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JP2883294B2 - 生物組織処理装置及び試薬処理ユニット - Google Patents

生物組織処理装置及び試薬処理ユニット

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Publication number
JP2883294B2
JP2883294B2 JP7172255A JP17225595A JP2883294B2 JP 2883294 B2 JP2883294 B2 JP 2883294B2 JP 7172255 A JP7172255 A JP 7172255A JP 17225595 A JP17225595 A JP 17225595A JP 2883294 B2 JP2883294 B2 JP 2883294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
sample
processing
sample plate
processing unit
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP7172255A
Other languages
English (en)
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JPH0921799A (ja
Inventor
和徳 射谷
寛 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP7172255A priority Critical patent/JP2883294B2/ja
Publication of JPH0921799A publication Critical patent/JPH0921799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2883294B2 publication Critical patent/JP2883294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物組織の処理装
置、特にスライドグラスなどの試料プレート上に貼付さ
れた生物組織試料に対し試薬処理を行う生物組織の処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動植物の組織や菌などについて観察・分
析を行う場合、それら組織切片や菌の標本などの試料を
スライドグラスなどの試料プレート上に貼付し、この貼
付した試料に対して脱水、染色、ハイブリダイゼーショ
ンなどの各種前処理を行って所望のプレパラート標本を
作成する。
【0003】通常、これらの処理は、20枚程度のスラ
イドグラスを金属製のラック(籠)に起立整列してセッ
トし、試薬が入れられたガラス製の試薬槽に対しスライ
ドグラスをラックごと浸すことにより行う。そして、1
つの試薬に対して処理が終了したあと、必要があれば、
次の試薬の入った試薬槽にラックを浸す。このような過
程で試料に対して種々の試薬によって処理を施すことに
より、所望の試料に関するプレパラート標本ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法では、まず多量の試薬が必要になるという問題が
あった。
【0005】特に、免疫染色やISH(in situ hybrid
ization )などを行う場合には、それらの処理に用いら
れる試薬は非常にコストが高いので、処理の経済的条件
に適合させるため、できるだけ少量の試薬によって処理
を行いたいという要請がある。また、試薬の使用量の増
加は廃液の量の増加に繋がるため、環境保護の観点から
も試薬使用量の削減は望ましい。ところが、上記従来方
法は、金属製のラック全体を試薬槽に浸す構成であるた
め、試薬槽にある程度の試薬を満たしておく必要があ
り、試薬の量を削減することは困難であった。
【0006】また、一部の試薬には非常にコストが高く
しかも多量に作成することが困難なものがあるので、こ
のような一部試薬については、従来は、スライドグラス
上の試料薄片の表面にその試薬を数〜数十μl滴下し、
カバーグラスやパラフィンフィルムによってその試薬を
試料全体に広げるという作業が行われていた。ところ
が、試薬を広げる作業は気泡を入れずに行う必要がある
が、このような作業は熟練を要するため、作業効率の向
上には限界があった。
【0007】また、従来、一連の処理過程において一部
の試料に異なる種類の試薬による処理が必要となる場合
には、ラックから一部のスライドグラスを取り外す必要
があり、作業効率が悪いという問題があった。
【0008】更に、ある試薬による処理から次の試薬に
よる処理に移行する間において試料が試薬に浸されてい
ない時間が長くなると、試料組織の表面が乾燥してしま
い、次の試薬が組織内部まで十分に浸透させることがで
きなくなる。このため、従来、予め数多くの試薬槽に対
し所定の試薬を注入し、それら試薬槽を所定の処理温度
に保つことにより、処理準備を行っておく必要があっ
た。
【0009】なお、遺伝子診断の分野の研究、検査の発
達を背景として、処理すべき試料の量や用いる試薬の種
類が年々著しく増大しているが、標本の量や試薬の種類
が多くなればなるほど上記問題が大きくなり、根本的な
解決策が要望されている。
【0010】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、試料処理のための試薬の量を少
なくすると共に、複数の試料プレート(スライドグラ
ス)をラックに保持したまま各試料プレートごとに異な
った種類の試薬による処理を可能とし、従来カバーグラ
ス等を用いて手作業で行っていた微少量試薬を試料表面
に広げる処理を自動的に行うことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る生物組織処理装置は、試料が貼付され
た複数の試料プレートを起立状態に保持する保持手段
と、前記保持手段に保持された各試料プレートをそれぞ
れ個別に収容する複数の収容部を有する試薬処理ユニッ
トであって、前記各収容部が、試料プレートの試料貼付
面が当該収容部の所定内壁面に対し毛細管間隙だけ離れ
た毛細管位置にて前記所定内壁面と対向するよう前記試
料プレートをガイドする第1のガイド部材と、試料プレ
ートの試料貼付面が当該収容部の前記所定内壁面に対し
前記毛細管間隙より大きい所定距離だけ隔たった通常位
置にて前記所定内壁面と対向するよう前記試料プレート
をガイドする第2のガイド部材とを有する試薬処理ユニ
ットと、前記各収容部内に試薬を注入する試薬注入手段
であって前記各収容部に対する試薬注入量を所定通常量
及び所定微少量の2段階に調節可能な試薬注入手段と、
前記各収容部内の試薬を吸引する試薬吸引手段と、前記
保持手段と前記試薬処理ユニットとを相対移動させ前記
複数の試料プレートを前記試薬処理ユニットの各収容部
に対して挿入及び抜出する相対移動手段であって、前記
各収容部に対する試薬注入量が前記通常量である場合に
は前記試料プレートを前記収容部の前記通常位置にセッ
トし、前記各収容部に対する試薬注入量が前記微少量で
ある場合には前記試料プレートを前記収容部の前記毛細
管位置にセットする相対移動手段と、を有することを特
徴とする。
【0012】この構成では、試料が貼付された複数の試
料プレートは、それを保持する保持手段ごと移動する。
各試料プレートは試薬処理ユニットの各収容部にそれぞ
れ個別に収容される。このように、本発明では、複数の
試料プレートを一括して大容積の試薬槽に浸すのではな
く、各試料プレートごとに比較的小容積の収容部にて処
理を行うことにより、試料プレートごとに使用する試薬
の量を削減することができ、更には各収容部ごとにそれ
ぞれ異なった試薬による処理も可能になる。
【0013】そして、この構成では、各試料プレート
は、試薬処理ユニットの各収容部に収容される際、毛細
管位置及び通常位置の2つの位置のいずれかにセットさ
れる。毛細管位置は第1のガイド部材によって規定され
る。毛細管位置に試料プレートがセットされた場合、試
料プレートの試料貼付面は、収容部の所定内壁面に対し
毛細管間隙を介して対向した状態となる。従って、試薬
が毛細管現象により毛細管間隙を上昇し試料貼付面に広
がるため、微少量の試薬を試料表面に自動的に広げるこ
とが可能になる。一方、通常位置は第2のガイド部材に
よって規定される。コストなどが問題にならない通常の
試薬については、各収容部に通常量(すなわち、試料プ
レートをセットした際に試料が試薬に十分に浸る量)の
試薬を満たし、通常位置に試料プレートをセットして試
料の処理を行う。試料プレートを通常位置にセットした
場合、試料プレートの試料貼付面と収容部の所定内壁面
との間隔は、前記毛細管間隙よりも大きい所定の間隔と
なるので、前記毛細管位置に試料プレートをセットした
場合と比較して試料表面に対して大量の試薬を供給する
ことができる。従って、処理にある程度の量の試薬が必
要な場合には、この通常位置に試料プレートをセットし
て試薬処理を行う。なお、この場合、撹拌手段により試
薬を撹拌することにより、試料と試薬との反応を促進
し、処理効率を高めることも可能である。そして、この
構成では、相対移動手段によって前記保持手段と試薬処
理ユニットとを相対的に移動させることにより、試料ユ
ニットに対して試料プレート群をセット(挿入)する。
このとき、収容部に注入される試薬の量が前記微少量で
ある場合には、試料貼付面を前記収容部の所定内壁面に
向けた状態で試料プレートを毛細管位置にセットし、試
薬の量が前記通常量である場合には、同じく試料貼付面
を前記収容部の所定内壁面に向けた状態で試料プレート
を通常位置にセットする。このように、本構成では、試
料プレートの面に対して垂直な方向についての平行移動
のみで、各試料プレートのセット位置を、毛細管位置及
び通常位置に切り換えることができる。そして、各収容
部内での試薬処理が終了すると、相対移動手段の動作に
より試料プレート群を試薬処理ユニットから抜き出し、
その後試料吸引手段にて収容部内に残った試薬を吸引し
て排出する。
【0014】また、上記構成の発展型として、試料ユニ
ットの数を2個とし、更に前記各試薬処理ユニットの試
薬温度をそれぞれ個別に制御する温度調節手段を設け、
一方の試薬処理ユニットに前記保持手段に保持された試
料プレート群をセットして前記温度調節手段にて試薬温
度を設定温度に維持しつつ試薬処理を行っている間に、
並行して他方の試薬処理ユニットについて残留試薬の吸
引及び次処理のための試薬注入及び次処理のための試薬
温度調節を行って次処理の準備を行い、一方の試薬処理
ユニットにおける試薬処理が終了すると前記試料プレー
ト群を他方の試薬処理ユニットにセットして試薬処理を
行うと同時に当該一方の試薬処理ユニットについて前記
次処理の準備を行い、前記2個の試薬処理ユニットによ
って試薬処理と次処理準備とを交互に繰り返して行う構
成とすることもできる。
【0015】この構成によれば、一方の試薬処理ユニッ
トで試料プレート群の処理を行っている間に、同時並行
的に他方の試薬処理ユニットにおいて次処理の準備を行
うことができるので、一方の試薬処理ユニットでの処理
が終了すると、即座に次処理の準備が完了したもう一方
の試薬処理ユニットでの処理に移行することができる。
従って、各試料プレートの試料表面を乾燥させることな
く、連続的に効率よく複数の試薬による処理を進めるこ
とが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る生物組織処理
装置の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明に係る生物組織処理装置の
全体構成の一例を示す概略斜視図である。図1に示す生
物組織処理装置は、試料が貼付された複数の試料プレー
ト(例えば、スライドグラス)100を所定配列に整列
させた状態で起立状態に保持するプレートホルダ10、
各試料プレート100を個別に収容し試薬処理を行う2
つの試薬処理ユニット20a及び20b、試薬処理ユニ
ット20a及び20bの下部に装着され各試薬処理ユニ
ットの試薬温度をそれぞれ個別に制御する温度制御装置
22a及び22b、試薬の分注を行う試薬分注ノズル3
0、処理に用いる複数の試薬を貯蔵する試薬管42が配
置される試薬テーブル部40、及び処理終了後に試薬の
吸引・排出を行う試薬吸引装置50等から構成される。
【0018】プレートホルダ10は、その下面に図示し
ない複数のプレート把持具が所定の配列(本例では3行
6列)で設けられている。試料の処理を行う際には、作
業者は、試料が貼付された試料プレート100を一つず
つプレートホルダ10のプレート把持具に装着固定す
る。プレートホルダ10は移動バー12に対して嵌め込
まれており、移動バー12は昇降機構14によってz方
向(上下)に昇降する構成となっている。従って、試薬
処理ユニット20の一方がプレートホルダ10下方の所
定の試料セットポジションに配置された状態で、移動バ
ー12に装着されたプレートホルダ10を昇降機構14
によって下降させることにより、試薬処理ユニット20
の各収容部200に対して各試料プレート100を挿入
し、セットすることができる。
【0019】この例では、各試薬処理ユニット20a及
び20bは、それぞれ温度制御装置22a及び22bと
一体となってテーブル80上に載置され、ユニット移動
機構60に取り付けられている。そして、それら試薬処
理ユニット20及び温度制御装置22は、ユニット移動
機構60によりx方向に移動可能となっている。例え
ば、試薬吸引装置50で試薬処理ユニット20内の試薬
を吸引・排出する場合には、試薬処理ユニット20をユ
ニット移動機構60によって右方に移動させて試薬吸引
装置50の直下の吸引ポジションまで移動させる。そし
て、この状態で吸引装置移動機構54にて試薬吸引装置
50を降下させることにより、各試薬吸引ノズル52を
各収容部200内に挿入し、試薬の吸引を行う。
【0020】試料分注ノズル30は、x軸移動機構32
a、y軸移動機構32b、及びz軸移動機構32cによ
って3軸方向に移動可能とされている。この試薬分注ノ
ズル30により、試薬テーブル部40の試薬管42のう
ち所望のものから試薬が吸引され、試薬処理ユニット2
0の各収容部200に分注される。各収容部200には
同一の試薬を分注してもよいが、それぞれ個別に異なっ
た種類の試薬を分注することも可能であり、また同一の
収容部200に複数種類の試薬を注入し混合して用いる
ことも可能である。なお、この例では、試薬分注ノズル
は3軸方向に移動可能であるため、分注を行う際の試薬
処理ユニットのポジションを定める必要は特にはない
が、特定の分注ポジションを定め、そのポジションにて
分注を行う構成とすることも可能である。
【0021】次に、試薬処理ユニット20の構造につい
て、図2を参照して説明する。
【0022】試薬処理ユニット20は、試薬に対して浸
食や腐食を起こさない材質、例えば硬質樹脂やテフロ
ン、TPX、ガラス等で形成されている。すでに図1を
参照して説明したように、試薬処理ユニット20には、
複数の収容部200が所定の配列で設けられ、各収容部
200は、それぞれ1枚の試料プレートに対する個別的
な試薬槽として機能する。図2は、これら個別的な試薬
槽としての収容部200の形状を示した斜視図である。
図に示すように、収容部200の外形寸法は、例えば高
さ約50mm、幅26mm強、奥行約3.5mmであ
り、奥行方向の内壁面の中央部には、それぞれ幅方向に
向かって約2mm突き出た凸部210が形成されてい
る。なお、試薬プレートのサイズは、例えば、長さ76
mm、幅26mm、厚さ1mmである。この凸部210
は、収容部200の下端から上端まで続いており、これ
ら凸部210と幅方向内壁面220及び222とによっ
て、2つのガイド溝250a及び250bが形成され
る。すなわち、収容部200は、最大幅(26mm強)
が試料プレートの幅よりも若干大きく、かつ両凸部21
0間の間隔が試料プレートの幅よりも小さくなっている
ため、それらガイド溝250a及び250bにのみ試料
プレート100が挿入可能となっている。また、ガイド
溝250a及び250bの幅は1mm強であり、この幅
は試料プレートの厚みより少し大きい値となっている。
収容部200の底面中央には前記両凸部210を繋ぐよ
うな形で仕切りスペーサ230が設けられている。そし
て、内壁面220の四隅には、厚さ約0.05mm〜
0.1mmの位置決めスペーサ240が設けられてい
る。これら位置決めスペーサ240は、試料プレート挿
入時に、貼付された試料薄片と接触しないよう、内壁面
220の端部に設けられている(試料プレートに貼付さ
れた試料の厚さは5〜10μmである)。このような収
容部200の構造は、例えば樹脂などの一体成型により
形成することができる。
【0023】以上のような構成により、ガイド溝250
aとガイド溝250bのいずれに試料プレートをセット
するかで、この収容部200は言わば2種類の試薬槽と
して機能する。
【0024】すなわち、ガイド溝250aに対して、試
料貼付面を内壁面220側に向けて試料プレート100
を挿入すると、図3(a)に示すように、試料プレート
100の試料貼付面100aと内壁面220との間に
は、位置決めスペーサ240によって規定される約0.
05mm〜0.1mmの間隙が形成される。この間隙
は、毛細管現象が生じるのに十分な薄さであり、以下こ
の間隙のことを毛細管間隙と呼ぶ。従って、収容部20
0に分注される試薬が微少量であっても、毛細管現象に
より試薬が前記毛細管間隙を上昇して試料貼付面100
a上を広がり、貼付された試料110を覆う。以下、ガ
イド溝250aを微少量用ガイド溝と呼ぶ。なお、図3
(a)及び以下で参照する図3(b)は、収容部200
と試料プレート100の位置関係を示した概略断面図で
あり、各部材の寸法が厳密な比例関係で表されているわ
けではない。
【0025】一方、ガイド溝250bに対して、試料貼
付面を内壁面220側に向けて試料プレート100を挿
入しセットすると、図3(b)に示すように、試料プレ
ート100の試料貼付面100aと内壁面220との間
には、前記毛細管間隙に比してはるかに大きな間隙が形
成される。従って、このガイド溝250bに試料プレー
ト100をセットする場合は、収容部200には試料1
10が十分に浸る程度の量(この量のことを通常量と呼
ぶ)の試薬を注入する必要がある。図3(b)に示され
た状態では、試料110は、前面側を2〜3mm程度の
試薬層にて覆われるので、試料110に対して比較的大
量の試薬を反応させることが可能になる。なお、この状
態にて、プレートホルダ10を上下に微少移動あるいは
振動させれば、試料プレート100にて試薬が撹拌さ
れ、試薬を試料110に対してより効果的に作用させる
ことが可能になる。この試薬撹拌は、ユニット移動機構
60により試薬処理ユニット20を振動させることによ
って行うこともできる。
【0026】このような収容部200に対する試薬の注
入は、この例では、試料プレート100の挿入前に行わ
れる。すなわち、微少量の試薬による処理の場合、予め
試薬を微少量用ガイド溝250aの底面部分に微少量だ
け注入しておき、その後試料プレート100を微少量用
ガイド溝250aに沿って緩やかな速度で降下させるこ
とにより、試料プレート100の下端が試薬に接すると
同時に、毛細管現象により試薬を徐々に試料貼付面10
0a上に広げることができる。すなわち、この例では、
予め注入された微少量試薬に対して試料プレート100
をゆっくりと近付けていくことにより、試薬を試料貼付
面100a上に確実に広げることが可能となる。また、
必要に応じて、試料プレート100が試薬に触れた状態
で試料プレート100を上下することにより、試薬の上
昇力を高めることもできる。このような挿入操作によ
り、試料プレート100の試料貼付面100a上に試薬
を気泡なく広げることが可能になる。
【0027】なお、試料プレート100を収容部200
内にセットしたときに、試料プレートの下端が収容部の
底面から微少間隙を介して浮いている状態とすれば、毛
細管現象を更に効率よく進めることが可能になる。これ
は、例えば、試料プレート100がプレートホルダ10
から突き出る長さを調節することにより達成することが
できる。すなわち、プレートホルダ10の下面が試薬処
理ユニット20の上面に接触した(載った)状態で、試
料プレート100の下端と収容部200の底面との間に
微少間隙ができるように、試料プレート100の突出長
さを調節すればよい。
【0028】通常量の試薬を用いる場合も、上記と同様
に、予めその量の試薬を収容部200内に注入してお
き、その後試料プレート100を収容部200内に挿入
する。しかしながら、この場合は、毛細管現象を利用す
るわけではないので、試薬の注入時期を試料プレート1
00挿入後に行ってもよい。
【0029】収容部200に試料プレート100を挿入
する動作は、図1にて説明したように、昇降機構14に
てプレートホルダ10を下降させることによって行われ
る。この際、本構成では、プレートホルダ10は昇降機
構14によってz方向に移動できるだけなので、各ガイ
ド溝250に試料プレート100が正確に挿入されるた
めの位置決めは、ユニット移動機構60により試薬処理
ユニット20側を動かすことによって行う。すなわち、
試料プレート100を試薬処理ユニット20に挿入する
場合の試薬処理ユニットの位置である試料セットポジシ
ョンには、微少量用ガイド溝250aに試料プレートセ
ットする場合のポジションと、通常量用ガイド溝250
bにセットする場合のポジションの2種類がある。ユニ
ット移動機構60は、図示しない制御部からの指令に従
い、試薬処理ユニット20を微少量時のポジション及び
通常量時のポジションのいずれかにセットする。本構成
では、ユニット移動機構60による試薬処理ユニット2
0のx軸方向移動のみで、微少量試薬処理と通常量試薬
処理のそれぞれの場合の試料プレートの位置決めを行う
ことができる。
【0030】なお、収容部200の構成において、凸部
210の幅(奥行方向幅)が、収容部の上端から下端に
向かうに連れて次第にテーパ状に大きくなる構成とし、
その上端部にてガイド溝の幅が試料プレートの厚さより
ある程度以上大きく、下端部にてガイド溝の幅が試料プ
レートの厚さにほぼ等しくなるようにすれば、試料プレ
ート100を挿入する際の試薬処理ユニット20の位置
決め精度を多少下げても、試料プレートを確実に所定の
位置にセットすることができる。この場合においても、
微少量用ガイド溝250aに試料プレートをセットする
場合には、収容部200と試料貼付面との間隙が上端か
ら下端まで毛細管間隙となるようにする必要がある。こ
のような位置決め制御は、例えば、試料プレートがある
程度の深さ(例えば下端の位置決めスペーサ240の位
置)まで達した以降に、試薬処理ユニット20を、上端
の位置決めスペーサ240を試料プレート100に押し
付けるようにx軸方向に移動させることによって行うこ
とができる。なお、試料プレート挿入時の位置決め精度
が十分高いならば、4個の位置決めスペーサ240のう
ち、例えば下端の2つを省略することも可能である。
【0031】以上の例では、収容部200の上端から下
端に伸びる凸部210によって二つのガイド溝250が
形成されていたが、試料プレートの位置決めのための構
成はこれに限られるものではない。例えば、凸部210
を設けなくても、内壁面220上の位置決めスペーサ2
40と収容部200底面の仕切りスペーサ230のみに
よって、試料プレートの位置決めを行うことは可能であ
る。すなわち、この場合、図4に示すように仕切りスペ
ーサ230をテーパ状に形成し、仕切りスペーサ230
の下端と位置決めスペーサ240との間隔を試料プレー
トの厚みとほぼ等しくすることにより、試料プレート下
端部の位置決めが確実に行われる。そして、試料プレー
トの挿入作業時に、前述したテーパ状凸部210を有す
る収容部の場合と同様に、試薬処理ユニット20を、上
端の位置決めスペーサ240を試料プレート100に押
し付けるようにx軸方向に移動させることにより、試薬
プレート上端部の位置決めが達成される。なお、通常量
試薬での処理には、微少量試薬の場合ほど厳密な位置決
めは要求されないので、以上のような処理は必ずしも必
要ない。
【0032】また、上記の例では、位置決めスペーサ2
40は内壁面220の四隅に設けられていたが、これを
内壁面220の左右両端部において上端から下端まで連
続して設ければ、内壁面220、試料貼付面100a、
及び位置決めスペーサ240によって一つの管状空間が
形成されるので、毛細管作用をより強めることが可能に
なる。
【0033】また、以上の例では、収容部200の底面
が、仕切りスペーサ230によって微少量用ガイド溝側
と通常量用ガイド溝側とに区分されていたが、この構造
は必須的なものではない。仕切りスペーサ230によっ
て収容部底面を区分し、その区分の一方(微少量用ガイ
ド溝側)に試薬を注入する構成とすれば、微少量試薬処
理時の試薬の量を少なくすることができるが、同時に分
注ノズルをある程度細くし、試薬注入時の分注ノズルの
位置決め精度を高くとる必要が出てくる。従って、ある
程度太い分注ノズルを用いなければならない場合や、分
注ノズルの位置決め精度があまり高くできない場合は、
仕切りスペーサ230を取り除く構成とすることも考え
られる(ただし、凸部210と仕切りスペーサ230を
共に取り除くことはできない。試料プレートの位置決め
ができなくなるからである)。この構成では、微少量試
薬処理時の試薬量を増やす必要があるが、分注ノズルの
位置決め精度は要求されない。
【0034】以上、本発明に係る生体組織処理装置及び
試薬処理ユニットの構成例を説明した。次は、本構成に
よる試薬処理の流れを説明する。
【0035】図1に示したように、本構成には、2つの
試薬処理ユニット20a及び20bが設けられている。
本構成は、これら2つの試薬処理ユニットにて試薬処理
と次処理準備とを交互に行うことにより、試料プレート
に対して複数種類の試薬による処理を待ち時間なく連続
的に行うことをその特徴の一つとするものである。図5
は、この試薬処理の流れを示したフローチャートであ
る。以下、図1及び図5を参照して、この処理について
詳細に説明する。
【0036】試料プレート群について一連の試薬処理を
行う場合、まずプレートホルダ10にそれら試料プレー
ト100を装着固定する。この時、試料プレート100
は、試料貼付面をすべて同一方向、すなわち試薬処理ユ
ニット20の各収容部200の位置決めスペーサが設け
られた内壁面の方向、に向けて装着する。プレートホル
ダ10は、移動バー12に対して着脱自在となってお
り、試料プレート100を装着はプレートホルダ10を
移動バー12から外した状態で行うことができる。試料
プレート100の装着が完了すると、プレートホルダ1
0を移動バー12に装着し、予め設定されたプログラム
に従って処理シーケンスを開始する。
【0037】すなわち、まず試薬分注ノズル30によ
り、試薬テーブル部40の各試薬管42から試薬を吸引
し、試薬処理ユニット20aの各収容部200に対して
最初の試薬分注を行う(S502a)。このとき分注す
る試薬は、全収容部200について同一のものであって
もよいし、各収容部200ごとに異なった種類のもので
あってもよい。分注する試薬は、プログラムに従って、
通常量もしくは微少量だけ分注される。そして、分注
後、必要に応じて、温度制御装置22aによって試薬温
度の調節を行う。
【0038】試薬分注及び試薬温度の調節が完了する
と、試薬処理ユニット20aを、ユニット移動機構60
によってプレートホルダ10直下の試料セットポジショ
ンまで移動する。このとき、通常量試薬による処理の場
合は、試薬処理ユニット20aは通常量用ガイド溝25
0bに対応するポジションまで移動され、微少量試薬に
よる処理の場合は、試薬処理ユニット20aは微少量用
ガイド溝250aに対応するポジションまで移動され
る。そして、試薬処理ユニット20aが所定のポジショ
ンに配置されると、昇降機構14にてプレートホルダ1
0を降下させて各試料プレート100を各収容部200
内に挿入する(S504a)。このような動作により、
各試料プレート100は、収容部200の所定のガイド
溝に挿入される。この挿入処理において、試薬が微少量
の場合は、試料プレート100降下速度を通常量試薬の
場合に比べて緩やかにすることが、毛細管現象を効率的
に生じさせるために望ましい。
【0039】このようにして、挿入処理が完了し、各試
料プレート100が各収容部200の所定ガイド溝にセ
ットされることにより、試薬処理が開始する(506
a)。この試薬処理の間、温度制御装置22aは試薬処
理ユニット20aの試薬温度を設定温度に維持する。通
常量試薬処理の場合は、例えば昇降機構14の動作によ
りプレートホルダ10を上下させることにより、試薬を
撹拌し、試薬処理の効率を高めることもできる。
【0040】さて、この試薬処理は、短いものでも5分
程度を要し、長いものになると数時間を要するものもあ
るので、本例では、この試薬処理に並行して、試薬処理
ユニット20bに対して次の試薬による処理の準備を行
う。すなわち、まず試薬分注ノズル30にて試薬処理ユ
ニット20bに対して試薬の分注を行い、必要に応じて
試薬温度の調節を行っておく(S502b)。
【0041】なお、試薬分注時の試薬処理ユニット20
bのポジション(分注ポジション)が、試料セットポジ
ションとは別に定められている場合(例えば、試薬分注
ノズルの可動範囲に制限がある場合など)には、そのポ
ジションまで試薬処理ユニット20bを移動させる必要
があるので、試料プレート100を試薬処理ユニット2
0aにセットしたまま、ユニット移動機構60を作動さ
せて試薬処理ユニット20a及び20bをx軸方向に移
動させる。このとき、プレートホルダ10は、左右方向
(x軸方向)の運動については移動バー12に拘束され
ない構造となっているため、このような動きが可能にな
る。このような移動を可能にする構造としては、例えば
次のようなものがある。すなわち、プレートホルダ10
の左右側面にスリット16を設け、移動バー12のプレ
ートホルダ10内への挿入部分をスリット16の幅とほ
ぼ等しい厚さとする。そして、プレートホルダ10と移
動バー12の固定を、プレートホルダ10のスリット内
面に設けられたラチェットボールを移動バー12の挿入
部表面のくぼみに係合させることによって行う。このよ
うな構成により、プレートホルダ10は通常は移動バー
12にある程度の力で固定されると共に、左右方向にあ
る程度以上の力が加わるとラチェットボールがくぼみか
ら外れ、プレートホルダ10が移動バー12から外れ
る。なお、分注ポジションでの試薬分注が完了すると、
試薬処理ユニット20a及び20bは、もとのプレート
セットポジションに戻され、プレートホルダ10が移動
バー12に装着される。
【0042】試薬処理ユニット20aでの試薬処理が完
了すると(すなわち、プログラムなどで指定された時間
が経過すると)、プレートホルダ10を上昇させて試料
プレート100を試薬処理ユニット20aから抜き出す
(S508a)。
【0043】このようにして試薬処理ユニット20aに
おける最初の試薬処理が終了すると、試薬分注及び温度
調節がなされ次処理準備が完了している試薬処理ユニッ
ト20bを、プレートホルダ10直下の試料セットポジ
ションに移動する。そして、プレートホルダ10を再び
降下させて試料プレート100を試薬処理ユニット20
bに挿入し(S504b)、試薬処理を行う(S506
b)。
【0044】この試薬処理に並行して、試薬処理ユニッ
ト20aでは次処理準備を行う。
【0045】すなわち、まず、各収容部200内の試薬
残液を吸引し排出する(S500a)。より詳しくは、
試料プレート100を試薬処理ユニット20bにセット
した状態で試薬処理ユニット20a及び20bをx軸方
向に移動させ、試薬処理ユニット20aの各収容部20
0が試薬吸引装置50の各吸引ノズル52の直下に来る
ように位置調節を行い、吸引装置移動機構54により試
薬吸引装置50を降下させて、各収容部200の試薬を
吸引する。
【0046】そして、次に、試薬分注ノズル30によっ
て、試薬処理ユニット20aに次処理のための試薬を分
注する(S502a)。分注が完了すると、試薬処理ユ
ニット20a及び20bを移動させ、プレートホルダ1
0を移動バー12に再び装着し、次処理の開始まで試薬
温度の管理を行う。
【0047】なお、この次処理準備においては、必要が
あれば、試薬吸引後に試薬処理ユニット20aの各収容
部を洗浄することもできる。洗浄処理においては、分注
ノズル30によって各収容部に洗浄液を注入し、これに
例えば試薬吸引ノズル52を挿入して撹拌し洗浄効果を
高める。そして、洗浄終了後は洗浄液を試薬吸引ノズル
52によって吸引する。
【0048】このようにして試薬処理ユニット20bで
の試薬処理が完了すると、試料プレート100を試薬処
理ユニット20bから抜き出して試薬処理ユニット20
aにセットし、次の試薬処理を行う。そして、この試薬
処理に並行して、試薬処理ユニット20bについて、前
述と同様の次処理準備を行う。
【0049】そして、プログラムに従って以上説明した
サイクルを繰り返し、試薬処理ユニット20a及び20
bで試薬処理と次処理準備とを交互に行うことにより、
一連の処理が進行する。
【0050】本構成によれば、このように2つの試薬処
理ユニットにて試薬処理と次処理準備とを並行的に行う
ことにより、試料プレートを待ち時間なく連続的に処理
することができる。
【0051】なお、以上の例では、2つの試薬処理ユニ
ットを用いたが、更に多くの試薬処理ユニットを用いる
ことも可能である。例えば、次処理が極めて短時間に設
定されており、次処理の間に次々処理の準備が時間的に
不可能な場合が考えられるが、3つ以上の試薬処理ユニ
ットを用いれば、このような場合でも、現処理の間に予
め次処理の準備と次々処理の準備とを同時に行うことが
可能になり、次処理の後に待ち時間なく次々処理に移行
することができる。
【0052】また、以上説明した図1の例では、移動バ
ー12がz軸方向可動、試薬分注ノズル30が3軸方向
可動、試薬吸引装置50がz軸方向可動、試薬処理ユニ
ットがx軸方向可動という構成であったが、更に別の構
成を取ることもできる。例えば、試薬吸引装置50をz
軸及びx軸方向に可動な構成とすれば、プレートホルダ
10を、移動バー12からx軸方向に外れる構造とする
必要がなくなる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試薬処理が自動化されると共に、試薬処理ユニットが各
収容部ごとに区分されているため、試料プレートを金属
ラックごと試薬槽に浸す従来方式よりも試薬使用量を削
減することができる。
【0054】また、本発明によれば、微少量試薬を試料
表面に広げる作業を自動化することができるので、標本
作製の効率を大幅に向上させることができる。
【0055】また、本発明によれば、2つの試薬処理ユ
ニットにて試薬処理と次処理準備とを並行的に行うこと
により、試料プレートを待ち時間なく連続的に処理する
ことができる。従って、試料を乾燥させることなく一連
の処理を行うことが可能になる。
【0056】また、本発明によれば、撹拌手段により収
容部内の試薬を撹拌することにより、試薬の反応を促進
し、効率的な処理を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生物組織処理装置の構成の一例
を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明に係る試薬処理ユニットの収容部の構
造を示す斜視図である。
【図3】 収容部への試料プレートの挿入状態を示す断
面図である。
【図4】 収容部の構造の別の例を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る生物組織処理装置を用いた試薬
処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 プレートホルダ、14 昇降機構、20a,20
b 試薬処理ユニット、22a,22b 温度制御装
置、30 試薬分注ノズル、40 試薬テーブル部、4
2 試薬管、50 試薬吸引装置、52 試薬吸引ノズ
ル、60 ユニット移動機構、100 試料プレート、
200 収容部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料が貼付された複数の試料プレートを
    起立状態に保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された各試料プレートをそれぞれ個
    別に収容する複数の収容部を有する試薬処理ユニットで
    あって、前記各収容部が、試料プレートの試料貼付面が
    当該収容部の所定内壁面に対し毛細管間隙だけ離れた毛
    細管位置にて前記所定内壁面と対向するよう前記試料プ
    レートをガイドする第1のガイド部材と、試料プレート
    の試料貼付面が当該収容部の前記所定内壁面に対し前記
    毛細管間隙より大きい所定距離だけ隔たった通常位置に
    て前記所定内壁面と対向するよう前記試料プレートをガ
    イドする第2のガイド部材とを有する試薬処理ユニット
    と、 前記各収容部内に試薬を注入する試薬注入手段であっ
    て、前記各収容部に対する試薬注入量を所定通常量及び
    所定微少量の2段階に調節可能な試薬注入手段と、 前記各収容部内の試薬を吸引する試薬吸引手段と、 前記保持手段と前記試薬処理ユニットとを相対移動させ
    前記複数の試料プレートを前記試薬処理ユニットの各収
    容部に対して挿入及び抜出する相対移動手段であって、
    前記各収容部に対する試薬注入量が前記通常量である場
    合には前記試料プレートを前記収容部の前記通常位置に
    セットし、前記各収容部に対する試薬注入量が前記微少
    量である場合には前記試料プレートを前記収容部の前記
    毛細管位置にセットする相対移動手段と、 を有することを特徴とする生物組織処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の生物組織処理装置におい
    て、 前記試薬処理ユニットを2個備え、 更に、前記各試薬処理ユニットの試薬温度をそれぞれ個
    別に制御する温度調節手段を有し、 一方の試薬処理ユニットに前記保持手段に保持された試
    料プレート群をセットして前記温度調節手段にて試薬温
    度を設定温度に維持しつつ試薬処理を行っている間に、
    並行して他方の試薬処理ユニットについて試薬残液の吸
    引及び次処理のための試薬注入及び次処理のための試薬
    温度調節を行って次処理準備を行い、一方の試薬処理ユ
    ニットにおける試薬処理が終了すると前記試料プレート
    群を他方の試薬処理ユニットにセットして試薬処理を行
    うと同時に当該一方の試薬処理ユニットについて前記次
    処理準備を行い、前記2個の試薬処理ユニットによって
    試薬処理と次処理準備とを交互に繰り返して行うことを
    特徴とする生物組織処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の生物組織
    処理装置において、 前記試薬処理ユニットの各収容部内の試薬を撹拌する撹
    拌手段を有することを特徴とする生物組織処理装置。
  4. 【請求項4】 生物組織の試料が貼付された試料プレー
    トを収容する複数の収容部を有し、これら収容部内にて
    試料プレート上の試料と試薬とを反応させるための試薬
    処理ユニットであって、 前記各収容部は、 試料プレートの試料貼付面が当該収容部の所定内壁面に
    対し毛細管間隙だけ離れた毛細管位置にて前記所定内壁
    面と対向するよう、前記試料プレートをガイドする第1
    のガイド部材と、 試料プレートの試料貼付面が当該収容部の前記所定内壁
    面に対し前記毛細管間隙より大きい所定距離だけ隔たっ
    た通常位置にて前記所定内壁面と対向するよう、前記試
    料プレートをガイドする第2のガイド部材と、 を有することを特徴とする試薬処理ユニット。
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