JP2835503B2 - ギヤセット - Google Patents
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- JP2835503B2 JP2835503B2 JP7323898A JP32389895A JP2835503B2 JP 2835503 B2 JP2835503 B2 JP 2835503B2 JP 7323898 A JP7323898 A JP 7323898A JP 32389895 A JP32389895 A JP 32389895A JP 2835503 B2 JP2835503 B2 JP 2835503B2
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- gear
- bearing
- circlip
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/067—Fixing them in a housing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2361/00—Apparatus or articles in engineering in general
- F16C2361/61—Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4サイクルエンジ
ン内に配置されて、クランク軸上のクランクギヤからカ
ム軸上のカムギヤまで動力を伝達するためのギヤセット
に関するものである。
ン内に配置されて、クランク軸上のクランクギヤからカ
ム軸上のカムギヤまで動力を伝達するためのギヤセット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸の外側にギヤを付ける場合には、いわ
ゆる抜け止めのため、両者の嵌め合い面に対して軸長方
向に隣接する個所に止め輪(スナップリングやサークリ
ップ)が設けられるのが一般的である。止め輪に変えて
ナットが使用されたり、軸上に肩(太くした部分)が形
成されたりすることもあるが、それらを設ける位置が嵌
め合い面の隣、すなわち嵌め合い面を外れた個所である
ことには違いがない。そしてこの点は、軸とギヤとを嵌
め付ける場合に限らず、軸上にカラーやカムを付ける場
合にも、また軸受の外側にギヤなどを付ける場合などに
も共通である。
ゆる抜け止めのため、両者の嵌め合い面に対して軸長方
向に隣接する個所に止め輪(スナップリングやサークリ
ップ)が設けられるのが一般的である。止め輪に変えて
ナットが使用されたり、軸上に肩(太くした部分)が形
成されたりすることもあるが、それらを設ける位置が嵌
め合い面の隣、すなわち嵌め合い面を外れた個所である
ことには違いがない。そしてこの点は、軸とギヤとを嵌
め付ける場合に限らず、軸上にカラーやカムを付ける場
合にも、また軸受の外側にギヤなどを付ける場合などに
も共通である。
【0003】しかし、嵌め合い面を外れた個所に、止め
輪やナット等を設けるスペースが存在しない場合も現実
には少なからずある。たとえば自動二輪車用エンジンの
ように、部品数の集積した多機能体でありながらコンパ
クトであることをも要求される機器においては、嵌め付
けようとするギヤ等そのものの外に抜け止めのみを目的
とする部品を使用するのは極めて不利である。部品配置
等の関係ですでにギヤが薄くなっており、それを付ける
軸上のスペースも限定されていて、いずれの外側にも止
め輪等を付けることができない場合もある。
輪やナット等を設けるスペースが存在しない場合も現実
には少なからずある。たとえば自動二輪車用エンジンの
ように、部品数の集積した多機能体でありながらコンパ
クトであることをも要求される機器においては、嵌め付
けようとするギヤ等そのものの外に抜け止めのみを目的
とする部品を使用するのは極めて不利である。部品配置
等の関係ですでにギヤが薄くなっており、それを付ける
軸上のスペースも限定されていて、いずれの外側にも止
め輪等を付けることができない場合もある。
【0004】そのような場合、従来は、圧入(すなわち
締まりばめ)もしくは「かしめ」によって両部品が嵌め
付けられ、または両部品の嵌め合い面に接着剤が使用さ
れていた。図4は、軸受(深溝玉軸受)10’の外輪1
1’上に、止め輪等を使用せずに、圧入によってギヤ2
0’を嵌め付けた例を示す断面図である。このほか、特
開平3−70870号公報には、かしめによって軸受と
ハウジング(ケーシング)とを嵌め付けた例が記載され
ている。このような手段によれば、嵌め合い面を外れた
個所に抜け止め用の止め輪などを設ける必要がなく、ス
ペース的に有利である。
締まりばめ)もしくは「かしめ」によって両部品が嵌め
付けられ、または両部品の嵌め合い面に接着剤が使用さ
れていた。図4は、軸受(深溝玉軸受)10’の外輪1
1’上に、止め輪等を使用せずに、圧入によってギヤ2
0’を嵌め付けた例を示す断面図である。このほか、特
開平3−70870号公報には、かしめによって軸受と
ハウジング(ケーシング)とを嵌め付けた例が記載され
ている。このような手段によれば、嵌め合い面を外れた
個所に抜け止め用の止め輪などを設ける必要がなく、ス
ペース的に有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4のように圧入する
ことによってギヤ20’の抜け止め(もしくは回転方向
へのすべり防止)を図ろうとすると、ギヤ20’や軸受
10’に、好ましくない変形が生じることがある。ギヤ
20’と軸受10’との間の圧入力(接触圧)に基づく
面間の摩擦力こそがギヤ20’の抜け止め等をなすので
あるから、両者間には圧入しろ(締めしろ)を大きくと
って相当の圧入力を作用させなければならないが、この
圧入力によって、ギヤ20’は、穴(すなわち嵌め合い
面20a')の内側から外へ押し広げられるように変形す
る。ギヤ20’がこのように変形すると、その歯みぞ寸
法が拡大するのでバックラッシが大きくなるが、その度
合いが増すと、相手方のギヤ(図示せず)との噛合いが
円滑でなくなるのである。また、内側の部材である軸受
10’にも同等の圧入力(その向きは上記と逆)が作用
することから、外輪11’が変形してラジアルクリアラ
ンスが小さくなり、回転が円滑でなくなる恐れがある。
しかも、嵌め合い面10a’・20a’の幅Bや径Dが
小さいときには、各面の単位面積あたりに大きな圧入力
の作用することが必要になるので、上記のような傾向は
顕著になる。
ことによってギヤ20’の抜け止め(もしくは回転方向
へのすべり防止)を図ろうとすると、ギヤ20’や軸受
10’に、好ましくない変形が生じることがある。ギヤ
20’と軸受10’との間の圧入力(接触圧)に基づく
面間の摩擦力こそがギヤ20’の抜け止め等をなすので
あるから、両者間には圧入しろ(締めしろ)を大きくと
って相当の圧入力を作用させなければならないが、この
圧入力によって、ギヤ20’は、穴(すなわち嵌め合い
面20a')の内側から外へ押し広げられるように変形す
る。ギヤ20’がこのように変形すると、その歯みぞ寸
法が拡大するのでバックラッシが大きくなるが、その度
合いが増すと、相手方のギヤ(図示せず)との噛合いが
円滑でなくなるのである。また、内側の部材である軸受
10’にも同等の圧入力(その向きは上記と逆)が作用
することから、外輪11’が変形してラジアルクリアラ
ンスが小さくなり、回転が円滑でなくなる恐れがある。
しかも、嵌め合い面10a’・20a’の幅Bや径Dが
小さいときには、各面の単位面積あたりに大きな圧入力
の作用することが必要になるので、上記のような傾向は
顕著になる。
【0006】上記公報の例のようにかしめを利用する場
合にも、十分な抜け止め効果を得ようとすると、かしめ
の力を強くする必要があり、嵌め付けられる部品を変形
させまたは傷つけることがある。また、嵌め合い面に接
着剤を用いる方法は、当該面間に有効に接着剤を付ける
ことが難しい(嵌め合いの過程で擦り取られてしまう)
ため、抜け止めのための強い力を期待しがたい面があ
る。
合にも、十分な抜け止め効果を得ようとすると、かしめ
の力を強くする必要があり、嵌め付けられる部品を変形
させまたは傷つけることがある。また、嵌め合い面に接
着剤を用いる方法は、当該面間に有効に接着剤を付ける
ことが難しい(嵌め合いの過程で擦り取られてしまう)
ため、抜け止めのための強い力を期待しがたい面があ
る。
【0007】本発明の目的は、薄型に構成してエンジン
内に適切に配置できるほか、軸受やギヤの幅方向(軸長
方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸長方向
へのずれを防止し、しかも両者を圧入にて結合する場合
のような応力または歪み上の不都合を回避するといった
特徴を有するギヤセットを提供することである。
内に適切に配置できるほか、軸受やギヤの幅方向(軸長
方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸長方向
へのずれを防止し、しかも両者を圧入にて結合する場合
のような応力または歪み上の不都合を回避するといった
特徴を有するギヤセットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のギヤセ
ットは、4サイクルエンジン内に配置され、クランク軸
からカム軸に動力を伝達するためのギヤセットであっ
て、二枚のホルダープレート間に軸受を介してギヤを配
置し、当該軸受の外輪とギヤのボス部とを、同一幅にす
るとともに嵌め合い面間にサークリップを装着して嵌め
付けるものとし、そのサークリップの装着のためには、
弾性変形させたサークリップの全体が没し得る深さの溝
を軸受外輪の外周面に形成し、自然状態に復元しようと
するサークリップが一部のみ没し得る深さの溝をギヤの
内周面に形成しておき、一旦は前者の溝に全体が没する
まで弾性変形して上記の嵌め付けを可能にし、嵌め付け
完了後に自然状態へ向かって復元し後者の溝に一部没し
て上記の各嵌め合い面を横切る位置に留まるよう、サー
クリップを配置したこと、 および、二枚のホルダープレ
ートにカラー(筒)を圧入保持させ、そのカラー上に上
記の軸受を介してギヤを取り付け、軸受の内輪と二枚の
ホルダープレートとの間にワッシャを装着したこと――
を特徴とするものである。
ットは、4サイクルエンジン内に配置され、クランク軸
からカム軸に動力を伝達するためのギヤセットであっ
て、二枚のホルダープレート間に軸受を介してギヤを配
置し、当該軸受の外輪とギヤのボス部とを、同一幅にす
るとともに嵌め合い面間にサークリップを装着して嵌め
付けるものとし、そのサークリップの装着のためには、
弾性変形させたサークリップの全体が没し得る深さの溝
を軸受外輪の外周面に形成し、自然状態に復元しようと
するサークリップが一部のみ没し得る深さの溝をギヤの
内周面に形成しておき、一旦は前者の溝に全体が没する
まで弾性変形して上記の嵌め付けを可能にし、嵌め付け
完了後に自然状態へ向かって復元し後者の溝に一部没し
て上記の各嵌め合い面を横切る位置に留まるよう、サー
クリップを配置したこと、 および、二枚のホルダープレ
ートにカラー(筒)を圧入保持させ、そのカラー上に上
記の軸受を介してギヤを取り付け、軸受の内輪と二枚の
ホルダープレートとの間にワッシャを装着したこと――
を特徴とするものである。
【0009】請求項1のこのギヤセットでは、上記のよ
うに装着したサークリップが、軸受やギヤの幅方向(軸
長方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸長方
向へのずれを防止し、しかも両者を圧入にて結合する場
合のような応力または歪み上の不都合を回避する。ま
た、このようにすることにより、ギヤセットは薄型に構
成してエンジン内に適切に配置でき、その結果としてエ
ンジンをコンパクトにすることができる。
うに装着したサークリップが、軸受やギヤの幅方向(軸
長方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸長方
向へのずれを防止し、しかも両者を圧入にて結合する場
合のような応力または歪み上の不都合を回避する。ま
た、このようにすることにより、ギヤセットは薄型に構
成してエンジン内に適切に配置でき、その結果としてエ
ンジンをコンパクトにすることができる。
【0010】
【0011】また、上記のように装着するワッシャは、
カラー上で軸受が軸長方向にずれるのを止める役目とと
もに、軸受およびギヤとホルダープレートとの間に隙間
を確保するスペーサとしての役目を果たす。したがって
このギヤセットでは、カラーの外周上で軸長方向にギヤ
の位置がずれることがなく、ギヤの側面がホルダープレ
ートに接触するという不都合がない。
カラー上で軸受が軸長方向にずれるのを止める役目とと
もに、軸受およびギヤとホルダープレートとの間に隙間
を確保するスペーサとしての役目を果たす。したがって
このギヤセットでは、カラーの外周上で軸長方向にギヤ
の位置がずれることがなく、ギヤの側面がホルダープレ
ートに接触するという不都合がない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2に本発明と関連す
る参考的な実施の形態を示す。図1(a)は、一体に嵌め
付けた軸受10とギヤ20とを軸1上に取り付けた例を
示し、同(b)は、その軸受10・ギヤ20間に装着して
いるサークリップ(止め輪)30を示す。また、図2
(a)〜(c)は、軸受10とギヤ20とを嵌め付ける際の
手順を断面図にて示す説明図である。なお、これらは、
本発明を実施した図3の例について理解を容易にするた
めに示すものである。
る参考的な実施の形態を示す。図1(a)は、一体に嵌め
付けた軸受10とギヤ20とを軸1上に取り付けた例を
示し、同(b)は、その軸受10・ギヤ20間に装着して
いるサークリップ(止め輪)30を示す。また、図2
(a)〜(c)は、軸受10とギヤ20とを嵌め付ける際の
手順を断面図にて示す説明図である。なお、これらは、
本発明を実施した図3の例について理解を容易にするた
めに示すものである。
【0013】この実施の形態においては、図1(a)のよ
うに、軸1上に軸受10を介して回転自在な状態にギヤ
20を取り付けている。このようにギヤ20を取り付け
るに関しては、設計上つぎのような条件があった。すな
わち、ギヤ20および軸受10の寸法や形式は、ギヤ2
0に作用する荷重や回転速度等を考慮した強度および耐
久性の関係、ならびにギヤ20の付近に許容されるスペ
ース上の制約などから設定されており、軸受10の外輪
11の幅とギヤ20の(ボス部の)幅とは図のように一
致している。この外輪11に対して抜けないようにギヤ
20を嵌め付ける必要があるが、たとえばギヤ20から
厚さ方向にはみ出すように抜け止め手段を設けることは
スペース的に不可能で、軸受10を小さくしてそのよう
なスペースをとることは軸受寿命の点から認められな
い。ただし、軸1は長く、また軸受10の内輪12の前
後を含めて外周面に近い部分には空間的な余裕がある
(すなわち他の干渉物が近くにない)。
うに、軸1上に軸受10を介して回転自在な状態にギヤ
20を取り付けている。このようにギヤ20を取り付け
るに関しては、設計上つぎのような条件があった。すな
わち、ギヤ20および軸受10の寸法や形式は、ギヤ2
0に作用する荷重や回転速度等を考慮した強度および耐
久性の関係、ならびにギヤ20の付近に許容されるスペ
ース上の制約などから設定されており、軸受10の外輪
11の幅とギヤ20の(ボス部の)幅とは図のように一
致している。この外輪11に対して抜けないようにギヤ
20を嵌め付ける必要があるが、たとえばギヤ20から
厚さ方向にはみ出すように抜け止め手段を設けることは
スペース的に不可能で、軸受10を小さくしてそのよう
なスペースをとることは軸受寿命の点から認められな
い。ただし、軸1は長く、また軸受10の内輪12の前
後を含めて外周面に近い部分には空間的な余裕がある
(すなわち他の干渉物が近くにない)。
【0014】以上のような条件のもと、この実施形態で
は、軸受10とギヤ20とを軸1上に以下のように取り
付けている。
は、軸受10とギヤ20とを軸1上に以下のように取り
付けている。
【0015】第一に、軸1に対する軸受10の嵌め付け
については、百分の何mmかの隙間を含むすきまばめを
採用するとともに、図1(a)のように軸1上に形成した
肩2と、軸1上に装着するサークリップ(止め輪)4と
によってその位置を定めている。肩2は、軸1のうち軸
受10を設ける個所の隣接部分を太くしたもの、サーク
リップ4は、肩2と反対側で軸受10と隣接する部分に
溝3を形成しておき、これに高さ(半径方向寸法)の約
半分を沈めて装着したものである。上述のように軸1の
周辺に限ってはスペース上の余裕があるため、このよう
に軸受10の外部に抜け止め手段を設けることができ
た。使用したサークリップ4は市販されている公知の部
品であってその断面は図のように半径方向に長い長方形
であり、溝3は、そのサークリップ4の一部が没する深
さをもつやはり長方形断面のものである。つまり、溝3
は比較的深いうえに90°の角形の隅部を有するため形
状的にはその付近に応力を集中させやすいが、その溝3
を設けた軸1の先端部にはギヤ20その他の物から力が
かかることはないため、この溝3に関して応力的な課題
は発生しない。なお、ここでは軸1と軸受10との嵌め
付けを最初に説明したが、実際に組み立てるうえでの一
般的な手順としては、軸受10とギヤ20とをまず嵌め
付け、一体となったそれらを後に軸1上に嵌め付けてい
る。
については、百分の何mmかの隙間を含むすきまばめを
採用するとともに、図1(a)のように軸1上に形成した
肩2と、軸1上に装着するサークリップ(止め輪)4と
によってその位置を定めている。肩2は、軸1のうち軸
受10を設ける個所の隣接部分を太くしたもの、サーク
リップ4は、肩2と反対側で軸受10と隣接する部分に
溝3を形成しておき、これに高さ(半径方向寸法)の約
半分を沈めて装着したものである。上述のように軸1の
周辺に限ってはスペース上の余裕があるため、このよう
に軸受10の外部に抜け止め手段を設けることができ
た。使用したサークリップ4は市販されている公知の部
品であってその断面は図のように半径方向に長い長方形
であり、溝3は、そのサークリップ4の一部が没する深
さをもつやはり長方形断面のものである。つまり、溝3
は比較的深いうえに90°の角形の隅部を有するため形
状的にはその付近に応力を集中させやすいが、その溝3
を設けた軸1の先端部にはギヤ20その他の物から力が
かかることはないため、この溝3に関して応力的な課題
は発生しない。なお、ここでは軸1と軸受10との嵌め
付けを最初に説明したが、実際に組み立てるうえでの一
般的な手順としては、軸受10とギヤ20とをまず嵌め
付け、一体となったそれらを後に軸1上に嵌め付けてい
る。
【0016】第二に、軸受10に対するギヤ20の嵌め
付けは、百分の何mmという締め代を有する締まりばめ
(圧入)としているが、軸長方向への抜け止めを確かな
ものにするため、両者の各嵌め合い面10a・20a間
にサークリップ30を装着している。サークリップ30
は、図1(b)のとおり横断面が円形をしたバネ鋼製の素
線をCの字状に丸く巻いたもので、図1(a)のように上
記の各嵌め合い面10a・20aを横切る位置に置くこ
とにより、軸受10上でギヤ20が軸長方向に移動する
のを防いでいる。すなわち、軸受10とギヤ20とが正
規の位置に嵌め付けられたとき半径方向の内外につなが
るように、軸受10の外輪11の外周面(すなわち嵌め
合い面10a)およびギヤ20の内周面(すなわち嵌め
合い面20a)にそれぞれ溝13と溝21とを形成して
おき、サークリップ30はそれらの溝13・21の間
に、その素線の中央部が嵌め合い面10a・20aを横
切るように配置している。軸受10とギヤ20とが嵌め
合い面10a・20a間を滑らせて軸長方向に相対移動
しそうになっても、サークリップ30の剪断強度によっ
てその移動を阻止するのである。サークリップ30が軸
受10およびギヤ20の外に全くはみ出ていないので、
前述したスペース上の制約を最も好ましい態様でクリヤ
することになる。
付けは、百分の何mmという締め代を有する締まりばめ
(圧入)としているが、軸長方向への抜け止めを確かな
ものにするため、両者の各嵌め合い面10a・20a間
にサークリップ30を装着している。サークリップ30
は、図1(b)のとおり横断面が円形をしたバネ鋼製の素
線をCの字状に丸く巻いたもので、図1(a)のように上
記の各嵌め合い面10a・20aを横切る位置に置くこ
とにより、軸受10上でギヤ20が軸長方向に移動する
のを防いでいる。すなわち、軸受10とギヤ20とが正
規の位置に嵌め付けられたとき半径方向の内外につなが
るように、軸受10の外輪11の外周面(すなわち嵌め
合い面10a)およびギヤ20の内周面(すなわち嵌め
合い面20a)にそれぞれ溝13と溝21とを形成して
おき、サークリップ30はそれらの溝13・21の間
に、その素線の中央部が嵌め合い面10a・20aを横
切るように配置している。軸受10とギヤ20とが嵌め
合い面10a・20a間を滑らせて軸長方向に相対移動
しそうになっても、サークリップ30の剪断強度によっ
てその移動を阻止するのである。サークリップ30が軸
受10およびギヤ20の外に全くはみ出ていないので、
前述したスペース上の制約を最も好ましい態様でクリヤ
することになる。
【0017】軸受10とギヤ20との間に上記のように
サークリップ30を装着するにあたり、具体的にはつぎ
のような手段をとっている。すなわち、図2にしたがっ
て説明すると、 図2(a)に示すとおり、軸受10の外輪11上の嵌
め合い面10a(つまり外周面)に溝13を形成してお
き、ここに、自然状態では嵌め合い面10aの上に顔を
出す大きさのサークリップ30を嵌める。溝13は、外
輪11のうち最も荷重条件の厳しい中央部分を避けてい
ずれか一方の端面に近い部分に形成するものとし、その
深さは、弾性変形させるとサークリップ30の全体をそ
の内部に没し得るものとしている。また溝13の底部
は、サークリップ30の外形に沿うことによって余計な
深さをもたず、かつ応力が分散しやすいよう、半円形断
面に形成している。
サークリップ30を装着するにあたり、具体的にはつぎ
のような手段をとっている。すなわち、図2にしたがっ
て説明すると、 図2(a)に示すとおり、軸受10の外輪11上の嵌
め合い面10a(つまり外周面)に溝13を形成してお
き、ここに、自然状態では嵌め合い面10aの上に顔を
出す大きさのサークリップ30を嵌める。溝13は、外
輪11のうち最も荷重条件の厳しい中央部分を避けてい
ずれか一方の端面に近い部分に形成するものとし、その
深さは、弾性変形させるとサークリップ30の全体をそ
の内部に没し得るものとしている。また溝13の底部
は、サークリップ30の外形に沿うことによって余計な
深さをもたず、かつ応力が分散しやすいよう、半円形断
面に形成している。
【0018】 図2(b)のように軸受10の嵌め合い面10a上に
ギヤ20の嵌め合い面20aをかぶせ、図示矢印の向き
にギヤ20を移動させることによって両者を嵌め付けて
いく。軸受10とギヤ20とは締まりばめとしているの
で、この作業の際にはギヤ20の温度を上昇させてお
く。ギヤ20の端部がサークリップ30の位置に来たと
きは、溝13の内部に隠れるよう径を縮める向きに工具
等でサークリップ30を弾性変形させ、そのように変形
させている間にギヤ20をサークリップ30の上に移動
させる。ギヤ20の端部がサークリップ30上をスムー
ズに乗り越え得るように、嵌め合い面20aと連続する
テーパ面20bをその端部に形成している。図示の状態
でギヤ20が移動して嵌め合い面10a・20aが摺動
する間、溝13内にあるサークリップ30はギヤ20の
嵌め合い面20aに接して押さえ付けられるので、溝1
3内に没したままに保たれる。なお、ギヤ20の嵌め合
い面20aには、軸受10とギヤ20とが所定の位置関
係に嵌め付けられたとき軸受10上の溝13と軸長方向
位置が一致して内外に連なる溝21を形成している。溝
21は断面が半円形で、その深さはサークリップ30の
素線の直径の半分である。
ギヤ20の嵌め合い面20aをかぶせ、図示矢印の向き
にギヤ20を移動させることによって両者を嵌め付けて
いく。軸受10とギヤ20とは締まりばめとしているの
で、この作業の際にはギヤ20の温度を上昇させてお
く。ギヤ20の端部がサークリップ30の位置に来たと
きは、溝13の内部に隠れるよう径を縮める向きに工具
等でサークリップ30を弾性変形させ、そのように変形
させている間にギヤ20をサークリップ30の上に移動
させる。ギヤ20の端部がサークリップ30上をスムー
ズに乗り越え得るように、嵌め合い面20aと連続する
テーパ面20bをその端部に形成している。図示の状態
でギヤ20が移動して嵌め合い面10a・20aが摺動
する間、溝13内にあるサークリップ30はギヤ20の
嵌め合い面20aに接して押さえ付けられるので、溝1
3内に没したままに保たれる。なお、ギヤ20の嵌め合
い面20aには、軸受10とギヤ20とが所定の位置関
係に嵌め付けられたとき軸受10上の溝13と軸長方向
位置が一致して内外に連なる溝21を形成している。溝
21は断面が半円形で、その深さはサークリップ30の
素線の直径の半分である。
【0019】 上記のように嵌め付け作業を進めていくと、ギヤ
20はやがて軸受10上の所定の位置に達し、ギヤ20
に形成した溝21が軸受10上の溝13のちょうど外側
に連なることとなる。弾性変形によって溝13の内部に
没していたサークリップ30は、この時点で溝21の底
部に当たるまで拡がり、図2(c)のように、その素線の
中央部が嵌め合い面10a・20aの延長面上に位置す
る状態になり、嵌め付けが完了する。
20はやがて軸受10上の所定の位置に達し、ギヤ20
に形成した溝21が軸受10上の溝13のちょうど外側
に連なることとなる。弾性変形によって溝13の内部に
没していたサークリップ30は、この時点で溝21の底
部に当たるまで拡がり、図2(c)のように、その素線の
中央部が嵌め合い面10a・20aの延長面上に位置す
る状態になり、嵌め付けが完了する。
【0020】こうして図2(c)の状態になると、サーク
リップ30等を破損させることなしに軸受10とギヤ2
0とを再び分離することはできなくなるが、知らぬ間に
サークリップ30が外れたり、軸受10からギヤ20が
不意に抜けてしまったりすることはあり得ない。軸受1
0やギヤ20は小型のものであって特別高価なものでは
ないため、いずれかに交換の必要が生じた場合には両者
を一体として交換すればよい。
リップ30等を破損させることなしに軸受10とギヤ2
0とを再び分離することはできなくなるが、知らぬ間に
サークリップ30が外れたり、軸受10からギヤ20が
不意に抜けてしまったりすることはあり得ない。軸受1
0やギヤ20は小型のものであって特別高価なものでは
ないため、いずれかに交換の必要が生じた場合には両者
を一体として交換すればよい。
【0021】つぎに、本発明を実際の機械に使用した具
体的な実施例を図3に示す。図3は、4サイクルエンジ
ン40における吸・排気用カム軸42の駆動機構を断面
図によって示したものである。
体的な実施例を図3に示す。図3は、4サイクルエンジ
ン40における吸・排気用カム軸42の駆動機構を断面
図によって示したものである。
【0022】この実施例では、クランク軸41上のクラ
ンクギヤ41aからカム軸42上のカムギヤ42aまで
動力を伝達せんとして、三つのギヤ57・58・59を
1ユニット化したギヤセット50を配置している。ギヤ
セット50は、二枚のホルダープレート50aに三つの
カラー(筒)51・52・53を圧入保持させ、各カラ
ー上に軸受54・55・56を介してギヤ57・58・
59をそれぞれ取り付け、かつそれらを直列に噛み合わ
せたものである。実施例ではそのようなギヤセット50
について、ギヤ57をクランクギヤ41aに噛み合わせ
るとともにギヤ59をカムギヤ42aに噛み合わせ、各
カラー51・52・53をボルト50b・50cや段付
きピン50dにてシリンダ44またはシリンダヘッド4
3に固定することにより、エンジン40のうちに配置し
ている。こうしたことによって、ギヤセット50内の三
つのギヤ57・58・59を介し、クランク軸41の回
転力をカム軸42にまで伝えることができる。
ンクギヤ41aからカム軸42上のカムギヤ42aまで
動力を伝達せんとして、三つのギヤ57・58・59を
1ユニット化したギヤセット50を配置している。ギヤ
セット50は、二枚のホルダープレート50aに三つの
カラー(筒)51・52・53を圧入保持させ、各カラ
ー上に軸受54・55・56を介してギヤ57・58・
59をそれぞれ取り付け、かつそれらを直列に噛み合わ
せたものである。実施例ではそのようなギヤセット50
について、ギヤ57をクランクギヤ41aに噛み合わせ
るとともにギヤ59をカムギヤ42aに噛み合わせ、各
カラー51・52・53をボルト50b・50cや段付
きピン50dにてシリンダ44またはシリンダヘッド4
3に固定することにより、エンジン40のうちに配置し
ている。こうしたことによって、ギヤセット50内の三
つのギヤ57・58・59を介し、クランク軸41の回
転力をカム軸42にまで伝えることができる。
【0023】ギヤセット50のうちの各ギヤ57・58
・59は、二枚のプレート50aの間で軸長方向に移動
しないようにする必要がある。それぞれカラー51・5
2・53の外周上で軸長方向に位置がずれると、ギヤ5
7・58・59の側面がプレート50aに接触するなど
動力伝達が効率的でなくなるからである。そのため当該
方向へのずれを防止する適当な手段が必要だが、エンジ
ン40のうちにはギヤセット50の収容スペースとして
余裕はなく、またエンジン40の外形寸法を拡大するの
も不都合である。
・59は、二枚のプレート50aの間で軸長方向に移動
しないようにする必要がある。それぞれカラー51・5
2・53の外周上で軸長方向に位置がずれると、ギヤ5
7・58・59の側面がプレート50aに接触するなど
動力伝達が効率的でなくなるからである。そのため当該
方向へのずれを防止する適当な手段が必要だが、エンジ
ン40のうちにはギヤセット50の収容スペースとして
余裕はなく、またエンジン40の外形寸法を拡大するの
も不都合である。
【0024】そこでこの実施例では、部分詳細図(引き
出し部分)に示すように、軸受56の内輪と二枚のプレ
ート50aとの間にワッシャ61を装着するとともに、
軸受56の外輪とギヤ59のボス部とを同一幅にしたう
え両者の嵌め合い面間に、前記実施形態(図1等)に示
したようにサークリップ60を使用している(他の軸受
54・55とギヤ57・58との各間についても同様に
した)。ワッシャ61は、カラー53上で軸受56が軸
長方向にずれるのを止める役目とともに、軸受56およ
びギヤ59とプレート50aとの間に隙間を確保するス
ペーサとしての役目を果たす。また上記のように装着し
たサークリップ60は、軸受56やギヤ59の幅方向
(軸長方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸
長方向へのずれを防止し、しかも両者を圧入にて結合す
る場合のような応力または歪み上の不都合を回避する。
このようにすることにより、ギヤセット50は薄型に構
成してエンジン40内に適切に配置でき、その結果とし
てエンジン40をコンパクトにすることができるなど、
種々のメリットを得た。
出し部分)に示すように、軸受56の内輪と二枚のプレ
ート50aとの間にワッシャ61を装着するとともに、
軸受56の外輪とギヤ59のボス部とを同一幅にしたう
え両者の嵌め合い面間に、前記実施形態(図1等)に示
したようにサークリップ60を使用している(他の軸受
54・55とギヤ57・58との各間についても同様に
した)。ワッシャ61は、カラー53上で軸受56が軸
長方向にずれるのを止める役目とともに、軸受56およ
びギヤ59とプレート50aとの間に隙間を確保するス
ペーサとしての役目を果たす。また上記のように装着し
たサークリップ60は、軸受56やギヤ59の幅方向
(軸長方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸
長方向へのずれを防止し、しかも両者を圧入にて結合す
る場合のような応力または歪み上の不都合を回避する。
このようにすることにより、ギヤセット50は薄型に構
成してエンジン40内に適切に配置でき、その結果とし
てエンジン40をコンパクトにすることができるなど、
種々のメリットを得た。
【0025】以上、発明の参考的な実施形態および実施
例を紹介したが、本発明はそのほかつぎのように実施す
ることもできる。たとえば、イ ) 止め輪(サークリップ等)の断面形状は、必ずしも
円形でなくてもよい。楕円形や長円形などにしても、溝
を比較的浅くするとともにその付近への応力の集中を避
けるといった効果は期待できる。
例を紹介したが、本発明はそのほかつぎのように実施す
ることもできる。たとえば、イ ) 止め輪(サークリップ等)の断面形状は、必ずしも
円形でなくてもよい。楕円形や長円形などにしても、溝
を比較的浅くするとともにその付近への応力の集中を避
けるといった効果は期待できる。
【0026】ロ ) 軸に対し直接にギヤを嵌め付ける場合など、嵌め合
い面間で強いトルクを伝達する必要がある場合には、回
り止め手段としてのキー(およびキー溝)を当該面間に
併用するとよい。
い面間で強いトルクを伝達する必要がある場合には、回
り止め手段としてのキー(およびキー溝)を当該面間に
併用するとよい。
【0027】ハ ) 上記した実施形態・実施例のように軸心と直角な面
内のみには限らず、軸心と斜めに交差する面内に止め輪
を装着することもできる。そうすれば、止め輪を、抜け
止めとしてばかりではなく同時に回り止めとしても利用
することができる。
内のみには限らず、軸心と斜めに交差する面内に止め輪
を装着することもできる。そうすれば、止め輪を、抜け
止めとしてばかりではなく同時に回り止めとしても利用
することができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載のギヤセットにはつぎの
効果がある。すなわち、 1) 装着したサークリップが、軸受やギヤの幅方向(軸
長方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸長方
向へのずれを防止し、しかも、両者を圧入にて結合する
場合のような応力または歪み上の不都合を回避する。
効果がある。すなわち、 1) 装着したサークリップが、軸受やギヤの幅方向(軸
長方向)寸法を必要最小限に保ちながら両者間の軸長方
向へのずれを防止し、しかも、両者を圧入にて結合する
場合のような応力または歪み上の不都合を回避する。
【0029】 2) 薄型に構成してエンジン内に適切に配置でき、その
結果としてエンジンをコンパクトにすることができる。
結果としてエンジンをコンパクトにすることができる。
【0030】さらに、 3)装着するワッシャのために、カラーの外周上で軸長
方向にギヤの位置がずれることがなく、ギヤの側面がホ
ルダープレートに接触するという不都合が回避される。
方向にギヤの位置がずれることがなく、ギヤの側面がホ
ルダープレートに接触するという不都合が回避される。
【図1】本発明に関連する参考的な一実施形態であり、
図1(a)は、一体に嵌め付けた軸受10とギヤ20とを
軸1上に取り付けた例を示す断面図、同(b)は、その軸
受10・ギヤ20間に装着している止め輪30について
の斜視図である。
図1(a)は、一体に嵌め付けた軸受10とギヤ20とを
軸1上に取り付けた例を示す断面図、同(b)は、その軸
受10・ギヤ20間に装着している止め輪30について
の斜視図である。
【図2】図2(a)〜(c)は、図1(a)の例について軸受
10とギヤ20とを嵌め付ける際の手順を断面図にて示
す説明図である。
10とギヤ20とを嵌め付ける際の手順を断面図にて示
す説明図である。
【図3】本発明を使用した具体的な実施例として、4サ
イクルエンジン40における吸・排気用カム軸42の駆
動機構を示す断面図である。
イクルエンジン40における吸・排気用カム軸42の駆
動機構を示す断面図である。
【図4】圧入のみによって軸受10’上にギヤ20’を
嵌め付けた従来の例を示す断面図である。
嵌め付けた従来の例を示す断面図である。
10・56 軸受(外向きの嵌め合い面を有する部材) 10a 嵌め合い面 13 溝 20・59 ギヤ(内向きの嵌め合い面を有する部材) 20a 嵌め合い面 21 溝 30・60 サークリップ(止め輪)50 ギヤセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−42718(JP,A) 実開 昭58−82517(JP,U) 実開 昭54−150994(JP,U) 実開 昭51−46051(JP,U) 実開 昭50−61250(JP,U) 実開 昭55−122556(JP,U) 実開 平4−111949(JP,U) 実開 平5−61457(JP,U) 実開 平3−103178(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 21/18
Claims (1)
- 【請求項1】 4サイクルエンジン内に配置され、クラ
ンク軸からカム軸に動力を伝達するためのギヤセットで
あって、 二枚のホルダープレート間に軸受を介してギヤを配置
し、当該軸受の外輪とギヤのボス部とを、同一幅にする
とともに嵌め合い面間にサークリップを装着して嵌め付
けるものとし、 そのサークリップの装着のためには、弾性変形させたサ
ークリップの全体が没し得る深さの溝を軸受外輪の外周
面に形成し、自然状態に復元しようとするサークリップ
が一部のみ没し得る深さの溝をギヤの内周面に形成して
おき、 一旦は前者の溝に全体が没するまで弾性変形して上記の
嵌め付けを可能にし、嵌め付け完了後に自然状態へ向か
って復元し後者の溝に一部没して上記の各嵌め合い面を
横切る位置に留まるよう、サークリップを配置したこ
と、 および、二枚のホルダープレートにカラーを圧入保持さ
せ、そのカラー上に上記の軸受を介してギヤを取り付
け、軸受の内輪と二枚のホルダープレートとの間にワッ
シャを装着したこと を特徴とするギヤセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323898A JP2835503B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | ギヤセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323898A JP2835503B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | ギヤセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144731A JPH09144731A (ja) | 1997-06-03 |
JP2835503B2 true JP2835503B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=18159850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7323898A Expired - Fee Related JP2835503B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | ギヤセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2835503B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008504463A (ja) * | 2004-06-29 | 2008-02-14 | テクスパーツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 遠心力作動式スリーブクラッチ |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003049866A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Nsk Warner Kk | 多板式摩擦係合装置 |
JP2004052933A (ja) * | 2002-07-22 | 2004-02-19 | Nsk Ltd | 止め輪付き転がり軸受 |
JP2006055947A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | O M Ltd | ロータリダイカッタ |
JP2009236072A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Yamaha Motor Electronics Co Ltd | 電動式駆動装置 |
EP2541088A1 (en) * | 2010-02-23 | 2013-01-02 | NSK Ltd. | Ball bearing equipped with encoder for detecting rotational speed of wheel of two-wheeled motor vehicle, and device for detecting rotational speed of wheel of two-wheeled motor vehicle, the device using the ball bearing |
DE102017211792A1 (de) * | 2017-07-10 | 2019-01-10 | Aktiebolaget Skf | Verfahren zur Befestigung eines Lagerträgers und Anordnung |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5882517U (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-04 | スズキ株式会社 | ナツトの外れ防止装置 |
-
1995
- 1995-11-16 JP JP7323898A patent/JP2835503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008504463A (ja) * | 2004-06-29 | 2008-02-14 | テクスパーツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 遠心力作動式スリーブクラッチ |
JP4673889B2 (ja) * | 2004-06-29 | 2011-04-20 | テクスパーツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 遠心力作動式スリーブクラッチ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09144731A (ja) | 1997-06-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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