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JP2807551B2 - 歯科実習机 - Google Patents

歯科実習机

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JP2807551B2
JP2807551B2 JP2173283A JP17328390A JP2807551B2 JP 2807551 B2 JP2807551 B2 JP 2807551B2 JP 2173283 A JP2173283 A JP 2173283A JP 17328390 A JP17328390 A JP 17328390A JP 2807551 B2 JP2807551 B2 JP 2807551B2
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JP
Japan
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dental
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征人 宮原
紀男 四辻
順一 藤田
道明 岡野
己喜雄 小川
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J Morita Manufaturing Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は歯科実習用患者模型を備えた歯科実習机に関
するものである。
(従来の技術) 歯科実習には、大別して、虫歯の疾患部位の切削治療
或は矯正治療等の天然歯を保存する態様で治療を行う保
存治療の実習と、印象採得、義歯の作成、装着後の咬合
調整等の天然歯に代る義歯を作成する補綴治療の実習と
がある。保存治療の診療実習を行う場合は、頭部をほぼ
水平に保ったいわゆる仰臥位の頭部模型を用い、他方、
補綴の実習を行う場合には頭部を直立位に保ったいわゆ
る立位の頭部模型を用いる。また、保存治療の診療実習
には各種のシリンジ、ハンドピース等の用具を用い、補
綴の実習のためには技工用吸引器、技工用マイクロモー
タ等を必須とする等、保存治療の実習と補綴の実習とで
は使用用具が異なり、実習机に装備すべき機器、用具が
異なるので、これ迄は保存治療の診察を行う実習机と補
綴の実習のための実習机もしくは作業机とをそれぞれ別
個に設置し、実習場もしくは教習場もそれぞれ別個に設
置していた。従って、実習用の患者模型についても仰臥
位における実習と立位における実習とに併用できるよう
に意図したものはこれ迄はなかった。
更に、患者模型を装備した実習机は、例えば特公昭50
−9115号、実公昭57−22197号等に種々提案されている
が、実習机に装備されている患者模型は頭部模型だけで
あり、胴体模型と頭部模型との双方を備えた患者模型を
装備した実習机はこれ迄存在していない。頭部模型だけ
の患者模型では診療時の術者およびアシスタントの位
置、姿勢を習得するのに充分ではない。尤も例えば特公
昭55−42398号の歯科教習装置のように歯科診療椅子を
模擬した教習装置においては胴体模型と頭部模型との双
方を備えたものがあるが、これは仰臥位の診療実習用の
専用装置であり、他の歯科教習、実習には利用できな
い。勿論、机としては利用できない。机を必要とすると
きは別に設置する必要がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、保存治療の診療実習も補綴治療の実習、技
工作業の実習も同一の実習机で行うことができるように
し、しかも実習机に備える患者模型が頭部模型だけでな
く胴体模型をも備え、歯科診療の実際により良く合致し
た実習を行うことができるようにすることを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本発明の歯科実習机は、頭部模型と、胴体模型と、頭
部模型を胴体模型に連結する支持体とからなる歯科実習
用患者模型を備え、該胴体模型が前後に摺動調節自在に
かつ水平面に対する傾き調節自在に机の天板の下方に装
着され、前記支持体が頭部模型を仰臥位及び立位に方向
転換可能な前後方向回転部を備えていることを特徴とす
るものである。
(実施例) 本発明の構成と実施例を図面に基づき以下に詳細説明
する。まず、本発明の歯科実習机に装備する歯科実習用
患者模型について説明する。第1図は本発明における患
者模型の側面図である。患者模型は胴体模型1と頭部模
型2と支持体3とから成る。胴体模型1に保持固定され
た支持体受体4は挿通孔5を有し、支持体3の第一アー
ム3aが該挿通孔5に摺動調節自在、抜き差し自在に挿通
されている。6は摺動調節ねじで、受体4の側壁のねじ
穴に螺合すると共にその先端が第一アーム3aに設けられ
た長手方向に延長する長溝(図示せず)に係合し、この
調節ねじを締付けることによりねじの先端が長溝の底面
を押圧し、第一アーム3aを所望の摺動位置に固定する。
或は第一アーム3aの長溝の底面に設けた嵌入孔に該ねじ
の先端を嵌入させて第一アームの摺動を調節固定するよ
うにしてもよい。
支持体3は上記した第一アーム3aの外に第二アーム3
b、第三アーム3cを有し、また第二アームを第一アーム
に対して傾斜調節自在に結合する前後方向回転部3dと、
第三アームを第二アームに対し回動調節自在に結合する
左右方向回転部3eとを有する。前後方向回転部3dの傾斜
軸は水平方向かつ胴体模型の肩幅方向に延長している。
従って、該回転部3dにより第二アームならびにこれらに
接続されている第三アームおよび頭部模型を傾動させ、
仰臥位及び立位に方向転換することができる。一方、左
右方向回転部3eはその回動軸の方向が前後方向回転部の
傾動軸と直交する平面内にあるように選ばれており、従
って、該回転部3eにより第三アームおよびこれに結合さ
れた頭部模型を左右方向に回動させることができる。第
三アームの先端には取付子3fが取付けられており、頭部
模型2の顎模型2aの取付板2bがねじ2cによりこれに結合
され、頭部模型2はねじ2cにより取付子3fに着脱可能で
ある。
図の実線は頭部模型を直立位に保持している場合を示
し、点線は前後方向回転部により第二アームを実線の場
合より90度傾動させて頭部模型を仰臥位に保持した場合
を示している。立体の場合は9時〜12時の位置に位置す
術者の方に顔面を向けさせることが望ましく、これは左
右方向回転部の回動調節により行う。
胴体模型1は水平面に対す傾きを自在に調節できるよ
う傾動調節自在に胴体模型の支持体に支持されている。
これは頭部模型の仰臥位、立位に合わせて胴体も水平
位、直立位に転換できることが望ましいからである。ま
た、胴体模型1の水平面に対する傾き調節と前記した支
持体の第一アームの摺動調節とにより頭部模型を床面上
所望の高さに調節し、実際の臨床における診療椅子の昇
降をも模擬することができるようにすることが望ましい
からである。この場合に前記の支持体受体4を前後方向
回転部3dのような傾動調節手段を介して胴体模型1に取
付けることにより支持体3が胴体模型に対して傾動調節
自在に連結されるようにしてもよい。また、仰臥位およ
び立位にもたらした頭部模型の微少な前後の傾きの調整
のために、頭部模型を第三アーム3cに対して傾動調節自
在とするように前後方向回転部3dのような前後に傾動調
節可能な手段を介して頭部模型を取付けるようにしても
よい。
前記したように支持体3の第一アームの3aは支持体受
体4に抜き差し自在であり、また頭部模型2もねじ2cに
より着脱可能である。すなわち、頭部模型2は胴体模型
1に対し着脱自在に連結されており、必要に応じ支持体
を含め或は含めずして頭部模型の交換、格納等を行うこ
とができる。
支持体3の第二アーム3bを第一アーム3aに傾動調節自
在に結合する前後方向回転部13dおよび第三アーム3cを
第二アーム3bに回動調節自在に結合する左右方向回転部
13eとしては、公知の種々の傾動調節手段或は回動調節
手段を用いることができる。以下本発明における前後方
向回転部を構成する傾動調節手段の例を第2図の断面図
および第3図の要部分解斜視図により説明するが、これ
は実公昭57−44990号において本願の出願人が提案した
ものと同一の方式のものである。第一アーム3aと結合さ
れた支持台100の軸支部101および102に、大径部104と、
小径部105と、径段部106とを有する支軸103が軸方向に
移動可能に支承されている。支軸103の大径部104には第
二アーム3bと結合された回転軸受107が回動可能に挿通
され、小径部105には爪車109が軸方向に移動可能に挿通
されている。回転軸受107の右側端面には第3図によく
示されているように放射列状の台形爪歯108が刻設さ
れ、これに対応する放射列状の台形爪歯110が爪車109の
左側端面に刻設されている。爪車の右側端面には中央凹
部111と複数個のピン嵌入孔112が設けられている。ま
た、爪車109の外周にはスライド防止カラー115が嵌合さ
れ、該カラーの一端は回転軸受107の端面に当接し、他
端は軸支部102に当接し、回転軸受107の軸方向移動が該
カラーによって阻止されている。また、上記の爪車のピ
ン嵌入孔112および軸支部のピン挿入孔に挿入された回
転防止ピン114は止めねじ116によって軸支部102に固定
され、爪車109が回転するのを防止している。スプリン
グ113が圧縮された状態で爪車の中央凹部111の底面と軸
支部102との間に装着され、常時は爪車109を回転軸受10
7に向けて押圧している。支軸103の小径部105の先端部
は軸受部102を貫通して外側に突出し、その突出が部に
設けたねじ溝に抜け止めナット117が螺合され、支軸103
が図の左方へ抜け出るのを防止している。
上記傾動調節装置の動作について説明すれば、常時
は、スプリング113によって押圧されている爪車の台形
爪歯110と回転軸受107の台形爪歯108とが噛み合い、し
かも爪車109は上記したように回転防止ピン114によって
回転が阻止されているので、回転軸受は回動できない。
しかし支軸103が右側へ押圧され右方へスライドする
と、径段部106が爪車を押圧しスプリング113の力に抗し
て爪車を右方へスライドさせ、回転軸受の爪歯108と爪
車の爪歯110との噛み合いが解除され、回転軸受107は支
軸103の周りに回動自在になる。この状態において回転
軸受に結合されている第二アーム3bを所望の角度傾動さ
せる。次いで支軸103への押圧力を解除すれば、スプリ
ング113の弾力によって再び爪車は元の位置に復帰して
爪歯108と爪歯110とが噛み合い、回転軸受の回動すなわ
ち第二アーム3bの傾動がロックされる。
また、第三アームを第二アームに対して回動自在に結
合する回動調節手段の例を第4図の断面図および第5図
の第二アーム先端の結合部の平面図により説明すれば、
第二アーム3bの先端の結合部200に凹部201を設け、外周
部に多数の例えば20個の透孔204と中央ねじ穴205とを有
する平板状のリング203を該凹部に嵌合する。第三アー
ム3cの先端の結合部206には透孔204に対応する位置に凹
溝207を穿ち、この凹溝に圧縮状態のばね208とボール20
9とを挿入する。第三アームの結合部206の中心の挿通孔
210に両端にねじ溝を有するボルト211の中央部を挿通
し、一端のねじ溝を第二アームのねじ溝202および上記
リングのねじ穴205と螺合させ、第三アームの結合部か
ら突出する他端のねじ溝にナット212をねじ込む。上記
ボール209はリング203の透孔204に一部嵌入して、第三
アーム3cは上記ボルト211の中央部の周りに段階的に回
動することができる。
次に上記説明した歯科実習用患者模型を備えたい本発
明の歯科実習机の実施例について説明する。第6図は本
発明の歯科実習机の正面図であり、第7図はその右側面
図である。図において10は実習机に装着された患者模型
で、胴体模型11と頭部模型を胴体模型に連結する支持体
13とから成る。支持体13は、図には詳細示されていない
が、前述した通り頭部模型を仰臥位および立位に方向転
換できるように前後方向回転部と左右方向回転部とを有
している。また、支持体13は胴体模型に着脱に装着され
ている。
14は机の天板であり、天板の下方には前後に摺動調節
自在に引出体15が設けられ、上記の胴体模型11はこの引
出体15に取付けられ、引出体を机の前方に引出した状態
において水平に対する傾動調節自在にできるように引出
体15に軸支されている。従って、患者模型10の胴体模型
11は机の天板下方において前後に摺動調節自在であると
共に水平に対して傾動調節自在である。第7図に示され
ているように上記した患者模型10は実習机の前面側およ
び後面側それぞれに装着され、実習机は机の前面側およ
び後面側の双方から使用できるようになされており、二
人の実習生が机の前後両側から対向して机を使用でき
る。
16は胴体模型の肩部に装着されたスリーウェイシリン
ジ、バキュームシリンジ、エアタービンハンドピース、
マイクロモーターハンドピース等の歯科診療用のインス
ツルメントで、何れも滑車格納方式により胴体模型の肩
部からの引出し、肩部内への格納が自在に行えるように
なされている。17はバキュームシリンジホルダーであ
り、18はハンドピース格納用引き出しである。19は胴体
模型11に着脱自在に連結されている頭部模型12を胴体模
型から脱去したときこれを格納する格納室である。20は
バキュームマウスで、歯の補綴のための技工作業に必須
な技工用吸引器がこれに着脱される。2は技工マイクロ
モーターで、これも技工作業に必須なものである。23は
エアーガンであり、24はX線写真を観察するためのフィ
ルムビュアーである。25は技工用のフートコントローラ
ーである。26は診療用ライトの取付アームであり、27は
技工用ライトである。28は操作手順等を表示する液晶表
示板の取付アームである。29は机の前面側のコントロー
ル部で、診療用ライト、技工用ライト、フィルムビュア
ー等用のスイッチ群31、メインスイッチ32、ガスコック
33、エアーコック34、予備コンセント35等を備えてい
る。30は机の後面側のコントロール部で前面側のコント
ロール部29と同じく各種のスイッチ、コック等を備えて
いる。36は机の前面側と後面側とを仕切るパネルであ
る。
第8図は本発明の実習机の他の実施例の正面図であ
り、歯科診療用のインストルメント16が胴体模型11の肩
部ではなく、机の前面部に装着されてる点が第6図の実
施例の場合と異っている。図中の各符号は第6図の符号
と同一のものを示す。
上記説明した通り実施例の歯科実習机においては患者
模型が保存治療の仰臥位と補綴治療の立位とに転換でき
るようになされているだけでなく、保存治療の診療に必
要な器具と補綴、技工作業のために必要な器具が机に装
備され、極めて合理的に配置されている。従って、この
歯科実習机によって保存治療、補綴治療の双方の実習を
行うことが可能である。しかもこの実習机に装着された
患者模型は歯科診療の実際によく合致するように胴体模
型を備えているが、胴体模型は机の天板下方において前
後に摺動調節自在であり、また頭部模型を胴体模型に連
結する支持体も胴体模型に着脱自在であるから、患者模
型を使用する診療実習時には机の前方に引き出し、かか
る診療実習を行わないときは机の天板下に収納できるの
で、実習机を他の教習、実習例えば技工作業の練習に使
用するときにも患者模型が障害になることはない。
第9図は机の天板下方において前後に摺動調節自在に
机に装着されている胴体模型の詳細を示す正面図の一部
であり、天板14の下面側にねじ41により取付られたレー
ル板40のレール42が引出体15の側面に設けられた箱型レ
ール43と嵌合し、引出体15を水平方向前後に摺動できる
ように支承している。44は引出体15を所望の摺動位置に
固定するための摺動調節ねじで、レール板40に設けられ
たねじ穴と螺合し、ねじ先端を引出体15の側面に押圧す
ることにより、或は該側面に設けた嵌入孔にねじ先端を
嵌入させることにより、引出体15が移動しないように固
定する。胴体模型11は引出体15に水平な支軸45により傾
動調節自在に軸支されており、46が胴体模型11を所望の
傾動角度において固定する傾動調節ねじである。該ねじ
46は引出体15のねじ孔と螺合し、その先端は第10図の説
明図に示すように胴体模型11の側面に設けた支軸45を中
心とする円弧状の湾曲溝47に係合し、胴体模型11を支軸
45の周りに傾動することを可能にすると共に、該ねじを
締めその先端を上記溝47の底面に押圧することにより胴
体模型を所望の傾動角度で固定する。この胴体模型を傾
動調節自在とする手段としては前記したような公知の種
々の傾動調節装置を用いることもできる。なお第9図に
おける16は胴体模型の肩部に装着されたシリンジ等のイ
ンスツルメントである。
(作用および発明の効果) 本発明の歯科実習用机に装備された歯科実習用患者模
型は頭部模型を胴体模型に連結する支持体が前後方向回
転部およびを備えているので、頭部模型を保存治療の仰
臥位と補綴治療の立位とに方向転換することができる。
従って、本発明の歯科実習机に装備された患者模型は保
存治療、補綴治療の双方の実習に利用できる。支持体が
左右方向回転部を備えているときは、頭部模型の顔面を
実習者の位置に合わせて左右方向に回転させることがで
きる。頭部模型を支持体に着脱自在とした場合は実習目
的に応じて適切な頭部模型を選ぶことができ、患者模型
を保存治療、補綴治療の両方に利用するのに一層有利で
ある。また、本発明の歯科実習机における歯科実習用患
者模型は胴体模型をも備えているので、実際の臨床によ
く合致した状況下で実習を行うことができ、術者および
アシスタントの位置、姿勢のトレーニングも効果的に行
い得る。この胴体模型が水平に対して傾動調節自在とさ
れているので、胴体模型も水平位、直立位に転換でき
る。或は歯科診療椅子の昇降を模擬した頭部模型の高さ
調節ができる等、臨床条件をよりよく反映する実習がで
きる。このような効果は、前記したように支持体が胴体
模型に対し摺動調節自在である場合、支持体が胴体模型
に対し傾動調節自在である場合、頭部模型が支持体に対
し傾動調節自在である場合に更に高められる。
本発明の歯科実習机は、胴体模型を有し、頭部模型が
保存治療の仰臥位と補綴治療の立位とに方向転換できる
上記の患者模型を備え、そして机には保存治療、補綴治
療の診療実習に必要な器具、補綴のための技工作業の実
習に必要な器具が装備され、合理的に配置されているの
で、本発明の実習机によって保存治療、補綴治療および
技工作業等の実習を全て行うことができる。従って、こ
れ迄のように補綴治療の実習のための実習机と保存治療
のための実習机とを別個にそれぞれ設置する必要がな
く、実習室、教習場も保存治療実習と補綴治療実習とを
区別して別々に設ける必要はない。従って、歯科実習、
教習のために必要とする床面積を大幅に節減することが
できる。実習机が机の前面側および後面側にそれぞれ患
者模型を備え、前面側および後面側の双方にインスツル
メント、技工用マイクロモーター等の診療用、技工用の
器具が装備され、実習生が机の前後両側から実習を行う
ことができるようにした場合は、上記の床面積節減の効
果が更に増大する。また、本発明においては胴体模型が
机の天板下方において前後に摺動調節自在であるから、
患者模型を用いる実習を行なわないときは、胴体模型を
机の天板下方に格納することができるので、本発明の実
習机を上記のように多面的に利用するに当って患者模型
が利用の障害になることがない。この効果は頭部模型を
胴体模型に連結する支持体が胴体模型に対し着脱自在と
されている場合に一層高められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の歯科実習机に装備する歯科用患者模型
の実施例の側面図であり、第2図および第3図は前後方
向回転部を構成する傾動調節装置の断面図および要部分
解斜視図である。第4図および第5図は方向左右回転部
を構成する回動調節装置の断面図および第二アームの先
端の結合部の平面図である。第6図は本発明の歯科実習
机の正面図であり、第7図はその右側面図であり、第8
図は他の実施例の正面図である。第9図は胴体模型を机
の天板下方に摺動調節自在に装着した詳細を示す正面図
の一部、第10図は胴体模型の傾動調節の説明図である。 (符号の説明) 10……患者模型、1,11……胴体模型、 2,12……頭部模型、3,13……支持体、 3d……前後方向回転部、3e……左右方向回転部、 14……天板、15……引出体、16……インスツルメント、
20……バキュームマウス、21……技工用マイクロモータ
ー、24……フィルムビュアー、36……仕切りパネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 道明 京都府京都市伏見区東浜南町680 株式 会社モリタ製作所内 (72)発明者 小川 己喜雄 京都府京都市伏見区東浜南町680 株式 会社モリタ製作所内 (56)参考文献 実開 昭59−109367(JP,U) 実開 昭58−69867(JP,U) 特公 昭50−9115(JP,B2) 実公 昭57−22197(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09B 73/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部模型と、胴体模型と、頭部模型を胴体
    模型に連結する支持体とからなる歯科実習用患者模型を
    備え、該胴体模型が前後に摺動調節自在にかつ水平面に
    対する傾き調節自在に机の天板の下方に装着され、前記
    支持体が頭部模型を仰臥位及び立位に方向転換可能な前
    後方向回転部を備えていることを特徴とする歯科実習
    机。
  2. 【請求項2】前記支持体が左右方向回転部をも備える請
    求項1に記載の歯科実習机。
  3. 【請求項3】前記頭部模型が胴体模型に着脱自在に連結
    されている請求項1記載の歯科実習机。
  4. 【請求項4】前記胴体模型の肩部もしくは机の前面に歯
    科診療用インストルメントが装着されている請求項1記
    載の歯科実習机。
  5. 【請求項5】机がその前面側と後面側とにそれぞれ前記
    歯科実習用患者模型を備え、実習生が机の前面端と後面
    端とから互いに対向して机を使用できるようにした請求
    項1記載の歯科実習机。
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