JP2884639B2 - 不飽和カルボン酸エステルの製造法 - Google Patents
不飽和カルボン酸エステルの製造法Info
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- JP2884639B2 JP2884639B2 JP1306647A JP30664789A JP2884639B2 JP 2884639 B2 JP2884639 B2 JP 2884639B2 JP 1306647 A JP1306647 A JP 1306647A JP 30664789 A JP30664789 A JP 30664789A JP 2884639 B2 JP2884639 B2 JP 2884639B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C69/00—Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
- C07C69/52—Esters of acyclic unsaturated carboxylic acids having the esterified carboxyl group bound to an acyclic carbon atom
- C07C69/533—Monocarboxylic acid esters having only one carbon-to-carbon double bond
- C07C69/54—Acrylic acid esters; Methacrylic acid esters
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/30—Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
- C07C67/317—Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups
- C07C67/327—Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups by elimination of functional groups containing oxygen only in singly bound form
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、α−ヒドロキシカルボン酸エステル、α−
アルコキシカルボン酸エステル及びβ−アルコキシカル
ボン酸エステルの一種又は二種以上を原料とし、α,β
−不飽和カルボン酸を工業的に製造する改良方法に関す
るものである。
アルコキシカルボン酸エステル及びβ−アルコキシカル
ボン酸エステルの一種又は二種以上を原料とし、α,β
−不飽和カルボン酸を工業的に製造する改良方法に関す
るものである。
α,β−不飽和カルボン酸エステルは、合成樹脂の原
料として、工業的に非常に有用なものである。特に、α
−ヒドロキシイソ酪酸メチル、及びα又はβ−メトキシ
イソ酪酸メチルを原料として得られるメタクリル酸メチ
ルは、耐候性及び透明性に優れたポリメタクリル酸メチ
ルの原料となる工業的に重要な用途がある。
料として、工業的に非常に有用なものである。特に、α
−ヒドロキシイソ酪酸メチル、及びα又はβ−メトキシ
イソ酪酸メチルを原料として得られるメタクリル酸メチ
ルは、耐候性及び透明性に優れたポリメタクリル酸メチ
ルの原料となる工業的に重要な用途がある。
(従来の技術と問題点) α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステルの製造法
としては、例えば米国特許第3487101号において、硫酸
存在下、α−ヒドロキシカルボン酸エステルの液相脱水
反応による方法が開示されている。又、特公昭60−1840
47では、90〜100%の濃硫酸とα−ヒドロキシイソ酪酸
メチルを液相で反応させることによりメタクリル酸メチ
ルを製造する方法が開示されている。
としては、例えば米国特許第3487101号において、硫酸
存在下、α−ヒドロキシカルボン酸エステルの液相脱水
反応による方法が開示されている。又、特公昭60−1840
47では、90〜100%の濃硫酸とα−ヒドロキシイソ酪酸
メチルを液相で反応させることによりメタクリル酸メチ
ルを製造する方法が開示されている。
しかしながら、硫酸を用いたメタクリル酸エステル類
の製造方法では、大過剰の高濃度硫酸の存在が必要であ
ること、及び反応生成水で希釈された大量の廃硫酸処理
等の問題があり、工業的規模での実施に当っては極めて
大きな困難が伴うと云う欠点がある。
の製造方法では、大過剰の高濃度硫酸の存在が必要であ
ること、及び反応生成水で希釈された大量の廃硫酸処理
等の問題があり、工業的規模での実施に当っては極めて
大きな困難が伴うと云う欠点がある。
一方、燐酸塩等の固体触媒を用いた気相接触反応によ
るα−ヒドロキシイソ酪酸メチル等からのメタクリル酸
メチルの製造法も提案されている。例えば、特公昭44−
20611、特公昭44−20612、及び特公昭45−15724におい
て、アセトンシアンヒドリン法により合成される粗メタ
クリル酸メチル中の不純物の内、α−ヒドロキシイソ酪
酸メチル、α−メトキシイソ酪酸メチル、β−メトキシ
イソ酪酸メチル等の高沸点物を対象として、固体燐酸、
燐酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩をシリカやシリ
カアルミナ等の担体に担持させた触媒層に通過させるこ
とによってメタクリル酸メチル及びメタクリル酸を合成
する方法が開示されている。
るα−ヒドロキシイソ酪酸メチル等からのメタクリル酸
メチルの製造法も提案されている。例えば、特公昭44−
20611、特公昭44−20612、及び特公昭45−15724におい
て、アセトンシアンヒドリン法により合成される粗メタ
クリル酸メチル中の不純物の内、α−ヒドロキシイソ酪
酸メチル、α−メトキシイソ酪酸メチル、β−メトキシ
イソ酪酸メチル等の高沸点物を対象として、固体燐酸、
燐酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩をシリカやシリ
カアルミナ等の担体に担持させた触媒層に通過させるこ
とによってメタクリル酸メチル及びメタクリル酸を合成
する方法が開示されている。
しかしながら、これら燐酸系触媒を用いた場合には、
非常に高い反応温度を必要とする為、多量の炭素質の沈
着や水素化反応等の副反応が生起し、工業的に満足な方
法とは云い難いものである。
非常に高い反応温度を必要とする為、多量の炭素質の沈
着や水素化反応等の副反応が生起し、工業的に満足な方
法とは云い難いものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、従来法の欠点に鑑みて、X型、Y型ゼ
オライトを用いたα−ヒドロキシイソ酪酸メチル等の気
相接触反応によるメタクリル酸メチル製造法についての
検討を行っていたが、該ゼオライトの改良に注力し鋭意
研究を重ねた結果、エーテルの副生を極力抑制し、且つ
高活性及び長寿命の触媒を見出し、本発明に到達し完成
させることができた。
オライトを用いたα−ヒドロキシイソ酪酸メチル等の気
相接触反応によるメタクリル酸メチル製造法についての
検討を行っていたが、該ゼオライトの改良に注力し鋭意
研究を重ねた結果、エーテルの副生を極力抑制し、且つ
高活性及び長寿命の触媒を見出し、本発明に到達し完成
させることができた。
即ち、α−ヒドロキシカルボン酸エステル、α−アル
コキシカルボン酸エステル及びβ−アルコキシカルボン
酸エステルの一種又は二種以上を原料としてα,β−不
飽和カルボン酸エステルを合成するに当り、アルカリ金
属と白金族元素で修飾した結晶性アルミノ珪酸塩触媒を
用いることにより、エーテルの副生を極力抑制し、且つ
長期に安定的に反応を継続し得るα,β−不飽和カルボ
ン酸エステル製造法を見出し、本発明を完成させること
ができた。
コキシカルボン酸エステル及びβ−アルコキシカルボン
酸エステルの一種又は二種以上を原料としてα,β−不
飽和カルボン酸エステルを合成するに当り、アルカリ金
属と白金族元素で修飾した結晶性アルミノ珪酸塩触媒を
用いることにより、エーテルの副生を極力抑制し、且つ
長期に安定的に反応を継続し得るα,β−不飽和カルボ
ン酸エステル製造法を見出し、本発明を完成させること
ができた。
以下に、本発明の方法を詳しく説明する。
本発明の方法は、アルカリ金属と白金族元素とによっ
て修飾されたX型、Y型ゼオライトを用いることを特徴
とするものである。
て修飾されたX型、Y型ゼオライトを用いることを特徴
とするものである。
ここで云うX型、Y型ゼオライトとは、例えばNaX
型、NaY型ゼオライトなる合成ゼオライトであり、次の
様な一般式で表される。
型、NaY型ゼオライトなる合成ゼオライトであり、次の
様な一般式で表される。
NaX型: Na77+m[(AlO2)77+m(SiO2)115-m]・264H2O (0<m<17) NaY型: Na56+n[(AlO2)56+n(SiO2)136-n]・264H2O (−8<n<20) このようなゼオライトとしては、モレキュラーシーブ
13X等の商品名で市販されているものが挙げられる。
13X等の商品名で市販されているものが挙げられる。
本発明の方法において、X型、Y型ゼオライトの修飾
に用いるアルカリ金属、及び白金族元素としては、周期
律表I a族から選ばれるLi、Na、K、Cs、Rb等、及び周
期律表VIII族から選ばれるPt、Pd、Rh、Ru等である。
に用いるアルカリ金属、及び白金族元素としては、周期
律表I a族から選ばれるLi、Na、K、Cs、Rb等、及び周
期律表VIII族から選ばれるPt、Pd、Rh、Ru等である。
該ゼオライトへのアルカリ金属及び白金族元素の修飾
量としては、前者は重量割合で30%以下、好ましくは1
〜15%の量が好ましく、後者は重量割合で5%以下、好
ましくは0.1〜1%の量が望ましい。
量としては、前者は重量割合で30%以下、好ましくは1
〜15%の量が好ましく、後者は重量割合で5%以下、好
ましくは0.1〜1%の量が望ましい。
各元素による修飾の方法としては、各元素含有の化合
物を用い、そのまま又は溶媒に溶解させた状態にて、該
ゼオライトに含浸、又は混練する方法が採用される。即
ち、該ゼオライトを担体とする方法、又は該ゼオライト
のNaイオンの一部をイオン交換する方法等によって調製
される。
物を用い、そのまま又は溶媒に溶解させた状態にて、該
ゼオライトに含浸、又は混練する方法が採用される。即
ち、該ゼオライトを担体とする方法、又は該ゼオライト
のNaイオンの一部をイオン交換する方法等によって調製
される。
各元素による修飾の順序は、特に限定されないが、好
ましくはアルカリ金属で修飾した後、白金族元素で修飾
するのが好ましい。
ましくはアルカリ金属で修飾した後、白金族元素で修飾
するのが好ましい。
このように調製された触媒は、100〜150℃で乾燥した
後、600℃以下、好ましくは300〜500℃で焼成し触媒と
して使用される。又、場合に依っては水素等を用いて60
0℃以下で還元した後に触媒として使用することもでき
る。
後、600℃以下、好ましくは300〜500℃で焼成し触媒と
して使用される。又、場合に依っては水素等を用いて60
0℃以下で還元した後に触媒として使用することもでき
る。
本発明の触媒を用いて、α−ヒドロキシカルボン酸エ
ステル、α−アルコキシカルボン酸エステル及びβ−ア
ルコキシカルボン酸エステルの一種又は二種以上を原料
として反応させるに際しては、無溶媒下でもよいが、種
々の溶媒で希釈しても良く、特に後者の場合には高選択
率を以てα,β−不飽和カルボン酸エステルを得ること
ができる。即ち、溶媒として該エステルのアルコキシ部
分に相当するアルコールを用いることにより、α,β−
不飽和カルボン酸エステルの選択率を高めることができ
る。
ステル、α−アルコキシカルボン酸エステル及びβ−ア
ルコキシカルボン酸エステルの一種又は二種以上を原料
として反応させるに際しては、無溶媒下でもよいが、種
々の溶媒で希釈しても良く、特に後者の場合には高選択
率を以てα,β−不飽和カルボン酸エステルを得ること
ができる。即ち、溶媒として該エステルのアルコキシ部
分に相当するアルコールを用いることにより、α,β−
不飽和カルボン酸エステルの選択率を高めることができ
る。
特に本発明の方法において、原料としてα−ヒドロキ
シイソ酪酸メチルを用い、溶媒としてメタノールを用い
た場合には、ジメチルエーテル、イソ酪酸メチル等の不
純物を殆ど含まないメタクリル酸メチルが合成される。
従って、反応生成液に対して常法での抽出や蒸留等の簡
易な操作によって容易に高純度の製品メタクリル酸メチ
ルを得ることができる。
シイソ酪酸メチルを用い、溶媒としてメタノールを用い
た場合には、ジメチルエーテル、イソ酪酸メチル等の不
純物を殆ど含まないメタクリル酸メチルが合成される。
従って、反応生成液に対して常法での抽出や蒸留等の簡
易な操作によって容易に高純度の製品メタクリル酸メチ
ルを得ることができる。
本発明の反応は、次の如く実施される。
即ち、耐食性の反応管に、修飾された結晶性アルミノ
珪酸塩触媒の所定量を仕込み、場合によっては少量の窒
素をキヤリアガスとして流し、反応温度を150〜450℃、
好ましくは200〜350℃の範囲に選び、α−ヒドロキシカ
ルボン酸エステル、α−アルコキシカルボン酸エステル
及びβ−アルコキシカルボン酸エステルの一種又は二種
上を原料とし、その10〜100%溶液、好ましくは30〜85
%溶液を連続的に注入する。
珪酸塩触媒の所定量を仕込み、場合によっては少量の窒
素をキヤリアガスとして流し、反応温度を150〜450℃、
好ましくは200〜350℃の範囲に選び、α−ヒドロキシカ
ルボン酸エステル、α−アルコキシカルボン酸エステル
及びβ−アルコキシカルボン酸エステルの一種又は二種
上を原料とし、その10〜100%溶液、好ましくは30〜85
%溶液を連続的に注入する。
反応に溶媒を用いる際には、α,β−不飽和カルボン
酸エステルのアルコキシ部分に相当するアルコールを使
用するのが好ましい。
酸エステルのアルコキシ部分に相当するアルコールを使
用するのが好ましい。
本発明の方法を実施するに当つては、気相接触反応形
式であればよいが、固定床による気相反応を採用するの
が好ましい。又、原料液は、予熱し気化して反応管へ供
給するのが好ましい。
式であればよいが、固定床による気相反応を採用するの
が好ましい。又、原料液は、予熱し気化して反応管へ供
給するのが好ましい。
原料として、α−ヒドロキシイソ酪酸メチル、及びα
又はβ−メトキシイソ酪酸メチルを用いた場合には、反
応生成液中に目的物のメタクリル酸メチルの他に、少量
の未反応原料、メタクリル酸、アセトン及び、エーテル
等の副生物が含まれが、該反応生成液について抽出法や
蒸留法を適用すれば、容易に高純度の製品メタクリル酸
メチルが得られる。又この操作で回収される未反応原料
等は、反応に再使用される。
又はβ−メトキシイソ酪酸メチルを用いた場合には、反
応生成液中に目的物のメタクリル酸メチルの他に、少量
の未反応原料、メタクリル酸、アセトン及び、エーテル
等の副生物が含まれが、該反応生成液について抽出法や
蒸留法を適用すれば、容易に高純度の製品メタクリル酸
メチルが得られる。又この操作で回収される未反応原料
等は、反応に再使用される。
以下、実施例によつて本発明の方法を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
実施例1 モレキュラーシーブ13Xの30gを酢酸セシウムの水溶液
に一晩浸漬した後、減圧下にて乾燥し、電気炉にて500
℃で3時間焼成してセシウムを10%担持させ、引き続い
て塩化ルテニウムのエタノール溶液に一晩浸漬した後、
減圧下にて乾燥し、500℃で3時間焼成してルテニウム
を0.5%を担持した触媒を調製した。
に一晩浸漬した後、減圧下にて乾燥し、電気炉にて500
℃で3時間焼成してセシウムを10%担持させ、引き続い
て塩化ルテニウムのエタノール溶液に一晩浸漬した後、
減圧下にて乾燥し、500℃で3時間焼成してルテニウム
を0.5%を担持した触媒を調製した。
内径15mmφ×450mmの石英ガラス製反応管に、上記の
モレキュラーシーブ13X触媒5gを充填し、触媒層温度を2
60℃に保つた。
モレキュラーシーブ13X触媒5gを充填し、触媒層温度を2
60℃に保つた。
メタノールを溶媒とした濃度50%のα−ヒドロキシイ
ソ酪酸メチル溶液4g/hを、予熱層を通して気化し、触媒
層に供給した。
ソ酪酸メチル溶液4g/hを、予熱層を通して気化し、触媒
層に供給した。
生成液を分析した結果、α−ヒドロキシイソ酪酸メチ
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選択
率は94.6%、メタクリル酸への選択率は2%、アセトン
及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%未
満であつた。
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選択
率は94.6%、メタクリル酸への選択率は2%、アセトン
及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%未
満であつた。
又、溶媒メタノールのジメチルエーテルへの副生率は
0.5%、溶媒メタノールの回収率は99.2%であった。
0.5%、溶媒メタノールの回収率は99.2%であった。
反応温度260℃にて、300時間反応後のメタクリル酸メ
チルの収率は90.2%であった。
チルの収率は90.2%であった。
実施例2 モレキュラーシーブ13Xの30gを、水酸化カリウムの水
溶液に浸漬した後、減圧下にて乾燥し、500℃で3時間
焼成しカリウムを10%担持させ、引き続き塩化白金酸水
溶液に一晩浸漬した後、減圧下にて乾燥し、500℃で3
時間焼成して白金を0.5%を担持した触媒を調製した。
溶液に浸漬した後、減圧下にて乾燥し、500℃で3時間
焼成しカリウムを10%担持させ、引き続き塩化白金酸水
溶液に一晩浸漬した後、減圧下にて乾燥し、500℃で3
時間焼成して白金を0.5%を担持した触媒を調製した。
内径15mmφ×450mmの石英ガラス製反応管に、上記の
モレキュラーシーブ13X触媒5gを充填し、触媒層温度を2
60℃に保つた。
モレキュラーシーブ13X触媒5gを充填し、触媒層温度を2
60℃に保つた。
メタノールを溶媒とした濃度50%のα−ヒドロキシイ
ソ酪酸メチル溶液4g/hを、予熱層を通して気化し、触媒
層に供給した。
ソ酪酸メチル溶液4g/hを、予熱層を通して気化し、触媒
層に供給した。
生成液を分析した結果、α−ヒドロキシイソ酪酸メチ
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選択
率は93%、メタクリル酸への選択率は2.7%、アセトン
及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%未
満であつた。
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選択
率は93%、メタクリル酸への選択率は2.7%、アセトン
及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%未
満であつた。
又、溶媒メタノールのジメチルエーテルへの副生率は
0.5%、溶媒メタノールの回収率は99.3%であった。
0.5%、溶媒メタノールの回収率は99.3%であった。
反応温度260℃にて、300時間反応後のメタクリル酪酸
メチルの収率は87.7%であった。
メチルの収率は87.7%であった。
実施例3 α−ヒドロキシイソ酪酸メチルに代えて、α及びβ−
メトキシイソ酪酸メチル(等量混合)を原料として実施
例1と同様に反応を行った。
メトキシイソ酪酸メチル(等量混合)を原料として実施
例1と同様に反応を行った。
生成液を分析した結果、α,β−メトキシイソ酪酸メ
チルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選
択率は94.2%、メタクリル酸への選択率は2.1%、アセ
トン及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1
%未満であった。
チルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選
択率は94.2%、メタクリル酸への選択率は2.1%、アセ
トン及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1
%未満であった。
又、溶媒メタノールのジメチルエーテルへの副生率は
0.6%、溶媒メタノールの回収率は99.2%であった。
0.6%、溶媒メタノールの回収率は99.2%であった。
反応温度260℃にて、300時間反応後のメタクリル酸メ
チルの収率は89.7%であった。
チルの収率は89.7%であった。
実施例4 α−ヒドロキシイソ酪酸メチルに代えて、乳酸メチル
を原料とした他は、実施例1と同様に反応を行った。
を原料とした他は、実施例1と同様に反応を行った。
生成液を分析した結果、乳酸メチルの転化率は99%で
あり、アクリル酸メチルへの選択率は93.2%、アクリル
酸への選択率は2.1%、アセトアルデヒド及びα−メト
キシプロピオン酸メチルへの選択率は各1%未満であつ
た。
あり、アクリル酸メチルへの選択率は93.2%、アクリル
酸への選択率は2.1%、アセトアルデヒド及びα−メト
キシプロピオン酸メチルへの選択率は各1%未満であつ
た。
又、溶媒メタノールのジメチルエーテルへの副生率は
0.9%、溶媒メタノールの回収率は98.6%であった。
0.9%、溶媒メタノールの回収率は98.6%であった。
反応温度260℃にて、300時間反応後のアクリル酸メチ
ルの収率は90.3%であった。
ルの収率は90.3%であった。
比較例1 モレキュラーシーブ13Xの30gを、酢酸セシウムの水溶
液に一晩浸漬した後、減圧下にて乾燥し、電気炉にて50
0℃で3時間焼成してセシウムを10%担持した触媒を調
製した。
液に一晩浸漬した後、減圧下にて乾燥し、電気炉にて50
0℃で3時間焼成してセシウムを10%担持した触媒を調
製した。
内径15mmφ×450mmの石英ガラス製反応管に、上記モ
レキュラーシーブ13X触媒5gを充填し、触媒層温度を260
℃に保つた。
レキュラーシーブ13X触媒5gを充填し、触媒層温度を260
℃に保つた。
メタノールを溶媒とした濃度50%のα−ヒドロキシイ
ソ酪酸メチル溶液4g/hを、予熱層を通して気化し、触媒
層に供給した。
ソ酪酸メチル溶液4g/hを、予熱層を通して気化し、触媒
層に供給した。
生成液を分析した結果、α−ヒドロキシイソ酪酸メチ
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選択
率は94.4%、メタクリル酸への選択率は2.1%、アセト
ン及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%
未満であつた。
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルへの選択
率は94.4%、メタクリル酸への選択率は2.1%、アセト
ン及びα−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%
未満であつた。
又、溶媒メタノールのジメチルエーテルへの副生率は
0.8%、溶媒メタノールの回収率は99.2%であった。
0.8%、溶媒メタノールの回収率は99.2%であった。
反応温度260℃にて、300時間反応後のメタクリル酪酸
メチルの収率は48%であった。
メチルの収率は48%であった。
比較例2 修飾しないモレキュラーシーブ13Xの5gを触媒とした
他は、実施例1と同様に反応を行った。
他は、実施例1と同様に反応を行った。
生成液を分析した結果、α−ヒドロキシイソ酪酸メチ
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルの選択率
は93%、メタクリル酸への選択率は2%、アセトン及び
α−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%未満で
あつた。
ルの転化率は99%であり、メタクリル酸メチルの選択率
は93%、メタクリル酸への選択率は2%、アセトン及び
α−メトキシイソ酪酸メチルへの選択率は各1%未満で
あつた。
又、溶媒メタノールのジメチルエーテルへの副生率は
9.8%、溶媒メタノールの回収率は88.2%であった。
9.8%、溶媒メタノールの回収率は88.2%であった。
反応温度260℃にて、300時間反応後のメタクリル酸メ
チルの収率は50.6%であった。
チルの収率は50.6%であった。
(発明の効果) 本発明において、α−ヒドロキシカルボン酸エステ
ル、α−アルコキシカルボン酸エステル及びβ−アルコ
キシカルボン酸エステルを出発原料とし、触媒としてア
ルカリ金属及び白金元素を用いて修飾された結晶性アル
ミノ珪酸塩を用いることにより、エーテルの副生を極力
抑制し、温和な条件下にて高収率を以てα,β−不飽和
カルボン酸エステルを製造し得る安価な方法を確立した
ことの工業的な意義は大きい。
ル、α−アルコキシカルボン酸エステル及びβ−アルコ
キシカルボン酸エステルを出発原料とし、触媒としてア
ルカリ金属及び白金元素を用いて修飾された結晶性アル
ミノ珪酸塩を用いることにより、エーテルの副生を極力
抑制し、温和な条件下にて高収率を以てα,β−不飽和
カルボン酸エステルを製造し得る安価な方法を確立した
ことの工業的な意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 69/533 - 69/54 C07C 67/327 C07C 57/065
Claims (9)
- 【請求項1】α−ヒドロキシカルボン酸エステル、α−
アルコキシカルボン酸エステル及びβ−アルコキシカル
ボン酸エステルの一種又は二種以上を原料とし、気相接
触反応によりα,β−不飽和カルボン酸エステルを製造
するに当り、結晶性アルミノ珪酸塩を白金族元素と修飾
量が該結晶性アルミノ珪酸塩に対し30%以下となるよう
アルカリ金属にて修飾した触媒を用いることを特徴とす
るα,β−不飽和カルボン酸エステルの製造方法。 - 【請求項2】結晶性アルミノ珪酸塩がX型ゼオライトで
ある特許請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項3】結晶性アルミノ珪酸塩がY型ゼオライトで
ある特許請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項4】X型ゼオライトがモレキュラーシーブ13X
である特許請求の範囲第2項に記載の方法。 - 【請求項5】アルカリ金属がLi、Na、K、Cs、Rbである
特許請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項6】白金族元素がPt、Pd、Rh、Ru、Ir、Osであ
る特許請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項7】α−ヒドロキシカルボン酸エステルがα−
ヒドロキシイソ酪酸メチル又は乳酸メチルである特許請
求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項8】α−アルコキシカルボン酸エステルがα−
メトキシイソ酪酸メチル又はα−メトキシプロピオン酸
メチルであり、β−アルコキシカルボン酸エステルがβ
−メトキシイソ酪酸メチル又はβ−メトキシプロピオン
酸メチルである特許請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項9】α−ヒドロキシカルボン酸エステル、α−
アルコキシカルボン酸エステル及びβ−アルコキシカル
ボン酸エステルの一種又は二種以上を原料として気相接
触反応を実施するに当たり、希釈剤としてエステルのア
ルコキシ部分に相当するアルコールを用いる特許請求の
範囲第1項に記載の方法。
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