JP2983590B2 - アスファルト代替用組成物 - Google Patents
アスファルト代替用組成物Info
- Publication number
- JP2983590B2 JP2983590B2 JP21845990A JP21845990A JP2983590B2 JP 2983590 B2 JP2983590 B2 JP 2983590B2 JP 21845990 A JP21845990 A JP 21845990A JP 21845990 A JP21845990 A JP 21845990A JP 2983590 B2 JP2983590 B2 JP 2983590B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- composition
- petroleum
- test
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
出油中に存在している不飽和炭化水素を複数重合させて
得られた、例えばクマロンインデン樹脂(a)およびモ
ノビニル芳香族から得られたセグメントと共役結合をも
つジエンから得られたセグメントよりなるブロック ポ
リマー(b)よりなる道路舗装用組成物が開示されてい
る。
はクマロンインデン樹脂、(ロ)パラフィン系潤滑油留
分で100℃の動粘度が10〜60cstのフルフラールまたはフ
ェノール溶剤で抽出された芳香族油、(ハ)SBRラテッ
クスよりなる舗装用結合組成物が開示されている。
レオロジー性状、自己結着性(骨材との接着性を含め、
成形品としたときの一体性が強い)等において充分満足
できるものではない。
性状、自己結着性を有し、かつ大へん透明性の高いアス
ファルト代替用組成物を提供することを目的とするもの
である。
45重量% (C)熱可塑性ゴム 約0.5〜5重量% (D)ナフテン酸 約0.3〜4重量% よりなるアスファルト代替用組成物に関する。
ファルト中のストレートアスファルト・グレード40〜12
0の規格のアスファルトのすべてに対する代替品として
有用であり、かつ、アスファルトでは得られないすぐれ
た性質を示す。
油連盟発行、「石油製品のできるまで」第101頁、図6
−1「一般的な潤滑油製造工程」に記載されているとお
り、原油から潤滑油を製造する過程において、溶剤抽出
によって得られる芳香族およびナフテン分に富んだ油状
物質であり、一般に沸点(大気圧下)350℃以上、粘度
5〜100cst/100℃、好ましくは30cst〜100cst/100℃、
針入度(JIS K2207)1000以上、軟化点(JISK2207)20
℃以下のものであり、とくに芳香族とナフテン分の合計
が45wt%以上(環分析による)を占め、引火点が220℃
以上のものが好ましい。
は、石油、石炭および/または天然物を出発物質とする
固体樹脂で、一般に分子量約200〜3000の重合物で、脂
肪族、芳香族および/または環状化合物の1元ないし3
元(共)重合物である。石油系樹脂としては、C4〜C9の
石油樹脂、テルペンおよび/またはフェノール樹脂等を
挙げることができ、石油系樹脂としてはクマロンインデ
ン樹脂、キシレン樹脂等を挙げることができ、また天然
系樹脂としては各種樹脂酸エステルを挙げることができ
る。いずれも軟化点(環球式)80〜180℃、比重1.0以
上、針入度10以下のものが好ましい。
してポリスチレンセグメントを有し、ゴム成分セグメン
トとしては、例えばポリブタジエンセグメント、ポリイ
ソプレンセグメント、ポリエチレン・ブチレンセグメン
ト等を有する鎖状または枝状ブロック共重合体であっ
て、代表的なものとしてはSBS(スチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体)、SIS(スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体)、SEBS(スチレン
−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体)等
を挙げることができる。分子量は8×104以上、ポリス
チレン含量10〜50wt%、比重0.9以上のものが好まし
い。
割合で混合するので、(A)50〜70wt%と(B)25〜45
wt%を混合して、針入度と軟化点のみについては、針入
度40〜120、軟化点40〜55というアスファルトと同一の
物性を達成することができるが、この(A)と(B)の
混合物は感温性が大きすぎ、常温付近における伸度が小
さすぎ、また低温では脆すぎるという欠点がある。
(A)+(B)の混合物の欠点を補い、感温性を低下さ
せ、常温付近での伸度を大きくし、低温での脆性を改善
する。また、(C)は(A)と(B)の混合物に対する
相溶性がすぐれているので相分離を生ずることがない。
は、いまだアスファルトの有する自己結着性、耐水性に
はほど遠いものである。すなわち、(A)+(B)+
(C)の組成物について水浸マーシャル試験(60℃の水
中に最高14日浸漬したのち、圧縮試験を行うものであ
る)を行うと、60℃の水中に数時間浸漬しただけで、供
試体の試験片(供試体の組成、例.A61.0wt%+B34.8wt
%+C4.2wt%=100wt%の組成物5.5wt%と骨材およびフ
ィラー計94.5wt%)は完全に崩壊し、とても力学試験な
どができる状態ではなかった。
おどろくべきことに、前述の崩壊現象は全くおこらず、
力学試験を行った結果も、アスファルトと較べて全く遜
色のないものであった。
ン環をもつカルボン酸類を総称するものであり、化学構
造上単一の化合物ではなく、主として飽和単環カルボン
酸類、飽和二環カルボン酸類および脂肪族カルボン酸類
を含む。ナフテン環は主として、5,6,7員環である。
H/g、引火点(COC)150℃以上が好ましい。
とんど向上せず、場合によっては他の性状に悪影響を与
える場合がある。ナフテン酸の好ましい添加量は0.4〜
3.7wt%とくに好ましい範囲は0.5〜3.5wt%である。
で、石油アスファルトについて説明し、ついで本発明組
成物の性質について説明する。
ブローンアスファルトおよび防水工事用アスファルトの
三種類であるが最も需要の大きいものは針入度40〜針入
度120のストレートアスファルトであって、これが全体
の約90%を占める。
本道路協会規格「舗装用石油アスファルト」(「舗装要
網−昭和63年版」のP.27参照)にその性状、範囲が規格
・表示されている(両者の記載内容はまったく同一であ
る。)。
にとって重要である。
る。その場合、加熱貯蔵タンクあるいは溶解ガマの中な
どで、上層と下層で著しく性質が異なるもの、すなわち
組成分の分離(相分離)が生じるものであっては好まし
くない。
し、載荷時間が短くなればスティフネスは大きくなる
(温度一定の場合)。
たは弾性係数に相当するもので、アスファルトおよびア
スファルト混合物の材料定数である。アスファルトおよ
びアスファルト混合物の性状は、温度と載荷時間によっ
て影響されるため、温度が低く載荷時間が短いほどステ
ィフネスは大きくなる。
ラーおよび顔料等と混合した加熱アスファルト混合物に
おいて、実用上さしつかえないであろうと判断されるだ
けの力学的強度や耐水性を発揮しなければならない。
介されている以下の混合物力学試験である。
浸漬させた後実施する) ホイールトラッキング試験(60℃で6.4kg/cm2の接地
圧で車輪を走行させる) ラベリング試験 (−10℃でタイヤチェーンで摩耗さ
せる) 本発明は、前述の特定配合による組成物であって、こ
の組成物によって針入度40〜120のストレートアスファ
ルトの代替品であり、 1.JIS K2207規格、および道路協会規格にすべて適合す
る。
トアスファルトとほとんど同じである。
と同程度か、それ以上の好ましい結果を示す。
いると、みることができる。
ラウンド、飛行場、護岸、堤防、ダム等)、明色歩行用
ブロック(工場成型品等)、エマルジョン前駆体(舗装
用および各種工業用等)、低コスト明色接着剤(例、封
筒ノリ、フレキシブルガラス等)等として有用である。
各成分はつぎのとおりである。
る。
温性が低くなり、−側になるほど感温性が高くなる。
称GPC)により求める。
間)放置する。組成物の異なる成分が反発する(相溶性
が悪い)ときは、一般に上層と下層に分離を生じるか
ら、これを検査すれば分離の程度(すなわち相溶性の
良、不良)がわかる。
る。なお、針入度変化が100に近いほど軟化点変化の絶
対値が0に近いほど分離の少い組成物であると云うこと
ができる。
トの粘度が180±20cStのとき 締固め(混合物をローラー又はハンマーで締固める)
は、 アスファルトの粘度が300±30cStのときである。
D−1559 供試体(φ10cm×高さ6.35cm)を60℃の水中に一定期
間養生したのち取出して、これを圧縮して試験する。
の安定度、車輪通過回数/mmであらわし、大きいほど、
わだち掘れに対する抵抗が大きい。
試体のすりへり量を断面積(cm2)で示す。この値が小
さいほど低温でのたわみ性がすぐれているといわれる。
会規格舗装用石油アスファルトの グレード 40〜60 グレード 60〜80 グレード 80〜100 グレード 100〜120 に相当する代替品をつぎの組成により作成した。
100およびそれらに対応する実施例1の組成(ロ)、組
成(ハ)、市販類似品A,Bについて規格試験、参考試
験、混合物試験を行い、その結果を第5表および第1図
〔スチフネス−時間曲線・S−t線図(温度15℃)〕に
示す。通常の石油アスファルトの規格値、経験値からみ
て、はずれている値あるいは問題である値について*印
で示した。
て近い(一般的性状および温度粘度関係)。
ー性状」も石油アスファルトによく似かよっている(第
1図参照)。
おいて石油アスファルトと同程度以上、また低温たわみ
性(−10℃)において石油アスファルトよりかなりすぐ
れているという結果を示した。
トアスファルトと同程度以上の結果となった。
低温たわみ性(−10℃)くらいなものであった。とりわ
け耐水性が非常に悪い。
ファルト混合物〔密粒度アスコン(13)、空隙率4%前
後〕で直径10cm、高さ6.35cmの締固め供試体を作り、こ
れを屋外の日なた箇所におかれた水を見たした水槽の内
部および近傍に静置して3年間観測した。
観、形状の変化はなく全く問題点は発見できなかった。
ファルト中のn−ヘプタン不溶解分で、分子量1000〜10
0,000)の黒色固体を含有していないのできわめて透明
度高く、したがって (イ)そのまま骨材と混合すると、骨材の色あいがほ
とんどそのままでてくるので、いわゆる自然色舗装が得
られる。
かな色彩の舗装が得られる。
性状/性能を示すため車道に用いることができる(車道
の明色化)。
てきた舗装箇所ならばすべて本発明組成物によって明色
/着色化することが可能である。
堤防、ダム (ホ)明るい色彩が得られることによって多くの場
合、太陽熱を吸収せず、少くとも約5℃は舗装体温度を
低くさせる。そのため従来問題であったアスファルト舗
装の高温での流動現象を非常に低滅できる。
においてバランスがとれているので加熱貯蔵中に分離す
ることがない(石油アスファルトなみの相安定性を示
す)。
て同一グレードの石油アスファルトのそれとほとんど変
らないカーブを示す。すなわちレオロジー的にも石油ア
スファルトときわめて類似した性質を示している。
性をみるマーシャル安定度試験(60℃、水中)、ホイー
ルトラッキング試験(60℃、重交通条件下)においては
ストレートアスファルトと同等程度以上の値を示してい
る。
ング試験においてはストレートアスファルトより概して
すぐれた値を示した。
発明組成物は60℃×14日間のマーシャル安定度や屋外水
中3年間の浸漬試験で良好な結果を示していることを確
認した。
れを問わず水中油滴型(o/w type)の乳剤が簡単に製造
できる(非常に乳化しやすい)。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)石油系溶剤抽出油 約50〜70重量% (B)石油系、石炭系および/または天然系樹脂約25〜
45重量% (C)熱可塑性ゴム 約0.5〜5重量% (D)ナフテン酸 約0.3〜4重量% よりなるアスファルト代替用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21845990A JP2983590B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | アスファルト代替用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21845990A JP2983590B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | アスファルト代替用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100862A JPH04100862A (ja) | 1992-04-02 |
JP2983590B2 true JP2983590B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=16720237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21845990A Expired - Lifetime JP2983590B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | アスファルト代替用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2983590B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108003639A (zh) * | 2017-12-11 | 2018-05-08 | 江苏理想环球新材料有限公司 | 沥青路面渗固磨耗层的养护施工方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0726029B2 (ja) * | 1992-11-20 | 1995-03-22 | 日進化成株式会社 | 着色舗装用結合材組成物 |
ES2112754B1 (es) * | 1995-05-05 | 1999-07-01 | Probisa Tecnologia Y Construcc | Procedimiento de fabricacion de ligantes sinteticos para pavimentacion en color mediante tecnologia en caliente y en frio. |
KR20010067657A (ko) * | 2001-03-02 | 2001-07-13 | 최명부 | 도로포장 아스팔트 발수제 제조방법 |
FR2971269B1 (fr) * | 2011-02-03 | 2013-11-08 | Eurovia | Systeme d'etancheite sur beton |
CN102391612B (zh) * | 2011-10-20 | 2013-03-13 | 许昌金欧特沥青股份有限公司 | 阴离子型水性彩色路面裂缝密封料及其制备工艺 |
CN102851502B (zh) * | 2012-04-26 | 2013-10-30 | 广州有色金属研究院 | 一种萃取分离铍的方法 |
CN103554933B (zh) * | 2013-10-21 | 2015-09-23 | 长安大学 | 用于水泥稳定碎石基层的高粘结性透层油及其制备方法 |
CN114920486A (zh) * | 2022-04-26 | 2022-08-19 | 山东英朗路桥工程股份有限公司 | 一种冷补剂及其在冷补混合料中的应用方法 |
-
1990
- 1990-08-20 JP JP21845990A patent/JP2983590B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108003639A (zh) * | 2017-12-11 | 2018-05-08 | 江苏理想环球新材料有限公司 | 沥青路面渗固磨耗层的养护施工方法 |
CN108003639B (zh) * | 2017-12-11 | 2020-11-20 | 江苏理想环球新材料有限公司 | 沥青路面渗固磨耗层的养护施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04100862A (ja) | 1992-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5340869A (en) | Colorable binder composition | |
US4629754A (en) | Pigmentable composition of matter comprising a mineral lubricating oil extract and modified petroleum and/or coumarone-indene resin | |
KR100470395B1 (ko) | 역청조성물 | |
WO2003066739A1 (en) | Polymer modified bitumen compositions | |
US5336705A (en) | Polymer-modified, oxidized asphalt compositions and methods of preparation | |
EP0174795B1 (en) | Bituminous compositions and preparation thereof | |
JPH0525396A (ja) | 舗装用アスフアルト組成物 | |
EP0900253B1 (en) | Bitumen compositions and a process for their preparation | |
JP2983590B2 (ja) | アスファルト代替用組成物 | |
EP0728814B1 (en) | Bituminous composition | |
KR100521786B1 (ko) | 칼라 포장용 고성능 개질 바인더의 제조 및 이를 이용한 칼라 포장 방법 | |
WO2007060241A1 (en) | Colourable binder composition | |
US4889880A (en) | Modified asphalt compositions | |
JPH10219214A (ja) | 舗装用バインダー組成物 | |
ITMI942437A1 (it) | Procedimento per la preparazione di miscele stabili di bitume e di polimero | |
AU618075B2 (en) | Pigmentable binder composition | |
EP3237546A1 (en) | Oligoterpenes as rejuvenating agent in asphalt | |
US11608404B2 (en) | Block copolymers and polymer modified bitumen therefrom | |
US20180148604A1 (en) | Clear binder and applications of same | |
AU602408B2 (en) | Process for preparing a binder based on bitumen and polymers | |
KR100516340B1 (ko) | 비튜멘조성물및그의제조방법 | |
RU2000125874A (ru) | Модификатор для улучшения технических характеристик битумных смесей, применяемых в дорожных покрытиях | |
EP0271565A1 (en) | Modified asphalt compositions | |
RU2148063C1 (ru) | Вяжущее для дорожного строительства | |
JPH03259954A (ja) | ビチューメン結合剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |