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JP2959287B2 - 光結合器 - Google Patents

光結合器

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Publication number
JP2959287B2
JP2959287B2 JP18084292A JP18084292A JP2959287B2 JP 2959287 B2 JP2959287 B2 JP 2959287B2 JP 18084292 A JP18084292 A JP 18084292A JP 18084292 A JP18084292 A JP 18084292A JP 2959287 B2 JP2959287 B2 JP 2959287B2
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Japan
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optical
light
optical fiber
polarization
crystal
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昇 倉田
正明 東城
博則 早田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを伝送路に
用いた通信系において、光信号を直接増幅するための光
ファイバ増幅器を構成する光結合器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信網の拡大に伴い、
信号分配による光出力の減少を補償するために、光信号
を直接増幅する光ファイバ増幅器の導入が進んできてい
る。
【0003】以下に従来の光ファイバ増幅器の構成につ
いて説明する。図4は従来の光ファイバ増幅器を示すも
ので、後方励起型と呼ばれる方式の構成図を示すものあ
る。図4において、1はエルビウム(Er)などの希土類
元素を添加した光ファイバ、2は波長1.55μmと1.48μ
mの光を合波または分波する波長カプラ、3および4は
半導体レーザ(LD)で、Erを添加した光ファイバ1を
励起する1.48μmの光を発生するポンプLD、5はポン
プLD3および4から出射した光を偏波合成する偏光ビ
ームスプリッタ(偏波合成器)、6は同図内矢印の方向
にのみ光を通過させる光アイソレータ、7は光を分岐す
る光分岐器、8は半導体受光素子、9から13は光ファ
イバ、14および15は偏波面保存光ファイバ、16か
ら19は光ファイバ内を進行する光を示す矢印である。
【0004】以上のように構成された光ファイバ増幅器
について、以下その動作について説明する。ポンプLD
3および4から偏波面保存光ファイバ14および15に
出力された波長1.48μmの光は、偏光ビームスプリッタ
5で合成される。次に、矢印17で示す方向に波長カプ
ラ2を通ってErを添加した光ファイバ1に入射し、この
光ファイバで吸収されてEr原子を高エネルギー準位に励
起する。波長1.55μmの信号光16をErを添加した光フ
ァイバ1内に入射させると、入力された信号光16の大
きさに比例した同一波長の光の誘導放出が生じ、信号光
の出力が光ファイバ1に沿って増幅される。増幅された
信号光は波長カプラ2を透過した後、光アイソレータ6
および光分岐器7を通過して、光ファイバ12から光信
号18として出射する。受光素子8は光分岐器7で分岐
された増幅光信号の一部19を検出し、増幅光信号の大
きさをモニタして、ポンプLD3および4の光出力を制
御するものである。また、光アイソレータ6は光信号1
8と反対方向に進行する戻り光が発生した場合に、これ
を遮断するためのものである。以上のように従来の光フ
ァイバ増幅器を構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、図4に示すように、レンズや光学
結晶などの各種光学デバイスと光ファイバとから構成し
た波長カプラ2、偏光ビームスプリッタ5、光アイソレ
ータ6、光分岐器7などの多くの光結合器を組合わせ
て、光ファイバ増幅器を構成しているので、各々の光結
合器の光ファイバを互いに接続する必要がある。それゆ
え光結合器の数および光ファイバの接続点数に比例した
大きな挿入損失が生じると共に、接続の手間がかかる欠
点があった。さらに多数の光結合器の配置とその光ファ
イバの引き回しに多くの面積を必要とするため、光ファ
イバ増幅器の形状が大きくなる欠点があった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、挿入損失が小さく、小型の光ファイバ増幅器が構成
できる光結合器の提供を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の光結合器は、第1の光ファイバからの出射光
を、複屈折結晶で偏波面が互いに直行する2つの直線偏
光に分離し、第1のレンズで略平行光とした後に磁気光
学結晶でその偏波面を回転させる。次に波長選択フィル
タで反射させて再び磁気光学結晶で偏波面を回転させた
後、第1のレンズで収束させ、旋光性結晶で偏波方向を
回転させて複屈折結晶で2つの直線偏光を同一光軸上に
合成し、第2の光ファイバに入射させる。さらに第3お
よび第4の光ファイバから出射した直線偏光を、第2の
レンズで平行光に変換し、波長選択フィルタを透過させ
て、複屈折結晶で同一光軸上に合成し、第1または第2
の光ファイバの何れかに入射するように第2のレンズを
設けた構成を有している。
【0008】
【作用】本発明は上記した構成によって、複屈折結晶と
磁気光学結晶と旋光性結晶と波長選択フィルタとで偏光
無依存型の光アイソレータを構成し、第1および第2の
レンズと複屈折結晶と波長選択フィルタとで偏波合成器
と波長カプラを構成するので、従来例で説明した光ファ
イバ増幅器の構成に必要な偏光ビームスプリッタ、波長
カプラ、光アイソレータの機能を、少ない光学デバイス
を用いて一体に構成でき、小型で挿入損失が小さな光結
合器が実現できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例にお
ける光結合器の構成図である。図1において、21は入
射光を偏波面が互いに直行する2つの直線偏光に分離す
るルチル結晶などの複屈折結晶、22は入射光を平行光
に変換する第1の収束性ロッドレンズ、23は磁石24
の磁界を受けて入射光の偏波面を非可逆的に約22.5
度回転させる磁気光学結晶。25は波長1.48μmの光を
透過し、波長1.55μmの光を反射する波長選択フィル
タ、26は旋光性結晶で入射光の偏波面を可逆的に約4
5度回転させる1/2波長板、27は入射光を平行光に
変換する第2の収束性ロッドレンズ、28および29は
例えばシングルモード光ファイバなどの光ファイバ、3
0は光ファイバ28、29の先端を整列させて固定し、
端面を斜め研磨した光ファイバアレイ、31および32
は偏波面保存光ファイバ、33は偏波面保存光ファイバ
31、32の先端を整列させて固定し、端面を斜め研磨
した光ファイバアレイ、34から42は光の進行を示す
矢印である。
【0010】以上のように構成された本発明の光結合器
について、図1を用いてその動作を説明する。まず、光
ファイバアレイ30の光ファイバ28から出射した波長
1.55μmの光34は、複屈折結晶21に入射し、偏波面
が互いに直行する2つの直線偏光35、36に分離され
る。この2つの直線偏光35、36は、光ファイバ28
の開口数よりも大きな開口数を有する第1の収束性ロッ
ドレンズ22の中心軸からわずかにずれた位置から入射
し、第1の収束性ロッドレンズ22の他端で2つのほぼ
平行光に変換された後、磁気光学結晶23に入射する。
磁気光学結晶23は磁石24の磁界を受けて、入射光の
偏波面を約22.5度回転させるので、2つの平行な直
線偏光35および36の偏波面が各々約22.5度の回
転を受け、波長選択フィルタ25に入射する。波長選択
フィルタ25は波長1.55μmの光を反射し、波長1.48μ
mの光を透過する誘電体干渉膜から構成されているの
で、この平行光は波長選択フィルタ25で反射されて、
再び磁気光学結晶23に入射する。反射された各平行光
37および38は、磁気光学結晶23によって偏波面を
先程と同方向にさらに22.5度回転させられる。
【0011】さらに、第1の収束性ロッドレンズ22に
入射した2つの平行な直線偏光37および38は、第1
の収束性ロッドレンズ22の中心軸からわずかにずれた
位置で、光ファイバアレイ30の光ファイバ29の端面
付近の2点に焦点を結ぶように収束される。さらに各直
線偏光の偏波面は、1/2波長板26で先程と同方向に
約45度の回転を受ける。それゆえ、1/2波長板26
から出射し、複屈折結晶21に入射する2つの平行な直
線偏光37および38は、その偏波方向が直線偏光35
および36と各々約90度異なっている。複屈折結晶2
1は、偏波面が互いに直行する2つの直線偏光を同図に
示すように同一の光軸上に合成する機能を持つので、2
つの直線偏光37および38は合成光39に変換され、
光ファイバ29に入射する。
【0012】一方、光ファイバ29から複屈折結晶21
に出射した光は、1/2波長板26で先程と逆方向に約
45度の偏波面の回転を受け、2度通過する磁気光学結
晶23によって先程と同方向に約45度の偏波面の回転
を受けるので、直線偏光35および36と逆方向に進行
し複屈折結晶21に再度入射する光の偏波面は、直線偏
光35および36と各々約90度異なっており、複屈折
結晶21で偏波合成されても、光ファイバ28に入射し
ない。以上の動作によって、光ファイバアレイ30の光
ファイバ28と光ファイバ29との間に、光ファイバ2
8から光ファイバ29に光を通過させ、逆方向を遮断す
る偏光無依存型の光アイソレータを構成している。
【0013】次に、光ファイバアレイ33の偏波面保存
光ファイバ31および32から出射した波長1.48μmの
偏波面が互い直行する直線偏光40および41は、第2
の収束性ロッドレンズ27の中心軸からわずかにずれた
位置から入射し、第2の収束性ロッドレンズ27の他端
で各々ほぼ平行光に変換される。ここで、第2の収束性
ロッドレンズ27は、偏波面保存光ファイバ31および
32よりも大きな開口数を有している。次に、これらの
平行光は波長選択フィルタ25を透過して、前述の直線
偏光35および36と同じ光路を逆方向に通って、再び
収束され、複屈折結晶21で同軸上に合成された後、こ
の光42は光ファイバアレイ30の光ファイバ28に入
射する。光ファイバアレイ33の偏波面保存光ファイバ
31および32を設ける位置、およびこの光ファイバか
ら出射した直線偏光40および41の偏波面方向は、各
直線偏光が磁気光学結晶23で偏波面の回転を受け、複
屈折結晶21によって合成された後、光ファイバ28に
入射するような位置と偏波方向に設定されている。以上
の動作によって、偏波面保存光ファイバ31および32
から出射した波長1.48μmの直線偏光40および41を
偏波合成し、波長1.55μmの光35および36と合波す
るので、偏光ビームスプリッタ(偏波合成器)と、波長
カプラの機能を構成している。
【0014】以上の動作から、光ファイバ28にエルビ
ウム(Er)などの希土類元素を添加した光ファイバを結
合し、偏波面保存光ファイバ31および32に波長1.48
μmのポンプLDを結合して、光ファイバ29を増幅さ
れた光信号の出力端とすれば、従来例で説明した後方励
起型光ファイバ増幅器に使用する光結合器として機能す
る。
【0015】以上のように本実施例の特徴は、光ファイ
バ28からの出射光34を、複屈折結晶21で偏波面が
互いに直行する2つの直線偏光35および36に分離
し、第1の収束性ロッドレンズ22で略平行光とした後
に磁気光学結晶23でその偏波面を回転させる。次に波
長選択フィルタ25で反射させて、再び磁気光学結晶2
3で偏波面を回転させた後、第1の収束性ロッドレンズ
22で収束させる。続いて1/2波長板26で偏光方向
をさらに回転させて複屈折結晶21で2つの直線偏光3
7および38を同一光軸上に合成し、光ファイバ29に
入射させる。さらに、偏波面保存光ファイバ31および
32から出射した直線偏光40および41を、第2の収
束性ロッドレンズ27を用いて平行光に変換し、波長選
択フィルタ25を透過させて、光ファイバ28に入射す
るような位置に、第2の収束性ロッドレンズ27を設け
て光結合器を構成したことである。
【0016】この構成により、複屈折結晶21と磁気光
学結晶23と1/2波長板26と波長選択フィルタ25
とで、光ファイバ28から入射した光34を光ファイバ
29に一方向に通過させる偏光無依存型の光アイソレー
タを構成し、第1および第2の収束性ロッドレンズ22
および27と複屈折結晶21と波長選択フィルタ25と
で、偏波面保存光ファイバ31および32の光40およ
び41を合成する偏光ビームスプリッタと、この合成光
と光ファイバ28からの光34を合波する波長カプラと
を構成するので、従来例で説明した光ファイバ増幅器の
構成に必要な偏光ビームスプリッタ、波長カプラ、光ア
イソレータの機能を、少ない光学デバイスを用いて一体
に構成でき、小型で挿入損失が小さな光結合器が実現で
きる効果が得られる。
【0017】さらに、図2の光ファイバアレイ構成図に
示すように、光ファイバ28と29(あるいは光ファイ
バ31と32)の先端を、固定部材43および44で挟
み込んで整列させた光ファイバアレイ30(あるいは光
ファイバアレイ33)の構成を用いているので、本実施
例の光結合器の組立において、光ファイバを1本づつ調
整、固定する手間が省け、組立が容易になる効果が得ら
れる。また、例えば開口数0.1程度の光ファイバ28
および29に対して、光ファイバアレイの先端45を約
8度の斜めに研磨すれば、各光ファイバ端面での反射戻
り光を遮断できる優れた光結合器が得られる。
【0018】さらにまた、第1、第2の収束性ロッドレ
ンズ22および27は、各々光ファイバ28と29、お
よび31と32の各開口数よりも大きな開口数を有して
いるので、各光ファイバと各収束性ロッドレンズとの大
きな光結合効率が得られる効果がある。
【0019】なお、本実施例では、光ファイバ28にエ
ルビウム(Er)などの希土類元素を添加した光ファイバ
を結合する後方励起方式光ファイバ増幅器の光結合器と
して、光ファイバ28から出射した光34を光ファイバ
29に入射させる方向に光アイソレータを構成し、偏波
面保存光ファイバ31および32からの光を、光ファイ
バ28に入射させる構成とした。しかし、光ファイバ2
9にエルビウム(Er)などの希土類元素を添加した光フ
ァイバを結合し、偏波面保存光ファイバ31および32
からの光が、直線偏光37および38と同一光路を、同
一の偏波面方向で進行して、光ファイバ29に入射する
ように、第2の収束性ロッドレンズ27に結合させる偏
波面保存光ファイバ31および32の結合位置を移動さ
せ、その偏波方向を設定すれば、前方励起方式の光ファ
イバ増幅器を構成する光結合器が実現できる。
【0020】さらに、本実施例において、第1および第
2の収束性ロッドレンズ22、27を用いて光結合器を
構成したが、レンズとして各光ファイバよりも大きな開
口数を有し、中心軸外の収差を抑えた非球面レンズを用
いれば、収差による損失が小さいので、結合効率の大き
なレンズ結合系が得られ、挿入損失の小さな光結合器が
構成できる。
【0021】また、本実施例において、1/2波長板2
6を直線偏光37および38の光路中に設けて説明した
が、直線偏光35および36の光路中に設けても同じ機
能を有する。さらに、複屈折結晶21、第1および第2
の収束性ロッドレンズ22、27、波長フィルタ25、
磁気光学結晶23、1/2波長板26、各光ファイバア
レイ30、33などの光学デバイスを配置した光が通過
する空間の説明を省略したが、この空間は空気層でも、
屈折率整合剤等の透明な物質で充填されていても、ま
た、各光学デバイスの光の入出射面に施された反射防止
膜等を介して結合しても良いことは言うまでもない。
【0022】以下、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施
例における光結合器の構成図を示すものである。図3に
おいて、46はシングルモード光ファイバ28、29、
および偏波面保存光ファイバ31、32の先端を整列さ
せて固定し、端面45を斜め研磨した光ファイバアレ
イ、47は入射光の大部分を反射して光軸を約90度傾
け、一部分を透過するハーフミラーで三角プリズムの斜
辺に設けられている。48はハーフミラー47を透過し
た光50を検出する半導体受光素子、49は入射光を反
射して光軸を約90度傾ける反射面で、同じく三角プリ
ズムの斜辺に設けられたミラー、51は光を損失無く透
過させるガラスブロック等の透明部材で、複屈折結晶2
1と1/2波長板26との合計厚みとほぼ同じ厚みを持
つ。なお図3において、図1に示す部分と構成が同一あ
るいは同一機能部については、同一番号を付して説明を
省略する。本実施例が図1に示す実施例と異なる点は、
第1の収束性ロッドレンズ22と磁気光学結晶23との
間に入射光の大部分を反射して光軸を約90度傾け、一
部分を透過するハーフミラー47と、この透過した光5
0を検出する半導体受光素子48と、第2の収束性ロッ
ドレンズ27と波長選択フィルタ25との間に入射光を
反射して光軸を約90度傾けるミラー49とを設け、光
ファイバアレイ46で一体に整列させた光ファイバ2
8、29、31、32を光結合器の同一側面に構成した
ことである。
【0023】以上のように構成された光結合器につい
て、図3を用いてその動作を説明する。まず、光ファイ
バアレイ46の光ファイバ28から出射した波長1.55μ
mの光34は、複屈折結晶21に入射し、偏波面が互い
に直行する2つの直線偏光35、36に分離される。こ
の2つの直線偏光35、36は、光ファイバ28の開口
数よりも大きな開口数を有する第1の収束性ロッドレン
ズ22の中心軸からわずかにずれた位置から入射し、第
1の収束性ロッドレンズ22の他端で2つのほぼ平行光
に変換された後、ハーフミラー47に入射する。ハーフ
ミラー47は入射光軸に対して約45度傾けて配置さ
れ、入射光の大部分を反射し、一部分を透過するので、
透過した光50は半導体受光素子48で検出される。一
方、反射された2つの平行光は入射光軸に対して約90
度傾けられた後、磁気光学結晶23に入射する。磁気光
学結晶23は入射光の偏波方向を約22.5度回転させ
るので、2つの平行な直線偏光35および36の偏波方
向が各々約22.5度の回転を受け、波長選択フィルタ
25に入射する。波長選択フィルタ25は波長1.55μm
の光を反射し、波長1.48μmの光を透過する誘電体干渉
膜から構成されているので、この平行光は波長選択フィ
ルタ25で反射されて、再び磁気光学結晶23を透過す
る。透過した各平行光の偏波面は、先程と同方向にさら
に22.5度回転している。
【0024】次に、ハーフミラー45で再度光軸を約9
0度傾けられ、第1の収束性ロッドレンズ22に入射し
た2つの平行な直線偏光37および38は、第1の収束
性ロッドレンズ22の中心軸からわずかにずれた位置
で、光ファイバアレイ46の光ファイバ29の端面付近
の2点に焦点を結ぶように収束される。さらに各直線偏
光の偏波面は、1/2波長板26で先程と同方向に約4
5度の回転を受ける。それゆえ、1/2波長板26から
出射し、複屈折結晶21に入射する2つの平行な直線偏
光37および38は、その偏波方向が直線偏光35およ
び36と各々約90度異なっている。複屈折結晶21
は、偏波面が互いに直行する2つの直線偏光を同図に示
すように同一の光軸上に合成する機能を持つので、2つ
の直線偏光37および38は合成光39に変換され、光
ファイバ29に入射する。以上の動作によって、光ファ
イバアレイ46の光ファイバ28と光ファイバ29との
間に、光ファイバ28から光ファイバ29に光を通過さ
せ、逆方向を遮断する偏光無依存型の光アイソレータ
と、光ファイバ28からの出射光34を分岐してモニタ
する光分岐器と半導体検出器を構成している。
【0025】一方、光ファイバアレイ46の偏波面保存
光ファイバ31および32から出射した波長1.48μm
の、偏波面が互い直行する直線偏光40および41は、
透明部材51を透過後、第2の収束性ロッドレンズ27
の中心軸からわずかにずれた位置から入射し、第2の収
束性ロッドレンズ27の他端で各々ほぼ平行光に変換さ
れる。ここで、第2の収束性ロッドレンズ27は、偏波
面保存光ファイバ31および32よりも大きな開口数を
有している。これらの平行光40および41は、入射光
軸に対して約45度に傾けて設けたミラー49で、光軸
を約90度傾けられた後、波長選択フィルタ25を通過
する。次にこれらの平行光は、前述の直線偏光35およ
び36と同じ光路を逆方向に通過して、第1の収束性ロ
ッドレンズ22で再び収束され、複屈折結晶21で同軸
上に合成された後、この光42は光ファイバアレイ46
の光ファイバ28に入射する。光ファイバアレイ46の
偏波面保存光ファイバ31および32を設ける位置、お
よびこの光ファイバから出射した直線偏光40および4
1の偏波面方向は、各直線偏光が磁気光学結晶23で偏
波面の回転を受け、複屈折結晶21によって合成された
後、光ファイバ28に入射するような位置と偏波方向に
設定されている。以上の動作によって、偏波面保存光フ
ァイバ31および32から出射した波長1.48μmの光4
0および41を偏波合成し、波長1.55μmの光35およ
び36と合波するので、偏光ビームスプリッタ(偏波合
成器)と、波長カプラの機能を構成している。
【0026】以上の構成から、光ファイバ28にエルビ
ウム(Er)などの希土類元素を添加した光ファイバを結
合し、偏波面保存光ファイバ31および32に波長1.48
μmのポンプLDを結合して、光ファイバ29を増幅さ
れた光信号の出力端とすれば、図1に示す実施例と同じ
く、後方励起方式光ファイバ増幅器に使用する光結合器
として機能する。
【0027】以上のように本実施例の特徴は、図1に示
した本発明の実施例の構成に加えて、第1の収束性ロッ
ドレンズ22と磁気光学結晶23との間に入射光の大部
分を反射して光軸を約90度傾け、一部分を透過するハ
ーフミラー47と、この透過した光50を検出する半導
体受光素子48と、1/2波長板25と第2の収束性ロ
ッドレンズ27との間に入射光を反射して光軸を約90
度傾けるミラー49とを設け、さらに、光ファイバ2
8、29、31、32を同一側面に配置して光結合器を
構成したことである。
【0028】この構成により、複屈折結晶21と磁気光
学結晶23と1/2波長板26と波長選択フィルタ25
とで、光ファイバ28から入射した光34を光ファイバ
29に一方向に通過させる偏光無依存型の光アイソレー
タを、ハーフミラー47と半導体受光素子48とで入射
光34をモニタする光分岐器と検出器を構成し、第1お
よび第2の収束性ロッドレンズ22および27と複屈折
結晶21と波長選択フィルタ25とで、偏波面保存光フ
ァイバ31および32の光40および41を合成する偏
光ビームスプリッタと、この合成光と光ファイバ28か
らの光34を合波する波長カプラとを構成するので、従
来例で説明した後方励起方式光ファイバ増幅器の構成に
必要な偏光ビームスプリッタ、波長カプラ、光アイソレ
ータ、光分岐器および半導体受光素子の機能を、少ない
光学デバイスを用いて一体に構成でき、小型で挿入損失
が小さな光結合器が実現できる効果が得られる。
【0029】さらに、ハーフミラー47およびミラー4
9を光軸に対して約45度に配置して、光結合器に接続
する各光ファイバ28、29、31、32を同一側面に
配置し、かつ互いの光軸が平行になるよう設けているの
で、各光ファイバの取付け方向が一ヶ所にまとまり、こ
の光結合器を実装する時の光ファイバの引き回しに必要
な面積を小さくでき、小型の光ファイバ増幅器を構成す
ることができる。
【0030】さらにまた、光ファイバ28、29、3
1、32の先端を整列させた光ファイバアレイ46を構
成し、透明部材51を用いて光ファイバアレイ46との
結合面の高さを図3中の破線で示すように複屈折結晶2
1に揃えているので、本実施例の光結合器の組立におい
て、4本の光ファイバを一度に結合させることができ、
組立が容易になる効果が得られる。また、光ファイバア
レイ46の先端45を斜めに研磨して、一度に4本の光
ファイバ先端を斜めに研磨できるので、各光ファイバ端
面での反射戻り光の遮断に加えて、製作が容易な優れた
光結合器が得られる。
【0031】なお、本実施例では、光ファイバ28にエ
ルビウム(Er)などの希土類元素を添加した光ファイバ
を結合する後方励起方式光ファイバ増幅器の光結合器と
して、偏波面保存光ファイバ31および32からの光
を、光ファイバ28に入射させる構成としたが、光ファ
イバ29にエルビウム(Er)などの希土類元素を添加し
た光ファイバを結合し、偏波面保存光ファイバ31およ
び32からの光が、直線偏光37および38と同一光路
を、同一の偏波面方向で進行して、光ファイバ29に入
射するように、偏波面保存光ファイバ31および32の
結合位置を移動させ、その偏波方向を設定すれば、前方
励起方式の光ファイバ増幅器を構成する光結合器が実現
できる。
【0032】さらに、本実施例において、三角プリズム
の斜辺にハーフミラー47およびミラー49を設けたと
して説明したが、かなずしも三角プリズムを使用する必
要はない。また、ミラー49は光を反射する反射面であ
れば、三角プリズムの斜面の全反射を用いても良いこと
は言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複屈折結
晶と磁気光学結晶と1/2波長板と波長選択フィルタと
で、入射した光を一方向に通過させる光アイソレータを
構成し、第1および第2の収束性ロッドレンズと複屈折
結晶と波長選択フィルタとで、偏波面保存光ファイバか
ら出射した直線偏光を合成する偏光ビームスプリッタ
と、この合成光と前述の光アイソレータを通過する光と
を合波する光合波器とを構成するので、光ファイバ増幅
器の構成に必要な偏光ビームスプリッタ、波長カプラ、
光アイソレータの機能を、少ない光学デバイスを用いて
一体に構成でき、小型で挿入損失が小さな光結合器が実
現できる効果が得られる。
【0034】また、第1の収束性ロッドレンズと磁気光
学結晶との間に、光軸を傾けるハーフミラーと半導体受
光素子とを設けることで、入射光をモニタする光分岐器
と検出器機能を有する光結合器が構成できる効果が得ら
れる。
【0035】さらに、波長選択フィルタと第2の収束性
ロッドレンズとの間に設けたミラー、および前述のハー
フミラーを光軸に対して約45度に配置して、光結合器
に接続する各光ファイバを同一側面に設けているので、
光結合器の実装時の光ファイバの引き回しに必要な面積
を小さくできる効果が得られ、従来に比較して小型の光
ファイバ増幅器が実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光結合器の構成
【図2】本発明の実施例における光ファイバアレイ構成
【図3】本発明の第2の実施例における光結合器の構成
【図4】従来の光結合器を用いた光ファイバ増幅器の構
成図
【符号の説明】
21 複屈折結晶 22 第1の収束性ロッドレンズ 23 磁気光学結晶 24 磁石 25 波長選択フィルタ 26 1/2波長板 27 第2の収束性ロッドレンズ 28、29 光ファイバ 31、32 偏波面保存光ファイバ 30、33、46 光ファイバアレイ 34から42、50 光の進行を示す矢印 43、44 固定部材 45 光ファイバアレイの先端 47 ハーフミラー 48 半導体受光素子 49 ミラー 51 透明部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 27/28 G02F 1/09 505

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の光ファイバからの出射光を偏波面が
    互いに直行する2つの直線偏光に分離する複屈折結晶
    と、前記2つの直線偏光を略平行光に変換する第1のレ
    ンズと、前記2つの略平行光の偏波面を磁界によって回
    転させる磁気光学結晶と、前記磁気光学結晶を透過した
    2つの略平行光を反射させて再び前記磁気光学結晶に入
    射させる波長選択フィルタと、前記磁気光学結晶を再度
    透過して前記第1のレンズで収束された前記2つの反射
    光が、前記複屈折結晶で同一光軸上に合成されて第2の
    光ファイバに入射するように前記反射光の偏波面を回転
    させる旋光性結晶と、第3および第4の光ファイバから
    出射した直線偏光を略平行光に変換する第2のレンズと
    から構成し、前記第2のレンズから出射した2つの直線
    偏光が、前記波長選択フィルタを透過し、前記複屈折結
    晶で同一光軸上に合成されて前記第1または第2の光フ
    ァイバの何れかに入射するように、前記第2のレンズを
    前記波長選択フィルタの前記磁気光学結晶と反対の位置
    に配したことを特徴とする光結合器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光結合器において、第2の
    レンズと波長選択フィルタとの間に入射光を反射して光
    軸を傾ける反射面と、第1のレンズと磁気光学結晶との
    間に入射光の大部分を反射して光軸を傾け、一部分を透
    過するハーフミラーと、前記ハーフミラーを透過した光
    を検出する半導体受光素子とを設けたことを特徴とする
    光結合器。
  3. 【請求項3】ハーフミラーと反射面とを光軸に対して略
    45度に配置し、第1、第2、第3および第4の光ファ
    イバを同一側面に構成したことを特徴とする請求項2記
    載の光結合器。
  4. 【請求項4】第1および第2のレンズは、各々第1、第
    2、および第3、第4の光ファイバの開口数よりも大き
    な開口数を有する収束性ロッドレンズまたは非球面レン
    ズとしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の光結合器。
  5. 【請求項5】第1および第2の光ファイバを整列させた
    第1の光ファイバアレイと、第3および第4の光ファイ
    バを整列させた第2の光ファイバアレイとの何れか一
    方、または両方を設けたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の光結合器。
  6. 【請求項6】第1、第2、第3および第4の光ファイバ
    を整列させた第3の光ファイバアレイを設けたことを特
    徴とする請求項2記載の光結合器。
  7. 【請求項7】第1、第2、および第3の光ファイバアレ
    イの先端を斜め研磨したことを特徴とする請求項5また
    は請求項6記載の光結合器。
  8. 【請求項8】第3および第4の光ファイバを偏波面保存
    光ファイバとしたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の光結合器。
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