JP2802467B2 - フロ―ト弁 - Google Patents
フロ―ト弁Info
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- JP2802467B2 JP2802467B2 JP35511292A JP35511292A JP2802467B2 JP 2802467 B2 JP2802467 B2 JP 2802467B2 JP 35511292 A JP35511292 A JP 35511292A JP 35511292 A JP35511292 A JP 35511292A JP 2802467 B2 JP2802467 B2 JP 2802467B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロ―トの外表面で弁口
を開閉するフロ―ト弁に関し、特に弁口閉止時に弁口を
確実に閉止することのできるものに関する。フロ―ト弁
は、蒸気配管系で蒸気が凝縮して生じた復水を系外に排
出するスチ―ムトラップや、圧縮空気配管系で発生した
凝縮水を排出するエア―トラップ等として使用される。
を開閉するフロ―ト弁に関し、特に弁口閉止時に弁口を
確実に閉止することのできるものに関する。フロ―ト弁
は、蒸気配管系で蒸気が凝縮して生じた復水を系外に排
出するスチ―ムトラップや、圧縮空気配管系で発生した
凝縮水を排出するエア―トラップ等として使用される。
【0002】
【従来の技術】従来のフロ―ト弁としては、例えば実公
昭63−12318号公報に示されたものがある。これ
は、弁室内にフロ―トを自由状態で配置し、フロ―トの
外表面で弁口を開閉するようにして、弁室内壁に弁口軸
と平行に二条のフロ―ト座を形成したものである。二条
のフロ―ト座を形成したことにより、フロ―トが変位し
フロ―ト座に着座して弁口を閉止する場合に、確実に閉
止することができるものである。
昭63−12318号公報に示されたものがある。これ
は、弁室内にフロ―トを自由状態で配置し、フロ―トの
外表面で弁口を開閉するようにして、弁室内壁に弁口軸
と平行に二条のフロ―ト座を形成したものである。二条
のフロ―ト座を形成したことにより、フロ―トが変位し
フロ―ト座に着座して弁口を閉止する場合に、確実に閉
止することができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフロ―ト弁
では、特に弁口前後の圧力差が大きい場合に、フロ―ト
の外表面で弁口を確実に閉止することができなくなる問
題があった。これは弁口前後の圧力差が大きい場合は、
フロ―トが変位してフロ―ト座と弁口とに近付いた時
に、フロ―トが弁口側に圧力差により吸引されてしまう
ために、弁口と二条のフロ―ト座とに同時に着座するこ
とができない場合が生じて、弁口と一方のフロ―ト座と
に着座して他方のフロ―ト座には着座することができな
くなりフロ―トが本来の閉止位置からはずれた状態で着
座することとなって弁口を確実に閉止することができな
くなるのである。
では、特に弁口前後の圧力差が大きい場合に、フロ―ト
の外表面で弁口を確実に閉止することができなくなる問
題があった。これは弁口前後の圧力差が大きい場合は、
フロ―トが変位してフロ―ト座と弁口とに近付いた時
に、フロ―トが弁口側に圧力差により吸引されてしまう
ために、弁口と二条のフロ―ト座とに同時に着座するこ
とができない場合が生じて、弁口と一方のフロ―ト座と
に着座して他方のフロ―ト座には着座することができな
くなりフロ―トが本来の閉止位置からはずれた状態で着
座することとなって弁口を確実に閉止することができな
くなるのである。
【0004】従って本発明の技術的課題は、弁口前後の
圧力差が大きい場合であっても、フロ―トが本来の閉止
位置からはずれることなく弁口を確実に閉止することの
できるフロ―ト弁を得ることである。
圧力差が大きい場合であっても、フロ―トが本来の閉止
位置からはずれることなく弁口を確実に閉止することの
できるフロ―ト弁を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シング
で入口と弁室と出口を形成し、該弁室と出口を連通する
弁口を設けて、該弁口をフロ―トの外表面で開閉すると
共にフロ―ト座を弁室内に設けたものにおいて、フロ―
ト内に複数の球状磁性体を反発し合うように自由状態で
配置したものである。
するために講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シング
で入口と弁室と出口を形成し、該弁室と出口を連通する
弁口を設けて、該弁口をフロ―トの外表面で開閉すると
共にフロ―ト座を弁室内に設けたものにおいて、フロ―
ト内に複数の球状磁性体を反発し合うように自由状態で
配置したものである。
【0006】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
フロ―ト内に複数の球状磁性体をそれぞれが反発し合う
ように自由状態で配置したことにより、フロ―トが変位
してフロ―ト座及び弁口に近付く場合に、フロ―トの揺
動に応じて球状磁性体がフロ―ト内で変位する。球状磁
性体はそれぞれの磁力が反発し合うことにより、フロ―
トの揺動に応じた変位とこの反発磁力の変位とが合成さ
れた変位に応じてフロ―トの重心位置も変化する。フロ
―トの外表面が弁口に吸引され一方のフロ―ト座のみに
着座しても、フロ―トの重心位置が変化することによ
り、フロ―トは弁口と一方のフロ―ト座に着座したまま
で他方のフロ―ト座にも着座して、本来のフロ―トの閉
止位置にもどることができ、弁口を確実に閉止すること
ができる。
フロ―ト内に複数の球状磁性体をそれぞれが反発し合う
ように自由状態で配置したことにより、フロ―トが変位
してフロ―ト座及び弁口に近付く場合に、フロ―トの揺
動に応じて球状磁性体がフロ―ト内で変位する。球状磁
性体はそれぞれの磁力が反発し合うことにより、フロ―
トの揺動に応じた変位とこの反発磁力の変位とが合成さ
れた変位に応じてフロ―トの重心位置も変化する。フロ
―トの外表面が弁口に吸引され一方のフロ―ト座のみに
着座しても、フロ―トの重心位置が変化することによ
り、フロ―トは弁口と一方のフロ―ト座に着座したまま
で他方のフロ―ト座にも着座して、本来のフロ―トの閉
止位置にもどることができ、弁口を確実に閉止すること
ができる。
【0007】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本実施例は、中空のフロ―トを用
いたフロ―ト式スチ―ムトラップの例を示す。 本体
1,2と内壁3とをそれぞれ溶接で組み合わせて弁室4
を形成し、本体1,2にそれぞれ入口部材5と出口部材
6を同じく溶接で取り付けて弁ケ―シングを構成する。
入口部材5と出口部材6には配管接続用の雌ねじ部7,
8を形成する。弁室4は雌ねじ部7により図示しない蒸
気配管系と連通する。弁室4の下方の内壁3に弁座9を
取り付ける。弁座9には貫通した弁口10を設けて弁室
4と出口側の雌ねじ部8とを連通する。弁室4内に中空
のフロ―ト11を自由状態で配置する。フロ―ト11の
外表面が弁口10の端部と当接する。フロ―ト11内の
中空部に2個の球状磁性体12,13を自由状態で配置
する。球状磁性体12,13は、図1に自由位置を示す
ように相方の間に隙間14を生じるように、それぞれが
反発し合うように着磁させておく。フロ―ト11の下部
には、弁口10の軸と平行にフロ―ト座15を取り付け
る。図示のフロ―ト座15は紙面フロ―ト11の奥下方
に位置し、図示はしていないが紙面フロ―ト11の手前
に同様のフロ―ト座を設けて二条のフロ―ト座とする。
従って、図1に示すようにフロ―ト11が最も下部に位
置する場合は、フロ―ト11の外表面は弁口10の端部
と二条のフロ―ト座との合計3点で支持されることとな
る。符号20は弁室4内に流入する流体中の異物を捕獲
する多孔状のスクリ―ンである。
明する(図1参照)。本実施例は、中空のフロ―トを用
いたフロ―ト式スチ―ムトラップの例を示す。 本体
1,2と内壁3とをそれぞれ溶接で組み合わせて弁室4
を形成し、本体1,2にそれぞれ入口部材5と出口部材
6を同じく溶接で取り付けて弁ケ―シングを構成する。
入口部材5と出口部材6には配管接続用の雌ねじ部7,
8を形成する。弁室4は雌ねじ部7により図示しない蒸
気配管系と連通する。弁室4の下方の内壁3に弁座9を
取り付ける。弁座9には貫通した弁口10を設けて弁室
4と出口側の雌ねじ部8とを連通する。弁室4内に中空
のフロ―ト11を自由状態で配置する。フロ―ト11の
外表面が弁口10の端部と当接する。フロ―ト11内の
中空部に2個の球状磁性体12,13を自由状態で配置
する。球状磁性体12,13は、図1に自由位置を示す
ように相方の間に隙間14を生じるように、それぞれが
反発し合うように着磁させておく。フロ―ト11の下部
には、弁口10の軸と平行にフロ―ト座15を取り付け
る。図示のフロ―ト座15は紙面フロ―ト11の奥下方
に位置し、図示はしていないが紙面フロ―ト11の手前
に同様のフロ―ト座を設けて二条のフロ―ト座とする。
従って、図1に示すようにフロ―ト11が最も下部に位
置する場合は、フロ―ト11の外表面は弁口10の端部
と二条のフロ―ト座との合計3点で支持されることとな
る。符号20は弁室4内に流入する流体中の異物を捕獲
する多孔状のスクリ―ンである。
【0008】本実施例においては、2個の球状磁性体1
2,13を配置した例を示したが、球状磁性体は2個で
なくとも3個でも4個等の多数個であっても良い。
2,13を配置した例を示したが、球状磁性体は2個で
なくとも3個でも4個等の多数個であっても良い。
【0009】次に作用を説明する。図示していない蒸気
配管系で生じた復水と蒸気の混合流体は、入口側の雌ね
じ部7から弁室4内に流入する。弁室4内に復水が溜る
とフロ―ト11がその浮力により浮き上がり弁口10を
開口し、復水を出口側の雌ねじ部8を介して系外に排出
する。弁室4内の復水が排出されるとフロ―ト11が降
下して弁口10を閉口すると共に二条のフロ―ト座15
に着座することにより、蒸気の出口側への排出は防止さ
れる。
配管系で生じた復水と蒸気の混合流体は、入口側の雌ね
じ部7から弁室4内に流入する。弁室4内に復水が溜る
とフロ―ト11がその浮力により浮き上がり弁口10を
開口し、復水を出口側の雌ねじ部8を介して系外に排出
する。弁室4内の復水が排出されるとフロ―ト11が降
下して弁口10を閉口すると共に二条のフロ―ト座15
に着座することにより、蒸気の出口側への排出は防止さ
れる。
【0010】フロ―ト11が浮上位置から弁口10とフ
ロ―ト座15とに降下する場合、弁室4内の水面は流入
してくる復水によって波立った状態となり、フロ―ト1
1もそれに応じて揺動する。フロ―ト11が揺動すると
内部の球状磁性体2,13も同様に変位すると共に、球
状磁性体12,13の反発磁力により更に変則的に変位
する。入口側と出口側の圧力差が大きく従って弁口10
前後の圧力差が大きい場合、フロ―ト11が降下してく
ると、フロ―ト11は弁口10側にその圧力差に応じて
吸引される。この場合にもフロ―ト11は揺動して内部
の球状磁性体12,13は変位する。フロ―ト11が、
二条のフロ―ト座の内一方のフロ―ト座15と弁口10
とに着座して、本来の着座位置でない場合であっても、
球状磁性体12,13が変位してフロ―ト11の重心位
置が変化することにより、即ち、球状磁性体12,13
が紙面フロ―ト11の手前側に変位すると、フロ―ト1
1は二条のフロ―ト座の両方に着座して本来の着座位置
にもどることができ、弁口10を確実に閉止することが
できる。
ロ―ト座15とに降下する場合、弁室4内の水面は流入
してくる復水によって波立った状態となり、フロ―ト1
1もそれに応じて揺動する。フロ―ト11が揺動すると
内部の球状磁性体2,13も同様に変位すると共に、球
状磁性体12,13の反発磁力により更に変則的に変位
する。入口側と出口側の圧力差が大きく従って弁口10
前後の圧力差が大きい場合、フロ―ト11が降下してく
ると、フロ―ト11は弁口10側にその圧力差に応じて
吸引される。この場合にもフロ―ト11は揺動して内部
の球状磁性体12,13は変位する。フロ―ト11が、
二条のフロ―ト座の内一方のフロ―ト座15と弁口10
とに着座して、本来の着座位置でない場合であっても、
球状磁性体12,13が変位してフロ―ト11の重心位
置が変化することにより、即ち、球状磁性体12,13
が紙面フロ―ト11の手前側に変位すると、フロ―ト1
1は二条のフロ―ト座の両方に着座して本来の着座位置
にもどることができ、弁口10を確実に閉止することが
できる。
【0011】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、フロ―トの変位に応じてフ
ロ―ト内の球状磁性体が変位してフロ―トの重心位置が
変化することにより、一旦着座した位置からこの重心位
置の変化によって他の着座位置すなわち本来のフロ―ト
の着座位置にもどることができ、弁口を確実に閉止する
ことができる。
記のように本発明によれば、フロ―トの変位に応じてフ
ロ―ト内の球状磁性体が変位してフロ―トの重心位置が
変化することにより、一旦着座した位置からこの重心位
置の変化によって他の着座位置すなわち本来のフロ―ト
の着座位置にもどることができ、弁口を確実に閉止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロ―ト弁の実施例の断面図である。
1,2 本体 3 内壁 4 弁室 5 入口部材 6 出口部材 9 弁座 10 弁口 11 フロ―ト 12,13 球状磁性体 14 隙間 15 フロ―ト座
Claims (1)
- 【請求項1】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
し、該弁室と出口を連通する弁口を設けて、該弁口をフ
ロ―トの外表面で開閉すると共にフロ―ト座を弁室内に
設けたものにおいて、フロ―ト内に複数の球状磁性体を
反発し合うように自由状態で配置したフロ―ト弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35511292A JP2802467B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | フロ―ト弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35511292A JP2802467B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | フロ―ト弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06185661A JPH06185661A (ja) | 1994-07-08 |
JP2802467B2 true JP2802467B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=18442009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35511292A Expired - Fee Related JP2802467B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | フロ―ト弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802467B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101651566B1 (ko) * | 2016-03-21 | 2016-08-26 | 디에스중공업(주) | 중량물 이동용 차량의 모서리 부위 충돌완화장치 |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP35511292A patent/JP2802467B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06185661A (ja) | 1994-07-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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