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JP2848866B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2848866B2
JP2848866B2 JP26548189A JP26548189A JP2848866B2 JP 2848866 B2 JP2848866 B2 JP 2848866B2 JP 26548189 A JP26548189 A JP 26548189A JP 26548189 A JP26548189 A JP 26548189A JP 2848866 B2 JP2848866 B2 JP 2848866B2
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JP
Japan
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layer
intermediate layer
compound semiconductor
silicon substrate
gaas
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暁 渡辺
喜文 尾藤
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、たとえば発光ダイオードアレイなどの半導
体装置およびその製造方法に関する。
[従来の技術] シリコン基板上に化合物半導体層を形成した発光ダイ
オードが提案され、この構成は2段階成長法により作製
される。すなわち比較的低温にてアモルファス状態の化
合物半導体層をシリコン基板上に形成した後、アニール
し、その後に通常の成長温度にて化合物半導体層を形成
する技術である。このような化合物半導体層の膜厚が4
μm以上になると、シリコンと前記化合物半導体たとえ
ばGaAsとの熱膨張係数の相違から、GaAs中にクラックが
生じるという問題点がある。なおシリコンとGaAsの熱膨
張係数はそれぞれ2.5×10-6および5.8×10-6である。
このような問題点を解決するためにシリコン基板上に
たとえばSiO2などの電気絶縁性材料から成る被覆層を所
定のパターンに形成し、発光ダイオードアレイを形成す
るための所定の部位に透孔を形成し、該透孔内のシリコ
ン基板上にGaAsを選択的に成長させる方法が提案されて
いる。
第5図は、このような方法を説明する断面図である。
第1段階は第5図(1)に示すように、表面処理を行っ
たシリコン基板1上にSiO2などから成る電気絶縁性の被
覆層2を全面に形成する。第2段階では第5図(2)に
示すように発光ダイオードアレイの形状に対応して、透
孔3を選択的に形成する。第3段階では第5図(3)に
示すように、透孔3中のシリコン基板1上に、GaAs膜4
を選択的に成長させる。GaAs膜4に熱処理を施した後、
PN接合を有する半導体素子を形成して半導体アレイが構
成される。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来例によるGaAs膜4には、前記熱処理前の
状態では108cm-2程度の密度で貫通転位が存在すること
が知られている。これに対して、前記熱処理を施した場
合、GaAs膜4が昇温し、該膜4に熱応力が発生し、これ
により、前記貫通転位が減少する。しかしながら、シリ
コン基板1上にGaAs膜4を被覆層2を用いることなく全
面に形成した場合、熱処理後のGaAs膜が貫通転位密度を
約3×106cm-2程度にまで減少できたのに対し、上記従
来例の場合では貫通転位密度が107cm-2程度にしか減少
できないことが確認された。このような現象は前記被覆
層2が、熱処理によってGaAs膜4に発生する熱応力を阻
害して貫通転位の削減を制限してしまうからであると考
えられる。
本発明の目的は上述の技術的課題を解消し、貫通転位
が減少されており品質が向上される半導体装置およびそ
の製造方法を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、シリコン基板上にIII−V族化合物半導体
から成る中間層を介して電気絶縁性被覆層を形成すると
ともに、該被覆層が複数個の透孔を有し、さらに該透孔
内にIII−V族化合物半導体層を形成せしめたことを特
徴とする半導体装置である。
また本発明は、順次下記A工程〜D工程によりシリコ
ン基板上にIII−V族化合物半導体層を形成したことを
特徴とする半導体装置の製造方法である。
A:シリコン基板上にIII−V族化合物半導体から成る中
間層を形成する。
B:上記中間層を熱処理する。
C:上記中間層の上に複数個を透孔を有する電気絶縁性被
覆層を形成する。
D:上記透孔内の中間層上にIII−V族化合物半導体層を
形成する。
[作 用] 本発明に従う半導体装置を製造するには、まずシリコ
ン基板上にIII−V族化合物半導体から成る中間層を形
成する。中間層を熱処理し、次に中間層上に複数の透孔
を有する電気絶縁性の被覆層を形成する。各透孔内の中
間層上に、III−V族化合物半導体層を形成する。
ここで前記中間層を熱処理することにより、貫通転位
密度が従来例において説明したように、108cm-2程度か
ら3×106cm-2程度まで減少できる。一方、このような
中間層上に形成された被覆層の透孔内に形成されたIII
−V族化合物半導体層は、同一物質である中間層上に形
成されるため、貫通転位密度は中間層の有する約3×10
6cm-2程度にすることができ、従来例と比較して貫通転
位密度を格段に低減することができ、品質を向上でき
る。
[実施例] 第1図は、本発明半導体装置の一実施例である発光ダ
イオードアレイ(以下、アレイと略称する)11の断面図
である。第1図を参照して、アレイ11について説明す
る。アレイ11はシリコン基板12上に全面に亘って形成さ
れるたとえばGaAsなどのIII−V族化合物半導体から成
る中間層13を有する。前記中間層13の層厚tは、たとえ
ば1〜3μmに選ばれる。この中間層13上には、製造さ
れるアレイ11の仕様に従って透孔14を有する被覆層15が
パターン形成される。
透孔14内の中間層13上にPN接合を形成するn層16およ
びp層17がそれぞれ形成される。前記n層16はたとえば
n−AlxGa1-xAsから成り、p層17はp−AlxGa1-xAs(0
<x<1)から成る。p層17上にはp−GaAsから成る接
続層18が形成される。接続層18の上面を除く残余の領域
に、前記SiO2などから成る被覆層19が全面に形成され
る。この被覆層19上に接続層18と電気的に接続される電
極20が形成される。
第2図は第1図示のアレイ11を製造するに用いられる
有機金属を用いて化学的気相成長を行う製造装置(以
下、MOCVD装置と略す)21の構成を示す系統図である。
第2図を参照して、MOCVD装置21の反応管22内にはサセ
プタ23が配置され、その上にシリコン基板12が乗載され
る。反応管22には高周波コイル24が巻回されており、図
示しない高周波電源から高周波電力が供給されて、サセ
プタ23が誘導加熱される。
上記反応管22に連通される管路25には、たとえば水素
ガスなどのキャリアガスが供給され、また流量調整弁2
6,27,28を介してTMA(トリメチルアルミニウム)発生装
置29、TMG(トリメチルガリウム)発生装置30およびAsH
3発生装置31がそれぞれ接続される。
第3図はMOCVD装置21を用いてアレイ11を製造する際
の製造工程を示す流れ図であり、第4図はこの製造工程
を示す断面図ある。これらの図面を併せて参照して、ア
レイ11の製造工程について説明する。第3図ステップa1
では、シリコン基板12上にGaAs層を全面に亘って成長さ
せる。この段階は第2図のMOCVD装置21を用いて行われ
る。
すなわち反応管22内のサセプタ23上にシリコン基板12
を乗載し、所定のサーマルクリーニングを施した後、TM
GとAsH3とを反応管22内に所定流量ずつ導入して、アモ
ルファス状態のGaAs層を膜厚1〜3μm、好適には1.2
〜2μm、最適には1.3〜1.7μmの範囲内に成長させ
る。この状態のGaAs層には108cm-2程度の密度で貫通転
位が存在する。ステップa2ではこのアモルファス状態の
GaAs層に熱処理を加え、GaAs層に熱応力を発生させて貫
通転位密度を106cm-2程度にまで減少させ、第4図
(1)に示すように中間層13を形成する。
上記熱処理には1回だけ加熱する場合、もしくは複数
回の加熱を行うヒートサイクルの場合がある。前者の場
合であれば、1000℃以下、好適には700〜950℃の温度範
囲内で加熱すればよい。後者の場合であれば、850℃以
下の加熱温度で、たとえば25℃との間で複数回(一般に
は2〜5回のヒートサイクル数である)繰り返し加熱す
ればよい。
ステップa3では、中間層13上に第4図(2)に示す被
覆層15を全面に亘って形成し、ステップa4では、たとえ
ばエッチング技術などにより第4図(3)に示すように
被覆層15をパターン化し、透孔14を形成する。ステップ
a5では、上記透孔14内で中間層13上にGaAsから成る結晶
層32を第4図(4)に示すように選択的に成長させる。
ステップa6では、上記結晶層32を用いてAlxGa1-xAsか
ら成るPN接合を形成する。すなわち第1図のn層16およ
びp層17を形成する。ステップa7では被覆層19を形成
し、ステップa8では電極20を形成する。このようにして
アレイ11が形成される。
このようにして形成されたアレイ11において、結晶層
32は、貫通転位密度が3×106cm-2程度まで低減された
中間層13a上に成長するため、貫通転位密度が106cm-2
オーダー程度まで低減されていることが本件発明者によ
って確認された。これにより製造されるアレイ11の品質
を格段に向上することができる。
[発明の効果] 以上のように本発明に従えば、中間層を熱処理するこ
とにより、貫通転位密度が従来例において説明したよう
に、108cm-2程度から3×106cm-2程度まで減少できる。
このような中間層上に形成された被覆層の透孔内に形成
されたIII−V族化合物半導体層は、同一物質である中
間層上に形成されるため、貫通転位密度は中間層の有す
る約3×106cm-2程度にすることができ、従来例と比較
して貫通転位密度を格段に低減することができ、品質を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアレイ11の断面図、第2図はアレイ11
を製造する際に用いられるMOCVD装置21の系統図、第3
図は本実施例の製造工程を説明する流れ図、第4図は製
造工程を説明する断面図、第5図は従来例の製造工程を
説明する断面図である。 11……アレイ、12……シリコン基板、13……中間層、14
……透孔、15……被覆層、21……MOCVD装置、32……結
晶層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上にIII−V族化合物半導体
    から成る中間層を介して電気絶縁性被覆層を形成すると
    ともに、該被覆層が複数個の透孔を有し、さらに該透孔
    内にIII−V族化合物半導体層を形成せしめたことを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】順次下記A工程〜D工程によりシリコン基
    板上にIII−V族化合物半導体層を形成したことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。 A:シリコン基板上にIII−V族化合物半導体から成る中
    間層を形成する。 B:上記中間層を熱処理する。 C:上記中間層の上に複数個を透孔を有する電気絶縁性被
    覆層を形成する。 D:上記透孔内の中間層上にIII−V族化合物半導体層を
    形成する。
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