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JP2991296B2 - 耐酸化性に優れた自動車の排気ガス浄化用触媒コンバータ用Fe−Cr−Al系合金箔 - Google Patents

耐酸化性に優れた自動車の排気ガス浄化用触媒コンバータ用Fe−Cr−Al系合金箔

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Publication number
JP2991296B2
JP2991296B2 JP62167078A JP16707887A JP2991296B2 JP 2991296 B2 JP2991296 B2 JP 2991296B2 JP 62167078 A JP62167078 A JP 62167078A JP 16707887 A JP16707887 A JP 16707887A JP 2991296 B2 JP2991296 B2 JP 2991296B2
Authority
JP
Japan
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weight
oxidation resistance
less
automobiles
catalytic converter
Prior art date
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Application number
JP62167078A
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JPS6411946A (en
Inventor
和秀 石井
龍夫 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐酸化性に優れたFe−Cr−A系合金に関
し、高温酸化性雰囲気下で激しい繰返し酸化を受ける自
動車排ガス浄化用触媒コンバータに好適である。 〔従来の技術〕 従来、自動車排ガス浄化用触媒コンバータには、コー
ディエライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)の押出焼成ハニ
カムにγ−アルミナ微粒子を触媒担体としてコーティン
グした後、Ptなどの触媒をつけたものが用いられてい
る。 特開昭56−96726号公報に示されているように、この
コーディエライト製ハニカムを耐酸化ステンレス箔を組
みたてて製作した金属製ハニカムにすると、コンバータ
の小型化、エンジン性能の向上など、種々の利点があ
る。前記引用公報では耐酸化ステンレス箔としてイット
リウム(Y)を添加したFe−Cr−A系合金(Cr:15〜2
5重量%、A:3〜6重量%、Y:0.3〜1.0重量%)を提
案しているが、Yが希少金属であるため非常に高価とな
り、かつ供給量にも不安があり、一般の自動車に用いる
のは経済性の点で困難であった。 これに対し、特開昭58−177437号公報ではCr:8〜25重
量%、A:3〜8重量%、全希土類元素が0.06重量%ま
でで、0.002〜0.05重量%のCe,La,Ndなどを添加した合
金(以下これをFe−Cr−A−REM合金と呼ぶ)の使用
を提案している。これは希土類元素の添加によってスケ
ールの剥離を防いだFe−Cr−A系合金で、電熱線など
には古くから用いられていたものである。 このようなFe−Cr−A−REM系合金では一般用途で
は十分は耐酸化性を持っているが、自動車の排気ガス浄
化用触媒コンバータのように発進、加速、停止のたびに
過酷な高温繰返し酸化と激しい振動を受ける場合、酸化
スケールが剥離してしまう。 また、箔であるから、厚さが薄いため、さらに、この
ような箔の上に触媒をコーティングした構造であるか
ら、酸化スケールが剥離すると排ガス浄化能力の低下を
招くこととなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記実情に鑑み、高温繰返し酸化を受け激し
い振動環境下において耐酸化性の極めて高い材料につき
研究の結果新知見を得、この知見に基づいて本発明を完
成し、このような材料を提供することを目的とするもの
である。 前述の特開昭58−177437では「全希土類の合計が0.06
重量%である少なくとも0.002%そして0.05%までのセ
リウムおよびランタン、ネオジムおよびプラセオジムよ
りなる群からの添加物」として、CeとLa、Nd等を区別し
ていない。 しかし、本発明者らの研究によると、希土類をCeを除
いたLa,Ndなどのランタノイドで添加すれば耐酸化性が
大幅に向上することを知見した。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記知見に基づいて開発された耐酸化性に優
れた自動車の排気ガス浄化用触媒コンバータ用Fe−Cr−
A系合金箔で、 C:0.03%重量以下 Si:0.1重量%以下 Cr:13重量%以上27重量%以下 A:3.5重量%以上8重量%以下 La及びNd:0.05重量%超0.20重量%以下 Zr:C重量%の8倍以上でかつ0.30重量%以下 を含み、残分がFeと不可避不純物よりなることを特徴と
するものである。 〔作用〕 本発明合金は各成分の含有量によって、耐酸化性及び
酸化スケールの剥離性が極めて高くなる作用を有し、特
にCeを積極的に除外したLa及びNdを利用したものであ
る。以下各成分の限定理由を述べる。 La及びNd: Ceを除くLa,Ndは耐酸化性及び酸化スケールの耐剥離
性向上に対し顕著な効果がある。ただし、含有量が0.05
重量%以下では厚さ30〜50μm程度の箔での耐酸化性を
確保することはできず、0.20重量%を越えると熱間圧延
が不可能になるので、0.05重量%超0.20重量%以下とし
た。Ceは熱間加工性、耐酸化性を悪化させるので除外さ
れる。 Cr: 13重量%未満では耐酸化性が確保できず、27重量%を
超えると靭性が低下し、冷間加工が困難となるので13〜
27重量%とした。 A: 3.5重量%未満では耐酸化性を確保することができ
ず、8重量%を超えると熱間圧延が困難となるので3.5
〜8重量%とした。 Si: 1.0重量%を超えると加工性を低下させるので1.0重量
%以下とした。 C: 過剰になると靭性を低下させ、冷間圧延性、加工性を
悪化させるので0.03重量%以下にする必要がある。 Zr: 炭化物となってCを固定して靭性を改善する。ZrはC
濃度の8倍以上添加しないとその改善効果が表れない
が、0.3重量%を超えて添加するとZrC介在物が増加し、
厚さ50μm程度の箔に圧延する場合、穴開きや板切れを
起こし圧延困難となるので、C重量%の8倍〜0.30重量
%とする。 〔実施例〕 第1表に本発明の実施例及び参考例の合金の化学成分
を示し、第2表に比較例の合金の化学成分を示す。 実施例および比較例はそれぞれ10kgインゴットに溶製
造塊した後、1200℃で板厚3mmまで熱間圧延した。この
段階でCe濃度が0.08重量%のB−1、A濃度が8.4重
量%のB−2、La濃度が0.25重量%のB−3は熱間圧延
時に鋼塊が割れたので、その後の試験は行っていない。 比較例のうち上記B−1、2、3を除く比較例および
実施例は、次に900℃で焼鈍した後シャルピー試験を行
ない靭性を調べた。 その結果の一部を第1図に示す。C濃度が0.023重量
%と高くてもZrを0.24重量%添加してCをZrCとして固
定したA−2では延性・脆性遷移温度が60〜80℃と良好
な靭性があり、冷間圧延が容易であった。これに対して
Cが0.021重量%と高いB−6は遷移温度が150℃と靭性
が悪く冷間圧延が困難であった。同様にSiが1.6重量%
のB−4とCrが28.1重量%のB−5も遷移温度が100℃
を超え冷間圧延が困難であり、これらはその後の試験は
行っていない。 その後、脱スケール、冷間圧延、焼鈍を繰返し板厚50
μmの箔にしたが、Zrが0.45重量%と高いB−7は鋼中
に直径が数10μmの大型のZrC介在物が多量に存在し、
箔圧延途中でそれらの介在物を起点として直径数μmの
穴が開いた後、破断して箔圧延できなかった。これから
板厚50μm、幅20mm、長さ30mmの試験片を採取して、11
50℃大気中雰囲気で酸化試験を行った。 その結果の一部を第2図に示す。 希土類をCeで0.05重量%添加したB−10では、試験開
始後120時間で酸化が加速し168時間後には箔全体が酸化
物となり原形を留めていない。同様にAが3.1重量%
のB−9、Crが12.8重量%のB−11も耐酸化性が不十分
であった。それに対し参考例A−1は良好な耐酸化性を
示し、288時間後も酸化増量が1.1mg/m2と非常に良好な
耐酸化性を示している。この様にCeは耐酸化性を低下さ
せるが、La、Ndは耐酸化性を大幅に向上させている。 以上の結果を総合して第1表、第2表中に合わせて評
価したが、本発明の範囲にある第1表のFe−Cr−A合
金は製造性および特性の両方において優れていることは
明白である。 La、Ndは熱間加工性をあまり低下させず、耐酸化性を
大幅に向上させるが、Ceは熱間加工性、耐酸化性を大幅
に低下させることが明白である。 なお、第1表、第2表中における評価の区分は以下の
基準による。 熱間圧延性: ○:1200℃加熱後、熱間圧延可能であったもの。 ×:1200℃加熱後、熱間圧延不可能であったもの。 靭 性: ○:熱延焼鈍板での脆性−延性遷移温度が100℃未満
のもの。 ×:熱延焼鈍板での脆性−延性遷移温度が100℃以上
のもの。 箔圧延性: ○:50μm厚の箔に圧延できたもの。 ×:50μm厚の箔に圧延できなかったもの。 耐酸化性: ○:50μm厚の箔で1150℃×168時間大気中加熱後の重
量増加が1.5mg/cm2未満。 ×:50μm厚の箔で1150℃×168時間大気中加熱後の重
量増加が1.5mg/cm2以上。 また、前述の特開昭56−96726号公報では特殊な熱処
理で表面に長さ数μmのAl2O3ウィスカーを成した上
に、触媒のコーティングを行っている。本発明鋼もこれ
と同一の熱処理を行った場合、良好なAl2O3ウィスカー
が生成するので、この製造方法による触媒コンバータに
も好適である。 〔発明の効果〕 以上の実験結果が示すように、本発明鋼は熱間圧延
性、冷間圧延性、耐酸化性に優れており、かつ安価であ
ることから自動車の触媒コンバータ用ステンレス箔に最
適であり、自動車の公害対策上におけるメリットは大き
い。また他の過酷な繰返し酸化を受ける用途にも有用で
ある。
【図面の簡単な説明】 第1図は焼鈍後の熱延板のシャルピー試験結果を示すグ
ラフ、第2図は厚さ50μmの箔での酸化試験結果を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−115927(JP,A) 特開 昭58−177437(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.C:0.03%重量以下 Si:0.1重量%以下 Cr:13重量%以上27重量%以下 A:3.5重量%以上8重量%以下 La及びNd:0.05重量%超0.20重量%以下 Zr:C重量%の8倍以上でかつ0.30重量%以下 を含み、残分がFeと不可避不純物よりなることを特徴と
    する耐酸化性に優れた自動車の排気ガス浄化用触媒コン
    バータ用Fe−Cr−A系合金箔。
JP62167078A 1987-07-06 1987-07-06 耐酸化性に優れた自動車の排気ガス浄化用触媒コンバータ用Fe−Cr−Al系合金箔 Expired - Fee Related JP2991296B2 (ja)

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