JP2878490B2 - マスク修正方法及びそれに用いる装置及びマスク - Google Patents
マスク修正方法及びそれに用いる装置及びマスクInfo
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Description
スク修正方法及びそれに用いるマスク修正装置及びマス
クに係り、特に透明基板上に所定のパターンの位相シフ
ターを設けた位相シフトマスクのためのマスク修正方法
及びそれに用いるマスク修正装置及びマスクに関する。
ターンを低コストで露光するために、位相シフトマスク
の実用化が進められている。この位相シフトマスクの一
例を図14に示す。同図において、1は透明基板、2は
該透明基板1上の透明導電層で、該透明導電層2上に回
路パターン形成用の遮光パターン3が設けられ、さらに
位相シフター4が回路パターン形成予定領域上に交互に
設けられている。そして、図14の(a)に示すよう
に、位相シフター4を透過した光は隣合うパターンを透
過した光と位相がπずれるために、パターン境界での光
の干渉により高解像度の露光が可能になるようになって
いる。
相シフター4上に欠陥5が存在すると、欠陥部を透過し
た光の位相振幅が大きくずれて、そのまま素子上に欠陥
が転写されてしまう。このため、この欠陥を修正するこ
とが位相シフトマスクの実用化において重要な課題の一
つとなっており、例えば、日経マイクロデバイシズ19
90年12年月号66頁に「検査,修整,ネガ・レジス
トなど実用化の要素技術が出始めた位相シフト」とし
て、位相シフトマスクの実用化および検査・修正技術が
開示されている。
(b)に示した位相シフター4上の欠陥を単純に加工等
により除去したのでは、透過光の位相振幅はさらにずれ
る結果となり欠陥修正にならない。この問題を解決する
修正方法の一例が上記報告記事に示されているが、この
修正手法を図15を用いて簡単に説明する。位相シフト
マスクの構造は、図15の(a)に示すようにマスク全
面に堆積した位相差πのサブ位相シフター8の上に、さ
らにパターニングした位相シフター4をのせた2層シフ
ター構造になっている。そして、位相シフター4上に欠
陥5がある場合、図15の(b)に示すように、欠陥部
を含む位相シフター4とサブ位相シフター8の両方を除
去するようにされ、これによって除去による修正個所9
の位相は合計で2πずれて元に戻るため、欠陥が修正で
きたことになる。
dは、図13の(1)式で表わされる。例えば、i線の
波長λ=365nm、SiO2 の屈折率n≒1.5を代
入するとd≒365nmとなる。従って、位相差πの1
0%以下の精度で修正を行うとした場合、上記した修正
の加工深さ精度は±数10nm以下という高い精度が必
要となるが、このような高精度の局所加工は容易ではな
い。また、図15の従来の修正手法においては、サブ位
相シフター8に欠陥がある場合は修正が困難となる。
埋める方法も提案されているが、成膜厚さに要求される
精度は加工の際と同様の±数10nmであり、やはり、
このような高精度の局所成膜は容易ではない。
報においては、パターン欠陥部に対応する基板部分にイ
オンビーム照射し、基板に微小イオン注入領域または微
小イオンミリング領域を形成して、当該基板部分の光学
的散乱特性に変化を生じさせ、マスクの遮光性パターン
の欠陥部を修正する技術が開示されている。しかし、こ
れは透明パターンである位相シフターに対する修正手法
ではなく、微小散乱により欠陥部に遮光性を持たせるも
ので、通常生じる程度の大きさの位相シフターの欠陥に
対しては実質上適用できず、また、位相シフターの欠陥
の形状(くぼみの形状)に合わせて精度の良い修正を行
えるものではない。
その目的とするとろは、位相シフターマスクの位相シフ
ター上の欠陥を高精度かつ簡便に修正することのできる
マスク修正方法とそれを実施するための装置を提供する
ことにある。
問題となるのは、欠陥部を透過した光の位相振幅がずれ
るためである。従って欠陥を修正するためには、正常部
に対して欠陥部で生じる位相差をゼロにすればよい。こ
の位相差修正をより簡便に行うという上記の目的は、加
工や成膜により欠陥部の光路長を物理的に変更するので
はなくて、欠陥部の屈折率を局所的に変更し透過光の位
相差を修正することにより達成される。
ビ−ム照射により不純物を打ち込み光ファイバの光路内
の屈折率を中心部と外周部で変更した例や、エキシマレ
ーザ光の照射により平坦なSiO2 上にガウス分布の熱
歪みを生じさせてレンズ効果を観測した例が報告されて
いる。そこで本発明では、イオンビームやレーザ光の照
射により生じるこれらの屈折率変化に着目し、エネルギ
ービームを位相シフターの欠陥部に照射し屈折率を変化
させて欠陥修正を行うようにされる。
打ち込みの効果により材質の密度が変化し屈折率が変化
する。位相シフターの欠陥部に集束イオンビームを照射
し位相差修正を行う条件について考察する。いま欠陥部
のくぼみの深さをd0 、もとの材質の屈折率をn、イオ
ンビーム打ち込み層の厚さをdi 、イオンビーム打ち込
み層の屈折率をni とすると、正常部に対する欠陥部の
位相差をイオンビーム照射によりゼロにする条件は、図
13の(2)式で表わされる。そこで、集束イオンビー
ムの加速エネルギーによってdi を、電流密度によって
ni をそれぞれ制御することにより、(2)式を満足さ
せて欠陥を修正できる。
に照射すると、熱歪みにより材質の密度が変化し、屈折
率が変化する。位相シフターの欠陥部にレーザ光を照射
し位相差修正を行う条件は、集束イオンビームを用いた
場合と同様に考えることができる。欠陥部のくぼみの深
さをd0 、もとの材質の屈折率をn、レーザ光照射によ
る熱歪層の厚さをde 、熱歪層の屈折率をne とする
と、位相差修正の条件は図13の(3)式で表わされ
る。そこで、パルスレーザ光を用いる場合は、パルス幅
とレーザパワーとにより上記de とne を制御し、同様
に(3)式を満足させて欠陥を修正できる。
する。 〈第1実施例〉本発明の第1実施例として、位相シフタ
ーの欠陥に集束イオンビームを一括で照射して修正する
方法を図1を用いて説明する。同図において、1は透明
基板、2は透明導電層、3は遮光パターン、4は位相シ
フター、5は該位相シフターの欠陥である。図1の
(a)に示すように、位相シフター4に欠陥5がある
と、欠陥部を透過した光の位相振幅が大きくずれてしま
うのは前述した通りである。そこで本実施例において
は、集束イオンビーム6を欠陥5の形状に成形し、欠陥
部に一括照射するようにしている。このとき欠陥の大部
分は、中央ほどくぼみの深さd0 が大きくなる皿状の形
状を呈している。
正の条件の前記(2)式を変形すると、図13の(4)
式が得られる。いま、集束イオンビーム6のビーム径内
において加速エネルギーはほぼ一定であり、よってイオ
ン打ち込み層7の深さdi も一定となる。一方、ビーム
径内の電流密度はほぼガウス分布であり、不純物濃度に
依存するイオン打ち込み層7の屈折率ni はビーム中央
ほど大きくなる。このことは中央ほど深さd0 が大きく
なる欠陥形状をキャンセルする方向に作用し、欠陥内
(ビーム径内)全域でほぼ(4)式の修正条件を満足す
ることができる。以上から、集束イオンビーム6を欠陥
5に一括照射するだけで、図1の(b)に示すように欠
陥部の位相差修正を行うことができる。
に成形する方法としては、可変スリットアパーチャの像
を集束投影する方法や、デフレクタスティグマ電極に印
加する電圧により電気的に成形する方法がある。
て、位相シフタ4ーの欠陥5に細く絞った集束イオンビ
ーム6を走査して照射し、欠陥を修正する方法を図2を
用いて説明する。図2の(a)に示すように、位相シフ
ター4上の欠陥5が大きく、欠陥5の深さd0 の分布が
非対称である場合には、前記第1実施例による修正は困
難である。そこで本実施例では、欠陥5の大きさに対し
て充分細く絞った集束イオビーム6を欠陥5に走査して
照射するようにしている。このとき、欠陥深さd0 、修
正時のイオン打ち込み層7の深さdi 、屈折率ni の平
面内分布を、それぞれ、 d0 (x,y)、di (x,y)、ni (x,y) とすると、修正条件は前記(4)式より図13の(5)
式で表わされる。
エネルギーを一定とするとdi (x,y)=di 一定と
なる。また、ni は不純物濃度すなわち照射イオン量D
に依存するためni =f(D)とおくと、照射イオン量
Dの平面内分布D(x,y)に求められる条件は、上記
(5)式より図13の(6)式で表わされる。ここで、
ni とDの関係ni =f(D)(単調増加)は、予め標
準サンプルを用いて実験により求めておく。そして、欠
陥を修正する際には光干渉法等により欠陥深さ分布d0
(x,y)を測定し、(6)式を用いて修正に必要な照
射イオン量分布D(x,y)を求め、求めたD(x,
y)に従って集束イオンビーム6を照射する。これによ
って、図2の(b)に示すように欠陥部の位相差修正を
行うことができる。
としては、集束イオンビーム量Dが滞在時間に比例すな
わち走査速度vに反比例することを利用し、求めたD
(x,y)に反比例するように欠陥内の各点での走査速
度vを設定すればよい。またビーム径の変化が無視でき
る場合は、D(x,y)に比例するように各点でのビー
ム電流値を設定すればよい。ビーム電流値を設定する方
法としては、可変アパーチャやズームレンズを用いる方
法がある。
を図3によって説明する。同図において、10はイオン
源、11は引出し電極、12は収束レンズ、13はブラ
ンキング電極、14はブランキングアパーチャ、15は
収束レンズ、16はデフレクタスティグマ電極、17は
レーザ発振器、18は光路拡張分離器、19は放物面
鏡、20は位相シフトマスク、21はステージ、22は
結像レンズ、23は干渉光強度の検出器、24はイオン
ビームチャンバ、25はイオンビーム電源、26はイオ
ンビーム偏向制御装置、27は全体の制御を司るシステ
ムコントローラである。
引き出したイオンビーム6を、前段および後段の集束レ
ンズ12、15によって集束し、位相シフトマスク20
上に照射する。このとき、ブランキング電極13に印加
する電圧によって、ビームのON・OFFを、デフレク
タスティグマ電極16に印加する電圧によって、ビーム
形状の成形や走査速度の設定を行う。また、加速エネル
ギーの設定や集束ビーム径の設定、及び前後あるいは後
段の集束レンズをズームレンズとした場合のビーム電流
値の設定は、全てイオンビーム電源25から各電極に印
加する電圧によって行われる。
ザ光を光路拡張分離器18によって二つに分離し、これ
を放物面鏡19によって位相シフトマスク20上に結像
する。そして、位相シフトマスク20を透過した2つの
光を結像レンズ22により再度結像させ、干渉光強度を
検出器23によって検出する。これにより、位相シフト
マスク20上の所望の部分の屈折率を間接的に測定する
ことができる。また二つの分離したレーザ光をマスク上
の欠陥部と正常部に照射し、透過光を干渉させることに
より、本発明による欠陥の位相差修正のモニタリングを
行うことができる。さらに、二つに分離したレーザ光を
イオンビームの照射部と非照射部に照射し透過光を干渉
させることにより、ni とDの関係ni =f(D)を測
定できる。
ては、通常の結像レンズを用いて斜めから集光照射する
方法や、イオンビーム光軸上に設けた反射鏡により光路
を曲げて反射対物レンズ等により真上から集光照射する
方法を用いてもよい。
て、集束イオンビームによる加工と打ち込みを組合せて
欠陥を修正する方法を図4を用いて説明する。位相シフ
ター4上の欠陥5が大きくかつ凹凸が激しい場合は、前
記第2実施例における照射イオン量分布D(x,y)を
精度よく設定することは容易ではない。そこで、図4の
(a)に示すように、まずノズル28からエッチングガ
ス29を供給しつつ集束イオンビーム6を欠陥部に照射
し、欠陥部の位相シフターを下層に対して選択性よくエ
ッチングする。例えば、位相シフター4の材質がSiO
2 、透明導電層2の材質がIn2O3の場合、エッチング
ガスとしてXeF2 を用いればよい。そして次に、図4
の(b)に示すように透明導電層2に集束イオンビーム
を照射し、図4の(c)に示すようにイオン打ち込み層
7を形成し位相差修正を行う。このとき修正箇所はもは
や平坦化されており、照射イオン量Dは平面内で一様条
件となるため設定が容易である。斯様な手法をとる本実
施例においては、加工時と打ち込み時とで集束イオンビ
ームのエネルギーを低加速から高加速に変化させる必要
があるが、それに伴うビーム径の変化を抑制するように
集束系を制御する。なお、上記したエッチング加工を透
明導電層2まで行い、透明基板1に打ち込みを行い欠陥
を修正してもよい。なおまた、図4の(a)に示した加
工においては凸部が先に加工され、加工部底面は平坦化
される傾向があるので、欠陥5の底面が十分になだらか
になった時点で加工を停止し、引き続き前記第2実施例
2による手法を用いて欠陥修正を行うようにしてもよ
い。
に示す図である。同図に示した装置は、前記した図3の
装置にガス供給系としてガスボンベ30、バルブ31、
流量制御装置32、ノズル28を付加したものである。
これにより集束イオンビーム6の照射と同時にエッチン
グガスを供給し、欠陥部を局所的にエッチングすること
ができる。なお、他の構成および機能は図3の装置と同
様である。
ームをマスクの広い領域に一括照射し、位相シフター等
の膜厚不良の修正を行う方法を図6を用いて説明する。
図6の(a)に示すように、位相シフター4の膜厚が一
様に不足している場合、透過光の位相振幅も一様に正常
状態(図6(a)の点線)からずれてしまう。例えば、
位相として正常状態π/2に対して膜厚不足によりπ/
4となった場合、隣合うパターンの透過光(位相−π/
2)と境界で完全に打ち消し合わないため、解像度劣化
やパターン幅不良を引き起こす原因となる。そこで、シ
ャワータイプのイオンビーム33を一括照射し、図6の
(b)に示すように膜厚不良部を含む広い領域全面にイ
オン打ち込み層7を形成する。イオン打ち込み層7では
屈折率が増加し、図6の(a)において白抜き矢印で示
すように、位相シフター4の透過光は振幅が増加し、隣
合うパターンの透過光は振幅が減少する(位相が−π/
2からずれる)効果を与える。
相シフター4のない部分の両透過光の干渉光強度をモニ
タし、両透過光が完全に打ち消しあう時点でイオンビー
ム33の照射を停止し修正を完了する。上記した例では
位相シフター4の透過光の位相がπ/4から3π/8
へ、かつ隣合うパターンの透過光の位相が−π/2から
−3π/8へ変化した時点が修正の完了点となる。この
とき隣合う透過光が完全に境界で打ち消し合うため、所
望の高解像度のパターン転写が行える。
ゆるやかにばらついている場合には、例えばバケット型
イオン源内のプラズマ分布をマグネットにより制御し、
照射するイオンビームの電流密度分布を上記膜厚ばらつ
きをキャンセルするように設定し、マスク全面を一括修
正することができる。また、本実施例は透明基板1や透
明導電層2の膜厚不良に対しても全く同様に適用でき
る。
て、位相シフターの欠陥に集束レーザ光を一括で照射し
て修正する方法を図7を用いて説明する。本実施例は前
記第1実施例において集束イオンビームに代えて集束レ
ーザ光を用いた修正方法である。図7の(a)に示すよ
うに、集束レーザ光34を欠陥5の形状に成形し欠陥部
に一括照射する。レーザ光照射による位相差修正の条件
の前記した図13の(3)式を変形すると、図13の
(7)式が得られる。集束レーザ光の径内で熱拡散時間
はほぼ一定であり、熱歪層35の深さde もほぼ一定と
なる。一方ビーム径内のパワー密度はほぼガウス分布で
あり、熱歪の大きさに依存する熱歪層35の屈折率ne
はビーム中央ほど大きくなる。従って第1実施例と同様
に集束レーザ光34を欠陥5に一括照射するだけで図7
の(b)に示すように欠陥部の位相差修正を行うことが
できる。
成形する方法としては、可変スリットの像を集光投影す
る方法や、シリンドリカルレンズを用いる方法がある。
て、位相シフタの欠陥に細く絞ったレーザ光を走査して
照射し、欠陥を修正する方法を図8を用いて説明する。
本実施例は前記第2実施例において集束イオンビームに
代えて集束レーザ光を用いた修正方法である。図8の
(a)に示すように、欠陥5の大きさに対して充分細く
絞ったレーザ光34を欠陥5に走査して照射する。この
とき、欠陥深さd0 、修正時の熱歪層35の深さde 、
屈折率neの平面内分布を、それぞれ d0 (x,y)、de (x,y)、ne (x,y) とすると、修正条件は前記(7)式より図13の(8)
式で表わされる。
e (x,y)=de 一定となる。また、ne は熱歪みの
大きさすなわちレーザパワーPに依存するためne =g
(P)とおくと、レーザパワーPの平面内分布P(x,
y)に求められる条件は、上記(8)式より図13の
(9)式で表わされる。なお、ne とPの関係ne =g
(P)(単調増加)は予め標準サンプルを用いて実験に
より求めておく。そして、欠陥を修正する際には光干渉
法等により欠陥深さ分布d0 (x,y)を測定し、
(9)式を用いて修正に必要なレーザパワー分布P
(x,y)を求めて、求めたP(x,y)に従ってレー
ザ光を照射し、これにより、図8の(b)に示すように
欠陥部の位相差修正を行うことができる。ここで、P
(x,y)はレーザ光学系の途中に設けた透過率可変フ
ィルタを用いて設定できる。
に示す。同図において、36は修正用レーザ発振器、3
7はシャッタ、38は透過率可変フィルタ、39はXY
スキャナ、40は収束レンズ、41は全体の制御を司る
システムコントローラであり、前記した図3の構成と同
等の構成要素には同一符号を付してある。上記修正用レ
ーザ発振器36から出力されたレーザ光34は、透過率
可変フィルタ38を通過しレーザパワーを設定した後、
集束レンズ40により収束されて位相シフトマスク20
上に集光照射される。このとき、途中に設けたXYスキ
ャナ39(ポリゴンミラー、ガルバノミラー等)によ
り、位相シフトマスク20上の所望の位置にレーザ光3
4を照射したり、マスク上で任意に走査することが可能
となっている。なお、レーザ発振器17から発振したモ
ニタ用のレーザ光を位相シフトマスク20上に結像し、
さらに透過干渉光を検出器23により検出する系は、前
記した図5の装置において放物面鏡19を集束レンズ4
0に代えたのみで他の構成や機能は全く同等であり、こ
の系を用いて、本発明による欠陥の位相差修正のモニタ
リングや、ne とPの関係ne =g(P)の測定を行う
ことができる。
て、集束レーザ光によるエッチングと熱照射を組合せて
欠陥を修正する方法を図10を用いて説明する。本実施
例は前記第3実施例において集束イオンビームに代えて
集束レーザ光を用いた修正方法である。図10の(a)
に示すように、まずノズル28からエッチングガス29
を供給しつつ集束レーザ光34を照射し、欠陥部の位相
シフタを下層に対して選択性よくエッチングする。次
に、透明導電層2に集束レーザ光34を照射して熱歪層
35を形成し、位相差修正を行う。なお、本実施例にお
いては、エッチング時と熱歪層形成時で、集束レーザ光
のパワーを低出力から高出力に変化させる必要がある。
1に示す。同図に示した装置は、前記した図9の装置
に、ガス供給系としてガスボンベ30、バルブ31、流
量制御装置32、ノズル28を付加し、さらに位相シフ
トマスク20をチャンバ24内に収納し、図示されない
排気系によりエッチングガスを排気する構成としたもの
である。これにより集束レーザ光34の照射と同時に位
相シフトマスク20の表面にエッチングガスを供給し、
欠陥部を局所的にエッチングすることができる。他の構
成および機能は図9の装置と同様である。
幅の広いレーザ光あるいはランプ等の加熱光をマスクの
広い領域に一括照射し、位相シフタ等の膜厚不良の修正
を行う方法を図12を用いて説明する。本実施例は前記
第4実施例においてイオンビームに代えてレーザ光ある
いは加熱光を用いた修正方法である。
イプのイオンビームを照射して一様なイオン打ち込み層
を形成して屈折率を増加させたのに対して、本実施例で
は図12の(a)に示す様に幅の広いレーザ光42の照
射により、図12の(b)に示すような一様な熱歪層3
5を形成して屈折率を増加させるようにしている。一様
な屈折率の増加により膜厚不良を修正する原理について
は第4実施例と同様である。
熱歪層を形成するための加熱ビームとしてレーザ光ある
いは加熱光を用いたが、電子ビームを用いても全く同様
に実施することができる。
トマスク上の所望の箇所の屈折率を容易かつ精度よく調
整することができるので、位相シフタ上の欠陥を高精度
かつ簡便に修正でき、位相シフトマスクを用いる半導体
製造分野等においてその価値は多大である。
説明図である。
説明図である。
の修正装置の1例を簡略化して示す説明図である。
説明図である。
の修正装置の1例を簡略化して示す説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
の修正装置の1例を簡略化して示す説明図である。
す説明図である。
めの修正装置の1例を簡略化して示す説明図である。
す説明図である。
覧にして示した説明図である。
す説明図である。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 透明基板上に遮光パターンを形成した
後、所定パターンの位相シフターを形成してなる投影光
学系用マスクの前記位相シフターの欠陥を修正する方法
であって、前記位相シフターに存在する欠陥領域の形状
に応じて該位相シフターの欠陥領域の屈折率を調整する
ことを特徴とするマスク修正方法。 - 【請求項2】 前記屈折率の調整を、前記投影光学系用
マスクにイオンビーム又はレーザビームを照射して行う
ことを特徴とする請求項1記載のマスク修正方法。 - 【請求項3】 イオンビーム又はレーザビームを、前記
欠陥領域の形状に整形して前記投影光学系用マスクに照
射することを特徴とする請求項2記載のマスク修正方
法。 - 【請求項4】 前記屈折率の調整を、前記投影光学系用
マスクに、前記欠陥領域の大きさよりも細く絞ったイオ
ンビーム又はレーザビームを照射し走査して行うことを
特徴とする請求項1記載のマスク修正方法。 - 【請求項5】 透明基板上に遮光パターンを形成した
後、所定パターンの位相シフターを形成してなる投影光
学系用マスクの前記位相シフターの欠陥を修正する方法
であって、前記位相シフターに存在する欠陥領域の前記
位相シフターを除去して該位相シフターの下層を露出さ
せ、該露出させた下層の屈折率を調整することを特徴と
するマスク修正方法。 - 【請求項6】 前記位相シフターに存在する欠陥領域の
前記位相シフターの除去を、収束させたイオンビーム又
はレーザビームを用いて行うことを特徴とする請求項5
記載のマスク修正方法。 - 【請求項7】 透明基板上に遮光パターン及び位相シフ
ターを形成した投影光学系用マスクの欠陥を修正する欠
陥修正装置であって、前記投影光学系用マスクを載置す
る載置手段と、該載置手段上に載置された前記投影光学
系用マスクに収束させたビームを照射して欠陥領域の屈
折率を変化させるビーム照射手段と、レーザ光を前記投
影光学系用マスクに投影して結像する投影結像手段と、
該投影結像手段により投影して結像され前記投影光学系
用マスクを透過した前記レーザ光を検出する手段と、該
検出した前記投影光学系用マスクを透過したレーザ 光に
基づいて前記投影光学系用マスクの前記収束させたビー
ムを照射した領域の屈折率を求める屈折率算出手段とを
備えたことを特徴とするマスク修正装置。 - 【請求項8】 前記ビーム照射手段が前記投影光学系用
マスクに照射する収束させたビームは、イオンビームま
たは電子ビームまたはレーザビームのうちの何れかのビ
ームであることを特徴とする請求項7記載のマスク修正
装置。 - 【請求項9】 前記欠陥領域の形状に合わせて整形した
ビームを、前記投影光学系用マスクを前記欠陥領域に照
射することを特徴とする請求項7記載のマスク修正装
置。 - 【請求項10】 前記欠陥領域の大きさよりも細く絞っ
たビームを、前記投影光学系用マスクを前記欠陥領域に
照射して走査することを特徴とする請求項7記載のマス
ク修正装置。 - 【請求項11】 透明基板上に遮光パターンを形成した
後、所定パターンの位相シフターを形成してなる投影光
学系用マスクであって、前記位相シフターに存在した欠
陥領域の形状に応じて該位相シフターの欠陥領域の屈折
率が調整されて、欠陥の修正が施されたことを特徴とす
るマスク。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18407191A JP2878490B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | マスク修正方法及びそれに用いる装置及びマスク |
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