JP2809388B2 - スタック形成及び送出し装置 - Google Patents
スタック形成及び送出し装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、スタック（stack、折畳まれた特定枚数を
積重ねあるいは重ね状態にしたもの）を形成し、これを
次工程に送り出すための装置に関するもので、一層詳し
くは、紙ナプキン、紙タオルなどのような製品のスタッ
クを形成してこれを送り出す装置に関するものである。 紙ナプキン、紙タオル、及び同様な製品は、公知かつ
一般的な機械によって自動的に折畳まれ、送り出され
る。例えば出願人は、紙ナプキンを切断し、折畳み、送
出するための公知の機械を製作している。 製品を特定枚数のスタックに自動的に分け、そして各
スタックを例えば包装処理のような後続する処理工程に
自動的に送出するための機械を提供することが望まれて
いる。米国特許第3,866,905号には、自動的に特定枚数
の積重ね或いは重ね状態（スタック）を形成し、送出す
るための装置の一つのタイプが開示されている。この機
械では、分離あるいは計数用フィンガが、スタックの完
成されたとき（折畳まれて特定枚数の積重ねあるいは重
ね状態に至ったとき）に各製品の間に差し込まれる。そ
して、別個の移送フィンガが完成されたスタックに係合
してそのスタックを機械の送出し端部に向けて動かす。
しかしながら、計数用フィンガと移送フィンガは、別々
であるため適時にフィンガを動作させるための複雑な作
動手段を必要とする。 発明によって解決すべき問題点 本発明は、完成されたスタックを分離し、かつ移送す
すために、ただ一組のフィンガを用いて自動的にスタッ
クを形成し、送出する装置を提供することを目的とする
ものである。 問題点を解決するための手段 本発明では、フィンガはスタックの移動経路に沿って
延びるコンベアに取付けられており、またコンベアの駆
動手段はスタックの形成される各サイクルの間、異なる
速度で動く。 フィンガは、完成されたスタックをつぎのスタックか
ら分離するために、スタックが完成されたときに上記経
路内で素早く動かされる。それからフィンガは、次のス
タックがフィンガの背後で形成されるときに比較的にゆ
っくりと進められる。次のスタックが自己支持されるの
に十分な枚数重ねられたときに、フィンガは、完成され
たスタックを送出し点まで移動させるために素早く進め
られる。その後、フィンガはスタックが取り去られるよ
うに動きが停止される。 スタックの分離と搬送の両方をただ一つのシステムが
制御し、また、単一のカムがこのシステムを制御する。
単に、単一のカムを変更することでスタックを形成する
枚数の広範囲な計数が可能となる。 実施例 以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。 先ず、第１図を参照する。一般的なナプキン折り機10
は、紙ナプキンを折畳み、これらをスタック形成及び送
出し装置11へ送り出す。紙ウェブＷは、親ロール12から
供給され、長手方向の折畳み板13の上を通り、ニップロ
ールの組14,15を通され、回転するアンビル及び吸引キ
ャリアロール16の表面上に置かれる。このロール16は、
切断ロール17と共に作動する。 切断ロール17によって切断されたウェブ部分は、個々
のナプキンＮを形成する。ナプキンＮは、吸引ロール16
と折畳みロール18との間で両ロールの共働動作による吸
引作用によって半分に折畳まれる。多数のベルト19が、
折畳みロール18の軸方向に間隔を置かれた溝内でロール
18の周りに巻回されている。これらベルト19は、折畳ま
れたナプキンを折畳みロール18からはぎ取り、それらを
下方の送り出し位置まで送り出す。ナプキンは、送り出
し位置で軌道を描いて旋回する包装機20によって包装さ
れる。自動のスタック形成及び送出装置11が無い場合、
ナプキンは、通常は、手作業による計数分離と包装設備
への送出しのため、マガジン22に沿って連続的に重ねら
れた状態で送り出される。 上記ナプキン折り機10とその変形例並びに異なった型
式の包装機械は、当業界において公知であり、従来技術
を成す。図示されたナプキン折り機10は、出願人製作に
よる公知の機械である。 スタック形成及び送出し装置11は、一対の間隔を置い
た側壁24,25を持つフレームを含む（第２図も参照）。
マガジン22は、これらの側壁24,25の頂部に取付けられ
ており、多数の細長い底板26を含んでいる（第11図も参
照）。これらの底板26は、側壁24,25間で水平方向に間
隔を置いて設けられている。また、マガジン22は、各側
に、垂直方向に間隔を置いて細長い多数の側板27を有し
ている。マガジン22は、ナプキンを包装機20から離れた
水平経路に沿って動くように支持する。 一対の前部スプロケット29が、フレームの側壁の間を
延びる軸30にキー止めされている。また、一対の後部ス
プロケット31が、軸32にキー止めされている。これらの
スプロケット29,31は、マガジン22の底板26の間の空間
に配列されており、コンベアチェーン33が、長手方向に
配列された前部及び後部スプロケット29及び31の各対の
周りに延びている。多数のフィンガ35が、各コンベアチ
ェーン33に取付けられている。各コンベアチェーン33の
フィンガ35は、マガジン22下方を水平に延びるコンベア
チェーン33の上方走行部に位置するときに、一対の底板
26間の空間を貫いて上方に延びる（図11図参照）。 コンベアチェーン33のための駆動システムを第２図に
示す。この図は第１図と反対側を示すものである。スプ
ロケット37が、フレーム側壁25の外側においてスプロケ
ット軸32にキー止めされている。駆動スプロケット38
が、駆動軸39の上に取付けられている。駆動軸39は、折
り機10あるいは同様のものに連結されたモータ、ギアの
ような外部の駆動手段（図示しない）によって定速度で
駆動されるようになっている。一対の遊びスプロケット
41,42が、それぞれ、旋回可能なレバー腕43,44の上に取
付けられている。レバー腕43は、ピン45上を旋回し、ま
た、レバー腕44はピン46上を旋回する。チェーン47が、
駆動スプロケット38、遊びスプロケット42、スプロケッ
ト37及び遊びスプロケット41の周りに巻かれている。 制御カム49が、軸50に回転自在に取付けられており、
連続的に回転し、各計数サイクル毎に１回転する。制御
カム49の外周面51は、カム従動体52によって係合される
カム面を備えている。カム従動体52は、リンク54に固着
されたリンク53の上に取付けられている。両リンク53,5
4は、フレーム上にピン55によって旋回自在に取付けら
れている。リンク56が、リンク54の上端部を、遊びスプ
ロケット41のレバー腕43に連結している。両方の移動可
能な遊びスプロケット41,42は、スプロケット37と駆動
スプロケット38との間を延びる線の一方の側に置かれて
いる。 カム従動体52が制御カム49の表面輪郭に追従すると
き、リンク53,54及び56は、遊びスプロケット41を遊び
スプロケット42に向けてあるいはそれから離れるように
動かす。チェーン47の長さは一定なので、遊びスプロケ
ット41が、第２図で見て右方へ動くとき、遊びスプロケ
ット42は左方へ引張られる。両遊びスプロケット41,42
の限界位置は、第２図の符号41′,42′の位置に破線で
示してある。遊びスプロケット41,42の各レバー腕43,44
は、それぞれ空気シリンダ58,59に連結されている。こ
れらのシリンダ58,59は、レバー腕43,44を偏せるように
し、要するに、ばね引張り装置として作用する。従っ
て、カム従動体52が制御カム49上を径方向内方へ動くと
き、遊びスプロケット41は、第２図で見て左方へ動き、
遊びスプロケット42は右方へ動く。 キー止めされた駆動スプロケット38は、矢印に示され
た方向に一定速度で連続的に回転される。しかしなが
ら、軸32を駆動し、ひいては２個のコンベアチェーン33
を駆動するスプロケット37は、遊びスプロケット41,42
の運動に応じて異なった速度で回転することができる。
カム従動体52が一定半径を有するカムの一部分に係合し
ているときは、カム従動体52と遊びスプロケット41,42
は動かない。従って、コンベアチェーン33は、駆動スプ
ロケット38によって一定速度で駆動される。制御カム49
の半径が増加すると、カム従動体52と遊びスプロケット
41は右方へ動き、チェーン47はスプロケット37の周りを
より早い速度で引張られ、これによりコンベアチェーン
33の速度を増加させる。制御カム49の半径が減少する
と、カム従動体52は左方へ動き、遊びスプロケット41,4
2は互いに離れるように動く。そのときには、チェーン4
7はスプロケット37の周りをより遅い速度で動き、コン
ベアチェーン33の速度が低下する。従って、遊びスプロ
ケット41,42は、駆動スプロケット38によって提供され
るチェーン47の定速度に対して、制御カム49の輪郭を頼
りにして加速したり減速したりする。 第１図では、一対のフィンガ35aがスプロケット29の
周りの２個のコンベアチェーン33によって回転され、ナ
プキンＮの搬送経路中の垂直位置に丁度来たところであ
る。フィンガ35aは、ベルト19を通り過ぎるとき最後の
ナプキンをベルト19からはぎ取ってマガジン22上にスタ
ックS1を完成させる。フィンガ35aは、これにより、ベ
ルト19によって送り出される２個の連続するナプキンの
間、すなわち、完成されたスタックの最後のナプキン
と、次ぎのスタックの最初のナプキンとの間に差し挟ま
れる。次のスタックの最初のナプキンと引続くナプキン
とは、垂直するフィンガ35aの背後で往復動している包
装機20によって束ねられる。 従って、フィンガ35aは、垂直位置へと迅速に動い
て、折畳みロール18の送り出し速度を低下させることな
しに２枚のナプキンの間に差し挟まれるようにするのが
望ましい。一旦、フィンガ35aがナプキンの搬送経路内
へと動くと、コンベアチェーン33とフィンガ35aの速度
は低下する。この結果、フィンガは新しいスタックのナ
プキンがフィンガの背後で包装機20によって形成される
速度と同じ速度で前進する。これにより、フィンガ35a
は、次のスタックのナプキンがもたれて束ねられる支持
体を提供する。部分的なスタックが支持されるように次
のスタックの十分な枚数のナプキンが束ねられたとき
に、コンベアチェーン33とフィンガ35aの速度は加速さ
れ、フィンガ35aとフィンガ35aの前方の完全なスタック
は、マガジン22下流に迅速に動かされる。第１図におい
て、フィンガ35bは前のスタックS2をマガジン22の送出
し端部に向かって動かしたところである。 スタックがマガジン22に沿って送出し地点に到達した
ときに、コンベアチェーン33とフィンガ35aは停止し、
スタックが引続く処理のためにマガジン22から移送され
得るよう別々の時間の間とどまる。第２図は、一般的な
移送装置62を示している。この装置では、フィンガ35c
によって押圧されつつあるスタックS3を受取るために、
マガジン22に配置されたバケット63を備える。スタック
がバケット63内に押し込められ、コンベアチェーン33が
停止すると、バケット63は90゜旋回され、スタックを符
号S4で示す位置に動かす。 第４図は、制御カム49の１サイクルあるいは１回転の
間におけるコンベアチェーン33とフィンガ35の異なる速
度線分を表すタイミングチャートである。この線図の水
平軸は時間を、また垂直軸はフィンガ35が動く距離をそ
れぞれ表す。第４図に示された実施例において、各スタ
ック中のナプキンのカウント数インチあるいは個数は30
0であり、また、フィンガ35はコンベアチェーン33上で5
08mm（20インチ）の間隔を離されている。 速度線分65は、比較的高速度を示し、スタックがマガ
ジン上に完成された時の２個の連続するナプキン間にフ
ィンガが差し挟まれる時点のものである（第１図のフィ
ンガ35a）。フィンガの差し挟みは、ある予定された計
数、第４図の実施例では300、を完成する最後のナプキ
ンの直後に生じる。 引続くナプキンは、送り出されてフィンガ35aの背後
で束ねられる。フィンガ35aは、束ねられるナプキンに
対して支持体となる。引続くナプキンが束ねられるため
の空間を与えるために、コンベアチェーン33とフィンガ
35aは、第４図における異なる速度線分66で前進され
る。速度線分66は、ナプキンが包装機20によって束ねら
れる速度に相当し、重ねられつつあるナプキンの量がマ
ガジン22のスタック支持装置（後に詳細に説明する）に
よって支持されるのに十分となるまで継続する。 第４図における位置66aは、フィンガ35aの背後におい
て束ねられつつある部分スタックが適切に支持される時
点のフィンガ35aの位置を示すものである。この時点に
おいて、フィンガ35aは、速度線分66が始まる位置から2
5.4mm（１インチ）動いている。コンベアチェーン33と
フインガ35aの速度は、それから、符号67の線分で示さ
れるように増加され、フインガ35aとフインガ35a前方の
完成されてスタックS1をマガジン下流に動かす。コンベ
アチェーン33とフインガ35aの前進運動は、フインガ35a
が速度線分67の間に432mm（17インチ）を動いた後に停
止され、フインガ35aと完成されたスタックはゼロ速度
線分68に示すようにとどまる。このとどまり期間の間
に、完成されたスタックは、マガジン22から例えば移送
装置62によって移送されることができる。とどまり期間
の後に、コンベアチェーン33は速度69で動き、次のフイ
ンガ35aを、マガジン22上で束ねられつつあるスタック
の計数分離のために、２個の連続するナプキンの間に差
し挟まれる直前位置の動かす。 第１図において、マガジン22の左端部で束ねられつつ
ある部分スタックが耐えられるようになるとき、フイン
ガは部品スタックと独立して動き、また、包装機20は部
分スタック積重ねを定速度で束ね続けることを理解され
たい。部分スタックは、第４図に示すサイクルの始まり
である符号65までは、フインガによって接触されない。
この開始65において、一対のフインガ35aが迅速にナプ
キンの搬送経路中に動かされ、計数を完成させ、それか
ら、完成されたスタックを次のナプキンから分離する。 少なくとも２組のフインガ35の対が、前述のサイクル
に対して必要とされる。しかしながら、殆どの実施例で
はスタックの適切な移送と間隔あけのために４組あるい
は５組のフインガが用いられる。 第４図における直線70は、定速度で回転される駆動ス
プロケット38のコンベアチェーン33の定スピードを表す
ものである。速度線分65、67の傾斜は、傾斜線70よりも
大きい。また、これらの速度線分の間では、カム従動体
52に係合する制御カム49の輪郭は、チェーン47が駆動ス
プロケット38によって駆動されるよりも早くスプロケッ
ト37上を走行するよう、移動可能な遊びスプロケット4
1,42を動かす輪郭になっている。速度線分68の間、チェ
ーンとスプロケット37は静止している。速度線分69の間
は、カム従動体52に係合するカム部分の半径は一定であ
り、また、チェーン47はスプロケット37の上をそれが駆
動スプロケットによって駆動される速度と同一速度で走
行する。 第３図は、第４図のタイミングチャート調時線図に表
された５個の異なる速度線分を達成するための制御カム
49の一実施例を示すものである。制御カム49の外周面51
は、カムの各回転の間にカム従動体52に係合する５個の
異なったカム部72〜76を有している。カム部の端点が半
径線77〜81によって示されている。制御カム49は、第４
図に示されたサイクルの間に１回転する。 第５〜７図は、第１図に示した折り機10の２倍の処理
量を有する機械84において作動する、自動的なスタック
形成及び送出し装置11を示すものである。第５〜７図で
は、２倍幅のウェブＷが個々の帯W1及びW2に割かれ、そ
れぞれ順に、長手方向の折畳み板85、ニップロール86、
87、切断ロール88、アンビル／吸引キャリアロール89、
及び折畳みロール90といった種々の装置の中あるいは上
を通る。ナプキンＮは、折畳みロール99から、折畳みロ
ール90の溝に巻かれているベルト91によってはがされ
る。そして、ナプキンは、軸94の周りを往復動する束ね
機フインガ93によって束ねられるための位置にくるま
で、ベルト91と案内片92との間を重ねられた対の状態で
動く。機械48は、出願人の製作に係る一般的な装置であ
る。 第５図においては、一対の押圧用のフインガ35aは、
ベルト91の正面に垂直に位置するようスプロケット29に
よって回転される。この位置で、完成されたスタックは
フインガ35aの左方にあり、次のスタックはフインガ35a
の右側で束ねられる。 符号35aの位置から仮想線で示す符号35dの位置間で、
フインガ35aは、スタックの形成速度と同一速度で動
く。旋回自在に取付けられた複数のスタック支持板95
（第８図参照）が、ナプキンのスタックの垂直な側縁に
向かって押進められ、スタックを直立状態に維持し、そ
して、束ね機フインガ93の力に対するある種の抵抗を与
える。第８図においては、スタック支持板95は、ピアノ
ヒンジ板96によって支持されている。ビアのヒンジ板96
は、マガジンの各側の側部レール27に取付けられてい
る。スタック支持板95は、ヒンジピン96aに取付けら
れ、ばね97によってスタックに向け付勢されている。各
スタック支持板95は、マガジンの側部レール27の間のス
タックと係り合うに旋回できる。 Ｓ字状とした複数の湾曲支持フインガ98が、マガジン
側部のブラケット100に旋回自在に支持されたロッド99
から懸垂されている（第７図参照）。２個あるいはそれ
以上の支持フインガ98が、各ロッド99から懸垂されてい
る。支持フインガ98は、スタックが形成され、マガジン
下流に動かされるときに、スタックの上方前部と接触す
る。 一旦、部分スタックがフインガ35dの位置間で形成さ
れると、部分スタックはスタック支持板95と支持フイン
ガ98の制御下にある。また、フインガとフインガ前方の
完成されたスタックは、迅速に前方に動き、完成された
スタックを包装機のほぼ近接する位置外へと前進搬送す
ることができる。このことは、前に説明した第４図の速
度線分67の間に生じ、その後、完成されたスタックは、
とどまり部品68の間で引続く移送あるいは処理のために
停止される。 第９図は、第５図のナプキン折り機84に使用される速
度曲線を示すタイミングチャートである。第１図に示し
た機械及び第４図のタイミングチャートに比較すると、
全体の生産性は１レーン当り１分間に少なくとも600枚
ナプキンである。 第９図において、ある速度線分は、直線104によって
現されている駆動スプロケット38の一定の基礎速度の下
方にあり、他の速度線分はその上方にある。このこと
は、次のことを意味している。すなわち、第２図の速度
変更システムでは、変位可能な遊びスプロケット41は、
ある与えられた速度線分が、一定の基礎速度よりも大き
いときに制御カム49によって一つの方向に動かされ、速
度線分が一定の基礎速度以下であるときには、他の方向
に動くことを意味するものである。 第一の速度線分106の間には、コンベアチェーンと押
圧用のフインガは迅速に動かされ、完成されたスタック
の背後のフインガの対の一つを動かす。コンベアチェー
ンと押圧用のフインガは、それから、次にスタックが形
成されるときに、より遅い速度107で動く。部分スタッ
クが自己支持するようになるときは、コンベアチェーン
と押圧用のフインガは、速度線分108の間に速やかに動
き、完成されたスタックを下流へ動かす。完成されたス
タックは、とどまり部分109の間に取去られる。その
後、フインガは速度110で動かされ、計数分離のための
位置に運ばれる。計数分離は、速度線分106の間の次の
サイクルの始めに生じる。 第９図のタイミングチャートは、60計数スタックのた
めのものである。ナプキン折り機84は、１レーン当たり
１分間に1,200枚のナプキンを重ねそして送出し機械へ
送出すので、60計数スタックに対するサイクルは、１分
間に20枚のスタックであり、あるいは、各サイクルに対
して３秒である。従って、第９図の水平軸に沿う時間
は、完全なサイクルでは３秒である。 第10図は、100計数スタックに対する第９図と同様な
タイミングチャートである。 図示された実施例では、押圧用のフインガ35は、それ
ぞれコンベアチェーン33に一対のピン112（第７と第11
図）によって連結されている。ピン112はチェーンのリ
ンクを接続している。第11図は、スタック形成用多レー
ン機械の一レーンを示す。各レーンのスタックは、垂直
柱113によって支持される側板27の間を動かされる。４
本のコンベアチェーン33が、マガジンの各レーンの下方
を延びており、また、押圧フインガ35は、マガジンを横
切って横方向に間隔を置かれて４組配設されている。 第２図の実施例は、押圧用のフインガの速度を帰るた
めにチェーン47とスプロケット37,41,38及び42を使用し
ている。他の駆動手段、例えば、ベルトや滑車などが使
用できることを理解されたい。従って、ここで使用され
かつ「特許請求の範囲」において使用された用語「チェ
ーン」及び「スプロケット」は、ベルト及び滑車のよう
なこれらと均等な装置を含むことを意味している。 本明細書中に記載の特定の速度変更機構は、カム、カ
ム従動体、リンク機構、可動の遊びスプロケットなどを
含むものであるが、均等な手段が、同じ機能を達成する
ために利用されることもできるものである。例えば、サ
ーボモータは、一つの計数サイクルの間に異なった速度
に対してプログラムされることもできる。 以上、本発明の特定の実施例の詳細な説明を例として
行ったが、ここに説明された多くの説明は、本発明の要
旨から離れることなしに、当業者によって行われること
のできることを理解されたい。 発明の効果 本発明は、上記のような構成及び作用を有しているの
で、従来公知の構造を著しく簡単にした紙ナプキンなど
のための改良されたスタック形成及び送出し装置を提供
することができる。
積重ねあるいは重ね状態にしたもの）を形成し、これを
次工程に送り出すための装置に関するもので、一層詳し
くは、紙ナプキン、紙タオルなどのような製品のスタッ
クを形成してこれを送り出す装置に関するものである。 紙ナプキン、紙タオル、及び同様な製品は、公知かつ
一般的な機械によって自動的に折畳まれ、送り出され
る。例えば出願人は、紙ナプキンを切断し、折畳み、送
出するための公知の機械を製作している。 製品を特定枚数のスタックに自動的に分け、そして各
スタックを例えば包装処理のような後続する処理工程に
自動的に送出するための機械を提供することが望まれて
いる。米国特許第3,866,905号には、自動的に特定枚数
の積重ね或いは重ね状態（スタック）を形成し、送出す
るための装置の一つのタイプが開示されている。この機
械では、分離あるいは計数用フィンガが、スタックの完
成されたとき（折畳まれて特定枚数の積重ねあるいは重
ね状態に至ったとき）に各製品の間に差し込まれる。そ
して、別個の移送フィンガが完成されたスタックに係合
してそのスタックを機械の送出し端部に向けて動かす。
しかしながら、計数用フィンガと移送フィンガは、別々
であるため適時にフィンガを動作させるための複雑な作
動手段を必要とする。 発明によって解決すべき問題点 本発明は、完成されたスタックを分離し、かつ移送す
すために、ただ一組のフィンガを用いて自動的にスタッ
クを形成し、送出する装置を提供することを目的とする
ものである。 問題点を解決するための手段 本発明では、フィンガはスタックの移動経路に沿って
延びるコンベアに取付けられており、またコンベアの駆
動手段はスタックの形成される各サイクルの間、異なる
速度で動く。 フィンガは、完成されたスタックをつぎのスタックか
ら分離するために、スタックが完成されたときに上記経
路内で素早く動かされる。それからフィンガは、次のス
タックがフィンガの背後で形成されるときに比較的にゆ
っくりと進められる。次のスタックが自己支持されるの
に十分な枚数重ねられたときに、フィンガは、完成され
たスタックを送出し点まで移動させるために素早く進め
られる。その後、フィンガはスタックが取り去られるよ
うに動きが停止される。 スタックの分離と搬送の両方をただ一つのシステムが
制御し、また、単一のカムがこのシステムを制御する。
単に、単一のカムを変更することでスタックを形成する
枚数の広範囲な計数が可能となる。 実施例 以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。 先ず、第１図を参照する。一般的なナプキン折り機10
は、紙ナプキンを折畳み、これらをスタック形成及び送
出し装置11へ送り出す。紙ウェブＷは、親ロール12から
供給され、長手方向の折畳み板13の上を通り、ニップロ
ールの組14,15を通され、回転するアンビル及び吸引キ
ャリアロール16の表面上に置かれる。このロール16は、
切断ロール17と共に作動する。 切断ロール17によって切断されたウェブ部分は、個々
のナプキンＮを形成する。ナプキンＮは、吸引ロール16
と折畳みロール18との間で両ロールの共働動作による吸
引作用によって半分に折畳まれる。多数のベルト19が、
折畳みロール18の軸方向に間隔を置かれた溝内でロール
18の周りに巻回されている。これらベルト19は、折畳ま
れたナプキンを折畳みロール18からはぎ取り、それらを
下方の送り出し位置まで送り出す。ナプキンは、送り出
し位置で軌道を描いて旋回する包装機20によって包装さ
れる。自動のスタック形成及び送出装置11が無い場合、
ナプキンは、通常は、手作業による計数分離と包装設備
への送出しのため、マガジン22に沿って連続的に重ねら
れた状態で送り出される。 上記ナプキン折り機10とその変形例並びに異なった型
式の包装機械は、当業界において公知であり、従来技術
を成す。図示されたナプキン折り機10は、出願人製作に
よる公知の機械である。 スタック形成及び送出し装置11は、一対の間隔を置い
た側壁24,25を持つフレームを含む（第２図も参照）。
マガジン22は、これらの側壁24,25の頂部に取付けられ
ており、多数の細長い底板26を含んでいる（第11図も参
照）。これらの底板26は、側壁24,25間で水平方向に間
隔を置いて設けられている。また、マガジン22は、各側
に、垂直方向に間隔を置いて細長い多数の側板27を有し
ている。マガジン22は、ナプキンを包装機20から離れた
水平経路に沿って動くように支持する。 一対の前部スプロケット29が、フレームの側壁の間を
延びる軸30にキー止めされている。また、一対の後部ス
プロケット31が、軸32にキー止めされている。これらの
スプロケット29,31は、マガジン22の底板26の間の空間
に配列されており、コンベアチェーン33が、長手方向に
配列された前部及び後部スプロケット29及び31の各対の
周りに延びている。多数のフィンガ35が、各コンベアチ
ェーン33に取付けられている。各コンベアチェーン33の
フィンガ35は、マガジン22下方を水平に延びるコンベア
チェーン33の上方走行部に位置するときに、一対の底板
26間の空間を貫いて上方に延びる（図11図参照）。 コンベアチェーン33のための駆動システムを第２図に
示す。この図は第１図と反対側を示すものである。スプ
ロケット37が、フレーム側壁25の外側においてスプロケ
ット軸32にキー止めされている。駆動スプロケット38
が、駆動軸39の上に取付けられている。駆動軸39は、折
り機10あるいは同様のものに連結されたモータ、ギアの
ような外部の駆動手段（図示しない）によって定速度で
駆動されるようになっている。一対の遊びスプロケット
41,42が、それぞれ、旋回可能なレバー腕43,44の上に取
付けられている。レバー腕43は、ピン45上を旋回し、ま
た、レバー腕44はピン46上を旋回する。チェーン47が、
駆動スプロケット38、遊びスプロケット42、スプロケッ
ト37及び遊びスプロケット41の周りに巻かれている。 制御カム49が、軸50に回転自在に取付けられており、
連続的に回転し、各計数サイクル毎に１回転する。制御
カム49の外周面51は、カム従動体52によって係合される
カム面を備えている。カム従動体52は、リンク54に固着
されたリンク53の上に取付けられている。両リンク53,5
4は、フレーム上にピン55によって旋回自在に取付けら
れている。リンク56が、リンク54の上端部を、遊びスプ
ロケット41のレバー腕43に連結している。両方の移動可
能な遊びスプロケット41,42は、スプロケット37と駆動
スプロケット38との間を延びる線の一方の側に置かれて
いる。 カム従動体52が制御カム49の表面輪郭に追従すると
き、リンク53,54及び56は、遊びスプロケット41を遊び
スプロケット42に向けてあるいはそれから離れるように
動かす。チェーン47の長さは一定なので、遊びスプロケ
ット41が、第２図で見て右方へ動くとき、遊びスプロケ
ット42は左方へ引張られる。両遊びスプロケット41,42
の限界位置は、第２図の符号41′,42′の位置に破線で
示してある。遊びスプロケット41,42の各レバー腕43,44
は、それぞれ空気シリンダ58,59に連結されている。こ
れらのシリンダ58,59は、レバー腕43,44を偏せるように
し、要するに、ばね引張り装置として作用する。従っ
て、カム従動体52が制御カム49上を径方向内方へ動くと
き、遊びスプロケット41は、第２図で見て左方へ動き、
遊びスプロケット42は右方へ動く。 キー止めされた駆動スプロケット38は、矢印に示され
た方向に一定速度で連続的に回転される。しかしなが
ら、軸32を駆動し、ひいては２個のコンベアチェーン33
を駆動するスプロケット37は、遊びスプロケット41,42
の運動に応じて異なった速度で回転することができる。
カム従動体52が一定半径を有するカムの一部分に係合し
ているときは、カム従動体52と遊びスプロケット41,42
は動かない。従って、コンベアチェーン33は、駆動スプ
ロケット38によって一定速度で駆動される。制御カム49
の半径が増加すると、カム従動体52と遊びスプロケット
41は右方へ動き、チェーン47はスプロケット37の周りを
より早い速度で引張られ、これによりコンベアチェーン
33の速度を増加させる。制御カム49の半径が減少する
と、カム従動体52は左方へ動き、遊びスプロケット41,4
2は互いに離れるように動く。そのときには、チェーン4
7はスプロケット37の周りをより遅い速度で動き、コン
ベアチェーン33の速度が低下する。従って、遊びスプロ
ケット41,42は、駆動スプロケット38によって提供され
るチェーン47の定速度に対して、制御カム49の輪郭を頼
りにして加速したり減速したりする。 第１図では、一対のフィンガ35aがスプロケット29の
周りの２個のコンベアチェーン33によって回転され、ナ
プキンＮの搬送経路中の垂直位置に丁度来たところであ
る。フィンガ35aは、ベルト19を通り過ぎるとき最後の
ナプキンをベルト19からはぎ取ってマガジン22上にスタ
ックS1を完成させる。フィンガ35aは、これにより、ベ
ルト19によって送り出される２個の連続するナプキンの
間、すなわち、完成されたスタックの最後のナプキン
と、次ぎのスタックの最初のナプキンとの間に差し挟ま
れる。次のスタックの最初のナプキンと引続くナプキン
とは、垂直するフィンガ35aの背後で往復動している包
装機20によって束ねられる。 従って、フィンガ35aは、垂直位置へと迅速に動い
て、折畳みロール18の送り出し速度を低下させることな
しに２枚のナプキンの間に差し挟まれるようにするのが
望ましい。一旦、フィンガ35aがナプキンの搬送経路内
へと動くと、コンベアチェーン33とフィンガ35aの速度
は低下する。この結果、フィンガは新しいスタックのナ
プキンがフィンガの背後で包装機20によって形成される
速度と同じ速度で前進する。これにより、フィンガ35a
は、次のスタックのナプキンがもたれて束ねられる支持
体を提供する。部分的なスタックが支持されるように次
のスタックの十分な枚数のナプキンが束ねられたとき
に、コンベアチェーン33とフィンガ35aの速度は加速さ
れ、フィンガ35aとフィンガ35aの前方の完全なスタック
は、マガジン22下流に迅速に動かされる。第１図におい
て、フィンガ35bは前のスタックS2をマガジン22の送出
し端部に向かって動かしたところである。 スタックがマガジン22に沿って送出し地点に到達した
ときに、コンベアチェーン33とフィンガ35aは停止し、
スタックが引続く処理のためにマガジン22から移送され
得るよう別々の時間の間とどまる。第２図は、一般的な
移送装置62を示している。この装置では、フィンガ35c
によって押圧されつつあるスタックS3を受取るために、
マガジン22に配置されたバケット63を備える。スタック
がバケット63内に押し込められ、コンベアチェーン33が
停止すると、バケット63は90゜旋回され、スタックを符
号S4で示す位置に動かす。 第４図は、制御カム49の１サイクルあるいは１回転の
間におけるコンベアチェーン33とフィンガ35の異なる速
度線分を表すタイミングチャートである。この線図の水
平軸は時間を、また垂直軸はフィンガ35が動く距離をそ
れぞれ表す。第４図に示された実施例において、各スタ
ック中のナプキンのカウント数インチあるいは個数は30
0であり、また、フィンガ35はコンベアチェーン33上で5
08mm（20インチ）の間隔を離されている。 速度線分65は、比較的高速度を示し、スタックがマガ
ジン上に完成された時の２個の連続するナプキン間にフ
ィンガが差し挟まれる時点のものである（第１図のフィ
ンガ35a）。フィンガの差し挟みは、ある予定された計
数、第４図の実施例では300、を完成する最後のナプキ
ンの直後に生じる。 引続くナプキンは、送り出されてフィンガ35aの背後
で束ねられる。フィンガ35aは、束ねられるナプキンに
対して支持体となる。引続くナプキンが束ねられるため
の空間を与えるために、コンベアチェーン33とフィンガ
35aは、第４図における異なる速度線分66で前進され
る。速度線分66は、ナプキンが包装機20によって束ねら
れる速度に相当し、重ねられつつあるナプキンの量がマ
ガジン22のスタック支持装置（後に詳細に説明する）に
よって支持されるのに十分となるまで継続する。 第４図における位置66aは、フィンガ35aの背後におい
て束ねられつつある部分スタックが適切に支持される時
点のフィンガ35aの位置を示すものである。この時点に
おいて、フィンガ35aは、速度線分66が始まる位置から2
5.4mm（１インチ）動いている。コンベアチェーン33と
フインガ35aの速度は、それから、符号67の線分で示さ
れるように増加され、フインガ35aとフインガ35a前方の
完成されてスタックS1をマガジン下流に動かす。コンベ
アチェーン33とフインガ35aの前進運動は、フインガ35a
が速度線分67の間に432mm（17インチ）を動いた後に停
止され、フインガ35aと完成されたスタックはゼロ速度
線分68に示すようにとどまる。このとどまり期間の間
に、完成されたスタックは、マガジン22から例えば移送
装置62によって移送されることができる。とどまり期間
の後に、コンベアチェーン33は速度69で動き、次のフイ
ンガ35aを、マガジン22上で束ねられつつあるスタック
の計数分離のために、２個の連続するナプキンの間に差
し挟まれる直前位置の動かす。 第１図において、マガジン22の左端部で束ねられつつ
ある部分スタックが耐えられるようになるとき、フイン
ガは部品スタックと独立して動き、また、包装機20は部
分スタック積重ねを定速度で束ね続けることを理解され
たい。部分スタックは、第４図に示すサイクルの始まり
である符号65までは、フインガによって接触されない。
この開始65において、一対のフインガ35aが迅速にナプ
キンの搬送経路中に動かされ、計数を完成させ、それか
ら、完成されたスタックを次のナプキンから分離する。 少なくとも２組のフインガ35の対が、前述のサイクル
に対して必要とされる。しかしながら、殆どの実施例で
はスタックの適切な移送と間隔あけのために４組あるい
は５組のフインガが用いられる。 第４図における直線70は、定速度で回転される駆動ス
プロケット38のコンベアチェーン33の定スピードを表す
ものである。速度線分65、67の傾斜は、傾斜線70よりも
大きい。また、これらの速度線分の間では、カム従動体
52に係合する制御カム49の輪郭は、チェーン47が駆動ス
プロケット38によって駆動されるよりも早くスプロケッ
ト37上を走行するよう、移動可能な遊びスプロケット4
1,42を動かす輪郭になっている。速度線分68の間、チェ
ーンとスプロケット37は静止している。速度線分69の間
は、カム従動体52に係合するカム部分の半径は一定であ
り、また、チェーン47はスプロケット37の上をそれが駆
動スプロケットによって駆動される速度と同一速度で走
行する。 第３図は、第４図のタイミングチャート調時線図に表
された５個の異なる速度線分を達成するための制御カム
49の一実施例を示すものである。制御カム49の外周面51
は、カムの各回転の間にカム従動体52に係合する５個の
異なったカム部72〜76を有している。カム部の端点が半
径線77〜81によって示されている。制御カム49は、第４
図に示されたサイクルの間に１回転する。 第５〜７図は、第１図に示した折り機10の２倍の処理
量を有する機械84において作動する、自動的なスタック
形成及び送出し装置11を示すものである。第５〜７図で
は、２倍幅のウェブＷが個々の帯W1及びW2に割かれ、そ
れぞれ順に、長手方向の折畳み板85、ニップロール86、
87、切断ロール88、アンビル／吸引キャリアロール89、
及び折畳みロール90といった種々の装置の中あるいは上
を通る。ナプキンＮは、折畳みロール99から、折畳みロ
ール90の溝に巻かれているベルト91によってはがされ
る。そして、ナプキンは、軸94の周りを往復動する束ね
機フインガ93によって束ねられるための位置にくるま
で、ベルト91と案内片92との間を重ねられた対の状態で
動く。機械48は、出願人の製作に係る一般的な装置であ
る。 第５図においては、一対の押圧用のフインガ35aは、
ベルト91の正面に垂直に位置するようスプロケット29に
よって回転される。この位置で、完成されたスタックは
フインガ35aの左方にあり、次のスタックはフインガ35a
の右側で束ねられる。 符号35aの位置から仮想線で示す符号35dの位置間で、
フインガ35aは、スタックの形成速度と同一速度で動
く。旋回自在に取付けられた複数のスタック支持板95
（第８図参照）が、ナプキンのスタックの垂直な側縁に
向かって押進められ、スタックを直立状態に維持し、そ
して、束ね機フインガ93の力に対するある種の抵抗を与
える。第８図においては、スタック支持板95は、ピアノ
ヒンジ板96によって支持されている。ビアのヒンジ板96
は、マガジンの各側の側部レール27に取付けられてい
る。スタック支持板95は、ヒンジピン96aに取付けら
れ、ばね97によってスタックに向け付勢されている。各
スタック支持板95は、マガジンの側部レール27の間のス
タックと係り合うに旋回できる。 Ｓ字状とした複数の湾曲支持フインガ98が、マガジン
側部のブラケット100に旋回自在に支持されたロッド99
から懸垂されている（第７図参照）。２個あるいはそれ
以上の支持フインガ98が、各ロッド99から懸垂されてい
る。支持フインガ98は、スタックが形成され、マガジン
下流に動かされるときに、スタックの上方前部と接触す
る。 一旦、部分スタックがフインガ35dの位置間で形成さ
れると、部分スタックはスタック支持板95と支持フイン
ガ98の制御下にある。また、フインガとフインガ前方の
完成されたスタックは、迅速に前方に動き、完成された
スタックを包装機のほぼ近接する位置外へと前進搬送す
ることができる。このことは、前に説明した第４図の速
度線分67の間に生じ、その後、完成されたスタックは、
とどまり部品68の間で引続く移送あるいは処理のために
停止される。 第９図は、第５図のナプキン折り機84に使用される速
度曲線を示すタイミングチャートである。第１図に示し
た機械及び第４図のタイミングチャートに比較すると、
全体の生産性は１レーン当り１分間に少なくとも600枚
ナプキンである。 第９図において、ある速度線分は、直線104によって
現されている駆動スプロケット38の一定の基礎速度の下
方にあり、他の速度線分はその上方にある。このこと
は、次のことを意味している。すなわち、第２図の速度
変更システムでは、変位可能な遊びスプロケット41は、
ある与えられた速度線分が、一定の基礎速度よりも大き
いときに制御カム49によって一つの方向に動かされ、速
度線分が一定の基礎速度以下であるときには、他の方向
に動くことを意味するものである。 第一の速度線分106の間には、コンベアチェーンと押
圧用のフインガは迅速に動かされ、完成されたスタック
の背後のフインガの対の一つを動かす。コンベアチェー
ンと押圧用のフインガは、それから、次にスタックが形
成されるときに、より遅い速度107で動く。部分スタッ
クが自己支持するようになるときは、コンベアチェーン
と押圧用のフインガは、速度線分108の間に速やかに動
き、完成されたスタックを下流へ動かす。完成されたス
タックは、とどまり部分109の間に取去られる。その
後、フインガは速度110で動かされ、計数分離のための
位置に運ばれる。計数分離は、速度線分106の間の次の
サイクルの始めに生じる。 第９図のタイミングチャートは、60計数スタックのた
めのものである。ナプキン折り機84は、１レーン当たり
１分間に1,200枚のナプキンを重ねそして送出し機械へ
送出すので、60計数スタックに対するサイクルは、１分
間に20枚のスタックであり、あるいは、各サイクルに対
して３秒である。従って、第９図の水平軸に沿う時間
は、完全なサイクルでは３秒である。 第10図は、100計数スタックに対する第９図と同様な
タイミングチャートである。 図示された実施例では、押圧用のフインガ35は、それ
ぞれコンベアチェーン33に一対のピン112（第７と第11
図）によって連結されている。ピン112はチェーンのリ
ンクを接続している。第11図は、スタック形成用多レー
ン機械の一レーンを示す。各レーンのスタックは、垂直
柱113によって支持される側板27の間を動かされる。４
本のコンベアチェーン33が、マガジンの各レーンの下方
を延びており、また、押圧フインガ35は、マガジンを横
切って横方向に間隔を置かれて４組配設されている。 第２図の実施例は、押圧用のフインガの速度を帰るた
めにチェーン47とスプロケット37,41,38及び42を使用し
ている。他の駆動手段、例えば、ベルトや滑車などが使
用できることを理解されたい。従って、ここで使用され
かつ「特許請求の範囲」において使用された用語「チェ
ーン」及び「スプロケット」は、ベルト及び滑車のよう
なこれらと均等な装置を含むことを意味している。 本明細書中に記載の特定の速度変更機構は、カム、カ
ム従動体、リンク機構、可動の遊びスプロケットなどを
含むものであるが、均等な手段が、同じ機能を達成する
ために利用されることもできるものである。例えば、サ
ーボモータは、一つの計数サイクルの間に異なった速度
に対してプログラムされることもできる。 以上、本発明の特定の実施例の詳細な説明を例として
行ったが、ここに説明された多くの説明は、本発明の要
旨から離れることなしに、当業者によって行われること
のできることを理解されたい。 発明の効果 本発明は、上記のような構成及び作用を有しているの
で、従来公知の構造を著しく簡単にした紙ナプキンなど
のための改良されたスタック形成及び送出し装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は、右方に本発明による自動的スタック形成及び
送出し機構を有するナプキン折り機の略図、 第２図は、スタック形成及び送出し機械を他の側から見
た拡大部分略図、 第３図は、駆動システムを制御するためのカムの一例の
拡大正面図、 第４図は、スタック形成の各サイクルにおけるフインガ
の各種の速度線分を示すタイムチャート、 第５図は、一時に２個のナプキンのスタックを形成及び
送出す機械に送り出すためのナプキン折り機の部分略
図、 第６図は、第５図の折畳みローラの対の一つの拡大部分
図、 第７図は、スタック形成及び送出し機械の詳細を示す第
５図と同様の図、 第８図は、第７図に一部分の拡大部分図、 第９図は、２個の他の制御カムに対する速度線分を示す
第３図と同様のタイムチャート 第10図は、第９図と同様ではあるがその変形図、 第11図は、第２図の線11−11に沿った拡大断面図であ
る。 11……スタック形成及び送出し装置 22……マガジン 29,31,37……スプロケット 30,32……軸 33……コンベアチェーン 47……チェーン 35……フインガ 38……駆動スプロケット 41,42……遊びスプロケット 43,44……レバー腕 49……制御カム 52……カム従動体 53,54,56……リンク 58,59……空気シリンダ。
送出し機構を有するナプキン折り機の略図、 第２図は、スタック形成及び送出し機械を他の側から見
た拡大部分略図、 第３図は、駆動システムを制御するためのカムの一例の
拡大正面図、 第４図は、スタック形成の各サイクルにおけるフインガ
の各種の速度線分を示すタイムチャート、 第５図は、一時に２個のナプキンのスタックを形成及び
送出す機械に送り出すためのナプキン折り機の部分略
図、 第６図は、第５図の折畳みローラの対の一つの拡大部分
図、 第７図は、スタック形成及び送出し機械の詳細を示す第
５図と同様の図、 第８図は、第７図に一部分の拡大部分図、 第９図は、２個の他の制御カムに対する速度線分を示す
第３図と同様のタイムチャート 第10図は、第９図と同様ではあるがその変形図、 第11図は、第２図の線11−11に沿った拡大断面図であ
る。 11……スタック形成及び送出し装置 22……マガジン 29,31,37……スプロケット 30,32……軸 33……コンベアチェーン 47……チェーン 35……フインガ 38……駆動スプロケット 41,42……遊びスプロケット 43,44……レバー腕 49……制御カム 52……カム従動体 53,54,56……リンク 58,59……空気シリンダ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭58−162434（ＪＰ，Ａ)
特開 昭51−106594（ＪＰ，Ａ)
特開 昭48−59904（ＪＰ，Ａ)
特開 昭54−35970（ＪＰ，Ａ)
実公 昭50−6147（ＪＰ，Ｙ１)
実公 昭49−17895（ＪＰ，Ｙ１)
米国特許3906810（ＵＳ，Ａ)
米国特許3019886（ＵＳ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
B65H 29/16
B65G 57/09
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．折畳みシートなどのシート状製品を所定枚数重ね合
わせたスタックを形成し、これを次工程に送り出すため
の、スタック形成及び送出し装置において、 ａ）フレームと、 ｂ）前記シート状製品の多数枚をシート状製品の移動経
路に沿って支持するために前記フレームに取付けたマガ
ジンと、 ｃ）このマガジンに近接して前記フレームに取付けら
れ、かつ前記移動経路の方向に延びる走行路を有するコ
ンベアと、 ｄ）前記コンベアに取付けられ、かつ前記スタックを前
記移動経路に沿って動かすために前記マガジン内のスタ
ックと係合可能な複数のフィンガと、 ｅ）前記マガジン内で前記スタックを形成し、マガジン
内でスタックを移送する間に、前記コンベヤを少なくと
も第一から第三の異なった速度で動かすための駆動手段
とを備え、 ｆ）前記第一の速度は、予定された数の製品から成るス
タックの最後の製品と後続するスタックの最初の製品と
の間にフィンガを割込ませるためにフィンガを前記移動
経路に侵入させるときのコンベア駆動速度であり、 ｇ）前記第二の速度は、前記移動経路に侵入したフィン
ガが、その前面に完成されたスタックの後面を支持する
一方、背面に上記後続の重ねられつつある製品を支持し
て前記移動経路を進行し始めるときから、後続の重ねら
れつつある製品が自立可能な位置まで移動する間、前記
第一の速度よりも遅い速度で前記コンベアを駆動させる
速度であり、 ｈ）また、前記第三の速度は、第二の速度で進行したフ
ィンガをその後、第二の速度よりも早い速度でフィンガ
を移動経路に沿って進行させ続けるときのコンベア駆動
速度である、 ことを特徴とする、スタック形成及び送出し装置。 ２．前記駆動手段が、前記フィンガを、前記第三の速度
で移動経路中を進行させた後、ある予定された位置に到
達したときにコンベヤを停止させ、これにより、フィン
ガによって係合されたスタックが移動経路から取去られ
るようにする、 特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３．前記マガジンの対向する側部にヒンジ止めされたス
タック支持板と、このスタック支持板を前記スタックが
形成されたときに製品の側部と係合するように弾性的に
偏せる手段とを有する特許請求の範囲第１項記載の装
置。 ４．前記各スタック支持板のための前記偏せ手段が、ス
タック支持板のヒンジに取付けられたばねである。特許
請求の範囲第３項記載の装置。 ５．前記駆動手段が、 コンベアを前記径路の方向に前進させるためにコンベア
に駆動的に連結された第一スプロケットと、 フレームの上に取付けられた駆動スプロケットと、 駆動スプロケットを回転させるための動力手段と、 互いに近づく方向と離れる方向に動くようにフレームの
上に可動的に取付けられた１対の遊びスプロケットと、
これらのスプロケット全体に架け渡されたチェーンと、 前記可動の遊びスプロケットを互いに近づく方向と離れ
る方向に動かし、チェーンが第一スプロケットの上を走
行する速度を、チェーンが駆動スプロケットの上を走行
する速度に対して変えるようにする手段とを有する、 特許請求の範囲第１項記載の装置。 ６．前記一対の可動の遊びスプロケットの両方が、第一
スプロケットと駆動スプロケットの軸芯を結ぶ直線によ
って分けられた左右空間の一方の空間に置かれ、前記チ
ェーンは、その内周が前記駆動スプロケットから、前記
直線から遠い位置の可動の遊びスプロケットの一つを経
て、前記第一スプロケットの周りを回り、また外周が前
記直線に近い位置の可動の遊びスプロケットの周りを回
った後、上記内周が駆動スプロケットに至るように、駆
動スプロケットと一対の可動の遊びスプロケットと第一
のスプロケットに架け渡されている、特許請求の範囲第
５項記載の装置。 ７．前記可動の遊びスプロケットを動かすための手段
が、フレームに回転自在に取付けられたカムと、カムに
係合可能なカム従動体と、カム従動体と可動の遊びスプ
ロケットの一つとを連結するリンクとを有しており、こ
れにより、カム従動体の運動が、リンクと前記可動の遊
びスプロケットの一つの運動を生じさせるよううにし
た、特許請求の範囲第５項記載の装置。 ８．前記可動の遊びスプロケットの一つが、フレームに
旋回自在に取付けられたレバーに回転自在に取付られて
おり、前記リンクが前記レバーを旋回させるために前記
レバーに連結されている、特許請求の範囲第７項記載の
装置。 ９．前記可動の遊びスプロケットの他方が、フレームに
旋回自在に取付けられた第二のレバーに回転自在に取付
けられている、特許請求の範囲第８項記載の装置。 １０．前記カムが、第一、第二及び第三のカム部分を有
し、 第一のカム部分は、カム従動体と係合することで、コン
ベアによってフィンガを前記移動径路へと動かし、前記
可動の遊びスプロケットの一つを移動させて、第一スプ
ロケット上を走行するチェーンを駆動スプロケット上を
走行するよりも速く走行させ、フィンガが完成されたス
タックと係合するように移動径路内へと迅速に動かされ
るようにし、 第二のカム部分は、フィンガが完成されたスタックと係
合した後にカム従動体と係合することで、前記可動の遊
びスプロケットの一つを移動させて、第一スプロケット
上を走行するチェーンを駆動スプロケット上を走行する
よりもより遅く走行させ、フィンガが完成されたスタッ
クを移動径路に沿って第二の速度で動かすようにし、 また、第三のカム部分は、部分的なスタックがフィンガ
の背後において形成された後にカム従動体に係合し、前
記可動の遊びスプロケットの一つを移動させて、第一ス
プロケット上を走行するチェーンを駆動スプロケット上
を走行するよりも速く走行させ、フィンガが完成された
スタックを、第二の速度よりもより速い第三の速度で径
路に沿って動かすようにする、 特許請求の範囲第７項記載の装置。 １１．カムが第四のカム部分を更に有しており、 この第四のカム部分は、完成されてスタックが前記移動
径路に沿ってある予定された位置に到達した時に前記カ
ム従動体に係合し、前記可動の遊びスプロケットの一つ
を移動させて、チェーンを第一スプロケットに対して静
止したままとすると共にフィンガと完成されたスタック
を静止させる、特許請求の範囲第10項記載の装置。 １２．カムが第五のカム部分を有しており、 この第五のカム部分は、完成されたスタックが静止した
後にカム従動体と係合し、これにより、チェーンがフィ
ンガを前記経路直前の待機位置に運ぶ、特許請求の範囲
第11項記載の装置。 １３．前記駆動手段が、コンベアが第四の速度である停
止状態を経た後に、フィンガを前記径路直前の待機位置
に動かすようにコンベアを第五の速度で動かす、特許請
求の範囲第２項記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
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