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JP2984240B2 - 半導体素子の樹脂封止装置 - Google Patents

半導体素子の樹脂封止装置

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JP2984240B2
JP2984240B2 JP21048597A JP21048597A JP2984240B2 JP 2984240 B2 JP2984240 B2 JP 2984240B2 JP 21048597 A JP21048597 A JP 21048597A JP 21048597 A JP21048597 A JP 21048597A JP 2984240 B2 JP2984240 B2 JP 2984240B2
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runner
pot
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block
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
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    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/151Die mounting substrate
    • H01L2924/153Connection portion
    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Landscapes

  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレーム、
あるいはプリント基板上の半導体素子(集積回路)、更
にはボンディングワイヤ、銅パターン等をトランスファ
成形により樹脂封止する際に用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、この種の樹脂封止装置によっ
て樹脂封止された半完成品状態のボールグリッドアレイ
の部分断面を示す。
【0003】プリント基板2上には集積回路(半導体素
子)4が固定され、この集積回路4と基板2の表面の銅
パターン6がボンディングワイヤ8によって結合されて
いる。基板2の表面の銅パターン6はヴィアホール10
を介して基板2の裏面の銅パターン12と接続され、こ
の基板裏面の銅パターン12の各回路の末端がアレイ状
に配列した半球形の半田14に接続されている。外部の
回路との接続は、この半球状の半田14を介して行われ
る。この種のボールグリッドアレイBGAは、外部回路
との接続が圧接のみで実現できるため、近年その需要が
急進している。
【0004】ところで、図10に示されるように、ボー
ルグリッドアレイBGAを製造する場合、基板2上の集
積回路4やボンディングワイヤ8あるいは銅パターン等
を保護するために一般にトランスファ成形と称される成
形により、熱硬化性の樹脂20で封止・保護するように
している。従って、必然的に、樹脂20で封止された
(樹脂封止済みの)半完成品を金型から取り出す作業が
必須となる。
【0005】トランスファ成形では、通常多数個取りの
金型が用いられるため、金型から取り出される成形品は
多数個のランナ(樹脂を導入するための通路)16、を
介してゲート18の先に多数個の樹脂封止済みの半完成
パッケージがついている状態が形成されることになる。
従って、このゲート18の部分で樹脂封止済みの半完成
品をランナ16から切り離す作業を行わなければならな
い。
【0006】この作業は、煩雑であるばかりでなく、切
り離しが適正に行われないと、例えば図11の(A)に
示されるように、ゲート18の部分にランナの一部16
Aが残存したり、あるいは、図11の(B)に示される
ように、封止された樹脂20の本体が損傷を受ける場合
もある。このような点に鑑み、こうした作業の煩雑性や
切り離しの適正化を図るべく、従来種々の封止装置が提
案されている。
【0007】例えば、特開平7−205214において
は、3枚のプレート構造を採用し、いわゆるトップゲー
ト方式によって樹脂を封入する封止装置が提案されてい
る。
【0008】しかしながら、この方式の金型は、パッケ
ージとランナの取り出し位置が2箇所となるため、プレ
ート構造を3重にしなければならず、縦方向のスペース
に余裕がもてないことから、縦型成形やロボットによる
ボールグリッドアレイの取り出しが非常に不便であると
いう問題があった。
【0009】この点に鑑み、従来スライド方式と呼ばれ
る封止装置が提案されている。
【0010】この例を、図12に示す。この封止装置に
おいては、ボールグリッドアレイBGAの基板2の上面
の端部2Aは図示せぬスライド機構によって上下方向に
スライド自在としたスライドコア(スライドブロック)
30の水平突出部30Aによって押えられる。この状態
で、鉛直に形成した円筒状のポット32の中に収められ
た可塑化した樹脂20をプランジャ34によって上方に
押し上げる。押し上げられた樹脂は、水平方向に配置さ
れたランナ36を介してスライドブロック30の上部か
らゲート部38を介してボールグリッドアレイBGAの
封止キャビティ40内に封入される。この樹脂封入によ
り集積回路等を封止した後、スライドブロック30を上
昇させ、樹脂封止されたボールグリッドアレイBGAが
(ロボットによって)取り出される。
【0011】なお、上記構成はポット32を中心に図の
左右に対象に一対あり、図ではその左側の部分のみが示
されている。又、図の符号42は、ランナ36の下部を
支えると共に前記円筒状のポット32の外周を形成する
ランナブロックである。このランナブロック42は全体
が直方体であり、その中に、ランナエジェクタピン44
が上下動自在に配置されている。このランナエジェクタ
ピン44により樹脂封止後のランナ36が上方に持ち上
げられ、ランナ36をゲート部38から切り離す、いわ
ゆる「ゲート切り」が行われる。
【0012】このスライド方式の封止装置は、基板2の
上をランナ36が走らないため、基板2とランナ36と
の接着がなく、「ゲート切り」の性能を向上できる。
又、樹脂封止済みのボールグリッドアレイBGAをロボ
ットにて自動的に取り出す構成を比較的容易に実現する
ことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
ライド方式の封止装置は、(別体として一対ある)スラ
イドコア30を(固定状態の)ランナブロック42に対
してそれぞれ摺動させる必要があることから、該ランナ
ブロック42とスライドコア30との隙間A内に溶融し
た樹脂が流れ込み、作動不良を起こし易いという問題が
あった。
【0014】即ち、ランナブロック42とスライドコア
30との摺動面は、平面と平面とによって形成されるも
のであるため、加工精度を高めるのが非常に難しく、
又、加工誤差があってもなおスライドコア30のスライ
ド(上下動)を良好に維持するためには、この隙間Aは
少なくとも10μ程度の大きさを確保する必要があり、
そのためこの隙間Aから樹脂が侵入し易いという不具合
があったものである。従って封止を常に最良の状態で行
うには、頻繁に洗浄等のメンテナンスを行う必要がある
という問題があった。
【0015】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、メンテナンスの回数を大幅に低
減すると共に、常に良好な作動を維持することのできる
(スライド機構を有する)半導体素子の樹脂封止装置を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体素子を
固定するリードフレーム又はプリント基板の封止キャビ
ティ内に、可塑化した樹脂を封入・封止するために、ス
ライド機構によって上下動自在とされ、前記リードフレ
ーム又はプリント基板の端部を上から押える水平突出部
を有するスライドブロックと、鉛直に形成され、その中
に封止用の前記樹脂が収められる円筒状のポットと、該
ポット内で上下動自在に配置され、ポット内の樹脂を上
方に押上げるプランジャと、該ポットの上部から水平に
延在され、前記ポット内の樹脂を前記スライドブロック
の水平突出部の上部から前記リードフレーム又はプリン
ト基板の封止キャビティ内にまで導びくためのランナ
と、を備えた半導体素子の樹脂封止装置において、前記
円筒状のポットが前記スライドブロックの中に形成した
ことにより、上記課題を解決したものである。
【0017】本発明によれば、従来の「固定とされた」
ランナブロックに対して、スライドコアを上下に摺動さ
せるという発想を見直し、該ランナブロックとスライド
コアとを一体化し、この一体化したスライドブロックの
中にプランジャが上下動する円筒状のポットを形成する
ようにした。
【0018】従って、従来のランナブロックに相当する
部分をも含めてスライドブロック全体が上下動する。こ
れにより、従来必須であったランナブロックとスライド
コアとの隙間をなくすることができるようになり、難し
い(従ってコスト高となる)加工が省略できるようにな
ると共に、この隙間に樹脂が流れ込んで作動不良が起き
るのを効果的に防止できる。
【0019】なお、この構成により、従来ランナブロッ
クの中に配置されていたランナエジェクタピンは、必然
的にこの一体化されたスライドブロックの中に形成され
ることになる。しかしながら、このランナエジェクタピ
ンは円筒形状であるため、加工精度の維持が容易であ
り、(従来と同様に)この部分に樹脂が流れ込むことは
ほとんどない。
【0020】本発明はその技術的思想の趣旨により、ス
ライド機構によってスライド自在とされたスライドブロ
ックの水平突出部によって基板の上面の端部を押えると
共にこのスライドブロックの水平突出部の上部から(基
板上を直接ランナが走らないようにして)樹脂を封止キ
ャビティ内に封入するタイプのものであれば、その適用
対象は限定されない。即ち、ボールグリットアレイのよ
うにいわゆるプリント基板(ガラス繊維をエポキシ樹脂
で固めた絶縁体基板)の上に半導体素子を配置したもの
の樹脂封止にも、あるいはリードフレーム(金属製の薄
板で配線パターン以外の部分を打ち抜いたもの)の上に
半導体素子を配置したものの樹脂封止にも適用できる。
【0021】好ましい実施の形態は、前記スライドブロ
ックが、水平方向に多数連結され、その上下動によって
一度に多数の半導体素子のリードフレーム又はプリント
基板の上面の端部を押し付け・解放可能とされているこ
とである(請求項2)。
【0022】これにより、スライドブロックの一度の上
下動により、多数のパッケージ(リードフレーム又はプ
リント基板)の押え及び解放を同時に行うことができる
ようになる。
【0023】なお、この場合、このスライドブロック
は、(多数のパッケージに対し一度に上下動できる構成
とされていながら)必要に応じてその1つ1つのパッケ
ージに対応している部分が分割して交換・修理できるよ
うにしておくとよい(請求項3)。
【0024】これにより、スライドブロックの基板上面
に延在する水平突出部が破損しても(構造上破損し易
い)、その交換や修理を1つ1つ個別に行うことができ
るようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0026】図3及び図4は、本実施形態に係るボール
グリッドアレイ(プリント基板タイプ)用の封止装置の
全体構成を示す正面図であり、図1及び図2は、その要
部拡大説明図である。なお、全く同様な構成がリードフ
レームタイプ用の封止にも適用できる。
【0027】図1及び図2において、スライドブロック
130は、従来のスライドコアとランナブロックとを一
体化したものとされ、この一体化されたスライドブロッ
ク130の中央部に鉛直に円筒状のポット132が(図
の紙面と垂直な方向に多数並んで)形成されている。各
円筒状のポット132内にはプランジャ134が上下動
自在に組み込まれている。
【0028】又、このスライドブロック130には、前
記円筒状のポット132と平行してランナエジェクタピ
ン孔144Aが(対応して)形成され、その中にランナ
エジェクタピン144が上下方向に摺動可能に組み込ま
れている。
【0029】スライドブロック130の図の両端(図1
及び図2にはその左端のみが示されている)には、ボー
ルグリッドアレイBGAの基板2の上面の端部2Aを押
さえるための水平突出部130Aが対称に延在されてい
る(図5参照)。又、その上面の一部には溝部130B
が形成され、この溝部130Bから可塑化された樹脂が
ランナ136とゲート部138を介して封止キャビティ
140内に流入できるようになっている。
【0030】図3及び図4に示されるように、このスラ
イドブロック130は、連結棒141を介してリティニ
ングプレート150の段差部150Aと係合している。
リティニングプレート150は、エジェクタプレート1
52と一体的に上下動自在とされ、これらの部材により
スライドブロック130のスライド機構Sが構成され
る。ランナエジェクタピン144及び製品エジェクタピ
ン154は、エジェクタプレート152に固定されて、
共に上方に伸び、それぞれ前記ランナエジェクタピン孔
144A及び製品エジェクタピン孔154A内に摺動自
在に嵌入されている。
【0031】なお、図6はスライドブロック130周辺
の一部を上部から見た説明図、図7はスライドブロック
130の水平突出部130Aの溝部130Bの構成例を
示す部分視図である。水平突出部130Aの強度・耐久
性を向上させるために水平突出部130Aの厚さtはで
きるだけ厚く成形され、溝部130Bは段差部Cを介し
てゲート部138に連結されるようになっている。
【0032】又、図3及び図4において、符号160は
下チェイスプレート、162は下型をそれぞれ示してい
る。なお、上型は、図1及び図2において、符号164
にて示されている。
【0033】図3及び図4にて示されている各部材は、
図8に概略図示されるような構成で全体の封止装置に組
み込まれている(斜線部分)。即ち、図8において、符
号170は封止金型のマスタであり、172は断熱板、
174A〜174Eは樹脂を加熱するためのヒータをそ
れぞれ示している。この図8から明らかなように、この
封止装置では、いわゆる2チェイス方式が採用され、個
々のチェイスにおいて良好な位置決め精度(スライドブ
ロック130と封止キャビティ140の位置決め精度)
を確保するようにしている。
【0034】次に、この封止装置の作用を説明する。
【0035】図1及び図3は、プランジャ134が円筒
状のポット132内の最上部にまで押し上げられ、可塑
化した樹脂が封止キャビティ140内に封入された状態
(型締めされた状態)を示している。この状態から、型
開きを行い、その末期にエジェクタプレート152をa
(2mm程度)だけ上昇させ、ランナエジェクタピン1
44をスライドブロック130より突出させ、ランナ1
36とスライドブロック130とを離反させる(ゲート
カット)。
【0036】次いで、エジェクタプレート152を更に
b(9mm程度)だけ上昇させ、スライドブロック13
0の水平突出部130Aの下面130A1と基板2の上
面端部2Aとを離反させる。
【0037】このエジェクタプレート152の上昇の最
後の部分で製品エジェクタピン154がc(1mm程
度)だけ下型162より突出し、これにより製品である
ボールグリッドアレイBGAが下型162より持ち上げ
られる。
【0038】その後、(ロボットにより)製品であるボ
ールグリッドアレイBGAが取り除かれ、各部のクリー
ニングが行われる。クリーニングの後、エジェクタプレ
ート152はd(1mm程度)だけ下降される。この下
降と同時にプランジャ134も下降され、次のタブレッ
ト(可塑化された樹脂)が収められる位置まで下降され
る。
【0039】ここで、次の(樹脂封止されるべき)ボー
ルグリッドアレイBGAが組み込まれ、エジェクタプレ
ート152が更にe(10mm程度)だけ下降され、最
下位置(図3の位置)となる。その後、型を閉じた後プ
ランジャ134が上昇され、次の封止に入る。
【0040】ここで、この実施形態に係る封止装置は、
スライドブロック130の中に(円筒状の)ポット13
2が形成され、このポット132の周りのスライドブロ
ック130が全体として上下動する構成とされているた
め、従来のようにスライドコアとランナブロック間の摺
動面を省略することができ、この摺動面の隙間に溶融樹
脂が流れ込むという不具合を完全に防止することができ
る。
【0041】なお、スライドコアとランナブロックとを
一体化したことにより、従来ランナブロック内に組み込
まれていたランナエジェクタピン144が、このスライ
ドブロック130内に組み込まれることになるが、この
ランナエジェクタピン孔144Aとランナエジェクタピ
ン144との摺動隙間は、形状が円筒形であるため加工
精度を非常に高く維持することができ、当該ランナエジ
ェクタピン孔144Aとランナエジェクタピン144と
の間の隙間に溶融樹脂が流れ込むという問題は(従来と
同様に)ほとんどない。
【0042】なお、この実施形態では、ポット132内
周面とプランジャ134とがかじり合って摺動抵抗が不
均一になった場合にスライドブロック130が平行に動
かず、型の破損を引き起こす可能性が有る。この対策と
して円筒状のポット132をスライドブロック130内
に直接形成するのではなく、図9に示されるようにプラ
ンジャ134の外周にスライドブロック180とは別部
材の円筒形のポット182を形成し、これを固定状態に
維持し、スライドブロック180をこの固定状態とされ
たポット182に対して摺動させるような構成を採用し
てもよい。
【0043】この場合、この固定とされたポット182
の外周とスライドブロック180との摺動面の隙間に溶
融樹脂が流れ込む恐れが新たに生じるが、この摺動はい
わゆる丸孔嵌合による摺動であるため、従来のスライド
コアとランナブロックとの平面摺動に比べて加工精度を
格段に高めることができ、樹脂の流れ込みをほとんど防
止することができる。その結果、スライドブロック18
0の上下動の際にプランジャとポット内周面とのかじり
による影響が及ばないようにすることができ、スライド
ブロック180の円滑な上昇が期待できる。
【0044】なお、この実施例に係るスライドブロック
130、180は、図1〜図4の紙面と垂直な方向に長
く延在されており、複数のボールグリッドアレイBGA
に対し同時に対応できるようになっている。しかしなが
ら、このように多数のボールグリッドアレイBGAに対
して1個のスライドブロック130、180で対応させ
ようとすると、特に該スライドブロック130、180
が平行に上下動しなかったようなときに、その水平突出
部130Aが変形したり破損したりすることが考えられ
る。この実施形態では、前述したように水平突出部13
0Aの厚さや溝部130Bの形成に工夫を加えている
が、それでも該スライドブロック130、180が完全
に1個のものとして形成されていると、そのうちの一部
が破損しただけでも全てを交換する必要が生ずるため、
不経済である。
【0045】そこで、図5あるいは図7の2点鎖線に示
されるように、これを各ボールグリッドアレイBGAに
対応した部分毎に分割できるようにしておくと、破損等
が生じた場合にその部分のみを修理、あるいは交換すれ
ばよいため、経済的な運転が可能となる。
【0046】なお、既に述べたように本発明は実施形態
で示したようないわゆるプリント基板上の半導体素子の
樹脂封止のみならず、リードフレーム上の半導体素子の
樹脂封止にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
従来必須であったランナブロックとスライドコアとの摺
動面(平面摺動面)を構成上無くすことができ、この摺
動面の隙間に溶融樹脂が入り込むという不具合を防止す
ることができるようになるという優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールグリッドアレイ用の封止装
置の一実施形態を示すスライドブロック付近の部分断面
【図2】樹脂封止が終わった後の封止装置の作用を説明
するための図1と同様の部分断面図
【図3】スライドブロックの組み込み状態を示す概略正
面図
【図4】樹脂封止が終わった後の封止装置の作用を説明
するための図3と同様の概略正面図
【図5】スライドブロックの部分斜視図
【図6】スライドブロック周辺の部分平面図
【図7】スライドブロックの水平突出部付近の部分斜視
【図8】図3及び図4で示された各部材が組み込まれた
状態を示す、金型の全体概略正面図
【図9】スライドブロック中の円筒状のポットをスライ
ドブロックとは別部材で構成した例を示す図1と同様の
部分断面図
【図10】ボールグリッドアレイが樹脂封止されたとき
の従来例を示す部分断面図
【図11】上記従来の樹脂封止においてランナを取り除
くときの不具合を説明した部分断面図
【図12】スライド方式の封止装置の従来例を示す図1
又は図3相当の部分断面図
【符号の説明】
BGA…ボールグリッドアレイ 2…(プリント)基板 2A…基板上面端部 130…スライドブロック 130A…水平突出部 132…ポット 134…プランジャ 136…ランナ 138…ゲート部 140…封止キビティ 144…ランナエジェクタピン 154…製品エジェクタピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体素子を固定するリードフレーム又は
    プリント基板の封止キャビティ内に、可塑化した樹脂を
    封入・封止するために、 スライド機構によって上下動自在とされ、前記リードフ
    レーム又はプリント基板の端部を上から押える水平突出
    部を有するスライドブロックと、 鉛直に形成され、その中に封止用の前記樹脂が収められ
    る円筒状のポットと、 該ポット内で上下動自在に配置され、ポット内の樹脂を
    上方に押上げるプランジャと、 該ポットの上部から水平に延在され、前記ポット内の樹
    脂を前記スライドブロックの水平突出部の上部から前記
    リードフレーム又はプリント基板の封止キャビティ内に
    まで導びくためのランナと、 を備えた半導体素子の樹脂封止装置において、 前記円筒状のポットが前記スライドブロックの中に形成
    されたことを特徴とする半導体素子の樹脂封止装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スライドブロック
    が、水平方向に多数連結され、その上下動によって一度
    に多数のリードフレーム又はプリント基板の上面の端部
    を押さえ・解放可能とされていることを特徴とする半導
    体素子の樹脂封止装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記連結されたスライ
    ドブロックの1つ1つが、分割して交換・修理可能とさ
    れたことを特徴とする半導体素子の樹脂封止装置。
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