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JP2973497B2 - N―ニトロイソチオ尿素誘導体の製造法 - Google Patents

N―ニトロイソチオ尿素誘導体の製造法

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Publication number
JP2973497B2
JP2973497B2 JP2239100A JP23910090A JP2973497B2 JP 2973497 B2 JP2973497 B2 JP 2973497B2 JP 2239100 A JP2239100 A JP 2239100A JP 23910090 A JP23910090 A JP 23910090A JP 2973497 B2 JP2973497 B2 JP 2973497B2
Authority
JP
Japan
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nitroisothiourea
general formula
derivative
alkyl group
chloro
Prior art date
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JP2239100A
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JPH04120054A (ja
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滋 小島
誠 舟洞
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NIPPON SOODA KK
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NIPPON SOODA KK
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Publication date
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  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、農薬として、あるいは医薬及び農薬の中間
体として有用なN−ニトロイソチオ尿素誘導体の新規な
製造法に関するものである。
〔従来の技術〕 Journal of Medicinal Chemisty 20,901(1977)に
は、式〔A〕に示す如く、N、S−ジメチルイソチオ尿
素のモノメチル硫酸塩を濃硫酸中、発煙硝酸と反応させ
る事からなるN、S−ジメチル−N′−ニトロイソチオ
尿素の製造法が記載されている。
しかし、上記文献には、収率の記載がなく、追試を行
ったところ、目的物は極めて低収率でしか、得られない
事がわかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、N−ニトロイミドジチオ炭酸エステル類と
アミン類とを反応させる事からなる新規な製造法を用い
る事により、従来法より効率良く、N−ニトロイソチオ
尿素誘導体を製造する事を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 発明の構成 本発明の製造法は、次の構成からなる。
一般式〔I〕 (式中、Rは前記と同じ意味を示す。)で表されるN−
ニトロイミドジチオ炭酸エステル類と一般式〔II〕 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。)で表され
るアミン類とを反応させることを特徴とする一般式〔II
I〕 (式中、R、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。)で表
されるN−ニトロイソチオ尿素誘導体の製造法。
詳細な説明 イ.用語の定義 ここで言うヘテロ環とは、窒素原子を含む5又は6員
環化合物であり、さらに、クロロ、ブロモなどのハロゲ
ン基、メチル、エチルなどのアルキル基で置換されてい
てもよいものである。
ロ.製造原料 一般式〔I〕 (式中、Rはアルキル基を示す。)で表されるN−ニト
ロイミドジチオ炭酸エステル類としては、例えばN−ニ
トロイミドジチオ炭酸ジメチルエステルあるいはジエチ
ルエステルなどが挙げられ、これら化合物は特願平2−
186108の方法に従って容易に得ることが出来る。
一般式〔II〕 (式中、R1及びR2は、それぞれ水素原子、アルキル基又
はヘテロ環で置換されたアルキル基を示す。但し、R1
びR2が共に水素原子である場合を除く。)で表されるア
ミン類としては、例えば、メチルアミン、エチルアミ
ン、イソプロピルアミン、2−クロロ−5−ピリジルメ
チルアミン、2−クロロ−5−チアゾイルメチルアミ
ン、1−(2−クロロ−5−ピリジル)エチルアミンな
どの1級アミン類あるいは、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、N−(2−クロロ−5−ピリジルメチル)−N
−メチルアミン、N−(2−クロロ−5−チアゾイルメ
チル)−N−メチルアミンなどの2級アミン類が挙げら
れ、これら化合物は必要に応じ、新実験化学講座14巻
〔III〕P.1332〜1399に記載の方法などにより合成する
事が出来る。
アミン類の使用量は、一般式〔I〕で表される化合物
に対し、1〜1.5倍モル、望ましくは1〜1.2倍モルであ
り、大過剰の使用は、N−ニトログアニジン誘導体の副
生を促進し好ましくない。
ハ.溶媒 反応試剤に対して不活性なものであるならば、その種
類に特に制限はないが、例えばクロロホルム、塩化メチ
レンなどのハロゲン系溶媒、メタノール、エタノールな
どのアルコール系溶媒、トルエン、クロロベンゼンなど
の芳香族系溶媒などが挙げられる。
用いる溶媒の量は、一般式〔I〕で表される化合物が
用いる反応条件下に於いて溶解する程度の量が望まし
い。
ニ.反応温度 −30℃〜用いる溶媒の沸点の範囲であり、一般的に
は、加熱及び冷却装置を必要としない、室温付近の温度
で反応は充分に進行する。
ホ.後処理 反応終了後は、析出した目的物結晶を濾取する方法、
あるいは、反応溶媒を留去後、残渣を再結晶又はカラム
クロマトグラフィーなどの一般的な方法を用いて後処理
することにより、高純度の目的物を得る事が出来る。
ヘ.異性体の存在 一般式〔III〕で表される目的物には、シン−アンチ
異性体が存在する。又、R1、R2の一方が水素原子である
場合には、次に示す互変異性体が存在する。
〔実施例〕 以下に実施例をもって本発明を説明するが、何らこれ
らに限定されるものではない。
実施例1 N、S−ジメチル−N′−ニトロイソチオ尿素 N−ニトロイミドジチオ炭酸ジメチルエステル2.49g
(15ミリモル)をクロロベンゼン15mlに溶解し、攪拌
下、40%メチルアミンのメタノール溶液1.18g(15.2ミ
リモル)を21〜24℃にて7分かけて滴下した。
反応液は、室温にて2時間攪拌後、析出した結晶を濾
取、5mlのクロロベンゼンで洗浄後、乾燥して、1.94gの
目的物結晶を得た。高速液体クロマトグラフィーで分析
した結果、純度は98.1%であった。純分収率85.1%。
実施例2 N、S−ジメチル−N′−ニトロイソチオ尿素 N−ニトロイミドジチオ炭酸ジメチルエステル2.49g
(15ミリモル)をクロロホルム10mlに溶解し、攪拌下40
%メチルアミンのメタノール溶液1.16g(15ミリモル)
を24〜26℃にて10分かけて滴下した。
室温にて2時間攪拌後、析出した結晶を濾取、2mlの
クロロホルムで洗浄後、乾燥して、1.81gの目的物結晶
を得た。高速液体クロマトグラフィーで分析した結果、
純度は98.6%であった。純分収率79.9%。融点149〜15
1.5℃。
実施例3 N−(2−クロロ−5−ピリジルメチル)−S−メチ
ル−N′−ニトロイソチオ尿素 N−ニトロイミド炭酸ジメチルエステル2.49g(15ミ
リモル)をクロロホルム10mlに溶解し、攪拌下、2−ク
ロロ−5−ピリジルメチルアミン2.20g(15.4ミリモ
ル)とクロロホルム2mlとからなる溶液を21〜24℃にて1
2分かけて滴下した。
途中、クロロホルム3mlを追加し、室温にて2.5時間攪
拌後、さらにクロロホルム5mlを加え、析出した結晶を
濾取、5mlの冷クロロホルムで洗浄後、乾燥して3.49gの
目的物結晶を得た。高速液体クロマトグラフィーで分析
した結果、純度は98.9%であった。純分収率88.3%。融
点142.5〜144℃。
比較例1 N、S−ジメチル−N′−ニトロイソチオ尿素 N、S−ジメチルイソチオ尿素・モノメチル硫酸塩1
0.8g(50ミリモル)を濃硫酸45mlと発煙硝酸(d=1.5
2)15mlよりつくった混酸中に−20℃にて、攪拌下に30
分かけて加え、同温度で5分間攪拌した後、砕いた氷50
0mlにあけた。
析出した結晶を濾取、水洗後、乾燥して0.53gの目的
物結晶を得た。収率7.1%。
〔発明の効果〕
本発明の製造法に基づく実施例1又は実施例2と、従
来の製造法に基づく比較例1とを比較しても明らかなよ
うに、本発明の方法を用いる事により、目的とするN−
ニトロイソチオ尿素誘導体の収率は大幅に改善された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 335/00 C07D 213/00 REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中Rはアルキル基を示す。)で表されるN−ニトロ
    イミドジチオ炭酸エステル類と一般式〔II〕 (式中、R1及びR2は、それぞれ水素原子、アルキル基又
    はヘテロ環で置換されたアルキル基を示す。但し、R1
    びR2が共に水素原子である場合を除く。)で表されるア
    ミン類とを反応させることを特徴とする一般式〔III〕 (式中、R、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。)で表
    されるN−ニトロイソチオ尿素誘導体の製造法。
JP2239100A 1990-09-11 1990-09-11 N―ニトロイソチオ尿素誘導体の製造法 Expired - Fee Related JP2973497B2 (ja)

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US6118007A (en) * 1997-03-31 2000-09-12 Mitsui Chemicals, Inc. Preparation process of nitroguanidine derivatives

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