JP2895520B2 - 溶融還元炉への炭材供給方法及び炭材供給装置 - Google Patents
溶融還元炉への炭材供給方法及び炭材供給装置Info
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- JP2895520B2 JP2895520B2 JP24773289A JP24773289A JP2895520B2 JP 2895520 B2 JP2895520 B2 JP 2895520B2 JP 24773289 A JP24773289 A JP 24773289A JP 24773289 A JP24773289 A JP 24773289A JP 2895520 B2 JP2895520 B2 JP 2895520B2
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- reduction furnace
- furnace
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄鉱石のような粉鉱を循環流動還元炉によ
って予備還元したのち溶融還元して溶融鉄を得る溶融還
元炉への炭材供給方法及び炭材供給装置に関する。
って予備還元したのち溶融還元して溶融鉄を得る溶融還
元炉への炭材供給方法及び炭材供給装置に関する。
鉄鉱石のような粉鉱を循環流動予備還元炉で予備還元
し、この予備還元炉から供給された半還元鉱石を、例え
ば鉄浴中の炭素とスラグ中の炭材で還元精錬すると同時
に上吹酸素により二次燃焼を行って溶融還元すること自
体は、例えば特開昭62-192513号公報に開示されている
ように本願の出願前から公知である。
し、この予備還元炉から供給された半還元鉱石を、例え
ば鉄浴中の炭素とスラグ中の炭材で還元精錬すると同時
に上吹酸素により二次燃焼を行って溶融還元すること自
体は、例えば特開昭62-192513号公報に開示されている
ように本願の出願前から公知である。
かかる溶融還元による製鉄は、従来の高炉による製鉄
と比較して、付帯設備が小設備で済む、使用原料の制約
が少ない等の利点があり、とくに、吹錬時に炭材として
通常の石炭あるいは予備還元流動炉で得たチャーを使用
できるという有利さがある。
と比較して、付帯設備が小設備で済む、使用原料の制約
が少ない等の利点があり、とくに、吹錬時に炭材として
通常の石炭あるいは予備還元流動炉で得たチャーを使用
できるという有利さがある。
ところが、雑誌「材料とプロセス」(CAMP-ISIJ)Vo
l.2(1989)161頁にも記載されているように、同一吹錬
条件の下では、石炭中の揮発分が多い場合には二次燃焼
性と着熱特性に好ましくない影響を与える。
l.2(1989)161頁にも記載されているように、同一吹錬
条件の下では、石炭中の揮発分が多い場合には二次燃焼
性と着熱特性に好ましくない影響を与える。
本発明において解決すべき課題は、このように溶融還
元炉において好ましくないとされている揮発分の高い石
炭を使用しても、溶融還元に際して二次燃焼性と着熱特
性に悪影響を与えない手段を見出すことにある。
元炉において好ましくないとされている揮発分の高い石
炭を使用しても、溶融還元に際して二次燃焼性と着熱特
性に悪影響を与えない手段を見出すことにある。
本発明は上記課題を解決するために、溶融還元炉上部
に、外気に対してシールドされた炭材供給管を設け、炉
内の高温雰囲気下で炭材を間接加熱して炭材中の揮発分
を炉外へ排出すると共に、揮発分を低減した炭材を炉内
に投入することを特徴とする溶融還元炉への炭材供給方
法である。
に、外気に対してシールドされた炭材供給管を設け、炉
内の高温雰囲気下で炭材を間接加熱して炭材中の揮発分
を炉外へ排出すると共に、揮発分を低減した炭材を炉内
に投入することを特徴とする溶融還元炉への炭材供給方
法である。
また、溶融還元炉上部に設置した炭材供給管が、外気
に対してシールドされた螺旋状の管からなり、かつ炭材
中から発生した揮発分を系外に排出する揮発分排出口を
炭材供給管の中途に少なくとも1個所以上有することを
特徴とする溶融還元炉への炭材供給装置である。
に対してシールドされた螺旋状の管からなり、かつ炭材
中から発生した揮発分を系外に排出する揮発分排出口を
炭材供給管の中途に少なくとも1個所以上有することを
特徴とする溶融還元炉への炭材供給装置である。
ランスによって酸素を吹込む吹錬型の溶融還元炉にお
いては、ランス挿入基部の近傍は通常の石炭中の揮発分
を分離するのに最適な500〜600℃の温度である。したが
って、外気に対してシールされた炭材供給管によって溶
融還元炉への炭材供給装置を形成し、さらに、その炭材
供給装置の供給管の中途に揮発分導出口を形成すること
によって、還元炉内に炭材中の揮発分を低減した状態で
投入でき、その上、導出した揮発分は回収して合成用材
料のような種々の用途に使用することができる。
いては、ランス挿入基部の近傍は通常の石炭中の揮発分
を分離するのに最適な500〜600℃の温度である。したが
って、外気に対してシールされた炭材供給管によって溶
融還元炉への炭材供給装置を形成し、さらに、その炭材
供給装置の供給管の中途に揮発分導出口を形成すること
によって、還元炉内に炭材中の揮発分を低減した状態で
投入でき、その上、導出した揮発分は回収して合成用材
料のような種々の用途に使用することができる。
第1図は本発明を酸素を吹き込む吹錬型の溶融還元炉
に適用した例を示す。
に適用した例を示す。
同図において、溶融還元炉1の頂部開口を覆って形成
されたダクト2を通して吹錬用酸素ランス3が挿入さ
れ、炉内に供給された予備還元鉱石Aに炭材としての粒
状石炭Bを供給しつつ酸素吹錬が行われる。
されたダクト2を通して吹錬用酸素ランス3が挿入さ
れ、炉内に供給された予備還元鉱石Aに炭材としての粒
状石炭Bを供給しつつ酸素吹錬が行われる。
前記酸素ランス3を螺旋状に囲繞した形態で炭材供給
管4が形成されている。そして、同炭材供給管4の上方
端部には炭材供給口5が形成され、この炭材供給口5か
ら粒状石炭Bが供給される。炭材供給管4の下端部は酸
素ランス3の開口を挟んで形成された複数の投入口6か
ら還元炉1内に粒状石炭Bを投入する。また、前記螺旋
状の炭材供給管4の中間には複数箇所に揮発分導出管7
が開口している。同揮発分導出管7は前記ダクト外に接
続配管され、回収された揮発分は再利用に供される。
管4が形成されている。そして、同炭材供給管4の上方
端部には炭材供給口5が形成され、この炭材供給口5か
ら粒状石炭Bが供給される。炭材供給管4の下端部は酸
素ランス3の開口を挟んで形成された複数の投入口6か
ら還元炉1内に粒状石炭Bを投入する。また、前記螺旋
状の炭材供給管4の中間には複数箇所に揮発分導出管7
が開口している。同揮発分導出管7は前記ダクト外に接
続配管され、回収された揮発分は再利用に供される。
第2図は炭材供給管4の管内における粒状石炭Bの流
れと発生した揮発分の流れを説明するための図である。
図において実線矢印で示すように粒状石炭Bは重力によ
り管内を下方に流れ、揮発分は管内に充満し、破線矢印
に示すように一部が導出管7を通って系外に出る。
れと発生した揮発分の流れを説明するための図である。
図において実線矢印で示すように粒状石炭Bは重力によ
り管内を下方に流れ、揮発分は管内に充満し、破線矢印
に示すように一部が導出管7を通って系外に出る。
上記構造の装置において、内径5,300mm、深さ9,500mm
の酸素吹錬型の溶融還元炉1の、外径が200mmの酸素ラ
ンス3の外周に全長が6,200mmの耐火物製の炭材供給管
4を形成した。これに、揮発分35%、熱量7,500kcal、
平均径15mmの粒状石炭Bを、内部温度が1700℃、ダクト
の口部温度が1200℃の操業状態の炉内に6.94kg/Sの割合
で供給した。炭材供給管4の投入口6から投入される粒
状石炭B中の揮発分は30%に減少しており、揮発分導出
管7から0.88Nm3/sの揮発分が回収された。
の酸素吹錬型の溶融還元炉1の、外径が200mmの酸素ラ
ンス3の外周に全長が6,200mmの耐火物製の炭材供給管
4を形成した。これに、揮発分35%、熱量7,500kcal、
平均径15mmの粒状石炭Bを、内部温度が1700℃、ダクト
の口部温度が1200℃の操業状態の炉内に6.94kg/Sの割合
で供給した。炭材供給管4の投入口6から投入される粒
状石炭B中の揮発分は30%に減少しており、揮発分導出
管7から0.88Nm3/sの揮発分が回収された。
本発明によって以下の効果を奏することができる。
(1)鉄浴炉内に供給される炭材の揮発分が低下して高
二次燃焼操業が可能となる。
二次燃焼操業が可能となる。
(2)系外に取り出した揮発分が有効利用できる。
(3)炭材を浴面に近く、しかも酸素ジェット近くの巻
き込みによる下降流が生じている位置から炉内空間に開
放できるため、炭材の飛散損失を少なくすることができ
る。
き込みによる下降流が生じている位置から炉内空間に開
放できるため、炭材の飛散損失を少なくすることができ
る。
第1図は本発明を酸素吹練型の溶融還元炉に適用した実
施例を示す図であり、第2図は炭材供給管内における粒
状石炭と揮発分の流れを説明するための図である。 1:溶融還元炉、2:ダクト 3:酸素ランス、4:炭材供給管 5:炭材供給口、6:投入口 7:揮発分導出管 A:予備還元鉱石、B:粒状石炭
施例を示す図であり、第2図は炭材供給管内における粒
状石炭と揮発分の流れを説明するための図である。 1:溶融還元炉、2:ダクト 3:酸素ランス、4:炭材供給管 5:炭材供給口、6:投入口 7:揮発分導出管 A:予備還元鉱石、B:粒状石炭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−50406(JP,A) 特開 昭63−50407(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21B 11/00 - 11/10
Claims (2)
- 【請求項1】溶融還元炉上部に、外気に対してシールド
された炭材供給管を設け、炉内の高温雰囲気下で炭材を
間接加熱して炭材中の揮発分を炉外へ排出すると共に、
揮発分を低減した炭材を炉内に投入することを特徴とす
る溶融還元炉への炭材供給方法。 - 【請求項2】溶融還元炉上部に設置した炭材供給管が、
外気に対してシールドされた螺旋状の管からなり、かつ
炭材中から発生した揮発分を系外に排出する揮発分排出
口を炭材供給管の中途に少なくとも1個所以上有するこ
とを特徴とする溶融還元炉への炭材供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24773289A JP2895520B2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 溶融還元炉への炭材供給方法及び炭材供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24773289A JP2895520B2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 溶融還元炉への炭材供給方法及び炭材供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03107405A JPH03107405A (ja) | 1991-05-07 |
JP2895520B2 true JP2895520B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=17167847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24773289A Expired - Lifetime JP2895520B2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 溶融還元炉への炭材供給方法及び炭材供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2895520B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4716468B2 (ja) * | 2001-05-31 | 2011-07-06 | 株式会社イトーキ | 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫 |
-
1989
- 1989-09-22 JP JP24773289A patent/JP2895520B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03107405A (ja) | 1991-05-07 |
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