JP2829661B2 - 成形品の姿勢制御方法 - Google Patents
成形品の姿勢制御方法Info
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- JP2829661B2 JP2829661B2 JP3317290A JP3317290A JP2829661B2 JP 2829661 B2 JP2829661 B2 JP 2829661B2 JP 3317290 A JP3317290 A JP 3317290A JP 3317290 A JP3317290 A JP 3317290A JP 2829661 B2 JP2829661 B2 JP 2829661B2
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- annular lip
- camera
- molded product
- oil seal
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、成形品の姿勢制御方法に係り、更に詳しく
はTVカメラをつかって成形品の外観検査を行なうに際し
て成形品を弾性変形させて成形品の被検査部をTVカメラ
の視界に入れ易くするものである。
はTVカメラをつかって成形品の外観検査を行なうに際し
て成形品を弾性変形させて成形品の被検査部をTVカメラ
の視界に入れ易くするものである。
成形品の外観検査を行なうためにTVカメラを利用した
画像処理システムが開発され、その一環として形成品を
弾性変形させて成形品の被検査部をTVカメラの視界に入
れ易くする姿勢制御装置が開発されている。外観検査は
形成品に不要な凹凸などの表面欠陥があるか否かを調べ
るために実施される。
画像処理システムが開発され、その一環として形成品を
弾性変形させて成形品の被検査部をTVカメラの視界に入
れ易くする姿勢制御装置が開発されている。外観検査は
形成品に不要な凹凸などの表面欠陥があるか否かを調べ
るために実施される。
これを第3図のオイルシール(1)を例にとって説明
すると、当該外観検査は、該オイルシール(1)に備え
られた環状リップ(2)の外周面(3、ガータスプリン
グを嵌着する溝(4)がある場合には該溝(4)の内壁
を含む、以下同じ)を被検査部として該外周面(3)に
表面欠陥があるか否かを調べるものである。環状リップ
(2)はその全体をゴム状弾性材によて成形されてい
る。このオイルシール(1)を第4図に示すように回転
第(5)の上面凹部(6)に嵌合し、図示しない駆動源
により回転台(5)と一緒に回転させながら上方に配置
したTVカメラ(7)によって撮影する。オイルシール
(1)を回転させるのはTVカメラ(7)による撮影域を
定置的に定めた上でオイルシール(1)を全周に亘って
検査するためである。しかしてオイルシール(1)の上
方にTVカメラ(7)を配置したのでは環状リップ(2)
の外周面(3)をTVカメラ(7)の視界に入れることが
できず、また視界に入ってもTVカメラ(7)と環状リッ
プ(2)の外周面(3)が正対しないため鮮明な画像を
得ることができない場合がある。このため、従来は第4
図に示したような押圧部材(8)を備えた姿勢制御装置
を設け、押圧部材(8)を図示しない駆動源により矢印
方向に進退させ、該押圧部材(8)により環状リップ
(2)の一部を内周方向に傾倒させてこの状態で撮影を
行なっている。
すると、当該外観検査は、該オイルシール(1)に備え
られた環状リップ(2)の外周面(3、ガータスプリン
グを嵌着する溝(4)がある場合には該溝(4)の内壁
を含む、以下同じ)を被検査部として該外周面(3)に
表面欠陥があるか否かを調べるものである。環状リップ
(2)はその全体をゴム状弾性材によて成形されてい
る。このオイルシール(1)を第4図に示すように回転
第(5)の上面凹部(6)に嵌合し、図示しない駆動源
により回転台(5)と一緒に回転させながら上方に配置
したTVカメラ(7)によって撮影する。オイルシール
(1)を回転させるのはTVカメラ(7)による撮影域を
定置的に定めた上でオイルシール(1)を全周に亘って
検査するためである。しかしてオイルシール(1)の上
方にTVカメラ(7)を配置したのでは環状リップ(2)
の外周面(3)をTVカメラ(7)の視界に入れることが
できず、また視界に入ってもTVカメラ(7)と環状リッ
プ(2)の外周面(3)が正対しないため鮮明な画像を
得ることができない場合がある。このため、従来は第4
図に示したような押圧部材(8)を備えた姿勢制御装置
を設け、押圧部材(8)を図示しない駆動源により矢印
方向に進退させ、該押圧部材(8)により環状リップ
(2)の一部を内周方向に傾倒させてこの状態で撮影を
行なっている。
上記従来技術に対しては次の問題が指摘される。
すなわち、第1に、押圧部材(8)によって環状リッ
プ(2)の円周の1個所を押圧変形させることからTVカ
メラ(7)の撮影域をこの環状リップ(2)の変形され
る位置と一致させる必要があり、このためTVカメラ
(7)の設置に手間がかかり、また設置に自由度がな
い。
プ(2)の円周の1個所を押圧変形させることからTVカ
メラ(7)の撮影域をこの環状リップ(2)の変形され
る位置と一致させる必要があり、このためTVカメラ
(7)の設置に手間がかかり、また設置に自由度がな
い。
第2に、TVカメラ(7)を押圧部材(8)の作動域か
ら外すためにTVカメラ(7)をオイルシール(1)から
遠く離して設置する必要があり、このためTVカメラ
(7)に焦点距離の長いレンズを使用しなければならな
い。焦点距離の長いレンズは一般に高価であって不経済
である 第3に、オイルシール(1)を回転第(5)の上面凹
部(6)に嵌着固定するための着脱作業が煩雑である。
またオイルシール(1)の外径寸法が異なるたびに異な
る大きさの凹部(6)をもった回転台(5)を用意しな
ければならない。
ら外すためにTVカメラ(7)をオイルシール(1)から
遠く離して設置する必要があり、このためTVカメラ
(7)に焦点距離の長いレンズを使用しなければならな
い。焦点距離の長いレンズは一般に高価であって不経済
である 第3に、オイルシール(1)を回転第(5)の上面凹
部(6)に嵌着固定するための着脱作業が煩雑である。
またオイルシール(1)の外径寸法が異なるたびに異な
る大きさの凹部(6)をもった回転台(5)を用意しな
ければならない。
本発明は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問
題を解決することを課題とするもので、この課題を解決
するため、ゴム状弾性材製の環状リップを有し、前記環
状リップの先端近傍の内周側に膜状のバリを一体成形し
たん成形品を回転台の上に同心にかつ前記環状リップの
先端を上方に向けて載せ、前記環状リップ、バリおよび
回転台に囲まれた空間内を真空引きして、前記成形品を
回転台に吸着させるとともに前記環状リップを内周側へ
傾倒させる成形品の姿勢制御方法を提唱する。
題を解決することを課題とするもので、この課題を解決
するため、ゴム状弾性材製の環状リップを有し、前記環
状リップの先端近傍の内周側に膜状のバリを一体成形し
たん成形品を回転台の上に同心にかつ前記環状リップの
先端を上方に向けて載せ、前記環状リップ、バリおよび
回転台に囲まれた空間内を真空引きして、前記成形品を
回転台に吸着させるとともに前記環状リップを内周側へ
傾倒させる成形品の姿勢制御方法を提唱する。
環状リップ先端近傍の内周側に膜状のバリを一体成形
し、成形品を回転台に載せたときに環状リップ、バリお
よび回転台に囲まれる気密空間を形成する。この状態で
前記気密空間内を真空引きすることにより成形品を回転
台に吸着させて従動回転させるとともに環状リップを全
周に亘って同時に内周側へ傾倒させ、TVカメラによる撮
影など必要な作業を行なう。バリは後工程でこれを削除
する。成形品にはオイルシールの外、ダストシールなど
の各種のリップシールがある。
し、成形品を回転台に載せたときに環状リップ、バリお
よび回転台に囲まれる気密空間を形成する。この状態で
前記気密空間内を真空引きすることにより成形品を回転
台に吸着させて従動回転させるとともに環状リップを全
周に亘って同時に内周側へ傾倒させ、TVカメラによる撮
影など必要な作業を行なう。バリは後工程でこれを削除
する。成形品にはオイルシールの外、ダストシールなど
の各種のリップシールがある。
第1図に示すように、オイルシール(1)の環状リッ
プ(2)の先端内周に膜状のバリ(9)を一体形成し、
このオイルシール(1)を上面に平坦に形成した回転台
(5)の上に同心にかつ環状リップ(2)の先端を上方
に向けて載せる、回転台(5)に予め真空引き用の吸引
孔(10)を設けて配管を図示しない真空引き操作に接続
しておく。この状態から環状リップ(2)、バリ(9)
および回転台(5)に囲まれる空間(11)内を真空引き
し、第2図に示すようにオイルシール(1)を回転第
(5)に吸着させて従動回転させるとともに環状リップ
(2)を全周に亘って同時に内周側へ傾倒させ、該オイ
ルシール(1)の上方に配置したTVカメラ(7)によっ
て環状リップ(2)の外周面(3)を撮影する。
プ(2)の先端内周に膜状のバリ(9)を一体形成し、
このオイルシール(1)を上面に平坦に形成した回転台
(5)の上に同心にかつ環状リップ(2)の先端を上方
に向けて載せる、回転台(5)に予め真空引き用の吸引
孔(10)を設けて配管を図示しない真空引き操作に接続
しておく。この状態から環状リップ(2)、バリ(9)
および回転台(5)に囲まれる空間(11)内を真空引き
し、第2図に示すようにオイルシール(1)を回転第
(5)に吸着させて従動回転させるとともに環状リップ
(2)を全周に亘って同時に内周側へ傾倒させ、該オイ
ルシール(1)の上方に配置したTVカメラ(7)によっ
て環状リップ(2)の外周面(3)を撮影する。
この方法は次の効果を奏する。
すなわち、第1に、オイルシール(1)内の空間(1
1)を真空引きして環状リップ(2)を全周に亘って同
時に傾倒させるものであるため、TVカメラ(7)によっ
て円周の所望の位置を撮影することができ、TVカメラ
(7)の設置作業が簡単になり設置の自由度が広がる。
1)を真空引きして環状リップ(2)を全周に亘って同
時に傾倒させるものであるため、TVカメラ(7)によっ
て円周の所望の位置を撮影することができ、TVカメラ
(7)の設置作業が簡単になり設置の自由度が広がる。
第2に、オイルシール(1)の上方に配置されるのが
TVカメラ(7)のみであるため、TVカメラ(7)をオイ
ルシール(1)に近付けることができ、該TVカメラ
(7)に焦点距離の短い比較的廉価のレンズを用いるこ
とができる。
TVカメラ(7)のみであるため、TVカメラ(7)をオイ
ルシール(1)に近付けることができ、該TVカメラ
(7)に焦点距離の短い比較的廉価のレンズを用いるこ
とができる。
第3に、オイルシール(1)内の空間(11)を真空引
きして該オイルシール(1)を回転台(5)に吸着させ
るものであるため着脱作業が簡単である。また外径寸法
の異なるオイルシール(1)についてもこの吸着設備を
そのまま利用することができ、汎用性に優れている。
きして該オイルシール(1)を回転台(5)に吸着させ
るものであるため着脱作業が簡単である。また外径寸法
の異なるオイルシール(1)についてもこの吸着設備を
そのまま利用することができ、汎用性に優れている。
本発明の制御方法は以上説明したように、膜状のバリ
を形成した成形品を回転台の上に載せ内部を真空引きし
て成形品を回転台に吸着させるとともに環状リップを内
周側へ傾倒させるもので、各種作業を容易化して作業サ
イクルを短めることができ、経済性や汎用性についても
優れた効果を奏する。
を形成した成形品を回転台の上に載せ内部を真空引きし
て成形品を回転台に吸着させるとともに環状リップを内
周側へ傾倒させるもので、各種作業を容易化して作業サ
イクルを短めることができ、経済性や汎用性についても
優れた効果を奏する。
第1図および第2図は本発明の実施例に係る姿勢制御方
法の作業手順を示す説明図、第3図はオイルシールの断
面図、第4図および第5図は従来技術の作業手順を示す
説明図である。 (1)……オイルシール(成形品)、(2)……環状リ
ップ (3)……外周面、(4)……溝、(5)……回転台 (6)……上面凹部、(7)……TVカメラ (8)……押圧部材、(9)……バリ、(10)……吸引
孔 (11)……空間
法の作業手順を示す説明図、第3図はオイルシールの断
面図、第4図および第5図は従来技術の作業手順を示す
説明図である。 (1)……オイルシール(成形品)、(2)……環状リ
ップ (3)……外周面、(4)……溝、(5)……回転台 (6)……上面凹部、(7)……TVカメラ (8)……押圧部材、(9)……バリ、(10)……吸引
孔 (11)……空間
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/84 - 21/91
Claims (1)
- 【請求項1】ゴム状弾性材製の環状リップ(2)を有
し、前記環状リップ(2)の先端近傍の内周側に膜状の
バリ(9)を一体成形した成形品(1)を回転台(5)
の上に同心にかつ前記環状リップ(2)の先端を上方に
向けて載せ、前記環状リップ(2)、バリ(9)および
回転台(5)に囲まれた空間(11)内を真空引きして、
前記成形品(1)を回転台(5)に吸着させるとともに
前記環状リップ(2)を内周側へ傾倒させる成形品の姿
勢制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3317290A JP2829661B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 成形品の姿勢制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3317290A JP2829661B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 成形品の姿勢制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03237308A JPH03237308A (ja) | 1991-10-23 |
JP2829661B2 true JP2829661B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=12379112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3317290A Expired - Fee Related JP2829661B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 成形品の姿勢制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829661B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2545361A1 (en) | 2010-03-09 | 2013-01-16 | Federal-Mogul Corporation | Bore inspection system and method of inspection therewith |
CN107193321B (zh) * | 2017-05-25 | 2018-10-12 | 中国铁道科学研究院 | 基于图像识别的手柄式位置控制装置 |
-
1990
- 1990-02-14 JP JP3317290A patent/JP2829661B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03237308A (ja) | 1991-10-23 |
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