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JP2803609B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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Publication number
JP2803609B2
JP2803609B2 JP7277556A JP27755695A JP2803609B2 JP 2803609 B2 JP2803609 B2 JP 2803609B2 JP 7277556 A JP7277556 A JP 7277556A JP 27755695 A JP27755695 A JP 27755695A JP 2803609 B2 JP2803609 B2 JP 2803609B2
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JP
Japan
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liquid
hot water
water stop
device body
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JP7277556A
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JPH09117371A (ja
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武司 松本
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Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
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Publication date
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First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17585181&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2803609(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気貯湯容器に関
し、詳しくは、器体に収容した内容液を加熱して湯沸か
しや保温を行うヒータと、器体の排出口から内容液を器
体の上部および前部に導き、器体の前部から器体外に吐
出する導出管路と、この導出管路を通じて内容液を加圧
またはくみ出しによって器体外へ吐出するポンプとを備
えた電気貯湯容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器は例えば家庭用の電気ポッ
トとして従来から多く提供されている。このものは器体
が万一にも横転したようなときに、内容液が導出管路を
通じて自然流出するようなことを防止する横転時止水弁
が設けられている。これにより、器体が横転したときに
内容液が流出して、熱湯による火傷が生じたり、まわり
を濡らしたりするようなことが回避され、使用の安全を
図ることができる。
【0003】これを図1に示す本発明の一実施の形態を
参照して説明すると、器体1の排出口2から内容液を器
体1の上部および前部に導き、器体1の前部から器体1
外下方に吐出する導出管路3を有し、この導出管路3の
縦向き途中部分3a、具体的には導出管路3の吐出口4
の近くである上部の途中部分3aに横転時止水弁5が設
けられている。この横転時止水弁5は、下向きの弁口6
と、この弁口6に真下で対向して通常はこの弁口6を開
放する位置に自重で着座している弁体7とから構成され
ている。
【0004】器体1が万一にも横転すると、弁体7が自
重で弁口6の側に移動して弁口6を塞ぐのと同時に、自
然流出しようとする内容液が弁体7を弁口6に押しつけ
るので、内容液が導出管路3を通じて流出するのを防止
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、器体1が少し
前傾する程度では上記横転時止水弁5は働かない。した
がって、器体1が横転までいかずに前傾したような場
合、内容液は導出管路3を通じて流出してしまう。
【0006】実験によると、器体1が図1のHで示す満
杯の状態で約30°程度前傾することにより、内容液の
液面は器体1に対して図1のhで示す角度関係になっ
て、導出管路3の上端U字部3bを越え、内容液は導出
管路3を通じて外部に自然流出し始める。
【0007】本発明はこのような問題を解消することを
課題とし、何らかの理由で器体が前傾しても内容液が自
然流出するようなことのない電気貯湯容器を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1、2の発明の電
気貯湯容器は、器体に収容した内容液を加熱して湯沸か
しや保温を行うヒータと、内容液を器体の上部および前
部に導く導出管路と、この導出管路を通じて内容液を加
圧またはくみ出しによって前記器体の前部から器体外へ
吐出するポンプとを備えたものであって、内容液をヒー
タにより加熱して湯沸しや保温を行って貯湯しておき、
必要に応じてポンプを手動または電動で働かせることに
より貯湯されている内容液を導出管路を通じて器体外に
吐出し使用することができる。
【0009】請求項1の発明は特に、導出管路の途中部
分に、器体の後部に向け下向きに傾斜させ、この傾斜に
よりボール弁を通常流路から退避させておくとともに、
前記下向きの傾斜角を、器体が前部側に傾き実質的な満
杯状態の内容液が導出管路を越えて自然流出し始める前
傾角よりも小さく設定し、前記通常流路から退避した位
置より通常流路側に、前記ボール弁が移動してきたとき
に塞がれる弁口を設けて前傾時止水弁を構成したもので
あり、器体が正立状態であるとき導出管路の前傾時止水
弁の構成している導出管路の器体の前部に向く途中部分
に、基体の後部に向け下向きに傾斜した部分にあるボー
ル弁は、その傾斜に沿って導出管路の通常流路から退避
した状態に安定させられる。従って、ポンプを働かせる
と内容液は導出管路を通じて通常の通りに器体外に導き
吐出することができる。しかし、器体が万一にも実質的
な満杯状態の内容液が自然流出し始めるまでに吐出口側
である前部側に前傾すると、前部側に傾斜する状態とな
ってボール弁を通常流路側の弁口まで移動させてこれを
塞ぐので、器体の前傾によって内容液が自然流出してし
まうようなことを防止することができ、器体の前傾によ
る内容液流出の問題がなくなる。
【0010】請求項2の発明は特に、請求項1の発明に
加えさらに、前記前傾時止水弁とともに、導出管路の実
質的な満杯状態の液面よりも上方位置に設けられた弁口
と、この弁口に真下で対向して通常はこの弁口を開放す
る位置に自重で着座している弁体とからなる横転時止水
弁が設けられたものであり、器体が前傾時止水弁を構成
するボール弁の働かない前部側以外の向きに横転して
も、横転時止水弁が働いて内容液が流出するのを防止す
ることができ、横転と前傾とに対応できる。
【0011】請求項3の発明は特に、前記導出管路の実
質的な満水状態の液面よりも上方位置に設けられる前記
転倒止水弁よりも上方入りの導出管路に、前記前傾時止
水弁を設けたものであり、横転と前傾とにより対応でき
る。
【0012】請求項4の発明は特に、器体に収容した内
容液を加熱して湯沸かしや保温を行うヒータと、内容液
を器体の上部および前部に導く導出管路と、この導出管
路を通じて内容液を加圧またはくみ出しによって前記器
体の前部から器体外へ吐出するポンプと、導出管路に設
けられた弁口と、通常はこの弁口を開放する位置に自重
で着座している弁体とからなる横転時止水弁とを備えた
ものであり、器体の横転時の内容液の流出を防止するこ
とができるし、前記横転時止水弁は、器体の前部側に傾
いた状態で、実質的な満杯状態の内容液が導出管路を越
えて自然流出し始める前傾角となるまでに、弁体に弁口
側への移動力が生じるように設けて前傾時止水弁とした
ものであり、器体が吐出口側である前部側に傾いたとき
実質的な満杯状態の内容液が自然流出し始める程度に前
傾するまでに、横転時止水弁の弁体は、その前傾によっ
て弁口の側に移動しこれを塞ぐし、器体が横転したとき
も同様に塞ぐので、1つの弁によって前傾時および横転
時のいずれにおいても内容液が流出するのを防止するこ
とができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4の発明に
おいてさらに、導出管路は器体に着脱できるように装着
される内容器に設けられたものであり、 着脱できる内
容器に設けられた導出管路においても、請求項1〜4の
発明と同じ作用効果を発揮することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を家庭用の電気ポッ
トに適用した場合の幾つかの実施の形態について図1〜
図10を参照しながら説明する。
【0015】(実施の形態1) 本実施の形態は図1〜図3に示すように、器体1に収容
した内容液を加熱して湯沸かしや保温を行うヒータ11
と、器体1の排出口12から内容液を器体1の上部およ
び前部に導き、器体1の前部から器体1外下方に吐出す
る導出管路3と、この導出管路3を通じて内容液を加圧
またはくみ出しによって器体1外へ吐出するポンプ12
とを備えたものであって、内容液をヒータ11により加
熱して湯沸しや保温を行って貯湯しておき、必要に応じ
てポンプ12を手動または電動で働かせることにより貯
湯されている内容液を導出管路3を通じて器体1外に吐
出し使用することができる。本実施の形態のポンプ12
は器体1の蓋体13に設けた手動式のベローズポンプで
あって、押圧板14によって押圧操作されて加圧空気を
器体1の内容器15内に吐出して内容液を加圧し、導出
管路3を通じて器体1外に吐出する。導出管路3の途中
の立上がり部は透明管による液量表示部16とし、これ
が器体1の外装ケース17の液量表示窓17aから外観
されるようになっている。
【0016】内容器15の底面部にはヒータ11を動作
モードに従って働かせる制御回路18が、内容液の温度
を検出する温度センサ19や、空炊き時の異常昇温時に
電流の供給を断つ温度ヒューズ21とともに設けられ、
互いに結線されている。内容器15の底部側周面には空
炊き検出用の温度センサ22が設けられている。
【0017】蓋体13はヒンジピン24によって、器体
1の肩部材25に一体形成された軸受部26に開閉およ
び着脱できるように枢支されている。蓋体13のベロー
ズポンプ12の下には内容器15の後部を閉じる金属板
製の内蓋27が設けられ、ベローズポンプ12との間の
空間を利用して蒸気抜き通路28が設けられ手いる。
【0018】ベローズポンプ12の中央部を貫通して押
圧板14の押動および復動に応動する弁杆29を設け、
この弁杆29によって、ベローズポンプ12の押圧時に
蒸気抜き通路28の基部28aを介して内容器15内に
のみ通じて内容液を加圧でき、ベローズポンプ12の押
圧解除によって蒸気抜き通路28が出口28bまで通
じ、かつベローズポンプ12の蒸気通路基部28aへの
吐出口12aを閉じ、蒸気がベローズポンプ12内に入
らないで出口28bから外部に排出されるようにする。
ベローズポンプ12および弁杆29には双方に共通の復
元ばね31が設けられている。ベローズポンプ12の上
板の中央の吸気口12bには吸気口弁33が設けられ、
これが押圧板14のベローズポンプ12に対する押圧操
作によって押圧閉止され、ベローズポンプ12の加圧空
気が漏れでるようなことが内容にしている。
【0019】蓋体13の前部にはこれを器体1の肩部材
25との間で閉じ状態にロックするロック部材34と、
このロック部材34のロックを解除しかつ蓋体13を開
き操作する操作レバー35とが設けられている。
【0020】既に述べた横転時止水弁5が前記導出管路
3の縦向き途中部分3a、具体的には導出管路3の吐出
口4の近くである上部の途中部分3aに設けられてい
る。本実施の形態での横転時止水弁5は、弁体7の着座
部8が導出管路3内に内容液の流出通路を残して形成さ
れ、器体1の横転時に弁体7が弁口6の側に移動するよ
うに案内する円錐状の受面8aを有し、弁体7はこれに
整合する円錐形状を下端部に有している。前記流出通路
を確保するために横転時止水弁5の設置部は導出管路3
の関係を大きくした弁室に形成している。
【0021】器体1が万一にも横転すると、弁体7が自
重で弁口6の側に移動して弁口6を塞ぐのと同時に、自
然流出しようとする内容液が弁体7を弁口6に押しつけ
るので、内容液が導出管路3を通じて流出するのを防止
することができる。
【0022】しかし、器体1が少し前傾する程度では上
記横転時止水弁5は働かない。これは、受面8aの傾斜
が弁体7を弁口6の側に移動させる傾き状態にならない
ためである。横転時止水弁5が働かないと器体1が横転
までいかずに前傾したような場合、内容液は導出管路3
を通じて流出してしまう。
【0023】実験によると、器体1が図1のHで示す安
全上の満杯の状態で約30°程度前傾することにより、
内容液の液面は器体1に対して図1のhで示す角度関係
になって、導出管路3の吐出口4を横転時止水弁5から
器体1の前部の嘴状突出部25a部に臨ませるU字部分
が形成している前部に向く途中部分3bを越え、内容液
は導出管路3を通じて外部に自然流出する。
【0024】これに対処するため本実施の形態では、導
出管路3の器体1の前部に向く途中部分3cに、器体1
の後部に向け下向きに傾斜した部分にて、ボール弁36
をその傾斜により通常流路から退避させておく。この退
避位置は通常流路から前記後部に向け下方に傾斜して延
びるポケット37をなしている。このポケット37の前
記傾斜角αを、器体1が吐出口4側に傾き実質的な満杯
状態、例えば、前記液面Hの位置に対応するのもで、閉
じられた蓋体13の下面に近い満杯状態の内容液が導出
管路3を越えて自然流出し始める前傾角βよりも小さく
設定し、導出管路3の通常流路の側であるポケット37
の前部に前記ボール弁36が移動してきたときに塞がれ
る弁口38を設けて、前傾時止水弁30を構成してい
る。実施例としては通常満杯液位Hを上回り蓋体13の
下面に近い実質的な満杯液位の場合にα=20°程度で
あるのに対し、β=18°程度としてある。
【0025】前部に向く途中部分3cは、導出管路3の
排出口2と液量表示部16とを接続するシリコンゴムそ
の他の柔軟な樹脂製チューブであるので、前記ポケット
37および弁口38を一体成形にて容易に形成すること
ができる。
【0026】器体1が図1、図2に示す正立状態である
とき導出管路3の前傾時止水弁30を構成しているポケ
ット37は、設定通りに傾斜した状態にある。このた
め、ボール弁36はこの傾斜に沿ってポケット37の後
部側にある最低位部37aに位置して導出管路3の通常
流路の下方に退避した状態に安定している。従って、ポ
ンプ12を働かせると内容液は導出管路3を通じて通常
の通りに器体1外に導き吐出することができる。
【0027】しかし、器体1が万一にも内容液が自然流
出し始める図3に示す角度αにまで前傾すると、ポケッ
ト37の水平面からの傾斜角βがこの前傾角αよりも小
さいことによって、図3に示すように前方斜め下に傾斜
する状態となっていて、ボール弁36がポケット37か
ら器体1の吐出口4側である前部側に転がって弁口38
まで移動しこれを塞ぐので、器体1の前傾によって内容
液が自然流出してしまうようなことを防止することがで
き、器体1の前傾による内容液流出の問題がなくなる。
【0028】前傾角αが、器体1の実質的な満杯状態で
内容液が自然流出し始める角度を20°程度とし、ポケ
ット37の傾斜角βをそれよりも小さい18°程度とし
てあることにより、使用の安全のために設定された満杯
状態を上回って、実質的な満杯状態にまで内容液が入れ
られている不正常な使用状態にて、器体1が前傾する場
合にも前記の場合同様に対応できる。
【0029】なお、横転時止水弁5に加え、前傾時止水
弁30を設けてあるので、器体1がボール弁36の働か
ない前部側以外の向きに横転しても、横転時止水弁5が
働いて内容液が流出するのを防止することができ、横転
と前傾とに対応できる。
【0030】(実施の形態2) 本実施の形態は、図4に示すように、導出管路3の横転
時止水弁5よりも吐出側の前部に向く途中部分3bに、
ボール弁36とポケット37を設けた点で第1の実施の
形態と異なっている。他の構造は変わらないので、同一
部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0031】本実施の形態では、器体1が図4に示すよ
うに正立状態にあるときと、図5に示すように前傾状態
にあるときとで、第1の実施の形態の場合同様の作用効
果を発揮することができる上、しかも、器体1が前傾し
たとき、導出管路3に既に入っている内容液の流出をも
防止することができる。
【0032】(実施の形態3) 本実施の形態は図6に示すように、導出管路3器体1に
着脱できるように装着される内容器41に設けられ、こ
れに、第2の実施の形態の横転時止水弁5と、前傾時止
水弁30とを設けてあり、図6、図7に示す正立状態
と、図8に示す前傾状態とで、第2の実施の形態の場合
と同様な作用効果を発揮する。
【0033】着脱できる内容器41は、器体1内の底部
に設けられる熱盤42の上に載置され、熱盤42に内蔵
しているヒータ11によって内容液が加熱される。ポン
プ12は、器体1の底部内に設けたモータ43によって
駆動する電動ポンプとしてあり、電動ポンプ12は内容
器41の底部内に固定し、これのインペラー12aに内
蔵したマグネット44と、これに対向して器体1の底部
内に設けられてモータ43に直結した回転盤45上のマ
グネット46との電磁吸引力によって、モータ43で回
転される回転盤45の回転がインペラー12aに伝達さ
れるようにしている。インペラー12aが回転すると電
動ポンプ12は内容器41内に直接開口している上向き
の吸入口12bから内容液を吸入して導出管路3を通じ
て器体1外に吐出する。マグネット44、46の一方は
磁性体にしても同様の作用が得られる。
【0034】器体1の嘴状部25aには、内容器41に
設けた導出管路3の吐出口4から吐出される内容液を受
け入れて器体1の前部所定位置にまで案内して流下させ
る注液ガイド47が設けられている。
【0035】なお、本実施の形態の導出管路3には、第
1の実施の形態の前傾時止水弁30を設けて、それと同
様の作用効果を発揮することができる。
【0036】(実施の形態4) 本実施の形態は図9に示すように、第1〜第3の各実施
の形態で示した横転時止水弁5の弁口6および弁体7を
前傾した軸線51上に配置し、この軸線51の前傾角γ
を、器体1が図10に示すように吐出口4側である前部
側に倒れて実質的な満杯状態の内容液が導出管路3を越
えて自然流出し始める前傾角αになるまでに弁体7に弁
口6側への移動力が生じるように設定したものであり、
実施例としてはγ=30°程度としてある。
【0037】これによって、器体1が図9に示す正立状
態にあるときは弁体7は着座部8に自重で着座して弁口
6を開放しているが、図10に示すように器体1が内容
液の自然流出が始まる程度までに前傾したとき、横転時
止水弁30の弁体7は、受け面8aが器体1の前部に向
け下向きの傾斜姿勢になっていることにより、前記軸線
51の前傾によって弁口6の側に移動しこれを塞ぐし、
器体1が横転したときも同様に塞ぐので、1つの弁によ
って前傾時および横転時のいずれにおいても内容液が流
出するのを防止することができる。
【0038】本実施の形態の前傾時止水弁を兼用する横
転時止水弁5は、図6〜図8に示す第3の実施の形態の
ような着脱できる内容器41に設けられた導出管路3に
おいても、同じ作用効果を発揮することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1〜3の発明の電気貯湯容器によ
れば、器体が正立状態であるときはポンプを働かせるこ
とにより内容液は導出管路を通じて通常の通りに器体外
に導き吐出することができ、器体が万一にも実質的な満
杯状態の内容液が自然流出し始める以上に前傾しても、
導出管路の途中部分に設けた弁が弁口を塞ぐので、器体
の前傾によって内容液が自然流出してしまうようなこと
を防止することができ、器体の前傾による内容液流出の
問題がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す電気ポットの
縦断側面図である。
【図2】図1の電気ポットの正立状態での前傾時止水弁
の状態を示す断面図である。
【図3】図1の電気ポットの前傾状態での前傾時止水弁
の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す電気ポットの
前傾時止水弁部分を正立状態で示す断面図である。
【図5】図4の電気ポットの前傾時止水弁の前傾時の状
態で示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す電気ポットの
蓋体を除いた縦断側面図である。
【図7】図6の電気ポットの正立状態での前傾時止水弁
の状態を示す断面図である。
【図8】図6の電気ポットの前傾状態での前傾時止水弁
の状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す電気ポットの
前傾時止水弁を兼用する横転時止水弁の部分を正立状態
で示す断面図である。
【図10】図9の電気ポットの横転時止水弁を前傾時の
状態で示す断面図である。
【符号の説明】
1 器体 2 排出口 3 導出管路 3a 縦向き途中部分 3b、3c 前部に向く途中部分 4 吐出口 5 横転時止水弁 6 弁口 7 弁体 8 着座部 8a 受面 11 ヒータ 12 ポンプ 30 前傾時止水弁 36 ボール弁 37 ポケット 51 軸線 α 前傾角 β 傾斜角 γ 前傾角

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体に収容した内容液を加熱して湯沸か
    しや保温を行うヒータと、内容液を器体の上部および前
    部に導く導出管路と、この導出管路を通じて内容液を加
    圧またはくみ出しによって前記器体の前部から器体外へ
    吐出するポンプとを備えた電気貯湯容器において、 導出管路の途中部分に、器体の後部に向け下向きに傾斜
    させ、この傾斜によりボール弁を通常流路から退避させ
    ておくとともに、前記下向きの傾斜角を、器体が前部側
    に傾き実質的な満杯状態の内容液が導出管路を越えて自
    然流出し始める前傾角よりも小さく設定し、前記通常流
    路から退避した位置より通常流路側に、前記ボール弁が
    移動してきたときに塞がれる弁口を設けて前傾時止水弁
    を構成したことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 前記前傾時止水弁とともに、導出管路の
    実質的な満杯状態の液面よりも上方位置に設けられた弁
    口と、この弁口に真下で対向して通常はこの弁口を開放
    する位置に自重で着座している弁体とからなる横転時止
    弁が設けられている請求項に記載の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 前記導出管路の実質的な満水状態の液面
    よりも上方位置に設けられる前記転倒止水弁よりも上方
    入りの導出管路に、前記前傾時止水弁を設けた請求項2
    に記載の電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 器体に収容した内容液を加熱して湯沸か
    しや保温を行うヒータと、内容液を器体の上部および前
    部に導く導出管路と、この導出管路を通じて内容液を加
    圧またはくみ出しによって前記器体の前部から器体外へ
    吐出するポンプと、導出管路に設けられた弁口と、通
    はこの弁口を開放する位置に自重で着座している弁体と
    からなる横転時止水弁とを備えた電気貯湯容器におい
    て、 前記横転時止水弁は、器前部側に傾いた状態で、
    質的な満杯状態の内容液が導出管路を越えて自然流出し
    始める前傾角となるまでに弁体に弁口側への移動力が
    生じるように設けて前傾時止水弁としたことを特徴とす
    る電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 導出管路は器体に着脱できるように装着
    される内容器に設けられている請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の電気貯湯容器。
JP7277556A 1995-10-25 1995-10-25 電気貯湯容器 Expired - Fee Related JP2803609B2 (ja)

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