JP2837686B2 - 可変焦点カメラの露出制御装置 - Google Patents
可変焦点カメラの露出制御装置Info
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- JP2837686B2 JP2837686B2 JP1119527A JP11952789A JP2837686B2 JP 2837686 B2 JP2837686 B2 JP 2837686B2 JP 1119527 A JP1119527 A JP 1119527A JP 11952789 A JP11952789 A JP 11952789A JP 2837686 B2 JP2837686 B2 JP 2837686B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野 この発明は、たとえば焦点距離を変えることができ、
特に焦点距離の変化にしたがって全開時の絞り径が変化
するレンズシャッタ式の可変焦点カメラの露出制御装置
に関する。
特に焦点距離の変化にしたがって全開時の絞り径が変化
するレンズシャッタ式の可変焦点カメラの露出制御装置
に関する。
[従来の技術] 一般に、レンズシャッタ式の可変焦点カメラにあって
は、設計またはコストの制限などにより、ズーミング動
作によってF値が変化するタイプのレンズが用いられて
いる。ところが、この種のレンズを用いた場合、焦点距
離によって開放時の解像度に差が生じてしまうという欠
点がある。
は、設計またはコストの制限などにより、ズーミング動
作によってF値が変化するタイプのレンズが用いられて
いる。ところが、この種のレンズを用いた場合、焦点距
離によって開放時の解像度に差が生じてしまうという欠
点がある。
そこで、全開時の絞り径を焦点距離に応じて規制する
ことにより、どの焦点距離においてもほぼ一定の解像度
が得られるようにした可変焦点カメラの露出制御装置
が、特願昭63−55011号にて提案されている。
ことにより、どの焦点距離においてもほぼ一定の解像度
が得られるようにした可変焦点カメラの露出制御装置
が、特願昭63−55011号にて提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記した従来の可変焦点カメラの露出制御装置では、
焦点距離によってシャッタ羽根の開き始めから開放まで
の時間が異なるようにしている。このため、開放波形が
同一でなくなるばかりか、比例関係さえもなくなってし
まい、焦点距離に応じた露出演算のための補正が大変な
ものとなっていた。そこで、この発明は、露出演算の簡
単化が図れる可変焦点カメラの露出制御装置を提供する
ことを目的としている。
焦点距離によってシャッタ羽根の開き始めから開放まで
の時間が異なるようにしている。このため、開放波形が
同一でなくなるばかりか、比例関係さえもなくなってし
まい、焦点距離に応じた露出演算のための補正が大変な
ものとなっていた。そこで、この発明は、露出演算の簡
単化が図れる可変焦点カメラの露出制御装置を提供する
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明の可変焦点カ
メラの露出制御装置にあっては、絞りとシャッタとを兼
用する、開閉速度可変のセクタを有する可変焦点撮影レ
ンズを備えたカメラにおいて、前記撮影レンズの焦点距
離を検出する検出手段と、前記検出された焦点距離に応
じて前記セクタの開放時の口径より規制される開放F値
を設定する開放規制手段と、前記セクタの開閉速度を設
定する設定手段と、前記セクタの開き始めから開放口径
に至るまでの時間を略一定とするように、前記設定され
た開放F値に応じて前記設定手段を制御する制御手段と
を具備している。
メラの露出制御装置にあっては、絞りとシャッタとを兼
用する、開閉速度可変のセクタを有する可変焦点撮影レ
ンズを備えたカメラにおいて、前記撮影レンズの焦点距
離を検出する検出手段と、前記検出された焦点距離に応
じて前記セクタの開放時の口径より規制される開放F値
を設定する開放規制手段と、前記セクタの開閉速度を設
定する設定手段と、前記セクタの開き始めから開放口径
に至るまでの時間を略一定とするように、前記設定され
た開放F値に応じて前記設定手段を制御する制御手段と
を具備している。
[作用] この発明は、上記した手段により、絞りが焦点距離に
応じて変化しても開口波形は比例関係を有するようにな
るため、露出演算が開放までの時間を一定として計算で
きるようになるものである。
応じて変化しても開口波形は比例関係を有するようにな
るため、露出演算が開放までの時間を一定として計算で
きるようになるものである。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説
明する。
明する。
第1図は、この発明の露出制御装置の構成を概略的に
示すものである。
示すものである。
第1図において、ズーム手段44によりズーミング動作
が行われると、それに応じて焦点距離が変化される。す
ると、焦点距離検出手段43によって上記焦点距離が検出
され、検出された焦点距離情報(ズーム値)は制御手段
41、全開時の絞り規制手段42、ブレーキ時間計算手段4
5、および駆動電圧計算手段46にそれぞれ供給される。
が行われると、それに応じて焦点距離が変化される。す
ると、焦点距離検出手段43によって上記焦点距離が検出
され、検出された焦点距離情報(ズーム値)は制御手段
41、全開時の絞り規制手段42、ブレーキ時間計算手段4
5、および駆動電圧計算手段46にそれぞれ供給される。
シャッタ制御の開始にともなって、上記制御手段41に
より、駆動電圧設定手段35でチャージに必要な高い駆動
電圧が設定され、また選択手段36で正転手段38が選択さ
れると、シャッタ羽根としてのセクタ32の駆動が開始さ
れる。そして、セクタ32が移動され、後述するマグネッ
トへの当て付きによりチャージが完了される。すると、
チャージ完了検出手段34によってそれが検出され、その
検出信号は上記制御手段41に供給される。
より、駆動電圧設定手段35でチャージに必要な高い駆動
電圧が設定され、また選択手段36で正転手段38が選択さ
れると、シャッタ羽根としてのセクタ32の駆動が開始さ
れる。そして、セクタ32が移動され、後述するマグネッ
トへの当て付きによりチャージが完了される。すると、
チャージ完了検出手段34によってそれが検出され、その
検出信号は上記制御手段41に供給される。
チャージ完了検出手段34からの検出信号が供給される
と、制御手段41により、選択手段36でブレーキ手段39が
選択される。また、上記焦点距離検出手段43からの焦点
距離情報により、異なるブレーキ時間がブレーキ時間用
タイマ40にセットされる。すると、ブレーキ時間用タイ
マ40にセットされたブレーキ時間にしたがって、上記ブ
レーキ手段39により、チャージ用の速度から開放用の速
度に速やかに減速するためのブレーキがシャッタモータ
(図示しない)にかけられる。この場合、上記ブレーキ
時間は上記焦点距離によって変化されるものであり、上
記ブレーキ時間計算手段45によって焦点距離に応じたブ
レーキ時間が求められる。すなわち、ブレーキ時間は、
E2PROM(電気的消去可能なプログラマブル・リード・オ
ンリ・メモリ)47のテレおよびワイドのブレーキ時間テ
ーブル47aおよび47bからのデータを用いて、上記焦点距
離検出手段43からの焦点距離情報をもとに補間により求
められるようになっている。
と、制御手段41により、選択手段36でブレーキ手段39が
選択される。また、上記焦点距離検出手段43からの焦点
距離情報により、異なるブレーキ時間がブレーキ時間用
タイマ40にセットされる。すると、ブレーキ時間用タイ
マ40にセットされたブレーキ時間にしたがって、上記ブ
レーキ手段39により、チャージ用の速度から開放用の速
度に速やかに減速するためのブレーキがシャッタモータ
(図示しない)にかけられる。この場合、上記ブレーキ
時間は上記焦点距離によって変化されるものであり、上
記ブレーキ時間計算手段45によって焦点距離に応じたブ
レーキ時間が求められる。すなわち、ブレーキ時間は、
E2PROM(電気的消去可能なプログラマブル・リード・オ
ンリ・メモリ)47のテレおよびワイドのブレーキ時間テ
ーブル47aおよび47bからのデータを用いて、上記焦点距
離検出手段43からの焦点距離情報をもとに補間により求
められるようになっている。
ブレーキ時間が経過されたことが制御手段41によって
検知されると、選択手段36で再び正転手段38が選択され
る。すると、上記焦点距離情報に応じたセクタ駆動電圧
が上記駆動電圧設定手段35に送られる。この場合、上記
セクタ駆動電圧は、上記駆動電圧計算手段46によって求
められる。すなわち、上記駆動電圧は、E2PROM47のテレ
およびワイドの駆動電圧テーブル47cおよび47dからのデ
ータを用いて、上記焦点距離検出手段43からの焦点距離
情報をもとに補間により求められるようになっている。
検知されると、選択手段36で再び正転手段38が選択され
る。すると、上記焦点距離情報に応じたセクタ駆動電圧
が上記駆動電圧設定手段35に送られる。この場合、上記
セクタ駆動電圧は、上記駆動電圧計算手段46によって求
められる。すなわち、上記駆動電圧は、E2PROM47のテレ
およびワイドの駆動電圧テーブル47cおよび47dからのデ
ータを用いて、上記焦点距離検出手段43からの焦点距離
情報をもとに補間により求められるようになっている。
セクタ32が焦点距離に応じた速度が開き始める。そし
て、セクタ32の開放がシャッタ開放検出手段33によって
検出されると、その検出信号は制御手段41に供給され
る。なお、このときには、全開時の絞りが前記全開時の
絞り規制手段42により規制されている。
て、セクタ32の開放がシャッタ開放検出手段33によって
検出されると、その検出信号は制御手段41に供給され
る。なお、このときには、全開時の絞りが前記全開時の
絞り規制手段42により規制されている。
こうして、シャッタ開放検出手段33からの検出信号が
制御手段41に供給されると、選択手段36でオープン手段
37が選択される。このオープン手段37で上記セクタ32の
開放が維持されることにり、露出が行われる。
制御手段41に供給されると、選択手段36でオープン手段
37が選択される。このオープン手段37で上記セクタ32の
開放が維持されることにり、露出が行われる。
このように、焦点距離情報に応じて全開時の絞りを規
制して変化させるとともに、焦点距離情報に応じてセク
タの駆動電圧を変化させることにより、セクタが開放さ
れるまでの速度を変化させるようにしている。したがっ
て、焦点距離にかかわらず、セクタの開き始めから全開
(開放)までの時間を一定とすることができる。
制して変化させるとともに、焦点距離情報に応じてセク
タの駆動電圧を変化させることにより、セクタが開放さ
れるまでの速度を変化させるようにしている。したがっ
て、焦点距離にかかわらず、セクタの開き始めから全開
(開放)までの時間を一定とすることができる。
第2図は、この発明が適用される可変焦点カメラの概
略構成を示すものである。すなわち、カメラ本体10のCP
U(セントラル・プロセシング・ユニット)11は、上述
した露出制御を含むカメラ全体の動作を制御するもので
ある。このCPU11には、フィルム12のISO感度情報がDXコ
ード入力部13により、また被写体14の被写体輝度情報が
測光部15によりそれぞれ供給される。さらに、ズーム
(第1図のズーム手段44に対する)16の現在の位置情報
(ズーム値)がズーム・エンコーダ(第1図の焦点距離
検出手段43に対応する)17より供給されるようになって
おり、これら3つの情報をもとにCPU11内で秒時などの
シャッタ制御に必要なデータが演算される。
略構成を示すものである。すなわち、カメラ本体10のCP
U(セントラル・プロセシング・ユニット)11は、上述
した露出制御を含むカメラ全体の動作を制御するもので
ある。このCPU11には、フィルム12のISO感度情報がDXコ
ード入力部13により、また被写体14の被写体輝度情報が
測光部15によりそれぞれ供給される。さらに、ズーム
(第1図のズーム手段44に対する)16の現在の位置情報
(ズーム値)がズーム・エンコーダ(第1図の焦点距離
検出手段43に対応する)17より供給されるようになって
おり、これら3つの情報をもとにCPU11内で秒時などの
シャッタ制御に必要なデータが演算される。
シャッタは、ズーム16の位置に応じて開放時の開口径
を規制する開放絞り(第1図の全開時の絞り規制手段42
に対応する)18、シャッタモータ(後述する)に連動さ
れたセクタ32、上記セクタ32の開閉を検知するフォトイ
ンタラプタ(以下、P.I.と略記する)20、上記セクタ32
を吸着してチャージを行うマグネット(以下、Mgと略記
する)21、および前記チャージ完了検出手段34としての
AE(自動露光)スイッチ(以下、AEswと略記する)22に
よって構成されている。
を規制する開放絞り(第1図の全開時の絞り規制手段42
に対応する)18、シャッタモータ(後述する)に連動さ
れたセクタ32、上記セクタ32の開閉を検知するフォトイ
ンタラプタ(以下、P.I.と略記する)20、上記セクタ32
を吸着してチャージを行うマグネット(以下、Mgと略記
する)21、および前記チャージ完了検出手段34としての
AE(自動露光)スイッチ(以下、AEswと略記する)22に
よって構成されている。
上記P.I.20の検知信号は、フォトインタラプタ入力部
26を介して前記CPU11に供給される。
26を介して前記CPU11に供給される。
上記Mg21は、マグネット制御部24に介して前記CPU11
により制御される。
により制御される。
上記AEsw22は、Mg21を吸着可能な位置に図示しないギ
アが回転されるとオンからオフとされ、セクタ32の全開
によりオンされるものである。このAEswの22のオン/オ
フ信号は、AEsw検知部25により上記CPU11に供給され
る。
アが回転されるとオンからオフとされ、セクタ32の全開
によりオンされるものである。このAEswの22のオン/オ
フ信号は、AEsw検知部25により上記CPU11に供給され
る。
CPU11により、モータ制御回路23を介して図示しない
シャッタモータが回転されると、上記ギアがMg21の吸着
可能な位置まで回転されることにより、上記AEsw22がオ
フとされる。そして、マグネット制御部24を介してMg21
が通電されると、セクタ32がシャッタモータの回転に応
じて開き始める。ここでは、ズーム16によって開放絞り
18の開口径が異なるので、その焦点距離に応じてシャッ
タモータの駆動電圧を変えることにより、セクタ32の開
放までの時間が等しくされる。セクタ32が開放される
と、シャッタモータにブレーキがかけされて回転が止め
られるとともに、シャッタのF値(以下、F No.と略記
する)による秒時の経過にともなってMg21が飛ばされ
る。
シャッタモータが回転されると、上記ギアがMg21の吸着
可能な位置まで回転されることにより、上記AEsw22がオ
フとされる。そして、マグネット制御部24を介してMg21
が通電されると、セクタ32がシャッタモータの回転に応
じて開き始める。ここでは、ズーム16によって開放絞り
18の開口径が異なるので、その焦点距離に応じてシャッ
タモータの駆動電圧を変えることにより、セクタ32の開
放までの時間が等しくされる。セクタ32が開放される
と、シャッタモータにブレーキがかけされて回転が止め
られるとともに、シャッタのF値(以下、F No.と略記
する)による秒時の経過にともなってMg21が飛ばされ
る。
また、上記CPU11では、測距部28によって測距された
被写体14までの距離と、上記ISO感度情報と、上記Mg21
を飛ばすときのF No.、およびメイン・コンデンサの充
電電圧によってストロボ19の発光時間が求められる。そ
して、この発光時間にしたがってストロボ発光制御回路
27を制御して、発光のガイド・ナンバ(以下、G No.と
略記する)を変えることにより、適正な露出が行われ
る。
被写体14までの距離と、上記ISO感度情報と、上記Mg21
を飛ばすときのF No.、およびメイン・コンデンサの充
電電圧によってストロボ19の発光時間が求められる。そ
して、この発光時間にしたがってストロボ発光制御回路
27を制御して、発光のガイド・ナンバ(以下、G No.と
略記する)を変えることにより、適正な露出が行われ
る。
第3図および第4図は、上記シャッタのメカ的な機構
の主要部分について概略的に示すものである。
の主要部分について概略的に示すものである。
第3図において、51はAEギアであり、このAEギア51は
第4図に示すシャッタモータ61により回転されるように
なっている。52はシーソ部材であり、このシーソ部材52
は上記AEギア51に設けられたピンが当接されることによ
り支点Aを中心に回動されるようになっている。シーソ
部材52の一端には、図示内側方向にバネ57による付勢力
が付勢され、他端にはセクタ32を開閉するための開閉ピ
ン56が設けられている。53はAEアイドルギア、54はチャ
ージギアであり、このチャージギア54にはAEアイドルギ
ア53により上記AEギア51の回転が伝達されるようになっ
ている。55はMgアームであり、このMgアーム55は上記チ
ャージギア54のカム面の接触によって軸支された支点B
を中心に回動されるようになっている。Mgアーム55の一
端は、上記シーソ部材52の回動中心(支点A)と一体的
に構成されているとともに、他端には飛び方向(図示上
側方向)にバネ58による付勢力が付勢されている。59は
上記Mgアーム55の他端に設けられたアマーチャであり、
このアマーチャ59は前記Mg21に当て付けられた後、Mg21
の通電により吸着されるようになっている。
第4図に示すシャッタモータ61により回転されるように
なっている。52はシーソ部材であり、このシーソ部材52
は上記AEギア51に設けられたピンが当接されることによ
り支点Aを中心に回動されるようになっている。シーソ
部材52の一端には、図示内側方向にバネ57による付勢力
が付勢され、他端にはセクタ32を開閉するための開閉ピ
ン56が設けられている。53はAEアイドルギア、54はチャ
ージギアであり、このチャージギア54にはAEアイドルギ
ア53により上記AEギア51の回転が伝達されるようになっ
ている。55はMgアームであり、このMgアーム55は上記チ
ャージギア54のカム面の接触によって軸支された支点B
を中心に回動されるようになっている。Mgアーム55の一
端は、上記シーソ部材52の回動中心(支点A)と一体的
に構成されているとともに、他端には飛び方向(図示上
側方向)にバネ58による付勢力が付勢されている。59は
上記Mgアーム55の他端に設けられたアマーチャであり、
このアマーチャ59は前記Mg21に当て付けられた後、Mg21
の通電により吸着されるようになっている。
第4図において、32,32は一対のセクタであり、この
セクタ32,32はそれぞれがピン32b,32bにより回動自在に
支持されている。また、セクタ32,32にはそれぞれ長孔3
2a,32aが形成されており、この長孔32a,32aの互いに重
なり合う部分には上記開閉ピン56が挿入されている。す
なわち、上記セクタ32,32は、開閉ピン56の上下方向の
移動により、それぞれのピン32b,32bを中心に開閉され
るようになっている。また。セクタ32,32の開閉に応じ
て、P.I.20の出力が変化されるようになっている。
セクタ32,32はそれぞれがピン32b,32bにより回動自在に
支持されている。また、セクタ32,32にはそれぞれ長孔3
2a,32aが形成されており、この長孔32a,32aの互いに重
なり合う部分には上記開閉ピン56が挿入されている。す
なわち、上記セクタ32,32は、開閉ピン56の上下方向の
移動により、それぞれのピン32b,32bを中心に開閉され
るようになっている。また。セクタ32,32の開閉に応じ
て、P.I.20の出力が変化されるようになっている。
ここで、上記のような構成におけるシャッタ機構の動
作について説明する、たとえば、第3図(a)および第
4図(a)に示すように、セクタ32,32が閉じられてい
る状態において、シャッタモータ61が駆動されたとす
る。すると、シャッタモータ61の回転に応じて、AEギア
51とチャージギア54とが一対一で回転される。
作について説明する、たとえば、第3図(a)および第
4図(a)に示すように、セクタ32,32が閉じられてい
る状態において、シャッタモータ61が駆動されたとす
る。すると、シャッタモータ61の回転に応じて、AEギア
51とチャージギア54とが一対一で回転される。
この結果、第3図(b)に示す如く、チャージギア54
のカム面によりMgアーム55がチャージされるとともに、
アマーチャ59とMg21とがメカ的に当て付けられる。ま
た、同時に、AEギア51のピンによりシーソ部材52がチャ
ージされ、セクタ32,32の開きが防止される。この場
合、Mgアーム55のチャージでシーソ部材52の回動中心が
移動されることによってセクタ32,32が開かれるのを、
シーソ部材52のチャージによって上記回動中心の移動分
を補正するようにしている。
のカム面によりMgアーム55がチャージされるとともに、
アマーチャ59とMg21とがメカ的に当て付けられる。ま
た、同時に、AEギア51のピンによりシーソ部材52がチャ
ージされ、セクタ32,32の開きが防止される。この場
合、Mgアーム55のチャージでシーソ部材52の回動中心が
移動されることによってセクタ32,32が開かれるのを、
シーソ部材52のチャージによって上記回動中心の移動分
を補正するようにしている。
一方、Mgアーム55のチャージが完了される直前におい
て、図示しないAEsw22の状態がオンからオフに変化され
る。この変化にともなって、Mg21の通電が開始されるこ
とにより、上記アマーチャ59がMg21によって吸着され
る。
て、図示しないAEsw22の状態がオンからオフに変化され
る。この変化にともなって、Mg21の通電が開始されるこ
とにより、上記アマーチャ59がMg21によって吸着され
る。
この状態において、一端はシャッタモータ61にブレー
キがかけられ、この後にセクタ駆動用の電圧によりシャ
ッタモータ61が再駆動される。このセクタ駆動用の電圧
を焦点距離に応じて変化させることにより。セクタ32,3
2が開き始めてから、開放絞りまでセクタ32,32が開かれ
るまでの時間が一定とされるようになっている。
キがかけられ、この後にセクタ駆動用の電圧によりシャ
ッタモータ61が再駆動される。このセクタ駆動用の電圧
を焦点距離に応じて変化させることにより。セクタ32,3
2が開き始めてから、開放絞りまでセクタ32,32が開かれ
るまでの時間が一定とされるようになっている。
すなわち、第3図(b)に示すチャージ完了状態か
ら、さらにシャッタモータ61がセクタ駆動用の電圧によ
り駆動されると、その回転にともなってAEギア51が回転
される。すると、第3図(c)に示す如く、AEギア51の
回転に追従してシーソ部材52が回動され、開閉ピン56が
上側方向に移動される。これにより、第4図(b)に示
すように、セクタ32,32が開かれる。
ら、さらにシャッタモータ61がセクタ駆動用の電圧によ
り駆動されると、その回転にともなってAEギア51が回転
される。すると、第3図(c)に示す如く、AEギア51の
回転に追従してシーソ部材52が回動され、開閉ピン56が
上側方向に移動される。これにより、第4図(b)に示
すように、セクタ32,32が開かれる。
通常、セクタ32,32が閉じられた状態においては、第
4図(a)に示すように、一方のセクタ32の先端部がP.
I.20を遮光するようになっている。この状態からセクタ
32,32が開き始めると、第4図(b)に示すように、そ
の先端部がP.I.20から外れるため、遮光から透光に変化
される。しかし、実際にセクタ32,32が開かれるのは、
P.I.20が透光に変ってから、さらに一定の距離を動いて
からである。
4図(a)に示すように、一方のセクタ32の先端部がP.
I.20を遮光するようになっている。この状態からセクタ
32,32が開き始めると、第4図(b)に示すように、そ
の先端部がP.I.20から外れるため、遮光から透光に変化
される。しかし、実際にセクタ32,32が開かれるのは、
P.I.20が透光に変ってから、さらに一定の距離を動いて
からである。
一方、セクタ32,32が開かれている状態において、Mg2
1の通電が停止、つまりMg21が飛ばされたとする。する
と、バネ58によってMgアーム55が上側方向に移動され、
この移動によりシーソ部材52の開閉ピン56が下方に移動
される。これにより、第4図(b)に示す開放位置か
ら、第4図(a)に示す閉塞位置にセクタ32,32が閉じ
られる。
1の通電が停止、つまりMg21が飛ばされたとする。する
と、バネ58によってMgアーム55が上側方向に移動され、
この移動によりシーソ部材52の開閉ピン56が下方に移動
される。これにより、第4図(b)に示す開放位置か
ら、第4図(a)に示す閉塞位置にセクタ32,32が閉じ
られる。
なお、上記Mg21の断線などによりアーマチャ59を吸着
できない場合、セクタ32,32は開かないようになってい
る。また、開放の途中においてセクタ32,32を止める場
合には、シャッタモータ61にブレーキをかけることで行
うようになっている。さらに、秒時が開放に達しないと
き、つまりセクタ32,32を開放の途中で閉じる場合は、
上記と同様にMg21の通電を停止することで行うようにな
っている。
できない場合、セクタ32,32は開かないようになってい
る。また、開放の途中においてセクタ32,32を止める場
合には、シャッタモータ61にブレーキをかけることで行
うようになっている。さらに、秒時が開放に達しないと
き、つまりセクタ32,32を開放の途中で閉じる場合は、
上記と同様にMg21の通電を停止することで行うようにな
っている。
次に、開口波形、つまりレンズを通った光量の波形に
ついて説明する。
ついて説明する。
第5図は、セクタ駆動電圧を3Vとしたときのテレ時の
開口波形を示すものである。この場合の開放絞りは、セ
クタ32,32の全開と同じである。このため、セクタ32,32
の開放波形がそのままシャッタの開放波形となる。
開口波形を示すものである。この場合の開放絞りは、セ
クタ32,32の全開と同じである。このため、セクタ32,32
の開放波形がそのままシャッタの開放波形となる。
第6図は、ワイド時の開口波形を示すものである。ワ
イドの場合、倍率がテレよりも小さいので、逆に光量が
多くなり、開口波形は図示破線で示すように高くなる。
しかし、開放時の被写界深度を深くするために、開放の
途中でセクタ32,32の開放が停止されるようにしてい
る。したがって、同じ駆動電圧(たとえば3V)にてセク
タ32,32を駆動すると、テレの開放までの時間がワイド
の開放までの時間よりも短くなる。このため、露出秒時
の演算は複雑となる。
イドの場合、倍率がテレよりも小さいので、逆に光量が
多くなり、開口波形は図示破線で示すように高くなる。
しかし、開放時の被写界深度を深くするために、開放の
途中でセクタ32,32の開放が停止されるようにしてい
る。したがって、同じ駆動電圧(たとえば3V)にてセク
タ32,32を駆動すると、テレの開放までの時間がワイド
の開放までの時間よりも短くなる。このため、露出秒時
の演算は複雑となる。
そこで、ワイド時のセクタ駆動電圧をテレよりも低く
し、図示実線で示すように、開放までの時間Toを焦点距
離とは無関係に一定とするようにしている。これによ
り、露出秒時の演算が簡単に行えるようになる。
し、図示実線で示すように、開放までの時間Toを焦点距
離とは無関係に一定とするようにしている。これによ
り、露出秒時の演算が簡単に行えるようになる。
すなわち、現在の焦点距離情報をZMとし、テレおよび
ワイドの焦点距離情報をそれぞれZTおよびZWとすると、
前記ブレーキ時間計算手段45では直線で近似することに
より、ブレーキ時間が、 ブレーキ時間 =(ZT−ZM)×ワイドのブレーキ時間+ (ZM−ZW)×テレのブレーキ時間 から簡単に計算できる。ただし、テレおよびワイドのブ
レーキ時間は、前記E2PROM47のテレおよびワイドのブレ
ーキ時間テーブル47aおよび47bよりそれぞれ供給される
データである。
ワイドの焦点距離情報をそれぞれZTおよびZWとすると、
前記ブレーキ時間計算手段45では直線で近似することに
より、ブレーキ時間が、 ブレーキ時間 =(ZT−ZM)×ワイドのブレーキ時間+ (ZM−ZW)×テレのブレーキ時間 から簡単に計算できる。ただし、テレおよびワイドのブ
レーキ時間は、前記E2PROM47のテレおよびワイドのブレ
ーキ時間テーブル47aおよび47bよりそれぞれ供給される
データである。
同様にして、セクタ駆動電圧は、前記駆動電圧計算手
段46において、 駆動電圧 =(ZT−ZM)×ワイドの駆動電圧+ (ZM−ZW)×テレの駆動電圧 から簡単に計算できる。ただし、テレおよびワイドの駆
動電圧は、前記E2PROM47のテレおよびワイドの駆動電圧
テーブル47cおよび47dよりそれぞれ供給されるデータで
ある。
段46において、 駆動電圧 =(ZT−ZM)×ワイドの駆動電圧+ (ZM−ZW)×テレの駆動電圧 から簡単に計算できる。ただし、テレおよびワイドの駆
動電圧は、前記E2PROM47のテレおよびワイドの駆動電圧
テーブル47cおよび47dよりそれぞれ供給されるデータで
ある。
このようにして計算された値、たとえばセクタ駆動電
圧は、第7図に示すD/A変換手段72によって電圧に変換
される。この電圧信号は、オペアンプ72を介してトラン
ジスタ74のベースに供給される。このトランジスタ74の
コレクタには、抵抗73を介して電源電圧Vccが供給され
ている。したがって、上記電圧信号によってトランジス
タ74のベース電圧を制御することにより、前記シャッタ
モータ61がブリッジ回路により駆動される。この場合、
点αと点βにおける電位は、イマジナリショートによっ
て同電位とされている。このため、シャッタモータ61の
負荷変動にかかわらず、一定の駆動電圧が保持しつづけ
られるようになっている。
圧は、第7図に示すD/A変換手段72によって電圧に変換
される。この電圧信号は、オペアンプ72を介してトラン
ジスタ74のベースに供給される。このトランジスタ74の
コレクタには、抵抗73を介して電源電圧Vccが供給され
ている。したがって、上記電圧信号によってトランジス
タ74のベース電圧を制御することにより、前記シャッタ
モータ61がブリッジ回路により駆動される。この場合、
点αと点βにおける電位は、イマジナリショートによっ
て同電位とされている。このため、シャッタモータ61の
負荷変動にかかわらず、一定の駆動電圧が保持しつづけ
られるようになっている。
第8図は、シャッタ制御の際のタイミングチャートを
示すものである。
示すものである。
まず、前記シャッタモータ61は、Mgアーム55のチャー
ジを行う時間を短くするために、たとえば3Vという高い
電圧にてその駆動が開始される。
ジを行う時間を短くするために、たとえば3Vという高い
電圧にてその駆動が開始される。
そして、Mgアーム55のチャージ完了直前に、AEsw22の
状態がオンからオフに変化されると、シャッタモータ61
に焦点距離に応じたブレーキ時間(AEBRKD)だけブレー
キがかけられる。この後、焦点距離より決定されるセク
タ駆動電圧(SECTRV)により再びシャッタモータ61が駆
動される。
状態がオンからオフに変化されると、シャッタモータ61
に焦点距離に応じたブレーキ時間(AEBRKD)だけブレー
キがかけられる。この後、焦点距離より決定されるセク
タ駆動電圧(SECTRV)により再びシャッタモータ61が駆
動される。
一方、セクタ32,32が開放される直前において、P.I.2
0の状態が遮光から透光に変化されると、焦点距離に応
じたトリガ時間(AETRGB)の経過を待ち、さらにシャッ
タ秒時が経過されると、Mg21が非通電状態とされる。こ
の間、セクタ32,32の開放がAEsw22のオフにより検知さ
れると、シャッタモータ61にブレーキがかけられ、これ
によりセクタ32,32は開放されたままの状態で停止され
ている。
0の状態が遮光から透光に変化されると、焦点距離に応
じたトリガ時間(AETRGB)の経過を待ち、さらにシャッ
タ秒時が経過されると、Mg21が非通電状態とされる。こ
の間、セクタ32,32の開放がAEsw22のオフにより検知さ
れると、シャッタモータ61にブレーキがかけられ、これ
によりセクタ32,32は開放されたままの状態で停止され
ている。
また、この実施例においては、Mg21の切れ遅れ時間
(Mg21の通電を停止してから実際にMg21が切れ始めるま
での時間)内に、ストロボ19が必要に応じて発光され
る。したがって、ストロボ発光時のF No.はMg21を停止
するときのF No.であり、このF No.と、被写体14までの
距離情報と、フィルム12のISO感度情報とによりストロ
ボ19のG No.が決定される。この場合、ストロボ19が、
たとえば330Vまで充電できるようになっているとする
と、330Vのときの発光時間とG No.との関係は一対一に
対応される。このため、G No.から逆に発光時間を求め
ることができ、これにもとづいて実際の発光が制御され
る。
(Mg21の通電を停止してから実際にMg21が切れ始めるま
での時間)内に、ストロボ19が必要に応じて発光され
る。したがって、ストロボ発光時のF No.はMg21を停止
するときのF No.であり、このF No.と、被写体14までの
距離情報と、フィルム12のISO感度情報とによりストロ
ボ19のG No.が決定される。この場合、ストロボ19が、
たとえば330Vまで充電できるようになっているとする
と、330Vのときの発光時間とG No.との関係は一対一に
対応される。このため、G No.から逆に発光時間を求め
ることができ、これにもとづいて実際の発光が制御され
る。
第9図は、シャッタボタンの操作による一連のレリー
ズシーケンスを示すタイミングチャートである。
ズシーケンスを示すタイミングチャートである。
シャッタボタンの操作によってレリーズスイッチ(以
下、レリーズswと略記する)がオンされると、まずレン
ズの繰り出し動作が行われる。続いて、シャッタモータ
61によるシャッタのチャージ動作、セクタ32,32の開閉
による露出動作、フィルム12の1コマ巻上げ動作、およ
びレンズのリセット動作が順に行われる。
下、レリーズswと略記する)がオンされると、まずレン
ズの繰り出し動作が行われる。続いて、シャッタモータ
61によるシャッタのチャージ動作、セクタ32,32の開閉
による露出動作、フィルム12の1コマ巻上げ動作、およ
びレンズのリセット動作が順に行われる。
なお、赤目の低減モードが設けられている場合には、
露出動作の前に一定時間ごとに一定回数のプリ発光が行
われる。この赤目低減モードは、プリ発光によって被写
体14の瞳孔を小さくすることにより、本発光時に起こる
赤目をでにくくするものである。
露出動作の前に一定時間ごとに一定回数のプリ発光が行
われる。この赤目低減モードは、プリ発光によって被写
体14の瞳孔を小さくすることにより、本発光時に起こる
赤目をでにくくするものである。
具体的には、まず、1回のプリ発光が行われ、次にレ
ンズモータによるレンズの繰り出しが行われる。この
後、プリ発光は、50msごとに11回、さらにシャッタモー
タ61によるシャッタのチャージ動作中においては50msご
とに行われる。たとえば、シャッタチャージ時間が50ms
〜100msのときには1回、100ms〜150msのときには2
回、それぞれ発光される。そして、チャージ動作が終了
されると、再度発光され、露出動作に移行される。
ンズモータによるレンズの繰り出しが行われる。この
後、プリ発光は、50msごとに11回、さらにシャッタモー
タ61によるシャッタのチャージ動作中においては50msご
とに行われる。たとえば、シャッタチャージ時間が50ms
〜100msのときには1回、100ms〜150msのときには2
回、それぞれ発光される。そして、チャージ動作が終了
されると、再度発光され、露出動作に移行される。
プリ発光の発光G No.や発光間隔および発光回数は赤
目の低減に大きく影響するため、シャッタのチャージ動
作中にもプリプ発光を是非とも行いたい。そこで、本実
施例では、シャッタチャージ動作中に50msのタイマを走
らせ、50msごとにチャージ動作と並列的にプリ発光が行
われるようにしている。
目の低減に大きく影響するため、シャッタのチャージ動
作中にもプリプ発光を是非とも行いたい。そこで、本実
施例では、シャッタチャージ動作中に50msのタイマを走
らせ、50msごとにチャージ動作と並列的にプリ発光が行
われるようにしている。
次に、マルチ発光モード時におけるストロボ19の発光
動作について、第10図および第11図を参照して説明す
る。
動作について、第10図および第11図を参照して説明す
る。
本実施例のマルチ発光モードでは、第11図(a)に示
すように、開放時に4回の発光が50msの間隔ごとに行わ
れるようにしている。
すように、開放時に4回の発光が50msの間隔ごとに行わ
れるようにしている。
第10図(a)は、充電電圧が330Vのときの、ストロボ
19のメイン・コンデンサの充電電圧と発光時間との関係
を示すものである。光量、つまりストロボ19のG No.
は、コンデンサの容量および充電電圧の2乗に比例す
る。
19のメイン・コンデンサの充電電圧と発光時間との関係
を示すものである。光量、つまりストロボ19のG No.
は、コンデンサの容量および充電電圧の2乗に比例す
る。
そこで、4回の発光とも同じG No.にするためには、
発光時間をたとえば88μs,128μs,190μs,300μsと、
後になるほど長くする必要がある。ここで、ストロボ19
には最低発光可能電圧があり、それ以下の電圧では発光
されないようになっている。このため、4回目の発光が
行われるときの充電電圧が最低発光可能電圧(たとえば
190V)以下にならぬよう、各発光時間の設定に注意しな
ければならない。
発光時間をたとえば88μs,128μs,190μs,300μsと、
後になるほど長くする必要がある。ここで、ストロボ19
には最低発光可能電圧があり、それ以下の電圧では発光
されないようになっている。このため、4回目の発光が
行われるときの充電電圧が最低発光可能電圧(たとえば
190V)以下にならぬよう、各発光時間の設定に注意しな
ければならない。
第11図に、上記発光と充電電圧とのタイミングを示し
ている。
ている。
また、第10図(b)に示す如く、充電電圧が始めにた
とえば260Vしかないときも、上記と同様に、それぞれの
発光のG No.が等しくなるように各発光時間が設定され
るようになっている。ちなみに、充電電圧が260Vのとき
の発光時間は、たとえば48μs,56μs,66μs,78μsに設
定されている。
とえば260Vしかないときも、上記と同様に、それぞれの
発光のG No.が等しくなるように各発光時間が設定され
るようになっている。ちなみに、充電電圧が260Vのとき
の発光時間は、たとえば48μs,56μs,66μs,78μsに設
定されている。
なお、充電電圧は、たとえば260Vから310Vまでを260
V、310Vから330Vまでを330Vとして2つに場合分けして
も良いし、細かく分類しても良い。また、本実施例で
は、充電電圧しか考慮していないが、発光時のF No.、
被写体14までの距離、およびフィルム12のISO感度によ
ってG No.を求め、これにもとづいて発光時間を決定す
るようにしても良い。
V、310Vから330Vまでを330Vとして2つに場合分けして
も良いし、細かく分類しても良い。また、本実施例で
は、充電電圧しか考慮していないが、発光時のF No.、
被写体14までの距離、およびフィルム12のISO感度によ
ってG No.を求め、これにもとづいて発光時間を決定す
るようにしても良い。
第12図のフローチャートは、第1レリーズswのオンか
らレリーズまでの一連の処理「REL」を示すものであ
る。
らレリーズまでの一連の処理「REL」を示すものであ
る。
写真撮影時において、第1レリーズswがオンされる
と、まず測距部28による測距と測光部15による測光とが
行われる。
と、まず測距部28による測距と測光部15による測光とが
行われる。
これら測距情報および被写体輝度情報をもとに、CPU1
1によってレンズの繰り出し量が演算される。
1によってレンズの繰り出し量が演算される。
このとき、すでにズーム・エンコーダ17からの焦点距
離情報(ズーム値)によってズーム位置は分かっている
ので、ズーム16による繰り出し量の補正が合わせて行わ
れる。ここでは、距離(d)の2乗の対数圧縮値Dv(Dv
=log2d2)が求められる。
離情報(ズーム値)によってズーム位置は分かっている
ので、ズーム16による繰り出し量の補正が合わせて行わ
れる。ここでは、距離(d)の2乗の対数圧縮値Dv(Dv
=log2d2)が求められる。
そして、ズーム値に応じた開放時の絞り値(Av)が、
開放絞り値Avo(アペックス表示)に代入される。この
開放絞り値Avoは焦点距離によって変化される。
開放絞り値Avo(アペックス表示)に代入される。この
開放絞り値Avoは焦点距離によって変化される。
次に、開放までの秒時の対数圧縮値(シャッタ秒時T
v)が、開放シャッタ秒時(第8図(a)の開口波形に
おける24msに対応する)Tvoに代入される。
v)が、開放シャッタ秒時(第8図(a)の開口波形に
おける24msに対応する)Tvoに代入される。
また、開放シャッタ秒時Tvoにシャッタ秒時Tvの補正
値(TvSFT)が加えられる。通常、この補正値は「0」
である。しかし、シャッタの制作上、メカ的に調整でき
ない場合などにおいては、この補正値による調整が可能
とされる。
値(TvSFT)が加えられる。通常、この補正値は「0」
である。しかし、シャッタの制作上、メカ的に調整でき
ない場合などにおいては、この補正値による調整が可能
とされる。
続いて、測光部15からの被写体輝度情報BvとDXコード
入力部13からのISO感度情報Svとの加算によって露出値
入力Ev(Ev=Bv+Sv)が求められる。
入力部13からのISO感度情報Svとの加算によって露出値
入力Ev(Ev=Bv+Sv)が求められる。
また、露出値Evには、上記開放シャッタ秒時Tvoと同
様に、Evの補正値(EvSFT)が加えられる。
様に、Evの補正値(EvSFT)が加えられる。
上記開放絞り値Avoと開放シャッタ秒時Tvoとが求めら
れると、これらからシャッタの開放波形が理解できるの
で、上記開放絞り値Avoと開放シャッタ秒時Tvoと露出値
Evとから秒時が計算される。
れると、これらからシャッタの開放波形が理解できるの
で、上記開放絞り値Avoと開放シャッタ秒時Tvoと露出値
Evとから秒時が計算される。
続いて、本発光の許可/禁止、および赤目低減モード
時のプリ発光の許可/禁止が判断される。すなわち、ス
トロボ19を発光させる場合には発光フラグ、プリ発光フ
ラグがそれぞれ「1」に、禁止する場合には「0」に設
定される。したがって、マルチ発光モードおよび強制発
光モード時には、それぞれのフラグが「1」に、またス
トロボオフモードのときには、「0」に設定される。
時のプリ発光の許可/禁止が判断される。すなわち、ス
トロボ19を発光させる場合には発光フラグ、プリ発光フ
ラグがそれぞれ「1」に、禁止する場合には「0」に設
定される。したがって、マルチ発光モードおよび強制発
光モード時には、それぞれのフラグが「1」に、またス
トロボオフモードのときには、「0」に設定される。
また、ノーマルモードおよび赤目低減モードのとき、
つまりマルチ発光モード、強制発光モード、またはスト
ロボオフモードでない場合には、前記ズーム値に応じて
手振れの秒時が計算される。ズーム値によって手振れの
秒時が異なるのは、開放時のFNo.と焦点距離とがズーム
値によって異なるために被写界深度も異なり、手振れに
よる可能性のある秒時がズーム値によって異なるためで
ある。
つまりマルチ発光モード、強制発光モード、またはスト
ロボオフモードでない場合には、前記ズーム値に応じて
手振れの秒時が計算される。ズーム値によって手振れの
秒時が異なるのは、開放時のFNo.と焦点距離とがズーム
値によって異なるために被写界深度も異なり、手振れに
よる可能性のある秒時がズーム値によって異なるためで
ある。
そして、実際の秒時と手振れ秒時とが比較(秒時>手
振れ秒時)される。
振れ秒時)される。
この比較の結果、実際の秒時が手振れ秒時より遅い場
合(低速の場合)には、実際の秒時が手振れ秒時に変更
される。
合(低速の場合)には、実際の秒時が手振れ秒時に変更
される。
また、発光フラグが「1」に設定される。
さらに、赤目低減モードのときは、プリ発光フラグも
「1」に設定される。
「1」に設定される。
一方、実際の秒時が手振れ秒時よりも速いと判断され
た場合(高速の場合)、逆光か否かが判断される。
た場合(高速の場合)、逆光か否かが判断される。
遮光時には、低輝度時と同様に、発光フラグが「1」
に設定される。
に設定される。
また、赤目低減モードのときには、プリ発光フラグも
「1」に設定される。
「1」に設定される。
続いて、ストロボ19の充電電圧が260V以上(充電電圧
≧260V)か否かが判断される。
≧260V)か否かが判断される。
充電電圧が260V以下のときには、発光フラグおよびプ
リ発光フラグがそれぞれ「0」に設定され、発光が禁止
される。
リ発光フラグがそれぞれ「0」に設定され、発光が禁止
される。
また、260V以上の充電電圧を確認した後、トリガ時
間、つまりP.I.20の状態が遮光から透光に変ってから実
際にセクタ32,32が開くまでの時間が計算される。この
場合、セクタ32,32の駆動電圧が、ワイドでは低く、テ
レでは高い。このため、このトリガ時間は、テレで最
小、ワイドで最大となる、しかし、メカ的な組み付けな
どによるばらつきが生じ、個々のシャッタでそれぞれの
値が異なる。そこで、最大値の最小値との差(テレとワ
イドとの差)と最小値(テレの値)とをそれぞれE2PROM
47に持たせ、中間のズーム値は補間により求めるように
している。
間、つまりP.I.20の状態が遮光から透光に変ってから実
際にセクタ32,32が開くまでの時間が計算される。この
場合、セクタ32,32の駆動電圧が、ワイドでは低く、テ
レでは高い。このため、このトリガ時間は、テレで最
小、ワイドで最大となる、しかし、メカ的な組み付けな
どによるばらつきが生じ、個々のシャッタでそれぞれの
値が異なる。そこで、最大値の最小値との差(テレとワ
イドとの差)と最小値(テレの値)とをそれぞれE2PROM
47に持たせ、中間のズーム値は補間により求めるように
している。
トリガ時間が求められると、このトリガ時間と先に求
めた秒時との和により、実際のシャッタ制御用の秒時が
求められる。
めた秒時との和により、実際のシャッタ制御用の秒時が
求められる。
また、実際の開放時間も、上記トリガ時間をもとにし
て求められる。
て求められる。
続いて、G No.の値Gvが計算される。このG No.の値Gv
は、前記開放Av値(Avo)、距離の2乗の対数圧縮値D
v、ISO感度情報Sv、開放Tv値(Tvo)、および秒時のTv
値(Tvs)などより求められる。
は、前記開放Av値(Avo)、距離の2乗の対数圧縮値D
v、ISO感度情報Sv、開放Tv値(Tvo)、および秒時のTv
値(Tvs)などより求められる。
また、上記において求められたG No.の値Gvには、補
正値が加えられる。この補正値の加算は、たとえばスト
ロボ19を構成するキセノン管の特性が多少変化された場
合であっても、適正なG No.が得られることを可能とす
るものである。すなわち、330Vで発光させるときの発光
時間TFLとそのときのGV値GV xとの関係を、 GV x=f(TFL) で表わすと、その逆関数 TFL=f-1(GV x) に対応するテーブルを本実施例では持っている。
正値が加えられる。この補正値の加算は、たとえばスト
ロボ19を構成するキセノン管の特性が多少変化された場
合であっても、適正なG No.が得られることを可能とす
るものである。すなわち、330Vで発光させるときの発光
時間TFLとそのときのGV値GV xとの関係を、 GV x=f(TFL) で表わすと、その逆関数 TFL=f-1(GV x) に対応するテーブルを本実施例では持っている。
通常、G No.が設計値からずれるのは、キセノン管や
反射傘などのずれによることが多い。このため、G No.
が比例的にずれる、つまり設計値をGNx、実際の値をG
Nx′とすると、 GNx′=α・GNx となる。ただし、αは比例定数である。
反射傘などのずれによることが多い。このため、G No.
が比例的にずれる、つまり設計値をGNx、実際の値をG
Nx′とすると、 GNx′=α・GNx となる。ただし、αは比例定数である。
上記式の両辺を2乗して対数をとると、 log2GNx′2 =log2(α・GNx)2 =log2GNx2+log2α2 となる。これをGV値に変換すると、 GV x′=GV x+C となる。ただし、C=log2α2。
これにより、実際のG No.を得るための発光時間は、 TFL=f-1(GV x+C) となる。したがって、G No.が比例的に変化しても、GV
値を一定値加算することにより、同じテーブルを参照す
ればよいことがわかる。
値を一定値加算することにより、同じテーブルを参照す
ればよいことがわかる。
このように、GV値と発酵時間のテーブルとGVの補正値
Cとにより、簡単にG No.の特性が調整できる ここで、上記したシャッタ秒時Tvの補正値(TvSF
T)、露出値Evの補正値(EvSFT)、およびG No.の値Gv
の補正値は、それぞれ工場での調整工程において、不揮
発性メモリである前記E2PROM47に書込まれるものであ
る。
Cとにより、簡単にG No.の特性が調整できる ここで、上記したシャッタ秒時Tvの補正値(TvSF
T)、露出値Evの補正値(EvSFT)、およびG No.の値Gv
の補正値は、それぞれ工場での調整工程において、不揮
発性メモリである前記E2PROM47に書込まれるものであ
る。
さらに、上記G No.の値Gvから、ストロボ19の発光時
間が求められる。
間が求められる。
続いて、セクタ駆動電圧、およびブレーキ時間(第8
図(e)のモータにおける「AEBRKD」の時間)が計算さ
れる。これらセクタ駆動電圧およびブレーキ時間は、上
記トリガと同様に、E2PROM47に記憶された最小値と最大
値との差と最小値(テレおよびワイドのブレーキ時間、
テレおよびワイドの駆動電圧)を用いて、ズーム位置に
応じて補間により求められる。
図(e)のモータにおける「AEBRKD」の時間)が計算さ
れる。これらセクタ駆動電圧およびブレーキ時間は、上
記トリガと同様に、E2PROM47に記憶された最小値と最大
値との差と最小値(テレおよびワイドのブレーキ時間、
テレおよびワイドの駆動電圧)を用いて、ズーム位置に
応じて補間により求められる。
以上、第1レリーズswがオンされると、シャッタ制御
に必要な各種の値が計算により求められる。そして、こ
の状態において、第2レリーズswがオンされるまで待機
される。また、このとき、表示処理が行われる。
に必要な各種の値が計算により求められる。そして、こ
の状態において、第2レリーズswがオンされるまで待機
される。また、このとき、表示処理が行われる。
第2レリーズswがオンされると、プリ発光フラグが判
断され、フラグ「1」ならばプリ発光が行われる。
断され、フラグ「1」ならばプリ発光が行われる。
この後、レンズの繰り出しが行われる。
そして、さらにプリ発光フラグが判断され、フラグ
「1」ならば50msごとに11回のプリ発光が行われる。
「1」ならば50msごとに11回のプリ発光が行われる。
続いて、後述するシャッタ制御フロー「SHUTR」にし
たがって露出が行われる。
たがって露出が行われる。
こうして露出が行われると、フィルム12の1コマが巻
き上げられる。また、レンズが初期位置にリセットされ
て、一連のレリーズシーケンスが終了される。
き上げられる。また、レンズが初期位置にリセットされ
て、一連のレリーズシーケンスが終了される。
第13図は、シャッタ制御フロー「SHUTR」を示すもの
である。
である。
まず、AEsw22のソフトウェアプルアップがオンされ、
出力から入力への切換えなどのポートの設定が行われ
る。
出力から入力への切換えなどのポートの設定が行われ
る。
また、モータ駆動回路の電流制限回路がオンされる。
そして、1A以上の電流がシャッタモータ61などに流れ
るのを禁止し、電源電圧3.5Vを切ると割込みを発生する
電圧割込みが許可される。
るのを禁止し、電源電圧3.5Vを切ると割込みを発生する
電圧割込みが許可される。
続いて、第14図に示す制御フロー「CHGGO」にしたが
って、シャッタチャージ電圧の3Vがモータ駆動電圧とし
て設定される。これにより、シャッタモータ61がオンさ
れるとともに、P.I.20用にフォト・インタラプタ入力部
26などの回路がオンされる。
って、シャッタチャージ電圧の3Vがモータ駆動電圧とし
て設定される。これにより、シャッタモータ61がオンさ
れるとともに、P.I.20用にフォト・インタラプタ入力部
26などの回路がオンされる。
続いて、第15図に示す制御フロー「AEswオン」にした
がって、シャッタが閉塞状態であるか否かが、AEsw22が
ロウ(L)レベル、つまりオンか否かにより判断され
る。このレベルがハイ(H)の場合、AEsw22がLレベル
になるまで待機される。AEsw22はメカスイッチであり、
1ms程度のオンチャタが発生する。このため、4msのチャ
タキラーをソフト的に構成して、Lレベルを検出するよ
うにしている。
がって、シャッタが閉塞状態であるか否かが、AEsw22が
ロウ(L)レベル、つまりオンか否かにより判断され
る。このレベルがハイ(H)の場合、AEsw22がLレベル
になるまで待機される。AEsw22はメカスイッチであり、
1ms程度のオンチャタが発生する。このため、4msのチャ
タキラーをソフト的に構成して、Lレベルを検出するよ
うにしている。
また、このとき、同時に1秒タイマを走らせ、1秒以
内にAEsw22がLレベルとされた場合にはAEswフラグが
「0」に設定される。
内にAEsw22がLレベルとされた場合にはAEswフラグが
「0」に設定される。
上記AEswフラグが判断され、フラグ「1」の場合、つ
まり何等かの異常によってAEsw22が1秒以内にLレベル
とならない場合には、エラーとなって異常処理が行われ
る。
まり何等かの異常によってAEsw22が1秒以内にLレベル
とならない場合には、エラーとなって異常処理が行われ
る。
一方、AEswフラグの「0」によりシャッタが閉塞状態
であることが確認されると、シャッタチャージ動作が行
われる。ここでは、第8図(e)に示す如く、3Vという
高い電圧によりチャージ動作が行われる。そして、上記
AEsw22がLからHレベルになるまで待機される。この場
合も同時に1秒タイマを走らせて、1秒間の異常判断が
行われる。AEsw22のオフチャタは200μs程度である。
このため、1msのチャタキラーによりLレベルを検出す
るようにしている。
であることが確認されると、シャッタチャージ動作が行
われる。ここでは、第8図(e)に示す如く、3Vという
高い電圧によりチャージ動作が行われる。そして、上記
AEsw22がLからHレベルになるまで待機される。この場
合も同時に1秒タイマを走らせて、1秒間の異常判断が
行われる。AEsw22のオフチャタは200μs程度である。
このため、1msのチャタキラーによりLレベルを検出す
るようにしている。
また、50msタイマを同時に走らせることにより、プリ
発光が必要なとき(プリ発光フラグが「1」のとき)に
は50msごとにプリ発光が行われる。
発光が必要なとき(プリ発光フラグが「1」のとき)に
は50msごとにプリ発光が行われる。
AEsw22がHレベルとされる、つまり上記チャージ動作
が完了されると、Mg21の通電が開始される。これによ
り、Mgアーム55がMg21に吸着可能とされる。
が完了されると、Mg21の通電が開始される。これによ
り、Mgアーム55がMg21に吸着可能とされる。
ここで、プリ発光フラグが「1」のとき、Mg21の通電
直後に再びプリ発光が行われる。このプリ発光により、
本発光までの時間が短くされている。
直後に再びプリ発光が行われる。このプリ発光により、
本発光までの時間が短くされている。
続いて、ズーム値に応じた時間だけ、シャッタモータ
61にブレーキがかけられる。本実施例の場合、シャッタ
チャージ動作を3Vという高い電圧で行うようにしてい
る。また、セクタ32,32の駆動を、テレ時には3V程度の
高い電圧で、ワイド時には2.2V程度の電圧で行うことに
より、セクタ32,32の開き始めから開放(開放絞り18と
同じ開口径)になるまでの時間を、ズーム値にかかわら
ず一定とするようにしている。しかしながら、単にズー
ム値に応じてセクタ駆動電圧(第8図(e)におけるSE
CTRVに対応する)を変更するだけでは、速度が一定とな
るまでに時間がかかりすぎる。そこで、速やかに速度を
安定させるために、ズーム値に応じた時間(第8図
(e)におけるAEBRKDに対応する)分のブレーキをかけ
た後に、ズーム値に応じたセクタ駆動電圧でシャッタモ
ータ61を再駆動するようにしている。
61にブレーキがかけられる。本実施例の場合、シャッタ
チャージ動作を3Vという高い電圧で行うようにしてい
る。また、セクタ32,32の駆動を、テレ時には3V程度の
高い電圧で、ワイド時には2.2V程度の電圧で行うことに
より、セクタ32,32の開き始めから開放(開放絞り18と
同じ開口径)になるまでの時間を、ズーム値にかかわら
ず一定とするようにしている。しかしながら、単にズー
ム値に応じてセクタ駆動電圧(第8図(e)におけるSE
CTRVに対応する)を変更するだけでは、速度が一定とな
るまでに時間がかかりすぎる。そこで、速やかに速度を
安定させるために、ズーム値に応じた時間(第8図
(e)におけるAEBRKDに対応する)分のブレーキをかけ
た後に、ズーム値に応じたセクタ駆動電圧でシャッタモ
ータ61を再駆動するようにしている。
また、チャージの際の電圧を3Vと高く設定しているの
は、チャージ時間を短くするとともに、閉じ方向(第3
図で上側方向)にバネ58により引っ張られているMgアー
ム55を開き方向(第3図で下側方向)に駆動するのに強
い力を必要とするためである。なお、Mgアーム55がMg21
に吸着されている状態においては、駆動にそれ程強い力
を必要としないため、低い電圧で充分駆動することがで
きる。具体的には、ブレーキ時間の中心値は、テレで0m
s、スタンダードで3ms、ワイドで6msとされている。ま
た、セクタ駆動電圧は、テレで3V、スタンダードで2.6
V、ワイドで2.2Vとされている。これらの値は、固定値
としても良いし、本実施例のように、精度を上げるため
に個々のシャッタの特性に応じたテレおよびワイドのブ
レーキ時間とセクタ駆動電圧とをE2PROM47に記憶してお
き、テレ〜ワイド間の値を補間により求めるようにして
も良い。
は、チャージ時間を短くするとともに、閉じ方向(第3
図で上側方向)にバネ58により引っ張られているMgアー
ム55を開き方向(第3図で下側方向)に駆動するのに強
い力を必要とするためである。なお、Mgアーム55がMg21
に吸着されている状態においては、駆動にそれ程強い力
を必要としないため、低い電圧で充分駆動することがで
きる。具体的には、ブレーキ時間の中心値は、テレで0m
s、スタンダードで3ms、ワイドで6msとされている。ま
た、セクタ駆動電圧は、テレで3V、スタンダードで2.6
V、ワイドで2.2Vとされている。これらの値は、固定値
としても良いし、本実施例のように、精度を上げるため
に個々のシャッタの特性に応じたテレおよびワイドのブ
レーキ時間とセクタ駆動電圧とをE2PROM47に記憶してお
き、テレ〜ワイド間の値を補間により求めるようにして
も良い。
続いて、Mg21の再通電が行われる。これは、プリ発光
によってMg21を制御するCPU11の出力ポートの出力ラッ
チが反転された場合であっても、すぐに再設定してMg21
が非通電状態とされるのを防ぐためのものである。
によってMg21を制御するCPU11の出力ポートの出力ラッ
チが反転された場合であっても、すぐに再設定してMg21
が非通電状態とされるのを防ぐためのものである。
この後、上記のブレーキ時間(AEBRKD)が経過される
と、第14図に示す制御フロー「EXPGO」にしたがって、
ズーム値に応じたセクタ駆動電圧によりシャッタモータ
61が駆動される。
と、第14図に示す制御フロー「EXPGO」にしたがって、
ズーム値に応じたセクタ駆動電圧によりシャッタモータ
61が駆動される。
ここで、再度、Mg21の再通電が行われた後、秒時再生
用の64μsクロック(これは、64μsごとに出力が反転
する)がスタートされる。
用の64μsクロック(これは、64μsごとに出力が反転
する)がスタートされる。
また、1秒タイマもスタートされる。
そして、P.I.20が遮光されていることの確認が行われ
る。すなわち、チャージ動作が完了された状態において
は、当然、セクタ32,32はまだ閉じられている。したが
って、P.I.20は遮光状態とされているはずである。ここ
では、それが確認される。状態の確認なので、遮光の確
認後、1msが経過されると再び確認が行われる。この場
合、6ms以内に連続して2回の遮光が確認されないと、
エラーと判断される。本実施例においては、P.I.20によ
って開放のタイミングを見るようにしている。このた
め、P.I.20が正常に動作されないことは致命的な故障と
なる。
る。すなわち、チャージ動作が完了された状態において
は、当然、セクタ32,32はまだ閉じられている。したが
って、P.I.20は遮光状態とされているはずである。ここ
では、それが確認される。状態の確認なので、遮光の確
認後、1msが経過されると再び確認が行われる。この場
合、6ms以内に連続して2回の遮光が確認されないと、
エラーと判断される。本実施例においては、P.I.20によ
って開放のタイミングを見るようにしている。このた
め、P.I.20が正常に動作されないことは致命的な故障と
なる。
そこで、上記確認によりP.I.20の遮光状態が判断され
ない場合、ダメージフラグ(SHDMF)に「1」が設定さ
れる。
ない場合、ダメージフラグ(SHDMF)に「1」が設定さ
れる。
そして、シャッタモータ61にブレーキがかけられる。
この状態において、ダメージフラグ(SHDMF)「1」
の判断により、異常処理が行われる。このダメージフラ
グ(SHDMF)は、2度のエラーが発生した際に異常処理
を行わせるものである。したがって、ダメージフラグ
(SHDMF)が「0」の場合には、ダメージフラグ(SHDM
F)に「1」が設定された後に、上述したシャッタ制御
フロー「SHUTR」が最初から繰り返される。ただし、Mg2
1の通電後にあっては、1回のエラーで上記異常処理が
行われるようになっている。
の判断により、異常処理が行われる。このダメージフラ
グ(SHDMF)は、2度のエラーが発生した際に異常処理
を行わせるものである。したがって、ダメージフラグ
(SHDMF)が「0」の場合には、ダメージフラグ(SHDM
F)に「1」が設定された後に、上述したシャッタ制御
フロー「SHUTR」が最初から繰り返される。ただし、Mg2
1の通電後にあっては、1回のエラーで上記異常処理が
行われるようになっている。
一方、セクタ32,32が閉じられており、P.I.20により
正常に遮光状態が検出されている場合には、セクタ32,3
2の駆動が開始される。そして、P.I.20が透光状態とな
るまで待機される。
正常に遮光状態が検出されている場合には、セクタ32,3
2の駆動が開始される。そして、P.I.20が透光状態とな
るまで待機される。
P.I.20が透光状態とされると、その状態の変化をトリ
ガとして、秒時の再生が開始される。この場合において
も、1秒以内にP.I.20が透光状態とされないときは、エ
ラーと判断される。そして、ダメージフラグ(SHDMF)
に「1」が設定されるとともに、シャッタモータ61にブ
レーキがかけられた後、上記した異常処理が行われる。
ガとして、秒時の再生が開始される。この場合において
も、1秒以内にP.I.20が透光状態とされないときは、エ
ラーと判断される。そして、ダメージフラグ(SHDMF)
に「1」が設定されるとともに、シャッタモータ61にブ
レーキがかけられた後、上記した異常処理が行われる。
また、P.I.20の透光が検出されると、先にスタートさ
せた64μsクロックとは別に、2秒タイマがスタートさ
れる。この2秒タイマは、64μsクロックが静電気など
によって停止された場合の補償用として用いられる。
せた64μsクロックとは別に、2秒タイマがスタートさ
れる。この2秒タイマは、64μsクロックが静電気など
によって停止された場合の補償用として用いられる。
上記秒時の再生は、64μsクロックの出力をもとに行
われる。まず、制御用の秒時が16ビットのレジスタBCに
セットされる。このとき、マルチ発光モード、またはバ
ルブ・フラグが「1」で、チェッカ(工場にて組み立て
る際の試験器)がオンされている調整用バルブモードの
場合には、開放時間が上記レジスタBCにセットされる。
なお、上記バルブフラグは調整用のフラグであり、開放
状態においてレンズの調整などを行う際に「1」が設定
される。
われる。まず、制御用の秒時が16ビットのレジスタBCに
セットされる。このとき、マルチ発光モード、またはバ
ルブ・フラグが「1」で、チェッカ(工場にて組み立て
る際の試験器)がオンされている調整用バルブモードの
場合には、開放時間が上記レジスタBCにセットされる。
なお、上記バルブフラグは調整用のフラグであり、開放
状態においてレンズの調整などを行う際に「1」が設定
される。
また、16ビットのレジスタXAに開放時間がセットされ
る。
る。
ここで、上記秒時と開放時間とは、それぞれP.I.20が
透光状態とされてから実際にセクタ32,32が開き始める
までのトリガ時間を含んだ時間であり、上記64μsクロ
ックの分解能の時間である。
透光状態とされてから実際にセクタ32,32が開き始める
までのトリガ時間を含んだ時間であり、上記64μsクロ
ックの分解能の時間である。
また、シャッタの制御に上記開放時間を必要とするの
は、AEギア51の回転を止めなければならないためであ
る。すなわち、Mg21でMgアーム55を吸着していても、開
放状態においてさらにAEギア51を回転させると、シーソ
部材52も回動されてしまう。このため、開閉ピン56の移
動により、セクタ32,32が閉じられることになる。した
がって、開放を維持するためには、開放となった状態
で、シャッタモータ61にブレーキをかけてAEギア51の回
転を止める必要がある。
は、AEギア51の回転を止めなければならないためであ
る。すなわち、Mg21でMgアーム55を吸着していても、開
放状態においてさらにAEギア51を回転させると、シーソ
部材52も回動されてしまう。このため、開閉ピン56の移
動により、セクタ32,32が閉じられることになる。した
がって、開放を維持するためには、開放となった状態
で、シャッタモータ61にブレーキをかけてAEギア51の回
転を止める必要がある。
この実施例では、レジスタBCおよびXAを秒時再生用の
カウンタとして使用しており、64μsクロックからの出
力が反転するごとにそれぞれ減算されるようになってい
る。これにより、秒時が開口波形の三角領域にあるとき
は、始めに秒時、つまりレジスタBCでの減算でボローが
生じる。また、台形領域にあるときは、始めに開放時
間、つまりレジスタXAでの減算でボローが生じる。
カウンタとして使用しており、64μsクロックからの出
力が反転するごとにそれぞれ減算されるようになってい
る。これにより、秒時が開口波形の三角領域にあるとき
は、始めに秒時、つまりレジスタBCでの減算でボローが
生じる。また、台形領域にあるときは、始めに開放時
間、つまりレジスタXAでの減算でボローが生じる。
上記レジスタXAでの減算でボローが生じたときは、セ
クタ32,32が開放状態とされている。このため、シャッ
タモータ61にブレーキがかけられ、上記セクタ32,32が
停止される。
クタ32,32が開放状態とされている。このため、シャッ
タモータ61にブレーキがかけられ、上記セクタ32,32が
停止される。
この状態において、バルブフラクが「1」で、チェッ
カがオンされているときは、上記チェッカとの通信が続
けられる。このチェッカとの通信中においては、調整に
必要な処理が行われる。この処理は、チェッカからの命
令コードに応じて行われる。また、上記命令コードによ
ってバルブフラグ「0」に設定することにより、調整用
バルブモードを解除することも可能である。
カがオンされているときは、上記チェッカとの通信が続
けられる。このチェッカとの通信中においては、調整に
必要な処理が行われる。この処理は、チェッカからの命
令コードに応じて行われる。また、上記命令コードによ
ってバルブフラグ「0」に設定することにより、調整用
バルブモードを解除することも可能である。
上記シャッタモータ61がブレーキされた後において
は、秒時が設定されるまで待機すればよい。このため、
レジスタXAの値が最大値(XA>BC)とされる。
は、秒時が設定されるまで待機すればよい。このため、
レジスタXAの値が最大値(XA>BC)とされる。
この後、マルチ(発光)モードが判断されると、後述
するマルチ発光のための処理フロー「MULTS」にしたが
って、マルチ発光動作が行われる。本実施例の場合、開
放状態において、50msごとに計4回の発光が行われるよ
うにしている。このマルチ発光動作が終了されると、Mg
21を非通電状態とするための処理に移行される。
するマルチ発光のための処理フロー「MULTS」にしたが
って、マルチ発光動作が行われる。本実施例の場合、開
放状態において、50msごとに計4回の発光が行われるよ
うにしている。このマルチ発光動作が終了されると、Mg
21を非通電状態とするための処理に移行される。
一方、上記レジスタBCでの減算においてボローが生じ
たとき、つまり秒時が終了されたときには、発光フラグ
より本発光を行うか否かが判断される。本実施例の場
合、Mg21の通電がオフされてから、実際にMg21からMgア
ーム55が離れるまでの切れ遅れ時間(約3ms)の間に本
発光を行うようにしている。このため、まずMg21の通電
がオフされる。
たとき、つまり秒時が終了されたときには、発光フラグ
より本発光を行うか否かが判断される。本実施例の場
合、Mg21の通電がオフされてから、実際にMg21からMgア
ーム55が離れるまでの切れ遅れ時間(約3ms)の間に本
発光を行うようにしている。このため、まずMg21の通電
がオフされる。
この後、レジスタXAに発光時間がセットされる。
そして、後述する本発光のための制御フロー「FLUS
H」にしたがって、本発光動作が行われる。この本発光
動作が終了されると、Mg21を非通電状態とするための処
理に移行される。
H」にしたがって、本発光動作が行われる。この本発光
動作が終了されると、Mg21を非通電状態とするための処
理に移行される。
ところで、上記した秒時の再生中において、静電気な
どにより64μsクロックが停止されてしまったときは、
2秒タイマからの出力が代用される。この場合、露出が
狂うため、エラーには違いないが、露出を行ってしまっ
ているので、エラーとはせずに次の処理にぬけるように
している。これは、64μsクロックが停止される確率が
非常に低く、また次以降のレリーズ動作において正常に
動くことも考えられ、これによってカメラの機能をロッ
クするなどの異常処理を行う必要性がないためである。
どにより64μsクロックが停止されてしまったときは、
2秒タイマからの出力が代用される。この場合、露出が
狂うため、エラーには違いないが、露出を行ってしまっ
ているので、エラーとはせずに次の処理にぬけるように
している。これは、64μsクロックが停止される確率が
非常に低く、また次以降のレリーズ動作において正常に
動くことも考えられ、これによってカメラの機能をロッ
クするなどの異常処理を行う必要性がないためである。
上記Mg21への通電がオフされると、AEsw22の状態が判
断される。この判断により、AEsw22がHレベルと判断さ
れた場合、第14図に示す制御フロー「CHGGO」にしたが
って、シャッタモータ61がチャージ電圧にて再駆動され
る。
断される。この判断により、AEsw22がHレベルと判断さ
れた場合、第14図に示す制御フロー「CHGGO」にしたが
って、シャッタモータ61がチャージ電圧にて再駆動され
る。
そして、第15図に示す制御フロー「AEswオン」にした
がって、AEsw22のレベルがLになるまで待機される。こ
のとき、1秒以内に上記AEsw22がLレベルとならない場
合、エラーである。しかし、この場合には、ダメージフ
ラグ(SHDMF)に「1」を設定するだけで、異常処理は
行わないようにしている。これは、すでに露出が正常に
行われた後であり、また実際にエラーであれば、次のレ
リーズ動作において再度エラーとなるはずである。した
がって、そこで始めて異常処理を行うようにすればよい
ためである。
がって、AEsw22のレベルがLになるまで待機される。こ
のとき、1秒以内に上記AEsw22がLレベルとならない場
合、エラーである。しかし、この場合には、ダメージフ
ラグ(SHDMF)に「1」を設定するだけで、異常処理は
行わないようにしている。これは、すでに露出が正常に
行われた後であり、また実際にエラーであれば、次のレ
リーズ動作において再度エラーとなるはずである。した
がって、そこで始めて異常処理を行うようにすればよい
ためである。
一方、AEsw22がLレベルとなったことが判断されれ
ば、上述したシャッタ制御が正常に行われたことにな
る。これにより、ダメージフラグ「SHDMF)に「0」が
設定される。
ば、上述したシャッタ制御が正常に行われたことにな
る。これにより、ダメージフラグ「SHDMF)に「0」が
設定される。
ダメージフラグ(SHDMF)の設定が行われると、シャ
ッタモータ61にブレーキがかけられる。
ッタモータ61にブレーキがかけられる。
そして、AEギア51が完全に停止される(50msの間)ま
で、待機される。これにより、シャッタ制御は終了され
る。
で、待機される。これにより、シャッタ制御は終了され
る。
ここで、上述したシャッタ制御におけるエラーの判断
と異常処理についてまとめると、それらは3つに分類さ
れる。
と異常処理についてまとめると、それらは3つに分類さ
れる。
第1の分類はセクタ32,32が開く前の異常であり、第
2の分類はセクタ32,32が開いているのか閉じたままな
のか判断できない異常であり、第3の分類は露出が正常
に行われた後にシャッタが初期位置に復帰しない異常で
ある。
2の分類はセクタ32,32が開いているのか閉じたままな
のか判断できない異常であり、第3の分類は露出が正常
に行われた後にシャッタが初期位置に復帰しない異常で
ある。
本実施例における第1の分類は、AEsw22が1秒以内に
HからLレベルに変化されず、チャージ動作の完了が分
らない場合にあたる。この場合、それが初めてのエラー
であり、ダメージフラグ(SHDMF)が「0」のときは、
フラグに「1」を設定した後、再度シャッタ制御を最初
からやり直す。また、それが2回目のエラーであり、ダ
メージフラグが「1」のときは、異常処理を行う。した
がって、ICなどの出力ポートのラッチが静電気などで反
転されてなる異常は、始めからやり直すことでポートの
再設定が行われることにより、正常な制御が可能とな
る。
HからLレベルに変化されず、チャージ動作の完了が分
らない場合にあたる。この場合、それが初めてのエラー
であり、ダメージフラグ(SHDMF)が「0」のときは、
フラグに「1」を設定した後、再度シャッタ制御を最初
からやり直す。また、それが2回目のエラーであり、ダ
メージフラグが「1」のときは、異常処理を行う。した
がって、ICなどの出力ポートのラッチが静電気などで反
転されてなる異常は、始めからやり直すことでポートの
再設定が行われることにより、正常な制御が可能とな
る。
第2の分類は、P.I.20が遮光から透光に変化されず、
セクタ32,32を開くタイミングが分からない場合にあた
る。このとき、Mg21はすでに通電されているので、セク
タ32,32が開いて露出されている可能性もあり、Mg21の
断線などによりセクタ32,32が閉じたままの可能性もあ
る。これは、CPU11において、露光されているのか、さ
れていないのかが判断できないため、写真を撮るという
カメラの基本機能にかかわる致命的なエラーである。こ
の場合、シャッタモータにブレーキをかける。また、異
常処理を行い、たとえばメインスイッチ以外のすべての
スイッチ(レリーズswを含む)をロックする。これによ
り、ユーザは異常が起こったことを知ることができる。
セクタ32,32を開くタイミングが分からない場合にあた
る。このとき、Mg21はすでに通電されているので、セク
タ32,32が開いて露出されている可能性もあり、Mg21の
断線などによりセクタ32,32が閉じたままの可能性もあ
る。これは、CPU11において、露光されているのか、さ
れていないのかが判断できないため、写真を撮るという
カメラの基本機能にかかわる致命的なエラーである。こ
の場合、シャッタモータにブレーキをかける。また、異
常処理を行い、たとえばメインスイッチ以外のすべての
スイッチ(レリーズswを含む)をロックする。これによ
り、ユーザは異常が起こったことを知ることができる。
なお、ユーザが意図的にメインスイッチを再度オンし
直したときには、スイッチのロックを解除し、またレリ
ーズ動作も可能とする。このままでは、レリーズ動作を
指示しても再度ロックする可能性が高いが、ごみなどで
異常になったときには正常な状態に復帰することも可能
である。このため、メインスイッチの操作によってロッ
クを解除することで、正常な状態に復帰する機会を多く
することができる。
直したときには、スイッチのロックを解除し、またレリ
ーズ動作も可能とする。このままでは、レリーズ動作を
指示しても再度ロックする可能性が高いが、ごみなどで
異常になったときには正常な状態に復帰することも可能
である。このため、メインスイッチの操作によってロッ
クを解除することで、正常な状態に復帰する機会を多く
することができる。
第3の分類は、Mg21への通電をオフした後にもAEsw22
がHレベルにならず、AEギア51を初期位置に復帰させる
ことができない場合にあたる。この場合、正常に露光が
行われているので、ダメージフラグ(SHDMF)は「1」
に設定するが、異常処理は行わない。そして、通常通り
シャッタ制御を終了させることにより、フィルム12の1
コマを巻き上げ、撮影を終了する。また、AEsw22が異常
の場合には、次のレリーズ動作においてエラーとし、異
常処理を行う。
がHレベルにならず、AEギア51を初期位置に復帰させる
ことができない場合にあたる。この場合、正常に露光が
行われているので、ダメージフラグ(SHDMF)は「1」
に設定するが、異常処理は行わない。そして、通常通り
シャッタ制御を終了させることにより、フィルム12の1
コマを巻き上げ、撮影を終了する。また、AEsw22が異常
の場合には、次のレリーズ動作においてエラーとし、異
常処理を行う。
このように、シャッタ制御において異常が発生した場
合には、単純にロックするのではなく、それを3つに分
類することで、正常に露光が行われた場合にはコマの撮
影を終了させることができ、また正常に露光できない場
合にはロックによって異常をユーザに知らせることがで
きるようになる。
合には、単純にロックするのではなく、それを3つに分
類することで、正常に露光が行われた場合にはコマの撮
影を終了させることができ、また正常に露光できない場
合にはロックによって異常をユーザに知らせることがで
きるようになる。
次に、ストロボ関連の制御フローについて説明する。
第16図は本発光のための制御フロー「FLUSH」を示す
ものである。このフローがコールされると、まず、充電
電圧が260V以上か否かが判断される。この場合、実際に
電圧を確認しても良いし、すでにセットされているフラ
グから判断するようにしても良い。充電電圧が260V未満
(充電電圧>260V)の場合、発光は禁止される。
ものである。このフローがコールされると、まず、充電
電圧が260V以上か否かが判断される。この場合、実際に
電圧を確認しても良いし、すでにセットされているフラ
グから判断するようにしても良い。充電電圧が260V未満
(充電電圧>260V)の場合、発光は禁止される。
充電電圧が260V以上と判断されると、発光信号がHに
設定され、これにより発光が行われる。
設定され、これにより発光が行われる。
そして、すでに設定済であるレジスタXAの値(発光時
間)に応じて、「XA値×10μs」の時間が経過されるま
で待機される。
間)に応じて、「XA値×10μs」の時間が経過されるま
で待機される。
この後、発光信号がLに設定されて発光が停止され
る。すなわち、上記「XA値×10μs」の時間だけ、スト
ロボ19が発光される。
る。すなわち、上記「XA値×10μs」の時間だけ、スト
ロボ19が発光される。
ストロボ19の本発光時に、CPU11からストロボ発光制
御回路27に送られる信号はHまたはL信号のみである。
ストロボ発光制御回路27では、上記H/L信号にもとづい
て、IGBTやサイリスタなどにより発光を制御する。
御回路27に送られる信号はHまたはL信号のみである。
ストロボ発光制御回路27では、上記H/L信号にもとづい
て、IGBTやサイリスタなどにより発光を制御する。
第17図は、プリ発光のための制御フローを示すもので
ある、プリ発光は、基本的には本発光と同様であり、発
光時間(12μs)のみが本発光の場合と異なっている。
ある、プリ発光は、基本的には本発光と同様であり、発
光時間(12μs)のみが本発光の場合と異なっている。
第18図は、マルチ発光のための制御フロー「MULTS」
を示すものである。マルチ発光の場合、充電電圧が310V
以上か否かで、発光時間が変えられるようになってい
る。すなわち、充電電圧が310V以上(充電電圧310V)
の場合、テーブル(後述する)のアドレスを変え、レジ
スタEに「0」がセットされる。また、充電電圧が310V
以下の場合、上記レジスタEに「3」がセットされる。
を示すものである。マルチ発光の場合、充電電圧が310V
以上か否かで、発光時間が変えられるようになってい
る。すなわち、充電電圧が310V以上(充電電圧310V)
の場合、テーブル(後述する)のアドレスを変え、レジ
スタEに「0」がセットされる。また、充電電圧が310V
以下の場合、上記レジスタEに「3」がセットされる。
そして、レジスタCに「3」がセットされ、4回の発
光を行わせるためのループが回される。このループが回
るごとに、上記レジスタEの値に「1」が加算される。
光を行わせるためのループが回される。このループが回
るごとに、上記レジスタEの値に「1」が加算される。
この状態において、充電電圧が260V以上あるか否か
(充電電圧260V)が判断される。この判断により、充
電電圧が260V以上の場合、第19図に示す処理フロー「ML
ML」にしたがって、マルチ発光が行われる。
(充電電圧260V)が判断される。この判断により、充
電電圧が260V以上の場合、第19図に示す処理フロー「ML
ML」にしたがって、マルチ発光が行われる。
この処理フロー「MLML」では、上記レジスタEの値に
応じてテーブル(後述する)から求められる発光時間の
うち、10μs以上の時間がレジスタXAに、また10μs以
下の端数時間(6μs,8μs,10μs)がレジスタBにそ
れぞれ設定される。まず、レジスタBの値により、10μ
s時間以下の端数時間の発光が行われる。そして、レジ
スタXAの値に応じた「XA値×10μs」の時間まで待機さ
れた後、発光が停止される。この場合の発光時間は、次
式により求められる。
応じてテーブル(後述する)から求められる発光時間の
うち、10μs以上の時間がレジスタXAに、また10μs以
下の端数時間(6μs,8μs,10μs)がレジスタBにそ
れぞれ設定される。まず、レジスタBの値により、10μ
s時間以下の端数時間の発光が行われる。そして、レジ
スタXAの値に応じた「XA値×10μs」の時間まで待機さ
れた後、発光が停止される。この場合の発光時間は、次
式により求められる。
発光時間=(XA+1)×10μs+Bμs ただし、B=6,8,A(=10)である。
一方、充電電圧が260V以下の場合、上記処理フロー
「MLML」が飛ばされる。
「MLML」が飛ばされる。
なお、この実施例では、充電電圧を310Vと260Vとの2
つにしか分けていないが、細かく分けることによって精
度を上げることも容易である。
つにしか分けていないが、細かく分けることによって精
度を上げることも容易である。
第20図は、上記レジスタEの値により参照される発光
時間テーブルの一例を示すものである。このテーブルに
は、レジスタEの値(0〜7)に対応して、フル充電時
の1〜4発目および充電電圧が310V以下のときの1〜4
発目の各発光時間を88μs,128μs,190μs、300μsお
よび48μs,56μs,66μs,78μsとしたときの、レジスタ
XAの値、レジスタBの値がそれぞれ定められている。
時間テーブルの一例を示すものである。このテーブルに
は、レジスタEの値(0〜7)に対応して、フル充電時
の1〜4発目および充電電圧が310V以下のときの1〜4
発目の各発光時間を88μs,128μs,190μs、300μsお
よび48μs,56μs,66μs,78μsとしたときの、レジスタ
XAの値、レジスタBの値がそれぞれ定められている。
次に、この実施例における秒時の演算についてさらに
説明する。
説明する。
この実施例のシャッタ機構は、すでに説明したよう
に、セクタ32,32の開閉によって露光が行われるレンズ
シャッタである。そして、その開口波形は、開放状態と
されるまで、秒時と開口径(つまり、F No.の2乗の逆
数)とが比例するよう、セクタ32,32の形状が設計され
ている。
に、セクタ32,32の開閉によって露光が行われるレンズ
シャッタである。そして、その開口波形は、開放状態と
されるまで、秒時と開口径(つまり、F No.の2乗の逆
数)とが比例するよう、セクタ32,32の形状が設計され
ている。
第21図および第22図は、この実施例にかかる開口波形
の一例を示すものである。この実施例の場合、秒時は外
光によって決めることとし、ストロボ19の光量による影
響は無視するものとする。
の一例を示すものである。この実施例の場合、秒時は外
光によって決めることとし、ストロボ19の光量による影
響は無視するものとする。
以下に、三角領域および台形領域に秒時があるときの
露出値Evと秒時との関係から秒時を求める場合について
説明する。求める秒時をTsとすると、三角領域では、第
21図に示す斜線部が露光量であり、 Ev=Bv+Sv ……(1) (ただし、Bv;被写体輝度、Sv;ISO感度のアペックス
値) とすると、斜線部の面積=露光量=2-Evとなる。この2
-Evは、第21図から、 で表すことができる。
露出値Evと秒時との関係から秒時を求める場合について
説明する。求める秒時をTsとすると、三角領域では、第
21図に示す斜線部が露光量であり、 Ev=Bv+Sv ……(1) (ただし、Bv;被写体輝度、Sv;ISO感度のアペックス
値) とすると、斜線部の面積=露光量=2-Evとなる。この2
-Evは、第21図から、 で表すことができる。
両辺の対数をとって整理すると、 Ev=log2Fo(Z) 2−2・log2Ts+log2Top−1 ……(2) となる。
アペックス演算の変換式より、絞り値をAvとし、開放
のAv値をAvoとすると、 Avo=log2Fo(Z) 2 ……(3) となる。
のAv値をAvoとすると、 Avo=log2Fo(Z) 2 ……(3) となる。
また、シャッタ秒時をTvとし、秒時の1/2のTv値をTvs
とすると、 となる。
とすると、 となる。
さらに、開放までの時間の1/2のTv値をTvoとすると、 となる。
これらを上記(2)式に代入すると、 がそれぞれ得られる。
一方、台形領域では、第22図に示す斜線部の面積=2
-Evより、 で表すことができる。
-Evより、 で表すことができる。
この両辺の対数をとって整理すると、 Ev=log2Fo(Z) 2−log2(2Ts−To)+1 となる。
この式に上記(3)式を代入すると、 Tvs=Ev−Avo ……(6) がそれぞれ得られる。
三角領域と台形領域は連続なので、γ変換点の露出値
Evは、上記(4)式と(6)式からTvsを消去すること
によって求めることができる。すなわち、 上記(1)式乃至(8)式より、秒時を単純に求める
ようにしても良い。本実施例の場合、開放までのTv値を
補正するための値TvSFTと露出値Evを補正するための値E
vSFTとをE2PROM47に記憶しておき、演算時にそれぞれ補
正を施すようにしている。
Evは、上記(4)式と(6)式からTvsを消去すること
によって求めることができる。すなわち、 上記(1)式乃至(8)式より、秒時を単純に求める
ようにしても良い。本実施例の場合、開放までのTv値を
補正するための値TvSFTと露出値Evを補正するための値E
vSFTとをE2PROM47に記憶しておき、演算時にそれぞれ補
正を施すようにしている。
以上のことから、秒時の演算は以下の如く行われる。
1)露出値Evの算出: Ev=Bv+Sv+EvSFT+近距離補
正 2)領域の判断 : Ev≦Avo+(Tvo+TvSFT) …三
角領域 : Ev≧Avo+(Tvo+TvSFT) …台
形領域 3)開放の秒時 : To=2(1-Tvo-TvSFT) 4)三角時の秒時 : Tvs=1/2(Ev−Avo+Tvo+TvSF
T) :Ts=2(1-Tvs) 5)台形の秒時 : Tvs=Ev−Avo : Ts=1/2{2(1-Tvs)−To} このように、測光値、つまり被写体輝度が全体にアン
ダーまたはオーバーのときや、レンズが設計値より暗か
ったり、明るいときは、工場での調整時にそれらを補正
するためのEvSFTなる値をE2RPOM47に書き込んでおくよ
うにしている。
正 2)領域の判断 : Ev≦Avo+(Tvo+TvSFT) …三
角領域 : Ev≧Avo+(Tvo+TvSFT) …台
形領域 3)開放の秒時 : To=2(1-Tvo-TvSFT) 4)三角時の秒時 : Tvs=1/2(Ev−Avo+Tvo+TvSF
T) :Ts=2(1-Tvs) 5)台形の秒時 : Tvs=Ev−Avo : Ts=1/2{2(1-Tvs)−To} このように、測光値、つまり被写体輝度が全体にアン
ダーまたはオーバーのときや、レンズが設計値より暗か
ったり、明るいときは、工場での調整時にそれらを補正
するためのEvSFTなる値をE2RPOM47に書き込んでおくよ
うにしている。
また、Mg21の切れ遅れ時間が設計値に対して長いとき
や短いときに、それを補正するための補正値TvSFTが工
場にて書き込まれるようにしている。
や短いときに、それを補正するための補正値TvSFTが工
場にて書き込まれるようにしている。
ここで、Mg21の切れ遅れ時間が長いときの例を、第23
図を参照して説明する。
図を参照して説明する。
この場合、ねらいの面積abcに対して、切れ遅れによ
るbcd分がオーバーとされている。そこで、シャッタ秒
時Tvの補正値TvSFTによって開放時のTv値をずらし、開
放の秒時をTeとして計算させる。これにより、必要な面
積はaefhとなり、セクタ32,32の閉じる際の秒時がTfと
なって、開放時間Toより早くなる。したがって、実際の
面積をaijとすることができ、ねらいの面積abcと等しく
することが可能である。この結果、メカ的に開放時間を
調整できないような場合であっても、簡単に調整を行う
ことができるようになる。
るbcd分がオーバーとされている。そこで、シャッタ秒
時Tvの補正値TvSFTによって開放時のTv値をずらし、開
放の秒時をTeとして計算させる。これにより、必要な面
積はaefhとなり、セクタ32,32の閉じる際の秒時がTfと
なって、開放時間Toより早くなる。したがって、実際の
面積をaijとすることができ、ねらいの面積abcと等しく
することが可能である。この結果、メカ的に開放時間を
調整できないような場合であっても、簡単に調整を行う
ことができるようになる。
なお、計算の後、秒時を範囲内におさめるのは当然で
ある。また、実際のシャッタ制御に使用する秒時および
開放時間は、これらの値にトリガ時間を加えた値であ
る。
ある。また、実際のシャッタ制御に使用する秒時および
開放時間は、これらの値にトリガ時間を加えた値であ
る。
次に、本発光の際のG No.、つまりGv値の演算につい
て、第24図および第25図を参照して説明する。
て、第24図および第25図を参照して説明する。
この実施例においては、Mg21の切れ遅れ時間内にスト
ロボ19による本発光を行うようにしている。このため、
開放時の絞り値Avは、セクタ32,32が閉じられるときのA
v値と考えることができる。
ロボ19による本発光を行うようにしている。このため、
開放時の絞り値Avは、セクタ32,32が閉じられるときのA
v値と考えることができる。
そこで、発光時のF No.をF(x)とすると、G No.の
定数より、 として表すことができる。ただし、dは距離、G No.は
ガイドナンバ、sはフィルムのISO感度、s(100)はIS
O100のフィルム感度である。
定数より、 として表すことができる。ただし、dは距離、G No.は
ガイドナンバ、sはフィルムのISO感度、s(100)はIS
O100のフィルム感度である。
両辺を2乗して対数をとると、 log2F(x)2 =−log2d2+log2G No.2+log2s−log2s(100) となる。
ここで、アペックスの換算式により、 Av=log2F No.2 Dv=log2d2 Sv=log2s Gv=log2G No.2 となる。
したがって、ISO感度=100のSv値をSv(100)とする
と、 Gv=Av(x)+Dv−Sv+Sv(100) ……(9) なる式が得られる。
と、 Gv=Av(x)+Dv−Sv+Sv(100) ……(9) なる式が得られる。
一般的に、本発光時のG No.は上記(9)式によって
決まり、三角領域または台形領域によりAv(x)の値が
異なってくる。すなわち、三角領域では、第24図より、 となる。
決まり、三角領域または台形領域によりAv(x)の値が
異なってくる。すなわち、三角領域では、第24図より、 となる。
両辺の対数をとると、アペックス換算式より、 Av(x)=Avo+Tvs−Tvo が得られる。
この式を上記(9)式に代入すると、 Gv=Avo+Dv+Sv(100)−Sv+Tvs−Tvo……(10) となる。
一方、台形領域ではAv(x)=Avoなので、第25図よ
り、 Gv=Avo+Dv+Sv(100)−Sv ……(11) となる。したがって、このGv値をもとに発光時間を計算
やテーブンから求めることができる。
り、 Gv=Avo+Dv+Sv(100)−Sv ……(11) となる。したがって、このGv値をもとに発光時間を計算
やテーブンから求めることができる。
実際のストロボ19では、キセノン管やメイン・コンデ
ンサのバラツキなどにより、G No.が増減されることが
ある。このため、本実施例では、計算したGv値にGvの補
正値GvSFTを加えることによって発光時間を増減させ、
ねらいの光量にて発光されるようにしている。すなわ
ち、 三角領域 : Gv=Avo+Dv+Sv(100)−Sv+Tvs−Tvo 台形領域 : Gv=Avo+Dv+Sv(100)−Sv 上記したように、焦点距離の変化に応じてセクタの駆
動電圧を変えるようにしている。これにより、焦点距離
にかかわらず、セクタ開放までの時間を一定とすること
ができる。したがって、開放までの時間を一定として各
焦点距離における露出演算が行えるようになるため、演
算処理の簡素化が図れるものである。
ンサのバラツキなどにより、G No.が増減されることが
ある。このため、本実施例では、計算したGv値にGvの補
正値GvSFTを加えることによって発光時間を増減させ、
ねらいの光量にて発光されるようにしている。すなわ
ち、 三角領域 : Gv=Avo+Dv+Sv(100)−Sv+Tvs−Tvo 台形領域 : Gv=Avo+Dv+Sv(100)−Sv 上記したように、焦点距離の変化に応じてセクタの駆
動電圧を変えるようにしている。これにより、焦点距離
にかかわらず、セクタ開放までの時間を一定とすること
ができる。したがって、開放までの時間を一定として各
焦点距離における露出演算が行えるようになるため、演
算処理の簡素化が図れるものである。
また、上記実施例では、焦点距離に合わせてシャッタ
モータのブレーキ時間をも可変するようにしているた
め、セクタ開放時間の効率的な調整が可能である。
モータのブレーキ時間をも可変するようにしているた
め、セクタ開放時間の効率的な調整が可能である。
さらに、セクタの開放時間を調整するのみならず、焦
点距離に応じて、露出値や計算上の開放時間およびスト
ロボのガイドナンバなどを調整することもできるため、
非常に正確な露出制御が可能とされるものである。
点距離に応じて、露出値や計算上の開放時間およびスト
ロボのガイドナンバなどを調整することもできるため、
非常に正確な露出制御が可能とされるものである。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、発明の要旨を変えない範囲において、種々変型実施
可能なことは勿論である。
く、発明の要旨を変えない範囲において、種々変型実施
可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上、詳述したようにこの発明によれば、焦点距離情
報に応じてセクタの開き始めから開放口径に至るまでの
時間を略一定としているから、露出演算の簡単化が図れ
る可変焦点カメラの露出制御装置を提供できる。
報に応じてセクタの開き始めから開放口径に至るまでの
時間を略一定としているから、露出演算の簡単化が図れ
る可変焦点カメラの露出制御装置を提供できる。
図面はこの発明の一実施例を示すもので、第1図は露出
制御装置の構成を概略的に示すブロック図、第2図はこ
の発明が適用されるカメラの概略を示す構成図、第3図
はシャッタの駆動機構を説明するために示す図、第4図
はセクタの開閉動作を説明するために示す図、第5図は
テレ時の開口波形を示す図、第6図はワイド時の開口波
形を示す図、第7図はシャッタモータの駆動回路を概略
的に示す構成図、第8図はシャッタ制御を説明するため
に示すタイミングチャート、第9図は一連のレリーズ動
作を説明するために示すタイミングチャート、第10図は
マルチ発光時の充電電圧と発光時間との関係を示す図、
第11図はマルチ発光時の発光と充電電圧との関係を説明
するために示すタイミングチャート、第12図は一連のレ
リーズ動作を説明するために示すフローチャート、第13
図はシャッタ制御動作を説明するために示すフローチャ
ート、第14図はシャッタモータの電圧設定および駆動を
説明するために示すフローチャート、第15図はAEswの状
態確認時の動作を説明するために示すフローチャート、
第16図乃至第19図はストロボ関連の制御フローを示すも
ので、第16図は本発光時の動作を説明するために示すフ
ローチャート、第17図はプリ発光時の動作を説明するた
めに示すフローチャート、第18図はマルチ発光時の動作
を説明するために示すフローチャート、第19図はマルチ
発光時の発光動作を説明するために示すフローチャート
であり、第20図は発光時間テーブルの一例を示す図、第
21図は開口波形の三角領域における秒時の演算について
説明するために示す図、第22図は同じく台形領域におけ
る秒時の演算について説明するために示す図、第23図は
Mgの切れ遅れ時間が設計値に対して長い場合を例に開放
時間の調整処理を説明するために示す図、第24図は開口
波形の三角領域における本発光時のG No.値の演算につ
いて説明するために示す図、第25図は同じく台形領域に
おける本発光時のG No.値の演算について説明するため
に示す図である。 32……セクタ(シャッタ羽根)、41……制御手段、42…
…全開時の絞り規制手段、43……焦点距離検出手段、44
……ズーム手段、46……駆動電圧計算手段、47……E2PR
OM。
制御装置の構成を概略的に示すブロック図、第2図はこ
の発明が適用されるカメラの概略を示す構成図、第3図
はシャッタの駆動機構を説明するために示す図、第4図
はセクタの開閉動作を説明するために示す図、第5図は
テレ時の開口波形を示す図、第6図はワイド時の開口波
形を示す図、第7図はシャッタモータの駆動回路を概略
的に示す構成図、第8図はシャッタ制御を説明するため
に示すタイミングチャート、第9図は一連のレリーズ動
作を説明するために示すタイミングチャート、第10図は
マルチ発光時の充電電圧と発光時間との関係を示す図、
第11図はマルチ発光時の発光と充電電圧との関係を説明
するために示すタイミングチャート、第12図は一連のレ
リーズ動作を説明するために示すフローチャート、第13
図はシャッタ制御動作を説明するために示すフローチャ
ート、第14図はシャッタモータの電圧設定および駆動を
説明するために示すフローチャート、第15図はAEswの状
態確認時の動作を説明するために示すフローチャート、
第16図乃至第19図はストロボ関連の制御フローを示すも
ので、第16図は本発光時の動作を説明するために示すフ
ローチャート、第17図はプリ発光時の動作を説明するた
めに示すフローチャート、第18図はマルチ発光時の動作
を説明するために示すフローチャート、第19図はマルチ
発光時の発光動作を説明するために示すフローチャート
であり、第20図は発光時間テーブルの一例を示す図、第
21図は開口波形の三角領域における秒時の演算について
説明するために示す図、第22図は同じく台形領域におけ
る秒時の演算について説明するために示す図、第23図は
Mgの切れ遅れ時間が設計値に対して長い場合を例に開放
時間の調整処理を説明するために示す図、第24図は開口
波形の三角領域における本発光時のG No.値の演算につ
いて説明するために示す図、第25図は同じく台形領域に
おける本発光時のG No.値の演算について説明するため
に示す図である。 32……セクタ(シャッタ羽根)、41……制御手段、42…
…全開時の絞り規制手段、43……焦点距離検出手段、44
……ズーム手段、46……駆動電圧計算手段、47……E2PR
OM。
Claims (1)
- 【請求項1】絞りとシャッタとを兼用する、開閉速度可
変のセクタを有する可変焦点撮影レンズを備えたカメラ
において、 前記撮影レンズの焦点距離を検出する検出手段と、 前記検出された焦点距離に応じて前記セクタの開放時の
口径により規制される開放F値を設定する開放規制手段
と、 前記セクタの開閉速度を設定する設定手段と、 前記セクタの開き始めから開放口径に至るまでの時間を
略一定とするように、前記設定された開放F値に応じて
前記設定手段を制御する制御手段と を具備したことを特徴とする可変焦点カメラの露出制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1119527A JP2837686B2 (ja) | 1989-05-12 | 1989-05-12 | 可変焦点カメラの露出制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1119527A JP2837686B2 (ja) | 1989-05-12 | 1989-05-12 | 可変焦点カメラの露出制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02298924A JPH02298924A (ja) | 1990-12-11 |
JP2837686B2 true JP2837686B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=14763492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1119527A Expired - Fee Related JP2837686B2 (ja) | 1989-05-12 | 1989-05-12 | 可変焦点カメラの露出制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2837686B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5257063A (en) * | 1992-09-30 | 1993-10-26 | Olympus Optical Co., Ltd. | Flashing controller |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0731342B2 (ja) * | 1986-06-06 | 1995-04-10 | オリンパス光学工業株式会社 | カメラの露出制御装置 |
-
1989
- 1989-05-12 JP JP1119527A patent/JP2837686B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02298924A (ja) | 1990-12-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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