JP2983673B2 - 曲率半径測定方法および装置 - Google Patents
曲率半径測定方法および装置Info
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- JP2983673B2 JP2983673B2 JP3069570A JP6957091A JP2983673B2 JP 2983673 B2 JP2983673 B2 JP 2983673B2 JP 3069570 A JP3069570 A JP 3069570A JP 6957091 A JP6957091 A JP 6957091A JP 2983673 B2 JP2983673 B2 JP 2983673B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ面等の球面形状
を有する鏡面の曲率半径の測定方法および測定装置に関
する。
を有する鏡面の曲率半径の測定方法および測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】このような測定装置としては、特開昭6
4−28534号公報記載のものがある。図14および
図15〜16で示される構成のものが開示、提案されて
いる。すなわち、図14において、レーザ光源21の光
束を拡大光学系22で拡大したのち収束光学系24で収
束するようになっている。被測定物29は載物台26に
載せてあり、この載物台26は光学ベンチ25において
光軸方向に移動自在に支持されている。載物台26の移
動量は測長機30により読み取る。記憶手段31は収束
光学系24の光束射出側のレンズ最後面24aから光束
収束点P3までの距離L(バックフォーカス距離)を記
憶する。演算部32は被測定物の被測定球面29aの移
動距離S’と前記距離Lを用いて数1により被測定球面
29aの曲率半径rを演算する。
4−28534号公報記載のものがある。図14および
図15〜16で示される構成のものが開示、提案されて
いる。すなわち、図14において、レーザ光源21の光
束を拡大光学系22で拡大したのち収束光学系24で収
束するようになっている。被測定物29は載物台26に
載せてあり、この載物台26は光学ベンチ25において
光軸方向に移動自在に支持されている。載物台26の移
動量は測長機30により読み取る。記憶手段31は収束
光学系24の光束射出側のレンズ最後面24aから光束
収束点P3までの距離L(バックフォーカス距離)を記
憶する。演算部32は被測定物の被測定球面29aの移
動距離S’と前記距離Lを用いて数1により被測定球面
29aの曲率半径rを演算する。
【0003】
【数1】
【0004】ここで移動距離S′とは、図15あるいは
図16で示すように、被測定物29の被測定球面29a
が前記光束収束点P3にある時の位置CP1と、被測定
球面29aが収束光学系24に近づいて収束光束が収束
前に被測定球面29aで反射して折りかえされ光束収束
点P4が収束光学系24の光束射出側のレンズ面24a
にある時の位置CP2との間の移動距離である。以上の
ことから移動距離S’とバックフォーカス距離Lを求
め、前記曲率半径rを求める式(数1)に代入すること
により、曲率半径を求めることができると記載されてい
る。なお、図14において、37はレンズ、27はカメ
ラ、28はモニターであり、光束収束点の位置を観察す
るためのものである。また、33,34はレンズ、35
はハーフミラーであって拡大光学系22を構成してお
り、23は光束の一部を反射する平面反射板である。ま
た、36はコーナーキューブであって、載物台26に取
り付けられ、レーザ光源38からの光を処理部39に導
いて、載物台26の移動距離を演算するようにして周知
の測長器を構成している。
図16で示すように、被測定物29の被測定球面29a
が前記光束収束点P3にある時の位置CP1と、被測定
球面29aが収束光学系24に近づいて収束光束が収束
前に被測定球面29aで反射して折りかえされ光束収束
点P4が収束光学系24の光束射出側のレンズ面24a
にある時の位置CP2との間の移動距離である。以上の
ことから移動距離S’とバックフォーカス距離Lを求
め、前記曲率半径rを求める式(数1)に代入すること
により、曲率半径を求めることができると記載されてい
る。なお、図14において、37はレンズ、27はカメ
ラ、28はモニターであり、光束収束点の位置を観察す
るためのものである。また、33,34はレンズ、35
はハーフミラーであって拡大光学系22を構成してお
り、23は光束の一部を反射する平面反射板である。ま
た、36はコーナーキューブであって、載物台26に取
り付けられ、レーザ光源38からの光を処理部39に導
いて、載物台26の移動距離を演算するようにして周知
の測長器を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図17を用いて従来技
術として記載された数1の式の欠点を説明する。なお、
従来技術の欠点の説明は、従来技術に記載された式によ
り得られる曲率半径と、本願発明により得られる真の値
(即ち真値)の曲率半径と、から両者の差を測定誤差ε
として求め、その測定誤差εが存在することによって行
うものである。図17において、O点は収束光学系の光
束射出側のレンズ最後面の半軸上における点、A点は被
測定物の被測定球面の光軸上における点、O’点は前記
収束光学系の有効射出角θ0の射出光線と光軸とが交叉
する点、C点は前記収束光学系からの射出光線と被測定
球面との交点Pにおける法線と光軸とが交叉する点であ
る。有効射出角θ0はθとiとにより定まってθ=θ0
−iであり、θ0とθとは一義的な関係にあって、θは
θ0によりその角度が定まる。
術として記載された数1の式の欠点を説明する。なお、
従来技術の欠点の説明は、従来技術に記載された式によ
り得られる曲率半径と、本願発明により得られる真の値
(即ち真値)の曲率半径と、から両者の差を測定誤差ε
として求め、その測定誤差εが存在することによって行
うものである。図17において、O点は収束光学系の光
束射出側のレンズ最後面の半軸上における点、A点は被
測定物の被測定球面の光軸上における点、O’点は前記
収束光学系の有効射出角θ0の射出光線と光軸とが交叉
する点、C点は前記収束光学系からの射出光線と被測定
球面との交点Pにおける法線と光軸とが交叉する点であ
る。有効射出角θ0はθとiとにより定まってθ=θ0
−iであり、θ0とθとは一義的な関係にあって、θは
θ0によりその角度が定まる。
【0006】△POCについて正弦法則を適用すること
により、数2が得られる。
により、数2が得られる。
【0007】
【数2】
【0008】余弦法則を適用することにより、数3とな
る。
る。
【0009】
【数3】
【0010】△PO′Cについて正弦法則を適用するこ
とにより、数4となる。
とにより、数4となる。
【0011】
【数4】
【0012】余弦法則を適用することにより、数5とな
る。
る。
【0013】
【数5】
【0014】また、数6よりバックフォーカス距離Lが
求められる。
求められる。
【0015】
【数6】
【0016】数2から数6により、数7となる。この数
7は、曲率半径rの真の値(真値)となるものである。
7は、曲率半径rの真の値(真値)となるものである。
【0017】
【数7】
【0018】今、数8であるから真値である数7は真値
である数9となる。
である数9となる。
【0019】
【数8】
【0020】
【数9】
【0021】真値である数9においてθ=0の時の被検
面の曲率半径rの値をr0とすると、即ち、収束光学系
の有効射出角θ0を0度として光軸上での曲率半径r0
を求めると、このr0は数10から求められる。
面の曲率半径rの値をr0とすると、即ち、収束光学系
の有効射出角θ0を0度として光軸上での曲率半径r0
を求めると、このr0は数10から求められる。
【0022】
【数10】
【0023】この数10は、数1に数8を適用した式と
同じ式である。曲率半径の真値rを求めることができる
数9および光軸上で曲率半径r0を求める数10によ
り、曲率半径の真値rと光軸上で求められる曲率半径r
0との関係を示す数11が演算される。
同じ式である。曲率半径の真値rを求めることができる
数9および光軸上で曲率半径r0を求める数10によ
り、曲率半径の真値rと光軸上で求められる曲率半径r
0との関係を示す数11が演算される。
【0024】
【数11】
【0025】今、光軸上での曲率半径r0の測定値が数
10で与えられるものとすれば、真値は数9で与えられ
るから、この場合の測定誤差εは、数11と数10から
数12のようになる。
10で与えられるものとすれば、真値は数9で与えられ
るから、この場合の測定誤差εは、数11と数10から
数12のようになる。
【0026】
【数12】
【0027】数10で求められるr0および数12で得
られるε/rについて、L(バックフォーカス距離)を
50,150,300mmと変え、またθを5°,15
°,30°と変えて図で示すと図18のようになる。こ
の図18より次のことが分かる。すなわち、Lが小さい
程に測定可能なr0の範囲が小さくなり(例えばL=5
0mmの場合、Kの値が変化してもr0はほぼ0となっ
ているので測定可能なr0の範囲が狭くなり)、またθ
が大きい程に測定誤差も大きくなる(例えば、Kの値を
特定したときにはθ=5°よりも30°の場合には測定
誤差ε/rが大きくなる)。従って、測定可能なrの範
囲を大きくするためにはLを大きくし、誤差を小さくす
るためには収束光学系を形成するコリメータレンズの有
効射出角θ0を小さくして角度θを小さくしなければな
らない。なお、有効射出角は、コリメータレンズから射
出されて被検面の曲率半径の測定用に供せられる有効な
光束と光軸とがなす角度である。
られるε/rについて、L(バックフォーカス距離)を
50,150,300mmと変え、またθを5°,15
°,30°と変えて図で示すと図18のようになる。こ
の図18より次のことが分かる。すなわち、Lが小さい
程に測定可能なr0の範囲が小さくなり(例えばL=5
0mmの場合、Kの値が変化してもr0はほぼ0となっ
ているので測定可能なr0の範囲が狭くなり)、またθ
が大きい程に測定誤差も大きくなる(例えば、Kの値を
特定したときにはθ=5°よりも30°の場合には測定
誤差ε/rが大きくなる)。従って、測定可能なrの範
囲を大きくするためにはLを大きくし、誤差を小さくす
るためには収束光学系を形成するコリメータレンズの有
効射出角θ0を小さくして角度θを小さくしなければな
らない。なお、有効射出角は、コリメータレンズから射
出されて被検面の曲率半径の測定用に供せられる有効な
光束と光軸とがなす角度である。
【0028】一般にθを小さくするとS′の検出精度が
悪くなり、θを大きくすると前述のように誤差が大きく
なる。この相反する2つの現象を考え合わせると同図で
知る如く高精度な測定は期待できない。
悪くなり、θを大きくすると前述のように誤差が大きく
なる。この相反する2つの現象を考え合わせると同図で
知る如く高精度な測定は期待できない。
【0029】本発明の目的は、高精度に測定することが
できる小型軽量の曲率半径測定方法および測定装置を提
供することを目的とする。
できる小型軽量の曲率半径測定方法および測定装置を提
供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段および作用】即ち、本発明
の曲率半径の測定方法は、数2から数6により数13を
求める。即ち、被測定物の被測定球面が、バックフォー
カス距離Lの地点にある位置と、この位置から移動した
被測定球面で反射されて折り返された光束がコリメータ
レンズの光束射出側のレンズ面に集光するときの位置
と、の間の移動距離S’に基づいて求める。
の曲率半径の測定方法は、数2から数6により数13を
求める。即ち、被測定物の被測定球面が、バックフォー
カス距離Lの地点にある位置と、この位置から移動した
被測定球面で反射されて折り返された光束がコリメータ
レンズの光束射出側のレンズ面に集光するときの位置
と、の間の移動距離S’に基づいて求める。
【0031】
【数13】
【0032】そして、数14の場合、数13は数15と
なる。
なる。
【0033】
【数14】
【0034】
【数15】
【0035】ここで、光束を形成する光線の一本一本に
付き、xを0〜tanθまで変化させた時に得られる各
光線の光軸との交点の光軸上の位置を合成した時のS’
の重心値をSw’とすれば(即ち、各光線の光軸との交
点の光軸上の位置がXの値により光軸上で変わることに
伴ってS’の値が変わるので、この変わるS’の光軸上
での移動距離の重心値をSw’とすれば、)Sw’は数
16から求められることができる。
付き、xを0〜tanθまで変化させた時に得られる各
光線の光軸との交点の光軸上の位置を合成した時のS’
の重心値をSw’とすれば(即ち、各光線の光軸との交
点の光軸上の位置がXの値により光軸上で変わることに
伴ってS’の値が変わるので、この変わるS’の光軸上
での移動距離の重心値をSw’とすれば、)Sw’は数
16から求められることができる。
【0036】
【数16】
【0037】数15および数16により数17を求め、
この数17を変形することにより数18を求める。
この数17を変形することにより数18を求める。
【0038】
【数17】
【0039】
【数18】
【0040】数18において両辺を2乗して整理するこ
とにより、数19が与えられる。
とにより、数19が与えられる。
【0041】
【数19】
【0042】この数19で与えられる高次方程式を演算
することによりrを求めることができる。なお、数19
においてθ=0の時のSw’およびrをそれぞれS’
およびr0とすれば数19の両辺を(r2+L2)3で
割ることができ数20を得る。
することによりrを求めることができる。なお、数19
においてθ=0の時のSw’およびrをそれぞれS’
およびr0とすれば数19の両辺を(r2+L2)3で
割ることができ数20を得る。
【0043】
【数20】
【0044】この数20が数10に一致することは当然
である。
である。
【0045】以上はθ以下の(即ち、角度が0〜θまで
の)全光束を用いた場合の正確なrを求める方法である
が、θのみの光束すなわち、極めて細いθの輪帯光束を
用いた場合の正確なrは数7においてS’=Sw’とし
た数21により求めることができる。
の)全光束を用いた場合の正確なrを求める方法である
が、θのみの光束すなわち、極めて細いθの輪帯光束を
用いた場合の正確なrは数7においてS’=Sw’とし
た数21により求めることができる。
【0046】
【数21】
【0047】図1は本発明の構成を示す概念図、図2お
よび図3はその要部を示す拡大図である。図1において
101は点光源、102はビームスプリッタ、103は
収束光学系を形成するコリメータレンズ、104は被検
物で、これらは図に示すように同一光軸上に配置され
る。105は被検物104を保持するための被検物保持
部で、該被検物保持部105は移動ステージ106上を
前記光軸と平行方向に移動可能となっている。107は
前記被検物104による反射光束がビームスプリッター
102で反射して形成される点像位置を前記点光源10
1の共役位置に合致させるための合焦検出部である。1
08は前記被検物保持部105に保持された被検物10
4の移動距離S’を、被検物104の収束点の重心値に
基づいて移動距離Sw’として測定するための測長部、
109はこの重心値に基づいて測定した移動距離S
w’、バックフォーカス距離Lおよび有効射出角θ0に
より定まる角度θ(Lおよびθ0は光学構成により定ま
る定数)を、これらの値を関数とする数19または数2
1に代入して前記被検物としての被検レンズ104の曲
率半径rを算出するための演算部、110は算出したr
を表示するための表示部である。なおここでは被検物保
持部としての載物台105は移動できるようにしてある
が、この代わりに点光源101,ビームスプリッタ10
2,コリメータレンズ103および合焦検出部107を
1体として光軸方向に移動できるようにしても良い。こ
の場合にはこれらの移動量を測定することになる。な
お、103aはコリメータレンズ103の被検面側の
面、104aは被検物104の被検面である。
よび図3はその要部を示す拡大図である。図1において
101は点光源、102はビームスプリッタ、103は
収束光学系を形成するコリメータレンズ、104は被検
物で、これらは図に示すように同一光軸上に配置され
る。105は被検物104を保持するための被検物保持
部で、該被検物保持部105は移動ステージ106上を
前記光軸と平行方向に移動可能となっている。107は
前記被検物104による反射光束がビームスプリッター
102で反射して形成される点像位置を前記点光源10
1の共役位置に合致させるための合焦検出部である。1
08は前記被検物保持部105に保持された被検物10
4の移動距離S’を、被検物104の収束点の重心値に
基づいて移動距離Sw’として測定するための測長部、
109はこの重心値に基づいて測定した移動距離S
w’、バックフォーカス距離Lおよび有効射出角θ0に
より定まる角度θ(Lおよびθ0は光学構成により定ま
る定数)を、これらの値を関数とする数19または数2
1に代入して前記被検物としての被検レンズ104の曲
率半径rを算出するための演算部、110は算出したr
を表示するための表示部である。なおここでは被検物保
持部としての載物台105は移動できるようにしてある
が、この代わりに点光源101,ビームスプリッタ10
2,コリメータレンズ103および合焦検出部107を
1体として光軸方向に移動できるようにしても良い。こ
の場合にはこれらの移動量を測定することになる。な
お、103aはコリメータレンズ103の被検面側の
面、104aは被検物104の被検面である。
【0048】作用については従来技術と同様の方法で移
動して被検物保持部105の重心値となる移動距離S
w’(図2,図3参照)を測長部108にて検出し、演
算部109にて点光源101とコリメーターレンズ10
3により定まるバックフォーカス距離Lおよび有効射出
角θ0により定まる角度θと前記移動距離Sw’を、こ
れらの値を関数とする数19または数21に代入して被
検物104の被検面104aの曲率半径rを算出し、こ
れを表示部110に表示する。ここでコリメータレンズ
103の有効射出角θ0以下の均一な射出光束即ち、有
効射出角θ0の角度範囲で均一な射出光束の場合は数1
9を用い、また有効射出角θ0の極めて細い輪帯射出光
束の場合は数21を用いるものである。
動して被検物保持部105の重心値となる移動距離S
w’(図2,図3参照)を測長部108にて検出し、演
算部109にて点光源101とコリメーターレンズ10
3により定まるバックフォーカス距離Lおよび有効射出
角θ0により定まる角度θと前記移動距離Sw’を、こ
れらの値を関数とする数19または数21に代入して被
検物104の被検面104aの曲率半径rを算出し、こ
れを表示部110に表示する。ここでコリメータレンズ
103の有効射出角θ0以下の均一な射出光束即ち、有
効射出角θ0の角度範囲で均一な射出光束の場合は数1
9を用い、また有効射出角θ0の極めて細い輪帯射出光
束の場合は数21を用いるものである。
【0049】なお点光源は一般には半導体レーザの発光
点として与えられるがHe−Neレーザにレンズを付加
しても得られる。また通常の白色ランプを用いる場合に
は小さな視野絞りを付加しても得られる。また点光源1
01と合焦検出部107の基準合焦点は共役関係にある
のでこれを入れ替えても何ら問題はない。
点として与えられるがHe−Neレーザにレンズを付加
しても得られる。また通常の白色ランプを用いる場合に
は小さな視野絞りを付加しても得られる。また点光源1
01と合焦検出部107の基準合焦点は共役関係にある
のでこれを入れ替えても何ら問題はない。
【0050】
【実施例1】図4は本発明による実施例1を示す図であ
る。図4において113は本体であり、レーザダイオー
ド111、ハーフプリズム112、リレーレンズ11
4、図5又は図6に示すような瞳4分割プリズム11
5、テレビカメラ116により、図4に示すように配置
構成されている。前記プリズム115は、同形状の各プ
リズム要素115a〜115f、115e〜115hを
組み合わせて構成されている。この本体113は移動ス
テージ106上を、被検物104の光軸方向に進退自在
に移動できるようになっている。117はテレビカメラ
116の出力を処理するための画像計測部で演算部を内
蔵している。118はモニタであり119は載物台で高
さ方向及び光軸と直角となる水平方向に移動できるよう
になっている(図示省略)。他は図1と同様なので同一
の番号で示してある。
る。図4において113は本体であり、レーザダイオー
ド111、ハーフプリズム112、リレーレンズ11
4、図5又は図6に示すような瞳4分割プリズム11
5、テレビカメラ116により、図4に示すように配置
構成されている。前記プリズム115は、同形状の各プ
リズム要素115a〜115f、115e〜115hを
組み合わせて構成されている。この本体113は移動ス
テージ106上を、被検物104の光軸方向に進退自在
に移動できるようになっている。117はテレビカメラ
116の出力を処理するための画像計測部で演算部を内
蔵している。118はモニタであり119は載物台で高
さ方向及び光軸と直角となる水平方向に移動できるよう
になっている(図示省略)。他は図1と同様なので同一
の番号で示してある。
【0051】なお本体113に含まれるレンズの各面は
コリメータレンズ103の被検物側の面103a以外は
全て反射防止膜を施すことが望ましい。次にこの作用を
説明する。レーザダイオード111から発した発散光束
はハーフプリズム112を透過し、コリメータレンズ1
03によって、該コリメータレンズ103から一定の距
離だけ離れた光軸上の位置に集光する。そして前述の移
動によってこの集光点を被検物104の被検面104a
付近に位置させることができる。この時、被検面104
aからの反射光束は再びコリメータレンズ103を透過
しハーフプリズム112により一部の光束が反射し、レ
ーザダイオード111の発光点と共役なる点付近に再び
集光する。ここで光路中の瞳4分割プリズム115で光
束の傾きが4方向に分散するので、図5で示す瞳4分割
プリズム115の場合における前記集光点は図7にて示
すような4個の点像となり、テレビカメラ116の撮像
面付近に結像する。この結像状態をモニタ118上で観
察できる。この4個の点像を2値化処理をした後の各点
像の面積を計算しこれが全て等しくなるように載物台1
19を移動調整する。また、この時の4個の点像の重心
座標(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)
及び(x4,y4)を画像計測部117で計測し、内蔵
されている演算部で(x2−x4)−(y1−y3)を
演算し、この値と比例した量を前記モニタ118上に前
記4個の点像と共に表示する。そして前式(x2−
x4)−(y1−y3)は合焦ずれ量と比例しているの
で、この表示値が0になるように、前述の移動を行うこ
とにより、レーザダイオード111の共役点に正確に結
像することができる。この状態の時に被検面104aの
表面上に正確に結像していることが保証できる。
コリメータレンズ103の被検物側の面103a以外は
全て反射防止膜を施すことが望ましい。次にこの作用を
説明する。レーザダイオード111から発した発散光束
はハーフプリズム112を透過し、コリメータレンズ1
03によって、該コリメータレンズ103から一定の距
離だけ離れた光軸上の位置に集光する。そして前述の移
動によってこの集光点を被検物104の被検面104a
付近に位置させることができる。この時、被検面104
aからの反射光束は再びコリメータレンズ103を透過
しハーフプリズム112により一部の光束が反射し、レ
ーザダイオード111の発光点と共役なる点付近に再び
集光する。ここで光路中の瞳4分割プリズム115で光
束の傾きが4方向に分散するので、図5で示す瞳4分割
プリズム115の場合における前記集光点は図7にて示
すような4個の点像となり、テレビカメラ116の撮像
面付近に結像する。この結像状態をモニタ118上で観
察できる。この4個の点像を2値化処理をした後の各点
像の面積を計算しこれが全て等しくなるように載物台1
19を移動調整する。また、この時の4個の点像の重心
座標(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)
及び(x4,y4)を画像計測部117で計測し、内蔵
されている演算部で(x2−x4)−(y1−y3)を
演算し、この値と比例した量を前記モニタ118上に前
記4個の点像と共に表示する。そして前式(x2−
x4)−(y1−y3)は合焦ずれ量と比例しているの
で、この表示値が0になるように、前述の移動を行うこ
とにより、レーザダイオード111の共役点に正確に結
像することができる。この状態の時に被検面104aの
表面上に正確に結像していることが保証できる。
【0052】次に、再び本体113を移動ステージ10
6上で、被検レンズ104に近づく方向に移動すると、
前述の点像が消え、新たな点像が観察される。この状態
で、前述の(x2−x4)−(y1−y3)の表示値が
0となるように本体113を微動する。この状態の時に
コリメータレンズ103の射出側のレンズ面上に正確に
結像していることが保証できる。そして前者の状態から
後者の状態に至るまでの前記本体113の移動量Sw’
(本体113の移動方向の重心値が得られる位置の差即
ち、移動距離)を測長部108にて検出し、演算部10
9でこの移動量Sw’と前記コリメータレンズにより定
まるバックフォーカス距離Lと前記コリメータレンズ又
は被検レンズにより定まる前記コリメータレンズの有効
射出角θ0で定まる角度θとから、これらの値を関数と
する数19を用いて曲率半径rを演算で求め、このrの
値を表示部110にて表示するものである。
6上で、被検レンズ104に近づく方向に移動すると、
前述の点像が消え、新たな点像が観察される。この状態
で、前述の(x2−x4)−(y1−y3)の表示値が
0となるように本体113を微動する。この状態の時に
コリメータレンズ103の射出側のレンズ面上に正確に
結像していることが保証できる。そして前者の状態から
後者の状態に至るまでの前記本体113の移動量Sw’
(本体113の移動方向の重心値が得られる位置の差即
ち、移動距離)を測長部108にて検出し、演算部10
9でこの移動量Sw’と前記コリメータレンズにより定
まるバックフォーカス距離Lと前記コリメータレンズ又
は被検レンズにより定まる前記コリメータレンズの有効
射出角θ0で定まる角度θとから、これらの値を関数と
する数19を用いて曲率半径rを演算で求め、このrの
値を表示部110にて表示するものである。
【0053】本実施例固有の効果は瞳4分割プリズムを
用いることによる感度向上のために特に高精度に測定す
ることができることである。
用いることによる感度向上のために特に高精度に測定す
ることができることである。
【0054】
【実施例2】図8は実施例2を示す図である。図8にお
いて120はランプ、121はレンズであり、これらで
照明光学系122を形成する。123はチャート、12
4はハーフミラー、125は被検物チャックである。又
126は焦点板であり前記ハーフミラー124に関して
前記チャート123と共役な位置に配置されている。1
27は前記焦点板126上に結ばれた点像を観察するた
めの接眼レンズであり、他は図1、図2と同一であるの
で同一番号を付して、その説明を省略する。被検物チャ
ック125は三つ爪チャック等の求心チャックが好まし
い。又、この被検物チャック125はコリメータレンズ
103とピンホール123aとで定まる光軸方向に移動
自在となっている。なおチャート123はどのようなも
のでも良いが、一般的にはピンホールチャートや十字チ
ャートを用いるのが良い。
いて120はランプ、121はレンズであり、これらで
照明光学系122を形成する。123はチャート、12
4はハーフミラー、125は被検物チャックである。又
126は焦点板であり前記ハーフミラー124に関して
前記チャート123と共役な位置に配置されている。1
27は前記焦点板126上に結ばれた点像を観察するた
めの接眼レンズであり、他は図1、図2と同一であるの
で同一番号を付して、その説明を省略する。被検物チャ
ック125は三つ爪チャック等の求心チャックが好まし
い。又、この被検物チャック125はコリメータレンズ
103とピンホール123aとで定まる光軸方向に移動
自在となっている。なおチャート123はどのようなも
のでも良いが、一般的にはピンホールチャートや十字チ
ャートを用いるのが良い。
【0055】次に、これらの構成による作用を説明す
る。照明光学系122によりチャート123が照明され
る。チャート123を発した光束はハーフミラー12
4、コリメータレンズ103を透過し、定められた位置
に結像する。この結像位置に被測定面104aを一致さ
せた時に、その反射光束は再びコリメータレンズ103
を透過し、ハーフミラー124で一部反射して焦点板1
26上に結像する。そしてこの結像状態は接眼レンズ1
27を通して目視で確認できるようになっているので、
これを見ながらピントが合うように被検物を被検物チャ
ック125ごと移動し、測長部108にてこの時の位置
を出力する。次に本体113側に被検物チャック125
を移動することにより再びチャート像が現れるのでこれ
を見ながらピントが合うように被検物を移動し、同じく
測長部108にてこの時の位置を出力する。これらの2
つの位置での出力値の差Sw’(即ち、重心値が得られ
る移動距離)を演算部109で演算し、同じく演算部1
09でこのSw’と前記コリメータレンズにより定まる
バックフォーカス距離Lと前記コリメータレンズ又は被
検レンズにより定まる前記コリメータレンズの有効射出
角θ0で定まる角度θとから、これらの値を関数とする
数19を用いて曲率半径rを演算で求め、このrの値を
表示部110にて表示するものである。
る。照明光学系122によりチャート123が照明され
る。チャート123を発した光束はハーフミラー12
4、コリメータレンズ103を透過し、定められた位置
に結像する。この結像位置に被測定面104aを一致さ
せた時に、その反射光束は再びコリメータレンズ103
を透過し、ハーフミラー124で一部反射して焦点板1
26上に結像する。そしてこの結像状態は接眼レンズ1
27を通して目視で確認できるようになっているので、
これを見ながらピントが合うように被検物を被検物チャ
ック125ごと移動し、測長部108にてこの時の位置
を出力する。次に本体113側に被検物チャック125
を移動することにより再びチャート像が現れるのでこれ
を見ながらピントが合うように被検物を移動し、同じく
測長部108にてこの時の位置を出力する。これらの2
つの位置での出力値の差Sw’(即ち、重心値が得られ
る移動距離)を演算部109で演算し、同じく演算部1
09でこのSw’と前記コリメータレンズにより定まる
バックフォーカス距離Lと前記コリメータレンズ又は被
検レンズにより定まる前記コリメータレンズの有効射出
角θ0で定まる角度θとから、これらの値を関数とする
数19を用いて曲率半径rを演算で求め、このrの値を
表示部110にて表示するものである。
【0056】本実施例固有の効果は安価に構成できるこ
とである。
とである。
【0057】
【実施例3】図9および図10は実施例3を示す図であ
る。図9において128は輪帯絞りであり、図10に示
す如く透明板128bに不透過膜128aを蒸着して形
成してある。他は図1〜図8と同一であるので同一番号
を付してその説明を省略する。
る。図9において128は輪帯絞りであり、図10に示
す如く透明板128bに不透過膜128aを蒸着して形
成してある。他は図1〜図8と同一であるので同一番号
を付してその説明を省略する。
【0058】次に作用を説明する。レーザダイオード1
11を発した光束はハーフプリズム112を通り、コリ
メータレンズ103を通った後、一定の位置に集光する
がこの光束は輪帯絞り128により輪帯光束(即ち、有
効射出角θ0の極めて細い輪帯光束)となる。この集光
点に被検レンズ104の被検面104aを一致させる
と、その反射光は再度コリメータレンズ103を通り、
ハーフプリズム112で一部反射され、レーザダイオー
ド111と共役位置に集光する。この集光位置にテレビ
カメラ116の受光面を配置してあるのでその集光状態
をモニタ118にて観察できる。このモニタ118を見
ながら本体113を移動ステージ106上を移動させ、
ピントが合う位置で止め、このときの本体113の位置
を測長部108にて出力する。次に、本体113を被検
物104側に移動すると再びモニタ118に点像が観察
されるので、これにピントが合うように移動ステージ1
06上を移動し、ピントが合う状態で止め、この時の本
体113の位置を測長部108にて出力する。これらの
2つの出力値の差Sw’(即ち、重心値が得られる移動
距離)を演算部109で演算し、同じく演算部109で
このSw’と前記コリメータレンズにより定まるバック
フォーカス距離Lと前記コリメータレンズ又は被検レン
ズにより定まる前記コリメータレンズの有効射出角θ0
で定まる角度θとから、これらの値を関数とする数21
を用いて曲率半径rを演算で求め、このrの値を表示部
110にて表示するものである。なお輪帯絞り128は
大きさの異なるものを複数用意して、これを交換できる
ようにしても良い。
11を発した光束はハーフプリズム112を通り、コリ
メータレンズ103を通った後、一定の位置に集光する
がこの光束は輪帯絞り128により輪帯光束(即ち、有
効射出角θ0の極めて細い輪帯光束)となる。この集光
点に被検レンズ104の被検面104aを一致させる
と、その反射光は再度コリメータレンズ103を通り、
ハーフプリズム112で一部反射され、レーザダイオー
ド111と共役位置に集光する。この集光位置にテレビ
カメラ116の受光面を配置してあるのでその集光状態
をモニタ118にて観察できる。このモニタ118を見
ながら本体113を移動ステージ106上を移動させ、
ピントが合う位置で止め、このときの本体113の位置
を測長部108にて出力する。次に、本体113を被検
物104側に移動すると再びモニタ118に点像が観察
されるので、これにピントが合うように移動ステージ1
06上を移動し、ピントが合う状態で止め、この時の本
体113の位置を測長部108にて出力する。これらの
2つの出力値の差Sw’(即ち、重心値が得られる移動
距離)を演算部109で演算し、同じく演算部109で
このSw’と前記コリメータレンズにより定まるバック
フォーカス距離Lと前記コリメータレンズ又は被検レン
ズにより定まる前記コリメータレンズの有効射出角θ0
で定まる角度θとから、これらの値を関数とする数21
を用いて曲率半径rを演算で求め、このrの値を表示部
110にて表示するものである。なお輪帯絞り128は
大きさの異なるものを複数用意して、これを交換できる
ようにしても良い。
【0059】本実施例固有の効果は輪帯による感度向上
のために特に高精度な測定ができることである。
のために特に高精度な測定ができることである。
【0060】
【実施例4】図11は実施例4を示す図である。図11
において、129は第2のコリメータレンズ、130は
偏光プリズム、131は1/4λ板、132は被検物保
持環部132aを有する移動枠であり、他は図1から図
9と同様であるので同一番号を付してその説明を省略す
る。
において、129は第2のコリメータレンズ、130は
偏光プリズム、131は1/4λ板、132は被検物保
持環部132aを有する移動枠であり、他は図1から図
9と同様であるので同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0061】次に作用を説明する。レーザダイオード1
11から発した光束は第2のコリメータレンズで平行光
束となり偏光プリズム130、1/4λ板131を透過
後に円偏光となりコリメータレンズ103にて集光す
る。この集光点に被検面104aを一致させると、その
反射光束は逆まわりの円偏光となり、コリメータレンズ
103を通り、さらに1/4λ板131を透過する。こ
の透過光は1/4λ板の機能によりS偏光となるので、
偏光プリズム130の反射面で全て反射する平行光束と
なる。この平行光束はリレーレンズ114でテレビカメ
ラ116上に集光する。ここで光路中の瞳4分割プリズ
ム115で光束の傾きが4方向に分散し、前記テレビカ
メラ116上には4個の点像が形成される。以下実施例
1と全く同一の作用により曲率半径の測定ができる。
11から発した光束は第2のコリメータレンズで平行光
束となり偏光プリズム130、1/4λ板131を透過
後に円偏光となりコリメータレンズ103にて集光す
る。この集光点に被検面104aを一致させると、その
反射光束は逆まわりの円偏光となり、コリメータレンズ
103を通り、さらに1/4λ板131を透過する。こ
の透過光は1/4λ板の機能によりS偏光となるので、
偏光プリズム130の反射面で全て反射する平行光束と
なる。この平行光束はリレーレンズ114でテレビカメ
ラ116上に集光する。ここで光路中の瞳4分割プリズ
ム115で光束の傾きが4方向に分散し、前記テレビカ
メラ116上には4個の点像が形成される。以下実施例
1と全く同一の作用により曲率半径の測定ができる。
【0062】本実施例固有の効果は、被検面を下にして
置くだけで、被検物の位置決めができるので、より高精
度にして操作性の良い測定ができることである。
置くだけで、被検物の位置決めができるので、より高精
度にして操作性の良い測定ができることである。
【0063】
【実施例5】図12および13は実施例5を示す図であ
る。図12において、133は虹彩絞り、134は移動
枠、135は被検物保持用アダプタで移動枠134に嵌
合することによりその中心軸がコリメータレンズ103
の光軸に一致するようになっている。136は移動枠1
34を上下動するためのパルスモータ、137は称呼の
曲率半径(即ち、被検面104aの曲率半径の設計値)
および測定のためのスタート信号を入力するための入力
部、138は移動枠134の移動条件を決定するための
演算部、139は虹彩絞りの絞り径をコントロールする
ための虹彩絞り制御部、140はパルスモータ制御部
で、入力した移動枠134の移動条件に従って、パルス
モータ136を作動したり、画像計測部117からの合
焦信号により内蔵するパルスカウンタをコントロールし
たり、このパルスカウンタの出力を画像計測部117に
出力する機能を有している。他は図1〜図11と同様な
ので同一番号を付してその説明を省略する。
る。図12において、133は虹彩絞り、134は移動
枠、135は被検物保持用アダプタで移動枠134に嵌
合することによりその中心軸がコリメータレンズ103
の光軸に一致するようになっている。136は移動枠1
34を上下動するためのパルスモータ、137は称呼の
曲率半径(即ち、被検面104aの曲率半径の設計値)
および測定のためのスタート信号を入力するための入力
部、138は移動枠134の移動条件を決定するための
演算部、139は虹彩絞りの絞り径をコントロールする
ための虹彩絞り制御部、140はパルスモータ制御部
で、入力した移動枠134の移動条件に従って、パルス
モータ136を作動したり、画像計測部117からの合
焦信号により内蔵するパルスカウンタをコントロールし
たり、このパルスカウンタの出力を画像計測部117に
出力する機能を有している。他は図1〜図11と同様な
ので同一番号を付してその説明を省略する。
【0064】次に作用を図13のフローに従って説明す
る。まず、被測定面の称呼の曲率半径rを入力部137
にて入力すると、コリメータレンズ103による集光点
が被検面104aに一致するための移動枠134の位置
が演算されるが、正確な被検面104aの曲率半径は不
明であるので、この分の余裕を考えてこの位置から上方
及び下方に1mm程度の位置を停止位置に設定する。次
に、被検面104aによる2状態の反射点像を検出する
に当たって、有効開口値が異ならない絞りの最大径を演
算し、この結果に基づいて虹彩絞り制御部139にて虹
彩絞り133を所望の大きさにセットする。このセット
によって、コリメータレンズ103の有効射出角θ0が
定まり、被検物での角度θが定まる。一方、被検物10
4を被検面104aを下にして被検物保持用アダプタ1
35の上に置く。この被検物保持用アダプタ135は、
被検物の大きさに応じて複数種用意しておき、そのうち
で、なるべく大きなものを使用する方が好ましい。被検
物のセットが完了したら、スタート信号を入力部137
により入力する。入力後の作用であるが、まず、移動枠
134を前述の演算結果に基づいてパルスモータ制御部
140で高速で位置調整する。
る。まず、被測定面の称呼の曲率半径rを入力部137
にて入力すると、コリメータレンズ103による集光点
が被検面104aに一致するための移動枠134の位置
が演算されるが、正確な被検面104aの曲率半径は不
明であるので、この分の余裕を考えてこの位置から上方
及び下方に1mm程度の位置を停止位置に設定する。次
に、被検面104aによる2状態の反射点像を検出する
に当たって、有効開口値が異ならない絞りの最大径を演
算し、この結果に基づいて虹彩絞り制御部139にて虹
彩絞り133を所望の大きさにセットする。このセット
によって、コリメータレンズ103の有効射出角θ0が
定まり、被検物での角度θが定まる。一方、被検物10
4を被検面104aを下にして被検物保持用アダプタ1
35の上に置く。この被検物保持用アダプタ135は、
被検物の大きさに応じて複数種用意しておき、そのうち
で、なるべく大きなものを使用する方が好ましい。被検
物のセットが完了したら、スタート信号を入力部137
により入力する。入力後の作用であるが、まず、移動枠
134を前述の演算結果に基づいてパルスモータ制御部
140で高速で位置調整する。
【0065】次に、同じくパルスモータ制御部140で
移動枠134を低速で下降する。下降中は画像計測部1
17により常に合焦ずれ量が検出されているが、下降に
伴って変化してゆく。そして、この合焦ずれ量の出力値
の符号が反転したら直ちにパルスモータ制御部140に
内蔵されているパルスカウンタをリセットする。リセッ
トしたら直ちにパルスモータ制御部140で移動枠13
4を高速で下降する。次にやはり前述の設定された停止
位置の少し手前(1mm程度が良い)で低速下降とす
る。そして合焦ずれ量の検出値の符号が反転したら直ち
にパルスカウンタの値を出力する。そしてこの出力値に
より得られる重心値の移動距離Sw’と測定定数として
の前述のL及び設定した虹彩絞り133に基づく開口に
対応する前述のθより画像計測部117に内蔵される演
算部により、これらの値を関数とする数19を用いて曲
率半径rを算出し、モニタ118にてこれを表示するも
のである。
移動枠134を低速で下降する。下降中は画像計測部1
17により常に合焦ずれ量が検出されているが、下降に
伴って変化してゆく。そして、この合焦ずれ量の出力値
の符号が反転したら直ちにパルスモータ制御部140に
内蔵されているパルスカウンタをリセットする。リセッ
トしたら直ちにパルスモータ制御部140で移動枠13
4を高速で下降する。次にやはり前述の設定された停止
位置の少し手前(1mm程度が良い)で低速下降とす
る。そして合焦ずれ量の検出値の符号が反転したら直ち
にパルスカウンタの値を出力する。そしてこの出力値に
より得られる重心値の移動距離Sw’と測定定数として
の前述のL及び設定した虹彩絞り133に基づく開口に
対応する前述のθより画像計測部117に内蔵される演
算部により、これらの値を関数とする数19を用いて曲
率半径rを算出し、モニタ118にてこれを表示するも
のである。
【0066】本実施例固有の効果は被検物をホルダーに
載せ、スタート信号を入れるだけで自動的に曲率半径の
高精度測定ができることである。
載せ、スタート信号を入れるだけで自動的に曲率半径の
高精度測定ができることである。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ面等の球面形状
を有する鏡面の曲率半径を小型にて高精度に測定ができ
る。
を有する鏡面の曲率半径を小型にて高精度に測定ができ
る。
【図1】本発明の概念図。
【図2】同要部の拡大図。
【図3】同要部の拡大図。
【図4】本発明の実施例1を示す図。
【図5】図4における瞳4分割プリズムの説明図。
【図6】図4における瞳4分割プリズムの説明図。
【図7】図4における瞳4分割プリズムの説明図。
【図8】実施例2を示す図。
【図9】実施例3を示す図。
【図10】図9における輪帯絞りの説明図。
【図11】実施例4を示す図。
【図12】実施例5を示す図。
【図13】実施例5を示す図。
【図14】従来の測定方法および装置を示す図。
【図15】従来の測定方法および装置を示す図。
【図16】従来の測定方法および装置を示す図。
【図17】従来の測定方法と本願発明の測定方法の概念
を説明する図。
を説明する図。
【図18】従来の測定方法と本願発明の測定方法の差か
ら、従来技術の測定誤差を説明する図。
ら、従来技術の測定誤差を説明する図。
103 コリメータレンズ 104 被検物 106 移動ステージ 108 測長部 109 演算部 110 表示部 111 レーザダイオード 112 ハーフプリズム 114 リレーレンズ 115 瞳4分割プリズム 116 テレビカメラ 117 画像計測部 118 モニタ 119 載物台 120 ランプ 121 レンズ 123 チャート 124 ハーフミラー 125 被検物チャック 126 焦点板 127 接眼レンズ 128 輪帯絞り 129 第2のコリメータレンズ 130 偏光プリズム 131 1/4λ板 132 移動枠 133 虹彩絞り 134 移動枠 135 被検物保持用アダプタ 136 パルスモータ 138 演算部 140 パルスモータ制御部
Claims (6)
- 【請求項1】 光源からの光束を収束光学系により集光
して被検物の被検面に導き、被検面を光軸にそって移動
するか、もしくは前記光源と前記収束光学系を光軸にそ
って移動して、被検面が前記光束の集光する集光点にく
るようにし、 また、被検面と収束光学系との距離を変化させることに
より前記光束を前記被検面で反射させて折り返して反射
光束の集光点が収束光学系の光束射出側のレンズ面にく
るようにし、 前述の被検面が、前記光束を形成する各光線の光軸との
交点の重心位置から、前述の反射光束を形成する各光線
の光軸との交点の重心位置が光束射出側のレンズ面にな
るまでの前記収束光学系または被検物の移動距離Sw’
を求め、 前記移動距離Sw’と、前記収束光学系の光束射出側の
レンズ面から集光点までの距離と、前記収束光学系の被
検面側の有効射出角とにより前記被検物の被検面の曲率
半径を演算することを特徴とする曲率半径測定方法。 - 【請求項2】 前記移動距離Sw’を求めるときの重心
位置は、前記被検面で反射させた反射光束を複数の点像
に分散した後、この反射光束の点像の面積および重心座
標を演算し、演算値に差がないようにして求めることを
特徴とする請求項1記載の曲率半径測定方法。 - 【請求項3】 前記光源からの光束を収束光学系により
集光して被検物の被検面に導く際に輪帯絞りを介して導
くことを特徴とする請求項1記載の曲率半径測定方法。 - 【請求項4】 光源と、光源からの光束を集光する収束
光学系と、 前記収束光学系で集光した光束の集光位置に被検物の被
検面が位置するように被検物と収束光学系とを相対移動
する保持構造部と、 前記被検面で反射させた反射光束を導くビームスプリッ
タを介してこの反射光束の合焦状態を検出する合焦検出
部と、 前記被検物と収束光学系との相対移動により、前記収束
光学系で集光した光束を形成する各光線の光軸との交点
の重心位置と、前記重心位置よりも移動した位置で前記
光束を被検面により反射させて折り返してこの反射光束
を形成する各光線の光軸との交点の重心位置になったと
きまでの、2重心位置における移動距離Sw’を測長す
る測長部と、 前記測長部により得られる移動距離Sw’と、前記光源
と収束光学系により得られるバックフォーカス距離と、
前記収束光学系の被検面側の有効射出角とに基づいて前
記被検面の曲率半径を演算する演算部と、 を有することを特徴とする曲率半径測定装置。 - 【請求項5】 前記合焦検出部は前記ビームスプリッタ
で導かれた反射光束を複数に分散する瞳分割プリズムを
有し、この合焦検出部の後方側には前記瞳分割プリズム
で分散されて形成された前記光束の点像の面積および重
心座標を演算する画像計測部を有することを特徴とする
請求項4記載の曲率半径測定装置。 - 【請求項6】 前記光源と前記被検物の被検面との間
に、輪帯絞りを有することを特徴とする請求項4記載の
曲率半径測定装置。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3069570A JP2983673B2 (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 曲率半径測定方法および装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626834A JPH0626834A (ja) | 1994-02-04 |
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ID=13406578
Family Applications (1)
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JP3069570A Expired - Fee Related JP2983673B2 (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 曲率半径測定方法および装置 |
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-
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