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JP2894104B2 - 車両用換気装置及びその制御方法 - Google Patents

車両用換気装置及びその制御方法

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Publication number
JP2894104B2
JP2894104B2 JP4240377A JP24037792A JP2894104B2 JP 2894104 B2 JP2894104 B2 JP 2894104B2 JP 4240377 A JP4240377 A JP 4240377A JP 24037792 A JP24037792 A JP 24037792A JP 2894104 B2 JP2894104 B2 JP 2894104B2
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JP
Japan
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air
flow path
blower
vehicle
exhaust
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JP4240377A
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JPH07172308A (ja
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治生 平川
紳一郎 石川
澄生 奥野
守成 服部
雅一 松本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to TW084216155U priority patent/TW316563U/zh
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Priority to EP93307085A priority patent/EP0593163A1/en
Priority to US08/202,467 priority patent/US5439415A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00821Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
    • B60H1/00828Ventilators, e.g. speed control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61DBODY DETAILS OR KINDS OF RAILWAY VEHICLES
    • B61D27/00Heating, cooling, ventilating, or air-conditioning
    • B61D27/0009Means for controlling or equalizing air pressure shocks in trains, e.g. when passing or crossing in tunnels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用換気装置及びそ
の制御方法に係り、特に高速でトンネル内を走行する車
両に好適な車両用換気装置及び換気装置の制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両においては、高速でトンネル内
に突入すると車両のピストン作用によりトンネル内の圧
力は大きく変動し、該車両は急激な圧力変化を受ける。
したがって、前記車外圧力変動により換気装置の給排気
用送風機の風量に不均衡が発生し、車内圧力が変動す
る。その結果、乗客に不快感を与えるといった問題があ
った。
【0003】そこで、この問題を解決するものとして、
特開平1−168560号に記載されているように車外
圧力の変化勾配および車外圧力変動の絶対値が乗客の不
快域に対応する値となった時に前記給排気用送風機の送
風特性を向上させ、かつ、流路抵抗可変手段の流路抵抗
を減少させ、通風量を増加させる換気装置が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車内圧変動の乗客に与
える不快感は、車内圧力変動の絶対値と変動勾配によっ
て決まる。よって、車外圧力変動の大きさに応じて給排
気用送風機の送風特性を向上させ、かつ、流路抵抗可変
装置の流路抵抗を減少させて送風量を増加させたとして
も、前記給排気用送風機の風量の不均衡の絶対値は送風
量増加前とあまり変わらず、不均衡風量の程度に応じて
車内圧力は変動する。一方、トンネル内の圧力変動幅は
車両の速度の二乗に比例して増大するため、車両を高速
化していくと、給排気用送風機の風量の不均衡が増大
し、その結果、車内圧力の変動幅が乗客の耳つん許容域
を超えて、乗客に不快感を与えるようになる。
【0005】本発明の第1の目的は、簡単な構成の換気
装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、車
外圧力の変化に対応して乗客の不快感を低減することに
ある。本発明の第3の目的は、空調を好適に行えるよう
にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、車外
の空気を取り入れる給気用送風機、または車内の空気を
排出する排気用送風機と、前記送風機に接続した空気流
路に設置され、流路抵抗を変化させる流路抵抗可変装置
と、前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させる制御
器と、からなる車両用換気装置において、前記流路抵抗
可変装置は、空気流路をさえぎるように設置した板であ
って、大きな開口と小さな開口とを有する絞り板と、該
絞り板に並列に設置されており、前記大きな開口と前記
小さな開口との間を移動可能であって、一方の開口を閉
鎖しているとき他方の開口を開放する塞ぎ板と、該塞ぎ
板を前記大きな開口と前記小さな開口との間で移動させ
る駆動装置と、から構成することによって達成される。
【0007】第2の目的は、車外の空気を取り入れる給
気用送風機と、車内の空気を排出する排気用送風機と、
前記給気用送風機及び排気用送風機にそれぞれ接続した
それぞれの空気流路に設置され、それぞれの流路抵抗を
変化させるそれぞれの流路抵抗可変装置と、前記流路抵
抗可変装置の流路抵抗を増大させる制御器と、からなる
車両用換気装置において、車内の圧力を検知する圧力検
知器を備え、前記制御器は、トンネルの有無を検知する
検知器がトンネルであることを指示している場合におい
て、前記給気用送風機と前記排気用送風機の回転数を増
大させるものであり、前記制御器は、前記圧力検知器の
検出値の圧力が正圧の場合に、その圧力に対応して、前
記給気用送風機の空気流路の前記流路抵抗可変装置の流
路抵抗を増大させるものであり、前記制御器は、前記圧
力検知器の検出値の圧力が正圧であって、前記圧力検知
器の検出値の圧力が前記給気用送風機の空気流路の前記
流路抵抗可変装置の流路抵抗を大きくした際の圧力より
も低い場合に、前記給気用送風機の空気流路の前記流路
抵抗可変装置の流路抵抗を大きくするとともに、前記排
気用送風機の空気流路の前記流路抵抗可変装置の流路抵
抗を減少させるものであること、によって達成される。
【0008】第3の目的は、車外の空気を取り入れる給
気用送風機と、車内の空気を排出する排気用送風機と、
トンネルにおいて前記給気用送風機と前記排気用送風機
の回転数を増大させる制御器と、からなる車両用換気装
置において、前記給気用送風機の吐出側空気流路の一部
と前記排気用送風機の吸い込み側空気流路とを連結した
バイパス流路を備えており、前記バイパス流路に開放弁
を備えており、前記制御器は、トンネル走行時であって
空調装置が冷房運転の時に開放制御指令を前記開放弁に
出力すること、によって達成される。
【0009】
【作用】前記第1の目的の構成によれば、塞ぎ板を移動
させれば大きな抵抗変化を得ることができ、構成を簡単
にできるものである。
【0010】また、車外の空気を取り入れる給気用送風
機と、車内の空気を排出する排気用送風機と、車両の進
行方向の一端側と他端側にそれぞれ向けて開口した前記
給気用送風機の吸入口と、車両の進行方向の一端側と他
端側にそれぞれ向けて開口した前記排気用送風機の吐出
口と、トンネル内において、前記進行方向の上流側に向
けて開口した吸入口と前記走行方向の上流側に向けて開
口した吐出口とをそれぞれの前記給気用送風機と前記排
気用送風機に接続する制御器と、から車両用換気装置を
構成すれば、大きな負圧が発生する場合に好適であり、
構成を簡単にできるものである。
【0011】前記第2の目的の構成によれば、大きな負
圧の場合に給気量を増大させて車内圧力を適正にできる
ものである。
【0012】前記第3の目的の構成によれば、冷房運転
時の空調負荷を低減できるものである。
【0013】また、車外の空気を取り入れる給気用送風
機と、車内の空気を排出する排気用送風機と、前記給気
用送風機及び排気用送風機にそれぞれ接続されたそれぞ
れの空気流路に設置され、それぞれの流路抵抗を変化さ
せるそれぞれの流路抵抗可変装置と、トンネルにおいて
前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させると共に、
前記給気用送風機および排気用送風機の回転数を増大さ
せる制御器と、からなる車両用換気装置の制御方法にお
いて、車両が実質的にトンネルに突入する以前に前記そ
れぞれの流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させ、次
に、前記給気用送風機の回転数および前記排気用送風機
の回転数のそれぞれを増大させれば、回転数を上昇させ
た後、流路を絞ることが無いので、空調負荷の上昇を防
止できるものである。
【0014】また、トンネルから退出する際には前記と
逆に行う。
【0015】
【実施例】以下、本発明による一実施例を図によって説
明する。図1は車両用換気装置の空気経路と構成部品を
示す系統図、図2は空調装置の空調ダクト系及び図1の
換気装置の換気ダクト系を示した車両の概略側面図、図
3は流路抵抗可変装置の破断透視図、図4から図7は流
路抵抗可変装置の絞り状態を概略的に示した図3と同じ
破断透視図、図8は給排気用送風機の送風特性と流路抵
抗可変装置の抵抗特性を示し、横軸に送風量Q,縦軸に
静圧Pを取ったグラフである。図中A1,A2,A3は前
記送風機の回転数を変えて送風特性を変えた場合の、各
特性を示す曲線である。また、R1,R2,R3,R4は前
記流路抵抗可変装置の流路抵抗を段階的に変えた場合の
抵抗特性を示す曲線である。図9は換気装置の空調装置
暖房運転時におけるフローチャート、図10は図9のフ
ローチャートの続きである。図11はトンネル内を走行
する車両の車外圧力変動を示した図で縦軸に圧力変動
を、横軸に経過時間を示す。図12は乗客が不快を感じ
る境界である耳つん許容限界直線を示し、横軸に圧力変
化幅、縦軸に圧力変化速度を示す。図13はトンネル内
での給排気用送風機の送風特性と流路抵抗可変装置の図
8とは別の抵抗特性を示した図である。図14は換気装
置の空調装置冷房運転時における制御フローチャート、
図15は図14のフローチャートの続きである。図16
はセクション通過とトンネルの有無に対して換気装置の
給排気用送風機に給電しているインバータの周波数変化
を示したタイミングチャートである。図17,図18は
図3とは別構造の流路抵抗可変装置の破断透視図及び外
観図である。図19は給排気送風機をそれぞれ個別の電
動機とインバータで運転する場合の空気経路と構成部品
を示した系統図、図20はトンネル内での給排気用送風
機の周波数変化による送風特性変化と流路抵抗可変装置
の抵抗特性を示した図である。図21はさらに別の実施
例の空気経路と構成部品を示した系統図、図22は図2
1における給気用送風機の車外空気吸入ダクト構造及び
排気用送風機の車外への吐出ダクト構造を具体的に示し
た車両の概略平面図である。
【0016】図1に示す如く、車両1に搭載された本発
明の換気装置は車外の新鮮な空気を取り入れ、空調装置
の室内ファンの吸い込み口へ空気を導く電動式の給気用
送風機2と車内の汚れた空気を取り入れ、客車下の外部
へと空気を導く電動式の排気用送風機3とそれぞれの送
風機の駆動源である両軸の電動機4と、電動機4に電力
を供給し、運転周波数を変化させるインバータ5、両送
風機の空気流路の外部口に設けた流路抵抗可変装置6,
7及び給気用送風機2の吐出口と、排気用送風機3の吸
い込み口を連通させるバイパス回路に設けた開放弁8
と、トンネルの有無を検知するトンネル検知器9と、車
内圧を検知する車内圧検知器10と、空調装置の運転状
態(冷房運転か暖房運転)を検知する空調装置運転状態
検知器11と、換気装置への給電圧の低下を検知する低
電圧リレー12と、前記四つの検知器の結果を入力し
て、インバータ5と流路抵抗可変装置6,7及び開放弁
8へ制御指令を出力する制御器13から構成されてい
る。
【0017】空気の流れは図2に示す通りである。本図
では、換気装置と空調装置は車両の床下に搭載されてい
る。これは、高速車両は走行中の空気抵抗を減少させる
目的と、車両の低重心化を図るため車高を低くする必要
から空調装置等の機器類を床下に取り付けるようにした
ためである。よって、屋根上あるいは車内に搭載可能な
電車については、この限りではない。図2で、グリル5
0を介して車両1の妻側から吸入された車外の新鮮な空
気は、換気給気ダクト51を通って流路抵抗可変装置6
に導かれ、給気用送風機2から空調装置の室内機器室に
送風される。リターンダクト52により吸い込まれた車
内の汚れた空気は上記した車外の新鮮な空気と混合され
て、空調装置の室内熱交換器60を通り、室内送風機6
1により空調給気ダクト53を介して車内に供給され
る。車内の汚れた空気の一部は排気用送風機3により、
換気排気ダクト54と流路抵抗可変装置7を通って床下
から車外へ排出される。また、給気用送風機2の吐出部
は換気排気ダクト54に開放弁8を介して連結されてい
る。
【0018】流路抵抗可変装置6,7は図3に示すよう
にそれぞれの送風機に対して外部の方へ向けて取り付け
た長方形断面の鋼ダクトの一部に形成されている。該ダ
クト部分には上流側の開口101と下流側の開口102
がある。該上流側の開口101に近い位置に、金属製の
偏流板20がダクトの通風路をおよそ半分塞ぐ形でダク
トに固定されている。下流側の二枚の絞り板21a,2
1bは、ダクト面積の全体を占め、ダクトを横切る方向
に空気を通す大小二つの開口部があいており、通常どち
らか一つは塞ぎ板22a,22bで閉じられている。塞
ぎ板22a,22bはガイド23a,23bに案内され
てダクトを横切るように往復動し、大小二つの開口部の
うち、どちらか一つを常に塞いでいる。
【0019】塞ぎ板22a,22bの往復動作は駆動装
置の空気シリンダ24a,24bの伸縮動作で行い、空
気シリンダ24a,24bは絞り板の小さい開口部側に
ブラケット25a,25bを介して取付けられている。
空気シリンダ24a,24bのロッドは、空気シリンダ
が伸びた時、絞り板21a,21bの大開口部を閉じる
よう塞ぎ板22a,22bの突き出したラグ26a,2
6bへ固定されている。ダクト内の空気の流れ方向にお
いて、上流側から、絞り板21a,21b、塞ぎ板22
a,22b、空気シリンダ24a,24bがある。
【0020】ここで流路抵抗可変装置6,7の操作をい
くつかの操作例について説明する。第一に、空調装置が
暖房運転下にあって、車体外部の圧力が内部のそれより
かなり高いところまで上がった状況を考えてみる。給気
用送風機2を通る空気の流量は増加し、排気用送風機3
を通る空気の流量は減少する。その結果、車内の圧力は
上昇し、車内圧検知器10によって検出された車内圧力
は制御器13に入力される。制御器13では、車内圧力
の上昇程度に応じて段階的に前記流路抵抗可変装置6,
7の抵抗特性を選択する。つまり、図4から図7に示す
ように、二枚の絞り板21a,21bの大小の開口部を
適宜選ぶことによって、四つの抵抗特性を選択すること
ができる。トンネル外では塞ぎ板22a,22bの両方
が小さい開口部を塞ぎ、大きい開口部が開いている図4
に示す状態にあり、列車がトンネル内に入る手前でイン
バータ5により送風機の送風特性を向上させると共に、
絞り板の開口部の状態を塞ぎ板22aは小開口部を塞
ぎ、塞ぎ板22bは大開口部を塞いだ図5の状態にす
る。この状態からさらに給気側の風量を絞る必要がある
場合は、塞ぎ板22aは大開口部を塞ぎ、塞ぎ板22b
は小開口部を塞いだ図6の状態、さらには塞ぎ板22
a,22bの両方が大開口部を塞いだ図7の状態に空気
シリンダ24a,24bを動作させてもっていく。この
結果、車外圧力が正圧側に変化したことにより減少した
排気風量と流路抵抗可変装置により風量を絞った給気風
量との差が小さくなり、また、給気の絞り度の方が大き
い場合には排気風量の方が多くなり、車内圧力の急激な
上昇は止まり、ゆるやかな上昇になったり、あるいは下
降に転じて徐々に大気圧程度まで回復してくる。
【0021】次に、車体外部の圧力が内部のそれよりか
なり低いところまで下がった状況を考えてみる。給気用
送風機2を通る空気の流量は減少し、排気用送風機3を
通る空気の流量は増加する。その結果、車内の圧力は下
降するため、排気側の風量を絞る必要がある。よって、
排気側の流路抵抗可変装置7の流路抵抗を増加させるた
め図6さらには図7の状態に空気シリンダ24a,24
bを動作させてもっていく。この結果、給気風量と排気
風量の差が小さくなり、また場合によっては給気風量の
方が多くなり、車内圧力の急激な下降は止まり、ゆるや
かな下降となったり、あるいは上昇に転じて徐々に大気
圧程度まで回復してくる。
【0022】流路抵抗可変装置の絞り状態と抵抗特性の
関係は図8に示す通りである。流路抵抗可変装置の絞り
状態は、明かり区間(トンネルの外をいう。)では最も
通風抵抗が小さい抵抗曲線R1の状態、すなわち、図4
の全開状態にある。抵抗曲線R2は図4の全開状態か
ら、かなり通風抵抗を増大させた図5の状態で、トンネ
ル内に突入する時、インバータで送風機の運転周波数を
上昇させた場合は、風量を定格風量Q1に保つため最初
この状態にする。抵抗曲線R3,R4は、図5の状態から
さらに通風抵抗を増大させた場合の抵抗曲線で、トンネ
ル内の圧力変動により給排気量の不均衡が生じて、車内
圧力が変化する場合に圧力変化を抑制するために設けて
いる。図6,図7の絞り状態がそれぞれ抵抗曲線R3
4に対応している。送風特性A1は明かり区間での送風
特性、送風特性A2はトンネル区間での送風特性であ
る。また、送風特性A3は列車がセクションを通過し
て、空調装置の運転を停止させた時の送風特性である。
すなわち、A1は給気用送風機2と排気用送風機3を標
準周波数(例えば、60Hz)で運転した場合の送風特
性、A2は両送風機2,3を高周波数(例えば、90H
z)で運転した場合の送風特性、A3は両送風機2,3
を低周波数(例えば、30Hz)で運転した場合の送風
特性である。
【0023】図9、図10により空調装置暖房運転時の
換気装置の制御フローについて説明する。トンネル検知
器9によりトンネルの有無を検知し、トンネルが無い場
合は給排気用送風機2,3の送風特性は図8に示す通常
の圧力の低い特性であるA1特性であり、給排気の流路
抵抗可変装置の流路抵抗はR1となる。この時のバラン
ス風量は定格風量であるQ1である。ここまでが図9の
F1からF5に示すフローである。
【0024】トンネル有りの条件の場合は、給排気用送
風機2,3の送風特性をインバータ5により向上させ
て、送風特性A2とする。次に、車内圧Piを検知し、
Piの値によって、給排気の流路抵抗可変装置6,7の
流路抵抗を決定するが、トンネル突入前であるから車内
圧はほぼ大気圧と同じであり、車内圧が正負どちらでも
50mmH2O以内であるから給排気の流路抵抗可変装
置6,7の絞り板21a,21bの開口部の状態は図5
の状態となり、流路抵抗は図8のR2となる。この時の
給排気用送風機2,3の風量はほぼ定格風量Q1であ
る。この状態で車両がトンネルに突入すると、例えば図
11に示すように、車外圧力が変動する。このため給排
気用送風機2,3の風量に不均衡が発生し、風量差に応
じて車内圧が変化する。この結果、車内圧が例えば正圧
側に50mmH2Oを超えて変化した場合は給気の流路
抵抗をR3に切替え、給気風量を絞る。それでもさらに
車内圧が上昇して100mmH2Oを超えると、給気の
流路抵抗をR4に切替えて、さらに給気風量を絞る。最
後に、車内圧力が150mmH2Oを超えると排気の流
路抵抗をトンネル外での流路抵抗R1に切替え、排気側
の風量を増加させ、給気風量よりも排気風量を多くし
て、車内圧力を低下させる。つまり列車が受ける最も大
きい車外圧力下で、流路抵抗を最大にして風量を絞った
時の給気風量よりも、流路抵抗を最小にして風量を増や
した時の排気風量が多くなるように流路抵抗R4を決定
している。ここまでのフローがF6からF19に示すフ
ローである。
【0025】ここで、上記50mmH2O,100mm
2O,150mmH2Oの数値は車内圧力変化幅を乗客
が不快を感じない程度に抑制するための制御定数であ
り、車内圧力変化幅をどの程度に抑えるかで変わる。一
般に、乗客が不快と感じる境界は、経験的に求めた図1
2の耳つん許容限界直線で与えられている。この線図か
ら、車内圧力変化幅を最大150mmH2O程度以下に
抑えれば、圧力変化速度も許容値内に収まることが、経
験的に分かっており、車内圧力の制御目標値は±150
mmH2O以内を一応の目安としている。しかし、車内
圧力変化幅をさらに低く抑えたい場合は、上記制御定数
をさらに小さく設定してもよい。
【0026】反対に、車内圧が負圧側に変化する場合は
F20からF30に示すように、排気側の流路抵抗を増
やしていき、−150mmH2Oより低くなった場合は
給気側の流路抵抗をR1に低下させ、排気風量よりも給
気風量を多くして、車内圧力を上昇させる。
【0027】給排気用送風機の送風特性と給排気の流路
抵抗可変装置の流路抵抗が決定された後、制御器13か
らインバータ5の周波数指令端子及び流路抵抗可変装置
6,7の空気シリンダ24a,24bの伸縮動作を切替
える制御弁に制御信号を出力する。この時、図10に示
すようにトンネルの有無により給排気用送風機の送風特
性を向上させる必要がある場合は、流路抵抗可変装置
6,7への制御出力を先に行い、流路抵抗変化に要する
時間だけタイマにより待って、その後インバータ5への
制御出力を行い、モータ4への給電周波数を変換させ
る。送風特性を下降させる場合は上記の逆の順序で制御
指令出力を行う。これは、例えば送風特性を向上させる
場合、インバータ4の周波数を先に変化させると風量が
増加し、空調装置の冷房あるいは暖房負荷が増えて、客
室の温度が急変するのを未然に防止するために行う。F
33,F36,F42のタイマには流路抵抗可変装置
6,7の流路抵抗を変化させるのに要する時間が、また
F38,F40のタイマにはモータへの給電周波数を変
化させるのに要する時間がそれぞれ設定されている。こ
こまでが、F31からF42に示すフローである。
【0028】ここで、流路抵抗可変装置6,7の抵抗特
性を図13に示すように給気側と排気側とで変えて設定
してもよい。つまり、列車がトンネル内で受ける車外圧
力変動は、図11に示すように正圧側は負圧側に比べて
小さく、しかも僅かな時間で負圧側が大部分の時間を占
めることから、給気側は風量を増加させる方向の抵抗曲
線R3´,R4´へ、排気側は風量を減少させる方向であ
るR3,R4に流路抵抗可変装置6,7の抵抗特性を限定
して設定しておく。この様に、給気側の流路抵抗可変装
置6は風量を増加させる側への絞り変化、排気側の流路
抵抗可変装置7は風量は減少させる側への絞り変化に固
定させることで、給排気風量の不均衡をさらに多段階に
調節することができる。つまり、図8では、トンネル内
で車外圧力が負圧側に変化した時の絞り度変化数はR2
を基準に、排気側の流路抵抗可変装置7がR3,R4への
絞り動作2段階と、給気側の流路抵抗可変装置6がR1
への開き動作1段階、合計3段階であるのに対し、図1
3では、排気側の流路抵抗可変装置7がR3,R4への絞
り動作2段階と、給気側の流路抵抗可変装置6がR
3´,R4´,R1への開き動作3段階、合計5段階であ
り、風量制御段数が増えた分だけ、さらにきめ細かい車
内圧力制御が可能となる。
【0029】図14、図15に示す空調装置冷房運転時
の換気装置の制御フローは、基本的には図9、図10に
示す空調装置暖房運転時の換気装置の制御フローと同じ
であるから、詳細な説明は省略し、異なる点だけを図8
により説明する。空調装置の冷房運転時に給排気用送風
機2,3の送風特性をA2に向上させて、風量を定格風
量に合わせるため流路抵抗可変装置6,7の抵抗特性を
2にして風量を絞ると送風機の吐出静圧が上昇し、吐
出空気の温度が上がる。この結果、空調装置の冷房熱負
荷が増大するため空調装置の能力向上が必要となり、装
置の大型化を招く。そこで、給排気用送風機6,7の送
風特性をA2に向上させる場合、流路抵抗可変装置の抵
抗特性はR1のままとし、風量調節には図1と図2に示
す開放弁8を開いて、給気風量の一部(風量Q2と風量
1との差)を排気側にバイパスさせるようにしてい
る。このように制御することで、吐出空気の温度上昇を
大幅に抑制することができ、空調装置の能力向上を図る
必要がない。
【0030】換気用インバータの制御方法を図16によ
り、より詳細に説明する。インバータ5の給排気用送風
機2,3への出力周波数は通常のトンネル外走行中は例
えば60Hz一定周波数であり、トンネル内は送風特性
を向上させるため90Hzと高くする。列車が架線に電
力を供給している変電所の切替区間であるセクションを
通過すると、架線電圧からの列車への給電が瞬間的に途
絶える。空調装置は圧縮機を保護するため、この瞬間的
な停電を低電圧リレーで検出して、圧縮機をサイクルの
高低圧がバランスする時間(通常20秒程度)だけ停止
させている。この間、車内の冷房は行なわないため、車
内の温度は上昇し、乗客に不快感を与える。よって、セ
クション通過による空調装置の停止時には換気による熱
負荷を軽減させた方がよく、換気用インバータの周波数
を例えば30Hzに落して、換気風量を図8に示すQ3
に減少させる。但し、トンネル内では低電圧リレーが動
作しても、インバータは常に高周波数運転である。架線
の瞬間的な停電を検出する低電圧リレーは空調装置に内
蔵されているため、空調装置の運転を制御している制御
器と換気装置を制御する制御器を一台の制御器で構成し
て部品の共用化を図ってもよい。
【0031】流路抵抗可変装置の別構造を図17,図1
8により説明する。図17の流路抵抗可変装置は大小二
つの開口部を有した絞り板31a,31bの開口部の選
択を塞ぎ板32a,32bで適宜選択させるのは図3と
同じ方式であるが、塞ぎ板32a,32bの駆動機構が
異なっていて、図3の方式が空気シリンダによる直動形
であるのに対し、図17の方式は回転式アクチュエータ
による回転動作形である。管路の長手方向にスペース的
に余裕がある場合は本構造を採用した方がよい。 ま
た、図18は管路の中に平板形の羽40を取付けた回転
式電動機41を設け、電動機の回転数をインバータで変
化させることで通風抵抗を変化させるもので(羽の回転
数が速い程、通風抵抗大)、インバータの周波数変換時
間と電動機の追従性が車内圧力変化に対して十分速い場
合には有効である。
【0032】図19は本発明の別の実施例であり、給気
用送風機2と排気用送風機3にそれぞれ個別に電動機
(図示せず)が付いており、それぞれの電動機がインバ
ータ5a,5bで周波数制御される場合である。このよ
うな構成の場合は、上記した流路抵抗可変装置6,7で
給排気風量を制御して、車内圧力の変化を緩和させる方
法の他に、図20に示すインバータの周波数変化で給排
気風量を制御して、車内圧力の変化を一定範囲内に抑え
ることもできる。つまり、トンネル内で車外圧力が負圧
側に大きく変動した場合を想定すると、給気用送風機2
の風量は減少し、排気用送風機3の風量は増加するから
車内圧力は負圧側に変化する。よって、車内圧力Piの
検知結果に応じて、給気側は周波数を高くする方へ、例
えば送風特性をA2からA5にする。また、排気側は周
波数を落とす方へ、例えばA2からA4にする。この
時、抵抗特性はR2に固定であるから、給気風量が排気
風量よりも多くなって、車内圧力は大気圧まで徐々に回
復してくる。
【0033】図21はさらに本発明の別の実施例であ
り、図22に示すように、換気給気ダクト51の吸入口
と換気排気ダクト54の吐出口を車両の床下の両側面と
し、それぞれ走行風に対して対向する上流側と対向しな
い下流側の2個所に空気取り入れ口または空気吐き出し
口を設け、それぞれのダクト中に締切弁70,71,7
2,73を設けた構造としている。本実施例はトンネル
内の圧力変動が正圧に対して負圧の方が大きく、負圧は
正圧の約2倍になることに着目した構造である。図1の
構成に列車の進行方向検知器14、車外圧力検知器1
5、締切弁70,71,72,73を追加して構成す
る。その他の構成及びインバータ5及び流路抵抗可変装
置6,7の制御方法等は前記した実施例と全く同じであ
る。
【0034】列車の進行方向が図22に示すように紙面
に対して左方向の場合でトンネル内の車外圧力が負圧側
に大きく変動し、基準値を超えた場合、締切弁71と7
3を開け、締切弁70と72を閉じる。そうすると、給
気用送風機2の吸込口には走行風の動圧が作用し、送風
機の送風特性に影響を与える吸入口の圧力変動の大きさ
が小さくなり、給気風量の減少が大幅に緩和される。ま
た、排気用送風機3の吐出口にも走行風の動圧が作用
し、圧力変動の大きさが小さくなるため排気風量の増加
も大幅に緩和される。この結果、給気と排気の風量不均
衡が小さくなり、車内圧力の負圧側への変化は大幅に抑
制され、乗客に不快感を与えることがない。よって、快
適性の面での乗客へのサービス向上が図れる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成の換気装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用換気装置の一実施例の空気
経路と構成部品を示す系統図である。
【図2】空調装置の空調ダクト系及び図1の換気装置の
換気ダクト系を示した車両の概略側面図である。
【図3】流路抵抗可変装置の破断透視図である。
【図4】流路抵抗可変装置の絞り全開状態を概略的に示
した図3と同じ破断透視図である。
【図5】流路抵抗可変装置の絞り度小状態を概略的に示
した図3と同じ破断透視図である。
【図6】流路抵抗可変装置の絞り度中状態を概略的に示
した図3と同じ破断透視図である。
【図7】流路抵抗可変装置の絞り度大状態を概略的に示
した図3と同じ破断透視図である。
【図8】給排気用送風機の送風特性と流路抵抗可変装置
の抵抗特性を示した図である。
【図9】本発明による車両用換気装置の空調装置暖房運
転時における制御フローチャートである。
【図10】本発明による車両用換気装置の空調装置暖房
運転時における制御フローチャートで、図9のフローチ
ャートの続きである。
【図11】車両のトンネル内での車外圧力変動を示した
実測図である。
【図12】乗客が感じる耳つんの許容限界線図である。
【図13】トンネル内での給排気用送風機の送風特性と
流路抵抗可変装置の図8とは別の抵抗特性を示した図で
ある。
【図14】本発明による車両用換気装置の空調装置冷房
運転時における制御フローチャートである。
【図15】本発明による車両用換気装置の空調装置冷房
運転時における制御フローチャートで、図14のフロー
チャートの続きである。
【図16】本発明による車両用換気装置のインバータの
タイミングチャートである。
【図17】流路抵抗可変装置の別構造の破断透視図であ
る。
【図18】流路抵抗可変装置の別構造の外観図である。
【図19】本発明による車両用換気装置の別の実施例の
空気経路と構成部品を示す系統図である。
【図20】トンネル内での給排気用送風機の周波数変化
による送風特性変化と流路抵抗可変装置の抵抗特性を示
した図である。
【図21】本発明による車両用換気装置のさらに別の実
施例の空気経路と構成部品を示す系統図である。
【図22】図21に示す車両用換気装置の給気口及び排
気口構造を示した車両の概略平面図である。
【符号の説明】
5…インバータ、6,7…流路抵抗可変装置、8…開放
弁、9…トンネル検知器、10…車内圧検知器、11…
空調装置運転状態検知器、12…低電圧リレー、14…
進行方向検知器、15…車外圧検知器、20…偏流板、
21a,21b…絞り板、22a,22b…塞ぎ板、2
4a,24b…空気シリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 守成 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 松本 雅一 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (56)参考文献 特開 昭63−315365(JP,A) 特開 昭62−227850(JP,A) 特開 平4−212669(JP,A) 実開 昭50−3209(JP,U) 実開 昭58−181140(JP,U) 特公 昭47−37285(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61D 27/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車外の空気を取り入れる給気用送風機、ま
    たは車内の空気を排出する排気用送風機と、前記送風機
    に接続した空気流路に設置され、流路抵抗を変化させる
    流路抵抗可変装置と、前記流路抵抗可変装置の流路抵抗
    を増大させる制御器と、からなる車両用換気装置におい
    て、 前記流路抵抗可変装置は、空気流路をさえぎるように設
    置した板であって、大きな開口と小さな開口とを有する
    絞り板と、該絞り板に並列に設置されており、前記大き
    な開口と前記小さな開口との間を直線状に移動可能であ
    って、一方の開口を閉鎖しているとき他方の開口を開放
    する塞ぎ板と、前記大きな開口と前記小さな開口との間
    で前記塞ぎ板を直線状に移動させる駆動装置と、 からなる車両用換気装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記駆動装置はシリン
    ダ装置であり、空気の流れ方向において、上流側から、
    前記絞り板、前記塞ぎ板、前記シリンダ装置を順次設置
    していること、を特徴とする車両用換気装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記絞り板、前記塞ぎ
    板、および前記駆動手段からなる組を2組備え、第1の
    組の前記大きい開口の上流側に第2の組の前記大きな開
    口が位置しており、前記制御器は各組の前記駆動手段を
    単独で駆動させること、を特徴とする車両用換気装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記流路抵抗可変装置
    は、前記絞り板の上流側において、前記小さな開口の上
    流側に設置され、空気流路の一部を塞ぐ第2の塞ぎ板を
    有すること、を特徴とする車両用換気装置。
  5. 【請求項5】車外の空気を取り入れる給気用送風機と、
    車内の空気を排出する排気用送風機と、前記給気用送風
    機及び排気用送風機にそれぞれ接続したそれぞれの空気
    流路に設置され、それぞれの流路抵抗を変化させるそれ
    ぞれの流路抵抗可変装置と、前記流路抵抗可変装置の流
    路抵抗を増大させる制御器と、からなる車両用換気装置
    において、 車内の圧力を検知する圧力検知器を備え、 前記制御器は、トンネルの有無を検知する検知器がトン
    ネルであることを指示している場合において、前記給気
    用送風機と前記排気用送風機の回転数を増大させるもの
    であり、 前記制御器は、前記圧力検知器の検出値の圧力が負圧の
    場合に、その圧力に対応して、前記排気用送風機の空気
    流路の前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させるも
    のであり、 前記制御器は、前記圧力検知器の検出値の圧力が負圧で
    あって、前記圧力検知器の検出値の圧力が前記排気用送
    風機の空気流路の前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を大
    きくした際の圧力よりも低い場合に、前記排気用送風機
    の空気流路の前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を大きく
    するとともに、前記給気用送風機の空気流路の前記流路
    抵抗可変装置の流路抵抗を減少させるものであること、 を特徴とする車両用換気装置。
  6. 【請求項6】車外の空気を取り入れる給気用送風機と、
    車内の空気を排出する排気用送風機と、前記給気用送風
    機及び排気用送風機にそれぞれ接続したそれぞれの空気
    流路に設置され、それぞれの流路抵抗を変化させるそれ
    ぞれの流路抵抗可変装置と、前記流路抵抗可変装置の流
    路抵抗を増大させる制御器と、からなる車両用換気装置
    において、 車内の圧力を検知する圧力検知器を備え、 前記制御器は、トンネルの有無を検知する検知器がトン
    ネルであることを指示している場合において、前記給気
    用送風機と前記排気用送風機の回転数を増大させるもの
    であり、 前記制御器は、前記圧力検知器の検出値の圧力が正圧の
    場合に、その圧力に対応して、前記給気用送風機の空気
    流路の前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させるも
    のであり、 前記制御器は、前記圧力検知器の検出値の圧力が正圧で
    あって、前記圧力検知器の検出値の圧力が前記給気用送
    風機の空気流路の前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を大
    きくした際の圧力よりも高い場合に、前記給気用送風機
    の空気流路の前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を大きく
    するとともに、前記排気用送風機の空気流路の前記流路
    抵抗可変装置の流路抵抗を減少させるものであること、 を特徴とする車両用換気装置。
  7. 【請求項7】車外の空気を取り入れる給気用送風機と、
    車内の空気を排出する排気用送風機と、トンネルの有無
    を検知する検知器がトンネルであることを指示している
    場合において前記給気用送風機と前記排気用送風機の回
    転数を増大させる制御器と、からなる車両用換気装置に
    おいて、 前記給気用送風機の吐出側空気流路の一部と前記排気用
    送風機の吸い込み側空気流路とを連結したバイパス流路
    を備えており、 前記バイパス流路に開放弁を備えており、 前記制御器は、トンネル走行時であって空調装置が冷房
    運転の時に開放制御指令を前記開放弁に出力すること、 を特徴とする車両用換気装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記給気用送風機は前
    記空調装置へ空気を供給するものであること、を特徴と
    する車両用換気装置。
  9. 【請求項9】請求項7において、前記制御器は、前記空
    調装置の冷房運転時において、前記給気用送風機及び前
    記排気用送風機の回転数を増大させる場合は、前記開放
    弁を開いた後、前記回転数を増大させるものであるこ
    と、を特徴とする車両用換気装置。
  10. 【請求項10】請求項7において、前記制御器は、前記
    空調装置の冷房運転時において、前記給気用送風機及び
    前記排気用送風機の回転数を低下させる場合は、開放し
    ている前記開放弁を閉じた後、前記回転数を低下させる
    ものであること、を特徴とする車両用換気装置。
  11. 【請求項11】車外の空気を取り入れる給気用送風機
    と、 車内の空気を排出する排気用送風機と、 車両の進行方向の一端側と他端側にそれぞれ向けて開口
    した前記給気用送風機の吸入口と、 車両の進行方向の一端側と他端側にそれぞれ向けて開口
    した前記排気用送風機の吐出口と、 トンネルの有無を検知する検知器がトンネルであること
    を指示している場合において、前記進行方向の上流側に
    向けて開口した吸入口と前記走行方向の上流側に向けて
    開口した吐出口とをそれぞれの前記給気用送風機と前記
    排気用送風機に接続する制御器と、 からなる車両用換気装置。
  12. 【請求項12】流路をさえぎるように設置した板であっ
    て、大きな開口と小さな開口とを有する絞り板と、 該絞り板に並列に設置されており、前記大きな開口と前
    記小さな開口との間を直線状に移動可能であって、一方
    の開口を閉鎖しているとき他方の開口を開放する塞ぎ板
    と、 前記大きな開口と前記小さな開口との間で前記塞ぎ板を
    直線状に移動させる駆動装置と、 からなる車両用換気装置。
  13. 【請求項13】車外の空気を取り入れる給気用送風機
    と、車内の空気を排出する排気用送風機と、前記給気用
    送風機及び排気用送風機にそれぞれ接続されたそれぞれ
    の空気流路に設置され、それぞれの流路抵抗を変化させ
    るそれぞれの流路抵抗可変装置と、トンネルにおいて前
    記流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させると共に、前
    記給気用送風機および排気用送風機の回転数を増大させ
    る制御器と空調装置と、からなる車両用換気装置の制御
    方法において、 車両が実質的にトンネルに突入する以前に前記それぞれ
    の流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させ、 次に、前記流路抵抗可変装置の流路抵抗を変化させるに
    要する時間の後、前記給気用送風機の回転数および前記
    排気用送風機の回転数のそれぞれを増大させること、 を特徴とする車両用換気装置の制御方法。
  14. 【請求項14】車外の空気を取り入れる給気用送風機
    と、車内の空気を排出する排気用送風機と、前記給気用
    送風機及び排気用送風機にそれぞれ接続されたそれぞれ
    の空気流路に設置され、それぞれの流路抵抗を変化させ
    るそれぞれの流路抵抗可変装置と、トンネルにおいて前
    記流路抵抗可変装置の流路抵抗を増大させると共に、前
    記給気用送風機および排気用送風機の回転数を増大させ
    る制御器と、空調装置と、からなる車両用換気装置の制
    御方法において、 車両がトンネルを通過後に前記給気用送風機の回転数お
    よび前記排気用送風機の回転数のそれぞれを低下させ、 次に、前記給気用送風機の回転数および前記排気用送風
    機の回転数の変化に要する時間の後、前記給気用送風機
    の空気流路抵抗および前記排気用送風機の空気流路抵抗
    のそれぞれを低下させること、 を特徴とする車両用換気装置の制御方法。
  15. 【請求項15】車外の空気を取り入れる給気用送風機
    と、車内の空気を排出する排気用送風機と、前記給気用
    送風機および排気用送風機の回転数を増大させる制御器
    と、空調装置と、からなる車両用換気装置の制御方法に
    おいて、 前記制御器は、前記給気用送風機および排気用送風機の
    回転数を増大させた場合に、冷房運転の場合は、バイパ
    ス弁を開放させて前記給気用送風機の吐出側空気を前記
    排気用送風機側に排出すること、 を特徴とする車両用換気装置の制御方法。
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