JP2869595B2 - 仕上げ方法 - Google Patents
仕上げ方法Info
- Publication number
- JP2869595B2 JP2869595B2 JP26673691A JP26673691A JP2869595B2 JP 2869595 B2 JP2869595 B2 JP 2869595B2 JP 26673691 A JP26673691 A JP 26673691A JP 26673691 A JP26673691 A JP 26673691A JP 2869595 B2 JP2869595 B2 JP 2869595B2
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- JP
- Japan
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- paint
- coating material
- finish
- pearl
- pigment
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- Finishing Walls (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、板材表面あるいは
床面等へ深みのある立体感を有した真珠光沢を有する仕
上がり面を得られる方法に関するものである。
床面等へ深みのある立体感を有した真珠光沢を有する仕
上がり面を得られる方法に関するものである。
【0002】
【従米の技術】従来、真珠光沢を有する仕上げ方法で
は、壁面あるいは家具,産業用機械,自動車等に対し
て、ベース塗料を塗装した後、パール顔料を含んだ塗料
を薄く塗装して仕上げていた。
は、壁面あるいは家具,産業用機械,自動車等に対し
て、ベース塗料を塗装した後、パール顔料を含んだ塗料
を薄く塗装して仕上げていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、従来の仕
上げ方法による真珠光沢を持つ塗面では、塗膜がおおよ
そ均一な膜厚により形成されるため、下地の凹凸による
変化にあっても全体として、単調な真珠光沢仕上であっ
た。
上げ方法による真珠光沢を持つ塗面では、塗膜がおおよ
そ均一な膜厚により形成されるため、下地の凹凸による
変化にあっても全体として、単調な真珠光沢仕上であっ
た。
【0004】
【問題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な問題点を解決するために、新しい仕上げ方法を提案す
るものである。解決手段として、まず第一に下地に対し
て凹凸を有する模様塗料を塗布する。次に、パール顔料
を樹脂比0.1〜2重量%含有する合成樹脂塗料を模様
塗料の凸部が隠れる程の厚みに塗布するものである。こ
の発明におけるベース塗材としての凹凸を有する模様塗
料とは、例えば、建築用仕上塗材のうちの複層仕上塗材
の主材または厚付け仕上塗材の塗布あるいは薄付け仕上
塗材を厚く塗布することによって可能となる。勿論、複
層仕上塗材あるいは厚付け仕上塗材等に分類されない凹
凸模様を有する仕上塗材であってもかまわない。
な問題点を解決するために、新しい仕上げ方法を提案す
るものである。解決手段として、まず第一に下地に対し
て凹凸を有する模様塗料を塗布する。次に、パール顔料
を樹脂比0.1〜2重量%含有する合成樹脂塗料を模様
塗料の凸部が隠れる程の厚みに塗布するものである。こ
の発明におけるベース塗材としての凹凸を有する模様塗
料とは、例えば、建築用仕上塗材のうちの複層仕上塗材
の主材または厚付け仕上塗材の塗布あるいは薄付け仕上
塗材を厚く塗布することによって可能となる。勿論、複
層仕上塗材あるいは厚付け仕上塗材等に分類されない凹
凸模様を有する仕上塗材であってもかまわない。
【0005】次に、上塗り塗料としてのパール顔料を含
む合成樹脂塗料とは、樹脂成分に対し0.1〜2重量%
のパール顔料を含むものであり、その使用時の粘度はイ
ワタカップで80〜150secに調整して使用され
る。パール顔料の含有量は、上塗り塗料に使用される合
成樹脂量に対して0.1〜2重量%にするのが良い。
0.1重量%未満ではパール調とはなりにくく美観上良
くない。2重量%以上の場合、パール顔料がベース塗材
の色を隠し、顔料の色のみになってしまい単調な仕上が
りとなる。粘度については上塗り塗料が塗布されてか
ら、塗膜が硬化するまでの間にこの塗料中のパール顔料
が模様塗料表面に偏在するようにするためであり、粘度
が高い(粘い)とパール顔料が塗膜中にほぼ均一に分散
されたままであり、逆に粘度の低い(サラッとしてい
る)と顔料が沈澱してしまい、これらの場合、ともに仕
上がりが平板になってしまう。上塗り塗料について、更
に言えば、主として用いられる結合材には、アクリル系
樹脂,アクリル−ポリウレタン系樹脂,アクリル−シリ
コン系樹脂,ポリウレタン樹脂,エポキシ系樹脂,フッ
素系樹脂等あるいはこれらをエマルション化したものが
用いられる。また、パール顔料としては、有機系のもの
では天然の貝あるいは魚鱗等、無機系のものでは雲母あ
るいは雲母に酸化チタン,酸化鉄をコーティングしたも
のが用いられる。そして、塗布量は、下塗りに当たるベ
ース塗材の凹凸の大きさによっても変わるが、ベース塗
材の凸部が隠れる程が良い。勿諭、凸部が一部だけ上塗
り塗料より表れる仕上がりも考えられるが、別の仕上が
り感を与える。
む合成樹脂塗料とは、樹脂成分に対し0.1〜2重量%
のパール顔料を含むものであり、その使用時の粘度はイ
ワタカップで80〜150secに調整して使用され
る。パール顔料の含有量は、上塗り塗料に使用される合
成樹脂量に対して0.1〜2重量%にするのが良い。
0.1重量%未満ではパール調とはなりにくく美観上良
くない。2重量%以上の場合、パール顔料がベース塗材
の色を隠し、顔料の色のみになってしまい単調な仕上が
りとなる。粘度については上塗り塗料が塗布されてか
ら、塗膜が硬化するまでの間にこの塗料中のパール顔料
が模様塗料表面に偏在するようにするためであり、粘度
が高い(粘い)とパール顔料が塗膜中にほぼ均一に分散
されたままであり、逆に粘度の低い(サラッとしてい
る)と顔料が沈澱してしまい、これらの場合、ともに仕
上がりが平板になってしまう。上塗り塗料について、更
に言えば、主として用いられる結合材には、アクリル系
樹脂,アクリル−ポリウレタン系樹脂,アクリル−シリ
コン系樹脂,ポリウレタン樹脂,エポキシ系樹脂,フッ
素系樹脂等あるいはこれらをエマルション化したものが
用いられる。また、パール顔料としては、有機系のもの
では天然の貝あるいは魚鱗等、無機系のものでは雲母あ
るいは雲母に酸化チタン,酸化鉄をコーティングしたも
のが用いられる。そして、塗布量は、下塗りに当たるベ
ース塗材の凹凸の大きさによっても変わるが、ベース塗
材の凸部が隠れる程が良い。勿諭、凸部が一部だけ上塗
り塗料より表れる仕上がりも考えられるが、別の仕上が
り感を与える。
【0006】
【作用】この発明によって施工された真珠光沢を有する
塗膜は、光線が下地凹凸により乱反射するだけでなく、
顔料の偏折あるいは上塗り塗料の厚みの違いによるベー
ス塗料の透け具合の変化が、美しい濃淡模様となって現
れる。これは、光の入射角度、見る人の位置によって
も、パール光沢に変化を与える。
塗膜は、光線が下地凹凸により乱反射するだけでなく、
顔料の偏折あるいは上塗り塗料の厚みの違いによるベー
ス塗料の透け具合の変化が、美しい濃淡模様となって現
れる。これは、光の入射角度、見る人の位置によって
も、パール光沢に変化を与える。
【0007】
【実施例】この発明の実施例を図面とともに以下説明す
る。図1はこの発明の仕上げによる断面図を示してい
る。図中1は下地の例である板材であり、この上へベー
ス塗材2により凹凸模様を形成し、パール顔料を含んだ
上塗り塗料3をベース塗料の凸部が隠れる程塗布すれ
ば、この発明の仕上がりが得られる。実施例では、板材
には石綿スレート板を使用し、模様塗料にはJIS A
6910の合成樹脂エマルション系複層仕上塗材の主材
(ローラー塗り用)を使用し、1.7kg/m2塗布し
た。上塗り塗料にはアクリルウレタン樹脂塗料(藤倉化
成(株)製商品名「アクレタン],固型分55%)に対
し、パール顔料(メルク・シャパン(株)商品名「イリ
オジンTi100M」)を樹脂比0.6重量部を混合し
たものを粘度90secに調整して、さきのベース塗料
の凸部が隠れる程の塗布量1.5kg/m2により塗布
した。実施例2では、コンクリート床面に対しベース塗
材として着色骨材により天然石調の多彩色となった厚付
け仕上塗材(菊水化学工業(株)製 商品名「チャイナ
トーン」)を使用し、3色の主材により4kg/m2塗
布した。次に上塗りにはエポキシ樹脂(ダウケミカルジ
ャパン(株)製商品名「353J」,固型分86%)8
0重量部および硬化剤(三和化学工業(株)製商品名
「SUNMIDEIM544」)40重量部に対して、
パール顔料(メルク・ジャパン(株)製、商品名「イリ
オジンcolorR Ti100」)0.5重量部を混
合したものを、粘度140secに調整して、さきの模
様塗料が隠れる程の塗布量2.0kg/m2により塗布
した。
る。図1はこの発明の仕上げによる断面図を示してい
る。図中1は下地の例である板材であり、この上へベー
ス塗材2により凹凸模様を形成し、パール顔料を含んだ
上塗り塗料3をベース塗料の凸部が隠れる程塗布すれ
ば、この発明の仕上がりが得られる。実施例では、板材
には石綿スレート板を使用し、模様塗料にはJIS A
6910の合成樹脂エマルション系複層仕上塗材の主材
(ローラー塗り用)を使用し、1.7kg/m2塗布し
た。上塗り塗料にはアクリルウレタン樹脂塗料(藤倉化
成(株)製商品名「アクレタン],固型分55%)に対
し、パール顔料(メルク・シャパン(株)商品名「イリ
オジンTi100M」)を樹脂比0.6重量部を混合し
たものを粘度90secに調整して、さきのベース塗料
の凸部が隠れる程の塗布量1.5kg/m2により塗布
した。実施例2では、コンクリート床面に対しベース塗
材として着色骨材により天然石調の多彩色となった厚付
け仕上塗材(菊水化学工業(株)製 商品名「チャイナ
トーン」)を使用し、3色の主材により4kg/m2塗
布した。次に上塗りにはエポキシ樹脂(ダウケミカルジ
ャパン(株)製商品名「353J」,固型分86%)8
0重量部および硬化剤(三和化学工業(株)製商品名
「SUNMIDEIM544」)40重量部に対して、
パール顔料(メルク・ジャパン(株)製、商品名「イリ
オジンcolorR Ti100」)0.5重量部を混
合したものを、粘度140secに調整して、さきの模
様塗料が隠れる程の塗布量2.0kg/m2により塗布
した。
【0008】この発明により得られる塗面は、ベース塗
材による凹凸があるため、上塗り塗料にパール顔料の濃
淡が生じる。また、上塗り塗料塗布後には硬化するまで
の間にパール顔料の沈降が生じる。また、この沈降もベ
ース塗材の凹凸により均一とはならないため、独特の深
みを与える。更に、ベース塗材の色とパール塗料の色の
組み合わせにより多彩な表現が可能となる。
材による凹凸があるため、上塗り塗料にパール顔料の濃
淡が生じる。また、上塗り塗料塗布後には硬化するまで
の間にパール顔料の沈降が生じる。また、この沈降もベ
ース塗材の凹凸により均一とはならないため、独特の深
みを与える。更に、ベース塗材の色とパール塗料の色の
組み合わせにより多彩な表現が可能となる。
【0009】
【効果】以上述べたように、この発明の仕上げ方法によ
れば、凹凸面上へパール顔料を含んだ塗料を薄く仕上げ
るのと違って、真珠光沢に深みと変化を与える。
れば、凹凸面上へパール顔料を含んだ塗料を薄く仕上げ
るのと違って、真珠光沢に深みと変化を与える。
【図1】この発明の実施例により得られる仕上げの断面
図である。
図である。
1 板材 2 ベース塗材 3 上塗り塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 5/06 B05D 1/36 B05D 7/24 303 E04F 13/08
Claims (1)
- 【請求項1】 板材表面あるいは床面等に、ベース塗材
として、凹凸を有する模様塗料を塗布後、上塗り塗料と
して、パール顔料を樹脂比0.1〜2重量%含有し、粘
度をイワタカップで80〜150secに調整した合成
樹脂塗料を模様塗料の凸部が隠れる程の厚みに塗布する
ことを特徴とする仕上げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26673691A JP2869595B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26673691A JP2869595B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 仕上げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515842A JPH0515842A (ja) | 1993-01-26 |
JP2869595B2 true JP2869595B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=17434984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26673691A Expired - Lifetime JP2869595B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 仕上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869595B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010194449A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Aica Kogyo Co Ltd | 仕上げ方法 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP26673691A patent/JP2869595B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515842A (ja) | 1993-01-26 |
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