)の木目柄を印
刷した側に、表面にパールベタ印刷を施した着色塩化ビ
ニルシート(理研ビニル工業(株)製:ST−11、厚み0.0
5mm)の表面側を積層し、上記エンボス版を着色塩化ビ
ニルシートの裏面(パールベタ印刷を施した面と反対の
面)から熱圧をかけてエンボス加工を施して、化粧材を
得た。
得られた化粧材は天然木に似た自然な木目の照りを有
するものであり外観意匠に優れたものであった。
実施例2 プロッター(Roland DEGITAL GROUP(株)製:DPX−
3500)を用いて、太さ0.18mmのフィルム用ペンを使用し
て製図用フィルムへ任意に、の関係式で表される2
つの正弦波曲線と任意のXに対してY座標差、波長差、
位相差及び振幅差を30等分する曲線Y0、Y1…Y29、Y30
らなる曲線群(a)を描いた。
Y0=8sin(X/20−2)−X/2 …… Y30=10sin(X/15−1)+50−X/2 …… 次に同様にの関係式で表される曲線をY軸方向に30
等分した曲線群(b)を描いて、上記のY0〜Y30からな
る曲線群に接続した。
Y60=11sin(X/18−1)+100−X/2 …… 更に上記の曲線群(a)と曲線群(b)を交互に接続
した曲線を描いて連続したウエーブ状の曲線群を作図し
た。
次いで上記の曲線群にさらに曲線群を交差するように
重ねて描いた。即ち〜式で表される曲線に対してπ
/2だけ角度を変化させた〜式で表される曲線を上記
と同様に描いて上記の曲線群に交差するように重なる曲
線群を作図し原版とした。
Y0=8sin(X/20−2)+2X …… Y30=10sin(X/15−1)+50+2X …… Y60=11sin(X/18−1)+100+2X …… 以下は実施例1と同様の方法、材質を用いて原版から
エンボス版を形成し、エンボス版から化粧材を得た。
得られた化粧材は天然木に似た自然な木目の照りを有
するものであり更に照りの異方性のない外観意匠に優れ
たものであった。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明化粧材は、関数曲線の関数
パラメーターを順次変化させて曲線と曲線の間隔が線方
向に滑らかに変化するように形成されたウエーブ状の連
続した曲線群からなる凹凸模様を設けたエンボスシート
を有することで、従来の平行線群からなる連続したウエ
ーブ状曲線群の凹凸模様を有する化粧シートに比較し
て、本発明化粧材で隣合う曲線の間隔が線方向に変化し
て、従来の平行線群では得ることのできない、自然な天
然材質のような照り感を得ることができる。
また本発明化粧材では、異なるパラメーターを有する
2つの正弦波曲線を間をパラメーターを順次変化させた
曲線群の溝状凹凸模様を設けたエンボスシートを用いる
ことにより、線の間隔が部分的に疎の領域や密な領域を
不均一に形成するために、より自然な照りを得ることが
できる効果を有する。特に上記のパラメーターを全部異
ならしめた場合より効果的になる。
そして例えば正弦波曲線からなる曲線群の凹凸模様を
有するエンボスシートを用いて、印刷層に木目模様を施
して木目化粧材とした場合は、エンボスシートが自然な
天然の材質の照り感を有するために、きわめて自然な木
の質感を表現することができる。
また本発明化粧材は、その溝状凹凸模様をウエーブ状
曲線群にさらに同一もしくは異なる関数曲線からなるウ
エーブ状曲線群とを交差するように重ねて設けた線群か
ら形成した場合、自然な照りに加えて照り異方性がなく
なるために、照りに方向性のない材質の質感を表現する
のに適している。例えば上記の曲線群を正弦波曲線から
形成したエンボスシートを形成して印刷層に木目模様を
施して化粧材とし、板目材や杢目等の照りに方向性のな
い木目等に最適に用いることができる。
本発明の化粧材の製造方法では、溝状の凹凸模様を形
成しているウエーブ状曲線群がその各線間の間隔が線方
向に変化するために、従来の平行曲線からなる線群を用
いたエンボス版を用いる方法に比較して、ロールエンボ
ス版を作成する場合、そのつなぎが容易であり、作業性
が向上する効果を有する。
また本発明化粧材の製造方法は、ウエーブ状曲線群を
関数曲線とし各線間の間隔が線方向に変化するように形
成した原版を作製することにより、自然な照りを有する
化粧材を得ることができる。またウエーブ状曲線群にさ
らにウエーブ状曲線群を交差するように重ねた曲線群を
作図して用いることにより異方性のない自然な照りを有
する化粧材が得られる。特に曲線群を正弦波関数曲線を
用いてそのパラメーターを変化させた曲線群を用いて例
えば木目印刷等と組み合わせることで、木材の自然な照
りを有する木目化粧材を得ることができる。特に板目材
や杢材の照りを表現するのに向いている。
また本発明エンボス版は、従来の平行線群からなるエ
ンボス版からは得られなかった自然な照りを有する化粧
材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実例を示し、第1図は本発明化粧材の
縦断面図、第2図は溝状凹凸模様の一部断面略図、第3
図はウエーブ状曲線群の一例を示す平面図、第4図はウ
エーブ状曲線群にさらにウエーブ状曲線群を交差するよ
うに重ねた曲線群の一例を示す平面図である。 1……化粧材、2……熱可塑性樹脂シート 3……溝状凹凸模様、4……エンボスシート 8……ウエーブ状曲線群

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも熱可塑性樹脂シートの表面及び
    /又は裏面に凹部と凸部の幅が1〜1000μmであるウエ
    ーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が設けられたエンボ
    スシートを有する化粧材において、上記ウエーブ状曲線
    群が関数曲線からなり各曲線の関数パラメーターを順次
    変化させ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化するよ
    うに形成した曲線からなる自然な照りを有することを特
    徴とする化粧材。
  2. 【請求項2】少なくとも熱可塑性樹脂シートの表面及び
    /又は裏面に凹部と凸部の幅が1〜1000μmであるウエ
    ーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が設けられたエンボ
    スシートを有する化粧材において、上記ウエーブ状曲線
    群が関数曲線からなり各曲線の関数パラメーターを順次
    変化させ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化するよ
    うに形成した曲線からなり、上記関数曲線からなるウエ
    ーブ状曲線群と該ウエーブ状曲線群にさらに同一もしく
    は異なる関数曲線からなるウエーブ状曲線群を交差する
    ように重ねた曲線群とから形成され自然な照りを有する
    ことを特徴とする化粧材。
  3. 【請求項3】曲線群が正弦波関数曲線であり、振幅を
    A、波長をλ、位相をαとした場合、関数パラメーター
    である振幅、波長、位相のいずれか1つ以上とY軸切片
    とが異なる式と式で表される2つの正弦波曲線の、
    波長差、位相差、周期差及びY座標差の各差をN等分し
    た式で表わされる曲線のiを0、1…N−1、Nと遷
    移させた場合に示されるN+1本の曲線からなる請求項
    1〜2記載の化粧材。 Y0=A0sin(2π/λ)X …… YN=ANsin(2πX/λ+α)+ΔY …… Y=((A-A)i/N+A)sin{((2π/λ-2π/λ)i/N+2π/λ)X+αi/N}+ΔYi
    /N ……
  4. 【請求項4】正弦波関数曲線群が関数パラメーターであ
    る振幅、波長、位相及びY軸切片を全て異ならしめた2
    つの正弦波関数曲線の波長差、位相差、周期差及びY座
    標差の各差をN等分して遷移させたN+1本の正弦波関
    数曲線からなる請求項3記載の化粧材。
  5. 【請求項5】少なくともエンボスシートを有する化粧材
    の製造方法において、関数曲線の関数パラメーターを順
    次変化させ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化する
    ように形成した曲線からなるウエーブ状曲線群を作図し
    た原版を作成し、該原版から凹部と凸部の幅が1〜1000
    μmであるウエーブ状曲線群に対応した溝状凹凸模様が
    設けられたエンボス版を形成し、該エンボス版を熱可塑
    性樹脂シートに密着加圧して溝状凹凸模様を転移させエ
    ンボスシートを形成して該シート表面にウエーブ状曲線
    群からなる溝状凹凸模様による自然な照りを付与するこ
    とを特徴とする化粧材の製造方法。
  6. 【請求項6】少なくともエンボスシートを有する化粧材
    の製造方法において、関数曲線の関数パラメーターを順
    次変化させ各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化する
    ように形成した曲線からなるウエーブ状曲線群と更に該
    ウエーブ状曲線群と同一もしくは異なる関数曲線からな
    るウエーブ状曲線群を交差するように重ねた曲線群とを
    作図して原版を作成し、該原版から凹部と凸部の幅が1
    〜1000μmであるウエーブ状曲線群に対応した溝状凹凸
    模様が設けられたエンボス版を形成し、該エンボス版を
    熱可塑性樹脂シートに密着加圧して溝状凹凸模様を転移
    させエンボスシートを形成して該シート表面にウエーブ
    状曲線群と該ウエーブ状曲線群にさらにウエーブ状曲線
    群を交差するように重ねた曲線群からなる溝状凹凸模様
    による自然な照りを付与することを特徴とする化粧材の
    製造方法。
  7. 【請求項7】曲線群が正弦波関数曲線であり、振幅を
    A、波長をλ、位相をαとした場合、関数パラメーター
    である振幅、波長、位相のいずれか1つ以上とY軸切片
    とが異なる式と式で表される2つの正弦波曲線の、
    波長差、位相差、周期差及びY座標差の各差をN等分し
    た式で表わされる曲線のiを0、1…N−1、Nと遷
    移させた場合に示されるN+1本の曲線からなる請求項
    5〜6記載の化粧材の製造方法。 Y0=A0sin(2π/λ)X …… YN=ANsin(2πX/λ+α)+ΔY …… Y=((A-A)i/N+A)sin{((2π/λ-2π/λ)i/N+2π/λ)X+αi/N}+ΔYi
    /N ……
  8. 【請求項8】正弦波関数曲線群が関数パラメーターであ
    る振幅、波長、位相及びY軸切片を全て異ならしめた2
    つの正弦波関数曲線の波長差、位相差、周期差及びY座
    標差の各差をN等分して遷移させたN+1本の正弦波関
    数曲線からなる請求項7記載の化粧材の製造方法。
  9. 【請求項9】凹部と凸部の幅が1〜1000μmであるウエ
    ーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が設けられたエンボ
    ス版において、上記ウエーブ状曲線群が関数曲線からな
    り各曲線の関数パラメーターを順次変化させ各曲線間の
    間隔が線方向に滑らかに変化するように形成した曲線か
    らなることを特徴とする化粧材の製造に用いるエンボス
    版。
  10. 【請求項10】凹部と凸部の幅が1〜1000μmであるウ
    エーブ状曲線群からなる溝状凹凸模様が設けられたエン
    ボス版において、上記溝状凹凸模様が関数曲線からなり
    各曲線の関数パラメーターを順次変化させ各曲線間の間
    隔が線方向に滑らかに変化するように形成したウエーブ
    状曲線群と該ウエーブ状曲線群にさらに同一もしくは異
    なる関数曲線からなるウエーブ状曲線群を交差するよう
    に重ねた曲線群とから形成されていることを特徴とする
    化粧材の製造に用いるエンボス版。
  11. 【請求項11】曲線群が正弦波関数曲線であり、振幅を
    A、波長をλ、位相をαとした場合、関数パラメーター
    である振幅、波長、位相のいずれか1つ以上とY軸切片
    とが異なる式と式で表される2つの正弦波曲線の、
    波長差、位相差、周期差及びY座標差の各差をN等分し
    た式で表わされる曲線のiを0、1…N−1、Nと遷
    移させた場合に示されるN+1本の曲線からなる請求項
    9〜10記載のエンボス版。 Y0=A0sin(2π/λ)X …… YN=ANsin(2πX/λ+α)+ΔY …… Y=((A-A)i/N+A)sin{((2π/λ-2π/λ)i/N+2π/λ)X+αi/N}+ΔYi
    /N ……
  12. 【請求項12】正弦波関数曲線群が関数パラメーターで
    ある振幅、波長、位相及びY軸切片を全て異ならしめた
    2つの正弦波関数曲線の波長差、位相差、周期差及びY
    座標差の各差をN等分して遷移させたN+1本の正弦波
    関数曲線からなる請求項11記載のエンボス版。
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