JP2846394B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
トスキッド性、転がり抵抗性及び耐摩耗性を同時に満足
しうる空気入りタイヤに関する。
動車の燃料消費を節約するためにタイヤの転がり抵抗を
低減する研究が重要となってきている。タイヤの転がり
抵抗を小さくすれば、自動車の燃料消費量が軽減され、
いわゆる低燃費タイヤとなることは一般に知られており
タイヤの転がり抵抗を小さくするにはトレットゴムとし
てヒステリシスロスの小さい材料を用いることが一般的
である。また、走行安全性の要求から、湿潤路面での摩
擦抵抗(ウェットスキッド抵抗)の大きいゴム材料も強
く望まれるようになってきた。しかしながら、これらの
低転がり抵抗と湿潤路面での摩擦抵抗は、二律背反の関
係があり、両特性をともに満足させることは非常に困難
であった。
ゴム組成物の粘弾性特性の対応付けが理論的に示され、
タイヤ走行時の転がり抵抗を小さくするにはトレッドゴ
ムのヒステリシスロスを小さくする。すなわち、粘弾性
的にはタイヤが走行時使用される50〜70℃の温度におけ
る損失係数(tandδ)を低くすることが低燃費性に有効
であることが示されている。一方、ウェットスキッド抵
抗性は、10〜20Hzの周波数下における0℃付近の損失係
数(tandδ)と良く相関することが知られており、この
ため、タイヤのグリップ性能を改良するには0℃近辺の
損失係数を大きくすることが必要である。
ジエンゴムなどのガラス転移温度の低い材料や天然ゴム
のように反発弾性の高い材料を用いることが一般的であ
る。しかしながら、これらのゴムではウェットスキッド
抵抗が極端に低下することになり、走行安定性と低転が
り抵抗とを両立させることが著しく困難であった。
解決すべく多くの発明がなされている。例えば、特開昭
55−12133号、特開昭56−127650号の各公報では高ビニ
ルポリブタジエンダムが、特開昭57−55204号、特開昭5
7−73030号公報では高ビニルスチレンブタジエン共重合
体ゴムが前記背反問題の改善に有効であると提案されて
いる。また、特開昭59−117514号、特開昭61−103902
号、特開昭61−14214号、特開昭61−141741号各公報で
は重合体の分子鎖中にベンゾフェノン、イソシアナート
等の官能基を導入した変性重合体を用いることにより発
熱性を低減することを提示している。しかしながら、上
記のいずれの方法も、最近の低転がり抵抗の要求値を十
分に満足するものでない。
克服して耐ウェットスキッド抵抗性、転がり抵抗性及び
耐摩耗性を同時に満足しうる空気入りタイヤを提供する
ことである。
果、有機アルカリ金属触媒重合体を経て得られた、特定
のTgを有するシラン化合物変性ゴム重合体にシリカ及び
シランカップリング剤を配合したゴム組成物をトレッド
に用いたタイヤが上記諸特性にすぐれるという新たな事
実に到達し、この発明を完成するに至った。
る1,3−ブタジエンの重合又は1,3−ブタジエンとスチレ
ンとの共重合により得られるリビングポリマーの活性末
端に次の一般式(1) XiSi(OR)jR′4-i-j (1) (式中、Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である
ハロゲン原子、Rは炭素数1〜3のアルキル基を示し、
R′は炭素数1〜20のアルキル基、アリール基、ビニル
基又はハロゲン化アルキル基を示し、jは1〜4の整
数、iは0〜2の整数であり、iとjの和は2〜4であ
る。)で表されるシラン化合物を反応させて得られる、
ガラス転移温度が−50℃以上であるシラン化合物変性重
合体をゴム成分として10重量%以上含み、かつシリカ充
填剤を10〜150重量部、カーボンブラックを0〜100重量
部及び次の一般式(2) Y3−Si−CnH2nA (2) (式中のYは炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシル
基又は塩素原子であって3個のYは同一でも異なっても
よく、nは1〜6の整数を示し、Aは−SmCnH2nSi−Y3
基、X基及び−SmZ基よりなる群から選ばれた基であ
り、ここでXはニトロソ基、メルカプト基、アミノ基、
エポキシ基、ビニル基、塩素原子又はイミド基、 Zは 又は 基であり、m及びnはそれぞれ1〜6の整数を示し、Y
は前述の通りである。)で表されるシランカップリング
剤の少なくとも1種を0.2〜10重量部配合して成るゴム
組成物をトレッドに用いた空気入りタイヤである。
下に例示するような方法で製造することができる。
合、使用される不活性有機溶媒としては、例えばペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、
キシレン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテルなどが用いられる。
ンとスチレンの共重合を行う。重合に使用される有機ア
ルカリ金属触媒としては、n−ブチルリチウム、sec−
ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、1,4−ジリチウ
ムブタン、ブチルリチウムとジビニルベンゼンとの反応
物などのアルキルリチウム、アルキレンジリチウム、フ
ェニルリチウム、スチルベンジリチウム、ジイソプロピ
ロペニルベンゼンジリチウム、ナトリウムナフタレン、
リチウムナフタレンなどを挙げることができる。共重合
する場合には、ランダム化剤であり、同時に重合体にお
けるブタジエン単位のミクロ構造の調節剤として、必要
に応じてルイス塩基を用いることができ、このものとし
ては例えばジメトキシベンゼン、テトラヒドロフラン、
ジメキシエタン、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
ルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、N,N,N′
N′−テトラメチルエチレンジアミン、1,2−ジピペリ
ジノエタンなどのエーテル類及び第3級アミン類などを
挙げることができる。
窒素置換した反応器内に前記不活性有機溶媒、単量体、
すなわち1、3−ブタジエン又は1,3−ブタジエンとス
チレン及び有機アルカリ金属触媒、更に必要に応じてル
イス塩基を一括仕込み、断続的添加又は連続的添加して
重合を行う。
〜+120℃、重合時間は、通常、5分間〜24時間、好ま
しくは10分間〜10時間である。
も、また昇温もしくは断熱下で重合してもよい。また、
重合反応は、バッチ式でもあるいは連続式でもよい。
好ましくは10〜35重量%である。
カリ金属触媒及びリビングポリマーを失活させないため
に、重合系内にハロゲン化合物、酸素、水あるいは炭酸
ガスなどの失活作用のある化合物の混入を極力なくすよ
うな配慮が必要である。
のようにして重合系内で得られるリビングポリマーの活
性末端に、前記特性のシラン化合物を反応させて得られ
る、Si−O−R結合(ここで、Rは前記同じ。)を有す
る変性ゴム状重合体である。
分子中にアルコキシ基を少なくとも1個有するシラン化
合物であって、下記一般式(1) XiSi(OR)jR′4-i-j (1) (式中のX,R,R′,i,jは前記の通りである。)で表され
る。
すなわち、ORが炭素数4〜20の非加水分解性のアルコキ
シ基、アリールオキシ基又はシクロアルコキシ基が好ま
しく、特に、Rとしてはα位の炭素に炭素原子が3個結
合した炭化水素基やβ位の炭素に炭素数が1個以上の炭
化水素基の結合した炭化水素基又はフェニル基若しくは
トルイル基で示される芳香族炭化水素基を有するOR基が
好ましい。
ロール間隔0.5mmで成形したゴムシート60gを10のステ
ンレス製容器に3の温水を入れ、さらにスチームを吹
き込んで温水を沸騰させながら30分間放置し、乾燥後の
重合体のムーニー粘度(ML1+4、100℃)の上昇が未処理
の重合体に比較して10ポイント以下、好ましくは5ポイ
ント以下である。実質的に非加水分解性である場合をい
う。
チル基、n−プロピル基、t−ブチル基などを、アリー
ル基としてはフェニル基、トルイル基、ナフチル基など
を、ハロゲン化アルキル基としてはクロロメチル基、ブ
ロモメチル基、ヨードメチル基、クロロエチル基を挙げ
ることができる。
一例としてジアルキルジアルコキシシラン、iが0でj
が3の場合の一例としてモノアルキルトリアルコキシシ
ラン、iが0でjが4の場合の一例としてテトラアルコ
キシシラン、iが1でjが1の場合の一例としてモノハ
ロゲン化ジアルキルモノアルコキシシラン、iが1でj
が2の場合の一例としてモノハロゲン化モノアルキルジ
アルコキシシラン、iが1でjが3の場合の一例として
モノハロゲン化トリアルコキシシラン、iが2でjが1
の場合の一例としてジハロゲン化モノアルキルモノアル
コキシシラン、iが2でjが2の場合の一例としてジハ
ロゲン化ジアルコキシシランがあり、いずれもリビング
ポリマーの活性末端と反応性を有する化合物である。
ルオキシシラン、iが0でjが4であるテトラアリール
オキシシランは、リビングポリマーをカップリングさせ
ることにより加工性を改良し、しかもシリカなどと親和
性の高い官能基を重合体に付与する観点から好ましい。
ラン化合物の具体例としては、ハロゲンなしでアルコキ
シタイプのものとしてテトラキス(2−エチルヘキシル
オキシ)シラン、テトラフェノキシシラン、メチルトリ
ス(2−エチルヘキシルオキシ)シラン、エチルトリス
(2−エチルヘキシルオキシ)シラン、エチルトリスフ
ェノキシシラン、ビニルトリス(2−エチルヘキシルオ
キシ)シラン、エチルトリフェノキシシラン、ビニルト
リス(2−エチルヘキシルオキシ)シラン、ビニルトリ
フェノキシシラン、メチルビニルビス(2−エチルヘキ
シルオキシ)シラン、エチルビニルビフェノキシシラ
ン、モノメチルトリフェノキシシラン、ジメチルジフェ
ノキシシラン、モノエチルトリフェノキシシラン、ジエ
チルフェノキシシラン、フェニルトリフェノキシシラン
及びジフェニルジフェノキシシラン等があり、ハロゲン
なしでアリールオキシタイプのものとしてテトラフェニ
ノキシシラン、エチルトリフェノキシシラン、ビニルト
リフェノキシシラン、ジメチルジフェノキシシラン、モ
ノエチルトリフェノキシシラン、ジエチルジフェノキシ
シラン、フェニルトリフェノキシシラン及びジフェニル
ジフェノキシシラン等があり、ハロゲンありで前記式中
のORの炭素数が4の非加水分解性のものとしてトリーt
−ブトキシモノクロロシラン、ジクロロ−ジ−t−ブト
キシシラン、ジ−t−ブトキシジヨードシラン等があ
り、ハロゲンありで前記式中のORの炭素数が5以上の非
加水分解性のものとしてトリフェノキシモノクロロシラ
ン、モノクロロメチルジフェノキシシラン、モノクロロ
メチルビス(2−エチルヘキシルオキシ)シラン、モノ
ブロモエチルジフェノキシシラン、モノブロモビニルジ
フェノキシシラン、モノブロモイソプロペニルビス(2
−エチルヘキシルオキシ)シラン、ジトリルオキシジク
ロロシラン、ジフェノキシジヨードシラン、メチルトリ
ス(2−メチルブトキシ)シラン、ビニルトリス(2−
メチルブトキシ)シラン、モノクロロメチルビス(2−
メチルブトキシ)シラン、ビニルトリス(3−メチルブ
トキシ)シラン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキ
シ)シラン、テトラフェノキシシラン、メチルトリス
(2−エチルヘキシルオキシ)シラン、エチルトリス
(2−エチルヘキシルオキシ)シラン、エチルトリフェ
ノキシシラン、ビニルトリス(2−エチルヘキシルオキ
シ)シラン、ビニルトリフェノキシシラン、メチルビニ
ルビス(2−エチルヘキシルオキシ)シラン及びエチル
ビニルジフェノキシシラン等があり、ハロゲンありでア
リールオキシタイプのものとしてトリフェノキシモノク
ロロシラン、モノクロロメチルジフェノキシシラン、モ
ノブロモエチルジフェノキシシラン、モノブロモビニル
ジフェノキシシラン、ジトリルジクロロシラン及びジフ
ェノキシジヨードシラン等がある。
ン化合物、この中でも、特にテトラフェノキシシラン、
モノメチルトリフェノキシシランが好ましい。これらの
シラン化合物は、1種単独で使用することも、あるいは
2種以上を併用することもできる。
ポリマーの活性末端に一般式(1)で表されるシラン化
合物を反応させて得られるが、この際のシラン化合物の
使用量は、好ましくはリビングポリマーの活性末端1個
当たり、0.7分子以上が好ましく、更に好ましくは0.7〜
5.0、また更に好ましくは0.7〜2.0分子反応させて得ら
れるものであり、0.7分子未満では分岐ポリマーの生成
が多く、分子量分布の変動が大きく、分子量及び分子量
分布のコントロールが難しくなり、5.0分子を超える場
合、耐摩耗性、破壊特性の改良効果が飽和しており経済
上好ましくない。
シラン化合物を添加し、分岐構造を有する重合体を形成
させ、次いで残りの活性末端を更に別のシラン化合物で
変性するなどのシラン化合物の二段添加も可能である。
化合物との反応は、リビングポリマーの重合系の溶液中
に該化合物を添加するか、あるいは該シラン化合物を含
む有機溶液中にリビングポリマーの溶液を添加すること
により実施される。
0℃であり、反応時間は1分間〜5時間、好ましくは5
分間〜2時間である。
溶媒を除去するか、あるいはメタノールなどの貧溶媒を
加えてシラン化合物変性重合体を凝固した後、熱ロール
もしくは減圧下で乾燥してシラン化合物変性重合体を得
ることができる。
ラン化合物変性重合体を得ることもできる。
は、広い範囲にわたって変化させることができるが、そ
のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、10〜150の範囲に
あることが好ましく、10末端では耐摩耗性に劣り、一方
150を超えると加工性の点で劣り好ましくない。
は、例えば赤外吸収スペクトルにより、Si−O−C結合
に起因する1100cm-1付近の吸収、Si−O−φ結合に起因
する1250cm-1付近の吸収、あるいはSi−C結合に起因す
る1160cm-1付近の吸収などにより、その構造を確認する
ことができる。
ス転移温度は、−50℃以上であることが必要である。ガ
ラス転移温度が−50℃より低いとウェットスキッド抵抗
に劣る。
てシラン化合物変性重合体を単独で、又は天然ゴム、シ
ス−1,4ポリイソプレンをはじめ、乳化重合スチレン−
ブタジエン共重合体、溶液重合スチレン−ブタジエン共
重合体、低シス−1,4ポリブタジエン、高シス−1,4ポリ
ブタジエン、エチレンプロピレンジエン共重合体、クロ
ロプレン、ハロゲン化ブチルゴム、ブタジエンアクリロ
ニトリル共重合ゴムの1種以上とブレンドして使用する
が、シラン化合物変性重合体の使用割合(ゴム重量分
率)はゴム成分全体に対し10重量%以上、好ましくは20
重量%以上含むことが必要である。このゴム重量分率が
10重量%未満では、シリカ補強に対して改良効果が認め
られない。
は、ゴム成分100重量部当り10〜150重量部、好ましくは
15〜100重量部である。10重量部未満であると充填補強
効果が小さいため耐摩耗性が劣り、一方150重量部を超
えると加工性、破壊特性が劣る。なお、充填剤として0
〜100重量部のカーボンブラックをシリカ充填剤と併用
してもよく、これによりシリカ単独使用に比べて加工
性、耐摩耗性、耐カット性を改良することができる。こ
の場合、カーボン/シリカの重量比は、95/5〜10/90の
範囲が耐ウェットスキッド性、転がり抵抗性及び耐摩耗
性のバランス上好ましい。
ンカップリング剤を例示すると次の通りである。
フィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラ
スルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)
テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチ
ル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−
メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−ニトロプロ
ピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエト
キシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、
3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエ
チルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキ
シシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジ
メチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエ
トキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイ
ルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−
N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3
−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラ
スルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチ
アゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプ
ロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキ
シシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド等があ
げられ、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テト
ラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾ
チアゾールテトラスルフィドなどが好ましい。また、式
(2)において3個のYが同一でなくてもよく、例えば
その例としてビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメト
キシメチルシラン、3−ニトロプロピルジメトキシメチ
ルシラン、3−クロロプロピルジメトキシメチルシラ
ン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチル
チオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチル
シリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィドがあ
げられる。
は、シリカの配合量によって変わるが、0.2〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部である。シランカップリ
ング剤の添加量が0.2重量部未満ではカップリング効果
が極めて小さいため、転がり抵抗及び耐摩耗性の改良効
果が見られず、10重量部を超えると補強性が低下し、耐
摩耗性、耐カット性が悪化する。
要に応じて炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、クレー
などの粉末状充填剤、ガラス繊維、ウィスカーなどの繊
維状充填剤を配合することができ、もち論亜鉛華、老化
防止剤、加硫促進剤、加硫剤などの加硫ゴム配合剤を加
えることができる。
説明する。
行った。
測定した。
(モレロ法)によって求めた。
-1のフエニル基の吸収によりあらかじめ求めておいた検
量線を用いて測定した。
摩耗法により測定した。測定条件は、負荷荷重が4.5k
g、砥石の表面速度が100m/秒、試験速度が130m/秒、ス
リップ率が30%、落砂量が20g/分、測定温度が室温であ
った。
カルスペクトロメーターを用いて動的せん断ひずみが振
幅1.0%、振動15Hz、及び各測定温度で測定した。
触させてドラムを回転させ、一定速度まで上昇後、ドラ
ム惰行させて所定速度での慣性モーメントから算出した
値から下式によって評価した。(値が大きいほど転がり
抵抗が小。) 湿潤路面の耐スキッド性(耐ウェットスキッド性)は、
水深3mmの湿潤コンクリート路面において80km/hの速度
から急制動し、車輪がロックされてから停止するまでの
距離を測定し、下式によって試験タイヤの耐ウェットス
キッド性を評価した。(値が大きいほど良い。) 耐摩耗性指数は、タイヤを4万km実車走行させ、残った
溝の深さを10箇所測定し、その平均値から下式によって
評価した。(値が大きいほど耐摩耗性が大。) 操縦性は、米国規格ASTM F−516−77に準拠して試験し
評価した。
重合体の製造方法を説明する。
を乾燥し、窒素置換した。このオートクレーブに、あら
かじめ精製、乾燥したシクロヘキサン2500g、スチレン1
00g、1,3−ブタジエン400g及びテトラヒドロフラン25g
を導入した。次いで、オートクレーブ内の温度を10℃に
した後、毎分2回転で撹拌しながら冷却水を止めてn−
ブチルリチウム0.300gを添加して30分間重合した。この
ポリマー溶液を一部取り出してムーニー粘度(ML1+4、1
00℃)を測定したところ14以下であった。
シシランのシクロヘキサン溶液9.38ml(濃度0.50モル/
、n−ブチルリチウムに対するモノメチルトリフェノ
キシシランのモル比は、1.00に相当する)を加えたとこ
ろ、リビングアニオンの黄赤色が消失し、溶液粘度が高
くなった。更に、50℃で30分間反応させた。
を重合体100g当たり0.7g加え、スチーム脱溶剤後、100
℃の熱ロールで乾燥した。重合体の収量は、ほぼ定量的
に得られた。
の代わりに第1表の各種変性剤を用いたほかは共重合体
No.1と同じ仕方で製造した。共重合体No.4は、変性剤を
使用しなかったほかは共重合体No.1と同じ仕方で製造し
た。
ビニル含量、ムーニー粘度及びガラス転移温度を合わせ
て示す。
に示す。
ップリング剤を用いて第3表に示す配合割合(重量部)
でゴム組成物を作成した。なお、これらのゴム組成物に
おいて、共重合体、充填剤、シランカップリング剤以外
の配合薬品については実施例1、比較例1〜7は、すべ
て同一であり、第3表脚注に示す通りである。表中の天
然ゴム(NR)も同一である。)これらのゴム組成物につ
いて、破壊強度(Tb)、ランボーン摩擦指数及びtanδ
を評価した。次いで、これらのゴム組成物をタイヤサイ
ズ165SR13のトレッドに用いてタイヤを作成し、耐ウェ
ットスキッド性、転がり抵抗性及び耐摩耗性を評価し
た。結果を第3表に示す。
空気入りタイヤは、トレッドゴムとしてガラス転移温度
が−50℃以上であるシラン化合物変性重合体、シリカ充
填剤、シランカップリング剤を特定の範囲の割合で配合
したゴム組成物を用いることにより、耐ウェットスキッ
ド性、転がり抵抗性及び耐摩耗性を同時に満足するタイ
ヤである。
Claims (1)
- 【請求項1】有機アルカリ金属触媒を用いる1,3−ブタ
ジエンの重合又は1,3−ブタジエンとスチレンとの共重
合により得られるリビングポリマーの活性末端に次の一
般式(1) XiSi(OR)jR′4-i-j (1) (式中、Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である
ハロゲン原子、Rは炭素数1〜3のアルキル基を示し、
R′は炭素数1〜20のアルキル基、アリール基、ビニル
基又はハロゲン化アルキル基を示し、jは1〜4の整
数、iは0〜2の整数であり、iとjの和は2〜4であ
る。)で表されるシラン化合物を反応させて得られる、
ガラス転移温度が−50℃以上であるシラン化合物変性重
合体をゴム成分として10重量%以上含み、かつシリカ充
填剤を10〜150重量部、カーボンブラックを0〜100重量
部及び次の一般式 (2) Y3−Si−CnH2nA (2) (式中のYは炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシル
基又は塩素原子であって3個のYは同一でも異なっても
よく、nは1〜6の整数を示し、Aは−SmCnH2nSi−Y3
基、X基及び−SmZ基よりなる群から選ばれた基であ
り、ここでXはニトロソ基、メルカプト基、アミノ基、
エポキシ基、ビニル基、塩素原子又は イミド基、Zは 又は 基であり、m及びnはそれぞれ1〜6の整数を示し、Y
は前述の通りである。) で表されるシランカップリング剤の少なくとも1種を0.
2〜10重量部配合して成るゴム組成物をトレッドに用い
たことを特徴とする空気入りタイヤ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2049624A JP2846394B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 空気入りタイヤ |
EP91301615A EP0447066B2 (en) | 1990-03-02 | 1991-02-27 | Pneumatic tyres |
DE69119125T DE69119125T3 (de) | 1990-03-02 | 1991-02-27 | Luftreifen |
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