JP2986851B2 - 光走査装置における線像結像レンズ - Google Patents
光走査装置における線像結像レンズInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光走査装置における線像結像レンズに関す
る。
る。
[従来の技術] 回転多面鏡を用いて光束の偏向を行う光走査装置には
所謂「面倒れ」の問題があり、この問題を解決する方法
として「光源装置からの平行光束を回転多面鏡の偏向反
射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結像させ、
回転多面鏡による偏向光束を被走査面上に光スポットと
して結像させる結像光学系をアナモフィックなレンズ系
として副走査方向に関して偏向反射面位置と被走査面位
置とを幾何光学的に略共役な関係とする」ことが行われ
ている。
所謂「面倒れ」の問題があり、この問題を解決する方法
として「光源装置からの平行光束を回転多面鏡の偏向反
射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結像させ、
回転多面鏡による偏向光束を被走査面上に光スポットと
して結像させる結像光学系をアナモフィックなレンズ系
として副走査方向に関して偏向反射面位置と被走査面位
置とを幾何光学的に略共役な関係とする」ことが行われ
ている。
線像結像レンズは上記の如き光走査装置に於いて光源
装置からの平行光束を回転多面鏡の偏向反射面近傍に主
走査対応方向に長い線像として結像させるためのレンズ
である。
装置からの平行光束を回転多面鏡の偏向反射面近傍に主
走査対応方向に長い線像として結像させるためのレンズ
である。
[発明が解決しようとする課題] 上記線像結像レンズは通常1枚の凸シリンダーレンズ
で形成される。
で形成される。
この線像結像レンズが正しく機能を果たすためには適
正な態勢に配備される必要があり、線像結像レンズの配
設状態に狂いがあると種々の問題がある。特に副走査対
応方向(パワーをもつ方向)の光軸ずれ(レンズの傾き
による光軸のずれ)があると、光スポットの走査軌跡の
曲がり・光走査位置の変化・光スポット径の変動等を招
来し光走査に重大な悪影響を及ぼす。
正な態勢に配備される必要があり、線像結像レンズの配
設状態に狂いがあると種々の問題がある。特に副走査対
応方向(パワーをもつ方向)の光軸ずれ(レンズの傾き
による光軸のずれ)があると、光スポットの走査軌跡の
曲がり・光走査位置の変化・光スポット径の変動等を招
来し光走査に重大な悪影響を及ぼす。
このため従来、線像結像レンズの取付が面倒であっ
た。
た。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであっ
て、多少の傾きがあっても光軸ずれが小さい、新規な線
像結像レンズの提供を目的とする。
て、多少の傾きがあっても光軸ずれが小さい、新規な線
像結像レンズの提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 以下、本発明を説明する。
本発明の線像結像レンズは「光源装置からの平行光束
を主走査対応方向に長い線像に結像せしめ、線像の結像
位置の近傍に偏向反射面を持つ回転多面鏡により光束を
等角速度的に偏向させ、偏向光束を結像光学系により被
走査面上に光スポットとして結像させて光走査を行う光
走査装置」に於いて「線像を結像させるためのレンズ」
である。
を主走査対応方向に長い線像に結像せしめ、線像の結像
位置の近傍に偏向反射面を持つ回転多面鏡により光束を
等角速度的に偏向させ、偏向光束を結像光学系により被
走査面上に光スポットとして結像させて光走査を行う光
走査装置」に於いて「線像を結像させるためのレンズ」
である。
この線像結像レンズは1枚の凸シリンダーレンズとし
て形成される。光源側のレンズ面は凸のシリンダー面で
回転多面鏡側のレンズ面は平面である。中心肉厚t、レ
ンズ材質の屈折率n、焦点距離fCYは (I) (t/fCY)<0.2(t/fCY=0.026を除く) (II) 1.5<n<1.9 なる条件を満足する。
て形成される。光源側のレンズ面は凸のシリンダー面で
回転多面鏡側のレンズ面は平面である。中心肉厚t、レ
ンズ材質の屈折率n、焦点距離fCYは (I) (t/fCY)<0.2(t/fCY=0.026を除く) (II) 1.5<n<1.9 なる条件を満足する。
上記条件(I),(II)は、線像結像レンズの副走査
対応方向の傾きに起因する副走査対応方向の光軸ずれを
小さく抑えるための条件である。
対応方向の傾きに起因する副走査対応方向の光軸ずれを
小さく抑えるための条件である。
[作用] 第1図に於いて符号10は線像結像レンズである凸シリ
ンダーレンズを示している。
ンダーレンズを示している。
図に示すように光源側のレンズ面が凸のシリンダー面
で、回転多面鏡側に向いたレンズ面は平面である。tは
凸シリンダーレンズ10の中心肉厚、nはレンズ材質の屈
折率をそれぞれ表す。
で、回転多面鏡側に向いたレンズ面は平面である。tは
凸シリンダーレンズ10の中心肉厚、nはレンズ材質の屈
折率をそれぞれ表す。
この凸シリンダーレンズ10の前側主点Hは凸シリンダ
ー面と光軸との交差点であり、後側主点H′は凸シリン
ダー面から、t{1−(1/n)}だけ離れた位置にあ
る。
ー面と光軸との交差点であり、後側主点H′は凸シリン
ダー面から、t{1−(1/n)}だけ離れた位置にあ
る。
第1図の上下方向が光走査の副走査方向に対応し、こ
の凸シリンダーレンズ10に光源装置からの平行光束を入
射させると主走査対応方向即ち第1図の図面に直交する
方向に長い線像が形成される訳である。
の凸シリンダーレンズ10に光源装置からの平行光束を入
射させると主走査対応方向即ち第1図の図面に直交する
方向に長い線像が形成される訳である。
第2図は、第1図に示す凸シリンダーレンズ10が光軸
と副走査対応方向とを含む平面内で角θだけ傾いた状態
を示している。
と副走査対応方向とを含む平面内で角θだけ傾いた状態
を示している。
この状態では、凸シリンダーレンズ10から射出する光
軸光線は入射光軸光線に対して X=D・tanθ だけずれる。これが前述した副走査対応方向の光軸ずれ
である。なおDは主点H,H′の間隔を表し、具体的には
上述のt{1−(1/n)}である。
軸光線は入射光軸光線に対して X=D・tanθ だけずれる。これが前述した副走査対応方向の光軸ずれ
である。なおDは主点H,H′の間隔を表し、具体的には
上述のt{1−(1/n)}である。
従って、線像結像レンズの傾きに起因する副走査対応
方向の光軸ずれを小さくするにはDを小さくすればよ
く、このためにはレンズの中心肉厚tを小さくする、あ
るいはnを大きくする、またはtを小さくして且つnを
大きくすれば良い。
方向の光軸ずれを小さくするにはDを小さくすればよ
く、このためにはレンズの中心肉厚tを小さくする、あ
るいはnを大きくする、またはtを小さくして且つnを
大きくすれば良い。
具体的には肉厚tが焦点距離fCYに対して条件(I)
を満足し、屈折率nが条件(II)を満足するのが良い。
を満足し、屈折率nが条件(II)を満足するのが良い。
条件(I)の範囲を越えて中心肉厚tが大きくなると
光軸ずれが著しく大きくなる。
光軸ずれが著しく大きくなる。
条件(II)の上限を越えると、レンズ材料となるガラ
ス品質の均一性を確保できない。下限を越えると、中心
肉厚tを小さくしても光軸ずれを十分に小さく出来な
い。
ス品質の均一性を確保できない。下限を越えると、中心
肉厚tを小さくしても光軸ずれを十分に小さく出来な
い。
[実施例] 以下、具体的な実施例を挙げる。
本発明で問題としているのは副走査対応方向の光軸ず
れであり、この光軸ずれには前述の如く中心肉厚と屈折
率nが関係する。従って実際の線像結像レンズを設計す
るにあたっては、tとnとに関する上記条件(I),
(II)を満足する範囲で自由な設定が可能である。
れであり、この光軸ずれには前述の如く中心肉厚と屈折
率nが関係する。従って実際の線像結像レンズを設計す
るにあたっては、tとnとに関する上記条件(I),
(II)を満足する範囲で自由な設定が可能である。
r1は凸のシリンダー面の曲率半径を表す。回転多面鏡
側のレンズ面の曲率半径r2は∞である 実施例1 r1=306.708,t=101,6,n=1.51118,fCY=600 t/fCY=0.169 この条件で設計された線像結像レンズの場合、線像結
像レンズの傾き角θ=10′に対し光軸ずれは0.1です
む。
側のレンズ面の曲率半径r2は∞である 実施例1 r1=306.708,t=101,6,n=1.51118,fCY=600 t/fCY=0.169 この条件で設計された線像結像レンズの場合、線像結
像レンズの傾き角θ=10′に対し光軸ずれは0.1です
む。
実施例2 r1=130.351,t=50.8,n=1.51118,fCY=255 t/fCY=0.199 この条件で設計された線像結像レンズの場合、線像結
像レンズの傾き角θ=10′に対し光軸ずれは0.05です
む。
像レンズの傾き角θ=10′に対し光軸ずれは0.05です
む。
実施例1と2との比較から、屈折率が同じ場合、中心
肉厚が小さい程、光軸ずれを小さく抑える効果が強いこ
とが分かる。
肉厚が小さい程、光軸ずれを小さく抑える効果が強いこ
とが分かる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば新規な線像結像レンズを提供で
きる。
きる。
この線像結像レンズは上記の如き構成となっているか
らレンズの傾きに起因する副走査対応方向の光軸ずれが
小さく、従って取付時のレンズ傾きに対する精度が緩和
され取付作業が容易になる。
らレンズの傾きに起因する副走査対応方向の光軸ずれが
小さく、従って取付時のレンズ傾きに対する精度が緩和
され取付作業が容易になる。
第1図は線像結像レンズを説明するための図、第2図は
光軸ずれを説明するための図である。 10……線像結像レンズ
光軸ずれを説明するための図である。 10……線像結像レンズ
Claims (1)
- 【請求項1】光源装置からの平行光束を主走査対応方向
に長い線像に結像せしめ、線像の結像位置の近傍に偏向
反射面を持つ回転多面鏡により光束を等角速度的に偏向
させ、偏向光束を結像光学系により被走査面上に光スポ
ットとして結像させて光走査を行う光走査装置に於いて
上記線像を結像させるためのレンズであって、 光源側が凸のシリンダー面で回転多面鏡側が平面である
1枚の凸シリンダーレンズとして形成され、中心肉厚
t、レンズ材質の屈折率n、焦点距離fCYが、 上記レンズの副走査対応方向の傾きに起因する副走査対
応方向の光軸ずれを小さく抑えるための条件 (I) (t/fCY)<0.2(t/fCY=0.026を除く) (II) 1.5<n<1.9 を満足することを特徴とする線像結像レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15925990A JP2986851B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 光走査装置における線像結像レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15925990A JP2986851B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 光走査装置における線像結像レンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0451007A JPH0451007A (ja) | 1992-02-19 |
JP2986851B2 true JP2986851B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=15689854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15925990A Expired - Lifetime JP2986851B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 光走査装置における線像結像レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2986851B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-18 JP JP15925990A patent/JP2986851B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0451007A (ja) | 1992-02-19 |
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