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JP2827892B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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Publication number
JP2827892B2
JP2827892B2 JP6949694A JP6949694A JP2827892B2 JP 2827892 B2 JP2827892 B2 JP 2827892B2 JP 6949694 A JP6949694 A JP 6949694A JP 6949694 A JP6949694 A JP 6949694A JP 2827892 B2 JP2827892 B2 JP 2827892B2
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Japan
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rotation speed
brush
floor
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秀二 安倍
由美子 原
信二 近藤
匡史 貞平
直史 中谷
郁子 甲斐
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)
  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床ノズル内に回転ブラ
シおよび回転ブラシを駆動するブラシモータを設けた電
気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の床ノズルの構成を図17により説
明する。図に示すように、床ノズル101内には回転ブ
ラシ103と、回転ブラシ103を回転駆動するブラシ
モータ102を配している。回転ブラシ103は回転棒
104と回転棒104の周面に植毛されたブレード10
5から構成されている。そして、回転ブラシ103の回
転により、ブレード105の固定端の反対側がしなるよ
うに床を叩く。これにより、例えば絨毯の毛の上に乗っ
たゴミは直接ブレード105によって運ばれ、毛足の下
の方のゴミはブレード105によって叩かれることによ
り、ゴミが上方に舞い、直接ブレード105によって運
ばれたり、吸い込み力により床ノズル101内に吸い込
まれたりする。
【0003】また、床ノズル101の集塵効率を向上さ
せるために、床ノズル101の底面に床スイッチ(図示
せず)を設け、床面と床スイッチの接触により床ノズル
101が前に動いているのかあるいは後ろに動いている
のかを検出し、その情報により回転ブラシ103の回転
方向を変えていた。すなわち、回転ブラシ103を床ノ
ズル101の動作方向に逆らう向きに回転させ、床と回
転ブラシ101のブレード105との単位時間当たりの
接触回数を多くし、集塵効率を高めていた。
【0004】また、回転ブラシ103の回転数を設定で
きるものもあるが、一度、回転ブラシ103の回転数を
設定すると、設定を変更するまでその設定回転数で回転
ブラシ103は回転するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の電
気掃除機では、回転ブラシ103の回転数が一定なの
で、ブレード105と床との接触の仕方が一様であり、
床のゴミを効率よく掻き上げて集塵効率を高めることが
できなかった。すなわち、回転ブラシ103の回転数が
一定であると、ブレード105と床との当たり方が一様
となり、ブレード105の床からのゴミの掻き上げ動作
も一様となる。よって、ブレード105でゴミを掻き上
げる範囲も一様となり、広範囲にわたってゴミを掻き上
げることができなかった。それ故、使用者は同じ箇所で
何度も床ノズル101を前後させ、集塵効率の悪さを補
っていた。また、回転ブラシ102の回転数を自由に設
定できるものであっても、一度、回転数を設定してしま
うと、掃除場所を変更する場合、例えば床面が絨毯の掃
除場所から床面が毛足の短いカーペットの掃除場所に変
更した場合に回転数を変更する程度であって、絨毯の掃
除面では一定の回転数で掃除を行っているので、上述し
た問題を解消することはできなかった。
【0006】本発明は上記課題に鑑み、床ノズルの集塵
効率を向上させ、短時間でゴミを取り去り、また、取り
残しを無くすることを第1の目的とする。
【0007】第2の目的は、上記第1の目的に加え、使
用者が好みの回転数で運転することができるようにし、
使い勝手を向上させるものである。
【0008】第3の目的は、上記第1の目的に加え、床
面のゴミの量によって回転ブラシの回転数制御すること
ができるようにし、最適な回転ブラシの制御による最適
なゴミの掻き上げを行うものである。
【0009】第4の目的は、上記第1の目的に加え、床
面の材質や使用者のノズルの床への押しつけ度合いによ
って回転ブラシの回転数制御することができるように
し、最適な回転ブラシの制御による最適なゴミの掻き上
げを行うものである。
【0010】第5の目的は、上記第1の目的に加え、使
用者のノズルを前後に動かすスピードによって回転ブラ
シの回転数制御することができるようにし、最適な回転
ブラシの制御による最適なゴミの掻き上げを行うもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の第1の課題解決手段は、回転ブラシを
有し、床面のゴミを掻き上げる床ノズルと、床ノズルで
掻き上げたゴミを吸引するファンモータと、吸引したゴ
ミを収納する集塵室と、前記回転ブラシに回転力を与え
るブラシモータと、前記ブラシモータの回転数を決定す
る回転数決定手段と、カオス信号を発生するカオス信号
発生手段と、前記カオス信号により前記回転数決定手段
の回転数出力を変化させる回転数出力合成手段と、前記
回転数出力合成手段の回転数出力に従って前記ブラシモ
ータの回転数制御を行う制御手段とを備えたものであ
る。
【0012】上記第2の目的を達成するための本発明の
第2の課題解決手段は、ブラシモータの回転数を設定す
る操作部を有し、回転数決定手段は前記操作部の設定情
報から前記ブラシモータの回転数を決定する構成とした
ものである。
【0013】上記第3の目的を達成するための本発明の
第3の課題解決手段は、床面のゴミを検出するゴミセン
サを有し、回転数決定手段は前記ゴミセンサの出力から
前記ブラシモータの回転数を決定する構成としたもので
ある。
【0014】上記第4の目的を達成するための本発明の
第4の課題解決手段は、ファンモータにより発生する負
圧を検出する圧力センサを有し、回転数決定手段は前記
圧力センサの出力から前記ブラシモータの回転数を決定
する構成としたものである。
【0015】上記第5の目的を達成するための本発明の
第5の課題解決手段は、床ノズルの前後の動作を検出す
る動作センサを有し、回転数決定手段は前記動作センサ
の出力から前記ブラシモータの回転数を決定する構成と
したものである。
【0016】
【作用】上記第1の課題解決手段の構成により、まず回
転数決定手段により回転ブラシの回転数を決定する。そ
して、決定された回転ブラシの回転数をカオス信号で変
化させるようにしたものである。上記カオス信号の基本
特性は、パイコネ変換というような写像をもち、2度同
じ状態をとらないといった軌道不安定性をもつ。よっ
て、カオス信号により回転ブラシを回転させると、回転
ブラシと床面との当たり方が二度と同じになることがな
く、万遍なく回転ブラシで床を掻き上げることができ
る。
【0017】上記第2の課題解決手段の構成により、使
用者の設定により回転ブラシの回転数を決定し、その決
定した回転数を基準にカオス信号で回転数を変化させる
ようにしたものである。
【0018】上記第3の課題解決手段の構成により、ゴ
ミの量により回転ブラシの回転数を決定し、決定された
回転ブラシの回転数を基準にカオス信号で回転数を変化
させるようにしたものである。
【0019】上記第4の課題解決手段の構成により、床
ノズルの床への押しつけ度合いにより回転ブラシの回転
数を決定し、決定された回転ブラシの回転数を基準にカ
オス信号で回転数を変化させるようにしたものである。
【0020】上記第5の課題解決手段の構成により、床
ノズルを前後に動作させる速さにより回転ブラシの回転
数を決定し、決定された回転ブラシの回転数を基準にカ
オス信号で回転数を変化させるようにしたものである。
【0021】
【実施例】本発明の第1および第2の手段の実施例を図
1により説明する。図1において、1は床ノズルで、床
の上のゴミを掻き上げる。2は回転ブラシで、前記床ノ
ズル1に内に回転自在に配されており、図2に示す様に
回転軸201と回転軸201の周面に設けたブレード2
02から構成される。3はブラシモータで、ベルト30
1を介して回転ブラシ2に回転力を伝達する。回転力を
伝える手段はベルト301以外にプーリ、ギヤ等であっ
てもよい。8は操作手段で、使用者がゴミの多さや床面
の材質、絨毯の毛足の長さなどにより回転ブラシ2の回
転数を例えば強−中ー弱に設定し、回転数決定手段4に
出力するものである。回転数決定手段4は、ブラシモー
タ3の回転数を決定するものである。6はカオス信号発
生手段で、回転数出力合成手段5にカオス信号を出力し
ている。回転数出力合成手段5は、回転数決定手段4の
回転数出力をカオス信号により変化させる。回転数決定
手段4、回転数出力合成手段5、カオス信号発生手段6
はマイクロコンピュータ28で構成される。7は制御手
段で、ブラシモータ3の回転数制御を回転数出力合成手
段5の出力により行うわけであるが、それはカオス信号
により変化されて制御を行うわけである。
【0022】図3に本発明の電気掃除機の外観を示す。
9は掃除機本体で、床ノズル1で掻き上げたゴミを吸引
するファンモータ11及び吸引したゴミを集塵する集塵
室10を内蔵している。12はホース、13は延長管
で、掃除機本体9と床ノズル1との間を接続している。
14は手元操作部で、回転ブラシの回転数を設定する操
作手段8を含む。
【0023】次に、カオス信号発生手段6の一例につき
説明する。カオス信号を作り出す関数の一例として下記
に示す関数がある。
【0024】 F(X)=2×X (0≦X<0.5) F(X)=2×(1−X)(0.5≦X≦1) 上記数式を示すと図4のグラフとなる。この図4のグラ
フを用いてカオス信号を発生させる方法を説明する。す
なわち、初期値AをF(X)のX値として計算すると、
F(X)=X1となる。このX1を再度F(X)のX値
として計算する。この結果はF(X)=X2となり、こ
のX2を再びF(X)のX値として計算しF(X)=X
3なる結果を得る。上記内容の計算をN回くり返すと、
X1、X2、X3・・・・X(N)を得ることができ
る。つまり、上記計算をくり返して得られるX(n)
は、カオス的に変化するものであることは知られてお
り、そのデータX(n)をカオス信号として用いること
ができる。
【0025】具体的な構成を図5により説明する。図に
おいて、60は初期値入力手段で、初期値AをX値とし
て関数演算手段61に出力する。関数演算手段61はX
=Aとして上記関数F(X)を演算し、その演算結果を
カオス信号として出力する。関数演算手段61の演算結
果は記憶手段62に記憶され、この記憶された値を再び
関数演算手段62のX値として入力する構成としてい
る。63は発生回数比較手段で、関数演算手段61で演
算した回数が所定値に達すると関数演算手段61の動作
を停止するものである。
【0026】上記カオス信号発生手段6の動作を図6に
より説明する。まず、n=0、関数F(X)の初期値X
0をA、回数Nの初期値をBとする(ステップ71〜7
3)。次にF(X)の演算をし、この演算結果を次回の
F(X)のX値、すなわちXn+1として記憶する(ス
ッテプ74)。次にnの値を1加算し(ステップ7
5)、このn値が初期に設定した回数Nに到達したかど
うか判断する(ステップ76)。到達していなければ上
記ステップ74〜76をくり返し、到達すればプログラ
ムを終了する。
【0027】上記カオス信号発生手段6のカオス信号は
図7に示すように変化し、このカオス信号を用いてブラ
シモータ3の回転数出力を制御すれば、ベルト301を
介して回転ブラシ2もカオス信号により制御される。よ
って、回転ブラシ2に設けたブレード203の床面への
当たり方を常時変化させることができる。すなわち、前
述したように、回転ブラシ2のブレード203が床面に
あたることにより、ゴミを掻き上げたり、叩き出して吸
引することによりゴミをとるのであるが、カオス信号は
二度と同じ状態とならないといった軌道不安定性をもつ
ので、カオス信号によりブラシモータ3の回転数出力を
制御すれば、ブレード203の床への当たり方を様々に
変化させることができるので、むらなく床面にブレード
203があたり、清掃効率を向上させることができる。
【0028】なお、上記カオス信号発生手段では関数F
(X)を用いたが、この関数以外にもカオス信号を発生
できる関数、例えばベルヌーイ関数を用いてもよく、ま
た、電気回路でカオス信号を発生させてもよく、要は、
カオス信号を発生できるものであればよい。
【0029】次に、上記電気掃除機の具体回路構成及び
動作を図8及び図9により説明する。3はブラシモータ
で、トライアック21により通電を制御される。抵抗3
0及びスイッチ29より構成される操作手段8より、使
用者がブラシモータ3の能力を決定する。設定値はLE
D41〜43に表示される。抵抗44〜46はそれぞれ
のLEDの電流制限用抵抗である。28はマイクロコン
ピュータで、操作手段8の設定値よりブラシモータ3の
回転数を決定する。ブラシモータ3は、位相制御でその
回転数を制御されるが、図9に位相制御時の各種波形を
示す。同図(a)に商用電源の波形を示す。同図(b)
にトライアック21のゲート制御信号の波形を示す。ゲ
ート制御信号を与え始めてから商用電源の次の半サイク
ルが始まるまで、トライアック21はブラシモータ3に
通電を行い、ブラシモータ3には、同図(c)に示すよ
うな電流が流れる。すなわち、商用電源の半サイクルの
始め(ゼロクロス点)から、所定時間後(例えばtw)
にゲート制御信号を与えると次のゼロクロス点までブラ
シモータ3に通電され、電流が流れる。半サイクル毎に
これを繰り返すと、ブラシモータ3の回転数は、通電時
間すなわちtwに依存したものに設定される。
【0030】マイクロコンピュータ28では、操作手段
8からの情報をもとに、twなる時間を決定する。さら
に、内蔵されたカオス信号発生手段6からのカオス信号
により、このtwなる時間は回転数出力合成手段5によ
って変化され、新たなtw’が合成される。回転数合成
手段5は例えばtwなる時間に図7に示すカオス信号を
加算してtw’なる新たな時間を作り出す。また、カオ
ス信号を加算するのみならず、カオス信号を乗算して新
たなtw’を作り出してもよい。マイクロコンピュータ
28は、抵抗36、37、35及びトランジスタ34か
らなる、ゼロクロス検出回路からの信号を入力し、半サ
イクルのゼロクロス点を認識する。その時点から決定さ
れたtw’なる時間だけ遅らせてから、出力端子から信
号を出力し、抵抗26、27、トランジスタ25、抵抗
24を通じてホトトライアック23を駆動し、トライア
ック21のゲートに接続された抵抗22を介して、トラ
イアック21をオンさせ、ブラシモータ3に通電を行
う。よって、ブラシモータ3に接続された回転ブラシ2
は通電時間tw’で決まる回転数で駆動される。通電時
間はカオス信号によって常に変化しているので、ブレー
ド202は床面に当たる時の軌道がカオス的に変化す
る。すなわち、カオス的に回転ブラシ2の回転数を変化
させているので、ブレード202と床面との当たり方が
二度と同じになることがなく、万遍なくゴミを床面から
掻き上げることができる。トランス39、整流ブリッジ
38、コンデンサ33、31及び定電流IC32はマイ
クロコンピュータ28等の直流電圧を必要とする各種回
路に電力を供給する直流電源回路である。
【0031】なお、上記実施例では、ブラシモータ3の
回転数を制御するのに位相制御を用いたが、他の制御方
法、例えばブラシモータ3にインバータ回路を接続し、
インバータ回路の周波数を変更して回転数を制御するよ
うにしてもよく、要は、ブラシモータ3の回転数が可変
できる制御あるいは構造のものであればよい。
【0032】次に本発明の第3の手段の実施例を図10
により説明する。図10において、15はゴミセンサ
で、吸い込まれたゴミを検出しゴミの量を判断し、回転
数決定手段4に出力する。この決定された回転数とカオ
ス信号よりブラシモータ3の回転数が設定されるわけで
あるが、この流れは第1及び第2の手段の実施例の説明
で述べたので省略する。ゴミセンサ15の具体的な構成
について、図11に基づいて説明する。同図(a)にお
いて、ゴミセンサ15は一対のホトダイオード150及
びホトトランジスタ151から構成されており、手元操
作部14のゴミの通過する箇所に対向して設置される。
ファンモータ11によって発生された吸い込み力により
床面のゴミが床ノズル1、延長管13、手元操作部1
4、ホース12を通ってゴミ袋10に入るわけである
が、この時にホトダイオード150及びホトトランジス
タ151の間を通過する。ゴミがない場合は、ホトダイ
オード150から出力された光(例えば赤外光)はホト
トランジスタ151によって検出され、波形整形手段1
52に出力されるが、ゴミが通過した場合はこの光束が
遮られるので波形整形手段152への出力は行われな
い。すなわち、図11の(b)に示すようにゴミが通過
する毎に波形整形手段152の出力としてパルスが発生
する。このパルス数を所定時間積算すればゴミの量がわ
かる。ゴミ量算出手段153では、波形整形手段152
の出力パルスを積算し、ゴミ量を算出する。
【0033】回転数決定手段4は、ゴミ量算出手段15
3の出力に応じて、ゴミが多ければブラシモータ3の回
転数を大きく、ゴミが少なければブラシモータ3の回転
数を小さく設定する。ゴミ量に応じて設定されたブラシ
モータ3の回転数は回転数出力合成手段5によりカオス
信号(ここでは、カオス信号の発生のメカニズムは前述
したので省略する)に応じて変化させられ、制御手段7
に出力される。すなわち、ゴミ量の大小によってブラシ
モータ3及び回転ブラシ2が制御されるわけである。
【0034】次に、本発明の第4の手段の実施例を図1
2及び図13により説明する。一般的にこの種の電気掃
除機は、真空掃除機と呼ばれることもあり、ファンモー
タ11で発生された負圧により、空気流が生じ、床ノズ
ル1に設けられた唯一の開口部から空気が入り込む。そ
の時同時にゴミも中に吸い込まれるわけである。圧力セ
ンサ16は、この空気流の流路に設けられ、圧力を検出
する。本実施例では集塵室10とファンモータ11の間
に置かれている。図13は各種床面に床ノズル1をおい
た場合の圧力センサ16の出力を示す。同図(イ)は、
床ノズル1を空中に浮かせている場合で、圧力センサ1
6の出力は大気圧に近いが、床ノズル1を床の上にのせ
ると、圧力センサ16の検出値は小さくなる。同図
(ロ)は床ノズル1を畳にのせた場合で、空中においた
場合よりも少し小さくなる。(ハ)及び(ニ)は絨毯に
のせた場合で、(ハ)より(ニ)の方が毛足が長い。ゴ
ミのとれにくさから各種床面を順序づけると、フローリ
ング<畳<毛足の短い絨毯<毛足の長い絨毯となってお
り、この順序で回転ブラシの回転数を大きくする方が清
掃効率の面でよい。圧力センサ16の検出値も毛足の長
い絨毯ほど小さくなっている。
【0035】回転数決定手段4では、圧力センサ16の
検出値が小さいほど、ノズルモータ3の回転数を大きく
設定する。圧力センサ16の検出値に応じて設定された
ブラシモータ3の回転数は回転数出力合成手段5により
カオス信号(ここでは、カオス信号の発生のメカニズム
は前述したので省略する)に応じて変化させられ、制御
手段7に出力される。圧力センサ16の出力値、すなわ
ち、床面のゴミのとれにくさの大小によってブラシモー
タ3及び回転ブラシ2の回転数が制御されるわけであ
る。
【0036】次に本発明の第5の手段の実施例を図14
により説明する。17は動作センサで、図15の(c)
に示されるように、床ノズル1の前後の方向に設置され
ている。動作センサ17の具体的な構成を図15の
(a)(b)に示す。同図(a)は動作センサ17を上
からみた図で、同図(b)は動作センサ17を横からみ
た図である。図に示すように動作センサ17はホトダイ
オード170、ホトトランジスタ171、玉172、ケ
ース173により構成されている。ホトダイオード17
0は上方に向かって発光されており、ホトトランジスタ
171の受光面も上方を向いている。ホトダイオード1
70及びホトトランジスタ171の上方に玉172が来
た場合は、ホトダイオード170からの出力はこの玉1
72によって反射され、ホトトランジスタ171はこの
反射光を受光するが、ホトダイオード170及びホトト
ランジスタ171の上方に玉172が来ていない場合
は、ホトトランジスタ171は受光しない。
【0037】次に、使用者が床ノズル1を前後に動かせ
ると、床ノズル1の動きにあわせて、動作センサ17の
ケース173内の玉172も前後に動く。この時、玉1
72がホトダイオード170及びホトトランジスタ17
1の上方に来た場合のみ、動作センサ17は図16に示
す様にパルスを発生する。図16の(a)は床ノズル1
の前後の動作が遅い場合で、同図(b)は早い場合を示
している。同図中のt1及びt2は床ノズル1を1度前
後に動作させる時間を示しており、t1>t2となって
いる。一般的に、使用者はゴミがたくさんあったり、あ
るいはきれいに取りたい意識がある場合は、床ノズル1
の前後に動作させるスピードを早くする。これは、床ノ
ズル1の動作スピードが大きい方が、ブラシモータ3の
回転数を大きくすればよいことになる。回転数決定手段
4では、動作センサ17の単位時間当たりの出力パルス
数が多いほど、ノズルモータ3の回転数を大きく設定す
る。動作センサ17の検出値に応じて設定されたブラシ
モータ3の回転数は回転数出力合成手段5によりカオス
信号(ここでは、カオス信号の発生のメカニズムは前述
したので省略する)に応じて変化され、制御手段7に出
力される。動作センサ17の出力値すなわち、使用者の
掃除に対する意識によってブラシモータ3及び回転ブラ
シ2が制御されるわけである。
【0038】なお、上述した各実施例では図3に示す一
般的な電気掃除機に応用した例を示したが、例えば、各
部屋に設けた吸引口に床ノズルを接続したホースの一端
側を取り付けるセントラル型電気掃除機に応用すること
もでき、要は、床ノズルに回転ブラシを備えた電気掃除
機に利用することができるものである。
【0039】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかな通り、
請求項1の発明によれば、回転数出力決定手段で決定し
たブラシモータの回転数をカオス信号により変化させる
回転数出力合成手段を備えているので、回転ブラシが床
面に当たる時の軌道をカオス的に変化させることができ
る。すなわち、カオス的に回転ブラシの回転数を変化さ
せているので、回転ブラシと床面との当たり方が二度と
同じになることがなく、万遍なくゴミを床面から掻き上
げることができる。よって、回転ブラシによる集塵効率
を向上させ、また短時間に掃除ができるという効果を得
ることができる。
【0040】また、請求項2の発明によれば、使用者が
操作手段によって設定されたブラシモータの回転数をカ
オス信号により変化させる回転数出力合成手段を備えて
いるので、回転ブラシの床面への当たり方をカオス的に
変化させることができる、床面にブレードをむらなく当
てることができ、集塵効率を向上させまた短時間に掃除
ができるという効果を得ることができるとともに、使用
者の設定した回転数を基準に回転ブラシの回転数を変化
させるので、使用者が判断した床面に適した回転数の範
囲でより効果的に回転ブラシによるゴミの掻き上げを行
うことができる。
【0041】また、請求項3の発明によれば、ゴミセン
サを有していて、ゴミの大小によって決定したブラシモ
ータの回転数をカオス信号により変化させる回転数出力
合成手段を備えているので、回転ブラシの床面への当た
り方をカオス的に変化させることができ、集塵効率を向
上さるとともに短時間に掃除ができるという効果を得
る。加えて、ゴミの量に応じた回転ブラシの回転数を基
準として変化させるので、ゴミの少ない床面では回転ブ
ラシの回転数を小さくし、無駄な電力を使用しないとい
う効果も有している。
【0042】また、請求項4の発明によれば、圧力セン
サを有していて、床面の種類に応じて決定したブラシモ
ータの回転数をカオス信号により変化させる回転数出力
合成手段を備えているので、回転ブラシの床面への当た
り方をカオス的に変化させることができ、集塵効率を向
上させるとともに短時間に掃除ができるという効果を得
る。加えて、床面に応じた回転ブラシの回転数を基準と
して変化させるので、ゴミの取れやすい床面では回転ブ
ラシの回転数を小さくし、取れにくい床面では回転ブラ
シの回転数を大きくし、ゴミの取れにくさに応じて回転
ブラシの基準となる回転数を変えることができる。よっ
て、無駄な電力を使用しないという効果を奏する。
【0043】また、請求項5の発明によれば、動作セン
サを有していて、床ノズルの前後に動かすスピードによ
って決定したブラシモータの回転数をカオス信号により
変化させる回転数出力合成手段を備えているので、回転
ブラシの床面への当たり方をカオス的に変化させること
ができ、集塵効率を向上させまた短時間に掃除ができる
という効果を得る。加えて、使用者の掃除に対する意識
(綺麗にしたい、ゆっくりと掃除をしたい、床を大事に
したい等)に対応して回転ブラシの回転数の基準を変化
させることができるので、上記の対応にも最適な回転ブ
ラシの回転数で周塵効率を高めるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の手段の実施例を示す電
気掃除機のブロック図
【図2】同回転ブラシの外観斜視図
【図3】同電気掃除機の外観斜視図
【図4】カオス信号を発生させる関数を示す図
【図5】同カオス信号発生手段のブロック図
【図6】同カオス信号発生手段の動作を示すフローチャ
ート
【図7】同カオス信号発生手段の出力波形図
【図8】同実施例の電気掃除機の回路図
【図9】同実施例の回路動作を示す波形図
【図10】本発明の第3の手段の実施例を示す電気掃除
機のブロック図
【図11】(a)同ゴミセンサの構成を示したブロック
図 (b)同ゴミセンサの出力波形図
【図12】本発明の第4の手段の実施例を示す電気掃除
機のブロック図
【図13】同実施例の圧力センサの出力波形図
【図14】本発明の第5の手段の実施例を示す電気掃除
機のブロック図
【図15】(a)同実施例の動作センサを上から見た図 (b)同実施例の動作センサを横からみた図 (c)同実施例の動作センサと床ノズル取り付け位置の
関係を示した床ノズルの平面図
【図16】(a)(b)同実施例の動作センサの出力波
形図
【図17】従来の床ノズルの構成を示す概略図
【符号の説明】
1 床ノズル 2 回転ブラシ 3 ブラシモータ 4 回転数決定手段 5 回転数出力合成手段 6 カオス信号発生手段 7 制御手段 8 操作手段 10 集塵室 11 ファンモータ 15 ゴミセンサ 16 圧力センサ 17 動作センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貞平 匡史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中谷 直史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 甲斐 郁子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 9/04 A47L 9/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ブラシを有し、床面のゴミを掻き上げ
    る床ノズルと、床ノズルで掻き上げたゴミを吸引するフ
    ァンモータと、吸引したゴミを収納する集塵室と、前記
    回転ブラシに回転力を与えるブラシモータと、前記ブラ
    シモータの回転数を決定する回転数決定手段と、カオス
    信号を発生するカオス信号発生手段と、前記カオス信号
    により前記回転数決定手段の回転数出力を変化させる回
    転数出力合成手段と、前記回転数出力合成手段の回転数
    出力に従って前記ブラシモータの回転数制御を行う制御
    手段とを備えた電気掃除機。
  2. 【請求項2】ブラシモータの回転数を設定する操作部を
    有し、回転数決定手段は前記操作部の設定情報から前記
    ブラシモータの回転数を決定する構成とした請求項1記
    載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】床面のゴミを検出するゴミセンサを有し、
    回転数決定手段は前記ゴミセンサの出力から前記ブラシ
    モータの回転数を決定する構成とした請求項1記載の電
    気掃除機。
  4. 【請求項4】ファンモータにより発生する負圧を検出す
    る圧力センサを有し、回転数決定手段は前記圧力センサ
    の出力から前記ブラシモータの回転数を決定する構成と
    した請求項1記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】床ノズルの前後の動作を検出する動作セン
    サを有し、回転数決定手段は前記動作センサの出力から
    前記ブラシモータの回転数を決定する構成とした請求項
    1記載の電気掃除機。
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