JP2964181B2 - 浴用剤組成物 - Google Patents
浴用剤組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴用剤組成物に関し、更
に詳細にはバランスの良い一定の香りが持続する、香料
マイクロカプセルを配合する浴用剤組成物に関する。
に詳細にはバランスの良い一定の香りが持続する、香料
マイクロカプセルを配合する浴用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴用剤には入浴時の気分を落ち着
かせたり気分を楽しくさせる目的で香料が配合されてい
る。ところが、香料は液体の油性成分であり、浴水中へ
は溶けにくいため、界面活性剤を添加して可溶化した
り、ケイ酸カルシウムやデキストリン等の多孔性物質に
含浸、分散化させる方法がとられてきた。しかし、香料
はもっぱら揮発性の比較的高い成分からなるため、入浴
時の温水という加熱条件下においては、すぐに香りが揮
散してしまい、香りを持続・制御することが困難である
という問題があった。そこで、香料を天然・合成の水溶
性高分子物質でマイクロカプセル化して固形化し、水中
でカプセル壁を徐々に溶解・崩壊することによって香り
を徐放化させる方法や、シクロデキストリンで香料分子
を包接化・錯形成化することによって水中からの揮散を
遅らせる方法がとられてきた(例えば特公昭50−63
126号)。
かせたり気分を楽しくさせる目的で香料が配合されてい
る。ところが、香料は液体の油性成分であり、浴水中へ
は溶けにくいため、界面活性剤を添加して可溶化した
り、ケイ酸カルシウムやデキストリン等の多孔性物質に
含浸、分散化させる方法がとられてきた。しかし、香料
はもっぱら揮発性の比較的高い成分からなるため、入浴
時の温水という加熱条件下においては、すぐに香りが揮
散してしまい、香りを持続・制御することが困難である
という問題があった。そこで、香料を天然・合成の水溶
性高分子物質でマイクロカプセル化して固形化し、水中
でカプセル壁を徐々に溶解・崩壊することによって香り
を徐放化させる方法や、シクロデキストリンで香料分子
を包接化・錯形成化することによって水中からの揮散を
遅らせる方法がとられてきた(例えば特公昭50−63
126号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイクロカプ
セル化された香料は、カプセル内から徐々に放出される
ため、その放出量を経時的に一定量とすることは困難で
あり、香りの強さだけでなく、質も経時的に変化してし
まうという問題があった。従って、浴湯に投入してから
長時間、質的にも強さも一定の香りが持続する浴用剤組
成物の開発が望まれていた。
セル化された香料は、カプセル内から徐々に放出される
ため、その放出量を経時的に一定量とすることは困難で
あり、香りの強さだけでなく、質も経時的に変化してし
まうという問題があった。従って、浴湯に投入してから
長時間、質的にも強さも一定の香りが持続する浴用剤組
成物の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究をしてきた結果、マイクロカプセル
化された香料とマイクロカプセル化されていない香料を
併用すれば、香りの質を変えることなく一定の割合でバ
ランスよく放香させることができることを見出し、本発
明を完成した。
発明者らは鋭意研究をしてきた結果、マイクロカプセル
化された香料とマイクロカプセル化されていない香料を
併用すれば、香りの質を変えることなく一定の割合でバ
ランスよく放香させることができることを見出し、本発
明を完成した。
【0005】すなわち、本発明はマイクロカプセル化さ
れた香料及びマイクロカプセル化されていない香料を含
有する浴用剤組成物を提供するものである。
れた香料及びマイクロカプセル化されていない香料を含
有する浴用剤組成物を提供するものである。
【0006】本発明において香料のマイクロカプセル化
に用いられる壁材としては、通常の浴温、すなわち37〜
43℃で一定時間後に溶解するポリマーであることが望ま
しい。かかるポリマーとしては、(メタ)アクリル酸と
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシプロピル及び(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル
等の(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体が挙げら
れるが、溶解性の点から(メタ)アクリル酸−(メタ)
アクリル酸メチル共重合体が好ましい。これらの共重合
体によるマイクロカプセルは、(1)中性領域からアル
カリ性の一般に入浴されるpH領域で徐々に、しかも凝集
することなく完全に溶解する、(2)保存時に内包物
(芯物質)が漏れ出して香りが変質するようなことがな
い、(3)耐圧性に優れ、粉末型の浴用剤にも錠剤型の
浴用剤にも使用できるという優れた特性を有する。すな
わち、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸メチル
共重合体は、その組成比を変えることによって、入浴時
の幅広いpH領域内で適切な溶解速度・香りの持続時間を
制御することが可能となる。(メタ)アクリル酸/(メ
タ)アクリル酸メチルの比は通常、9/1〜1/9の範
囲であり、中性領域で溶解させるためには5/5〜1/
9の範囲が適当であり、アルカリ領域で溶解させるには
9/1〜5/5の範囲がよい。また、芯物質に対する壁
材の量を変えることで容易に膜厚を変えることができる
ため、その結果、耐圧性が高く広範囲の形態に利用で
き、持続性の優れたカプセルを得ることができる。浴用
剤の形態が粉末の場合は、壁材/芯物質の比が1/9〜
9/1の範囲内でよいが、錠剤の場合はその成形時の圧
力に応じて5/5〜9/1の範囲内が望ましい。
に用いられる壁材としては、通常の浴温、すなわち37〜
43℃で一定時間後に溶解するポリマーであることが望ま
しい。かかるポリマーとしては、(メタ)アクリル酸と
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシプロピル及び(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル
等の(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体が挙げら
れるが、溶解性の点から(メタ)アクリル酸−(メタ)
アクリル酸メチル共重合体が好ましい。これらの共重合
体によるマイクロカプセルは、(1)中性領域からアル
カリ性の一般に入浴されるpH領域で徐々に、しかも凝集
することなく完全に溶解する、(2)保存時に内包物
(芯物質)が漏れ出して香りが変質するようなことがな
い、(3)耐圧性に優れ、粉末型の浴用剤にも錠剤型の
浴用剤にも使用できるという優れた特性を有する。すな
わち、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸メチル
共重合体は、その組成比を変えることによって、入浴時
の幅広いpH領域内で適切な溶解速度・香りの持続時間を
制御することが可能となる。(メタ)アクリル酸/(メ
タ)アクリル酸メチルの比は通常、9/1〜1/9の範
囲であり、中性領域で溶解させるためには5/5〜1/
9の範囲が適当であり、アルカリ領域で溶解させるには
9/1〜5/5の範囲がよい。また、芯物質に対する壁
材の量を変えることで容易に膜厚を変えることができる
ため、その結果、耐圧性が高く広範囲の形態に利用で
き、持続性の優れたカプセルを得ることができる。浴用
剤の形態が粉末の場合は、壁材/芯物質の比が1/9〜
9/1の範囲内でよいが、錠剤の場合はその成形時の圧
力に応じて5/5〜9/1の範囲内が望ましい。
【0007】芯物質としての香料は、天然・合成のいず
れでもよく、香りの揮散抑制の効果を極めて有効に発現
させるためには、蒸気圧が 0.001〜100mmHgの範囲内の
ものが望ましい。蒸気圧が 0.001mmHgより小さい香料は
それ自体が徐々に揮散するため、揮散抑制効果の点から
はカプセル化の必要性がほとんどないためである。一
方、蒸気圧が100mmHg以上のものも使用可能である
が、揮散性が高く、取扱いが困難である。芯物質として
選ばれる香料は、例えば、天然香料としては、レモン
油、グレープフルーツ油、ベルガモット油、パイン油、
カモミル油、ジャスミン油、スペアミント油、ペパーミ
ント油、はっか油、テレピン油、ラベンダー油、ローズ
油、ネロリ油、シトロネラ油等が挙げられる。合成香料
としては、リモネン、α−ピネン、カンフェン、テルピ
ノーレン、ミルセン、オシメン等の炭化水素類;リナロ
ール、ゲラニオール、シトロネロール、l−メントー
ル、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、
アニスアルコール、シンナミックアルコール等のアルコ
ール類;n−オクチルアルデヒド、シトラール、シトロ
ネラール、ペリラアルデヒド、サイクラメンアルデヒ
ド、シネンサール等のアルデヒド類;メチル−n−アミ
ルケトン、l−カルボン、メントン、アセトフェノン、
α−ヨノン、ヌートカトン等のケトン類;酢酸イソアミ
ル、酢酸ゲラニル、ギ酸ベンジル、プロピオン酸リナリ
ル、安息香酸メチル、桂皮酸メチル、サリチル酸エチ
ル、ジャスモン酸メチル等のエステル類;安息香酸、桂
皮酸、フェニル酢酸等の酸類およびラクトン類;アセタ
ール類;含窒素化合物等が挙げられる。また、芯物質と
して、香料の粘度、流動性の調製のためにアルコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール等を添加し
たり、必要に応じて油脂類、生薬類、色素類等を添加す
ることも可能である。
れでもよく、香りの揮散抑制の効果を極めて有効に発現
させるためには、蒸気圧が 0.001〜100mmHgの範囲内の
ものが望ましい。蒸気圧が 0.001mmHgより小さい香料は
それ自体が徐々に揮散するため、揮散抑制効果の点から
はカプセル化の必要性がほとんどないためである。一
方、蒸気圧が100mmHg以上のものも使用可能である
が、揮散性が高く、取扱いが困難である。芯物質として
選ばれる香料は、例えば、天然香料としては、レモン
油、グレープフルーツ油、ベルガモット油、パイン油、
カモミル油、ジャスミン油、スペアミント油、ペパーミ
ント油、はっか油、テレピン油、ラベンダー油、ローズ
油、ネロリ油、シトロネラ油等が挙げられる。合成香料
としては、リモネン、α−ピネン、カンフェン、テルピ
ノーレン、ミルセン、オシメン等の炭化水素類;リナロ
ール、ゲラニオール、シトロネロール、l−メントー
ル、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、
アニスアルコール、シンナミックアルコール等のアルコ
ール類;n−オクチルアルデヒド、シトラール、シトロ
ネラール、ペリラアルデヒド、サイクラメンアルデヒ
ド、シネンサール等のアルデヒド類;メチル−n−アミ
ルケトン、l−カルボン、メントン、アセトフェノン、
α−ヨノン、ヌートカトン等のケトン類;酢酸イソアミ
ル、酢酸ゲラニル、ギ酸ベンジル、プロピオン酸リナリ
ル、安息香酸メチル、桂皮酸メチル、サリチル酸エチ
ル、ジャスモン酸メチル等のエステル類;安息香酸、桂
皮酸、フェニル酢酸等の酸類およびラクトン類;アセタ
ール類;含窒素化合物等が挙げられる。また、芯物質と
して、香料の粘度、流動性の調製のためにアルコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール等を添加し
たり、必要に応じて油脂類、生薬類、色素類等を添加す
ることも可能である。
【0008】香料のマイクロカプセル化は、常法に従っ
て行なわれる。例えば、適当な分散剤、例えばポリビニ
ルアルコール等を5〜7重量部(以下、単に部という)
を含む精製水50〜70部に、香料2〜20部、アクリル酸/
アクリル酸メチルを1/9〜9/1の比で合わせて2〜
20部を加え、超音波ホモジナイザー等の適当な分散機で
分散し、重合開始剤、例えばアゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾイルペルオキシド等を少量添加して60〜80℃
で5〜10時間重合反応を行なう。生成した固形物を濾
過、水洗し、常温で乾燥することによって平均粒径10〜
100μmのマイクロカプセルを得る。ここで、芯物質と
しての香料は壁材としてのカプセル高分子に対し10〜70
重量%、特に20〜60重量%であることが好ましい。
て行なわれる。例えば、適当な分散剤、例えばポリビニ
ルアルコール等を5〜7重量部(以下、単に部という)
を含む精製水50〜70部に、香料2〜20部、アクリル酸/
アクリル酸メチルを1/9〜9/1の比で合わせて2〜
20部を加え、超音波ホモジナイザー等の適当な分散機で
分散し、重合開始剤、例えばアゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾイルペルオキシド等を少量添加して60〜80℃
で5〜10時間重合反応を行なう。生成した固形物を濾
過、水洗し、常温で乾燥することによって平均粒径10〜
100μmのマイクロカプセルを得る。ここで、芯物質と
しての香料は壁材としてのカプセル高分子に対し10〜70
重量%、特に20〜60重量%であることが好ましい。
【0009】一方、マイクロカプセル化されていない香
料は、そのまま浴用剤組成物中に配合してもよいが、多
孔性物質、吸油性粉体等に吸蔵・含浸させて配合するの
が好ましい。かかる物質としては、無機物質、有機物質
のいずれでもよく、浴用剤に主成分として一般的に用い
られる無機塩成分でもよい。具体例としては、炭酸水素
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナ
トリウム、、ケイ酸ナトリウム、デキストリン、デンプ
ン、シクロデキストリン等が挙げられる。吸蔵・含浸さ
せる香料は、マイクロカプセル化した香料と合う香りで
あればいずれでもよく、特に制約はないが、揮発性の高
い香料、すなわち、蒸気圧が0.001 mmHgを超えるものは
マイクロカプセルで徐々に香らせ、揮発性の低い香料は
上記の香料含浸体から香らせればより効果的である。ま
た、同じ香調の香料をマイクロカプセル化としたもの
と、そのまま又は含浸体に含浸させたものを組み合せる
ことにより、同じ香調の香りを長時間持続させることが
できる。
料は、そのまま浴用剤組成物中に配合してもよいが、多
孔性物質、吸油性粉体等に吸蔵・含浸させて配合するの
が好ましい。かかる物質としては、無機物質、有機物質
のいずれでもよく、浴用剤に主成分として一般的に用い
られる無機塩成分でもよい。具体例としては、炭酸水素
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナ
トリウム、、ケイ酸ナトリウム、デキストリン、デンプ
ン、シクロデキストリン等が挙げられる。吸蔵・含浸さ
せる香料は、マイクロカプセル化した香料と合う香りで
あればいずれでもよく、特に制約はないが、揮発性の高
い香料、すなわち、蒸気圧が0.001 mmHgを超えるものは
マイクロカプセルで徐々に香らせ、揮発性の低い香料は
上記の香料含浸体から香らせればより効果的である。ま
た、同じ香調の香料をマイクロカプセル化としたもの
と、そのまま又は含浸体に含浸させたものを組み合せる
ことにより、同じ香調の香りを長時間持続させることが
できる。
【0010】香料を多孔性物質に吸蔵・含浸させる方法
としては、香料を多孔性物質とともに攪拌して吸蔵・含
浸させる方法や、水溶液中でスラリー状にして噴霧乾燥
したり凍結乾燥する方法などが挙げられる。
としては、香料を多孔性物質とともに攪拌して吸蔵・含
浸させる方法や、水溶液中でスラリー状にして噴霧乾燥
したり凍結乾燥する方法などが挙げられる。
【0011】本発明の浴用剤組成物におけるマイクロカ
プセル化された香料及びマイクロカプセル化されていな
い香料の配合量は特に制限されないが、一般的な無機塩
からなる粉末・顆粒状の浴用剤においては、マイクロカ
プセル化された香料を好ましくは0.05〜50重量%、より
好ましくは 0.1〜20重量%とし、更に香料又はその吸蔵
・含浸体を香料正味で、好ましくはカプセル重量の 0.1
〜20倍、より好ましくは 0.1〜10倍とする。この組成に
よって、浴中で揮散しやすい香料はカプセルから徐々に
放香し、香り立ちが弱い場合やカプセルに保持されにく
い香料は直接又は含浸体からの放香で補強される。ま
た、炭酸水素塩と有機酸との中和反応による炭酸ガス発
泡タイプにおいても、カプセルの方の配合量を上げるこ
とで、炭酸ガス発生時の香料揮散が効果的に抑制され
る。
プセル化された香料及びマイクロカプセル化されていな
い香料の配合量は特に制限されないが、一般的な無機塩
からなる粉末・顆粒状の浴用剤においては、マイクロカ
プセル化された香料を好ましくは0.05〜50重量%、より
好ましくは 0.1〜20重量%とし、更に香料又はその吸蔵
・含浸体を香料正味で、好ましくはカプセル重量の 0.1
〜20倍、より好ましくは 0.1〜10倍とする。この組成に
よって、浴中で揮散しやすい香料はカプセルから徐々に
放香し、香り立ちが弱い場合やカプセルに保持されにく
い香料は直接又は含浸体からの放香で補強される。ま
た、炭酸水素塩と有機酸との中和反応による炭酸ガス発
泡タイプにおいても、カプセルの方の配合量を上げるこ
とで、炭酸ガス発生時の香料揮散が効果的に抑制され
る。
【0012】本発明浴用剤組成物の基剤としては、公知
のものが使用される。基剤の例としては、炭酸水素ナト
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリ
ウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、ポリリン酸
ナトリウム、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等
の無機塩類;クエン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン
酸等の有機酸類;生薬類、油脂類、色素類等が挙げられ
る。
のものが使用される。基剤の例としては、炭酸水素ナト
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリ
ウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、ポリリン酸
ナトリウム、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等
の無機塩類;クエン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン
酸等の有機酸類;生薬類、油脂類、色素類等が挙げられ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明の浴用剤組成物により、揮発性の
高い香料をマイクロカプセル化することで、長時間にわ
たって香らせることが可能となるうえ、マイクロカプセ
ル化されていない香料を更に配合することで、香料その
ままの香りが一定の割合でバランス良く長時間続かせる
という従来にはない効果を得ることができた。また、水
溶性の高い香料はカプセル化されにくい等のカプセル化
による制約が香料を含浸体粉末等として配合することに
よって解消される。更に、(メタ)アクリル酸−(メ
タ)アクリル酸メチルの強固なポリマーをカプセル壁と
すれば分散性も向上し、粉末から錠剤までのどんな形状
にも適応しうるという、従来の方法では得られなかった
より実用性の高いマイクロカプセルを得ることもでき
た。
高い香料をマイクロカプセル化することで、長時間にわ
たって香らせることが可能となるうえ、マイクロカプセ
ル化されていない香料を更に配合することで、香料その
ままの香りが一定の割合でバランス良く長時間続かせる
という従来にはない効果を得ることができた。また、水
溶性の高い香料はカプセル化されにくい等のカプセル化
による制約が香料を含浸体粉末等として配合することに
よって解消される。更に、(メタ)アクリル酸−(メ
タ)アクリル酸メチルの強固なポリマーをカプセル壁と
すれば分散性も向上し、粉末から錠剤までのどんな形状
にも適応しうるという、従来の方法では得られなかった
より実用性の高いマイクロカプセルを得ることもでき
た。
【実施例】以下に実施例を挙げて更に詳しく本発明を説
明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0014】実施例1 次の組成の香料を用いて、浴用剤組成物を調製した。香料組成 レモン油 50.0(重量%) シス−3−ヘキセノール 10.0 メントール 10.0 シトラール 10.0 桂皮酸メチル 10.0 安息香酸メチル 10.0 in situ 重合法によって得られた上記香料のマイクロカ
プセル(アクリル酸/アクリル酸メチル=3/7、壁材
/香料=5/5)と、デキストリン20重量%の割合で上
記の香料を含浸させたものを配合し、次のような組成を
もつ浴用剤を得た。浴用剤組成 硫酸ナトリウム 54.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 40.0 香料マイクロカプセル 1.0 香料含浸デキストリン 5.0 色 素 適当量
プセル(アクリル酸/アクリル酸メチル=3/7、壁材
/香料=5/5)と、デキストリン20重量%の割合で上
記の香料を含浸させたものを配合し、次のような組成を
もつ浴用剤を得た。浴用剤組成 硫酸ナトリウム 54.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 40.0 香料マイクロカプセル 1.0 香料含浸デキストリン 5.0 色 素 適当量
【0015】この浴用剤組成物を浴湯 180lあたり25g
添加したとき、香料含浸デキストリンからの香りがさっ
と匂い立ち、やがて香料マイクロカプセルからの香りに
よって3時間後まで香りのバランスが変わることなく、
一定の強さで香りが持続させることができた。また、浴
湯からの香りは、配合時の香料とまったく同じ香りであ
った。
添加したとき、香料含浸デキストリンからの香りがさっ
と匂い立ち、やがて香料マイクロカプセルからの香りに
よって3時間後まで香りのバランスが変わることなく、
一定の強さで香りが持続させることができた。また、浴
湯からの香りは、配合時の香料とまったく同じ香りであ
った。
【0016】比較例1 実施例1と同じ香料組成、カプセル組成の香料マイクロ
カプセルを、正味の香料重量が実施例1と同じになるよ
う、次のような浴用剤組成物を調製した。 硫酸ナトリウム 57.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 40.0 香料マイクロカプセル 3.0 色 素 適当量
カプセルを、正味の香料重量が実施例1と同じになるよ
う、次のような浴用剤組成物を調製した。 硫酸ナトリウム 57.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 40.0 香料マイクロカプセル 3.0 色 素 適当量
【0017】この浴用剤組成物を浴湯 180lあたり25g
添加すると、5分間弱いレモン油の香りが匂い、やがて
アンスラニル酸メチルの香りが確認され、その後は3時
間程香りが続いた。しかし、水溶性が極めて高くカプセ
ル化されにくいシス−3−ヘキセノールの香りは非常に
弱く、浴湯に添加直後の匂い立ちや持続した匂いは、香
料の香りとは異なるものであった。
添加すると、5分間弱いレモン油の香りが匂い、やがて
アンスラニル酸メチルの香りが確認され、その後は3時
間程香りが続いた。しかし、水溶性が極めて高くカプセ
ル化されにくいシス−3−ヘキセノールの香りは非常に
弱く、浴湯に添加直後の匂い立ちや持続した匂いは、香
料の香りとは異なるものであった。
【0018】実施例2 蒸気圧が 0.001〜 100mmHgの香料をアクリル酸/アクリ
ル酸メチル=3/7、壁材/香料=5/5でマイクロカ
プセル化し、 0.001mmHgより小さい香料を20重量%の割
合でデキストリンに含浸させた。それぞれの香料処方は
次の通りである。マイクロカプセル化用香料 レモン油 50.0(重量%) メントール 15.0 シトラール 15.0 酢酸リナリル 15.0 シトロネラール 5.0デキストリン含浸用香料 サリチル酸ベンジル 60.0(重量%) メチルナフチルケトン 20.0 ムスクケトン 10.0 バニリン 10.0 この2種類の賦香方法で次のような浴用剤組成物を得
た。浴用剤組成 硫酸ナトリウム 54.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 42.5 香料マイクロカプセル 1.0 香料含浸デキストリン 2.5 色 素 適当量
ル酸メチル=3/7、壁材/香料=5/5でマイクロカ
プセル化し、 0.001mmHgより小さい香料を20重量%の割
合でデキストリンに含浸させた。それぞれの香料処方は
次の通りである。マイクロカプセル化用香料 レモン油 50.0(重量%) メントール 15.0 シトラール 15.0 酢酸リナリル 15.0 シトロネラール 5.0デキストリン含浸用香料 サリチル酸ベンジル 60.0(重量%) メチルナフチルケトン 20.0 ムスクケトン 10.0 バニリン 10.0 この2種類の賦香方法で次のような浴用剤組成物を得
た。浴用剤組成 硫酸ナトリウム 54.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 42.5 香料マイクロカプセル 1.0 香料含浸デキストリン 2.5 色 素 適当量
【0019】この浴用剤組成物を浴湯 180lあたり25g
添加すると、レモンの香りを主体とした爽やかで甘い匂
いが変化することなく3時間程続いた。
添加すると、レモンの香りを主体とした爽やかで甘い匂
いが変化することなく3時間程続いた。
【0020】比較例2 実施例2で用いたマイクロカプセル化用香料とデキスト
リン含浸用香料を同重量比で、5倍重量のデキストリン
に含浸させ、香料の成分比と正味の重量が実施例2と同
じになるよう、次のような浴用剤組成物を調製した。浴用剤組成 硫酸ナトリウム 54.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 41.0 香料含浸デキストリン 5.0 色 素 適当量
リン含浸用香料を同重量比で、5倍重量のデキストリン
に含浸させ、香料の成分比と正味の重量が実施例2と同
じになるよう、次のような浴用剤組成物を調製した。浴用剤組成 硫酸ナトリウム 54.0(重量%) 炭酸水素ナトリウム 41.0 香料含浸デキストリン 5.0 色 素 適当量
【0021】この浴用剤組成物を浴湯 180lあたり25g
添加すると、レモンやメントールの爽やかさが3分間程
でなくなり、メチルナフチルケトンやバニリンのバラン
スの悪い香りへと変化した。
添加すると、レモンやメントールの爽やかさが3分間程
でなくなり、メチルナフチルケトンやバニリンのバラン
スの悪い香りへと変化した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−283916(JP,A) 特開 平3−128314(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/50
Claims (1)
- 【請求項1】 (メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル
酸エステルの共重合体でマイクロカプセル化された香料
及びマイクロカプセル化されていない香料を含有する浴
用剤組成物。
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JP17127991A JP2964181B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 浴用剤組成物 |
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US8859005B2 (en) | 2012-12-03 | 2014-10-14 | Intercontinental Great Brands Llc | Enteric delivery of functional ingredients suitable for hot comestible applications |
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-
1991
- 1991-07-11 JP JP17127991A patent/JP2964181B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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EP2397120B1 (en) | 2010-06-15 | 2016-07-20 | Takasago International Corporation | Fragrance-containing core shell microcapsules |
EP2397120B2 (en) † | 2010-06-15 | 2019-07-31 | Takasago International Corporation | Fragrance-containing core shell microcapsules |
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JPH0517338A (ja) | 1993-01-26 |
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