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JP2832133B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

Info

Publication number
JP2832133B2
JP2832133B2 JP5174230A JP17423093A JP2832133B2 JP 2832133 B2 JP2832133 B2 JP 2832133B2 JP 5174230 A JP5174230 A JP 5174230A JP 17423093 A JP17423093 A JP 17423093A JP 2832133 B2 JP2832133 B2 JP 2832133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
bus bar
terminal
nut
nut member
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP5174230A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0731036A (ja
Inventor
祐治 前田
浩司 宮腰
壽一 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Sogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Sogyo KK filed Critical Yazaki Sogyo KK
Priority to JP5174230A priority Critical patent/JP2832133B2/ja
Publication of JPH0731036A publication Critical patent/JPH0731036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2832133B2 publication Critical patent/JP2832133B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に自動車に搭載され
る電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に、実開平3−62474号公報
に記載された従来の電気接続箱の一例を示す。1はハウ
ジング(箱本体)、2は分岐回路形成用のブスバー、4
はヒューズ、6は中継端子(FF端子)である。中継端
子6は、ヒューズ4の雄端子とブスバー2の雄端子を接
続するためのものである。
【0003】また、20は電源供給用の電線、22はそ
の端末に加締められた端子、30はブスバーと電線との
接続スペース、50は接続のためのボルト、60はナッ
トである。ボルト50は、電線側端子22の接続作業性
を良くするために、ねじ部を上方に向けて、例えばイン
サート成形によりハウジング1に固着されている。もち
ろん、別に用意し、後から固着してもよい。
【0004】ブスバー2は、ヒュージブルリンク(図示
略)やヒューズ4に電源を供給するためのものであり、
大電流が流れることから、コネクタではなく、ボルト5
0によって電線20と接続される。そのために、ブスバ
ー2の端部には、水平な折曲片8が形成され、この折曲
片8に、ボルト50に嵌挿するための接続孔10があけ
られている。電線側端子22にも水平な折曲片24が形
成され、この折曲片24に、ボルト50に嵌挿するため
の接続孔26があけられている。
【0005】この電気接続箱を組み立てるには、まずブ
スバー2を上からハウジング1に装着し、ブスバー2の
端部の接続孔10をボルト50のねじ部に嵌挿する。こ
の状態で、ブスバー2はハウジング1に固定しておく。
ついで、中継端子6の下端をブスバー2の雄端子に接続
し、中継端子6の上端にヒューズ4の雄端子を接続す
る。そして、これを車両に組み付けた後、車両の組み立
てラインで、電線20の端子22を上から装着し、端子
22の接続孔26をボルト50のねじ部に嵌挿する。つ
いで、ボルト50の先端にナット60を螺合して、ブス
バー2の折曲片8と端子22の折曲片24をボルト50
に対して共締めし、これによりブスバー2と電線20と
を電気的に導通させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電気
接続箱においては、ブスバー2を上向きのボルト50に
接続する関係から、ブスバー2をハウジング1に対して
上方から、すなわちブスバー2の雄端子部2aの反対側
をヒューズ4の装着面に向けて装着していた。
【0007】しかし、ブスバー2をハウジング1に対し
て上方から装着した場合、ヒューズ4の端子部4aとブ
スバー2の雄端子部2aとを接続する中継端子6が、ヒ
ューズ4をハウジング1から取り外す際にヒューズ4の
雄端子部と共に抜けてしまう。これを解決するためにヒ
ューズ4の装着部に係止ランス等の中継端子の抜止手段
を設けると、ハウジングの形状が複雑になり、コストの
上昇を招く。
【0008】そこで、ブスバー2をハウジング1の下方
から、すなわち雄端子部2aを中継端子6を装着した状
態でヒューズ装着部の底部側から挿入させ、ヒューズ装
着部の上壁に中継端子6の上端を当接させることで中継
端子6の抜けを防止して、ハウジングの形状が複雑にな
らないようにすることが考えられる。
【0009】ところが、従来の電気接続箱では、ボルト
50の向きの関係からブスバー2の下方からの取り付け
は不可能であった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮し、ブスバーの
下方からの取り付けを可能にする電気接続箱を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、箱本
体に固着されたボルトに分岐回路形成用のブスバーの接
続孔を嵌挿してナットを締結すると共に、電線端末に接
続され電線の軸方向に対して交差する方向に屈曲形成さ
れた折曲片を有する端子の前記折曲片に設けた接続孔を
嵌挿して締結することで前記ブスバーと前記電線とを導
通させる電気接続箱であって、長手方向中央部に設けら
れて前記箱本体に埋設される締結座部と、この締結座部
の両端に設けられて前記箱本体の上下方向に沿って配設
される雄ねじ部とで前記ボルトを形成し、前記箱本体の
下部側から組み付けられる前記ブスバーの接続孔を前記
ボルトの一方の雄ねじ部に嵌挿して、該雄ねじ部にナッ
トを締結することで前記ブスバーを前記ボルトの締結座
部に密着させた状態で固定し、前記箱本体の上部側から
組み付けられる前記端子の接続孔を他方の雄ねじ部に嵌
挿して、該雄ねじ部にナットを締結することで端子をボ
ルトの締結座部に密着させた状態で固定し、前記ブスバ
ーと前記電線をボルトを介して導通させたことを特徴と
する。
【0012】請求項2の発明は、箱本体に、該箱本体の
上下方向の両端面を露出させると共に内部を貫通したね
じ孔を有するナット部材を固着し、このナット部材の
部側の一端面に分岐回路形成用のブスバーを密着させた
状態で、ブスバーの接続孔に通したボルトをナット部材
のねじ孔に螺合することにより、ブスバーをナット部材
に固定し、ナット部材の上部側の他端面に電線側の端子
を密着させた状態で、ナット部材を貫通した前記ボルト
の先端にナットを締結することにより、前記端子をナッ
ト部材に固定し、ブスバーと電線をナット部材を介して
導通させたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、箱本体に、箱本体の上
下方向の両端面を露出させると共に内部を貫通したねじ
孔を有するナット部材を固着し、このナット部材のねじ
孔に、両端をナット部材の両端面から突出させてねじ棒
を螺合し、前記ナット部材の下部側の一端面に分岐回路
形成用のブスバーを密着させた状態で、ブスバーの接続
孔を通した前記ねじ棒の一端にナットを螺合することに
より、前記ブスバーをナット部材に固定し、ナット部材
上部側の他端面に電線側の端子を密着させた状態で、
ねじ棒の他端にナットを螺合することにより前記端子を
ナット部材に固定し、前記ブスバーと電線をナット部材
を介して導通させたことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、長手方向中央部に締結
座部を有すると共に両端にねじ部を有するボルトの前記
中央部にボルトより導電率の高い高導電部材を前記締結
座部を覆うように係止して、この中央部を高導電部材と
共に箱本体に固着し、このボルトの一方のねじ部に分岐
回路形成用のブスバーの接続孔を嵌挿して、該ねじ部に
ナットを締結することでブスバーを前記高導電部材を介
してボルトの締結座部に密着させた状態で固定し、他方
のねじ部に電線側の端子の接続孔を嵌挿して、該ねじ部
にナットを締結することで端子を前記高導電部材を介し
てボルトの締結座部に密着させた状態で固定し、ブスバ
ーと電線を高導電部材を介して導通させたことを特徴と
している。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、両端に雄ねじ部を有した
ボルトを用いて、各雄ねじ部にブスバー及び電線側端子
をそれぞれ接続しているので、電線側の端子を上側に向
けた場合、ブスバーを下側に配置することができる。よ
って、ブスバーを箱本体の下方から組み付けることがで
きるため、中継端子の抜けをに解消することができる。
また、ブスバーをボルトに締結する場合、ブスバーの接
続孔を箱本体の下部側からボルトの一方の雄ねじ部に嵌
挿し、一方の雄ねじ部にナットを螺合するだけなので、
締結作業が容易になると共に、電線端末の端子をボルト
に締結する場合、折曲片の接続孔を箱本体の上部側から
ボルトの他方の雄ねじ部に嵌挿し、他方の雄ねじ部にナ
ットを螺合するだけなので、ブスバー、電線端末の端子
を容易に位置決めすることができ簡単な締結作業とな
る。さらに、電線に折りくせ等があっても、端子に電線
の軸方向に対して交差する方向に屈曲された折曲片の接
続孔をボルトの上部側の他方の雄ねじ部に嵌挿すること
によって端子がボルトからはずれることがなく、ナット
を螺合するまでの間で仮止めすることができる。
【0016】請求項2の発明では、ナット部材を箱本体
に固着し、ナット部材に対してボルトでブスバーを固定
し、反対側に貫通したボルトの先端に電線側端子を接続
しているので、ブスバーの下方からの組み付けが可能と
なる。また、ナット部材でブスバーと電線を導通させて
いるので、導電率の高い材料で構成するナット部材に導
電率の高い材料で構成するナット部材の破断の可能性を
小さくすることができる。さらに、ブスバーの接続孔に
通したボルトをナット部材のねじ孔に螺合し、ナット部
材を貫通したボルトの他端面に端子をナットにより締結
するため、ボルトがナット部材に固定されている状態で
端子の接続孔を容易に嵌挿することができ、組み付け作
業が容易になる。
【0017】請求項3の発明では、ナット部材を箱本体
に固着し、ナット部材に対してボルトでブスバーを固定
し、反対側に貫通したボルトの先端に電線側端子を接続
しているので、ブスバーの下方からの組み付けが可能と
なる。また、ナット部材でブスバーと電線を導通させて
いるので、導電率の高い材料で構成するナット部材に導
電率の高い材料で構成するナット部材の破断の可能性を
小さくすることができる。さらに、ブスバーの接続孔に
通したボルトをナット部材のねじ孔に螺合し、ナット部
材を貫通したボルトの他端面に端子をナットにより締結
するため、ボルトがナット部材に固定されている状態で
端子の接続孔を容易に嵌挿することができ、組み付け作
業が容易になる。また、ねじ棒を用いたことにより、電
線側端子に関係なくブスバーを単独に取り外すことがで
きる。
【0018】請求項4の発明では、両端にねじ部を有し
たボルトを用いて、各ねじ部にブスバー及び電線側端子
を高導電部材を介してそれぞれ接続しているので、電線
側の端子を上側に向けた場合、ブスバーを下側に配置す
ることができる。よって、ブスバーの下方からの装着が
可能となる。また、各ねじ部にそれぞれ別のナットでブ
スバーと端子を固定するので、緩みのおそれが少なくな
る。さらに、ブスバーと電線側端子とは、高導電部材を
介して導通されるので、ボルトを低導電性ではあるが強
度を有する材質のものを用いることが出来、ナットの締
め付け時にボルトが破断することがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】第1実施例 図1は本発明の第1実施例を示す。この図において、1
00はハウジング(箱本体)、102はブスバー、10
4はヒューズ、106は中継端子である。ブスバー10
2は、端部に水平な折曲片108を有しており、この折
曲片108に接続孔110があいている。ハウジング1
00は、このブスバー102を下方から装着可能に構成
されている。
【0021】また、120は電源供給用の電線、122
はその端末に加締められた端子、130はブスバーと電
線との接続スペース、150は接続のためのボルト、1
60及び162はナットである。
【0022】ボルト150は、銅合金等の導電率の高い
材料で形成されたもので、両端にねじ部152、154
を有すると共に、中央部に締結座部156を有してお
り、この締結座部156の両端面を露出させた状態で、
中央部がハウジング100にインサート成形等の手段に
より固着され、それによりねじ部152、154がハウ
ジング100の上側及び下側にそれぞれ突出している。
【0023】電線側の端子122には、このボルト15
0との接続のために、水平な折曲片124が形成され、
この折曲片124に、ボルト150に嵌挿するための接
続孔126があいている。
【0024】この電気接続箱を組み立てるには、まずブ
スバー102を下方よりハウジング100に装着し、ブ
スバー102の端部の折曲片108に設けた接続孔11
0を、ボルト150の下側のねじ部154に嵌挿する。
そして、ボルト150のねじ部154にナット160を
螺合することで、ブスバー102をボルト150の締結
座部156に密着させた状態で固定する。この状態で、
ブスバー102は別の手段でハウジング102に固定し
ておく。
【0025】そして、車両の組み立てラインでは、従来
と同様に、電線120の端子122を上から装着し、端
子122の接続孔126をボルト150の上側のねじ部
152に嵌挿し、ねじ部152にナット162を螺合す
ることにより、端子122を締結座部156に密着した
状態で固定する。これにより、ボルト150を介してブ
スバー102と電線120とが電気的に接続される。
【0026】このように、ブスバー102を下側から装
着するので、中継端子106の抜けの問題は容易に解消
できる。すなわち、図2に示すように、ブスバー102
の雄端子部102aに中継端子106を予め取り付けた
状態で、中継端子収容室111に装着する。この中継端
子収容室11のヒューズ装着部112側の開口縁部には
上壁114が形成されており、この上壁114に中継端
子106が当接することで、ヒューズ104をハウジン
グ100から抜き出す際の中継端子106の抜けが阻止
される。
【0027】また、この実施例によれば、ブスバー10
2と電線側端子122とを別のナット160、162で
固定するから、ブスバーと端子を共締めしていた従来例
と比べて、ナット160、162の緩みが減少する。
【0028】図3は第1実施例の変形例を示す。この図
では、ブスバー102は省略した形で表してある。この
変形例において、電線140の端子142はフラットな
もので、先端中央に接続孔144を有している。また、
図1の例のようにワッシャー付ナット160、162で
はなく、ナット160Aとワッシャー160Bが別にな
ったものを用いている。それ以外は図1の例と同様であ
る。
【0029】第2実施例 図4、図5は本発明の第2実施例を示す。上記第1実施
例では、ボルト150をハウジング100に埋め込んで
いたが、この第2実施例ではボルト150に代えて、直
方体状のナット部材210をハウジング100に埋め込
んでいる。ナット部材210は導電率の高い材料で構成
されているが、第1実施例のボルト150よりも破断荷
重が高くなるため、引張荷重が加わった際にも破断しに
くい。
【0030】このナット部材210は、上端面及び下端
面がハウジング100の収容部端面より突出しており、
ここにブスバー102や端子142を密着できるように
なっている。また、220はボルト、222はワッシャ
ーである。この実施例では、ナット部材210を介して
ブスバー102と電線140を導通させるから、ボルト
220は導電率の高いものを用いる必要はなく、ここで
は強度を持たせるために鉄等の材料でできたものを用い
る。その他の構成は、図3と同一であるので説明は省略
する。
【0031】これを組み立てるには、まず、ナット部材
210の下端面にブスバー102を密着させた状態で、
ナット部材210に下からボルト220を螺合させ、ブ
スバー102をナット部材210に固定する。この状態
で、ボルト220の先端はナット部材210の上端面よ
り突出する。そこで、この突出した部分に、端子142
の接続孔144を嵌挿し、ボルト220の先端にナット
162Aを締結することにより、端子142をナット部
材210の上端面に密着した状態で固定する。これによ
り、ナット部材210を介して、ブスバー102と電線
140とが導通する。
【0032】第3実施例 図6は本発明の第3実施例を示す。この実施例では、第
2実施例におけるボルト220の代わりに、ねじ棒32
0を用い、これをナット部材210に螺合している。ね
じ棒320は、図7に示すように、外周全域にわたりね
じ部322が形成されている。これにより、ナット16
0Aとワッシャー160Bでブスバー102をナット部
材210に対して固定した際に、ねじ棒320自体がナ
ット部材210に強固に固定される。それ以外の構造は
図5の第2実施例と同様である。この第3実施例の場
合、ねじ棒320にナット160Aを螺合してブスバー
102を固定するので、ナット160Aを緩めること
で、電線側端子142とは無関係にブスバー102を取
り付けたり、取り外したりすることができる。
【0033】第4実施例 図8、図9は本発明の第4実施例を示す。前述した第1
実施例のボルト150は、同合金等の導電率の高い材料
で形成することで、ブスバー102と電線側端子122
との導電を良好にしていたが、本実施例のボルト410
は、鉄等の導電率は低いが破断強さの高い材料で形成さ
れており、両端にねじ部412、414を有すると共
に、中央部に直方体形状の締結座部416を有してい
る。この締結座部416には、図9(a)、(b)に示
すように、高導電部材418が外側を覆うように係止さ
れている。高導電部材418は、図9に示すように、一
面が開口された箱状で、導電率の良い銅、銅合金等によ
り成形されている。そして、この高導電部材418の両
端面418a、418bを露出させた状態で、中央部が
ハウジング100にインサート成形等の手段により固着
され、それによりねじ部412、414がハウジング1
00の上側、下側にそれぞれ突出している。
【0034】この電気接続箱を組み立てるには、まずブ
スバー102を下方よりハウジング100に装着し、ブ
スバー102の端部の折曲げ片108を設けた接続孔1
10をボルト410の下側のねじ部414に嵌挿する。
そして、ボルト410のねじ部414にナット106を
螺合することで、ブスバー102をボルト410の締結
座部416に高導電部材418の端面418bを介して
密着させた状態で固定する。この状態で、ブスバー10
2は別の手段でハウジング102に固定しておく。
【0035】そして、車両の組み立てラインでは、従来
と同様に、電線120の端子122を上から装着し、端
子122の接続孔126をボルト410の上側のねじ部
412に嵌挿し、ねじ部412にナット162を螺合す
ることにより、端子122を締結座部416に高導電部
材418の端面418aを介して密着した状態で固定す
る。これにより、高導電部材418を介してブスバー1
02と電線120とが電気的に接続される。
【0036】これにより、中継端子106の抜けの問題
は容易に解消できると共に、ブスバー102と電線12
0の導電率を上げることが出来、しかも、ボルト410
の破断の問題も解消することが出来る。
【0037】次に、本実施例の変形例について図10を
用いて説明する。この変形例は、ボルト410に係止さ
れる高導電部材の形状が異なる例である。図10
(a)、(b)に示すように、この変形例の高導電部材
518は、両端面518a、518bが、締結座部41
6の上下面に当接するように、全体形状がコ字型形状を
呈している。そして、この高導電部材518は、締結座
部416に係止され、端面518a、518bが外部に
露出させた状態で、ボルト416の中央部と共に、ハウ
ジング100のインサート成形等の手段により固着され
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ブスバーを箱本体の下方から組み付けることが
できるため、中継端子の抜けの問題を簡単に解消するこ
とが簡単になる。また、ブスバーをボルトに締結する場
合、ブスバーの接続孔を箱本体の下部側からボルトの一
方の雄ねじ部に嵌挿し、一方の雄ねじ部にナットを螺合
するだけなので、締結作業が容易になると共に、電線端
末の端子をボルトに締結する場合、折曲片の接続孔を箱
本体の上部側からボルトの他方の雄ねじ部に嵌挿し、他
方の雄ねじ部にナットを螺合するだけなので、ブスバ
ー、電線端末の端子を容易に位置決めすることができ簡
単な締結作業となる。さらに、電線に折りくせ等があっ
ても、端子に電線の軸方向に対して交差する方向に屈曲
された折曲片の接続孔をボルトの上部側の他方の雄ねじ
部に嵌挿することによって端子がボルトからはずれるこ
とがなく、ナットを螺合するまでの間で仮止めすること
ができる。
【0039】請求項2の発明によれば、ナット部材を箱
本体に固着し、ナット部材に対してボルトでブスバーを
固定し、反対側に貫通したボルトの先端に電線側端子を
接続しているので、ブスバーの下方からの組み付けが可
能となる。また、ナット部材でブスバーと電線を導通さ
せているので、導電率の高い材料で構成するナット部材
に導電率の高い材料で構成するナット部材の破断の可能
性を小さくすることができる。さらに、ブスバーの接続
孔に通したボルトをナット部材のねじ孔に螺合し、ナッ
ト部材を貫通したボルトの他端面に端子をナットにより
締結するため、ボルトがナット部材に固定されている状
態で端子の接続孔を容易に嵌挿することができ、組み付
け作業が容易になる。
【0040】請求項3の発明によれば、ナット部材を箱
本体に固着し、ナット部材に対してボルトでブスバーを
固定し、反対側に貫通したボルトの先端に電線側端子を
接続しているので、ブスバーの下方からの組み付けが可
能となる。また、ナット部材でブスバーと電線を導通さ
せているので、導電率の高い材料で構成するナット部材
に導電率の高い材料で構成するナット部材の破断の可能
性を小さくすることができる。さらに、ブスバーの接続
孔に通したボルトをナット部材のねじ孔に螺合し、ナッ
ト部材を貫通したボルトの他端面に端子をナットにより
締結するため、ボルトがナット部材に固定されている状
態で端子の接続孔を容易に嵌挿することができ、組み付
け作業が容易になる。また、ねじ棒を用いたことによ
り、電線側端子に関係なくブスバーを単独に取り外すこ
とができる。
【0041】請求項4の発明によれば、ブスバーをハウ
ジングの下方から装着することができるようになり、中
継端子の抜けの問題を簡単に解消することができると共
に、高導電部材を用いてブスバーと電線側端子とを導通
させるので、導電率は低いが破断強度が高い材質のボル
トを用いることが出来、破断の可能性を小さくすること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明の電気接続箱のヒューズ装着部を示す断
面図である。
【図3】本発明の第1実施例の変形例の要部断面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の要部を示す分解斜視図で
ある。
【図5】同第2実施例の要部断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の要部断面図である。
【図7】同第3実施例に用いるねじ棒の側面図である。
【図8】本発明の第4実施例の要部を示す分解斜視図で
ある。
【図9】第4実施例に用いるボルト及び高導電部材を示
す斜視図である。
【図10】第4実施例に用いる高導電部材の変形例を示
す斜視図である。
【図11】従来の電気接続箱の分解斜視図である。
【符号の説明】
100 ハウジング(箱本体) 102 ブスバー 120、140 電線 122、142 端子 156、416 締結座部 152、154、410 ねじ部 150、220 ボルト 110、126、144 接続孔 160、160A、162、160A ナット 210 ナット部材 320 ねじ棒 418、518 高導電部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−64983(JP,U) 実開 平1−146036(JP,U) 実公 昭39−20034(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 3/16 H01R 4/38 H01R 4/58

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱本体に固着されたボルトに分岐回路形
    成用のブスバーの接続孔を嵌挿してナットを締結すると
    共に、電線端末に接続され電線の軸方向に対して交差す
    る方向に屈曲形成された折曲片を有する端子の前記折曲
    片に設けた接続孔を嵌挿して締結することで前記ブスバ
    ーと前記電線とを導通させる電気接続箱であって、長手
    方向中央部に設けられて前記箱本体に埋設される締結座
    部と、この締結座部の両端に設けられて前記箱本体の上
    下方向に沿って配設される雄ねじ部とで前記ボルトを形
    成し、前記箱本体の下部側から組み付けられる前記ブス
    バーの接続孔を前記ボルトの一方の雄ねじ部に嵌挿し
    て、該雄ねじ部にナットを締結することで前記ブスバー
    を前記ボルトの締結座部に密着させた状態で固定し、前
    記箱本体の上部側から組み付けられる前記端子の接続孔
    を他方の雄ねじ部に嵌挿して、該雄ねじ部にナットを締
    結することで端子をボルトの締結座部に密着させた状態
    で固定し、前記ブスバーと前記電線をボルトを介して導
    通させたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 箱本体に、該箱本体の上下方向の両端面
    を露出させると共に内部を貫通したねじ孔を有するナッ
    ト部材を固着し、このナット部材の下部側の一端面に分
    岐回路形成用のブスバーを密着させた状態で、ブスバー
    の接続孔に通したボルトをナット部材のねじ孔に螺合す
    ることにより、ブスバーをナット部材に固定し、ナット
    部材の上部側の他端面に電線側の端子を密着させた状態
    で、ナット部材を貫通した前記ボルトの先端にナットを
    締結することにより、前記端子をナット部材に固定し、
    ブスバーと電線をナット部材を介して導通させたことを
    特徴とする電気接続箱。
  3. 【請求項3】 箱本体に、箱本体の上下方向の両端面を
    露出させると共に内部を貫通したねじ孔を有するナット
    部材を固着し、このナット部材のねじ孔に、両端をナッ
    ト部材の両端面から突出させてねじ棒を螺合し、前記ナ
    ット部材の下部側の一端面に分岐回路形成用のブスバー
    を密着させた状態で、ブスバーの接続孔を通した前記ね
    じ棒の一端にナットを螺合することにより、前記ブスバ
    ーをナット部材に固定し、ナット部材の上部側の他端面
    に電線側の端子を密着させた状態で、ねじ棒の他端にナ
    ットを螺合することにより前記端子をナット部材に固定
    し、前記ブスバーと電線をナット部材を介して導通させ
    たことを特徴とする電気接続箱。
  4. 【請求項4】 長手方向中央部に締結座部を有すると共
    に両端にねじ部を有するボルトの前記中央部にボルトよ
    り導電率の高い高導電部材を前記締結座部を覆うように
    係止して、この中央部を高導電部材と共に箱本体に固着
    し、このボルトの一方のねじ部に分岐回路形成用のブス
    バーの接続孔を嵌挿して、該ねじ部にナットを締結する
    ことでブスバーを前記高導電部材を介してボルトの締結
    座部に密着させた状態で固定し、他方のねじ部に電線側
    の端子の接続孔を嵌挿して、該ねじ部にナットを締結す
    ることで端子を前記高導電部材を介してボルトの締結座
    部に密着させた状態で固定し、ブスバーと電線を高導電
    部材を介して導通させたことを特徴とする電気接続箱。
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