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JP2857084B2 - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JP2857084B2
JP2857084B2 JP7187517A JP18751795A JP2857084B2 JP 2857084 B2 JP2857084 B2 JP 2857084B2 JP 7187517 A JP7187517 A JP 7187517A JP 18751795 A JP18751795 A JP 18751795A JP 2857084 B2 JP2857084 B2 JP 2857084B2
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MATSUKUSU PURANKU G TSUA FUERUDERUNKU DERU UITSUSENSHAFUTEN EE FUAU
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MATSUKUSU PURANKU G TSUA FUERUDERUNKU DERU UITSUSENSHAFUTEN EE FUAU
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Publication date
Application filed by MATSUKUSU PURANKU G TSUA FUERUDERUNKU DERU UITSUSENSHAFUTEN EE FUAU filed Critical MATSUKUSU PURANKU G TSUA FUERUDERUNKU DERU UITSUSENSHAFUTEN EE FUAU
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    • C07F9/22Amides of acids of phosphorus
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    • C07F9/2458Esteramides the amide moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic of aliphatic amines

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、抗腫瘍作用を有す
るヘキサデシルホスホコリンに関する。 【0002】 【従来の技術】ヨーロッパ特許出願公開第108565
号明細書は、式: 【化1】 [式中、Rは脂肪族C〜C30−炭化水素基であり
かつR,R及びRは水素原子又は低級アルキル基
であるか又は基: 【化2】 は環式アンモニウム基を表し、かつn=0又は1であ
る]で示される化合物に関する。これらの化合物に関し
ては、腫瘍細胞の増殖を抑制しかつ腫瘍を有する温血動
物の寿命を延長すると記載されている。更に、抗真菌作
用も記載されている。 【0003】本発明による薬剤は、例えば、ヨーロッパ
特許出願公開第108565号明細書から公知である薬
剤に対して改良された作用効果を有する。 【0004】腫瘍、特に悪性腫瘍を治療するためにあら
ゆる点で満足すべき医薬は未だ存在しないことは公知で
ある。従って、例えば転移性腫瘍を有する患者において
皮膚転移を局所的に治療するためには最近では専ら5−
フルオロウラシルが有効である。その他の静細胞因子の
開発は、この種の適用形式のためには未だ臨床的に使用
する域まで至っていない。他面、臨床的見地から、この
ようなコンセプトは臨床医学的見地から姑息的治療開始
において特に所望される、それというのも選択的治療コ
ンセプト例えば外科手術的手段、放射線治療法及び全身
的化学療法は比較的攻撃的治療法であるからである。更
に、かなり多数の患者がこのような局所的治療のための
潜在的治療受験者として存在する。従って、例えば皮膚
疾患を有する乳癌患者の割合は約25〜35%である。 【0005】使用される有効物質の側の局所的治療のた
めの前提条件は、皮膚に対する相容性、腫瘍細胞に対す
る細胞毒性作用及び十分な深部浸透力である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、腫瘍の局所的治療のために適当である薬剤を提供す
ることである。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、請求項1記載の薬剤により解決される。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明は有効物質としてヘキサデ
シルホスホコリンを含有する優れた抗腫瘍剤を提供す
る。 【0009】本発明のヘキサデシルホスホコリンを包含
する関連物質としては、一般式I: 【化3】 の化合物又はその生理学的に認容される塩を挙げること
ができ、該化合物の少なくとも1種は、場合により常用
の薬理学的添加剤及び希釈剤と一緒に含有する抗腫瘍作
用を有する医薬として使用される。有利には有効物質と
しては、ヘキサデシルホスホコリン、オレイルホスホコ
リン、ヘキサデシル燐酸−(N,N)−ビス−(2−ク
ロルエチル)−アミドが該当する。 【0010】式Iは可能なエナンチオマー及びジアステ
レオマーをも含有する。該化合物がラセミ体である場合
には、これらの化合物は自体公知方法で例えば光学的活
性酸を用いて、光学的活性異性体に分割することができ
る。しかしながら、最初からエナンチオマー又は場合に
よりジアステレオマーの出発物質を使用するのが有利で
ある、この際には最終生成物として相応する純粋な光学
活性もしくはジアステレオマーの化合物が得られる。 【0011】この式中、Rはグリコール基の酸素と末端
位の炭素原子もしくはまたアルキル鎖内の炭素原子を介
して(例えば炭素原子2又は炭素原子3又は別の中間の
炭素原子を介して)結合された前記鎖長のアルキル基で
ある。上記アルキル鎖は直鎖状又は枝分れ鎖状であって
よい。該アルキル鎖Rは1、2又は3個の炭素二重結合
又は三重結合(これらは混合されていてもよい)を含有
しかつ/又はハロゲン置換基を有することができる。ハ
ロゲン原子としては、弗素、塩素又は臭素が該当する。
鎖R内には、このようなハロゲン原子の1〜3個が存在
することができ、この場合にはこれらは基Rの1つの又
は異なった炭素原子に存在することができる。 【0012】飽和した直鎖状アルキル基の他に分子中に
1個又は2個の炭素二重結合を有するものが有利であ
る。14〜20、有利には15〜20、特に16〜20
個の炭素原子を有するアルキル基又は14〜20、有利
には15〜20、特に16〜20個の炭素原子を有する
相応するアルケニル基を含有する置換基Rが特に有利で
ある。 【0013】ハロゲン置換された基Rの例は、クロルヘ
キサデシル、ブロムヘキサデシル、フルオルヘキサデシ
ル、9,10−ジブロムオクタデシル、2,3−ジブロ
ムオクタデシル、15,16−ジブロムヘキサデシル、
ブロムテトラデシルである。 【0014】不飽和基Rの例は、9−オクタデセニル基
(オレイルアルコール基、特に式IにおけるRは、この
9−オクタデセニル基を表す)、15−ヘキサデセニル
基、9,12−オクタデカジエニル基(リノレイル基)
である。 【0015】1つより多くの二重結合又は三重結合が存
在する場合には、これらは共役している。飽和及び不飽
和基Rの例は、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オク
タデシル基である。 【0016】RもしくはRが置換されていないアル
キル基を表す場合には、該基は例えば1〜6、有利には
1〜4個の炭素原子から成る。RもしくはRが不飽
和アルキル基を表す場合には、これは特に3〜6個の炭
素原子から成り、この場合このような不飽和アルキル基
の不飽和官能基とXとの間には少なくとも1つの単C−
C結合が存在すべきである。特にC〜C−アルケニ
ル基が該当する。このための例は、アリル、ブテニル、
ペンテニル、ヘキセニルである。 【0017】RもしくはRが置換されている場合に
は、特に直鎖状アルキル基又はアルケニル基が該当し、
この場合Rは有利には2〜6個の炭素原子から成り、
しかも前記置換基は有利にはアルキル基もしくはアルケ
ニル基RもしくはRのω位内に存在する。例えばω
位(すなわちエチルの場合は2位及びプロピルの場合は
3位)に前記置換基の1つを有するエチル基又は直鎖状
プロピル基が該当する。Rが2−t−ブチルオキシカ
ルボニルアミノエチル基又は2−t−ブチルオキシカル
ボニルエチル基である場合には、有利にはD形又はL形
が該当する。 【0018】Rの置換基に関しては、Xが酸素原子で
ある場合には、トリアルキルアンモニウムエチル基が有
利であり、この場合にはトリアルキル基は有利にはそれ
ぞれ1、2又は3個の炭素原子から成り、有利にはメチ
ル基が該当する、従って、トリメチルアンモニウム−エ
チル基が特に有利である。この特に有利な実施形では式
Iの化合物としてはホスフェーチジルクロリン誘導体が
該当する。 【0019】C〜C−シクロアルキル置換基の場合
には、該置換基は3〜6個の炭素原子(例えばシクロプ
ロピル〜シクロヘキシル)から成る。2,3−ジヒドロ
キシ−プロピル−(1)基の場合には、特にsn−1,
2−ジヒドロキシ−プロピルアミノ−(3)構造又はs
n−2,3−ジヒドロキシ−プロピルアミノ−(1)構
造が該当する。 【0020】塩としては内部塩(例えばRがトリメチ
ルアンモニオ−アルキル基を表す場合)又は生理学的に
認容される陽イオンとの塩が該当する。本発明による医
薬もしくは化合物は、例えばRがアミノ基を含有する
場合には、その内部塩として存在することができる。内
部塩が存在しないかもしくは基Rが塩基性基を含有し
ない場合には、燐酸基の負の電荷は生理学的に認容され
る陽イオンによって飽和される。このような生理学的に
認容される陽イオンとしては、例えばアルカリ金属陽イ
オン(Na,K)、アルカリ土類金属陽イオン(Mg,
Ca)又は有機アミンの陽イオン、例えばグアニジニウ
ム−、モルホニウム−、シクロヘキシルアンモニウム陽
イオン、エチレンジアンモニウム陽イオン、ピペラゾニ
ウム陽イオン(後方の両者の場合には、1又は2塩基
性)、又は式NR(式中、基R〜Rは同
じか又は異なっておりかつ水素原子、C〜C−アル
キル基又はオキシエチル基を表す)のアミノから誘導さ
れる陽イオンが該当する。式:NRのアミン
から誘導される陽イオンとしては、有利にはアンモニウ
ム陽イオン又は1〜3個のC〜C−アルキル基で置
換されたアンモニウム陽イオン又は1〜3個の2−ヒド
ロキシエチル基で置換されたアンモニウム陽イオンが該
当する。 【0021】一般式Iによる有効物質は、自体公知方法
で製造することができる。基礎骨格は、容易に式:RO
Hの化合物又はその官能性誘導体をオキシ塩化燐及びト
リエチルアミンと反応させ、該生成物を式HXRの化
合物と反応させかつ酸分解させることにより得ることが
できる。なお上記式中R、R及びXは前記のものを表
す。 【0022】式Iの化合物のための製造方法は、以下の
反応式で例として図式化して説明する(この場合、相応
する一般式中の基OCHは、基OZの代表的なもので
ある)。 【化4】 【化5】【化6】【化7】【化8】【化9】前記式Iの化合物の製造に関する詳細な説明: 式IIの出発物質において、基R又は基R(Xが基
NRである場合)内に存在する既存のヒドロキシ基、
カルボキシ基、アミノ基又はC〜C−アルキルアミ
ノ基は通常の保護基によって保護されていてもよい。隣
接したヒドロキシ基は脂肪族飽和C〜C−ケトでの
ケタール化により保護されていてもよい。 【0023】この場合には、加水分解又は水添分解によ
り容易に分解可能でありかつ反応中又は反応後に分解さ
れる基が該当する。このような保護基が反応過程で分解
されない場合には、その際には分解反応後に行う。しば
しば出発化合物はその製造に基づき既に上述のような保
護基を含有する。 【0024】これら保護基としては、例えば容易に加溶
媒分解的に分解可能なアシル基又は水素添加的に分解可
能な基が該当する。加溶媒分解的に分解可能な保護基
は、例えば希釈した酸(例えば酢酸、過塩素酸、塩酸、
硫酸、蟻酸、トリフルオル酢酸)又は塩基性物質(苛性
カリ、ソーダ、アルカリ水溶液、アルコール性アルカリ
溶液、NH)を用いて−50〜150℃、特に0〜1
00℃の温度でケン化することにより分離される。水素
添加的に分解可能な基例えばアリールアルキル基(ベン
ジル基)又はヒドロキシカルボニル基(カルボベンゾキ
ソ基)は、有利には常用の水素化触媒(貴金属触媒)、
特にパラジウム触媒もしくは白金触媒(白金酸化物)、
ラネーニッケルの存在下に、溶剤又は懸濁液中で、場合
により加圧(例えば1〜50バール)下に、20〜15
0℃、特に30〜100℃、有利には40〜80℃の温
度で分解することができる。 【0025】このような保護基を分解するための溶剤も
しくは懸濁剤としては、例えば水、低級脂肪族アルコー
ル、環式エーテル例えばジオキサン又はテトラヒドロフ
ラン、脂肪族エーテル、ハロゲン化炭化水素、ジメチル
ホルムアミド及びその他並びにこれらの剤の混合物が該
当する。水添分解によって分解可能である保護基として
は、例えば以下のものが該当する:ベンジル基、α−フ
ェニルエチル基、ベンゼン核内で置換されたベンジル基
(p−ブロム−又はp−ニトロベンジル基)、カルボベ
ンゾキシ基、カルボベンズチオ基、t−ブチルオキシカ
ルボニル基。加水分解的に分解可能な基の例は、トリフ
ルオルアセチル基、フタリル基、トリチル基、p−トル
エンスルホニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、t
−ブチル基、ジメチルメチレン基及び同種のもの並びに
低級アルカノイル基例えばアセチル基、ホルミル基、t
−ブチルカルボキシ基及び同種のものである。 【0026】特に、ペプチド合成の際に常用の保護基及
びこの場合常用の分解法が該当する、就中、このために
はJesse P.Greenstein及びMilt
onWinitz著“Chemistry of Am
ino Acids”,New York1961,J
ohn Wiley and Sons Inc.第2
巻、例えば883頁以降に記載されている。カルボアル
コキシ基(例えば低分子量)も該当する。 【0027】基OZ(これはOCHであるのが有利で
ある)の分解は、例えばアルカリ金属臭化物又はアルカ
リ金属沃化物、低級アルキルマグネシウムハロゲン化物
又は第一級、第二級もしくは第三級アミン、特に相応す
る低級アルキルアミン、例えば第三級C〜C−アル
キルアミン(トリメチルアミン)を用いて行う。アルカ
リ金属臭素化合物もしくはアルカリ金属沃素化物として
は、例えば臭化リチウム、臭化ナトリウム、沃化リチウ
ム、沃化ナトリウムが該当する。低級アルキルマグネシ
ウムハロゲン化物としては、例えば沃化メチルマグネシ
ウム、臭化メチルマグネシウム(この場合の溶剤は低級
脂肪族エーテル、例えばジエチルエーテル)である。 【0028】式IIの化合物からの基OZの分解は、1
0〜150℃、有利には10〜80℃、特に50〜80
℃の温度で行う、この場合にはその時点まで得られた反
応生成物を溶剤の除去後に不活性溶剤中に溶解させる。
このような不活性溶剤としては、飽和脂肪族C〜C
−ケトン(エチルメチルケトン、ジエチルケトン、アセ
トン)、環式エーテル、非環式低級脂肪族エーテル(例
えばジエチルエーテル)が該当する。式IIの使用化合
物1モルに対して、一般に前記分解剤1.5〜3モル、
有利には2モルを使用する。 【0029】得られた生成物(例えばR及び/又はR
がハロゲンアルキルを表す化合物)とアンモニア又は
式:NRのアミンとの反応は、10〜20
0、有利には20〜150℃、特に40〜80℃の温度
で溶剤を用いるか又は用いないで実施する。溶剤又は沈
殿防止剤を使用する場合には、このためには以下のもの
が該当する:芳香族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、ベンゼン、メシチレン、トルエン、キシ
レン;低級脂肪族ケトン例えばアセトン、メチルエチル
ケトン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロホルム、ト
リクロルエチレン、四塩化炭素、クロルベンゼン、塩化
メチレン;環式エーテル例えばテトラヒドロフラン及び
ジオキサン;低級脂肪族非環式エーテル(ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル);低級脂肪族アルコー
ル(1〜6個の炭素原子)、例えばメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、アミルアルコール、ブタノー
ル、t−ブタノール;アミド及び脂肪族C〜C−カ
ルボン酸のN−アルキル置換アミド(ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド);C〜C−ジアルキ
ルスルホン(ジメチルスルホン、テトラメチルスルホ
ン);C〜C−ジアルキルスルホキシド(ジメチル
スルホキシド)並びにその他の中性溶剤例えばN−メチ
ルピロリドン、テトラメチル尿素、ヘキサメチル燐酸ト
リアミド、アセトニトリル。前記溶剤の個々のアルキル
基は、例えば1〜6、特に1〜4個の炭素原子を含有す
る。これらの剤の混合物並びに水との混合物も反応媒体
として該当する。この反応は0〜200℃、有利には2
0〜150℃もしくはまた50〜120℃の温度で実施
する。溶剤もしくは分散剤を使用する場合には、しばし
ば該剤の還流温度で操作する。 【0030】このアミン化反応は塩基性物質の存在下に
実施するのが有利である。塩基性物質としては、例えば
アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、第三級ア
ミンが該当する。 【0031】基R及び/又はR中の遊離アミノ基の
アルキル化は、0〜200、有利には20〜150、特
に20〜80℃の温度で行う。このアルキル化は、例え
ば式:R′Hal、ArSOOR′及びSO(O
R′[これらの式中、Halはハロゲン原子(特
に塩素、臭素又は沃素)でありかつArは芳香族基(例
えば場合により1個以上の低級アルキル基によって置換
されたフェニル基又はナフチル基)でありかつR′はC
〜C−アルキル基である]の化合物と反応させるこ
とにより行う。例えばp−トルエンスルホン酸−C
−アルキルエステル、C〜C−ジアルキルスル
フェート、C〜C−アルキルハロゲン化物である。
アルキル化反応は、場合により常用の酸結合剤、例えば
アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ
金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金
属酢酸塩、第三級アミン(例えばトリアルキルアミン例
えばトリエチルアミン)、ピリジンもしくはまたアルカ
リ金属水素化物を添加して不活性溶剤又は懸濁剤中で実
施する。溶剤又は分散剤としては、例えば以下のものが
該当する:芳香族炭化水素例えばベンゼン、トルエン、
キシレン;脂肪族ケトン例えばアセトン、メチルエチル
ケトン;ハロゲン化炭化水素例えばクロロホルム四塩化
炭素、クロルベンゼン、塩化メチレン;脂肪族エーテル
例えばブチルエーテル;環式エーテル例えばテトラヒド
ロフラン、ジオキサン;スルホキシド例えばジメチルス
ルホキシド;第三級酸アミド例えばジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチル燐酸トリアミ
ド;脂肪族アルコール例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール、アミルアルコール、t−ブタノー
ル、脂環式炭化水素例えばシクロヘキサン及び同種のも
の。前記溶剤の水性混合物を使用することもできる。し
ばしば使用溶剤もしくは分散剤の還流温度で操作する。
しばしばアルキル化反応成分は過剰で使用する。アルキ
ル化はまたアルカリ金属水酸化物と組合せたテトラアル
キルアンモニウム塩(特にハロゲン化物)の存在下で0
〜100℃、有利には20〜80℃の温度で中性溶剤も
しくはまたクロロホルム又は塩化メチレン中で実施する
こともできる。中性溶剤としては、特に第三級アミド
(ジメチルホルムアミド、N−メチル−ピロリドン、ヘ
キサメチル燐酸トリアミド)、ジメチルスルホキシド、
アセトニトリル、ジメトキシエタン、アセトン、テトラ
ヒドロフランが該当する。 【0032】薬剤中に有効物質として含有される、一般
式Iの化合物は優れた細胞毒性作用効果を有し、該作用
効果は生体内でラットの、化学的に誘発された乳癌で並
びにまた試験管内で細胞培養における白血病細胞で確認
された。更に、乳癌皮膚転移を有する婦人患者における
臨床的パイロット研究で局所的適用で完全に治癒した。 【0033】本発明の化合物は次の一般式Iの化合物に
包含される:一般式: 【化10】 [式中、Rは12〜24個の炭素原子を有する飽和もし
くは不飽和炭化水素基を表し、該基はハロゲン置換され
ていてもよく、Xは酸素原子、HN又はNR及びYは
酸素原子又はNHであり、基Rは a)C〜C−アルキル基、不飽和C〜C−アル
キル基、又はハロゲン、アミノ、C〜C−アルキル
アミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、トリ−C
〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、C
〜C−シクロアルキル又はフェニルによって置換さ
れた、場合により不飽和C〜C−アルキル基を表す
か又は b)ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C〜C
シクロアルキル又はフェニルによって置換されたC
アルキル基を表すか又は c)ジ−C〜C−アルキルアミノ、トリ−C〜C
−アルキルアミノ、カルボキシ、C〜C−シクロ
アルキル又はフェニルによって置換された不飽和C
アルキル基を表すか又は d)Xが酸素原子、NH又はNR及びYが基NHを表
すか又はXが基NH又はNR及びYが酸素原子を表し
かつRが前記のものを表す場合には、アミノ、C〜C
−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ
又はトリ−C〜C−アルキルアミノによって置換さ
れたC−アルキル基を表すか又は e) Xが酸素原子でありかつY及びRが前記のものを
表す場合には、2−t−ブチルオキシカルボニルアミノ
エチル、2−t−ブチルオキシカルボニルエチル、2,
3−イソプロピリデンジオキシ−プロピル−(1)、
2,3−ジベンジルオキシプロピル−(1)、1,3−
ジベンジルオキシ−プロピル−(2)又はN−C〜C
−アルキルアミノ−C〜C−アルキルを表すこと
ができ又は f)XがNH基でありかつY及びRが前記のものを表す
場合には、2,3−ジヒドロキシプロピル−(1)を表
すことができ、かつRは2,3−ジヒドロキシプロピ
ル−(1)基、C〜C−アルキル基、又は不飽和及
び/又はハロゲン、アミノ、C〜C−アルキルアミ
ノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、トリ−C〜C
−アルキルアミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、C
−シクロアルキル又はフェニルによって置換された
〜C−アルキル基を表す]で示される化合物、但
しこの場合、式I中X及びYの両者が酸素原子であり、
がヒドロキシ、アミノ、C〜C−アルキルアミ
ノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ又はトリ−C
−アルキルアミノによって置換されていてもよい、
飽和もしくは不飽和C〜C−アルキルアミノ基であ
りかつRが飽和もしくは不飽和C12〜C24−アルキ
ル基である化合物は除く。 【0034】特に局所的適用、但しまた別の適用形式の
ための医薬としての製剤のためには、一般式Iの化合物
を、グリセリンの第一級又は第二級OH基の1つにエー
テル基の形で結合されて存在することができるアルキル
基中に3〜12個の炭素原子を有するアルキルグリセリ
ンの少なくとも1種と一緒に使用するのが特に有利であ
ることが判明した。この種のアルキルグリセンリンは、
一般式Iの化合物の作用を相乗的に上昇もしくは改善す
る。この場合には3〜9個の炭素原子を有するアルキル
グリセリンを単独で又は混合して使用するのが有利であ
る。 【0035】従って、特に好ましい作用効果は、 a) 一般式: 【化11】[式I中、Rは12〜24個の炭素原子を有する飽和も
しくは不飽和炭化水素基を表し、該基はハロゲン置換さ
れていてもよく、Xは酸素原子、HN又はNR及びY
は酸素原子又はNHであり、RはC〜C−アルキ
ル基であり、又は式中RはC〜C−アルキル基で
あり、該基は不飽和及び/又はハロゲン、アミノ、C
〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルア
ミノ、トリ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキ
シ、カルボキシ、C〜C−シクロアルキル又はフェ
ニルによって置換されており、かつ式中Rは更にま
た、Xが酸素原子である場合には、2−t−ブチルオキ
シカルボニルアミノエチル、2−t−ブチルオキシカル
ボニルエチル、2,3−イソプロピリデンジオキシ−プ
ロピル−(1)、2,3−ジベンジルオキシ−プロピル
−(1)、1,3−ジベンジルオキシ−プロピル−
(2)又はN−C〜C−アルキルアミノ、−C
−アルキルを表すことができ、かつ式中Rは更に
また、XがNH基である場合には、2,3−ジヒドロキ
シプロピル−(1)を表わすことができ、かつR
2,3−ジヒドロキシプロピル−(1)基、C〜C
−アルキル基、又は不飽和及び/又はハロゲン、アミ
ノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−ア
ルキルアミノ、トリ−C〜C−アルキルアミノ、ヒ
ドロキシ、カルボキシ、C〜C−シクロアルキル又
はフェニルによって置換されたC〜C−アルキル基
を表す]で示される化合物又はその製薬学的に認容され
る塩の少なくとも1種、及び b) 一般式II: 【化12】 [式中、基R及びRの一方は3〜12個の炭素原子
を有するアルキル基を表わしかつ他方の基は水素原子を
表す]で示されるアルキルグリセリン並びに場合により
その他の常用の製薬学的に認容される添加剤及び希釈剤
を含有する相乗作用する医薬が特に好ましい効果を有す
る。 【0036】このような混合物を以下にはまたカスケー
ドと称する。 【0037】一般式Iの化合物の、mg/カスケード1
mlにおける含量は、後方に付した指数により示す、す
なわち例えば式Iの化合物5mg/mlを含有するカス
ケード混合物はカスケードと、カスケード1ml当り
式Iの化合物200mgを有する混合物はカスケード
200で示す。 【0038】アルキルグリセンリンの製造は、例えば西
独国特許出願公開第3343530.8号明細書から公
知である。例えばノニルグリセリン、オクリルグリセリ
ン、ヘキシルグリセリン、ペンチルグリセリン、プロピ
ルグリセリン及びエチルグリセリンを含有するアルキル
グリセリン−水混合物が有利である。有利には、このよ
うな水性混合物は前記グリセリンの3種、詳言すれば低
級(エチル、プロピル)、中級(ペンチル、ヘキシル)
及び高級(ノニル、オクチル)を含有し、この場合低級
エーテルの全重量はその他の両者のグリセリンエーテル
の重量の和とほぼ同じである。水量は低級グリセリンエ
ーテルの量とほぼ同じであり、かつ例えば存在するグリ
セリンエーテルの全量の半分である。このようなグリセ
リン−水混合物の例を以下に記載する: 【表1】 本発明による医薬は、局所的適用のために特に適当であ
る。この医薬を用いて皮膚腫瘍もしくは皮膚転移を治療
するためには、当該皮膚領域にカスケード〜カスケー
200を1日当り2〜3回塗り付ける。有害な副作用
は、3ケ月の時間帯にわたって治療した患者においても
観察することができなかった。皮膚転移の軽快は、組織
切片によって明らかに確認することができるような皮膚
正常化を伴う。このようにして、皮膚転移を有する多数
の患者を治療し、その際乳癌皮膚転移の完全な消滅が観
察された。 【0039】製剤カスケード〜カスケード200にお
ける本発明による有利な医薬を用いた局所的治療は、皮
膚の広い面積に擦り込むことにより内部腫瘍もしくは転
移の治療のためにも使用することができる。この場合に
は、皮膚を通した吸収を介して治療的に有効な血中濃度
が達成される。この適用形式の利点は、カスケード
カスケード200の製剤が皮膚によって問題無く許容さ
れることにある。 【0040】このカスケード〜カスケード200の溶
液の形の本発明による医薬の有利な製剤形式は、直腸導
入のための坐薬を製造するためにも適当である。この場
合も、内部腫瘍もしくは内部転移を良好に治療すること
ができる。 【0041】本発明による医薬のもう1つの適用形は、
前成形した体腔内に移植することにある。この適用形式
は特に胸膜癌、悪性腹水症、悪性心膜滲出症及び膀胱癌
のために特に適当である。この場合には、一般式Iの本
発明による抗腫瘍剤は単独で又は常用の賦形剤及び希釈
剤と、特にまたカスケードと組合せて使用する。 【0042】全身的適用のためには、経口又は静脈内投
が該当する。 【0043】経口投与のためには、一般式Iの化合物を
有利には飲料溶液の形で適用する。賦形剤としては、例
えば牛乳、カカオ、果汁又は飲料水が適当である。この
ような飲用溶液は、例えば請求項1及び/又は2記載の
式Iの化合物の濃縮したアルコール性溶液を水又は別の
前記剤の1つで希釈することにより製造することができ
る。ラットの場合には、ヘキサデシルホスホコリン及び
オレイルホスホコリンを使用した場合、体重1kg当り
20,40及び60mgの1日当り用量で化合的に誘発
した乳癌が完全に軽快した。この場合、これらの化合物
は1−オクタデシル−2−メチル−ラク−グリセロ−3
−ホスホクロリンよりも一層有効かつ相容性であること
が判明した。この実験のために使用した腫瘍モデルはい
わゆるハードモデルである。このことは、このモデルで
得られる所見がヒトの症状にも転用可能であることを意
味する。 【0044】静脈内注射治療を介する静脈内投与のため
には、式Iの化合物は生理学的食塩溶液で使用するのが
有利である。この場合には、別の注射溶液を使用するこ
とができる。このような溶液に関するヒトの用量は、例
えば体重1kg当り1〜10mgである。 【0045】最後に、本発明による医薬の複数の適用形
式を組合せることができる、この場合特殊な局所的相容
性により、一面では皮膚への擦り込みを別の適用形の1
つと組合せて適用することができる。 【0046】特に有利であることが立証された式Iの化
合物のためのもう1つの賦形剤混合物は、水約4重量
部、プロピルグリセリン4重量部及びヘキシルグリセリ
ンとノニルグリセリン各2重量部の混合物から成る。 【0047】数ケ月の時間帯にわたる特に有利な製剤形
のカスケード〜カスケード200における本発明によ
る医薬の局所的適用は、局所的毒性がアセチルサリシル
酸の局所的適用におけると同様に、皮膚の強化された落
屑に制限されることを示した。 【0048】従って、本発明は腫瘍を治療するための新
規の医薬を提供しかつこの場合概してもう1つの抗腫瘍
剤を提供するだけでなく、臨床実験における局所的適用
においても確認された有効物質を初めて提供する。この
ことにより腫瘍患者の治療のために新たな可能性が開か
れる。 【0049】相応する薬剤を製造するためには、式Iの
化合物の少なくとも1種を常用の製薬学的賦形剤及び/
又は希釈剤もしくはその他の助剤と共に製薬学的製剤に
加工するかないしは治療で適用可能な形にする。この操
作は例えば、式中の個々の基及び符号が前記のものを表
す、式Iの化合物、もしくはその生理学的に認容される
塩を常用の賦形剤及び/又は希釈剤もしくは助剤と一緒
に20〜120℃、有利には30〜100℃の温度で混
合もしくは均質化し、そうして得られた混合物を投与単
位中に式Iの有効物質5〜2000mg、有利には10
〜500mg、特に30〜400mgを含有する製剤を
製造するために、相応する大きさの中空セル中に充填す
るか又は相応する大きさのカプセル中に充填するか又は
造粒しかつ次いで場合によりその他の常用の助剤を使用
して錠剤にプレスすることより成る。 【0050】例えば、式Iの化合物を以下の物質:澱
粉、ステアリン酸マグネシウム、燐酸水素カルシウム、
高分散性珪酸、滑石、フェノキシエタノールの1種以上
と混合し、得られた混合物を、場合により成分として少
なくともゼラチン、澱粉、ポリビニルピロリドン、ビニ
ルピロリドン−ニニルアセテート共重合体及び/又はポ
リオキシエチルソルビタンモノオレエートを含有する水
溶液を用いて造粒し、該顆粒を場合により前記助剤の1
種以上と均質化し、かつこの混合物を錠剤にプレスする
か又はカプセルに充填し、その際このような錠剤又はカ
プセルが容量単位内に式Iの有効物質それぞれ5〜20
00mgを含有するようにする;又は式Iの化合物又は
その塩をダイズレシチン並びに場合によりフェノキシエ
タノール0.1〜0.5重量%(式Iの化合物の重量部
に対して)を添加した後に、33〜37℃の温度で溶融
した硬質脂肪中に懸濁させかつ均質化しかつ引き続き該
混合物を中空セル中に注入する、その際容量単位は有効
物質5〜2000mg並びに場合によりフェノキシエタ
ノール0.1〜0.5重量部(式Iの化合物の重量部に
対して)を含有する;又は式Iの化合物又はその塩を5
0〜120℃、有利には50〜100℃の温度で、場合
により1種以上の乳化剤及び/又はフェノキシエタノー
ル0.1〜0.5重量%(式Iの化合物の重量部に対し
て)の存在下に、以下の物質:パラフィン、ワセリン、
12〜25個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン
酸、モノパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン
ポリオール脂肪酸エステルノ少なくとも1種と混合し、
かつ得られた混合物を50〜120℃ので水て、場合に
より多価の低級アルコール及び/又はフェノキシエタノ
ールを添加して乳化させ;又は式Iの化合物又はその塩
を水又はパラフィン油の存在下に、場合によりフェノキ
シエタノール0.1〜0.5重量%(式Iの化合物の重
量部に対して)の存在下に並びに場合により乳化剤の存
在下に、30〜100℃の温度で溶解させ、かつ場合に
よりそうして得られた溶液を、最終溶液が式Iの有効物
質0.05〜10重量%,有利には0.1〜5重量%を
含有する程度の水又はパラフィンで満たすことより成
る。 【0051】乳化剤としては、例えば非イオン性乳化剤
並びにイオン性乳化剤が該当する。非イオン性乳化剤と
しては、例えばC、C10及びC12を有する飽和植
物性脂肪酸のトリグリセリド混合物又はエチレンオキシ
ドの重付加生成物をベースとする乳化剤、例えばエチレ
ンオキシドのアルキル−及びアシル置換された重付加生
成物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチレ
ンオキシドとするヒマシ油の反応生成物、水素化ヒマシ
油とオキシエチル化グリセリンとのエステルが該当す
る。更に、脂肪酸アミド又は親水性基を有する脂肪酸縮
合生成物が該当する。イオン性乳化剤としては、例えば
グリセリン又はその他の多価のアルコールの脂肪酸モノ
エステル(lunacera alba)が該当する。 【0052】前記医薬の製造の際に、式Iの単数又は複
数の有効物質を式IIのグリセリンエーテル又はそのよ
うな式IIのグリセリンエーテルの混合物の存在下に使
用すると、抗腫瘍作用の相乗効果が観察される。 【0053】このためには、式Iの有効物質を式IIの
グリセリンエーテルの少なくとも1種又はそのようなグ
リセリンエーテルの混合物1〜30重量%、有利には2
〜20重量%(それぞれ式Iの化合物の重量部に対す
る)並びに場合により水0.5〜30、有利には1〜2
0重量部(同様に式Iの化合物の重量部に対する)を使
用する。このグリセリンエーテルとの混合は、相応する
医薬の製造の際に開始時に、しかし場合によりまた後で
の製造工程で実施することができる。 【0054】式Iの本発明による化合物は、例えばラッ
トの、7,12−ジメチルベンゾアントラセンで誘発さ
れる胸腺癌、同様にラットの、メチル−ニトロソ尿素で
誘発される乳癌に対して良好な作用を示す。 【0055】例えば、前記実験方法においてラットの体
重1kg当り10mgの用量で腫瘍の成長停止、更に高
い用量ではまた腫瘍の完全な消滅が達成される。 【0056】前記動物実験における、最低の既に有効な
用量は、例えば 経口 5mg/kg 静脈内 5mg/kg である。作用(前記動物実験)のための一般的用量範囲
としては、例えば経口 5〜50mg/kg、特に15
〜32mg/kg静脈内 5〜50mg/kg、特に1
5〜32mg/kgが該当する。 【0057】式Iの化合物の作用方向は、公知の医薬物
質TAMOXIFENの作用に匹敵するが、しかしなが
らそれに対して以下の相異点を有する:該作用はTAM
OXIFENのそれよりも強力でありかつ長い有効時間
を有する。 【0058】式Iの化合物を適用することができるイン
ディケーションは、胸腺癌及びその他のヒトの癌種であ
る。 【0059】製薬学的製剤は、本発明による活性成分を
一般に5〜2000mg、例えば10〜400mgを含
有する。 【0060】製剤は例えば錠剤、カプセル、ピル、ドゥ
ラジェ、坐薬、軟膏、ゲル、クリーム、パウダー、微粉
末、エーロゾル又は液状形で行うことができる。液状適
用形式としては、例えば油又はアルコールもしくは水性
溶液並びに懸濁液及びエマルジョンが該当する。有利な
適用形は、活性物質40〜400mgを含有する錠剤又
は活性物質0.1〜5%を含有する溶液である。 【0061】本発明による活性成分の単位用量は、例え
ば a)経口医薬形で5〜100mg/体重1kg、有利に
は15〜50mg/体重1kg、 b)腸管外適用形(例えば静脈内、筋内)で5〜100
mg/体重1kg、 c)皮膚及び粘膜へ局所的に適用するための医薬適用形
(例えば溶液、エマルジョン、ローション、軟膏及びそ
の他)で50〜2000mg、有利には80〜1500
mgである。(用量はそれぞれ遊離塩基を基準としてい
る。)例えば有効物質40〜400mgを含有する錠剤
1錠を1日3回又は例えば静脈内注射で有効物質50〜
250mgを有する容量1〜5mlのアンプルを1日1
〜5回を推奨することができる。経口投与では、1日当
りの最低用量は120mgであり;経口投与で1日当り
の最高用量は100mg/体重1kgを越えるべきでな
い。 【0062】式Iの化合物のマウスに対する急性毒性
(LD50mg/kgにより表される;Miller及
びTainter著:Proc.Soc.Exper.
Biol.a.Med.57(1944)261に記載
の方法に基づく)は、例えば経口適用で200〜450
mg/体重1kgである。 【0063】該医薬は医療、獣医並びに農業において単
独で又は別の薬理学的活性物質との混合物で使用するこ
とができる。 【0064】 【実施例】以下に実施例により本発明を説明する。 【0065】例1 ヘキサデシルホスホエタノールアミン (ホスホリル化、閉環及び開環) ヘキサデカノール(1モル、243g)及びトリエチル
アミン(1.8モル、180g)をTHF(テトラヒド
ロフラン)1.5l中に溶かしかつ滴加式に激しく撹拌
した、THF120ml中のオキシ塩化燐(1.2モ
ル、184g)の溶液に、反応容器(3つ首、51、滴
下ロート、温度計及び撹拌機を装備)中の温度が10℃
を越えないように加える。反応工程を促進するために、
反応容器を氷−食塩混合物で冷却する。滴加直後に、反
応は停止する(TLCを介して確認:Rf値=出発物質
に関して0.8、水での加水分解後の反応生成物に関し
て0.0)。氷浴を取り除きかつ反応混合物中に激しく
撹拌しながらジオキサン1中のエタノールアミン(1.
5モル、92g)及びトリエチルアミン1.8モル、1
80g)の溶液を、反応容器内の温度が65〜70℃に
上昇するように滴加する。その際、環形成が終了する
(エーテル中のTLCより確認:Rf値=0.2)。析
出したトリエチルアミン塩酸塩を尚熱いうちに濾別しか
つ該濾液に40〜50℃で2N蟻酸1.51を加える。
15分間後に、開環が終了する(エーテル中のTLCに
より確認:Rf値=0.0、クロロホルム/メタノール
/酢酸/水100:60:20:5/容量中でのTL
C:Rf値=0.8).−20℃に冷却しかつ沈澱物を
濾別する、該沈澱物は十分に純粋なヘキサデシルホスホ
エタノールアミンから成る。僅かな不純物の場合には、
引き続きクロマトグラフィー精製を行う(例2参照)。 【0066】 微量分析(分子量356.50): 計算値(%):C59.15 H11.03 N3.83 P8.48 実測値(%): 59.01 10.95 3.79 8.31 例2 ヘキサデシルホスホコリン+1HO (1のメチル化) 例1により得られた結晶を更に精製することなく2−プ
ロパノール1.21及びジクロルメタン0.41中に回
収する。該結晶の懸濁液に激しく撹拌しながら水11中
の炭酸カルシウム(4モル、560g)を加える。2相
反応混合物に硫酸ジメチル(4モル、500g)を滴加
式にかつ撹拌しながら、温度が40℃を越えないように
加える。該反応は滴加の60分後に終了する(クロロホ
ルム/メタノール/25%のアンモニア50:50:5
/容量中でのTLCにより確認;Rf値=0.3)。2
0℃での相分離後に、上方の相は生成物を含有する。回
転蒸発器で真空下に溶剤を除去しかつ粘性の残留物をシ
リカゲル(メルク・アート7733、シリカゲル60、
粒度0.2〜0.5mm)でクロマトグラフィー処理す
る。 【0067】クロマトグラフィー シリカゲル2kgにクロロホルム/メタノール/25%
のアンモニア(200/15/1/容量)を加えかつク
ロマトグラフィーカラムに充填する。粘性の油状物を前
記溶剤混合物800ml中に溶かしかつ粗製生成物をカ
ラムに載せる(不溶性成分は予め濾別する)。不純物が
洗い流されるまで、上昇する極性を有する溶離剤で溶離
させる。最後に、生成物をクロロホルム/メタノール/
25%のアンモニア(50/50/5/容量)で溶離さ
せる。合した溶離物を回転蒸発させかつトルエンで残留
水を除去する。該残留物をジクロルメタン600ml中
に回収しかつアセトン41を加える。−20℃で析出し
た結晶を冷たいアセトンで洗浄し、次いでペンタンでか
つ真空中で乾燥する。純粋なヘキサデシルホスホコリン
の収率は250g(ヘキサデシルグリセリンに対して約
70%)である。 【0068】 微量分析(分子量407.58): 計算値(%):C59.27 H11.37 N3.29 P7.28 実測値(%): 58.98 11.31 3.21 7.11 相応するホスホエタノールアミン及びホスホコリンはテ
トラデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、
オレイルアルコール、シス−11−ヘキサデウン−1−
オール及びドデカノールで製造された。 【0069】例3 2−ヘキサデシルホスホエタノールアミン (ホスホリル化、閉環、開環) バッチは例1に記載と同様に、但し0.1モルに関して
行う。良好な収率を達成するためには、ホスホリル化条
件を幾分か変更しなければならない、即ちホスホリル化
工程の温度を25℃に高める。その他は記載と同様に操
作しかつ後処理する。 【0070】 微量分析(分子量365.50) 計算値(%):C59.15 H11.03 N3.83 P8.48 実測値(%): 58.96 10.91 3.69 8.37 例4 2−ヘキサデシルホスホコリン+1HO (3のメチル化) 仕様2に記載と同様に実施し、後処理しかつ精製するこ
とができる。 【0071】 微量分析(分子量407.58): 計算値(%):C59.27 H11.37 N3.29 P7.28 実測値(%): 59.14 11.11 3.14 7.09 例5(参考例) オレイルホスホメチルエステル・ナトリウム塩+1H
O (ホスホリル化、加メタノール分解及びLiBr分解) ホスホリル化工程は例1と同様に実施する。加メタノー
ル分解のためには、反応混合物にメタノール(10モ
ル、320g)及びトリエタノールアミン(1.8モ
ル、180g)を20℃で加える。加メタノール分解は
30分後に終了する。ヘキサン1.51及び水1.51
を加え、十分に振盪しかつヘキサン相から溶剤を除去す
る。油状残留物をLiBr(2モル、174g)と一緒
にエチルメチルケトン1.5l中で還流下に煮沸させ
る。1時間後に、反応は完了する。溶剤を除去し、メタ
ノール/水/クロロホルムそれぞれ11から成る混合物
中に回収し、十分に振盪しかつ生成物を含有する下方の
クロロホルム相を単離する。ナトリウム塩に転化するた
めに、クロロホルム相を飽和 NaCl溶液11で処理
する。クロロホルム相を単離しかつ回転蒸発させる。該
生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(例2参
照)により精製する。 【0072】 微量分析(分子量402.50) 計算値(%):C56.70 H10.02 P7.70 実測値(%): 56.65 9.98 7.45 相応して、アリルエステルを製造した。更に、記載方法
に基づき以下のアルコール:テトラデカノール、ヘキサ
デカノール、オクタデカノール及びエイコサノールのメ
チル−及びアリル燐酸エステルを製造した。 【0073】例6(参考例) ヘキサデシルホスホヘキシルエステル・ナトリウム塩+
1HO (オキシ塩化燐を用いたホスホリル化、ヘキサデシル燐
酸二塩化物を用いたホスホリル化、加メタノール分解、
LiBrでの分解) ヘキサデカノールのホスホリル化は例1に記載と同様に
実施する。該反応混合物を直接的にTHF1.5l中の
ヘキサノール(1.5モル、303g)及びトリエチル
アミン(1.8モル、180g)を滴加しながら反応さ
せる。今や、反応温度を30℃に高める。2時間後に、
反応は終了する。加メタノール分解並びにLiBr分解
は例5に記載と同様に実施する。 【0074】 微量分析(分子量446.59) 計算値(%):C59.17 H10.83 P6.94 実測値(%): 59.08 10.74 6.71 この方法に基づき、以下のアルキルエステルを製造し
た:ヘキサデシルホスホブチル−,−オクチル−,−デ
シル−及び−ドデシルエステル。 【0075】例7(参考例) ヘキサデシルホスホグリコールエステル・ナトリウム塩
+1HO (ホスホリル化、グリコールでの閉環、開環) ホスホリル化は例1に記載と同様に実施する。該反応混
合物を直接的にTHF1.5l中のエチレングリコール
(1.5モル、93g)及びトリエタノールアミン
(1.8モル、180g)を滴加しながら更に反応させ
る。この際、環形成を完全にするために温度を60℃に
高める。この温度で2時間後に、反応は終了する。析出
したトリエチルアミン塩酸塩を磁器フリットを介して濾
別しかつ濾液に20℃激しく撹拌しながら水1.5lを
加える。2時間後に、加水分解は終了する。真空中での
回転蒸発により上方のTHF相から溶剤を除去する。該
残留物にクロロホルム/メタノール/半飽和NaCl溶
液を加え、振盪しかつ相分離を待つ。下方のクロロホル
ム相は生成物を含有する。溶剤を除去しかつ生成物をク
ロマトグラフィーにより精製する(例2)。 【0076】 微量分析(MG406.48) 計算値(%):C59.19 H9.92 P7.62 実測値(%): 53.07 9.73 7.53 同様にして、以下のグリコールを製造した:テトラデシ
ルホスホグリコールエステル、オクタデシルホスホグリ
コールエステル、オレイルホスホグリコールエステル。 【0077】例8(参考例) ヘキサデシルホスホ−ヒドロキシエチルアミド・ナトリ
ウム塩+1HO (ホスホリル化、エタノールアミンでの閉環、水中の炭
酸カルシウムでの開環) ホスホリル化並びに閉環は例1に記載と同様に実施す
る。トリエチルアミン塩酸塩を除去した後に、濾液に激
しく撹拌しながら1M炭酸カリウム水溶液1lを加え
る。1時間後に、開環は終了する。上方のTHF相中の
溶剤を除去し、それぞれ1lのクロロホルム/メタノー
ル/半飽和NaCl溶液から成る混合物中に回収し、十
分に振盪しかつクロロホルム相を分離する。溶剤の除去
後に、生成物をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し
かつ精製する。 【0078】 微量分析(分子量405.50) 計算値(%):C53.32 H10.19 N3.46 P7.64 実測値(%): 53.26 10.07 3.21 7.59 同様にして、以下の化合物を製造した:テトラデシル
−、オクタデシル−、オレイルホスホ−ヒドロキシエチ
ルアミド。 【0079】例9(参考例) ヘキサデシルホスホグリセリン・ナトリウム塩+1H
O (オキシ塩化燐を用いたホスホリル化、それから形成さ
れた燐酸二塩化物を用いたホスホリル化、加メタノール
分解、LiBrでの分解、70%の酢酸中での加水分
解) ホスホリル化は例1に記載と同様に実施する。該反応混
合物を直接的にTHF1.51中の1,2−イソプロピ
リデン−グリセリン(1.5モル、198g)及びトリ
エチルアミン(1.8モル、180g)を滴加しながら
反応させる。反応温度を滴加後に30℃に高める。2時
間後に、反応は終了する。加メタノール分解並びにLi
Br分解は例5に記載と同様に実施する。反応生成物の
ナトリウム塩を70%の酢酸21中に回収しかつ60℃
に加熱する。生成するアセトンを低真空(水噴射真空)
中で除去する。反応は2時間後に終了する。水2lを加
えかつクロロホルム2lで抽出する。クロロホルム相を
0.5M炭酸ナトリウム溶液で処理しかつ相分離後に分
離する。溶剤を除去しかつシリカゲルでクロマトグラフ
ィー処理する。 【0080】 微量分析(分子量436.51) 計算値(%):C52.28 H9.70 P7.10 実測値(%): 52.13 9.59 6.91 同様にして、以下のグリセリンエステルを製造した:テ
トラデシル−,オクタデシル−、オレイルホスホグリセ
リン。 【0081】例10(参考例) ヘキサデシル燐酸−(N,N)=ビス−(クロルエチ
ル)−アミド・ナトリウム塩+1HO (オキシ塩化燐でのホスホリル化、ビス−(クロルエチ
ル)−アミンでのアミド形成、加水分解) ホスホリル化工程は例1に相当する。該反応混合物を直
接的にTHF1.0l中のビス−(クロルエチル)−ア
ミンを滴加式で添加しながら更に反応させる。次いで、
THF0.5l中のトリエチルアミン(0.4モル、4
0g)を加える。20℃で3時間後に、反応は終了す
る。析出したトリエチルアミン塩酸塩を磁器フリットを
介して分離しかつ濾液に激しく撹拌しながら1M酢酸で
加水分解する。4時間後に、上方のTHF相を分離し、
溶剤を除去し、それぞれ11のクロロホルム/メタノー
ル/0.5M炭酸ナトリウム中に回収する。クロロホル
ム相を取り出し、溶剤を除去しかつ生成物をシリカゲル
でのクロマトグラフィーにより精製する。 【0082】 微量分析(分子量86.452) 計算値(%):C49.39 H8.91 Cl14.58 N2.88 P6 .37 実測値(%): 49.21 8.75 14.11 2.76 6 .31 同様にして、以下の化合物を製造した:テトラデシル
−、オクタデシル−、オレイル燐酸−(N,N)−ビス
−(クロルエチル)−アミド。 【0083】製薬学的製剤の製造例 溶液の例: 1−n−プロピルオキシ−2,3−プロパンジオール2
5g、1−n−ヘキシルオキシ−2,3−プロパンジオ
ール12.5g、1−n−ノニルオキシ−2,3−プロ
パンジオール12.5g、水44g及びフェノキシエタ
ノール5gを混合しかつこの混合物中にヘキサデシルホ
スホコリン5gを溶かす。該溶液を適当なフィルタを介
して濾過することにより可視粒子を除去する。該溶液1
gはヘキサデシルホスホコリン50mgを含有する。 【0084】軟膏の例: 有効物質のヘキサデシルホスホグリセリン5gを濃密液
状パラフィン35g中に懸濁させ、乳化するセチルステ
アリルアルコール30g及び白色ワセリン30gを加え
かつ溶融させる。この溶融物を冷えるまで撹拌する。均
質な有効物質分布は冷えた溶融物を適当なホモジナイザ
ー(例えば3本ロール台)を用いることにより達成され
る。 【0085】該親水性軟膏1gは、ヘキサデシルホスホ
グリセリン50mgを含有する。 【0086】エマルジョンの例: 1−n−プロピルオキシ−2,3−プロパンジオール1
1.83g、1−n−ヘキシルオキシ−2,3−プロパ
ンジオール5.91、1−n−ノニルオキシ−2,3−
プロパンジオール5.91g、水20.35g及びフェ
ノキシエタノール1.0gを混合しかつこの混合物中に
ヘキサデシルホスホコリン5gを溶かす。水浴上で、白
色ワセリン30g、セチルアルコール15g及びモノパ
ルミチン酸ソルビタン5gを溶融させ、70℃に加熱し
かつ同様に70℃に加熱した有効物質溶液を高速分散機
を用いて脂肪相中に乳化させる。引き続き、撹拌しなが
ら該クリームを30℃に冷却する。 【0087】油状クリーム中の水1gはヘキサデシルホ
スホコリン50mgを含有する。 【0088】カプセルの例: ヘキサデシルホスホグリセリン1.25gをクロロホル
ム5kg中に溶かしかつこの溶液中にエーロシル1.2
5kgを懸濁させる。引き続き、溶剤を真空中で除去す
る。乾燥物質を1mmのふるいを通過させ、かつ最後の
溶剤残渣を除去するために、尚1回真空中で30℃で乾
燥する。この顆粒を公知方法で適当なカプセル機械で大
きさ00のゼラチン硬質カプセルに500mgまで充填
する。 【0089】1個のカプセルは、ヘキサデシルホスホグ
リセリン250mgを含有する。 【0090】凍結乾燥物の例 注射目的用水3l中に、窒素雰囲気下にマンニット50
0gを溶かし、ヘキサデシルホスホグリセリン50gを
高速ホモジナイザー装置を用いて分散させかつ注射目的
用水で4lに満たす。この牛乳状分散液を超音波処理に
より又はスリットホモジナイザーを用いて僅かに乳光色
のコロイド分散系に転化する。 【0091】次いで、無菌条件下に、孔幅0.22μm
の膜フィルタを介して無菌濾過しかつ窒素雰囲気下で1
00mlの注射びん中に40mlまで充填する。このび
んは凍結乾燥栓を備えておりかつ適当な装置で凍結乾燥
する。乾燥後に、無菌の乾燥した窒素を導入しかつびん
を装置内で密閉する。栓をつば付きキャップで確保す
る。 【0092】静脈内適用のためには、凍結乾燥物を注射
目的用の水100ml中で再生する。 【0093】1個のびんはヘキサデシルホスホグリセリ
ン500mgを含有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 390040420 Berlin,BRD (56)参考文献 特開 昭59−84824(JP,A) 特開 昭56−152816(JP,A) 特表 昭59−501785(JP,A) 欧州特許出願公開88046(EP,A1) 欧州特許出願公開108565(EP,A 1) 独国特許出願公開3506973(DE,A 1) Biomed.Biochim.Ac ta(1984),第43巻,第3号,第349 〜355頁 Pharmazie(1982),第37 巻,第10号,第706〜708頁 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 9/00 A61K 31/685 ADU CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.作用物質としてヘキサデシルホスホコリンを含有す
    ることを特徴とする抗腫瘍剤。
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