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JP2988118B2 - 板状部品洗浄装置 - Google Patents

板状部品洗浄装置

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JP2988118B2
JP2988118B2 JP4109255A JP10925592A JP2988118B2 JP 2988118 B2 JP2988118 B2 JP 2988118B2 JP 4109255 A JP4109255 A JP 4109255A JP 10925592 A JP10925592 A JP 10925592A JP 2988118 B2 JP2988118 B2 JP 2988118B2
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degreasing
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cleaning
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浩一 萱嶋
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数枚の板状部品を
洗浄液に漬けて洗浄した後に乾燥空間において乾燥させ
る板状部品の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数枚の板状部品を洗浄・乾燥させる際
には、ケース等の容器に多数枚の板状部品を収納して、
超音波発振器を有する洗浄槽に満たされた洗浄液に、ケ
ースごと漬けて超音波洗浄を行う。そして、洗浄の終了
した板状部品をケースごと引き上げて、熱風乾燥機等の
設けられた乾燥室に移して乾燥させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに多数枚の板状部品を一度に収納するには、板状部品
同士の面が接して重なるようにケース等に収納される。
従って、これをケースごと洗浄液に漬けた場合には、板
状部品同士の接した面の間には洗浄液が入り込みにく
く、これらの面の洗浄が不十分となる。また、乾燥の際
には逆にこれらの面の周囲に入り込んだ洗浄液が容易に
蒸発しないため、乾燥も不十分になってしまうという問
題点があった。一方、板状部品同士が重ならないように
少数ずつ洗浄・乾燥を行うことは、効率が悪く実用的で
ない。そこで本発明においては、複数枚の板状部品を確
実にかつ効率よく洗浄および乾燥することができる板状
部品の洗浄装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明において
は、上記課題を解決するために、複数枚の板状部品を洗
浄槽に満たされた洗浄液に漬けて洗浄した後に乾燥空間
において前記洗浄液を乾燥除去する板状部品の洗浄装置
であって、前記複数枚の板状部品を互いに移動可能に保
持する板状部品保持具と、前記板状部品保持具を前記洗
浄槽および前記乾燥空間を通過させて搬送する保持具搬
送機構と、前記洗浄槽に設けられ、前記洗浄液を揺動さ
せる超音波発振器と、前記洗浄槽に設けられ、前記板状
部品保持具が通過する際に前記板状部品に洗浄液を吹き
つける液中ノズルと、前記乾燥空間に設けられ、前記板
状部品保持具が通過する際に前記板状部品に乾燥空気を
吹きつけるエアノズルとを有することを特徴とする板状
部品洗浄装置を創出した。
【0005】
【作用】さて、上記構成を備えた本発明に係る板状部品
洗浄装置においては、以下のようにして、板状部品の洗
浄および乾燥が行われる。まず、板状部品保持具内に複
数枚の板状部品が互いに移動可能に保持され、保持具搬
送機構によって搬送される。そして、板状部品保持具が
洗浄槽を通過する際には、超音波発振器によって洗浄液
が揺動させられるとともに、液中ノズルによって板状部
品保持具が通過する際に板状部品に洗浄液が吹きつけら
れる。この洗浄液の圧力によって、板状部品保持具内に
保持された複数枚の板状部品が互いに移動して、隣合っ
た板状部品の間隔が開く。これによって、各板状部品の
面に洗浄液が行き渡って、洗浄が充分に行われる。続い
て、保持具搬送機構によって板状部品保持具が乾燥空間
を通過する際に、エアノズルによって板状部品に乾燥空
気が吹きつけられる。この乾燥空気の圧力によって、板
状部品保持具内に保持された複数枚の板状部品が互いに
移動して隣合った板状部品の間隔が開き、各板状部品の
乾燥が充分に行われる。このようにして、複数枚の板状
部品を確実にかつ効率よく洗浄および乾燥することがで
きる板状部品洗浄装置となる。
【0006】
【実施例】
実施例1 次に、本発明を具現化した実施例1について、図1〜図
6を参照して説明する。まず、板状部品洗浄装置の全体
構成について、図2を参照しつつ説明する。図2は、本
発明に係る板状部品洗浄装置の実施例1の全体構成を示
す平面図,正面図および側面図である。図2(A)の平
面図に示されるように、この板状部品洗浄装置1は、パ
レットステージ22,脱脂ステーション24,水洗ステ
ーション28,水切りステーション18,乾燥ステーシ
ョン14,熱風ブローステーション10,および冷風ブ
ローステーション6が、平面的に配置されている。そし
て、これらの各ステーションが、パレットPを搬送する
搬送コンベア4で順に接続されている。そして、パレッ
トPに板状部品が保持されて、搬送コンベア4等で各ス
テーションを順に搬送されて行くことによって、脱脂,
水洗,乾燥,熱風乾燥,冷却の各工程が行われる。以
下、各ステーション等の構成について詳細に説明する。
【0007】前記パレットステージ22は、図2(B)
の正面図に示されるように、昇降可能なテーブルを有す
るパレットPの搬入部である。このパレットステージ2
2から、板状部品がセットされたパレットPが、作業者
によって搬入される。このパレットPの構造について、
図3を参照して説明する。図3は、パレットPの構造を
示す側面図および平面図である。このパレットPは、図
3(B)の平面図に示されるように、底板のない枠組み
70に保持板70A,70B,70Cが取り付けられた
構造になっている。この三枚の保持板70A〜70Cに
は、図3(A)の側面図に示されるように、多数の保持
溝72が設けられている。図3(B)に示されるよう
に、保持板70Aと保持板70Bの間あるいは保持板7
0Bと保持板70Cの間に、この保持溝72に両端が載
置されて、保持シャフト74が保持される。この保持シ
ャフト74には、図4に示されるように、中央に貫通孔
が設けられた板状部品Sが多数枚整列して貫通される。
保持シャフト74の一端(図4の左端)は太くなってい
て抜け止めとして働き、他端(図4の右端)には抜け止
めとして割りピン76が固定される。
【0008】図2において、前記パレットステージ22
の次に位置する脱脂ステーション24には、三基の脱脂
槽26が搬送コンベア4に沿って並べられている。この
脱脂槽26の構造について、図1を参照して説明する。
図1は、板状部品洗浄装置1の脱脂槽26の構造を示す
部分断面図である。この脱脂槽26内に満たされた脱脂
液(有機溶媒)Wの中に、前述のように板状部品Sがセ
ットされたパレットPが、後述する昇降板54(図1に
おいては図示省略)に載置されて沈められる。脱脂槽2
6の底部には、超音波発振器84が置かれており、電源
線86によって図示しない外部の電源と接続されてい
る。そして、超音波発振器84の上方には、図1(B)
の平面図によく示されるように、一対のノズル配管8
0,81が配設されている。これらの一対のノズル配管
80,81は、図1(A)に示されるように、接続部8
8で一本の配管に接続されて、図示しない外部の圧力ポ
ンプを介して、脱脂槽用クリーンタンク38に接続され
ている。
【0009】この一対のノズル配管80,81には、図
1(A)〜(C)に示されるように、複数の液中ノズル
82〜82,83〜83が、それぞれ接続されている。
これらの液中ノズル82,83の噴射口は、図1(A)
に示されるように、パレットPに保持された板状部品S
の面に対して、ほぼ45度の角度を成すように向けられ
ている。同時に、図1(C)によく示されるように、一
対のノズル配管80,81に設けられた液中ノズル82
と液中ノズル83の噴射口が、互いにほぼ90度を成す
ように向けられている。このように液中ノズル82,8
3を配置することによって、脱脂液が吹きつけられた場
合の板状部品Sの動きが大きくなる。
【0010】一方、図1(B)には、図1(A)とは異
なる液中ノズル82,83の配置が示されている。すな
わち、図1(B)の配置においては、ノズル配管80に
設けられた液中ノズル82A,82B,82C,82
D,…の噴射口の向きがそれぞれ異なるようにして取り
付けられている。同様に、ノズル配管81に設けられた
液中ノズル83A,83B,83C,…の噴射口の向き
についても、ランダムに配置している。このような液中
ノズル82,83の配置によれば、脱脂槽26中におい
て脱脂液Wの不規則な流れが生じて、パレットPに保持
された板状部品S同士を切り離す効果が大きくなる。さ
らに、この脱脂液Wの不規則な流れは、液中ノズル82
と液中ノズル83の噴射圧を異ならせることによって、
より大きくすることができる。噴射圧に差をつけること
は、液中ノズル82と液中ノズル83の噴射口の大きさ
を変えたり、ノズル配管80,81を一本に接続せず
に、異なる圧力の圧力ポンプに接続することによって、
行うことができる。
【0011】以上の構造を有する三基の脱脂槽26を有
する脱脂ステーション24の次には、図2に示されるよ
うに、水洗ステーション28が配置されている。この水
洗ステーション28には、二基の水洗槽30が順に並べ
られている。この水洗槽30の構造は、上述した脱脂槽
26の構造とほぼ同様である。すなわち、水洗槽30ご
とに一台の超音波発振器が置かれており、複数の液中ノ
ズルが取り付けられた一対のノズル配管が配設されてい
る。このノズル配管は、外部の圧力ポンプを介して、水
洗槽用クリーンタンク42に接続されている。その他、
液中ノズルの噴射口の向き等についても同様であり、詳
しい説明は省略する。
【0012】前記水洗ステーション28の次には、図2
に示されるように、水切りステーション18が配置され
ている。この水切りステーション18は、搬送コンベア
4に載置されたパレットPが水切りユニット20内を通
過することによって、水洗槽30において板状部品Sに
ついた洗浄水のしずくが切られる部分である。この水切
りステーション18の次には、乾燥ステーション14が
配置されている。この乾燥ステーション14は、三基の
乾燥炉16を備えており、搬送コンベア4に載置された
パレットPがこの三基の乾燥炉16を順次通過すること
によって、洗浄後の板状部品Sの予備乾燥が行われる。
【0013】この乾燥ステーション14の次には、図2
に示されるように、熱風ブローステーション10が配置
されている。この熱風ブローステーション10には、熱
風ブローユニット12が設けられている。この熱風ブロ
ーユニット12の構造について、図6を参照して説明す
る。この熱風ブローユニット12内には、図6に示され
るように、搬送コンベア4で搬送されるパレットPを挟
むように上下に対向して配置された、一対のエアブロー
ノズル94A,94Bが設けられている。このエアブロ
ーノズル94A,94Bは、図6の紙面方向に垂直に板
状部品Sの幅より大きい幅を有している。そして、図6
(A),(B),(C)に示されるように、熱風ブロー
ユニット12内に載置されたパレットPの保持シャフト
74に沿って、エアブローノズル94A,94Bが対向
した状態で平行移動できるようになっている。これによ
って、保持シャフト74に貫通された多数の板状部品S
を、図6の右端から一枚ずつエア圧で切り離しながら乾
燥させることができる。
【0014】この熱風ブローステーション10の次に
は、図2に示されるように、冷風ブローステーション6
が配置されている。この冷風ブローステーション6に
は、冷風ブローユニット8が設けられている。この冷風
ブローユニット8の構造は、上述した熱風ブローユニッ
ト12の構造とほぼ同様である。すなわち、上下に対向
して配置された一対のエアブローノズルが設けられてお
り、このエアブローノズルからはほぼ室温の冷風が吹き
出される。そして、このエアブローノズルは、保持シャ
フト74に沿って平行移動可能になっている。
【0015】次に、前記脱脂槽26および水洗槽30に
おける洗浄液の供給方法について、図2および図5を参
照して説明する。図2に示されるように、前記三基の脱
脂槽26〜26に並んで、油水分離器32,脱脂用ダー
ティタンク34,および脱脂用クリーンタンク38が設
置されている。この脱脂用ダーティタンク34は、配管
36Aによって濾過器36に接続され、この濾過器36
はさらに配管36Bによって、前記の脱脂用クリーンタ
ンク38に接続されている。同様に、前記二基の水洗槽
30〜30に並んで、油水分離器46,水洗用ダーティ
タンク44,および水洗用クリーンタンク42が設置さ
れている。この水洗用クリーンタンク42は、配管40
Aによって濾過器40に接続され、この濾過器40はさ
らに配管40Bによって、前記の水洗用クリーンタンク
42に接続されている。
【0016】このように配置された洗浄液の供給装置に
おける洗浄液の循環について、図5を参照して説明す
る。図5は、三基の脱脂槽26〜26における脱脂液の
流れを模式的に示した図である。図5に示されるよう
に、三基の脱脂槽26A,26B,26Cは、この順に
液面が高くなるように槽壁が設けられている。そして、
脱脂槽26Cから26Bへ、また脱脂槽26Bから26
Aへそれぞれ脱脂液を圧送するポンプ92D,92Cが
設けられている。また、脱脂槽26Aに隣接する脱脂用
クリーンタンク38の液面は一段高く設定され、この脱
脂用クリーンタンク38から脱脂槽26Cへ脱脂液を圧
送するポンプ92Bが設けられている。さらに、脱脂槽
26Aから、ポンプ92Aによって脱脂液が汲み上げら
れ、フィルター90を通過させて脱脂用クリーンタンク
38に注がれるようになっている。なお、このフィルタ
ー90は、図2における油水分離器32および濾過器3
6に相当する。
【0017】従って、脱脂用クリーンタンク38に蓄え
られた清浄な脱脂液は、まず脱脂槽26Cへ送られ、こ
の脱脂槽26Cに満たされた脱脂液は、ポンプ92Dに
よってあるいは槽壁を越えて溢れて、脱脂槽26Bに流
れ込む。脱脂槽26Cに満たされた脱脂液は、同様にし
て脱脂槽26Aに流れ込み、三基の脱脂槽における洗浄
で汚れた脱脂液は、フィルター90を通されて再び清浄
な脱脂液となって、脱脂用クリーンタンク38に戻され
る。これによって、板状部品Sは、まず清浄度の低い脱
脂液が満たされた脱脂槽26Aに浸され、順次清浄度の
高い脱脂槽26B,26Cに浸されて、脱脂洗浄が行わ
れる。このようにして、清浄な脱脂液を効率よく利用す
ることができる。なお、二基の水洗槽30〜30におけ
る水洗液の流れも、図5と同様であるので、説明は省略
する。
【0018】さて、以上のような構成を有する板状部品
洗浄装置1における洗浄および乾燥の手順について、図
1〜図6を参照しつつ説明する。まず、図3,図4に示
されるように多数の板状部品Sが保持シャフト74に姦
通されてセットされたパレットPが、作業者によって、
図2に示されるパレットステージ22から搬入される。
パレットPは、図2(B)に示される昇降板54に載置
されて、脱脂槽26および水洗槽30に沈められる。こ
の昇降板54は、図2(B),(C)に示される支持具
52で吊り下げられており、屋根板60上に設けられた
シリンダ50〜50の作動によって、昇降させられる。
さて、昇降板54に載置されたパレットPは、まず三基
の脱脂槽26に順に浸される。この際に、図1に示され
るように、超音波発振器84によって脱脂液が揺動させ
られるとともに、液中ノズル82,83から脱脂液が噴
射される。これによって、脱脂槽26中で脱脂液Wの不
規則な流れが生じて、パレットPに保持された板状部品
S同士が切り離され、脱脂液Wが全ての板状部品Sに行
き渡って、充分な脱脂洗浄が行われる。
【0019】次に、昇降板54に載置されたパレットP
が、二基の水洗槽30に順に浸される。この水洗槽30
における水洗の目的は、脱脂液を除去することである。
この水洗槽30においても、超音波発振器および液中ノ
ズルの作用によって、充分な水洗が行われる。なお、板
状部品Sを錆止めする必要ががある場合には、水洗槽3
0の水洗液に防錆剤が混入される。脱脂および水洗の終
了したパレットPは、昇降板54から、図2(C)に示
される搬送コンベア4に移されて、図2(A)に示され
る水切りステーション18に搬入される。この水切りス
テーション18で水洗液の雫が切られた後に、パレット
Pは乾燥ステーション14に搬入される。この乾燥ステ
ーション14では、次の熱風ブローステーション10に
おけるエアブローで板状部品S同士が切り離され易いよ
うに、パネルヒーターで板状部品Sが加熱されて水分が
ある程度まで飛ばされる。
【0020】このようにして予備乾燥された板状部品S
は、パレットPとともに熱風ブローステーション10に
搬入される。この熱風ブローステーション10内の熱風
ブローユニット12においては、図6に示されるよう
に、搬入されたパレットPの保持シャフト74に沿っ
て、エアブローノズル94A,94Bが熱風を吹き出し
ながら平行移動する。これによって、保持シャフト74
に貫通された多数の板状部品Sが、一枚ずつエア圧で切
り離されつつ、熱風で充分に乾燥される。続いて、パレ
ットPは冷風ブローステーション6に搬入され、冷風ブ
ローユニット8において、同様にエアブローノズルによ
る冷却が行われる。以上のようにして脱脂,水洗,乾
燥,熱風乾燥,冷却が行われた後に、板状部品が保持さ
れたパレットPは、図2(A)の上方に示される搬出口
2から搬出される。
【0021】実施例2 次に、板状部品洗浄装置の実施例2について、図7を参
照して説明する。図7に示される本実施例の板状部品洗
浄装置101においては、実施例1の板状部品洗浄装置
1と異なり、板状部品の搬送機構として搬送チェーン1
04を使用している。この搬送チェーン104は、図7
の紙面に垂直な方向に並んだ一対のチェーンの間が部材
で接続されてなる。そして、図7に示されるように、複
数のチェーンギア174に掛けられて、板状部品洗浄装
置101を一周している。この搬送チェーン104は、
基台部に設けられた搬送モータ150によって、駆動さ
れる。この搬送チェーン104の一対のチェーン上に
は、それぞれV字溝を有する複数の保持部(図示省略)
が長さ方向に等間隔に設けられている。この対向して設
けられた保持部のV字溝には、それぞれ実施例1の保持
シャフト74と同様の保持シャフト104の両端が係止
されている。そして、この保持シャフト104には、多
数枚の板状部品(図示省略)が貫通されて保持されてい
る。
【0022】この搬送チェーン104に沿って、図7の
左端の搬入口122から右端の搬出口102まで、脱脂
槽126,二基の水洗槽130Aおよび130B,乾燥
ユニット116,熱風ブローユニット112,および冷
風ブローユニット108が、直線的に配置されている。
そして、これらの各ユニットが、パレットPを搬送する
搬送コンベア104で順に接続されている。なお、脱脂
槽126,水洗槽130A,130B,乾燥ユニット1
16,熱風ブローユニット112,冷風ブローユニット
108の構造と機能は、実施例1とほぼ同様である。前
記搬送モータ150が作動して、搬送チェーン104が
駆動されると、板状部品が保持された保持シャフト10
4が、図7の左端から右端へ向かって移動する。そし
て、実施例1と同様に脱脂,水洗,乾燥,熱風乾燥,冷
却の各工程が順に行われる。
【0023】上記の実施例1において、パレットP,保
持シャフト74等の大きさや、パレットPの保持部72
の数,配置、また保持シャフト74の形状等は例示に過
ぎず、これ以外にも種々の大きさや形状とすることがで
きる。また、上記の各実施例における脱脂槽26,水洗
槽30の配置および数についても、これ以外の構成とし
ても構わない。さらに、本実施例においては、有機溶媒
による脱脂と水洗との二種類の洗浄を行う場合について
説明したが、洗浄液は一種類でも三種類以上でも構わな
いことは言うまでもない。板状部品洗浄装置のその他の
部分の構造,配置,数量,大きさ,材質等についても、
上記の各実施例に限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】本発明においては、複数枚の板状部品を
互いに移動可能に保持して、液中ノズルが設けられた洗
浄槽とエアノズルが設けられた乾燥空間を通過させる板
状部品洗浄装置を創出したために、複数枚の板状部品を
確実にかつ効率よく洗浄・乾燥することができる。これ
により、低コストで信頼性の高い板状部品の洗浄を行う
ことができ、極めて実用的な板状部品洗浄装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板状部品洗浄装置の実施例1の洗浄槽
を示す部分断面図である。
【図2】板状部品洗浄装置の実施例1の全体構成を示す
図である。
【図3】板状部品洗浄装置の実施例1のパレットを示す
図である。
【図4】板状部品洗浄装置の実施例1の保持シャフトを
示す図である。
【図5】板状部品洗浄装置の実施例1の洗浄液の流れを
示す模式図である。
【図6】板状部品洗浄装置の実施例1のエアノズルを示
す全体構成図である。
【図7】板状部品洗浄装置の実施例2を示す全体構成図
である。
【符号の説明】
1 板状部品洗浄装置 4,50〜54 保持具搬送機構 8,12,16 乾燥空間 26,30 洗浄槽 82,83 液中ノズル 84 超音波発振器 94 エアノズル P 板状部品保持具 S 板状部品 W 洗浄液

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の板状部品を洗浄槽に満たされた
    洗浄液に漬けて洗浄した後に乾燥空間において前記洗浄
    液を乾燥除去する板状部品の洗浄装置であって、 前記複数枚の板状部品を互いに移動可能に保持する板状
    部品保持具と、 前記板状部品保持具を前記洗浄槽および前記乾燥空間を
    通過させて搬送する保持具搬送機構と、 前記洗浄槽に設けられ、前記洗浄液を揺動させる超音波
    発振器と、 前記洗浄槽に設けられ、前記板状部品保持具が通過する
    際に前記板状部品に洗浄液を吹きつける液中ノズルと、 前記乾燥空間に設けられ、前記板状部品保持具が通過す
    る際に前記板状部品に乾燥空気を吹きつけるエアノズ
    ル、とを有することを特徴とする板状部品洗浄装置。
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