JP2842617B2 - ファンデーション - Google Patents
ファンデーションInfo
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- JP2842617B2 JP2842617B2 JP1123767A JP12376789A JP2842617B2 JP 2842617 B2 JP2842617 B2 JP 2842617B2 JP 1123767 A JP1123767 A JP 1123767A JP 12376789 A JP12376789 A JP 12376789A JP 2842617 B2 JP2842617 B2 JP 2842617B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foundation
- silicone
- weight
- present
- aluminum powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高度な隠蔽性を有し、かつ密着性を持続性
に優れたファンデーションに関するものである。
に優れたファンデーションに関するものである。
(従来の技術) 従来、メークアップ化粧料でのアザ、シミ、ソバカス
等のいわゆる肌トラブルの隠蔽は、白色顔料である二酸
化チタンが主として配合されたファンデーションが用い
られており、肌トラブルのカバーやサンスクリーン等に
役立っていた。
等のいわゆる肌トラブルの隠蔽は、白色顔料である二酸
化チタンが主として配合されたファンデーションが用い
られており、肌トラブルのカバーやサンスクリーン等に
役立っていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、二酸化チタンによる隠蔽では限度があ
り、軽度のシミ、ソバカスに対しては効果があるが、重
度のシミ、アザに対しては効果が薄れ、逆に患部を目立
たせることもある。また、仕上がりとしては隠蔽のため
に厚づきとなり自然な仕上がりは得られず、問題となる
ケースが多々ある。
り、軽度のシミ、ソバカスに対しては効果があるが、重
度のシミ、アザに対しては効果が薄れ、逆に患部を目立
たせることもある。また、仕上がりとしては隠蔽のため
に厚づきとなり自然な仕上がりは得られず、問題となる
ケースが多々ある。
例えば、アザが重度肝斑症等の色素性トラブルは、こ
れまでの二酸化チタンによる隠蔽ではファンデーション
層での光散乱により肌への透過光はある程度防げるが、
一部の透過光は肌まで達し、色素部からの反射は免れる
ことはできず、目視によりトラブルの有無が分かってし
まうものであった。
れまでの二酸化チタンによる隠蔽ではファンデーション
層での光散乱により肌への透過光はある程度防げるが、
一部の透過光は肌まで達し、色素部からの反射は免れる
ことはできず、目視によりトラブルの有無が分かってし
まうものであった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、斯かる現状に鑑み、上記の課題を解決
すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のアルミニウム粉末
を用い、これと特定の皮膜形成剤とを併用することによ
り、光反射による可視光線の遮蔽作用により隠蔽効果に
優れ、かつ密着性、持続性が向上したファンデーション
が得られることを見いだし、本発明の完成に至った。
すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のアルミニウム粉末
を用い、これと特定の皮膜形成剤とを併用することによ
り、光反射による可視光線の遮蔽作用により隠蔽効果に
優れ、かつ密着性、持続性が向上したファンデーション
が得られることを見いだし、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、平均粒子径1〜70μmのアルミ
ニウム粉末5〜70重量%と、3次元網状シリコーン、シ
リコーン樹脂、粘度100万cs以上の高分子シリコーンか
ら選択されるシリコーン系皮膜形成剤5〜50重量%とを
含有することを特徴とするファンデーションに関するも
のである。
ニウム粉末5〜70重量%と、3次元網状シリコーン、シ
リコーン樹脂、粘度100万cs以上の高分子シリコーンか
ら選択されるシリコーン系皮膜形成剤5〜50重量%とを
含有することを特徴とするファンデーションに関するも
のである。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明に適用されるアルミニウム粉末は、平均
粒子径が1〜70μmであり、好ましくは5〜50μmの範
囲のものが選択される。
粒子径が1〜70μmであり、好ましくは5〜50μmの範
囲のものが選択される。
アルミニウム粉末として平均粒子径が1μm未満のも
のを用いると、密着性は向上するもののアルミニウム粉
末そのものにくすみを生じ、化粧仕上がり上、官能面で
許容し難くなる。逆に、70μmを越えるものを用いると
感触面でザラツキを感じ、また仕上がり面においてもギ
ラツキを生じてしまう。
のを用いると、密着性は向上するもののアルミニウム粉
末そのものにくすみを生じ、化粧仕上がり上、官能面で
許容し難くなる。逆に、70μmを越えるものを用いると
感触面でザラツキを感じ、また仕上がり面においてもギ
ラツキを生じてしまう。
次に、アルミニウム粉末の含有量は、ファンデーショ
ン全体に対して5〜70重量%であり、好ましくは10〜40
重量%の範囲が選択される。
ン全体に対して5〜70重量%であり、好ましくは10〜40
重量%の範囲が選択される。
アルミニウム粉末の含有量が5重量%未満だと、本発
明の目的である色素性トラブルに対して隠蔽効果が低下
し、アザ、シミ等が目視で確認されてしまう。逆に、70
重量%を越えると隠蔽効果が優れるものの、仕上がり上
ギラツキを生じたり、感触上においてもガサツキを感じ
たりしてしまう。
明の目的である色素性トラブルに対して隠蔽効果が低下
し、アザ、シミ等が目視で確認されてしまう。逆に、70
重量%を越えると隠蔽効果が優れるものの、仕上がり上
ギラツキを生じたり、感触上においてもガサツキを感じ
たりしてしまう。
同様に、本発明に用いられるシリコーン系皮膜形成剤
はファンデーションの密着性、持続性を向上させること
を目的として使用されるものである。
はファンデーションの密着性、持続性を向上させること
を目的として使用されるものである。
シリコーン系皮膜形成剤としては、常温にて水又は他
の揮発性分が揮発した後に皮膜を形成する成分であれば
良く、例えば3次元網状シリコーン、シリコーン樹脂、
100万cs以上の高分子シリコーンなどが挙げられ、これ
らのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
の揮発性分が揮発した後に皮膜を形成する成分であれば
良く、例えば3次元網状シリコーン、シリコーン樹脂、
100万cs以上の高分子シリコーンなどが挙げられ、これ
らのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
また、シリコーン系皮膜形成剤は揮発性油剤との混合
物の形で用いるのが好ましく、揮発性油剤としては例え
ば低沸点シリコーン油、低沸点環状シリコーン油、低沸
点イソパラフィン等で、混合物の含有比率は使用上のバ
ランスからシリコーン系皮膜形成剤と揮発性油剤の比率
は1:4〜4:1の範囲であることが好ましい。
物の形で用いるのが好ましく、揮発性油剤としては例え
ば低沸点シリコーン油、低沸点環状シリコーン油、低沸
点イソパラフィン等で、混合物の含有比率は使用上のバ
ランスからシリコーン系皮膜形成剤と揮発性油剤の比率
は1:4〜4:1の範囲であることが好ましい。
次に、シリコーン系皮膜形成剤の含有量は、ファンデ
ーション全体に対して5〜50重量%であり、好ましくは
15〜35重量%の範囲が選択される。
ーション全体に対して5〜50重量%であり、好ましくは
15〜35重量%の範囲が選択される。
シリコーン系皮膜形成剤の含有量が5重量%未満だ
と、皮膜強度が弱く、耐水性、耐油性、耐摩耗性等の実
使用に耐えられず、50重量%を越えると耐成分とのバラ
ンスが崩れるばかりでなく、高粘になりすぎて使用性が
悪化する。
と、皮膜強度が弱く、耐水性、耐油性、耐摩耗性等の実
使用に耐えられず、50重量%を越えると耐成分とのバラ
ンスが崩れるばかりでなく、高粘になりすぎて使用性が
悪化する。
本発明のファンデーションには、前記の必須成分に加
えて、通常ファンデーションに使用される有機、無機、
パール剤等の各種粉体及び顔料、固型油脂、半固型油
脂、液状油分、その他の界面活性剤、顔料分散剤、可塑
剤、香料、防腐剤などが目的に応じて適宜配合される。
えて、通常ファンデーションに使用される有機、無機、
パール剤等の各種粉体及び顔料、固型油脂、半固型油
脂、液状油分、その他の界面活性剤、顔料分散剤、可塑
剤、香料、防腐剤などが目的に応じて適宜配合される。
(実施例) 次に、本発明のファンデーションを実施例を挙げて説
明するが、配合量は重量部である。尚、実施例中で用い
た評価基準及び評価方法は、下記のとおりである。
明するが、配合量は重量部である。尚、実施例中で用い
た評価基準及び評価方法は、下記のとおりである。
<評価基準> <評価方法> 重度のアザ、シミの保有者10名をパネラーとし、各評
価値の合計を求め、その平均値を算出した。
価値の合計を求め、その平均値を算出した。
実施例1 ファンデーション (A)3次元網状シリコーン 30 (B)低沸点ジメチルポリシロキサン1cs 38 (C)イソステアリン酸グリセリン 5 アルミニウム粉末 15 (D)黄酸化鉄 5 ベンガラ 2 二酸化チタン 5 (方法) (A)に(B)の一部を混合希釈し、(B)の残部で
(D)を混合して3本ロールでペースト化した後、
(A)の(B)希釈分と(C)を投入し、混合分散し均
一化した。
(D)を混合して3本ロールでペースト化した後、
(A)の(B)希釈分と(C)を投入し、混合分散し均
一化した。
実施例2 部分用ファンデーション (A)シリコーン樹脂 25 高分子ジメチルポリシロキサン100万cs 5 (B)低沸点イソパラフィン 35 (C)アルミニウム粉末 20 (D)黄酸化鉄 5 ベンガラ 5 二酸化チタン 5 (方法) (D)に(B)の一部を混入して3本ロールでペース
ト化した後、(A)と(B)の残部と(C)を投入し、
混合分散し均一化した。
ト化した後、(A)と(B)の残部と(C)を投入し、
混合分散し均一化した。
比較例1 ファンデーション (A) マイクロクリスタリンワックス 5 ポリエチレン末 5 (B) 2−エチルヘキサン酸セチル 20 流動パラフィン 7 スクワラン 15 (C)ナイロンパウダー 20 二酸化チタン 15 ベンガラ 3 黄酸化鉄 5 タルク 5 (方法) (C)と(B)の一部を混合してボールミルで分散し
てペースト化する。(A)と(B)の残部を80〜90℃に
加熱撹拌して均一とした。これに先のペーストを加え、
混合撹拌し均一化した。
てペースト化する。(A)と(B)の残部を80〜90℃に
加熱撹拌して均一とした。これに先のペーストを加え、
混合撹拌し均一化した。
比較例2 部分用ファンデーション (A)マイクロクリスタリンワックス 15 カルナウバワックス 2 キャンデリラワックス 5 (B)スクワラン 15 (C)マイカ 5 黄酸化鉄 20 ベンガラ 10 二酸化チタン 20 タルク 3 (方法) (C)に(B)の一部を混合して3本ロールで分散し
てペースト化する。(A)と(B)の残部を80〜90℃に
加熱撹拌して均一とした。これに先のペーストを加え、
混合撹拌し均一化した。
てペースト化する。(A)と(B)の残部を80〜90℃に
加熱撹拌して均一とした。これに先のペーストを加え、
混合撹拌し均一化した。
評価の結果を表−1に示す。
表−1の結果から明らかな如く、本発明品のファンデ
ーションは比較品のファンデーションと比べ、全ての項
目において優れていることが分かる。
ーションは比較品のファンデーションと比べ、全ての項
目において優れていることが分かる。
(発明の効果) 本発明によれば、隠蔽力が高く、かつ密着性や持続性
に優れたファンデーションを提供できる。
に優れたファンデーションを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴谷 順一 静岡県静岡市弥生町648番地 ポーラ化 成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−27419(JP,A) 特開 昭63−27421(JP,A) 特開 平1−96111(JP,A) 特公 昭38−3943(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 A61K 7/035
Claims (1)
- 【請求項1】平均粒子径1〜70μmのアルミニウム粉末
5〜70重量%と、3次元網状シリコーン、シリコーン樹
脂、粘度100万cs以上の高分子シリコーンから選択され
るシリコーン系皮膜形成剤5〜50重量%とを含有するこ
とを特徴とするファンデーション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1123767A JP2842617B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | ファンデーション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1123767A JP2842617B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | ファンデーション |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02304015A JPH02304015A (ja) | 1990-12-17 |
JP2842617B2 true JP2842617B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=14868780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1123767A Expired - Lifetime JP2842617B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | ファンデーション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2842617B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5238678A (en) * | 1991-07-19 | 1993-08-24 | Pola Chemical Industries, Inc. | Double-coat type make-up cosmetic product containing aluminum powder |
EP0701810B1 (en) | 1994-09-14 | 2004-11-17 | Shiseido Company Limited | Skin-colour adjusting method, and coloured titanium oxide coated mica used therefor |
US6074672A (en) * | 1996-06-28 | 2000-06-13 | Chesebrough-Pond's Usa Co., Division Of Conopco, Inc. | Powdered cosmetic compositions containing silicone elastomers |
JP2004307409A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-11-04 | Fuji Kasei Kk | 化粧料用顔料及びそれを含有する化粧料 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0774142B2 (ja) * | 1986-07-17 | 1995-08-09 | ポーラ化成工業株式会社 | メークアップ化粧料 |
JPH0699281B2 (ja) * | 1986-07-22 | 1994-12-07 | ポーラ化成工業株式会社 | メ−クアツプ化粧料 |
JP2519186B2 (ja) * | 1987-10-08 | 1996-07-31 | 鐘紡株式会社 | 油性メイクアップ化粧料 |
-
1989
- 1989-05-17 JP JP1123767A patent/JP2842617B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02304015A (ja) | 1990-12-17 |
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Legal Events
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