JP2734740B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
食器洗浄機Info
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- JP2734740B2 JP2734740B2 JP2123413A JP12341390A JP2734740B2 JP 2734740 B2 JP2734740 B2 JP 2734740B2 JP 2123413 A JP2123413 A JP 2123413A JP 12341390 A JP12341390 A JP 12341390A JP 2734740 B2 JP2734740 B2 JP 2734740B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は洗浄水の噴射により食器の洗浄を行う食器洗
浄機に関し、特に洗浄ノズルに特徴を有するものであ
る。
浄機に関し、特に洗浄ノズルに特徴を有するものであ
る。
従来の技術 従来のアームノズルを用いた食器洗浄機では、アーム
ノズルの回転軌跡の範囲外の食器に洗浄水を十分に噴射
することができない。特に、幅寸法と奥行寸法に差異の
大きい長方形断面の洗浄槽及び食器かごを有するもので
は、アームノズルの回転軌跡がこの長方形の短辺以下に
制限されるために、食器かごのコーナー部の食器に対す
る洗浄性能が劣っていた。
ノズルの回転軌跡の範囲外の食器に洗浄水を十分に噴射
することができない。特に、幅寸法と奥行寸法に差異の
大きい長方形断面の洗浄槽及び食器かごを有するもので
は、アームノズルの回転軌跡がこの長方形の短辺以下に
制限されるために、食器かごのコーナー部の食器に対す
る洗浄性能が劣っていた。
この欠点を解決するため発明者らは先に第3図に示す
ような食器洗浄機を提案(出願)している。この食器洗
浄機では、洗浄ノズルとして、洗浄槽1内で上下に食器
かごが配置された空間には洗浄槽1の長手方向に形成し
た棒状ノズル2と、この棒状ノズル2の一端より洗浄水
流路を延長して開口部を設けた推進ノズル3とからなる
第一の洗浄ノズルを設け、最下段の食器かごの下部空間
には略水平に回転するアームノズル4からなる第二の洗
浄ノズルを設けてあり、洗浄工程で棒状ノズル2は推進
ノズル3により棒の軸心を中心とした回転をしながら上
下の食器かごに対して洗浄水を噴射し、同時にアームノ
ズル4からの噴射により、食器かごのコーナー部に配置
した食器を効率よく洗浄することができるものであり、
洗浄性能の高い食器洗浄機を提供することができた。
ような食器洗浄機を提案(出願)している。この食器洗
浄機では、洗浄ノズルとして、洗浄槽1内で上下に食器
かごが配置された空間には洗浄槽1の長手方向に形成し
た棒状ノズル2と、この棒状ノズル2の一端より洗浄水
流路を延長して開口部を設けた推進ノズル3とからなる
第一の洗浄ノズルを設け、最下段の食器かごの下部空間
には略水平に回転するアームノズル4からなる第二の洗
浄ノズルを設けてあり、洗浄工程で棒状ノズル2は推進
ノズル3により棒の軸心を中心とした回転をしながら上
下の食器かごに対して洗浄水を噴射し、同時にアームノ
ズル4からの噴射により、食器かごのコーナー部に配置
した食器を効率よく洗浄することができるものであり、
洗浄性能の高い食器洗浄機を提供することができた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記構造の洗浄ノズルでは、第4図に示
すような棒状ノズル2及び推進ノズル3と、これらの回
転を支持するノズル軸受5との間の空隙5a及び空隙5bか
ら一定流量の洗浄水の洩れが発生するため、洗浄に必要
な所要水動力に加えて洩れ損失水動力を供給可能な大型
の洗浄ポンプ6が必要であり、洗浄時の運転騒音が高く
なるものである。
すような棒状ノズル2及び推進ノズル3と、これらの回
転を支持するノズル軸受5との間の空隙5a及び空隙5bか
ら一定流量の洗浄水の洩れが発生するため、洗浄に必要
な所要水動力に加えて洩れ損失水動力を供給可能な大型
の洗浄ポンプ6が必要であり、洗浄時の運転騒音が高く
なるものである。
さらに、洗浄水の供給管路がノズル軸受5の先端部5c
で棒状ノズル2及び推進ノズル3へと分岐して断面積が
急拡大することよる管路損失を生じるため、棒状ノズル
2からの洗浄水の噴射圧力が低下する。したがって大型
の洗浄ポンプ6を使用しないと洗浄性能が低くなるもの
である。
で棒状ノズル2及び推進ノズル3へと分岐して断面積が
急拡大することよる管路損失を生じるため、棒状ノズル
2からの洗浄水の噴射圧力が低下する。したがって大型
の洗浄ポンプ6を使用しないと洗浄性能が低くなるもの
である。
さらに、ノズル軸受5での洩れ損失水動力を低減する
ために、前記の空隙5a及び空隙5bを小さく設定すると、
洗浄水に含まれた微細な残菜(食器に付着していた汚
れ)や砂・糸くず等の異物が堆積して洗浄ノズルの回転
不良が生じて洗浄不良になるものである。
ために、前記の空隙5a及び空隙5bを小さく設定すると、
洗浄水に含まれた微細な残菜(食器に付着していた汚
れ)や砂・糸くず等の異物が堆積して洗浄ノズルの回転
不良が生じて洗浄不良になるものである。
本発明は上記のような課題に鑑みてなされたものであ
り、第一の目的は、ノズル軸受からの洩れ損失水動力を
低減して、小型の洗浄ポンプで洗浄に必要な所要水動力
が得られて洗浄騒音の低減を図るとともにノズル軸受で
の管路損失を低減することで小型の洗浄ポンプでより高
い洗浄性能が得られる食器洗浄機を提供するものであ
る。
り、第一の目的は、ノズル軸受からの洩れ損失水動力を
低減して、小型の洗浄ポンプで洗浄に必要な所要水動力
が得られて洗浄騒音の低減を図るとともにノズル軸受で
の管路損失を低減することで小型の洗浄ポンプでより高
い洗浄性能が得られる食器洗浄機を提供するものであ
る。
さらに、本発明の第二の目的は、ノズル軸受からの洩
れ損失及び管路損失の低減を図ると同時に微細な残菜や
異物が堆積しない洗浄ノズル構成で信頼性が高い食器洗
浄機を提供するものである。
れ損失及び管路損失の低減を図ると同時に微細な残菜や
異物が堆積しない洗浄ノズル構成で信頼性が高い食器洗
浄機を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記第一の目的を達成するために本発明は、洗浄槽
と、前記洗浄槽内に多段に配置した食器かごと、前記多
段に配置した食器かごの間に配された洗浄水を噴射する
洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの一端を軸支し且つ洗浄
水を送り込むノズル軸受けとを備え、前記洗浄ノズル
は、軸支された一端から洗浄水経路を分岐した推進ノズ
ルとその分岐部から軸方向に延設された棒状ノズルとか
らなり、洗浄ノズルに内接するとともに推進ノズルの内
底面に当接する環状の突起を有する円筒状の回転シール
軸によってノズル軸受けに連結され、前記回転シール軸
は、洗浄水を棒状ノズルに送り込む略円筒状の案内管路
を推進ノズルの分岐部よりも先端側に延長して形成した
ものである。
と、前記洗浄槽内に多段に配置した食器かごと、前記多
段に配置した食器かごの間に配された洗浄水を噴射する
洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの一端を軸支し且つ洗浄
水を送り込むノズル軸受けとを備え、前記洗浄ノズル
は、軸支された一端から洗浄水経路を分岐した推進ノズ
ルとその分岐部から軸方向に延設された棒状ノズルとか
らなり、洗浄ノズルに内接するとともに推進ノズルの内
底面に当接する環状の突起を有する円筒状の回転シール
軸によってノズル軸受けに連結され、前記回転シール軸
は、洗浄水を棒状ノズルに送り込む略円筒状の案内管路
を推進ノズルの分岐部よりも先端側に延長して形成した
ものである。
さらに第二の目的を達成するために本願発明は、上記
構成加え、案内管路と洗浄ノズルとの内接部分に軸方向
に複数個のリブを形成したものである。
構成加え、案内管路と洗浄ノズルとの内接部分に軸方向
に複数個のリブを形成したものである。
作用 本発明の食器洗浄機は上記構成により、洗浄工程では
洗浄水圧による推進力で推進ノズルの内底面に回転シー
ル軸の外周に形成された環状の突起が当接して回転し、
洗浄水はほぼ洩れることなくノズル軸受から棒状ノズル
及び推進ノズルに供給されて、洩れ損失水動力が低減さ
れる。
洗浄水圧による推進力で推進ノズルの内底面に回転シー
ル軸の外周に形成された環状の突起が当接して回転し、
洗浄水はほぼ洩れることなくノズル軸受から棒状ノズル
及び推進ノズルに供給されて、洩れ損失水動力が低減さ
れる。
また、回転シール軸に洗浄水を棒状ノズルに送り込む
円筒状の案内管路を推進ノズルへの分岐部よりも先端側
で軸方向に延長して形成したことで、ノズル軸受で洗浄
水の供給管路の断面積の変化が小さくなり管路損失が低
減されて、ノズル軸受での洗浄水圧にほぼ等しい圧力で
棒状ノズルから洗浄水が噴射される。
円筒状の案内管路を推進ノズルへの分岐部よりも先端側
で軸方向に延長して形成したことで、ノズル軸受で洗浄
水の供給管路の断面積の変化が小さくなり管路損失が低
減されて、ノズル軸受での洗浄水圧にほぼ等しい圧力で
棒状ノズルから洗浄水が噴射される。
さらに、上記構成に加えて、案内管路と棒状ノズル間
の軸方向に複数個のリブを形成しておくことで、洗浄水
の洩れ損失及び管路損失の低減を図ると同時に微細な残
菜や異物が洗浄ノズル内に堆積しないで排出できるだけ
の空隙を確保することができる。
の軸方向に複数個のリブを形成しておくことで、洗浄水
の洩れ損失及び管路損失の低減を図ると同時に微細な残
菜や異物が洗浄ノズル内に堆積しないで排出できるだけ
の空隙を確保することができる。
実施例 以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について説
明する。
明する。
第1図において、7は洗浄槽、8は洗浄槽7内で洗浄
水を噴射する洗浄ポンプ、9は洗浄水を噴射する複数の
開口部9aを軸方向に螺旋状または直線状に設けた棒状ノ
ズル、10は棒状ノズル9の一端から洗浄水流路を分岐し
開口部10aからの洗浄水噴射の反力で棒状ノズル9を回
転する推進ノズルで、棒状ノズル9の一端がネジ嵌合で
固定されている。この棒状ノズル9と推進ノズル10をま
とめて第一の洗浄ノズル11と呼ぶ。12は第一の洗浄ノズ
ル11の一端を軸支し且つ洗浄ノズル11内に洗浄水を供給
するノズル軸受、13は第一の洗浄ノズル11の洗浄水圧に
よる推進力を推進ノズル10の内底面で支持する回転シー
ル軸である。この回転シール軸13はノズル軸受12とネジ
嵌合しており、棒状ノズル9を推進ノズル10より取り外
すことにより、ノズル軸受12から脱着が自在に行えるも
のである。14はノズル軸受12を洗浄槽7に水密に取り付
けるためのパッキング、15は棒状ノズル9の先端部(ノ
ズル軸受12と反対側)を軸支する支持金具、16は洗浄ポ
ンプ8からノズル軸受12に洗浄水を供給する給水管であ
る。17は残菜を捕集するフィルターであり、その下部は
洗浄ポンプ8の吸込口と排水ポンプ18の吸込口に連通し
ている。19、20は食器を収納する食器かごであって、洗
浄槽7内に多段に配置されており、それぞれ上かご、下
かごと呼ぶ。21は洗浄水を噴射する開口部21aを備えた
略水平に回転するアームノズルで、第一の洗浄ノズル11
に対する第二の洗浄ノズルを構成している。第一の洗浄
ノズル11は、上下の食器かご19、20の空間に配置され、
最下段の食器かご(この実施例では食器かご20)の下部
空間にはアームノズル21からなる第二の洗浄ノズルを配
置している。22は洗浄水を加熱するヒータ、23は洗浄水
を供給するための給水弁、24は前記洗浄ポンプ8・排水
ポンプ18等の運転を制御する制御装置である。
水を噴射する洗浄ポンプ、9は洗浄水を噴射する複数の
開口部9aを軸方向に螺旋状または直線状に設けた棒状ノ
ズル、10は棒状ノズル9の一端から洗浄水流路を分岐し
開口部10aからの洗浄水噴射の反力で棒状ノズル9を回
転する推進ノズルで、棒状ノズル9の一端がネジ嵌合で
固定されている。この棒状ノズル9と推進ノズル10をま
とめて第一の洗浄ノズル11と呼ぶ。12は第一の洗浄ノズ
ル11の一端を軸支し且つ洗浄ノズル11内に洗浄水を供給
するノズル軸受、13は第一の洗浄ノズル11の洗浄水圧に
よる推進力を推進ノズル10の内底面で支持する回転シー
ル軸である。この回転シール軸13はノズル軸受12とネジ
嵌合しており、棒状ノズル9を推進ノズル10より取り外
すことにより、ノズル軸受12から脱着が自在に行えるも
のである。14はノズル軸受12を洗浄槽7に水密に取り付
けるためのパッキング、15は棒状ノズル9の先端部(ノ
ズル軸受12と反対側)を軸支する支持金具、16は洗浄ポ
ンプ8からノズル軸受12に洗浄水を供給する給水管であ
る。17は残菜を捕集するフィルターであり、その下部は
洗浄ポンプ8の吸込口と排水ポンプ18の吸込口に連通し
ている。19、20は食器を収納する食器かごであって、洗
浄槽7内に多段に配置されており、それぞれ上かご、下
かごと呼ぶ。21は洗浄水を噴射する開口部21aを備えた
略水平に回転するアームノズルで、第一の洗浄ノズル11
に対する第二の洗浄ノズルを構成している。第一の洗浄
ノズル11は、上下の食器かご19、20の空間に配置され、
最下段の食器かご(この実施例では食器かご20)の下部
空間にはアームノズル21からなる第二の洗浄ノズルを配
置している。22は洗浄水を加熱するヒータ、23は洗浄水
を供給するための給水弁、24は前記洗浄ポンプ8・排水
ポンプ18等の運転を制御する制御装置である。
上記構成において以下その動作について説明する。所
定量の洗剤を投入し、食器等を洗浄槽7内の上かご19、
下かご20に収納して運転を開始する。まず給水弁23に通
電することで洗浄水が供給されると、洗浄ポンプ8によ
り洗剤を含む洗浄水を加圧して棒状ノズル9とアームノ
ズル21から噴射する本洗工程が行なわれ、食器等に付着
した汚れは洗い落とされる。この工程で汚れを含む洗浄
水は、フィルター17でろ過されながら洗浄ポンプ8へ送
られて、棒状ノズル9とアームノズル21から再び噴射さ
れることを繰り返す。また、この本洗工程では洗浄槽7
内に設けたヒータ22に通電して洗浄水及び食器等が所定
温度まで加熱される。所定時間の本洗工程を経ると、次
に汚れた洗浄水を排水する排水工程が行なわれ、洗浄槽
7内の洗浄水はフィルター17でろ過されながら排水ポン
プ18へ送られて機外へ排出される。引き続き、新たに洗
浄水を供給する給水工程と、洗浄水を棒状ノズル9とア
ームノズル21から噴射することで洗剤や残菜等で汚れた
食器等をすすぐためのすすぎ工程と、洗浄水を機外に排
出する排水工程とが連続して4回繰り返されて洗浄が終
了し、残菜はフィルター17内に捕集される。特に最終の
すすぎ工程は加熱して、洗浄工程を終了する。
定量の洗剤を投入し、食器等を洗浄槽7内の上かご19、
下かご20に収納して運転を開始する。まず給水弁23に通
電することで洗浄水が供給されると、洗浄ポンプ8によ
り洗剤を含む洗浄水を加圧して棒状ノズル9とアームノ
ズル21から噴射する本洗工程が行なわれ、食器等に付着
した汚れは洗い落とされる。この工程で汚れを含む洗浄
水は、フィルター17でろ過されながら洗浄ポンプ8へ送
られて、棒状ノズル9とアームノズル21から再び噴射さ
れることを繰り返す。また、この本洗工程では洗浄槽7
内に設けたヒータ22に通電して洗浄水及び食器等が所定
温度まで加熱される。所定時間の本洗工程を経ると、次
に汚れた洗浄水を排水する排水工程が行なわれ、洗浄槽
7内の洗浄水はフィルター17でろ過されながら排水ポン
プ18へ送られて機外へ排出される。引き続き、新たに洗
浄水を供給する給水工程と、洗浄水を棒状ノズル9とア
ームノズル21から噴射することで洗剤や残菜等で汚れた
食器等をすすぐためのすすぎ工程と、洗浄水を機外に排
出する排水工程とが連続して4回繰り返されて洗浄が終
了し、残菜はフィルター17内に捕集される。特に最終の
すすぎ工程は加熱して、洗浄工程を終了する。
この洗浄工程で棒状ノズル9は、推進ノズル10の開口
部10aからの洗浄水の噴射による反力を推進力として棒
状ノズル9の軸心を中心とした回転をしながら、上かご
19、下かご20の食器に対して開口部9aから洗浄水を噴射
するので、下かご20の食器はアームノズル21からの噴射
と上下両方向から洗浄される。そのため従来の洗浄ノズ
ルの構成では、底面が細かい網目状の専用バスケットの
収納されたナイフ・スプーン等の小物類は洗浄困難で過
大な洗浄水動力を必要としていたが、本実施例のような
構成であれば上下から確実に洗浄水が小物類に噴射され
るので、低水動力で所定の洗浄性能が得られる。また、
棒状ノズル9からの噴射は洗浄槽7のコーナー部にまで
噴射することが可能となり、洗浄槽7の幅寸法と奥行寸
法に差異の大きい長方形断面のものでも、上かご19、下
かご20のコーナー部の食器に対する洗浄性能が十分であ
るとともに高い洗浄性能を得られるものである。
部10aからの洗浄水の噴射による反力を推進力として棒
状ノズル9の軸心を中心とした回転をしながら、上かご
19、下かご20の食器に対して開口部9aから洗浄水を噴射
するので、下かご20の食器はアームノズル21からの噴射
と上下両方向から洗浄される。そのため従来の洗浄ノズ
ルの構成では、底面が細かい網目状の専用バスケットの
収納されたナイフ・スプーン等の小物類は洗浄困難で過
大な洗浄水動力を必要としていたが、本実施例のような
構成であれば上下から確実に洗浄水が小物類に噴射され
るので、低水動力で所定の洗浄性能が得られる。また、
棒状ノズル9からの噴射は洗浄槽7のコーナー部にまで
噴射することが可能となり、洗浄槽7の幅寸法と奥行寸
法に差異の大きい長方形断面のものでも、上かご19、下
かご20のコーナー部の食器に対する洗浄性能が十分であ
るとともに高い洗浄性能を得られるものである。
本構成で洗浄ポンプ8が作動すると、第一の洗浄ノズ
ル11には洗浄水圧が加えられる。このとき棒状ノズル9
に対して洗浄水圧によるノズル先端方向への推進力は、
棒状ノズル9からの洗浄水の噴射の反力によるノズル軸
支方向への推進力よりも大きくなるように設定してあ
り、推進ノズル10の内底面が回転シール軸13の外周に形
成された環状の突起13aに当接する。また、洗浄水の噴
射の反力による推進力で推進ノズル10が回転し、棒状ノ
ズル9も同時に回転する。すなわち、推進ノズル10の内
底面が回転シール軸13の外周に形成された環状突起13a
に当接して回転し、洗浄水はほぼ洩れることなくノズル
軸受12から棒状ノズル9及び推進ノズル10に供給される
ので、洗浄水の洩れ損失は殆どなく、小型の洗浄ポンプ
で洗浄に必要な所要水動力が得られる。したがってポン
プの小型化、低コスト化ができると同時にポンプ・モー
ターの駆動音、洗浄水の噴射音等の低減による洗浄運転
の静音化が図れる。
ル11には洗浄水圧が加えられる。このとき棒状ノズル9
に対して洗浄水圧によるノズル先端方向への推進力は、
棒状ノズル9からの洗浄水の噴射の反力によるノズル軸
支方向への推進力よりも大きくなるように設定してあ
り、推進ノズル10の内底面が回転シール軸13の外周に形
成された環状の突起13aに当接する。また、洗浄水の噴
射の反力による推進力で推進ノズル10が回転し、棒状ノ
ズル9も同時に回転する。すなわち、推進ノズル10の内
底面が回転シール軸13の外周に形成された環状突起13a
に当接して回転し、洗浄水はほぼ洩れることなくノズル
軸受12から棒状ノズル9及び推進ノズル10に供給される
ので、洗浄水の洩れ損失は殆どなく、小型の洗浄ポンプ
で洗浄に必要な所要水動力が得られる。したがってポン
プの小型化、低コスト化ができると同時にポンプ・モー
ターの駆動音、洗浄水の噴射音等の低減による洗浄運転
の静音化が図れる。
次に、25は回転シール軸13に設けた洗浄水を棒状ノズ
ル9に送り込む略円筒状の案内管路で、推進ノズル10へ
の分岐部よりも先端側でかつ軸方向に延長して棒状ノズ
ル9に挿入するように形成し、推進ノズル10へは中間部
に設けた開孔部31から洗浄水を供給する。
ル9に送り込む略円筒状の案内管路で、推進ノズル10へ
の分岐部よりも先端側でかつ軸方向に延長して棒状ノズ
ル9に挿入するように形成し、推進ノズル10へは中間部
に設けた開孔部31から洗浄水を供給する。
本構成で洗浄水の供給管路についてみると、ノズル軸
受12から棒状ノズル9間での間では推進ノズル10への開
孔部31があるのみである。すなわち、供給管路の断面積
の変化が小さく、洗浄水の管路損失は小さいので、ノズ
ル軸受12での洗浄水圧にほぼ等しい圧力で棒状ノズル9
から洗浄水が噴射される。従って、より小型の洗浄ポン
プで洗浄に必要な所用水動力が得られ、ポンプの小型
化、低コスト化ができると同時にポンプ・モーターの駆
動音、洗浄水の噴射御等の低減による洗浄運転の静音化
がより一層図られる。
受12から棒状ノズル9間での間では推進ノズル10への開
孔部31があるのみである。すなわち、供給管路の断面積
の変化が小さく、洗浄水の管路損失は小さいので、ノズ
ル軸受12での洗浄水圧にほぼ等しい圧力で棒状ノズル9
から洗浄水が噴射される。従って、より小型の洗浄ポン
プで洗浄に必要な所用水動力が得られ、ポンプの小型
化、低コスト化ができると同時にポンプ・モーターの駆
動音、洗浄水の噴射御等の低減による洗浄運転の静音化
がより一層図られる。
さらに、第2図をもとに本発明の第二の実施例につい
て説明する。これは本発明の第一の実施例における食器
洗浄機の回転シール軸の構成が相違するものであり、食
器洗浄機全体としての機構部品は第一の実施例と同様の
ものが多く共用しているため説明を省略する。
て説明する。これは本発明の第一の実施例における食器
洗浄機の回転シール軸の構成が相違するものであり、食
器洗浄機全体としての機構部品は第一の実施例と同様の
ものが多く共用しているため説明を省略する。
第2図に示すように、回転シール軸32は、洗浄水を棒
状ノズル9に送り込む略円筒状の案内管路33を推進ノズ
ル10への分岐部よりも先端側に延長して棒状ノズル9に
挿入するように形成し、ノズル軸受12とはネジ嵌合で脱
着自在であり、第1の洗浄ノズル11を軸支する平滑な円
筒状の軸受部34が設けてある。また、推進ノズル10へは
中間部に設けた開口部35から洗浄水を供給するようにな
っている。そして案内管路33の外周面には軸方向に複数
個のリブ36を形成したものである。なお、洗浄工程に関
して基本的な動作は第一の実施例と同様であるので説明
を省略する。
状ノズル9に送り込む略円筒状の案内管路33を推進ノズ
ル10への分岐部よりも先端側に延長して棒状ノズル9に
挿入するように形成し、ノズル軸受12とはネジ嵌合で脱
着自在であり、第1の洗浄ノズル11を軸支する平滑な円
筒状の軸受部34が設けてある。また、推進ノズル10へは
中間部に設けた開口部35から洗浄水を供給するようにな
っている。そして案内管路33の外周面には軸方向に複数
個のリブ36を形成したものである。なお、洗浄工程に関
して基本的な動作は第一の実施例と同様であるので説明
を省略する。
本構成で洗浄ポンプが作動すると、回転シール軸32の
構成から第一の洗浄ノズル11とノズル軸受12との間での
洗浄水の洩れ損失及び管路損失が微小であることは上記
実施例と同様である。さらに上記効果に加えて、案内管
路33の外周面のリブ36により、フィルターの装着忘れ等
の誤使用により、お茶の葉、昆布のように厚さは小さい
が空隙に入り込んで棒状ノズル9の回転を止める恐れの
ある残菜が棒状ノズル9と案内管路33との間に進入する
ことを防止できる。と同時に、砂等の微細な残菜や異物
が堆積しないで排出できるだけの空隙を確保することが
できる。すなわち、洗浄ノズルの回転不良がなく、常に
所定の洗浄性能が得られるという点で信頼性の向上が図
れる。なお、リブ36は案内管路33の外周面ではなく、前
記棒状ノズル9の内周面の軸方向に複数個形成しても同
様である。
構成から第一の洗浄ノズル11とノズル軸受12との間での
洗浄水の洩れ損失及び管路損失が微小であることは上記
実施例と同様である。さらに上記効果に加えて、案内管
路33の外周面のリブ36により、フィルターの装着忘れ等
の誤使用により、お茶の葉、昆布のように厚さは小さい
が空隙に入り込んで棒状ノズル9の回転を止める恐れの
ある残菜が棒状ノズル9と案内管路33との間に進入する
ことを防止できる。と同時に、砂等の微細な残菜や異物
が堆積しないで排出できるだけの空隙を確保することが
できる。すなわち、洗浄ノズルの回転不良がなく、常に
所定の洗浄性能が得られるという点で信頼性の向上が図
れる。なお、リブ36は案内管路33の外周面ではなく、前
記棒状ノズル9の内周面の軸方向に複数個形成しても同
様である。
発明の効果 以上のように本発明の食器洗浄機は、洗浄槽と、前記
洗浄槽内に多段に配置した食器かごと、前記多段に配置
した食器かごの間に配された洗浄水を噴射する洗浄ノズ
ルと、前記洗浄ノズルの一端を軸支し且つ洗浄水を送り
込むノズル軸受けとを備え、前記洗浄ノズルは、軸支さ
れた一端から洗浄水経路を分岐した推進ノズルとその分
岐部から軸方向に延設された棒状ノズルとからなり、洗
浄ノズルに内接するとともに推進ノズルの内底面に当接
する環状の突起を有する円筒状の回転シール軸によって
ノズル軸受けに連結され、前記回転シール軸は、洗浄水
を倍状ノズルに送り込む略円筒状の案内管路を推進ノズ
ルの分岐部よりも先端側に延長して形成した構成によ
り、まず、ノズル軸受からの漏れ損失水動力を低減し
て、小型の洗浄ポンプで洗浄に必要な所用水動力が得ら
れて洗浄騒音の低いものが提供できる。また、回転シー
ル軸は、洗浄水を棒状ノズルに送り込む略円筒状の案内
管路を推進ノズルの分岐部よりも先端側に延長して形成
する事により、ノズル軸受での管路損失を低減すること
で小型の洗浄ポンプでより高い洗浄性能が得られるもの
である。
洗浄槽内に多段に配置した食器かごと、前記多段に配置
した食器かごの間に配された洗浄水を噴射する洗浄ノズ
ルと、前記洗浄ノズルの一端を軸支し且つ洗浄水を送り
込むノズル軸受けとを備え、前記洗浄ノズルは、軸支さ
れた一端から洗浄水経路を分岐した推進ノズルとその分
岐部から軸方向に延設された棒状ノズルとからなり、洗
浄ノズルに内接するとともに推進ノズルの内底面に当接
する環状の突起を有する円筒状の回転シール軸によって
ノズル軸受けに連結され、前記回転シール軸は、洗浄水
を倍状ノズルに送り込む略円筒状の案内管路を推進ノズ
ルの分岐部よりも先端側に延長して形成した構成によ
り、まず、ノズル軸受からの漏れ損失水動力を低減し
て、小型の洗浄ポンプで洗浄に必要な所用水動力が得ら
れて洗浄騒音の低いものが提供できる。また、回転シー
ル軸は、洗浄水を棒状ノズルに送り込む略円筒状の案内
管路を推進ノズルの分岐部よりも先端側に延長して形成
する事により、ノズル軸受での管路損失を低減すること
で小型の洗浄ポンプでより高い洗浄性能が得られるもの
である。
さらに本発明の食器洗浄機は、上記構成に加えて、案
内管路と棒状ノズル間の軸方向に複数個のリブを形成し
た構成により、ノズル軸受からの洩れ損失及び管路損失
の低減を図ると同時に残菜や異物の堆積による回転不良
がない洗浄ノズルが得られ、小型の洗浄ポンプでも高い
洗浄性能を有し、洗浄騒音が低く且つ信頼性が高いもの
が提供できるものである。
内管路と棒状ノズル間の軸方向に複数個のリブを形成し
た構成により、ノズル軸受からの洩れ損失及び管路損失
の低減を図ると同時に残菜や異物の堆積による回転不良
がない洗浄ノズルが得られ、小型の洗浄ポンプでも高い
洗浄性能を有し、洗浄騒音が低く且つ信頼性が高いもの
が提供できるものである。
第1図は本発明の第一の実施例における食器洗浄機の断
面図、第2図は第二の実施例における食器洗浄機の回転
シール軸の斜視図、第3図は従来の食器洗浄機の断面
図、第4図は同洗浄ノズルの要部断面図である。 9……棒状ノズル、10……推進ノズル、12……ノズル軸
受、13、32……回転シール軸、19、20……食器かご、21
……アームノズル、25……案内管路、36……リブ。
面図、第2図は第二の実施例における食器洗浄機の回転
シール軸の斜視図、第3図は従来の食器洗浄機の断面
図、第4図は同洗浄ノズルの要部断面図である。 9……棒状ノズル、10……推進ノズル、12……ノズル軸
受、13、32……回転シール軸、19、20……食器かご、21
……アームノズル、25……案内管路、36……リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮内 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−66060(JP,A) 特開 昭50−12865(JP,A) 実公 昭44−21889(JP,Y1)
Claims (2)
- 【請求項1】洗浄槽と、前記洗浄槽内に多段に配置した
食器かごと、前記多段に配置した食器かごの間に配され
た洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの一
端を軸支し且つ洗浄水を送り込むノズル軸受とを備え、
前記洗浄ノズルは、軸支された一端から洗浄水経路を分
岐した推進ノズルとその分岐部から軸方向に延設された
棒状ノズルとからなり、洗浄ノズルに内接するとともに
推進ノズルの内底面に当接する環状の突起を有する円筒
状の回転シール軸によってノズル軸受に連結され、前記
回転シール軸は、洗浄水を棒状ノズルに送り込む略円筒
状の案内管路を推進ノズルの分岐部よりも先端側に延長
して形成した食器洗浄機。 - 【請求項2】案内管路と洗浄ノズルとの内接部分に軸方
向に複数個のリブを形成した請求項1記載の食器洗浄
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2123413A JP2734740B2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | 食器洗浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2123413A JP2734740B2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | 食器洗浄機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0420321A JPH0420321A (ja) | 1992-01-23 |
JP2734740B2 true JP2734740B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=14859943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2123413A Expired - Fee Related JP2734740B2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | 食器洗浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2734740B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020006327A (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | 三浦工業株式会社 | 洗浄器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4421889Y1 (ja) * | 1965-11-15 | 1969-09-16 | ||
JPS5066060A (ja) * | 1973-10-19 | 1975-06-04 |
-
1990
- 1990-05-14 JP JP2123413A patent/JP2734740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0420321A (ja) | 1992-01-23 |
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Legal Events
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