JP2817540B2 - ローパスフィルタ - Google Patents
ローパスフィルタInfo
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Description
し、特にたとえば、面実装タイプのローパスフィルタに
関する。
パスフィルタの一例を示す斜視図である。このローパス
フィルタ1は、誘電体層2を含む。誘電体層2の一方主
面には、直線状の3つのライン電極3と、面状の2つの
オープンスタブ電極4とが形成される。これらのライン
電極3とオープンスタブ電極4とは交互に形成され、両
側のライン電極3の端部に接続端子5が形成される。さ
らに、誘電体層2の他方主面には、その全面にグランド
電極6が形成される。したがって、このローパスフィル
タ1は、マイクロストリップフィルタとなる。
うに、ライン電極3に分布インダクタンスが形成され、
オープンスタブ電極とグランド電極との間に容量が形成
される。したがって、このローパスフィルタ1は、バタ
ーワース特性の等価回路を有するフィルタとなる。
従来のローパスフィルタでは、小さい電極面積で十分な
静電容量を得るためには、誘電体層の誘電率を大きくす
る必要がある。また、短いライン電極で十分なインダク
タンスを得るためには、誘電体層の誘電率を小さくする
必要がある。さらに、このような分布定数型ローパスフ
ィルタのスプリアス特性をよくするためには、インダク
タとして用いるライン電極部分とグランド電極との間の
浮遊容量を小さくする必要がある。そのため、誘電体層
の誘電率を小さくする必要がある。
構造で、ローパスフィルタを小型化し、かつ上述の条件
を満たすことは不可能である。
要なインダクタンスおよび容量を得ることができ、良好
な特性を有し、かつ小型で面実装可能なローパスフィル
タを提供することである。
ランド電極と、グランド電極上に誘電体層を挟んで形成
され、グランド電極と協働して容量を構成するためのオ
ープンスタブ電極と、オープンスタブ電極上に誘電体層
を挟んで形成され、インダクタを構成するためのライン
電極と、ライン電極上に誘電体層を挟んで形成され、グ
ランド電極に接続されるシールド電極とを含み、オープ
ンスタブ電極とグランド電極との間で形成される容量が
ライン電極とグランド電極およびシールド電極との間で
形成される容量より大きくなる構成とした、ローパスフ
ィルタである。このローパスフィルタにおいて、ライン
電極とオープンスタブ電極との間の誘電体層の厚みおよ
びライン電極とシールド電極との間の誘電体層の厚み
を、オープンスタブ電極とグランド電極との間の誘電体
層の厚みより大きくすることができる。 また、オープン
スタブ電極をライン電極より外部回路との接続部に近い
位置に形成してもよい。 さらに、オープンスタブ電極と
グランド電極との間の誘電体層の誘電率を、ライン電極
とオープンスタブ電極との間の誘電体層の誘電率および
ライン電極とシールド電極との間の誘電体層の誘電率よ
り大きくすることができる。
を形成するためのオープンスタブ電極,グランド電極お
よびシールド電極が同一面上に形成されず、積層構造と
なるように形成される。また、ローパスフィルタが積層
構造であるため、誘電体層の厚みを変えたり、部分的に
材質を変えることによって、所望のインダクタンスおよ
び容量を得ることができる。さらに、これらの電極の形
成位置を変えることにより、分布インピーダンスを変え
ることができる。
積層構造に形成されているため、同一面上に各電極を形
成する場合に比べて、小型化が可能である。また、所望
のインダクタンスおよび容量を得ることができるため、
小型化しても所望の特性を得ることができる。さらに、
分布インピーダンスを調整することができるため、スプ
リアス特性などを良好にすることができる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
る。ローパスフィルタ10は、ブロック体12を含む。
ブロック体12は、図2に示すように、第1の誘電体層
14を含む。第1の誘電体層14上には、ほぼ全面にア
ース電極16が形成される。このアース電極16から、
第1の誘電体層14の対向する端部に向かって、引出部
16a,16b,16c,16d,16e,16fが形
成される。引出部16aおよび16bは、第1の誘電体
層14の一端側において、両端近傍に形成される。ま
た、引出部16cおよび16dは、第1の誘電体層14
の他端側において、その中央付近で間隔を隔てて形成さ
れる。
8および第3の誘電体層20が配置される。第3の誘電
体層20上には、第1のオープンスタブ電極22,第2
のオープンスタブ電極24および第3のオープンスタブ
電極26が形成される。第1のオープンスタブ電極22
は、第3の誘電体層の一端側において、中央部付近に形
成される。そして、第1のオープンスタブ電極22から
第3の誘電体層20の一端に向かって、2つの引出部2
2a,22bが形成される。これらの引出部22a,2
2bは、第3の誘電体層20の一端側の中央付近で間隔
を隔てて形成される。また、第2のオープンスタブ電極
24および第3のオープンスタブ電極26は、第3の誘
電体層20の他端側において、両端付近に形成される。
そして、第2のオープンスタブ電極24および第3のオ
ープンスタブ電極26から、第3の誘電体層20の他端
に向かって、引出部24a,26aが形成される。
6上には、誘電体で形成された第1のダミー層28が配
置される。第1のダミー層28上には、第4の誘電体層
30が配置される。第4の誘電体層30上には、第1の
ライン電極32および第2のライン電極34が形成され
る。これらのライン電極32,34は、第4の誘電体層
30の一端側から他端側に向かって、蛇行するように形
成される。第1のライン電極32および第2のライン電
極34の一端側32a,34aは、第1のオープンスタ
ブ電極22の引出部22a,22bに対向する位置に引
き出される。また、第1のライン電極32の他端側32
bおよび第2のライン電極34の他端側34bは、第2
のオープンスタブ電極24の引出部24aおよび第3の
オープンスタブ電極26の引出部26aに対向する位置
に引き出される。
電極34上には、誘電体で形成された第2のダミー層3
6が配置される。さらに、第2のダミー層36上には、
第5の誘電体層38が配置される。第5の誘電体層38
上には、ほぼ全面にシールド電極40が形成される。シ
ールド電極40から第5の誘電体層38の端部に向かっ
て、引出部40a,40b,40c,40d,40e,
40fが形成される。これらの引出部40a,40b,
40c,40d,40e,40fは、アース電極16の
引出部16a,16b,16c,16d,16e,16
fに対向する位置に形成される。これらのアース電極1
6およびシールド電極40は、接地されてグランド電極
として使用される。
0の両側には、誘電体で形成された保護層42,44が
配置される。そして、各電極が形成された誘電体層,ダ
ミー層および保護層を積層して一体化した状態で、ブロ
ック体12が形成されている。このようなブロック体1
2を作製するには、たとえば誘電体材料で形成されたセ
ラミックグリーンシート上に各電極の形状に導体ペース
トを塗布し、積層して焼成することによって作製するこ
とができる。
電極46a,46b,46c,46d,46e,46
f,46g,46h,46iおよび46jが形成され
る。外部電極46a〜46jは、ブロック体12の端部
から両主面に延びるようにコ字状に形成される。外部電
極46aは、アース電極16の引出部16aおよびシー
ルド電極40の引出部40aに接続される。外部電極4
6bは、第1のオープンスタブ電極22の引出部22a
および第1のライン電極32の一端側32aに接続され
る。外部電極46cは、第1のオープンスタブ電極22
の引出部22bおよび第2のライン電極34の一端側3
4aに接続される。外部電極46dは、アース電極16
の引出部16bおよびシールド電極40の引出部40b
に接続される。外部電極46eは、第2のオープンスタ
ブ電極24の引出部24aおよび第1のライン電極32
の他端側32bに接続される。外部電極46fは、アー
ス電極16の引出部16cおよびシールド電極40の引
出部40cに接続される。外部電極46gは、アース電
極16の引出部16dおよびシールド電極40の引出部
40dに接続される。また、外部電極46hは、第3の
オープンスタブ電極26の引出部26aおよび第2のラ
イン電極34の他端側34bに接続される。さらに、外
部電極46iはアース電極16の引出部16eとシール
ド電極40の引出部40eに接続され、外部電極40j
はアース電極16の引出部16fとシールド電極40の
引出部40fに接続される。このようにして、ローパス
フィルタ10が形成される。この例では、ライン電極と
してストリップライン電極を用いているが、マイクロス
トリップライン電極を用いるようにしてもよい。
示される。この等価回路において、L1 ,L1',L2 ,
L2'は第1のライン電極32および第2のライン電極3
4に発生するインダクタンスであり、CS1,CS1' は第
1のライン電極32の蛇行した線間に発生する容量であ
り、CS2,CS2' は第2のライン電極34の蛇行した線
間に発生する容量である。また、C10,C11,C12は各
オープンスタブ電極22,24,26とアース電極16
とで形成される容量であり、CS10 ,CS11 は各ライン
電極32,34とシールド電極40とで形成される容量
である。さらに、L10,LT10 ,L11,LT11 ,L12,
LT12 は、オープンスタブ電極22,24,26とアー
ス電極16,シールド電極40とで形成される容量と直
列にはいる残留インダクタンスである。このような残留
インダクタンスは、主に外部電極46a〜46h部分に
発生する。
電体層18および第3の誘電体層20の誘電率を他の誘
電体部分より大きくすることによって、第1のオープン
スタブ電極22,第2のオープンスタブ電極24,第3
のオープンスタブ電極26の面積が小さくても、大きい
容量を得ることができる。この実施例では、第2の誘電
体層18および第3の誘電体層20として、比誘電率が
数10程度の誘電体層を使用した。そして、第1のダミ
ー層28および第2のダミー層36として、誘電率の小
さい誘電体を用いることによって、第1のライン電極3
2,第2のライン電極34とアース電極16,シールド
電極40との間に発生する浮遊容量を小さくすることが
できる。
電体層20の厚みを小さくすることによって、各オープ
ンスタブ電極22,24,26とアース電極16との間
に発生する容量を大きくすることができ、小型化が可能
となる。さらに、第1のダミー層28および第2のダミ
ー層36の厚みを大きくすることによって、各ライン電
極32,34とアース電極16,シールド電極40との
間に発生する浮遊容量を小さくすることができる。この
ように、浮遊容量を小さくすることによってラインの誘
導性を大きくすることができ、小型化が可能となり、図
4に示すように、小型でスプリアス特性の良好なローパ
スフィルタ10を得ることができる。
ース電極16が形成されたほうがプリント基板側となる
ように実装されるが、この場合、オープンスタブ電極2
2,24,26は、ライン電極32,34に比べて、プ
リント基板に近い位置に存在することになる。したがっ
て、オープンスタブ電極22,24,26やアース電極
16からプリント基板までの外部電極部分の距離が小さ
くなる。そのため、オープンスタブ電極22,24,2
6とアース電極16とで形成される大きい容量C10,C
11,C12に直列にはいる残留インダクタンスL10,
L11,L12を小さくすることができる。このような残留
インダクタンスを小さくすることにより、高周波までの
スプリアスを改善することができる。
ーパスフィルタのように誘電体層の同一面上にライン電
極およびオープンスタブ電極を形成せず、積層型として
異なる面に形成している。そのため、上述のような構造
を採用して、所望のインダクタンスおよび容量を得るこ
とができ、スプリアス特性を改善することができる。し
かも、ローパスフィルタ10を面実装可能とし、かつ小
型化することができ、ローパスフィルタ10の実装面積
を小さくすることができる。この実施例では、従来のロ
ーパスフィルタに比べて、面積比を1/17にすること
ができた。
スを有するローパスフィルタだけでなく、図5に示すよ
うな集中定数的なラインを有するローパスフィルタにも
適用することができる。このローパスフィルタ10で
は、第1の誘電体層50上に第1のオープンスタブ電極
52と渦巻状の第1のライン電極54および第2のライ
ン電極56が形成される。第1のライン電極54および
第2のライン電極56は、第1のオープンスタブ電極5
2に接続される。第1のオープンスタブ電極52上に
は、第2の誘電体層58が配置される。この第2の誘電
体層58上には、面状のグランド電極60が形成され
る。グランド電極60上には、第3の誘電体層62が配
置される。第3の誘電体層62上には、第2のオープン
スタブ電極64,第3のオープンスタブ電極66,渦巻
状の第3のライン電極68および第4のライン電極70
が形成される。第3のライン電極68は第2のオープン
スタブ電極64に接続され、第4のライン電極70は第
3のオープンスタブ電極66に接続される。さらに、第
1のライン電極54と第3のライン電極68とがスルー
ホール72などを通して接続され、第2のライン電極5
6と第4のライン電極70とがスルーホール74などを
通して接続される。このローパスフィルタ10では、グ
ランド電極60は、オープンスタブ電極52,64,6
6のみに対向するように形成される。
誘電体層50,58,62の誘電率を変えたり、厚みを
変えることによって、所望のインダクタンスおよび容量
を得ることができる。また、グランド電極60は各ライ
ン電極54,56,68,70と対向していないため、
ライン電極とグランド電極との間の浮遊容量が小さく、
小型化が可能となり、かつスプリアス特性を良好にする
ことができる。さらに、このローパスフィルタ10も積
層型であることから、小型で面実装可能なフィルタとす
ることができる。なお、このローパスフィルタ10をプ
リント基板のアース電極上に実装した場合、ライン電極
54,56,68,70は、マイクロストリップライン
として働く。
ンピーダンスを有し、良好な特性を備え、しかも小型で
面実装可能なローパスフィルタを得ることができる。
ック体の分解斜視図である。
る。
フである。
る。
の一例を示す斜視図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 接地用のグランド電極、前記グランド電極上に 誘電体層を挟んで形成され、前記
グランド電極と協働して容量を構成するためのオープン
スタブ電極、前記オープンスタブ電極上に 誘電体層を挟んで形成さ
れ、インダクタを構成するためのライン電極、および 前
記ライン電極上に誘電体層を挟んで形成され、前記グラ
ンド電極に接続されるシールド電極を含み、 前記オープンスタブ電極と前記グランド電極との間で形
成される容量が前記ライン電極と前記グランド電極およ
び前記シールド電極との間で形成される容量より大きく
なる構成とした、ローパスフィルタ。 - 【請求項2】 前記ライン電極と前記オープンスタブ電
極との間の誘電体層の厚みおよび前記ライン電極と前記
シールド電極との間の誘電体層の厚みを、前記オープン
スタブ電極と前記グランド電極との間の誘電体層の厚み
より大きくした、請求項1のローパスフィルタ。 - 【請求項3】 前記オープンスタブ電極を前記ライン電
極より外部回路との接続部に近い位置に形成した、請求
項1のローパスフィルタ。 - 【請求項4】 前記オープンスタブ電極と前記グランド
電極との間の誘電体層の誘電率を、前記ライン電極と前
記オープンスタブ電極との間の誘電体層の誘電率および
前記ライン電極と前記シールド電極との間の誘電体層の
誘電率より大きくした、請求項1のローパスフィルタ。
Priority Applications (1)
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JP4271094A JP2817540B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | ローパスフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4271094A JP2817540B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | ローパスフィルタ |
Publications (2)
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JPH0697701A JPH0697701A (ja) | 1994-04-08 |
JP2817540B2 true JP2817540B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=17495277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4271094A Expired - Lifetime JP2817540B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | ローパスフィルタ |
Country Status (1)
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WO2001011771A1 (fr) * | 1999-08-05 | 2001-02-15 | Nikko Company | Filtre lc et son procede de fabrication |
KR20030073586A (ko) * | 2002-03-12 | 2003-09-19 | 삼성전기주식회사 | 고주파 필터 회로 및 적층 세라믹 필터 |
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-
1992
- 1992-09-14 JP JP4271094A patent/JP2817540B2/ja not_active Expired - Lifetime
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