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JP2812204B2 - 寝台における床部の起伏機構 - Google Patents

寝台における床部の起伏機構

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Publication number
JP2812204B2
JP2812204B2 JP6188194A JP18819494A JP2812204B2 JP 2812204 B2 JP2812204 B2 JP 2812204B2 JP 6188194 A JP6188194 A JP 6188194A JP 18819494 A JP18819494 A JP 18819494A JP 2812204 B2 JP2812204 B2 JP 2812204B2
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JP
Japan
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bevel gear
floor
screw shaft
attached
shaft
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JP6188194A
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JPH0852178A (ja
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武男 中川
光次 加藤
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株式会社関西製作所
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寝台における床部の起
伏機構に関するものであり、更に詳しくは、床部を通常
の起伏速度を越えて緊急に起伏させることができるよう
にした寝台における床部の起伏機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、寝台における床部の起伏機構
は、床部の下方に設けたモータや手動で回転するクラン
ク軸等の駆動源の出力軸に連結したねじシャフトを作動
杆のめねじに螺合し、この作動杆の先端部を、起伏自在
に設けた床部の下面に突設した押上腕の先端部に連結し
てなり、前記モータやクランク軸等の駆動源の出力軸を
回転させて作動杆を進退させることで床部下面の押上腕
を回動させ、もって床部を緩やかに起伏させるものであ
る。
【0003】ところが、患者の容体が急変した場合等の
緊急時には、床部を駆動源の駆動による通常の起伏速度
を越えて速やかに起伏させる必要が生ずる。このように
床部を緊急に起伏させるための機構として、例えば実公
平6−2670号公報には、駆動源としてのモータの出
力軸にねじシャフトを連結するとともにカバーパイプに
挿通させ、前記ねじシャフトにめねじを螺入して、該め
ねじに起動部パイプの一端部を取り付けてねじシャフト
を起動部パイプ内に臨入させ、起動部パイプの他端部近
傍外周部に突起部を設け、前記起動パイプの他端部を内
壁にねじ状の溝を形成した連結パイプに螺入するように
し、この連結パイプにクラッチを介して床部下面に対し
て傾斜突設した背上げ腕を接続する構成としてなり、連
結パイプと背上げ腕とに介在するクラッチを操作して連
結状態を切り離して連結パイプをフリーとすることで、
床部から背上げ腕を介して及ぼされる荷重により、連結
パイプが回転しつつ起動部パイプの他端部近傍外周部に
おける突起部が連結パイプのねじ状の溝部を進行し、起
動部パイプ上に退動して床部を元の位置に復帰可能とし
てなる緊急解除手段を有する床部起伏機構が開示されて
おり、又、実公平5−46748号公報には、駆動源と
してのモータに、モータの起動により進退自在な作動杆
を接続し、この作動杆にガススプリングを構成するシリ
ンダを作動杆と同軸方向に接続し、ガススプリングのロ
ッドに背ボトムの作動腕を接続し、前記ロッドの先端部
にガススプリングのロック解除手段を設ける構成として
なり、ガススプリングのロック解除手段を操作して前記
ガススプリングのロック状態を解除すると、ロッドがシ
リンダ内に緩衝的に退動して、背ボトムが元の位置に倒
伏復帰可能とした床部起伏機構の起動部が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の床部の起伏機構においては、起床状態の床
部を緊急に元の倒伏状態に復帰させることができるもの
の、前者の実公平6−2670号公報に開示された機構
では、起床状態の床部を緊急に倒伏状態に復帰させた時
点では、起動部パイプがカバーパイプから突出して床部
を起床したときの位置のままであるので、そのままでは
モータにより床部を起床させることはできない。そこ
で、再び、モータによる背上げを行うためには、モータ
を逆回転させて元の位置に起動部パイプを退動させて、
モータにより床部を起伏させることができる状態にする
必要がある。又、後者の実公平5−46748号公報に
開示された機構においても、起床状態にある背ボトムを
緊急に倒伏状態に復帰させた場合には、作動杆は背ボト
ムを起床したときのままにあるので、そのままではモー
タにより背ボトルを起床させることができない。そこ
で、この場合にも、再び、背上げを行うためには、モー
タを逆回転させて元の位置に作動杆を退動させ、更に、
この際、ガススプリングのロック解除手段を操作してロ
ッドのロック状態を解除して作動杆の退動と共にシリン
ダを退動させ、ロッドをシリンダから引き出したうえで
ロック解除手段の操作を停止してガススプリングのロッ
ドをロック状態とし、モータによって背ボトムを起伏さ
せることができる状態とする必要がある。
【0005】このように、従来の床部の起伏機構におい
ては、起床状態にある床部を緊急に元の倒伏状態に復帰
させることはできるものの、そのままでは再びモータで
床部を起床させることができないため、モータ等を逆回
転させる等して起動パイプや作動杆を元の位置に退動さ
せて再び床部を起伏可能な状態とする必要があった。そ
のうえ、これらの起伏機構においては、前記のように起
床状態にある床部を、連結パイプやガススプリングのロ
ッドの退動により倒伏状態に復帰させることはできるも
のの、通常、床部が倒伏状態にある場合には、前記連結
パイプやガススプリングのロッドは起動パイプやシリン
ダに対して伸長した状態にあるため、倒伏状態にある床
部を緊急に起床させることはできない。尚、上記以外に
も、例えば実公平6−2671号公報、実開平5−41
460号公報、実開平5−44118号公報等にも起床
状態にある床部を緊急に倒伏状態に復帰させることがで
きる同様な機構が開示されている。しかし、いずれの機
構においても、前記の場合と同様、起床状態にある床部
を緊急に倒伏状態に復帰させた際には、そのままでは再
びモータで床部を起床させることはできず、モータ等を
一端逆回転させて起動パイプ等を再び床部を起伏させう
る状態にまで復帰させる必要があり、しかも、倒伏状態
にある床部を緊急に起床させることはできないものであ
った。
【0006】そこで本発明では、上記のような点に鑑
み、寝台における起床状態の床部を駆動源による通常の
速度を越えて倒伏状態にすることができるだけでなく、
床部が倒伏状態にある場合でも、これを駆動源による通
常の起床速度を越えて速やかに起床可能とするととも
に、前記のように緊急に床部を起伏させた後、モータ等
を逆回転させる等する操作を必要とすることなく、その
ままの状態から再び床部を起伏可能としてなる寝台にお
ける床部の起伏機構を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る寝台におけ
る床部起伏機構は上記の目的を達成するために、寝台の
床部の下方にモータ等の駆動源を取り付け、該駆動源に
より回転する回転軸に第1の傘歯車を取り付け、この第
1の傘歯車をねじシャフトに取り付けた第2の傘歯車に
噛合し、前記ねじシャフトを作動杆に取り付けためねじ
に螺入し、前記作動杆の先端部を、起伏自在に設けた床
部の下面に突設した押上腕の先端部に連結するととも
に、前記回転軸に取り付けた第1の傘歯車をねじシャフ
トに取り付けた第2の傘歯車から切り離す切離手段を設
けてなる。前記の場合、回転軸に取り付けた第1の傘歯
車を回転軸に対して回転不能かつ軸方向に摺動可能に取
り付け、この第1の傘歯車をねじシャフトに取り付けた
第2の傘歯車に弾性付勢手段の弾発力により噛合させる
とともに、回転軸に取り付けた第1の傘歯車を前記弾性
付勢手段の弾発力に抗して第2の傘歯車から切り離す切
離手段を設けることができる。更にこの場合に、回転軸
に取り付けた第1の傘歯車に保持部材を回転自在に連結
し、該保持部材に螺軸を突設するとともに、前記保持部
材を弾性付勢手段の弾発力により付勢して該保持部材に
連結した第1の傘歯車が第2の傘歯車に噛合する方向に
回転するように構成することができる。
【0008】
【作用】本発明に係る寝台における床部の起伏機構は、
上記のとおり構成してなり、駆動源を駆動して回転軸を
回転させると、該回転軸の第1の傘歯車とねじシャフト
の第2の傘歯車を介してねじシャフトが回転し、このね
じシャフトの回転により作動杆が進退することで該作動
杆の先端部に連結した床部の押上腕が回動して床部が起
伏する。そして、床部を前記駆動源による通常の起伏速
度を越えて緊急に起伏させる場合には、切離手段を操作
して回転軸の第1の傘歯車をねじシャフトの第2の傘歯
車から切り離せば、ねじシャフトは回転自由な状態とな
り、作動杆がこのねじシャフトを回転させながら自由に
進退して駆動源による起伏速度を越えて床部を起伏させ
ることができる。又、切離手段の操作を解除すると、回
転軸の第1の傘歯車は再びねじシャフトの第2の傘歯車
と噛合し、床部は再び駆動源により起伏可能な状態に復
帰する。このとき、第1の傘歯車を弾性付勢手段で第2
の傘歯車に噛合させるように構成したものでは、切離手
段の操作を解除するだけで、回転軸の第1の傘歯車は弾
性付勢手段により自動的に再びねじシャフトの第2の傘
歯車と噛合して床部が駆動源により起伏可能な状態に復
帰する。更に、前記回転軸に取り付けた第1の傘歯車に
保持部材を回転自在に連結し、該保持部材に螺軸を突設
するとともに、前記保持部材を弾性付勢手段の弾発力に
より付勢して該保持部材に連結した第1の傘歯車が第2
の傘歯車に噛合する方向に回転するように構成した場合
には、前記保持部材の螺軸を回転させることで第1の傘
歯車を第2の傘歯車から切り離すことができ、又、前記
保持部材の螺軸の回転を解除すれば、弾性付勢手段の弾
発力により保持部材の螺軸は逆転して両傘歯車が自動的
に再び噛合状態に復帰する。
【0009】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づき、本発明
に係る床部の起伏機構を更に詳細に説明する。
【0010】図1は本発明に係る床部の起伏機構を採用
した寝台の一例を示す集中治療室用寝台1の斜視図であ
る。この寝台1は、キャスター3を備えた脚台2上に図
示しない昇降手段より本体フレーム4が昇降自在に載置
されている。この本体フレーム4の上面側には、床部を
構成する背床板41、座床板42、及び前後二枚の脚床
板43、44がそれぞれ取り付けられている。又、本体
フレーム4の前後にはそれぞれヘッドボード5、及びフ
ットボード6が取り付けられており、更に、本体フレー
ム4の四隅には移動時の壁面等への衝突時の衝撃を吸収
するための回転バンパー7・・・が取り付けられてい
る。
【0011】図2に示すように、前記床部を構成する各
床板41、42、43、44は、それぞれの床枠41
a、42a、43a、44aに床パネル41b、42
b、43b、44bが一体に取り付けられて構成されて
いる。前記背床板41は、本体フレーム4におけるヘッ
ドボード5寄りの前部に配置されており、その後端部が
本体フレーム4に対して回動自在に枢着されるととも
に、この背床板41の下面に斜めに突設した背押上腕8
の下端に、一端を本体フレーム4に枢着したアクチュエ
ータ9の作動杆10の先端部が連結されていて、このア
クチュエータ9の作動杆10を進退させることで、背床
板41が起伏するようになっている。又、脚床板43、
44は、互いの間が回動自在に連結されるとともに、前
側の脚床板43の前端部が本体フレーム4に回動自在に
枢着されており、その下面に斜めに突設した脚押上腕1
1の下端に、脚上アクチュエータ12の作動杆13の先
端部が連結されており、この脚上アクチュエータ12の
作動杆13を進退させることで前側の脚床板43が傾動
し、この脚床板43の傾動に伴い、その後端部に枢着し
た後側の脚床板44が傾動するようになっている。
【0012】前記背上げ用のアクチュエータ9は、図4
に示すように、その本体14の内部に駆動源としてのモ
ータ15が横置きに設けられており、該モータの出力軸
16には、該出力軸16に取り付けたウォーム17とこ
のウォーム17と噛合するウォーム歯車18により垂直
な回転軸19が連結されている。この連結軸19の下端
には、第1の傘歯車20が回転軸19の軸方向に摺動自
在かつキー21等により互いに回転不能に取り付けられ
ている。この第1の傘歯車20の下面には、該傘歯車2
0に対して回動自在に保持部材22が連結固定されてお
り、この保持部材22の下面に突設された螺軸23がア
クチュエータ本体14下面に取り付けられたカバー部材
24を貫通して本体14下面に突出した状態で螺合され
ており、前記保持部材22とカバー部材24内面との間
にはコイルばね25が介設されており、該コイルバネ2
5の弾発力により保持部材22が回転するように上方へ
弾性付勢されている。又、前記回転軸19の第1の傘歯
車20には、回転軸19に直交して設けられたねじシャ
フト26の基端部に取り付けられた第2の傘歯車27が
噛合状態に設けられており、このねじシャフト26は、
アクチュエータ本体14から側方へ突設したガイド杆2
8内に挿着されたパイプ状の作動杆10内に挿入され、
該作動杆の基端部に取り付けられためねじ29に螺入さ
れるとともに、その先端部には作動杆10内を摺動する
スライダー30が設けられている。又、前記アクチュエ
ータ本体14から突出した保持部材22の螺軸23の先
端には操作杆31が取り付けられており、図3、5に示
すように、この操作杆31には操作ワイヤ32の一端が
連結固定され、この操作ワイヤ32の他端が本体フレー
ム4の下面に設けた操作レバー33に連結固定されてお
り、操作レバー33を操作することで、操作ワイヤ32
を介して遠隔操作により保持部材22の螺軸23を回転
させることができるようになっている。
【0013】上記のような本発明に係る床部の起伏機構
における背床板41の起伏動作を以下に説明する。先
ず、図6、7に示すように、通常の状態では出力軸19
の第1の傘歯車20はコイルばね25によりねじシャフ
トの第2の傘歯車27に噛合した状態にあり、この状態
で背上げを行うべくアクチュエータ9のモータ15を起
動させて出力軸16を回転させると、ウォーム17及び
ウォーム歯車18を介して連結された回転軸19が回転
し、該回転軸19に取り付けた第1の傘歯車20及びね
じシャフト26に取り付けた第2の傘歯車27を介して
ねじシャフト26が回転し、アクチュエータ9のガイド
杆28から作動杆10が突出してゆく。これにより、該
作動杆10の先端部に連結した背床板41下面の押上腕
8が回動して背床板41が緩やかに起床する。又、アク
チュエータ9のモータ15を逆転させると、前記と反対
に作動杆10がアクチュエータ本体14内に後退して背
床板41が緩やかに倒伏する。
【0014】そして、患者の容体の急変等により、背床
板41をアクチュエータ9のモータ15による起伏速度
を越えて起伏させる必要が生じた場合には、図5に示す
ように本体フレーム4の下面に設けた操作レバー33を
押し下げると、該操作レバー33に連結された操作ワイ
ヤ32の端部が引っ張られ、この操作ワイヤ32の他端
に連結固定された保持部材22の螺軸23を回転させ
る。この回転により保持部材22の螺軸23はカバー部
材24から下方へ突出するように降下し、この保持部材
22に回転自在に連結された第1の傘歯車20が回転軸
19にそって下方へ摺動し、図8、9に示すようにねじ
シャフト26の基端部に取り付けた第2の傘歯車27と
切り離される。これにより、ねじシャフト26は駆動源
であるモータ15から切り離されて回転自由な状態にな
り、作動杆10はねじシャフト26を回転させながら該
ねじシャフト26に対して自由に進退するので、背床板
41はアクチュエータ9の駆動源であるモータ15と関
係なく自由に起伏可能な状態となる。又、操作レバー3
3を放すと、コイルばね25の弾発力に抗して回転して
突出状態にあった保持部材22の螺軸23がコイルばね
25の弾発力により逆回転して第1の傘歯車20を押し
上げのようにして元の状態に復帰し、回転軸19の第1
の傘歯車20が再びねじシャフト26の第2の傘歯車2
7と噛合状態となり、ねじシャフト26がモータ15の
駆動により回転して作動杆10を進退させ、背床板41
を起伏させることができる。
【0015】このように、本発明に係る床部の起伏機構
によれば、背床板41がどのような起伏状態にあって
も、操作レバー33を押し下げることでモータ15とね
じシャフト26とを連結している、回転軸19に取り付
けた第1の傘歯車20とねじシャフト26の基端部に取
り付けた第2の傘歯車27との噛合状態を切り離すだけ
で、ねじシャフト26が回転自由な状態となり、背床板
41をモータ15の回転速度を越えて速やかに起伏させ
ることができる。又、操作レバー33を放すだけで再び
前記第1及び第2の傘歯車はコイルばね25の弾発力に
より噛合状態となってねじシャフト26とモータ15と
が連結されて、モータ15により背床板41を起伏可能
な状態に復帰させることができる。このように、従来の
起伏機構においては、ねじシャフトに対して連結パイプ
やガスシリンダを進退自在に設け、緊急時にはこの連結
パイプやガスシリンダを後退させることで床部を倒伏復
帰させる構造であったため、起床状態の床部を緊急に倒
伏復帰させた場合には、モータを逆転させてねじシャフ
トを後退させる必要があったが、本発明では、緊急に背
床板41を起伏させた後でも、従来のようにねじシャフ
ト26を起伏した背床板41の位置に応じて復帰させる
必要がなく、両傘歯車20、27を噛合させるだけでそ
の位置から再びモータでの背上げが可能である。更に、
従来の起伏機構では、通常のモータによる床部の起伏動
作時には前記連結パイプやガスシリンダが伸張状態にあ
ることから、倒伏状態にある床部を緊急に起床させるこ
とは不可能であったが、本発明に係る起伏機構において
は、そのような連結パイプやガスシリンダを用いておら
ず、第1の傘歯車20を第2の傘歯車27から切り離し
てねじシャフト26と駆動源であるモータ15との連結
を解除することで背床板41を自由に起伏可能としたこ
とにより、背床板41がどのような位置にあっても、そ
の位置から起床する方向、あるいは倒伏する方向へ自由
に起伏させることが可能である。
【0016】尚、上記実施例では、アクチュエータ9の
駆動源としてモータ15を用いているが、ハンドル操作
により手動で駆動するクランク軸のようなものを駆動源
とすることもできる。又、実施例では背床部41のみに
上記のような緊急起伏機構を設けているが、脚床部4
3、44にも同様の起伏機構を設けることもできる。更
に、実施例では、操作レバー33を押し下げることでモ
ータ15とねじシャフト26とを切り離すようにしてい
るが、操作レバー33を引き上げることで切り離すよう
に構成してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る寝台におけ
る床部の起伏機構は、駆動源に連結した回転軸と、床部
の下面に突設した押上腕を回動させる作動杆を進退させ
るねじシャフトとの間を互いに噛合する一対の傘歯車を
介して連結するとともに、両傘歯車を切離手段により切
り離し自在としてなり、両傘歯車間を切り離すことでね
じシャフトが駆動源から切り離されて回動自由となるよ
うに構成したことにより、緊急時には駆動源による起伏
速度を越えて速やかに床部を起伏させることができると
ともに、この緊急な床部の起伏動作後にも、前記両傘歯
車を互いに噛合状態に復帰させるだけで再び駆動源によ
り床部を起伏可能な状態とすることができ、従来のよう
に駆動源であるモータを逆回転させてねじシャフトを元
の状態に復帰させる必要がなく、しかも、従来の起伏機
構においては、倒伏状態にある床部を緊急に起床させる
ことはできないものであったが、本発明では、起床状態
の床部を緊急に倒伏させるだけでなく、倒伏状態にある
床部を駆動源による起床速度を越えて緊急に起床させる
こともできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る床部の起伏機構を採用した寝台
の斜視図。
【図2】 本体フレームと床部との取付構造を示す分解
斜視図。
【図3】 背床板の起伏動作を示す要部の側面説明図。
【図4】 背上げアクチュエータの縦断面図。
【図5】 背上げアクチュエータと操作レバーとの関係
を示す説明図。
【図6】 モータにより背床板を起伏させる様子を示す
説明図。
【図7】 連結状態にある回転軸とねじシャフトとの連
結部の構造を示す要部の縦断面図。
【図8】 モータと切り離して背床板を起伏させる様子
を示す説明図。
【図9】 切り離し状態にある回転軸とねじシャフトと
の連結部の構造を示す要部の縦断面図。
【符号の説明】
1 寝台、 2 脚台、 3 キャスター、 4 床
部、5 ヘッドボード、 6 フットボード、 7 回
転バンパー、8 背押上腕8、 9 アクチュエータ、
10 作動杆、11 脚押上腕、 12 アクチュエ
ータ、 13 作動杆、14 アクチュエータ本体、
15 モータ、 16 出力軸、17 ウォーム、 1
8 ウォーム歯車、 19 回転軸、20 傘歯車、
21 キー、 22 保持部材、23 螺軸、 24
カバー部材、 25 コイルはね、26 ねじシャフ
ト、 27 傘歯車、28 ガイド杆、 29 めね
じ、 30 スライダー、 31 操作杆、32 操作
ワイヤ、 33 操作レバー、41 背床板、 42
腰床板、 43 脚床板、 44 脚床板。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台の床部の下方にモータ等の駆動源を
    取り付け、該駆動源により回転する回転軸に第1の傘歯
    車を取り付け、この第1の傘歯車をねじシャフトに取り
    付けた第2の傘歯車に噛合し、前記ねじシャフトを作動
    杆に取り付けためねじに螺入し、前記作動杆の先端部
    を、起伏自在に設けた床部の下面に突設した押上腕の先
    端部に連結するとともに、前記回転軸に取り付けた第1
    の傘歯車をねじシャフトに取り付けた第2の傘歯車から
    切り離す切離手段を設けてなる寝台における床部の起伏
    機構。
  2. 【請求項2】 回転軸に取り付けた第1の傘歯車を回転
    軸に対して回転不能かつ軸方向に摺動可能に取り付け、
    この第1の傘歯車をねじシャフトに取り付けた第2の傘
    歯車に弾性付勢手段の弾発力により噛合させるととも
    に、回転軸に取り付けた第1の傘歯車を前記弾性付勢手
    段の弾発力に抗して第2の傘歯車から切り離す切離手段
    を設けてなる請求項1記載の寝台における床部の起伏機
    構。
  3. 【請求項3】 回転軸に取り付けた第1の傘歯車に保持
    部材を回転自在に連結し、該保持部材に螺軸を突設する
    とともに、前記保持部材を弾性付勢手段の弾発力により
    付勢して該保持部材に連結した第1の傘歯車が第2の傘
    歯車に噛合する方向に回転するように構成してなる請求
    項2記載の寝台における床部の起伏機構。
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