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JP2977980B2 - ライニング装置及びライニング工法 - Google Patents

ライニング装置及びライニング工法

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Publication number
JP2977980B2
JP2977980B2 JP3347627A JP34762791A JP2977980B2 JP 2977980 B2 JP2977980 B2 JP 2977980B2 JP 3347627 A JP3347627 A JP 3347627A JP 34762791 A JP34762791 A JP 34762791A JP 2977980 B2 JP2977980 B2 JP 2977980B2
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JP
Japan
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lining
lining material
pipe
flange
main pipe
Prior art date
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Application number
JP3347627A
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JPH05154916A (ja
Inventor
新太郎 池田
信章 小宮山
隆郎 柳澤
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YOKOHAMASHI
Nippon Kokan Koji KK
Original Assignee
YOKOHAMASHI
Nippon Kokan Koji KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOKOHAMASHI, Nippon Kokan Koji KK filed Critical YOKOHAMASHI
Priority to JP3347627A priority Critical patent/JP2977980B2/ja
Publication of JPH05154916A publication Critical patent/JPH05154916A/ja
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水道の取付管の本
管接続部における侵入水等を防止する内張り材をライニ
ングするライニング装置及びライニング工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】道路や宅地から流れてくる雨水を受ける
ますや、家庭や工場等から発生する汚水を受けるます
と、下水道の本管とを接続するために、150mm〜200mm程
度の内径を有する取付管が使用されている。また下水道
の本管は、口径が250mm〜600mm程度の小径管には陶管や
ヒュ−ム管,塩化ビニル管が使用され、中径,大径管の
場合には鉄筋コンクリ−ト管が使用されている。
【0003】この鉄筋コンクリ−ト管等からなる本管に
取付管を接合するとき、かっては継手を使用せず、本管
の中心線より上方に取付管の口径に応じた孔をあけ、こ
の孔に取付管の先端を差し込み、本管に対して45度また
は90度になるように取付管を布設していた。そして、取
付管と本管の空隙にモルタル等を詰めて本管内に地下水
が侵入することを防いでいる。しかしながら時間の経過
とともに、通行する車両の振動や地震等の影響により本
管と取付管との間がずれたり、はずれたりし、取付管の
本管接続部から地下水が侵入するようになってしまう。
この本管と取付管との間のずれやはずれが更に大きくな
ると、地下水とともに取付管の本管接続部周囲の土砂が
本管内に侵入して堆積し、本管の流下容量の不足を招く
とともに、本管接続部の周囲に空洞が生じ、ときには路
面の陥没を引き起こして、他の構造物等に被害を与え
る。かかる弊害を解消するために取付管の本管接続部に
合成樹脂管をライニングする工法が例えば特開昭62−28
4727号公報や特開昭64−58525号公報,特開平1−43024
号公報等に開示されている。
【0004】例えば、特開昭62−284727号公報に開示さ
れた工法は、接着剤を含浸した柔軟な内張り材を圧力流
体により取付管の開放端から本管に向かって反転挿入
し、流体圧力を維持しながら接着剤を硬化させて合成樹
脂管を形成し、本管との接続部には止水剤を注入して止
水している。
【0005】また、特開平2−43024号公報に開示され
た工法は、熱可塑性樹脂管を断面積が小さくなるように
加工し、この樹脂管を加熱軟化して取付管の開放端から
本管に向かって挿入した後、樹脂管内に加熱流体を供給
して拡管,硬化してから本管との接続部を止水剤で止水
している。
【0006】特開昭64−58525号公報に開示された工法
は、本管接続部に当たるストッパを端部に有する柔軟な
内張り材の円筒部に熱硬化性樹脂を含浸し、この内張り
材を取付管から本管内に挿通したロ−プに結束して分岐
管内に引込み、ストッパが取付管と本管との接続部に当
たったとき、すなわちロ−プに加わる力が急激に大きく
なったときに引込みを中止し、この内張り材の内側にチ
ュ−ブを反転挿入して内張り材を取付管内面に押圧しな
がら、加熱流体を供給して内張り材を硬化させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭62−284727
号公報や特開平2−43024号公報に開示されている工法
は、洩れ量が最も多くなる危険性がある本管と取付管と
の接続部を止水剤で止水しているが、時間の経過ととも
に、止水剤の収縮や加水分解による劣化、あるいは通行
する車両の振動や輸送荷重又は地震に起因する剥離等が
生じ、長期間に渡っての止水効果が期待できないという
短所があった。
【0008】また、特開昭64−58525号公報に開示され
ているように、柔軟な内張り材をロ−プにより取付管内
に引き込む工法においては、内張り材を引き込むときに
しわが生じ易く、取付管と内張り材の間に空隙が生じ、
時間の経過とともに空隙に侵入水等が溜り内張り材が剥
離してしまう危険性がある。また、取付管の本管接続部
にはストッパが当接しているが、硬いストッパと本管接
続部とは良好な密着性を期待できず、本管接続部におけ
る止水が困難になるという短所がある。
【0009】また、上記いずれの工法においても、本管
側と各取付管の開放端にそれぞれ施工場所を設ける必要
があり、各施工場所毎に公害防止対策を履行しなければ
ならず、施工費用が多くかかるという短所もあった。
【0010】この発明はかかる短所を解決するためにな
されたものであり、内張り材を取付管内面に確実に密着
させることができるとともに、取付管の本管接続部も確
実に止水することができるライニング装置とライニング
工法を得ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るライニン
グ装置は、本体部と下部ガイド部及び1対の側部ガイド
部とを有し、本体部は鍔付きの内張り材を収納し、取付
管に内張り材をライニングするものであり、収納筒と支
持枠と押え部及びインナチュ−ブとを有し、収納筒は下
端部が密封され、上端に開口部を有し、一方の側方に温
水循環ホ−スを滑動させる継手を有し、支持枠は収納筒
と下部ガイド部と側部ガイド部を取り付けるものであ
り、収納筒を案内する複数のガイドロ−ラを有し、押え
部は内張り材の鍔を本管に圧接するものであり、取付管
の本管接続部の口径,形状に合わせた貫通孔を有し本管
内径の曲率に応じた曲率を有する非接着性のゴム板から
なる内接板と、多孔質の弾性部材からなるクッション部
及び内接板とほぼ平行な曲面を有する押え板とを有し、
内接板とクッション部と押え板とが一体化して収納筒の
上端開口部に固定され、インナチュ−ブは先端に鍔を有
し後端部が密封された非接着性のゴムチュ−ブからな
り、後端部を収納筒の側部継手から挿入された温水循環
ホ−スの先端開口部に連結され、下部ガイド部は本体部
の下部に取り付けられ、方向自在ロ−ラと弾性隔壁とを
有し、1対の側部ガイド部は本体部の左右側部上方にそ
れぞれ取り付けられ、方向自在ロ−ラと弾性隔壁とを有
することを特徴とする。
【0012】上記本体部と下部ガイド部と1対の側部ガ
イド部が着脱自在であるか又は一体化した本体部と下部
ガイド部に対して1対の側部ガイド部が着脱自在である
ことが好ましい。
【0013】また、この発明に係るライニング工法は、
上記ライニング装置を使用したライニング工法であっ
て、鍔を有し熱硬化性樹脂を含浸したフェルトからなる
内張り材の鍔を押え部の内接板にインナチュ−ブの鍔を
介して押し当てながらインナチュ−ブ内に挿入し、下部
ガイド部の方向自在ロ−ラで案内しながら取付管の本管
接続部に移動して取付管に位置合わせをしてから側部ガ
イド部の弾性隔壁内に加圧空気を送ってライニング装置
を固定した後、下部ガイド部の弾性隔壁内に加圧空気を
送って収納筒を上昇させて内張り材の鍔を取付管の本管
接続部に圧接し、収納筒内に温水循環ホ−スを介して加
熱加圧流体を供給して内張り材を取付管内に反転挿入
し、加熱加圧流体の温度と圧力を保持して反転した内張
り材を加熱硬化させた後、インナチュ−ブを収納筒内に
引き込み、収納筒を下降させることを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明においては、内張り材を収納したライ
ニング装置を下部ガイド部の前後左右に移動自在である
方向自在ロ−ラで案内しながら重量があるライニング装
置を取付管の本管接続部に簡単に移動する。そして内張
り材の鍔部を取付管の本管接続部に位置合わせをしてか
ら側部ガイド部の弾性隔壁内に加圧空気を送って弾性隔
壁を伸ばして側部ガイド部の方向自在ロ−ラを本管に圧
接しライニング装置を固定する。
【0015】その後、下部ガイド部の弾性隔壁内に加圧
空気を送って弾性隔壁を伸ばし収納筒を上昇させて内張
り材の鍔を取付管の本管接続部に圧接する。この内張り
材の鍔を本管接続部に圧接すときに、内張り材の鍔を非
接着性のゴム板からなる内接板とクッション部を介して
押すことにより、本管接続部の形状に倣って内張り材の
鍔を密着させる。
【0016】その後、収納筒内に温水循環ホ−スを介し
て加熱加圧流体を供給してインナチュ−ブを反転させて
内張り材を取付管内に反転挿入し取付管内面に密着させ
る。そして加熱加圧流体の温度と圧力を一定時間保持し
て反転した内張り材を加熱硬化する。内張り材が硬化し
た後、インナチュ−ブを収納筒内に引き込みながら内張
り材から引き離し、下部ガイド部の弾性隔壁内の加圧空
気の圧力を下げて収納筒を下降させる。
【0017】また、ライニング装置を本体部と下部ガイ
ド部と1対の側部ガイド部とを着脱自在にすることによ
り中口径や大口径の本管内を移動する大型のライニング
装置を、各部に分解しながらマンホ−ルから挿入して管
渠内で組み立てることができる。
【0018】
【実施例】図1,図2はこの発明の一実施例に係るライ
ニング装置を示し、図1は正面図、図2は側面図であ
る。図に示すように、ライニング装置1は本管2内を取
付管3の位置まで移動して取付管3の本管接続部4に内
張り材をライニングするものであり、本体部5と下部ガ
イド部6と1対の側部ガイド部7a,7bとを有する。
【0019】本体部5は鍔付きの内張り材を収納し、取
付管3に内張り材をライニングするものであり、収納筒
8と支持枠9と押え部10とインナチュ−ブ11とを有
する。収納筒8は、図3の断面図に示すように、下端部
がフランジ12で密封され、上端開口部には押え部10
が固定され、一方の側方に温水供給ホ−ス13を滑動さ
せるスライド継手14と温水排出ホ−ス15を固定した
継手16を有する。支持枠9は収納筒8と下部ガイド部
6と側部ガイド部7a,7bを取り付けるものであり、
収納筒8を案内する複数のガイドロ−ラ17を有する。
押え部10は内張り材の鍔を本管2に圧接するものであ
り、取付管3の本管接続部4の口径,形状に合わせた貫
通孔を有する内接板18とクッション部19と押え板2
0とが接着等により一体化している。内接板18は本管
2の内径の曲率に応じた曲率を有し、例えばシリコンゴ
ムやふっ素ゴム等の非接着性のゴム板あるいは潤滑材を
塗布したクロロプレンゴムのゴム板からなる。クッショ
ン部19は多孔質のゴムや合成樹脂の弾性部材からな
り、内接板18と押え板20との間に挾み込まれてい
る。押え板20は内接板18とほぼ平行な曲面を有し、
収納筒8の上端開口部に固定されている。インナチュ−
ブ11は内張り材を収納するものであり、図4の斜視図
に示すように、先端に鍔11aを有し後端部11bが密
封された非接着性のゴムチュ−ブからなり、後端部11
bは収納筒8のスライド継手14から挿入された温水供
給ホ−ス13の先端開口部に連結している。
【0020】下部ガイド部6は本体部5を本管2内に案
内し、収納筒8を上下動させるものであり、支持枠9下
部に取り付けられ、複数の方向自在ロ−ラ21と上下に
フランジ22a,22bが取り付けられたベロ−ズ23
を有する。方向自在ロ−ラ21は前後左右に移動自在で
あり、ベロ−ズ23の下部フランジ22bに取り付けら
れている。ベロ−ズ23の下部フランジ22bには空気
ホ−ス24が接続され、上部フランジ22aは収納筒8
のフランジ12にボルトで連結されている。ベロ−ズ2
3は空気ホ−ス24で内部に送られる空気圧の変化によ
り伸縮する。
【0021】側部ガイド部7a,7bは本体部5の位置
合わせを行うものであり、本体部5の左右側部上方に取
付ア−ム25でそれぞれ取り付けられ、方向自在ロ−ラ
26と、取付ア−ム25と方向自在ロ−ラ26との間に
取り付けられたベロ−ズ27とを有する。各ベロ−ズ2
7はバルブとレギュレ−タを介して空気ホ−ス24に接
続されている。
【0022】この本体部5と下部ガイド部6と側部ガイ
ド部7a,7bはボルトにより簡単に着脱できるように
なっている。
【0023】次に、上記のように構成されたライニング
装置1を使用して中口径や大口径の本管2に設けられた
取付管3の本管接続部4に、熱硬化性樹脂例えばエポキ
シ樹脂を含浸した合成樹脂のフェルトからなり、図5に
示すように鍔28aを有する円筒状に形成され内張り材
28をライニングするときの動作を図6〜図9の工程図
を参照して説明する。
【0024】まず、ライニング装置1の本体部5と下部
ガイド部6と側部ガイド部7a,7bをそれぞれ分離し
た状態でマンホ−ルの入口29から吊り降ろし、マンホ
−ル30内で本体部5の支持枠9に下部ガイド部6と側
部ガイド部7a,7bを取り付けてライニング装置1を
組み立てる。これは中口径や大口径の本管2に使用する
ライニング装置1は大型になるため組み立てた状態では
マンホ−ルの入口29を通して吊り降ろすことができな
いため、各部を分離してマンホ−ル30に降ろしてから
組み立てるのである。
【0025】ライニング装置1を組み立てた後、マンホ
−ル30の近傍にボイラ等の温水発生装置31とエアコ
ンプレッサ32を設置する。そしてマンホ−ル30の位
置で内張り材28の鍔28aをインナチュ−ブ11の鍔
11aを介して押え部10の内接板18に押し当てなが
ら収納筒8内に収納されているインナチュ−ブ11内に
内張り材28の円筒部を押し込み挿入する。その後、側
部ガイド部7a,7bの方向自在ロ−ラ26と本管2と
の間に若干の間隙を設けた状態でライニング装置1を牽
引したり押し込みながら、図6に示すように取付管3の
本管接続部4に移動する。このライニング装置1を移動
するときに側部ガイド部7a,7bの方向自在ロ−ラ2
6は本管2に接触せず、下部ガイド部6の方向自在ロ−
ラ21のみで案内しながら移動するから大型で重量があ
るライニング装置1を簡単に移動することができる。
【0026】ライニング装置1が取付管3の位置まで達
したら、本管2に対して鉛直方向から傾いて取り付けら
れた取付管3の位置に収納筒8が合うようにライニング
装置1を傾けて位置決めし、図7に示すように、取付管
3と収納筒8の位置が合ったところでエアコンプレッサ
32から空気ホ−ス24を通して側部ガイド部7a,7
bのベロ−ズ27内に加圧空気を送り、ベロ−ズ27を
伸ばして、方向自在ロ−ラ26を本管2に圧接してライ
ニング装置1を固定する。なお、図7において、33は
本管2の内面にライニングした合成樹脂管である。
【0027】次に、下部ガイド部6のベロ−ズ23内に
空気ホ−ス24から加圧空気を送って収納筒8を上昇さ
せて、内張り材28の鍔28aを本管接続部4の周囲の
本管2に圧接する。この内張り材28の鍔28aを本管
2に圧接するときに内張り材28の鍔28aはゴム板か
らなる内接板18と弾性を有するクッション部19を介
して圧接されるから、本管2の内面に小さな凹凸があっ
ても完全に密着することができる。また、圧接時に押え
板20に加えられた力は弾性を有するクッション部19
で吸収され内張り材28の鍔28aには直接大きな力が
加わらないから、鍔28aに含浸した熱硬化性樹脂がは
みでることを防止することができる。
【0028】その後、収納筒8内に温水供給ホ−ス13
を介して温水発生装置31から摂氏70〜95度に加熱した
温水を0.2〜0.7kg/cm2の圧力で徐徐に供給して温水排出
ホ−ス15で温水発生装置31に循環して、収納筒8内
を加熱しながら内圧を上昇させる。これにより、図8に
示すように、インナチュ−ブ11が反転して内張り材2
8を取付管3内に反転挿入する。この内張り材28が反
転挿入するときにインナチュ−ブ11に加えられる内圧
により反転部が徐徐に取付管3内に進行するから、取付
管3と内張り材28間の空気や水等を排除しながら内張
り材28を挿入することができる。また挿入された内張
り材28はインナチュ−ブ11に加えられる内圧により
完全に取付管3の内面に密着させることができる。
【0029】この反転挿入をインナチュ−ブ11の全長
分、例えば0.5〜1m分行うと、図9に示すようにイン
ナチュ−ブ11より短い内張り材28の全体が取付管3
に密着する。この状態で反転挿入工程を終了する。その
後、収納筒8内に供給している温水の温度と圧力を保持
しながら所定時間、例えば約3時間程度温水を循環し
て、内張り材28に含浸した熱硬化性樹脂を硬化させ
る。
【0030】その後、温水の供給を停止して収納筒8内
の温水を排出して内圧を下げてから収納筒8のスライド
継手14を通して挿入されている温水供給ホ−ス13を
徐徐に引き抜く。この温水供給ホ−ス13の引き抜きに
より温水供給ホ−ス13の先端部に連結されたインナチ
ュ−ブ11が内張り材28から剥離して収納筒8内に引
き込まれる。インナチュ−ブ11を内張り材28から全
部剥離した後、下部ガイド部6のベロ−ズ23に供給し
ている加圧空気の圧力を下げて収納筒8を降下させる。
この収納筒8の降下により押え部10も降下して内接板
18が内張り材28の鍔28aから剥がれる。このとき
内接板18は非接着性を有するから内張り材28の鍔2
8aには接着しておらず、簡単に剥離することができ
る。
【0031】このようにして取付管3の本管接続部4に
鍔28aを有する内張り材28を本管2から完全に密着
させてライニングすることができる。
【0032】内張り材28のライニングが終了したら側
部ガイド部7a,7bのベロ−ズ27に供給している加
圧空気の圧力を下げて方向自在ロ−ラ26を本管2から
離してライニング装置1の固定を解除する。その後ライ
ニング装置1をマンホ−ル30の位置に戻し、上記と同
様な工程で次の取付管3aのライニングを行う。全ての
取付管のライニングが終了したら、マンホ−ル30の位
置でライニング装置1を本体部5と下部ガイド部6と側
部ガイド部7a,7bに分離して吊り上げて回収する。
【0033】なお、上記実施例は大型のライニング装置
1を使用して中口径や大口径の本管2にある取付管3に
内張り材28をライニングする場合について説明した
が、小口径の本管に設けられた取付管を小型のライニン
グ装置を使用してライニングする場合がライニング装置
を分解せずにそのままマンホ−ルから吊り降ろすことが
できる。この場合には、ライニング装置が軽量になるか
ら、側部ガイド部7a,7bのベロ−ズ27の代りに圧
縮ばねを使用しても良い。
【0034】また、上記実施例においてライニング装置
1に位置検出センサや姿勢制御部を設け、ライニング装
置1を自走車で移動することにより自動的にライニング
することもできる。
【0035】また上記実施例は下水管の取付管の接続部
を内張り材でライニングする場合について説明したが、
上水道管や送油管等の分岐管の接続部をライニングする
ときにも同様に適用することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、内張り
材を収納したライニング装置を下部ガイド部の前後左右
に移動自在である方向自在ロ−ラで案内しながら本管内
を移動するから、重量があるライニング装置を取付管の
本管接続部に簡単に移動することができるとともに、取
付管に対する位置決めを容易に行うことができ、施工時
間を短縮することができる。
【0037】また、ライニング装置を取付管に対して位
置決めしてから側部ガイド部の弾性隔壁内に加圧空気を
送って弾性隔壁を伸ばし、側部ガイド部の方向自在ロ−
ラを本管に圧接することにより、ライニング装置を確実
に本管に固定することができる。
【0038】また、下部ガイド部の弾性隔壁内に加圧空
気を送って収納筒を上昇させることにより、内張り材の
鍔を取付管の本管接続部に確実に圧接することができ
る。この内張り材の鍔を本管接続部に圧接すときに、内
張り材の鍔を非接着性のゴム板からなる内接板とクッシ
ョン部を介して押すことにより、本管接続部の形状に倣
って内張り材の鍔を密着させとともに、内張り材の鍔を
一定の力で押すことができ、内張り材の鍔から含浸した
熱硬化性樹脂がはみでることを防止することができる。
【0039】さらに、収納筒内に加熱加圧流体を供給し
てインナチュ−ブを反転させて内張り材を取付管内に反
転挿入するから、取付管と内張り材の間に空気や水等を
巻き込むことなしに内張り材を取付管内面に密着させる
ことができる。
【0040】また、インナチュ−ブと押え部の内接板が
非接着性であるから、加熱硬化した内張り材を取付管接
続部から剥離することなしに内張り材からインナチュ−
ブと内接板を引き剥がすことができる。
【0041】また、宅地や企業敷地に入ることなしに本
管側からのみでライニングすることができるから、いか
なる場所でも支障なしに施工を行うことができる。
【0042】さらに、ライニング装置を本体部と下部ガ
イド部と1対の側部ガイド部とを着脱自在にすることに
より、大型のライニング装置を分解して狭いマンホ−ル
から挿入することができるから、中口径や大口径の本管
に取り付けられた取付管にも簡単に内張り材をライニン
グすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るライニング装置を示す
正面図である。
【図2】上記ライニング装置の側面図である。
【図3】上記ライニング装置の側面断面図である。
【図4】インナチュ−ブを示す斜視図である。
【図5】内張り材を示す斜視図である。
【図6】ライニング装置の移動工程を示す断面図であ
る。
【図7】ライニング装置を固定した状態を示す断面図で
ある。
【図8】内張り材の反転挿入工程を示す断面図である。
【図9】内張り材の加熱硬化工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ライニング装置 2 本管 3 取付管 4 本管接続部 5 本体部 6 下部ガイド部 7a,7b 側部ガイド部 8 収納筒 9 支持枠 10 押え部 11 インナチュ−ブ 13 温水供給ホ−ス 15 温水排出ホ−ス 18 内接板 19 クッション部 20 押え板 21 方向自在ロ−ラ 23 ベロ−ズ 24 空気ホ−ス 26 方向自在ロ−ラ 27 ベロ−ズ 30 マンホ−ル 31 温水発生装置 32 エアコンプレッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−284727(JP,A) 特開 昭64−58525(JP,A) 特開 平2−43024(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 63/00 - 63/48 F16L 1/00 F16L 55/10 - 55/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部と下部ガイド部及び1対の側部ガ
    イド部とを有し、 本体部は鍔付きの内張り材を収納し、取付管に内張り材
    をライニングするものであり、収納筒と支持枠と押え部
    及びインナチュ−ブとを有し、収納筒は下端部が密封さ
    れ、上端に開口部を有し、一方の側方に温水循環ホ−ス
    を滑動させる継手を有し、支持枠は収納筒と下部ガイド
    部と側部ガイド部を取り付けるものであり、収納筒を案
    内する複数のガイドロ−ラを有し、押え部は内張り材の
    鍔を本管に圧接するものであり、取付管の本管接続部の
    口径,形状に合わせた貫通孔を有し本管内径の曲率に応
    じた曲率を有する非接着性のゴム板からなる内接板と、
    多孔質の弾性部材からなるクッション部及び内接板とほ
    ぼ平行な曲面を有する押え板とを有し、内接板とクッシ
    ョン部と押え板とが一体化して収納筒の上端開口部に固
    定され、インナチュ−ブは先端に鍔を有し後端部が密封
    された非接着性のゴムチュ−ブからなり、後端部を収納
    筒の側部継手から挿入された温水循環ホ−スの先端開口
    部に連結され、 下部ガイド部は本体部の下部に取り付けられ、方向自在
    ロ−ラと弾性隔壁とを有し、 1対の側部ガイド部は本体部の左右側部上方にそれぞれ
    取り付けられ、方向自在ロ−ラと弾性隔壁とを有するこ
    とを特徴とするライニング装置。
  2. 【請求項2】 本体部と下部ガイド部と1対の側部ガイ
    ド部が着脱自在であるか又は一体化した本体部と下部ガ
    イド部に対して1対の側部ガイド部が着脱自在である請
    求項1記載のライニング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のライニング装置
    使用したライニング工法であって、鍔を有し熱硬化性樹
    脂を含浸したフェルトからなる内張り材の鍔を押え部の
    内接板にインナチュ−ブの鍔を介して押し当てながらイ
    ンナチュ−ブ内に挿入し、下部ガイド部の方向自在ロ−
    ラで案内しながら取付管の本管接続部に移動して取付管
    に位置合わせをしてから側部ガイド部の弾性隔壁内に加
    圧空気を送ってライニング装置を固定した後、下部ガイ
    ド部の弾性隔壁内に加圧空気を送って収納筒を上昇させ
    て内張り材の鍔を取付管の本管接続部に圧接し、収納筒
    内に温水循環ホ−スを介して加熱加圧流体を供給して内
    張り材を取付管内に反転挿入し、加熱加圧流体の温度と
    圧力を保持して反転した内張り材を加熱硬化させた後、
    インナチュ−ブを収納筒内に引き込み、収納筒を下降さ
    せることを特徴とするライニング工法。
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