JP2812169B2 - A/d変換装置 - Google Patents
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Description
ジタル出力信号に変換するA/D変換装置に関する。
して、図3に示すような直列型A/D変換装置が知られ
ている。この従来のA/D変換装置は、入力信号をサン
プル・ホールドするサンプル・ホールド回路31と、サ
ンプル・ホールド回路31の出力をAD変換して上位ビ
ットを求める並列型A/D変換器32と、この並列型A
/D変換器の変換結果を再びアナログ信号に変換するD
/A変換器33と、入力信号とD/A変換器33の出力
との差をとるアナログ減算回路34と、アナログ減算回
路34の出力をサンプル・ホールドするサンプル・ホー
ルド回路35と、サンプル・ホールド回路35の出力を
A/D変換して下位ビットを求める並列型A/D変換器
37と、A/D変換器32の出力とA/D変換器37の
出力とからアナログ入力信号に対応するディジタル出力
を決定する加算器36とから構成される。このような直
並列型A/D変換装置は高速性に優れており、完全並列
型A/D変換装置と比べると、素子数、チップ面積、消
費電流などを著しく減少させることができる。
示したような、1ビットA/D変換セル(41−1〜4
1−N,ただしNは自然数)を縦続接続したアルゴリズ
ミックA/D変換装置が知られている(IEEE Jo
urnal of Solid−State Circ
uits,vol.25,no.4,pp.997−1
004,’90)。
換セル41を有し上位ビットから1ビットずつ出力する
方式である。1ビットA/D変換セル41は、入力電流
を2倍して基準電流と比較し、2倍した入力電流が基準
電流より大きければディジタル出力として“1”を出力
し、同時に2倍した入力電流から基準電流を減算して次
段へ出力する。逆に2倍した入力電流が基準電流より小
さければディジタル出力として“0”を出力し、次段へ
は2倍した入力電流を出力する。この1ビットA/D変
換セル(41−1〜41−N)をn段縦続接続すること
でnビット分解能のA/D変換装置を構成している。こ
のA/D変換装置は、素子数が少なく消費電流が小さく
できる。
直並列型A/D変換装置は、内部で用いている並列型A
/D変換器の素子数、面積、消費電流が依然として大き
いため、A/D変換器全体をさらに低電力化・小形化す
るさいに内部の並列型A/D変換器がネックとなってい
た。
置は、分解能を高くすると、縦続接続の段数が増えるた
めに変換速度が遅くなること、さらに、1ビットA/D
変換セルに要求される精度が厳しくなるので1ビットA
/D変換セルの動作速度そのものが遅くなり、結果とし
てこのA/D変換装置の変換速度が遅くなることが問題
になる。このうち縦続接続の段数が増えるために変換速
度が遅くなる問題は1ビットA/D変換セルをパイプラ
イン化することで解決できるが、要求精度が厳しく1ビ
ットA/D変換セルそのものの動作速度が遅い問題は従
来技術では、解決できなかった。
前述したように、高速化と低電力化・小型化を両立させ
ることが困難で、高速化しようとすると、低電力化・小
型化が難しく、逆に低電力化・小型化しようとすると高
速化が困難であった。
速化と低電力化・小型化を同時に実現できるA/D変換
装置を提供することである。
は、アナログ入力信号をA/D変換してNビット(Nは
自然数)のディジタル出力信号を出力するA/D変換装
置であって、前記アナログ入力信号をA/D変換して前
記ディジタル出力信号の上位ビットを出力する並列型A
/D変換器と、前記ディジタル出力信号の上位ビットを
D/A変換するD/A変換器と、前記アナログ入力信号
と前記D/A変換器の出力との減算を行うアナログ減算
器の出力をA/D変換して前記ディジタル出力信号の下
位ビットを出力する1ビットセル・パイプライン型A/
D変換器と、前記ディジタル出力信号の上位ビットと前
記ディジタル信号の下位ビットとから前記アナログ入力
信号に対応する前記ディジタル出力信号のコードを決定
する加算器とを備えるA/D変換装置において、前記1
ビットセル・パイプライン型A/D変換器は第1の入力
端子が電流入力端に接続され第1および第2の電流出力
端をもつ第1の電流ミラー回路と、第2の入力端子が電
流入力端に接続され、電流出力端が前記第1の電流ミラ
ー回路の第1の電流出力端に接続され、前記第1の電流
ミラー回路を構成するトランジスタと異なる導電性のト
ランジスタで構成された第2の電流ミラー回路と、前記
第1の電流ミラー回路と前記第2の電流ミラー回路の電
流出力端に電流入力端が接続された第3の電流ミラー回
路と、前記第3の電流ミラー回路の電流出力端に電流が
流れているか否かを検出する検出回路と、電流入力回路
を前記第1の電流ミラー回路の第2の電流出力端に接続
された電流入力回路とするか前記第3の電流ミラー回路
の電流入力回路とするかを切換える手段を備えた第4の
電流ミラー回路とから構成され、前記第4の電流ミラー
回路は、前記検出回路で電流が検出されれば電流入力回
路を前記第3の電流ミラーの電流入力回路とすると同時
に出力ビットとして“1”を出力し、電流が検出されな
ければ前記第1の電流ミラー回路の第2の電流出力端に
接続された電流入力回路とすると同時に出力ビットとし
て“0”を出力し、前記第4の電流ミラー回路の電流出
力端を電流出力端子とするビットセルを前記N2個配列
して構成される。
トセルの前記電流出力端子を次段のビットセルの第1の
電流入力端に接続して直列に前記N2個接続し、初段の
ビットセルの第1の電流入力端子を電流入力端子とし、
初段の第2の入力端子にIr1の電流を入力し、2段目
以降の第2の入力端子には順次Ir1の1/2ずつにな
る電流を入力し、前記ビットセルの電流ミラー回路は第
3の電流ミラー回路以外はすべて電流ゲインを1とし、
初段の出力ビットを最上位ビットとし、2段目以降の出
力ビットを順次上位からのビットとする構成とすること
もできる。
置について図面を参照して説明する。
構成を示すブロック図である図1を参照すると、この実
施例のA/D変換装置は、アナログ入力信号13をサン
プル・ホールドするサンプル・ホールド回路1と、この
サンプル・ホールド回路1で保持された入力信号9を5
ビットのディジタル出力信号8にA/D変換する5ビッ
ト分解能を有する並列型A/D変換器2と、この5ビッ
トのディジタル出力信号8をD/A変換してアナログ信
号10を出力するD/A変換器3と、上述の入力信号9
とこのアナログ信号10との減算を行いアナログ出力信
号11を出力するアナログ減算器4と、アナログ出力信
号11を4ビットのディジタル出力信号(12−1〜1
2−4)に変換する4ビット分解能を有する1ビットセ
ル・パイプライン型A/D変換器5と、5ビットのディ
ジタル出力信号8と4ビットのディジタル出力信号(1
2−1〜12−4)とからアナログ入力信号13に対応
するディジタルコード14を出力する加算器6とを有す
る構成である。
換器2およびD/A変換器3およびアナログ減算器4の
それぞれを一体化した回路構成を示す図7を参照する
と、このA/D変換器2は基準電圧VRTと基準電圧V
RBとを分圧する抵抗Rと、基準電圧VRTと基準電圧
VRBとを分圧する節点電位とアナログ入力信号VIN
とを比較する32個のコンパレータ(COMP0〜CM
OMP31)とコンパレータ(COMP0〜COMP3
1)の出力をエンコードして5ビットのディジタル信号
8を得るエンコーダ71とを有する構成である。
化された構成72となりスイッチ(Φ1、Φ2および反
転Φ2)と32個のキャパシタアレイ(C0〜C31)
とアナログ演算器73とでアナログ出力信号11を出力
する構成である。
換器2に供給してA/D変換するとき、キャパシタアレ
イ(C0〜C31)も同時に入力信号をサンプルする
(スイッチΦ1:ハイレベル、スイッチΦ2:ロウレベ
ル)。スイッチΦ2がHになると、各キャパシタは並列
型A/D変換器2の各コンパレータ(COMP0〜CO
MP31)の出力結果Qi(Vin≧VrIであればQ
i=H、Vin<VriであればQi=L)に応じて基
準電位VRTあるいは基準電位VRBに接続され、電荷
を再配分することで、D/A変換および減算を同時に実
行する。減算結果はアナログ出力信号Voutとして演
算増幅器73から出力される。
(a)または図6(b)に示す回路で構成される。この
サンプル・ホールド回路の構成は通常よく知られた公知
の構成例であるのでその詳細な説明は省略する。
装置の1ビットセル・パイプライン型A/D変換器5
は、サンプル・ホールド機能を有した1ビットA/D変
換セルの直列接続で構成される。サンプル・ホールド機
能を有した1ビットA/D変換セルの構成例としては、
図2に示すスイッチ20を含んだカレントミラー回路2
1で構成されるサンプル・ホールド回路と図3に示す従
来例で示した1ビットA/D変換セルの直列接続で構成
できる。
装置の動作について説明する。
トである図5を参照すると、A/D変換装置の上位5ビ
ット(AD1)と下位4ビット(AD2)のA/D変換
器の場合である。
一例であり、段間にサンプル・ホールド回路が挿入され
たりすると異なってくる。
にアナログ入力信号Vin(t1)をサンプルし、期間
T11の間ホールドする。
器2がVin(t1)をA/D変換し、上位N1ビット
を求める。同時に減算器4はサンプルホールド回路SH
の出力信号9をサンプルする。
次のアナログ入力信号Vin(t2)をサンプルし、期
間T21の間ホールドする。以下、このデータはVin
(t1)の処理と並行してパイプライン処理される。
器2でのA/D変換結果がD/A変換器3で再びアナロ
グ信号10に戻される。減算器4は期間T11でサンプ
ルした入力信号からD/A変換器3の出力10を減算
し、減算結果11を出力する。減算器4の出力11はア
ルゴリズミックA/D変換器5の1番目の1ビットA/
Dセル(AD2−1)でサンプルされる。
1)でA/D変換が行われ、さらに下位ビットを求める
ために後段のビットセル(AD2−2)へアナログ信号
が伝達され、ビットセル(AD2−2)でサンプルされ
る。
2)でA/D変換が行われ、さらにビットセル(AD2
−3)へアナログ信号を伝達する。
びAD2−4)でA/D変換が行われ、下位ビットが1
ビットずつ求められる。
1で出力される上位側のA/D変換器2の出力と期間T
21で出力されるビットセル(AD2−1)の出力(1
2−1)を加算して上位N1ビットのエラー補正を行
う。以後、期間T30出力されるビットセル(AD2−
2)の出力(12−2)、期間T31で出力されるビッ
トセル(AD2−3)の出力12−3、期間T40で出
力されるビットセル(AD2−4)の出力(12−4)
のそれぞれを下位ビットとし、全データが揃った後に、
期間T41でディジタルコード14が出力される。
A/D変換器の分解能と下位側のA/D変換器の分解能
に関して、その構成の最適点について説明する。
ット、上位A/D変換器(AD1)の分解能をN1ビッ
ト、下位A/D変換器(AD2)の分解能をN2ビット
とする。AD1の変換誤差を下位の変換時に補正するデ
ィジタルエラー補正手段を備えた直並列型A/D変換器
では、ディジタルエラー補正が1ビットの場合(AD1
の最下位ビットとAD2の最上位ビットがオーバーラッ
プする)、 N=N1+N2−1…………………………………………………………(1) である。このとき、AD1、AD2に要求される精度は
それぞれの分解能分の精度である。すなわちAD1には
N1ビット精度、AD2にはN2ビット精度が必要であ
る。ここで、mビット精度というのは、誤差がmビット
の0.5LSB以下ということである。1LSBは1/
2m ・FSであるから(FSはAD変換器のフルスケー
ル)、mビット精度とは、誤差が(1/2)(m+1) ・F
S以下ということである。
1、AD2がともに並列型A/D変換器であったのに対
し、本発明ではAD1をN1ビットの並列型A/D変換
器、AD2をN2ビットのアルゴリズミックA/D変換
器としている。その結果、変換速度と面積・消費電力の
トレードオフで最適な構成をとることができるようにし
たものである。
1個の消費電力をPc、アルゴリズミックA/D変換器
に用いる1ビットA/Dセル1個の消費電力をPaとす
る。消費電力PcおよびPaのそれぞれは厳密には分解
能と動作速度によって異なるが、本発明で考えているよ
うな並列型A/D変換器とアルゴリズミックA/D変換
器から構成されるA/D変換器に適用する場合には、1
00MHz以上の変換速度を有する超高速A/D変換器
や16ビット以上の分解能を有する高分解能A/D変換
器は対象外であるので、近似的に一定と考えてかまわな
い。その結果、本発明のA/D変換器全体の消費電力P
tは、ディジタル加算器などディジタル部を除けば Pt=2N1・Pc+N2・Pa……………………………………………(2) =2N1・Pc+(N−N1+1)・Pa……………………………(3) となる。
器をパイプライン動作させた場合、1ビットA/Dセル
の動作速度で制限される。1ビットA/Dセル内部で用
いるトランジスタサイズに依存し、トランジスタサイズ
が小さいほど高速動作が可能である。しかしながら、ト
ランジスタサイズが小さいと、トランジスタの相対的な
精度が劣化するので、速度と精度はトレードオフの関係
にある。したがって、アルゴリズミックA/D変換器の
分解能N2が小さくなるほど高速になる。
度および速度の関係を以下にように仮定して、A/D変
換器の構成と(速度/消費電力)の関係から最適な構成
を求めてみる。
のチャンネル長)と精度は比例すると仮定する(トラン
ジスタサイズを2倍にすると精度が2倍すなわち1ビッ
ト分良くなる)。これは、トランジスタの相対精度がト
ランジスタの寸法精度によってほぼ決まるので、加工精
度が一定であれば成り立つ仮定である。
1ビットA/Dセルで用いるトランジスタのチャンネル
長の1.5乗に反比例すると仮定する。これは以下の理
由である。
変わった場合、必要な精度を得るためにはトランジスタ
のチャネル長Lを変えなくてはならないが、そのときW
/L(Wはチャネル幅)を一定するものとする。そうす
るとゲート容量はチャネル幅Wとチャネル長Lの積に比
例するので、チャネル長Lの2乗に比例する。動作速度
は容量の充放電で決まるものとし、流れる電流が一定で
あれば、速度は容量値に反比例する。容量がゲート容量
だけであれば、動作速度はチャネル長Lの2乗に反比例
する。しかし、実際には配線容量、ソースやドレインの
寄生容量などチャネル長Lの2乗に比例しない成分があ
る。その分を考慮し、動作速度はチャネル長Lの1.5
乗に反比例すると仮定した。
ネル長Lの1.5乗に反比例すると仮定したので、速度
は精度の1.5乗に反比例することになる。ただし、ト
ランジスタの最小チャネル長で実現できる精度より低い
精度の場合には、精度を低くしても速度の改善はないこ
とになる。
の上位A/D変換器(AD1)と下位A/D変換器(A
D2)の分解能の違いによる全体の性能を考える。
このときPa=Pcとし、消費電力Pcで規格化して考
える。消費電力は並列型A/D変換器の消費電力が支配
的であるので、Pa=0.5PcあるいはPa=2・P
cであったとしても以下の議論に大差はない。次に、動
作速度はAD1が2ビット、AD2が7ビットの場合の
動作速度を1とし、AD2の精度(分解能N2)の1.
5乗に反比例するとする。ただし、通常アナログLSI
で用いられる標準的なプロセスとして1μmCMOSプ
ロセスを考えると、チャネル長が1μmのトランジスタ
で4ビット精度は実現できると思われるので、AD2が
4ビット以下の場合は動作速度は4ビットの場合と等し
い。A/D変換器の性能評価数Fとして、動作速度/消
費電力を考え、各構成について計算した結果が下記の表
1である。
4ビットとした構成が動作速度/消費電力の面で最適な
構成といえる。ただし、速度はそこそこで消費電力を最
重要視すれば、他の構成も考えられる。また、表1は、
上述した仮定をもとに議論した結果であるので、前提と
なっている仮定が変われば、最適な構成は異なってく
る。ちなみに、従来の2ステップ直並列型A/D変換器
において、動作速度を表1における最大値の22.6と
おき、各構成について計算すると、表2にようになる。
来の2ステップ直並列型A/D変換器より本発明のAD
変換器のほうが動作速度・消費電力の面で優れていると
いえる。
置について説明する。
置のD/A変換器3およびアナログ減算器4の代わり
に、図8に示す電圧−電流変換回路81を用いて構成す
る以外は第1の実施例のA/D変換装置と同じ構成であ
る。
2および減算回路72を用いると、この演算回路の出力
信号は電圧である。一方、図2のような1ビットADセ
ルを用いたアルゴリズミックA/D変換器の入力信号は
電流である。したがって、減算回路とアルゴリズミック
A/D変換器の間に電圧−電流変換回路が必要である。
その一例を図8に示した。
を行うような回路構成で電流出力とすれば電圧−電流変
換回路は不要である。
同じであるのでその詳細な説明は省略する。
装置について説明する。
ル・パイプライン型A/D変換器の構成を示す図9を参
照すると、この1ビットセル・パイプライン型A/D変
換器は、第1の入力端子91に入力された電流(電流は
矢印の向き)Iinは、第1の電流ミラー回路93で電
流利得A1 ,A1 ′倍されてそれぞれ出力端95および
100に出力される。
流Ir1は第2の電流ミラー回路94でA2倍されて出
力端95に出力される。
(A1 Iin−A2 Ir1)の電流が第3の電流ミラー回路
96に入力される。したがって電流ミラー回路96の出
力端には電流が流れる。
ミラー回路94の出力にA2 Ir1の電流を流すことがで
きず出力端95の電位が低下し、電流ミラー回路96に
は電流が入力されない。またA1 Iin=A2 Ir1のとき
も電流ミラー回路93の出力側に流れる電流ミラー回路
94に流れるので電流ミラー回路96には電流が流れな
い。
電流が流れているか否かを検出する回路である。具体的
な例としては、図9に示したような抵抗とインバータか
ら構成される。電流ミラー回路96に電流が流れると電
流ミラー回路96の出力端と定電圧源の間に接続された
抵抗R9を電流が流れるのでインバータの入力電位が下
がる。それによってインバータの出力bは高レベルすな
わち“1”となる。ところが電流ミラー回路96に電流
が流れないと抵抗R9にも電流が流れないのでインバー
タの入力電位は高レベルのままでインバータの出力bは
低レベルすなわち“0”となる。
を、電流ミラー回路96に電流が流れていれば“1”、
流れていなければ“0”とすることができる。また、電
流検出回路97において、抵抗R9の代わりにトランジ
スタを用いても同様な機能を実現できるし、またスイッ
チを挿入してダイナミックな回路とすることも容易であ
る。この出力bはそのまま1ビットセルの出力ビットと
なる。
ラー回路98の中のスイッチS1で入力電流回路が切換
わる。出力bが“0”のときは電流ミラー回路93の第
2の出力端100に接続された入力電流回路に接続さ
れ、出力bが“1”のときは電流ミラー回路96の電流
入力回路に切換わる。したがって、出力bが“0”のと
きは電流ミラー回路98の出力電流は電流ゲインをA4
とするとA4 (A1 ′Iin)で、出力bが“1”のとき
はA4 (A1 Iin−A2 Ir1)の電流となる。
装置について説明する。
変換装置は、1ビットセルの直列接続構成であり、この
とき電流ミラー回路の電流ゲインはA1 =A1 ′=A2
=A4 =A1 である。したがってこの構成では、1ビッ
トセルの第1の入力端子に入力される電流をI1、第2
の入力端子92に入力される電流をI2とするとI1 〉
I2 であればb=1、出力電流はI1 −I2 、I1 ≦I
2 であればb=0、出力電流はI1である。n段目の電
流I2 を電流Irnとすると2段目以降は順次電流Ir1の
1/2ずつになっていくので Ir2=(1/2)Ir1、Ir3=(1/2)Ir2=(1/22 )Ir1,……,Irn =(1/2)Ir(n-1)=(1/2n-1 =(1/2n-1 )Ir1…………(4) である。したがって初段目の第1の入力端子に入力され
る電流をIinとするとn段目の入力電流Inは、 In =Iin−b1 Ir1−b2 Ir2−…−bn −1Irn-1 =Iin−b1 Ir1−(1/2)b2 Ir1−(1/22 )b3 Ir1−…−( 1/2n-2 )bn-1 Ir1………………………………………………………(5) となる。ただしbi はi段目の1ビットセルの出力ビッ
トである。
2n-1 )Ir1の大小関係によってbnが決まる。この結
果は、よく知られているように、2Ir1をフルスケール
とし、出力ビットb1 を最上位ビットとし出力ビットb
2 以下を順次上位からのビットとするA/D変換器をあ
らわす。
の数をnとする分解能がnビットのA/D変換器ができ
る。
ルの構成で正側電源電圧と負側電源電圧との間の電流経
路中の縦積みトランジスタはNMOSFETとPMOS
FETそれぞれ1個ずつであり、また、電流経路の中に
スイッチを含まないのでオン抵抗によって制限されな
い。
に適したA/D変換器を提供することができる。
ールド回路1を用いているが、サンプル・ホールド回路
はA/D変換器の外付けでも構わないし、必ずしも用い
なくてもよい。
ると、下位ビットを求めるA/D変換器に従来の並列型
A/D変換器に置換えて1ビットセル・パイプライン型
A/D変換器を用いることで、後段部分の面積・消費電
力を低減することができる。また、下位ビットを求める
部分なので、1ビットセル・パイプライン型A/D変換
器に要求される精度は下位ビットの分解能分の精度でよ
く、従来のようにA/D変換器全体の精度が要求されな
い。
イプライン型AD変換器の動作速度は、図4に示したA
/D変換器を高速化するために各1ビットAD変換セル
をパイプライン化した場合に比べて、精度が要求されな
い分、変換速度を速くする事が出来、それにともなって
AD変換器全体の変換速度を速くすることが出来る。
変換器に比べて低消費電力かつ小型なA/D変換器を、
また、従来の1ビットセル・パイプライン型A/D変換
器に比べて高速なA/D変換器を提供することができ
る。
列型A/D変換装置に比べて低消費電力でかつ小型なA
/D変換装置を、また、従来の1ビットセル・パイプラ
イン型A/D変換装置に比べて高速なA/D変換装置を
提供することができる。
を示す図である。
イプライン型A/D変換器の構成を示す図である。
ライン型A/D変換器の構成を示す図で、(a)は1ビ
ット分の構成を示す図であり、(b)は部分図(a)を
4ビット直列接続した図である。
イムチャートである。
ド回路の構成例を示す図であり、(a)はその一構成例
を示す図で、(b)は他の構成例を示す図である。
装置およびD/A変換器と減算器の一体化の構成を示す
図である。
−電源変換回路の構成を示す図である。
を示す図である。
成を示す図である。
換器 6,36 加算器 7,72 一体化D/A変換器 8,38 上位側A/D変換器出力 9 サンプルホールド回路出力 10 D/A変換器 11 減算器出力 12−1〜12−4 下位側A/D変換器出力 13,VIN アナログ入力信号 14 ディジタル出力信号 20 スイッチ 21 カレントミラー回路 41,41−1〜41−4 ビットセル 42,42−2〜42−4,b1〜bn ディジタル
出力 43,43−1〜43−3 アナログ出力 44,44−1〜44−4 アナログ入力 71 エンコーダ 73,82 演算器 81 電圧−電流変換回路 C0〜C31 キャパシタ COMP1〜COMP31 コンパレータ 91,92 入力端子 93,94,96,98 電流ミラー回路 95,100 出力端子 97 電流検出回路
Claims (2)
- 【請求項1】 アナログ入力信号をA/D変換してN
ビット(Nは自然数)のディジタル出力信号を出力する
A/D変換装置であって、前記アナログ入力信号をA/
D変換して前記ディジタル出力信号の上位ビットを出力
する並列型A/D変換器と、前記ディジタル出力信号の
上位ビットをD/A変換するD/A変換器と、前記アナ
ログ入力信号と前記D/A変換器の出力との減算を行う
アナログ減算器の出力をA/D変換して前記ディジタル
出力信号の下位ビットを出力する1ビットセル・パイプ
ライン型A/D変換器と、前記ディジタル出力信号の上
位ビットと前記ディジタル信号の下位ビットとから前記
アナログ入力信号に対応する前記ディジタル出力信号の
コードを決定する加算器とを備えるA/D変換装置にお
いて、 前記1ビットセル・パイプライン型A/D変換器は第1
の入力端子が電流入力端に接続され第1および第2の電
流出力端をもつ第1の電流ミラー回路と、第2の入力端
子が電流入力端に接続され、電流出力端が前記第1の電
流ミラー回路の第1の電流出力端に接続され、前記第1
の電流ミラー回路を構成するトランジスタと異なる導電
性のトランジスタで構成された第2の電流ミラー回路
と、前記第1の電流ミラー回路と前記第2の電流ミラー
回路の電流出力端に電流入力端が接続された第3の電流
ミラー回路と、前記第3の電流ミラー回路の電流出力端
に電流が流れているか否かを検出する検出回路と、電流
入力回路を前記第1の電流ミラー回路の第2の電流出力
端に接続された電流入力回路とするか前記第3の電流ミ
ラー回路の電流入力回路とするかを切換える手段を備え
た第4の電流ミラー回路とから構成され、前記第4の電
流ミラー回路は、前記検出回路で電流が検出されれば電
流入力回路を前記第3の電流ミラーの電流入力回路とす
ると同時に出力ビットとして“1”を出力し、電流が検
出されなければ前記第1の電流ミラー回路の第2の電流
出力端に接続された電流入力回路とすると同時に出力ビ
ットとして“0”を出力し、前記第4の電流ミラー回路
の電流出力端を電流出力端子とするビットセルを前記N
2個配列して構成されることを特徴とするA/D 変換装
置。 - 【請求項2】 前記ビットセルの前記電流出力端子を次
段のビットセルの第 1の電流入力端に接続して直列に前
記N2個接続し、初段のビットセルの第1の電流入力端
子を電流入力端子とし、初段の第2の入力端子にIr1
の電流を入力し、2段目以降の第2の入力端子には順次
Ir1の1/2ずつになる電流を入力し、前記ビットセ
ルは第3の電流ミラー回路以外はすべて電流ゲインを1
とし、初段の出力ビットを最上位ビットとし、2段目以
降の出力ビットを順次上位からのビットとすることを特
徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5336640A JP2812169B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | A/d変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5336640A JP2812169B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | A/d変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07202700A JPH07202700A (ja) | 1995-08-04 |
JP2812169B2 true JP2812169B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=18301260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5336640A Expired - Lifetime JP2812169B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | A/d変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2812169B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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US7940121B2 (en) | 2007-12-19 | 2011-05-10 | Panasonic Corporation | Operational amplifier and pipeline AD converter |
JP4739395B2 (ja) * | 2008-11-14 | 2011-08-03 | 富士通セミコンダクター株式会社 | A/d変換回路 |
JP5769178B2 (ja) | 2010-05-14 | 2015-08-26 | 国立大学法人静岡大学 | A/d変換器 |
Family Cites Families (3)
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---|---|---|---|---|
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JPH0831794B2 (ja) * | 1989-02-28 | 1996-03-27 | 三菱電機株式会社 | アナログ・デジタル変換方式 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5336640A patent/JP2812169B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07202700A (ja) | 1995-08-04 |
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