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JP2865504B2 - 包装体の分離方法 - Google Patents

包装体の分離方法

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Publication number
JP2865504B2
JP2865504B2 JP4305667A JP30566792A JP2865504B2 JP 2865504 B2 JP2865504 B2 JP 2865504B2 JP 4305667 A JP4305667 A JP 4305667A JP 30566792 A JP30566792 A JP 30566792A JP 2865504 B2 JP2865504 B2 JP 2865504B2
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JP
Japan
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package
main body
lens
film unit
film
Prior art date
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JP4305667A
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JPH06161053A (ja
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和芳 末原
利治 和田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to EP93118513A priority patent/EP0598393B1/en
Priority to DE1993627936 priority patent/DE69327936T2/de
Priority to DE1993630408 priority patent/DE69330408T2/de
Priority to EP98120567A priority patent/EP0911684B1/en
Publication of JPH06161053A publication Critical patent/JPH06161053A/ja
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    • GPHYSICS
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D13/00Processing apparatus or accessories therefor, not covered by groups G11B3/00 - G11B11/00
    • G03D13/001Cassette breaking apparatus
    • GPHYSICS
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニットのように、ほぼ直方体形状をした本体部を箱状に
覆っている包装体を自動的に取り外す方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】いつでも手軽に写真撮影ができるよう
に、簡単な撮影機構を組み込んだユニット本体に予めフ
イルムを内蔵させたレンズ付きフイルムユニット「写ル
ンです」(商品名)が本出願人より製造販売され、広く
利用されている。このレンズ付きフイルムユニットは、
例えば特公平2−32615号公報で知られるように非
常に簡単な構造になっており、撮影後は従来の写真フイ
ルムと同様にフイルムユニットごとDPEを依頼できる
ようになっている。
【0003】これらレンズ付きフイルムユニットでは、
フイルムを収納する本体部と裏蓋との間にパトローネか
ら引き出された未露光のフイルムが、フイルムロール室
とパトローネ室の間で露光位置に展延されている。ユニ
ット本体内で予め引き出されてロール状に収納されてい
る未露光のフイルムに露光が施されると、撮影毎にパト
ローネ内に巻き取られていき、全コマ撮影が終了したと
ころでパトローネ内に完全に収納することができる。レ
ンズ付きフイルムユニットはユニット本体の保護及び商
品性確保のために、各種印刷された紙箱に覆われてい
る。
【0004】一方、地球環境保護、資源節減の観点の基
にレンズ付きフイルムユニットの再利用が、現在積極的
に進められている。ユーザーが撮影済のフイルムを収納
したレンズ付きフイルムユニットを現像取扱店に持って
いくと、これらは更に現像所に集められ、そこでフイル
ムの取り出し用の蓋を開けてフイルムだけが取り出され
フイルム現像、プリント処理が行われる。フイルムが取
り出された後のレンズ付きフイルムユニットは、再びメ
ーカーに回収され、再利用のためにいったんユニット本
体を覆っている紙箱が剥がされ各部品ごとに分解され
る。紙箱自体も再生紙を使用しており、剥がされた紙箱
も再生紙にするためにリサイクルされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らユニット本体を紙箱で包装する装置はいろいろ製作さ
れ自動化されているが、ユニット本体を傷めずに紙箱を
外す装置はほとんど無く、また機械化が困難なため人手
に頼らざるを得なかった。そのリサイクル工程において
も人手作業となっているが、大量処理に伴う手指の負担
が激しく疲労による作業障害や作業効率の悪さが問題と
なっていた。またこうした問題は、完成品あるいはその
一部をリサイクルすることを考慮するとき、レンズ付き
フイルムユニットだけでなく様々な商品分野においても
解決が望まれる。本発明は上記従来技術の問題点を考慮
してなされたもので、本体部を箱型に覆っている包装体
を効率的に剥がせるようにした包装体の分離方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、少なくとも1面が平坦となったほぼ直方体形状の本
体部と、この本体部を箱状に包み込んでいる包装体とを
分離する方法において、包装体で包まれた本体部を前記
1面を一定の向きに揃え、かつ搬送手段から移動しない
ように保持して連続搬送し、その搬送経路の途中に、前
記1面と対面する面が平坦で先端が鋭利な固定の治具を
設置しておき、本体部を連続搬送する過程で前記治具の
先端を前記1面とその上を覆っている包装体との間に差
し込ませながら包装体を開封した後、前記1面と対向す
る面側から本体部を押圧することによって包装体の開封
部分から本体部を押し出すようにしたものである。
【0007】特許請求の範囲第2項では、ほぼ直方体形
状をした本体部と、この本体部を箱状に覆うとともに、
本体部の1面を覆うフラップが加熱により再活性化する
接着剤で相互に接着された包装体とを分離する方法にお
いて、包装体で包まれた本体部を前記1面を一定の向き
に揃え、かつ搬送手段から移動しないように保持して順
次に搬送し、この搬送途中で包装体の前記フラップにヒ
ーターを押し付けて接着剤を溶かした後、さらに包装体
で包まれた本体部を搬送する過程でその搬送経路内に待
機している治具を前記フラップの下に挿入してフラップ
を引き起こし、前記1面と対向する面側から本体部を押
圧して包装体から本体部を押し出すようにしたものであ
る。
【0008】以下本発明を図面を参照して説明する。レ
ンズ付きフイルムユニットの外観を示す図6において、
ユニット本体2は主にプラスチック成形され、全体を包
装体3によって覆われている。包装体3は、レンズ付き
フイルムユニットの保存及び外観を綺麗にするためのも
のであり、外面に印刷を施された紙箱等が用いられる。
この包装体3には、撮影レンズ4、シャッタボタン5、
巻き上げノブ6、ファインダー窓7、残りフイルム枚数
を確認できる表示窓8を露呈させるための穴が開設され
ており、これらの穴を通して撮影が行えるようになって
いる。
【0009】図5に示すように包装体3はラップラウン
ドタイプの包装形態をしており、包装体3の折り込み部
3a〜3cにホットメルト接着剤10を設け、ユニット
本体2の背面側を覆う背面部3dを熱溶着により接着す
る。なおユニット本体2の底面部を覆う包装体3には、
フイルムを収納したパトローネを取り出すためのミシン
目11が設けられている。
【0010】本発明を用いた包装体取り外し装置におけ
る包装体切り開き工程を示す図1において、レンズ付き
フイルムユニットは搬送ベルト15のリブ16に位置決
めされ搬送される。レンズ付きフイルムユニットは巻き
上げノブ6を下にして、ファインダー接眼部17の設け
られた背面側が図中手前を向くように搬送ベルト15に
セットされる。レンズ付きフイルムユニットはさらにサ
イドガイド18と押さえローラー19に挟持され幅方向
の振れを規制される。また、縦方向の振れに関しては、
上部ガイド14によって規制される。
【0011】前記搬送ベルト15による搬送経路の所定
の位置には、アーム20に支持された刃付き治具21が
待機している。刃付き治具21は、主刃22とそれに対
して垂直に設けられたヒレ刃23と、切り開いた包装体
3を押し拡げる拡げガイド24とで構成されている。主
刃22の後端上部には上押し拡げ案内ガイド32の先端
が、拡げガイド24の後端には下押し拡げ案内ガイド3
3の先端が近接るように配置されている。これら、主刃
22及びヒレ刃23の寸法,厚み,形状,刃先角や拡げ
ガイド24の形状,取り付け位置,包装体3との位置関
係等は、レンズ付きフイルムユニットの形状や構造に、
また接着剤の接着強度により設定される。図1にて刃先
角θは60度から150度、図2にて傾斜角αは20度
から50度位である。
【0012】図4は、前記包装体切り開き工程において
包装体3の背面側を開放されたレンズ付きフイルムユニ
ットを包装体3とユニット本体2に分離する工程を示し
たものである。開放された包装体3の上側端部は図5に
示す折り込み部3aで、紙押さえガイド26によって上
方に押し拡げられる。また、開放された包装体3の下側
端部は背面部3dで、紙押さえガイド27によって下方
に押し拡げられる。サイドガイド18の間には、包装体
3に開設された穴からユニット本体2の撮影レンズ4の
レンズカバー28が露呈している。このレンズカバー2
8の位置に対応して押し出しピン29が設けられ、包装
体3の開放した背面側にユニット本体2を押し出す。
【0013】押し出されたユニット本体2は、前記紙押
さえガイド27に隣接して設けられた平ベルトコンベア
30上に横倒しに移される。押し出しピン29の先端に
はユニット本体2の傷防止のため、樹脂性の先端キャッ
プ31が設けられている。平ベルトコンベア30上に乗
せられたユニット本体2は、リサイクルのためさらに各
部品に分解する工程に搬送される。また、取り外された
包装体3はそのまま搬送され、集められて再生紙として
再利用される。なお、この工程における搬送ベルト15
も、モータにより連続駆動される。
【0014】上記のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニットの包装体取り外し装置の作用について説明す
る。撮影者は、フイルムの全コマ撮影が終了したことを
表示窓8を観察することで確認したら、巻き上げノブ6
を回動しなくなるまで操作することで、パトローネ内に
露光済のフイルムを全て巻き上げる。撮影者が、レンズ
付きフイルムユニットごと現像取扱店にDPEを依頼し
に持っていくと、これらは更に現像所に集められる。こ
こで包装体3の底面部に設けられているミシン目11を
剥がし写真フイルムパトローネを取り出す。
【0015】現像所で取り出された写真フイルムパトロ
ーネは、通常のカメラで撮影された写真フイルムパトロ
ーネと同様にプリント現像、焼付処理が行われる。でき
あがったプリント写真は、撮影者の手元に現像取扱店を
通して渡される。一方、写真フイルムパトローネを取り
出した後のレンズ付きフイルムユニットは、メーカーに
よって現像所から回収され、再利用のため分解工程に回
される。回収されたレンズ付きフイルムユニットは、包
装体3の底面部に設けられたミシン目11で囲まれた写
真フイルムパトローネの取り出し部が剥がされ、ユニッ
ト本体2に設けられている蓋は取り外すか閉めなおして
平坦な状態になっているが、図面の煩雑を避けるため図
示は省略した。
【0016】レンズ付きフイルムユニットは搬送ベルト
15の上に図1に示すように、巻き上げノブ6を下に
し、撮影レンズ4の設けられた正面側をサイドガイド1
8に当接するように載置する。レンズ付きフイルムユニ
ットは搬送ベルト15に設けられたリブ16によって位
置決めされ、図中矢印A方向に搬送される。搬送経路上
に待機する刃付き治具21の直前には、さらに押さえロ
ーラー19が配置されており幅方向の振れを規制する。
【0017】上記のような搬送及び位置決めの機構によ
り刃付き治具21の主刃22の先端は、図2に示すよう
に包装体3の背面部3dと折り込み部3cの接着面に差
し込まれてゆく。主刃22の先端が図3に示すように包
装体3の背面部3dと折り込み部3cの合わせ目に入り
込み、背面部3d及び折り込み部3aが押し拡げられる
のに従いホットメルト接着剤10による接着が剥がれ
る。このため背面部3dにヒレ刃23が切り込む前に、
接着が剥がれた包装体3の背面側が開くようになる。主
刃22の接着面への差し込みによる縦方向の振れは、上
部ガイド14によって規制されるので、刃付き治具21
は包装体3の接着面をスムーズに剥がしてゆく。
【0018】包装体3の背面側が開放されたレンズ付き
フイルムユニットは、さらに搬送ベルト15によってユ
ニット本体2と包装体3を分離する工程に搬送される。
分離工程にて搬送されたレンズ付きフイルムユニット
は、開放された包装体2の折り込み部3aと背面部3d
を刃付き治具21に続いて上下方向にそれぞれ上押し拡
げ案内ガイド32,下押し拡げ案内ガイド33へ導か
れ、そのまま紙押さえガイド26,27によって押し拡
げられる。押し出しピン29に対向する位置にレンズカ
バー28が搬送されてくると、搬送ベルト15と同期し
てチェーン及びカム駆動にて搬送ベルト15と平行して
移動しながら横に押し出す押し出しピン29が搬送ベル
ト15の図中矢印B方向に突き出され、先端キャップ3
1を介して包装体3から露出しているレンズカバー28
を押圧する。
【0019】包装体3の背面側が開放され押し拡げられ
た状態にあるので、レンズカバー28を押圧されたユニ
ット本体2は包装体3の背面側から押し出される。この
とき押し出しピン29の先端に先端キャップ31が設け
られているので、レンズカバー28を傷つけることなく
ユニット本体2を押し出すことができる。搬送ベルト1
5のやや下方に平行して平ベルトコンベア30が設けら
れているので、押し出されたユニット本体2は紙押さえ
ガイド27にガイドされて背面側を下に平ベルトコンベ
ア30上に横倒しになる。
【0020】平ベルトコンベア30上に横倒しに押し出
されたユニット本体2は、リサイクルのために従来と同
様の分解工程に移される。また、取り外された包装体3
も従来通り再生紙にするための工程に移される。
【0021】図7はセットアップタイプの包装形態をし
たレンズ付きフイルムユニットを示したものであり、ユ
ニット本体35は包装体36によって覆われている。包
装体36の背面部37には折り込み部37a〜37cが
形成されており、ユニット本体35とその側面及び底面
を覆う包装体36の間に入り込み一部はホットメルト接
着剤10の熱溶着、一部は水溶性接着剤により接着され
る。
【0022】図7のような包装形態のレンズ付きフイル
ムユニットの包装体を、前述の装置で取り外す場合につ
いて説明する。現像所において写真フイルムパトローネ
を取り出したレンズ付きフイルムユニットを搬送ベルト
15の上に図1に示すように載置する。ラップラウンド
タイプの包装形態の場合と同様に搬送ベルト15上で位
置決めされたレンズ付きフイルムユニットは、待機する
刃付き治具21に向かって搬送される。刃付き治具21
の主刃22の先端は、図8に示すように包装体36の背
面部37の折り込み部37cのコーナー部分に食い込
む。
【0023】さらにレンズ付きフイルムユニットが搬送
されると図9に示すように、主刃22が折り込み部37
cと背面部37のコーナー部を縦に切断してゆく。同時
にヒレ刃23が、図中一点鎖線にそって背面部37を横
方向に切断し包装体3の背面側を開いてゆく。切断され
た包装体3の背面部37は、刃付き治具21の拡げガイ
ド24によって背面側を開放するように押し拡げられ
る。この時、切断端のコーナー等に切り残りがあると、
後のユニット本体35を押し出す工程における安定した
作業の妨げになるので、刃付き治具21の寸法、厚み、
形状、刃先角、包装体36との位置関係等を適切に設定
するようにする。後の工程は、前述のラップラウンドタ
イプの包装形態の場合と同様に行われる。
【0024】図10,11は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニットの包装体の取り外し装置の別の実
施態様を示したものである。この包装体取り外し装置を
用いて包装体を外すレンズ付きフイルムユニットは、再
活性特性のある接着剤40を用いて包装体41を接着し
ユニット本体42をラップラウンドタイプの包装形態で
覆ったものである。レンズ付きフイルムユニットは、搬
送ベルト43のリブ44に位置決めされ搬送される。レ
ンズ付きフイルムユニットは巻き上げノブ45を下にし
て、ファインダー接眼部46の設けられた背面側が図中
手前を向くように搬送ベルト43にセットされる。レン
ズ付きフイルムユニットはさらにサイドガイド47によ
り正面側から支持され幅方向の振れを規制される。ま
た、縦方向の振れに関しては、上部ガイド48によって
規制される。
【0025】前記搬送ベルト43による搬送経路の所定
の位置には、エアーシリンダーアーム50に支持された
アルミ製ヒーター加熱板51が待機している。アルミ製
ヒーター加熱板51は、面ヒーター52をアルミ板5
3,54で挟んだ構造をしており、側面には面ヒーター
52の電源コード55が設けられている。レンズ付きフ
イルムユニットに対向するアルミ板54の表面形状は、
図11に示すように接着剤40の塗布部に対応して突出
部54aが形成されている。このアルミ製ヒーター加熱
板51のサイズは、一番大きなレンズ付きフイルムユニ
ットに合わせておけばそれより小さいものに関しては対
応が可能である。
【0026】上記のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニットの包装体取り外し装置の作用について説明す
る。撮影者が、レンズ付きフイルムユニットごと現像取
扱店にDPEを依頼しに持っていくと、前述の実施態様
と同様にこれらは更に現像所に集められる。ここで包装
体41の底面部に設けられているミシン目を剥がし写真
フイルムパトローネが取り出される。写真フイルムパト
ローネを取り出した後のレンズ付きフイルムユニット
は、メーカーによって現像所から回収され、再利用のた
め分解工程に回される。
【0027】レンズ付きフイルムユニットは搬送ベルト
43の上に図10に示すように、巻き上げノブ45を下
にし、撮影レンズの設けられた正面側をサイドガイド4
7に当接するように載置する。レンズ付きフイルムユニ
ットは搬送ベルト43に設けられたリブ44によって位
置決めされ、図中矢印C方向に搬送される。なお搬送ベ
ルト43はステッピングモーターによって駆動するた
め、レンズ付きフイルムユニットをステップ送りするこ
とができる。アルミ製ヒーター加熱板51に対向する位
置にレンズ付きフイルムユニットが搬送されてくると、
ステッピングモータが停止し搬送ベルト43がストップ
される。
【0028】搬送ベルト43の停止に連動してエアーシ
リンダーアーム50が突き出され、面ヒーター52によ
って一定温度に加熱されたアルミ板54が一定時間,一
定圧力で包装体41の背面部分に押しつけられる。レン
ズ付きフイルムユニットの背面側から包装体41を介し
て加熱された接着剤40は、再活性化して溶融する。ア
ルミ製ヒーター加熱板51の退去にともない、包装体4
1の折り曲げ部分の戻り弾力により包装体41の接着部
分が剥がれ隙間ができる。戻り弾力がさらに強い場合に
は、包装体41の接着部分が大きく開く。
【0029】続いて前述の実施態様と同様の刃付き治具
21の待機する工程に搬送され、接着部分が剥がれた包
装体41の背面側を開いてゆく。以降の工程は前述の実
施態様と同様であるが、刃付き治具21の位置決め精度
は接着部分がアルミ製ヒーター加熱板51によって剥が
されて(隙間ができて)いるので多少緩くすることがで
きる。なお処理速度を上げるには、包装体に悪影響を及
ぼさない範囲で加熱温度は320°C以下で高めにし
て、圧接時間を0.5秒以上で短かめにすると良い。加圧
力は0.1kg/cm2 以上であれば処理速度への影響は
少ない。また、包装体取り外しのラインに包装体の既に
剥がれたレンズ付きフイルムユニットが混在する場合
は、センサーを加熱工程の前に設け包装体の有無を判別
しシリンダーを繰り出さないようにすればよい。
【0030】なお、前述のアルミ製ヒーター加熱板51
の代わりにヒーター板に棒ヒーターを差し込んで加熱し
たり、高周波で加熱したものを用いることもできるし、
光スポットヒーターや熱風吹きつけによるもの等一般的
に応用可能なものなら何でもよい。また、ローラー状の
加熱ヒーターを並べて用いれば、搬送ベルトを停止する
ことなく加熱処理できる。
【0031】以上説明した実施態様に共通して、包装体
の既に剥がされたレンズ付きフイルムユニットが混在し
ていても、刃付き治具の待機する工程においてはそのま
ま通過するのでなんら問題はない。なおユニット本体と
包装体との分離工程においては、押し出しピンに限らず
ロータリーカム,エアージェット,電磁ソレノイド等の
一般的に応用可能なものなら何でもよい。また本発明は
レンズ付きフイルムユニット以外にも様々なものについ
て、その包装体分離のための適用が可能である。
【0032】
【実施例】
(実施例1)坪量350g/cm2 の板紙で構成したほ
ぼ60mm×30mm×110mmの紙箱で包まれたレ
ンズ付きフイルムユニットの包装体3を、図1,図2の
装置にて傾斜角α=45度,刃先角θ=120度のSU
S製の刃付き治具21により開封した。200Wのモー
タで搬送ベルト15を毎分15mで駆動して押圧分離し
た時の開封分離処理能力は毎分60箇で、不良率は5%
以下であった。
【0033】(実施例2)坪量350g/cm2 の紙板
をホットメルト接着剤10等を用いて構成したほぼ60
mm×30mm×110mmの紙箱で包まれたレンズ付
きフイルムユニットの包装体3を、図10,図11の装
置にて面ヒータ52の温度を300°Cとして開封し
た。200Wのモータで搬送ベルト43を毎分8mで駆
動し押圧分離した時の開封分離処理能力は毎分30箇
で、不良率は6%以下であった。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によればほ
ぼ直方体形状の本体部と、この本体部を箱状に包み込ん
でいる包装体を搬送手段から移動しないように保持して
連続搬送し、その搬送経路の途中に先端が鋭利な固定の
治具を設置しておき治具の先端を包装体の間に差し込ま
せながら包装体を開封した後、開封した面と対向する面
側から本体部を押圧することによって押し出すようにし
たので、包装体の包装形態によらず本体部を傷つけるこ
となく(あってもわずかな擦過痕程度)包装体を取り外
すことができる。また、前記搬送手段における本体部の
保持間隔を適当な大きさにしておけば、本体部の長さが
異なっても使用でき、停止のない連続移動式なので装置
全体の高速化が容易で、装置の構造もシンプルで安価に
提供することができ、治具を丈夫に作れ寿命も長く、音
が静かな点でも優れている。また、レンズ付きフイルム
ユニットに限らず箱形状のものに広く応用することがで
きる。
【0035】さらに、ほぼ直方体形状をした本体部を箱
状に覆う包装体のフラップが、加熱により再活性化する
接着剤で相互に接着され、包装体で包まれた本体部を一
定の向きに揃え、かつ搬送手段から移動しないように保
持して順次に搬送し、この搬送途中で包装体の前記フラ
ップにヒーターを押し付けて接着剤を溶かして隙間を開
けた後、搬送経路内に待機している治具を前記フラップ
の下に挿入してフラップを引き起こし、フラップと対向
する面側から本体部を押圧して包装体から本体部を押し
出すようにしたので、包装体の接着を容易に剥がせ、か
つ塵埃発生を少なくできる。さらに、治具と本体部との
相対位置精度を緩くでき安定し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の包装体の取り外し装置の一工程を示す説明図である。
【図2】図1に示した包装体取り外し装置の一工程にお
ける要部断面図である。
【図3】図1に示した包装体取り外し装置の一工程にお
ける要部斜視図である。
【図4】図1に示したのとは別の包装体取り外し装置の
工程を示す説明図である。
【図5】図1に示した包装体取り外し装置によって包装
体を外されるレンズ付きフイルムユニットの背面斜視図
である。
【図6】図1に示した包装体取り外し装置によって包装
体を外されるレンズ付きフイルムユニットの外観斜視図
である。
【図7】図5に示したレンズ付きフイルムユニットとは
別の包装形態の背面斜視図である。
【図8】図2に示したレンズ付きフイルムユニットとは
別の包装形態の包装体を取り外し装置で外す一工程にお
ける要部断面図である。
【図9】図3に示したレンズ付きフイルムユニットとは
別の包装形態の包装体を取り外し装置で外す一工程にお
ける要部斜視図である。
【図10】図4に示したのとはさらに別の包装体取り外し
装置の工程を示す説明図である。
【図11】図10に示した取り外し装置の要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 ユニット本体 3 包装体 3a〜3c 折り込み部 3d 背面部 10 ホットメルト接着剤 15 搬送ベルト 16 リブ 19 押さえローラー 20 アーム 21 刃付き治具 22 主刃 23 ヒレ刃 29 押し出しピン 31 先端キャップ 32 上押し拡げ案内ガイド 33 下押し拡げ案内ガイド 40 接着剤 51 アルミ製ヒーター加熱板 52 面ヒーター 52,54 アルミ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 3/00 B65B 69/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1面が平坦となったほぼ直方
    体形状の本体部と、この本体部を箱状に包み込んでいる
    包装体とを分離する方法において、 包装体で包まれた本体部を前記1面を一定の向きに揃
    え、かつ搬送手段から移動しないように保持して連続搬
    送し、その搬送経路の途中に、前記1面と対面する面が
    平坦で先端が鋭利な固定の治具を設置しておき、本体部
    を連続搬送する過程で前記治具の先端を前記1面とその
    上を覆っている包装体との間に差し込ませながら包装体
    を開封した後、前記1面と対向する面側から本体部を押
    圧することによって包装体の開封部分から本体部を押し
    出すことを特徴とする包装体の分離方法。
  2. 【請求項2】 ほぼ直方体形状をした本体部と、この本
    体部を箱状に覆うとともに、本体部の1面を覆うフラッ
    プが加熱により再活性化する接着剤で相互に接着された
    包装体とを分離する方法において、 包装体で包まれた本体部を前記1面を一定の向きに揃
    え、かつ搬送手段から移動しないように保持して順次に
    搬送し、この搬送途中で包装体の前記フラップにヒータ
    ーを押し付けて接着剤を溶かした後、さらに包装体で包
    まれた本体部を搬送する過程でその搬送経路内に待機し
    ている治具を前記フラップの下に挿入してフラップを引
    き起こし、前記1面と対向する面側から本体部を押圧し
    て包装体から本体部を押し出すことを特徴とする包装体
    の分離方法。
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