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JP2731193B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JP2731193B2
JP2731193B2 JP63292141A JP29214188A JP2731193B2 JP 2731193 B2 JP2731193 B2 JP 2731193B2 JP 63292141 A JP63292141 A JP 63292141A JP 29214188 A JP29214188 A JP 29214188A JP 2731193 B2 JP2731193 B2 JP 2731193B2
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JP
Japan
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winning
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game
board
ball
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JP63292141A
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JPH02136154A (ja
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吉平 新山
広司 伊東
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Sofia Inc
Original Assignee
Sofia Inc
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Publication date
Application filed by Sofia Inc filed Critical Sofia Inc
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Publication of JPH02136154A publication Critical patent/JPH02136154A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電気的遊技装置を有する遊技機に関す
る。
[従来の技術] 最近、遊技者にとって有利な特別遊技状態を起生させ
るか否かの補助遊技を行う可変表示装置や変動入賞装置
等の補助遊技装置が設置されたパチンコ遊技機等の遊技
機が普及し、それに伴い、補助遊技装置等の電気部品な
どを制御する電気的制御装置が遊技機毎に取り付けられ
ている。
補助遊技装置は遊技盤に取り付けられる一方、その補
助遊技装置を制御する電気的制御装置は、補助遊技装置
とは別個に遊技機裏側の裏機構盤等に取り付けられてい
る。
補助遊技装置は遊技機全体の電気的制御の中で最も複
雑な制御を必要とし、その制御の複雑さが益々増してき
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、補助遊技装置は、遊技機全体の電気的制御の
中で最も複雑な制御を必要とするだけでなく、最近その
複雑さが増え、電気的制御装置自体が益々大きくなって
きている。
その一方、遊技機背面側の裏機構盤等のスペースは限
られており、大型化した電気的制御装置を取り付けるた
めのスペースを確保することが難しくなってきている。
また、電気的制御装置と補助遊技装置とを接続する配
線が増えて複雑になるだけでなく、その複雑な複数の配
線が遊技盤裏面の入賞球処理空間内を通って球集合樋を
貫通するとともに、多くの長さを必要として、入賞球の
流下等に支障をきたす原因となってしまうこともあっ
た。
そのため、製造工程においては、補助遊技装置を先に
取り付け、最後に電気的制御装置を取り付けて、補助遊
技装置等の複数の配線を電気的制御装置に接続しなけれ
ばならず、製造工程中の最終段階まで、常に配線コード
を引きずった状態で組み付け作業を行わなければなら
ず、作業効率が極めて悪かった。
このように、製造工程においては、配線数が多く複雑
となるため、各々の配線を例えば1つに束ねるなどの方
法も考えられるが、その分、作業工程が増加してコスト
が増加するという問題があった。
一方、補助遊技装置などを遊技盤から取り外す場合な
どには、複数の配線を電気的制御装置から外す必要があ
り、メンテナンス等の場合に大変時間がかかり、面倒な
ものとなっていた。
[目的] この発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、電気的制御装置が大型化して配線数が増えても、遊
技機への取付スペース上の問題がなく、製造工程におけ
る取付とメンテナンス等における着脱などが容易に行
え、補助遊技装置と電気的制御装置との配線が簡素化で
き、かつ効率良く配線処理できるようにした遊技機を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、 遊技者にとって有利な特別遊技状態を起生させるか否
かの補助遊技を行う補助遊技装置(例えば、変動入賞装
置10)と、該補助遊技装置を電気的に制御する電気的制
御装置(例えば、役物制御装置500)とを備えた遊技機
(例えば、パチンコ遊技機100)において、 前記電気的制御装置を、CPU、RAM(601)、ROM(60
2)、及び当該電気的制御装置外部との信号線の接続を
行うためのコネクタ(535)を各々配設した制御基板
(例えば、第1基板520と第2基板530)と、前記補助遊
技装置と関連するとともに少なくとも該制御基板を収納
可能な収納部材(例えば、基板ボックス510とカバー部
材560)と、から構成し、 前記制御基板を、互いに電気的に接続される第1の基
板と第2の基板とから構成し、 前記第2の基板上に前記コネクタを配設するととも
に、該第2の基板を前記第1の基板の後方側に積層状態
に配置し、 前記収納部材には前記第2の基板に配設されたコネク
タと対応する箇所に開口部を形成し、 前記電気的制御装置を前記補助遊技装置の背面に一体
的に設けた構成とした。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機にお
いて、 前記制御基板には、前記CPU、RAM、ROMを一体的に内
蔵した制御チップマイクロコンピュータ(600)を配設
した構成とした。
[作用] 請求項1記載の発明によれば、電気的制御装置は、CP
U、RAM、ROM、及び電気的制御装置外部との信号線の接
続を行うコネクタを各々配設した制御基板と、補助遊技
装置と関連するとともに少なくとも制御基板を収納可能
な収納部材とから構成されているため、補助遊技装置の
防護の他、制御基板への遊技球の落下や作業者の接触等
を防いで、制御基板の故障等を防止できる。
また、前記制御基板を互いに電気的に接続される第1
の基板と第2の基板とから構成し、それら第1の基板と
第2の基板とを積層状態に配設したことにより、電気的
制御装置の大きさ(面積)をより小さくすることがで
き、配置の自由度が向上する。
また、第2の基板上に前記コネクタを配設するととも
に、当該コネクタの配設位置と対応する前記収納部材の
箇所に開口部を形成したので、制御基板を防護する収納
部材があっても、配線の接続作業がし難くなることな
く、接続作業を簡単に行うことができる。
さらに、当該電気的制御装置を補助遊技装置の背面側
に一体的に設け、当該電気的制御装置の第2の基板を第
1の基板の後方側に積層状態に配置した構成としたの
で、電気的制御装置が小さくなって、該電気的制御装置
を補助遊技装置の背面に設けることができ、補助遊技装
置の背面部のスペースを有効に利用することができる。
また、電気的制御装置と補助遊技装置との信号線を接続
する場合には、より簡単(短く)に配線処理が行え、整
然とした配線処理が可能となる。また、コネクタが後方
側の配線接続作業を行う易い位置になるため、より配線
接続作業の効率を良くすることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記制御基板に、CP
U、RAM及びROMを一体的に内蔵した制御チップマイクロ
コンピュータを配設したので、電気的制御装置自体を更
に小型化でき、該電気的制御装置を補助遊技装置の背面
に一体的に取り付ける場合でも、スペース的に何ら問題
がなく、確実に取り付けることができる。
[実施例] 第1図は、この発明が適用された遊技機として例示す
るパチンコ遊技機100の前面の構成例を示すもので、遊
技盤1の前面には、下部の操作ダイヤル101により駆動
される打球発射装置119(第14図)によって発射された
遊技球を遊技盤1の上方部まで案内するガイドレール3
が配設されている。このガイドレール3と遊技盤1前面
のガラス盤105(第3図)とによって囲まれる空間に遊
技領域2が設けられている。
この遊技領域2の中央には、多くの賞球獲得のチャン
スを与える補助遊技装置として例示する変動入賞装置10
が設置されている。この変動入賞装置10の上端には天入
賞口と呼ばれる一般入賞口11が設けられ、左右両端には
一般入賞口12,12が設けられている。
変動入賞装置10の直下には2回開き用特定入賞口4が
設けられ、その左右位置には1回開き用特定入賞口5,5
が設けられている。
変動入賞装置10の周りには風車と呼ばれる打球方向変
換部材6が設置され、遊技領域2の下方側左右位置には
チューリップ式の一般入賞装置8が設置されている。ま
た、遊技領域2の適宜位置にはそれぞれ障害釘9が植設
されている。
そして、前記変動入賞装置10の前側主要部を構成する
基枠210はその前面側が開口した入賞空間21となってお
り、その左右上部には打球流入口22,22が設けられてい
る。これら打球流入口22,22には、それぞれ可動部材23,
23が開閉可能に設置されている。
これら可動部材23,23は、前記特定入賞口4または5
に遊技球が入賞した時に、第2図に実線で示す閉塞状態
から点線で示す開状態(逆「ハ」の字状態)まで、2回
(例えば、0.8秒間×2回)又は1回(例えば、0.4秒間
×1回)開き、入賞空間21中に遊技球を受け入れない第
1状態から遊技球を受け入れ易い第2状態に変換する。
また、前記入賞空間21中の前記左右の打球流入口22−
22間に、奥側が低くなるように緩傾斜しその奥側に流下
孔(後述)の設けられた区画板24が設置され、入賞空間
21中の底部には手前側が低くなるように緩傾斜した流下
案内底板25が設けられ、その前端の垂直板251には継続
回数表示器441と入賞個数表示器442が設置されている。
また、入賞空間21中の区画板24の上側奥部には球を入賞
空間21の背後に導く球流入口265,265が設けられ、入賞
空間21中の流下底板25の上側奥部には前記球流入口265,
265中に流入した球を流下底面25上へ流出させる球流出
口267a,267aが設けられている。
前記入賞空間21中の区画板24の上側でその奥側に設け
られた前記流下孔(後で詳しく述べる)より奥部には人
形の形をした第1流路変更部材33が設置されている。一
方、入賞空間21中の区画板24の下側で前記流下孔(後で
詳しく述べる)の直下位置には椀形をした第2流路変更
部材264が設置され、第2流路変更部材264の一部側には
球出口264c(第3図)が設けられている。
入賞空間21中の手前側下部中央には特別入賞口28が設
けられ、その左右両側には一般入賞口29,29が設けられ
ている。
また、遊技盤1の遊技領域2内の左右位置には特別遊
技を知らせるサイドランプ130,130が、中央の最下位置
にはアウト孔19が設けられている。
遊技盤1の上部には、上記各入賞部4,5,8,11,12等に
遊技球が入賞したときに一時的に点灯されるセーフラン
プ122やパチンコ遊技機裏側の貯留タンク(後述)中に
貯留されている予備球としての賞品球が不足したときに
点灯する球不足表示ランプ123が設置されている。
上記構成の遊技盤1を保持するパチンコ遊技機100の
保持枠113の上部には、打球発射装置119(第14図)の操
作ダイヤル101を操作したときに点灯されるパイロット
ランプ125および遊技客により不正がなされたり、特別
遊技が発生したときなどに点灯される装飾表示ランプ兼
エラー表示ランプとしての表示器126が設けられてい
る。
また、パチンコ遊技機100の前面側に取り付けられた
開閉パネル114には、打球発射装置(図示省略)に供給
される遊技球を貯留する供給皿115が取り付けられ、そ
の下方には供給皿115から溢れた賞品球を貯留するため
の受皿116が設けられている。
そして、前記2回開き用特定入賞口4および1回開き
用特定入賞口5,5の各流路にはその中に流入した遊技球
を検出する特定入賞検出器4a(SWA),5a(SWB,SWC)が
設置されている。また、前記特別入賞口28の流路にはそ
の中に流入した遊技球を検出する特別入賞検出器15(SW
D)が設置されている。さらに、この特別入賞口28と前
記一般入賞口29,29の集合流路にはそれらの中に流入し
た遊技球を検出する入賞個数検出器16(SWE)が設置さ
れている。
上記のように概略構成されたパチンコ遊技機はそれに
設置されたマイクロコンピュータ等の役物制御装置500
(後述)によって概ね次のように制御される。
図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機に電気
が供給された初期状態においては、変動入賞装置10の左
右の可動部23,23は、図1に示すように、打球流入口22,
22を閉じた状態にあって、変動入賞装置10の入賞空間21
中に遊技球を受けれない第1状態を維持している。ま
た、入賞空間21中の第1流路変更部材33の腕部は上がっ
た状態にあり、第2流路変更部材264はそれに形成され
ている球出口264cが後ろ向きとなって第2流路変更部材
264中に球が貯留し得る状態にある。
そして、図示省略の打球発射装置によって、遊技領域
2内に遊技球が発射され、その遊技球が特定入賞口4又
は5中に入賞すると、それが特定入賞口4又は5中に設
置された特定入賞検出器4a(SWA)又は5a(SWB,SWC)に
検出される。その検出信号に基づいて、第1流路変更部
材33の腕部が上下方向に動くなどする他、第2流路変更
部材264が間歇的に回動してその球出口264cから球が流
出し得る状態となる。変動入賞装置10の左右の可動部材
23,23が動力源としての可動部材開閉装置285,285(後
述)の作動により、2回又は1回回動(開閉)され、そ
れに伴って、変動入賞装置10内の入賞空間21中に遊技球
が流入し得る第2状態に2回又は1回変換する。
その第2状態に変換したときに、遊技球が入賞空間21
中に流入してくると、その遊技球は区画板24上を奥方向
へ伝動してそのまま入賞空間21中の奥部の左右位置に設
けられた球流入口265,265中に流入した後、球流出口267
a,267aを介して流下案内底板25上へ流出されるか、又は
区画板24の奥部に設けられた流下孔241(第4図)を介
して前記第2流路変更部材264中に流入した後、第2流
路変更部材264に振り分けられて流下案内底板25上へ放
出される。このようにして流下底板25上に至った球は該
流下底板25上を手前方向に転動して特別入賞口28又は一
般入賞口29中に入賞する。
結果的に特別入賞28に入賞できなかった場合には、可
動部材23,23が図1に示すように、再び打球流入口22,22
を閉じた状態に戻って、入賞空間21中に遊技球を受け入
れない第1状態を維持する。
特定入賞口4,5に遊技球が入賞する度に上記動作が繰
り返され、偶発的に特別入賞口28中に入賞すると、それ
が特別入賞口28中に設置された特別入賞検出器15に検出
されて、その検出に基づいて大当りと呼ばれる特別遊技
態様が発生する。
ここに、特別遊技態様とは、通常の遊技時に比べ、遊
技者に多くの賞球獲得のチャンスを与える遊技態様で、
例えば、可動部材23,23の所定回数(例えば、18回)の
開閉動作を1サイクル(ただし、その所定回数開閉動作
の終了前に入賞口29中に、例えば、9個の遊技球が入賞
したときには、その時点までを1サイクルとしてもよ
い)とし、各サイクル中に特別入賞口28中に遊技球が入
賞することを継続条件として、所定サイクル(例えば、
最高8サイクル)までその動作が行なわれるとするもの
である。この特別遊技時には適宜第1流路変更部材33や
第2流路変更部材264などが作動される。
この特別遊技中の継続回数は継続回数表示器441に、
一般入賞口29,29への入賞個数は入賞個数表示器442にそ
れぞれ表示される。
特別遊技態様が終了すると、再び通常の遊技状態に戻
る。
第2図には変動入賞装置10を斜め前から見た全体斜視
図を、第3図にはその縦断側面図を、第4図にはその分
解斜視図を示す。
それらの図に基づいて説明すると、変動入賞装置10
は、その前側主要部を構成する基枠210と、該基枠210の
後側へ取り付けられた後枠260と、該後枠260の後側に取
り付けられたソレノイド取付板280と、該ソレノイド取
付板280の後側に取り付けられた役物制御装置500とを備
えている。
前記基枠210は変動入賞装置10の前分を構成するもの
で、その後部が包囲枠211によって囲まれその内部が前
後開口の入賞空間21となり、包囲枠211の前端部の外周
には取付板部211aがフランジ状に形成されている。
この取付板部211aが、遊技盤1に設けられた取付け用
開口部1b(第10図)の前面側に密着状態に取り付けられ
ている。このように取り付けられた状態で、変動入賞装
置10はその前側部分が遊技領域2内に突出し、後側部分
が遊技盤1の盤面の裏側に突出した状態となっている。
前記取付板部211aの上部には天入賞口としての一般入
賞口11が設けられ、その後側には一般入賞口11に流入し
た遊技球を変動入賞装置10の後方へ導く案内樋11aが設
けられている。
取付板部211aの上部前面側には鎧部11bが手前方向に
突出して設けられ、該鎧部11bの上部は前記一般入賞口1
1中に遊技球を導く入賞案内部11cとなっている。前記鎧
部11bの前面には透光性の装飾板11dが取り付けられてい
る。
前記案内樋11aの下側の取付板部211aの部分には前記
鎧部11b内と連通する装飾用ランプ取付用開口部211fが
設けられている。この開口部211fの裏側に装飾用ランプ
ユニット450が取り付けられ、該ランプユニット450のラ
ンプ451が前記開口部211f中に至っている。
取付板部211aの前面側で鎧部11bの下側の左右位置に
は打球流入口22,22が設けられるとともに、移動軸挿入
孔211b,211bが円弧状の貫通孔として設けられている。
また、打球流入口22,22の下部に対応する包囲枠211の左
右位置にはバイプ状の回動軸受部211c,211cが包囲枠211
に沿って設けられている。
そして、前記打球流入口22,22の設けられた取付板部2
11aの前面側部分に打球流入口22,22を開閉する可動部材
23,23が回動自在に取り付けられている。
これら可動部材23,23は、前記回動軸受部211c,211c中
に回動自在に挿通された回動軸231,231の前端に固定さ
れた回動アーム232,232と、該回動アーム232,232の自由
端部の挿通孔232a,232a中を介して移動軸挿通孔211b,21
1b中に移動自在に挿通された移動軸233,233の前端に固
定された可動片234,234とから構成されている。そし
て、前記取付板部211aの裏側で前記左右の移動軸挿通孔
211b,211bの内方側に突設された取付部211dに円弧状ラ
ック235,235が取付けられるとともに、移動軸挿通孔211
b,211bの裏側に突出した前記移動軸233,233の後端に前
記円弧状ラック235,235と常時噛合するピニオンギヤ23
6,236が無理嵌めされ、かつ、E型スナップリング237,2
37により脱落しないように止着されている。
このように構成されることにより、可動部材23,23
は、第2図にそれぞれ実線と点線とで示すように、
「く」の字状に曲がって打球流入口22,22を閉じた状態
と、逆「ハ」の字状に略真っ直ぐ延びて打球流入口22,2
2を開いた状態とに変換可能となる。
ちなみに、可動部材23,23が「く」の字状に曲がって
打球流入口22,22を閉じた状態から逆「ハ」の字状に略
真っ直ぐ延びて打球流入口22,22を開いた状態に至るま
での変化について説明すると次のようになる。
即ち、可動部材23,23が「く」の字状に曲がって打球
流入口22,22を閉じた状態から、回動軸231,231が回動さ
れることにより、回動アーム232,232の自由端側が外向
き開方向に回動されると、それらと連動して移動軸233,
233が移動軸挿通孔211b,211b中を外側へ下降する方向に
移動する。それら移動軸233,233の下降のときには、そ
れら移動軸233,233に固定されたピニオンギヤ236,236が
クラック235,235に沿って回転されながら下降する。そ
のため、移動軸233,233の下降に伴って可動片234,234も
移動軸233,233を軸芯としてそれら自由端側が外向きに
回動され、その結果、可動部材23,23が逆「ハ」の字状
に真っ直ぐ延びて打球流入口22,22を開いた状態に変化
する。
可動部材23,23が閉じるときにはその逆の動作とな
る。
前記流入口22,22の下側で入賞空間21の左右両側には
入賞領域2中の遊技球が入賞空間21中に飛び込まないよ
うにする鎧片30,30が手前向きに突設されている。それ
ら左右両側の鎧片30,30の外側位置には取付板部211aを
前後方向に貫通する貫通孔211eが複数設けられている。
そして、それら左右両側の貫通孔211eの裏側位置には装
飾用ランプユニット410,410が設置され、これらランプ
ユニット410,410のランプ411が前記貫通孔211e中に臨ま
されている。また、前記基枠210の前面側下部は前記鎧
部11bや鎧片30,30と同程度手前方向へ突出し、その上部
中央には仕切り壁28c,28cによって区画された特別入賞
口28が、その左右両側には一般入賞口29,29がそれぞれ
設けられている。
基枠210中段の左右にはそれぞれ水平に延びる腕部32,
32が設けられ、それら腕部32,32の先端部には一般入賞
口12,12が設けられている。そして、各腕部32,32には透
光部321,321が設けられている。これら透光部321,321の
裏側位置には装飾用ランプユニット420が配置され、各
ランプユニット420のランプ421が前記透光部321,321を
介して遊技者に視認し得るようになっている。
前記入賞空間21中の中段位置にはその奥側が低くなる
ように緩傾斜する区画板24が設置されている。この区画
板24の奥側中央には、該区画板24上を転動して奥側へ至
った遊技球を区画板24の直下へ落下させる流下孔241が
設けられ、さらにその奥側端には後述する第1流路変更
部材33の設置用切欠き部242が設けられている。これら
流下孔241および切欠き部242の左右両側に位置する区画
板24上には入賞案内路243,243が設けられている。
入賞空間21中の下部には手前側が低くなるように緩傾
斜する流下底板25が設けられている。この流下底板25の
前端部は垂直板部251となっている。この垂直板部251を
高く(例えば、17mmなど)すれば、それだけそこを流下
する遊技球の落差が大きくなって、特別入賞口28への入
賞にする対する迫力感をアップできる。
また、前記垂直板部251の中央には後述の入賞領域変
更部材40先端の入賞領域変更部41,41を出没させる開口
部251a(第2図)が設けられ、その左側には継続回数表
示器取付用開口部251b(図11)が、また、右側には入賞
個数表示器取付用開口部251c(図11)がそれぞれ設けら
れている。
そして、前記垂直板部251の裏側に表示器ユニット440
が取り付けられ、該表示器ユニット440の継続回数表示
器441が前記継続回数表示器取付用開口部251b中に、ま
た、入賞個数表示器442が前記入賞個数表示器取付用開
口部251c中に臨まされている。
このように、流下底面25手前側端の垂直板部251に継
続回数表示器251aや入賞個数表示器251bを設けたので、
特別遊技中、遊技者は視線の方向をあまり変えることな
く、入賞空間21中に飛び込んだ遊技状の流下経路を一般
入賞口29,29中又は特別入賞口28中に流入するまでを目
で追いながら、容易に、継続回数表示器441や入賞個数
表示器442の表示を視認することができる。
一方、流下底板25の後端寄り位置にはこの流下底板25
を上下方に貫通する貫通孔252が円弧状に並んだ状態で
設けられている。これら貫通孔252の下方に装飾用ラン
プユニット430が取り付けられ、そのランプユニット430
の各ランプ431が前記貫通孔252を介して流下底面25上に
若干突出している。
また、基枠210の裏側下部には、前記特別入賞口28中
に入賞した遊技球を後方に導く特別入賞案内路28aと、
前記一般入賞口29,29中に入賞した遊技球を後方に導く
一般入賞案内路29a,29aが設けられている。
前記基枠210の背部に入賞空間21を閉塞する状態に取
り付けられる後枠260の前面側上部中央には人形の形を
した第1流路変更部材33が設置されている。
この第1流路変更部材33は胴部材331と腕部材(誘導
部材)333とから構成されている。前記胴部材331は後枠
260の前面側上部中央に固設され、前記腕部材333は後枠
260前面側中央に設けられた左右一対の軸受部261,261に
回動自在に支持されている。
前記腕部材333は、前記胴部材331中において前記軸受
部261,261に回動自在に支持される回動軸366と、前記胴
部材331の左右に形成された切欠部332,332を介して胴部
材331の左右両側に突設される腕部334,334と、後枠260
の前記軸受部261,261間に設けられた開口部262を介して
後枠260の背面側に臨まされた係合片335とから構成さ
れ、常時は係合片335の重みで係合片335側が下降される
ようになっている。
上記構成の第1流路変更部材33の下端が前記区画板24
奥部の切欠部242中に臨まされることにより、第1流路
変更部材33の上部が区画板24奥部の上側に位置してい
る。そして、係合片335の重みで腕部334,334側が上がっ
ているときには区画板24上の遊技球が腕部334,334の下
を潜って一般入賞案内路243243の方向に行くのが可能な
状態となっている。が、腕部材333が回動されて腕部33
4,334側が下がったときには区画板24上の遊技球が腕部3
34,334に妨げられて一般入賞案内路243,243方向には行
けずに流下孔241中に至るようになっている。
また、後枠260の前面側下部中央には、その下方に突
設された軸受部263(第3図)により支持された状態
で、第2流路変更部材264が回転自在に設置されてい
る。この第2流路変更部材264は前記軸受部263に回動自
在に支持される軸部264aと前記区画板24の流下孔241の
直下に位置せしめられる椀状の球受器264bとから構成さ
れ、球受器264bの下部寄りの一部には球出口264cが設け
られている。そして、前記軸部264aの下端にはピニオン
ギヤ264dが無理嵌めされ、E型スナップリング264eによ
り抜け落ちないように保持されている。この第2流路変
更部材264の球受器264bの後側部は後枠260の後壁部に設
けられた湾形凹状部260a中に位置し、球出口264cが後ろ
向きとなったときには球受器264b中の遊技球がその湾形
凹状部壁に妨げられて流出できないようになっている。
後枠260の、前記区画板24の奥部に設けられた入賞流
路243,243と対応する位置には、それぞれ球流入口265,2
65が設けられ、各球流入口265,265の裏側に球流入口26
5,265の一部を囲むように球案内枠265a,265aが設けられ
ている。
後枠260裏側の左右位置には前記球流入口265,265を介
して後枠260の裏側へ至った遊技球を後枠260裏側の斜め
下方に導く案内樋266,266が設置されている。
これら案内樋266,266の裏側には装飾用ランプユニッ
ト460,460が設置され、これらランプユニット460,460の
ランプ461,461の光が透光性の案内樋266,266や後枠260
を通して遊技者に視認し得るようになっている。
また、後枠260の裏側の左右位置には前記案内樋266,2
66によって斜め下方に導かれた遊技球を、さらに、後枠
260に設けられた球流出口267a,267aを介して基枠210内
の流下底面25上へ導く球案内部267,267が設けられてい
る。
また、後枠260の裏側下部中央寄りにはモータ35が設
置されている。このモータ35の駆動軸には前記第2流路
変更部材264のピニオンギヤ264dの2倍の歯数を有する
駆動ギヤ352と180℃位相のずれた一対の検知片353,353
が取り付けられ、前記駆動ギヤ352が後枠260の下部に設
けられた開口部270を介して前記第2流路変更部材264の
軸部264aに固定されたピニオンギヤ264dに常時噛合して
いる。
また、後枠260の裏側下端の端寄り位置にはセンサ設
置部271が設けられ、このセンサ設置部271の前記モータ
35の駆動軸に取り付けられた検知片353を検出するセン
サ272が設置されている。
また、後枠260の背面側で前記開口部262の下方の左右
位置に回動規制片269,269が突設され、これら回動規制
片269,269の上端面に前記腕部材333の係合片335が接触
する位置までの範囲で回動位置規制がなされている。
前記可動部材23,23の取り付けられた回動軸231,231の
後端側は、基枠210の回動軸受部211c,211c、後枠260の
左右両側寄りに設けられた開口部273,273を介して後枠2
60の後方に至っている。それら回動軸231,231の後端部
にクランク部材274,274がスナップリング275,275によっ
て脱落しないように固定されている。
前記後枠260の背部に取り付けられる前記ソレノイド
取付板280の上部寄り左右位置には前記クランク軸274,2
74を挿通させる開口部281a,281aが設けられている。
ソレノイド取付板280の背面部の左右位置には前記ク
ランク部材274,274に回動力を付与する可動部材開閉装
置(駆動源A)285,285が設置されている。これら可動
部材開閉装置285,285はソレノイド式に駆動源によって
作動されるようになっており、それらの各作動ロッド28
6,286の先端には前記クランク部材274,274の軸ピン274
a,274aを挿通させる横長の長孔287a,287aを有する作動
部材287,287が取り付けられている。
前記可動部材開閉装置285,285は、常時停止していて
それらの作動ロッド286,286が復帰用スプリング288,288
の力で伸びた状態(上昇した状態)にあるとともに、ク
ランク部材274,274のばね取付部274b,274bと前記案内樋
266,266のばね取付部266a,266aとの間に張設された復帰
用ばね266b,266bによってクランク部材274,274が回動復
帰された状態にあって、クランク部材274,274および回
動軸231,231を介して可動部材23,23が「く」の字状とな
って変動入賞装置10の打球流入口22,22を閉じた状態に
ある。そして、可動部材開閉装置285,285が作動される
と、作動ロッド286,286が縮んで、クランク部材274,274
および回動軸231,231を介して可動部材23,23が逆「ハ」
の字状となって変動入賞装置10の打球流入口22,22を開
いた状態となる。
ソレノイド取付板280の前面側上部の左右位置には継
続条件成立表示ランプ284,284が取り付けられている。
また、ソレノイド取付板280の前記開口部281a,281aの裏
側にはそれぞれ左右一対ずつ前記作動部材287,287を上
下方向に案内する案内片281b,281cが突設されている。
それら案内片のうちの一方の案内片281c,281cの上端部
には前記作動部材287,287が上昇したときに接触し得る
上昇位置規制片281d,281dが設けられ、これら上昇位置
規制片281d,281dによって作動部材287,287の上昇位置の
上限が規制されている。
また、前記基枠210の特別入賞案内路28aの両側の仕切
片28b,28b上には入賞領域変更部材40が前後方向に摺動
自在に設置されている。
この入賞領域変更部材40の先端部には特別入賞口28の
両側の仕切壁28c,28cと間隔を異にする(この実施の形
態ではやや間隔が小さくなっている)入賞領域変更部4
1,41が設けられ、後端部には軸取付孔42,42が設けられ
ている。そして、この入賞領域変更部材40の前後方向へ
の移動に伴って、その先端の入賞領域変更部41,41が流
下底面25前端の垂直板251の中央に設けられた前記開口
部251aを介して特別入賞口28両側の仕切壁28c,28c上の
出没可能となっている。入賞領域変更部材40の後端部は
前記後枠260の開口部270を介して後枠260の後方に至
り、ソレノイド取付板280の中央部に設けられた開口部2
82中に達している。
ソレノイド取付板280の開口部282の裏側上部には前記
第1流路変更部材33の腕部材333に回動力を付与すると
ともに前記入賞領域変更部材40の前後方向への移動力を
付与する変更駆動装置(駆動源B)50が設置されてい
る。
この変更駆動装置50はソレノイド式の駆動源によって
作動されるようになっており、その作動ロッド51の下端
には器腕部材333および入賞領域変更部材40に動力を伝
達する作動部材52が取り付けられている。
この作動部材52の前側には前記腕部材333の係合片335
の下面に当接して腕部材333を回動させ得る突上げ部53
が設けられ、下端にはソレノイド取付板280の前記開口
部282に回動自在に設置される動力伝達部材60を介して
前記入賞領域変更部材40に移動力を伝達する鉤状部54が
設けられている。
前記動力伝達部材60はソレノイド取付板280の開口部
裏側左右に突設された軸受部283,283に回動自在に横架
された回動軸61と、該回動軸61から後方に伸びる水平腕
部62と、回動軸61から下方に伸びる垂直腕部63とを備
え、前記回動軸61は、前記軸受部283,283に支持された
状態で、その両端がスナップリング65,65によって係止
されている。そして、前記水平腕62の後端部には前記変
更駆動装置50下端の鉤状部54と係合する係合ピン62aが
取り付けられ、垂直腕63の下端部にはピン孔63aが設け
られている。このピン孔63aと前記入賞領域変更部材40
後端部の軸取付孔42,42中にピン66を通してE型止着リ
ング67,67で止着することにより、動力伝達部材60と入
賞領域変更部材40とが連結されている。
また、ソレノイド取付板280の背面部には役物制御装
置500が取り付けられ、この役物制御装置500によって役
物としての変動入賞装置10の動作等が制御されるように
なっている。
第3図に示すように、前記変更駆動装置50の作動ロッ
ド51に設けられた前記突き上げ部53は作動部材52の第1
流路変更部材33の腕部材333後端の係合片335の下側に接
触し得る位置にある。また、変更駆動装置50の作動ロッ
ド51に設けられた前記鉤状部54が前記動力伝達部材60の
水平腕62先端に設けられた前記係合ピン62aと係合さ
れ、動力伝達部材60の垂直腕63下端に設けられたピン孔
63aと前記入賞領域変更部材40後端の軸取付孔42とがピ
ン66によって連結されている。
前記変更駆動装置50は通常時は停止していて作動ロッ
ド51が復帰用スプリング55の復帰力と作動部材52の重さ
とによって下降した状態にある。そのため、腕部材333
はその係合片335側がその自重で降下し出部334,334側が
第5図に示すように上昇した状態にある。また、作動ロ
ッド51の下降力が動力伝達部材60を介して入賞領域変更
部材40を前進させることにより、その先端の入賞領域変
更部材41,41が特別入賞口28両側の仕切壁28c,28c上をそ
の先端位置まで突出した状態にある。従って、この通常
時にあっては、特別入賞口28の開口幅が入賞領域変更部
41,41の頂上部間の間隔d(mm)(第5図)によって定
まり、特別入賞口28両側の仕切壁28b,28bの頂上部間の
間隔D(mm)によって定まるときに比べてやや狭く、遊
技球が特別入賞口28中に入りにくくなっている。
変更駆動装置50が作動されると、作動ロッド51が縮ん
で(上昇して)、作動部材52の突き上げ部53で腕部材33
3の係合片335を下方から突き上げた状態となって、その
ためその腕部334が第6図に示すように前方に下降した
状態となる。また、作動部材52の鉤状部54によって動力
伝達部材60の水平腕部62の先端側が引き上げられること
により、その垂直腕部63の下端部が後退方向へ回動さ
れ、それに伴って入賞領域変更部材40が後退された状態
となる。このときには、第12図に示すように、入賞領域
変更部材40の入賞領域変更部41,41が流下底面25前端の
垂直板251に設けられた開口部251a中に引込んで特別入
賞口28両側の仕切壁28c,28cの上端縁が完全に露出され
た状態となる。従って、このときには、第6図に示すよ
うに、特別入賞口28の開口幅が特別入賞口28両側の仕切
壁28c,28cの頂上部間の間隔D(mm)によって定まり、
入賞領域変更部41,41の頂上部間の間隔d(mm)によっ
て定まるときに比べてやや広くなる。
第7図には、前記ソレノイド取付板280の背後に取り
付けられる電気的制御装置として例示する役物制御装置
500の分解斜視図を示す。
役物制御装置500は、同図に示すように、ソレノイド
取付板280の背後に取り付けられる基板ボックス510と、
該基板ボックス510内に収容される第1基板520および第
2基板530と、これら基板520,530が前記基板ボックス51
0内に収容された状態で該基板ボックス510を一部閉塞す
るカバー部材560とを備えている。前記基板ボックス510
とカバー部材560とで、制御基板として例示する第1基
板520と第2基板530とを収納する収納部材を構成する。
そして、前記基板ボックス510は後部開口の箱型形状
をし、その下片部等の一部の放熱孔511が形成され、前
寄り外側部に止着部512および一端自由のコードバイン
ダ513が複数一体に設けられている。これら止着部512お
よびコードバインダ513の各基部に、基板ボックス510を
前記ソレノイド取付板280に取り付けるためのボルト通
し孔512a,513aが形成されている。このように、コード
バインダ512が基板ボックス510を前記ソレノイド取付板
280に取り付けるための止着部をも兼ねているので、そ
の分、止着部512の数を減らすことができる。
この基板ボックス510の後端側外側部には前記カバー
部材560をボルトによって止着するための止着ねじ孔515
が設けられ、内側前壁部の四隅部には基板取付ボス516
が設けられている。これら基板取付ボス516は第8図に
詳しく示すように大径部516aと小径部516bとからなり、
その中心部にねじ孔516cが形成されている。
前記第1基板520は役物制御装置500の制御回路を構成
する部品の一部(この実施の形態では、論理領域、増幅
領域および電源領域)を設置するためのもので、その表
側の上段部には第2基板530を電気的および機械的に接
続するための接続枠521が、中段部には制御チップマイ
クロコンピュータ(制御装置)600の接続端子が接続さ
れて理論領域を構成するICソケット522が、下段部に
は、電源領域として、商用電源をロジック電源に変える
ための電源回路523と増幅領域を構成するアンプ524がそ
れぞれ配設されている。そして、前記電源回路523から
のコード523aが第1基板520の裏側に取り付けられ、該
コード523aが前記基板ボックス510に設けられたコード
通し孔514を介して外方に導かれ、その先端の差込プラ
グ523bが裏機構盤150の裏側上部の差込部156(第13図)
に差し込まれるようになっている。また、この第1基板
520の四隅部には第8図に詳しく示すようにそれぞれ前
記基板ボックス510中のボス部516の小径部516bに嵌合さ
れる嵌合孔525が形成されている。
前記第2基板530は役物制御装置500の制御回路を構成
する部品(この実施の形態では変換領域を構成する部
品)や接続用コネクタ等を設置するためのもので、その
裏側上段部には第1基板520と電気的および機械的に接
続するための接続凸部531が前記接続枠521中に嵌合し得
る大きさ・形状に設けられている。また、この第2基板
530の裏側上半部には変換領域を構成するドライバ532、
抵抗533およびトランジスタ534等が配設され、下半部に
は、コネクタ領域として、内部に接続端子を有するコネ
クタ535が多数固設されている。また、この第2基板530
の前側四隅部には前記基板ボックス510内の基板取付ボ
ス516に所定間隔を保って第2基板530を取り付けるため
の止着スペーサ536が一体に設けられている。第9図に
詳しく示すように、これらスペーサ536の前端部には前
記基板取付ボス516の小径部516bに外嵌された嵌合穴536
aが設けられ、後端側にはドライバ(図外)を差し込む
ための逃げ穴536bが設けられている。また、これら止着
スペーサ536の中心軸上にはビス537を通すためのビス孔
536cが設けられている。
前記カバー部材560は少なくとも前記第2基板530の裏
側に設置されたドライバ532、抵抗533およびトランジス
タ534等の部品を覆って、それら部品にこぼれ球等が当
たらないようにするためのもので、その上部には前部お
よび下部開口のケース部561が設けられ、該ケース部561
の裏側にはこの制御装置500を取り付けるべきパチンコ
遊技機の機種名が表示されている。このカバー部材560
の左右外側部の上下位置には前記基板ボックス510に該
カバー部材560を取り付けるためのボルト通し用止着部5
62が前記止着ねじ孔515と対応させて設けられている。
上記のように構成された役物制御装置500は遊技盤1
に設けられた後述の取付け用開口部1b(第12図)中を通
せる大きさであることが望ましい。
第10図には、基板ボックス510中に第1基板520と第2
基板530を設置したときの基板取付ボス516bと嵌合孔525
と止着スペーサ536とビス537との関係を部分縦断側面図
にて示す。
基板ボックス510中への第1基板520および第2基板53
0の設置は、同図に示すように、基板ボックス510の止着
スペーサ536の小径部516に第1基板520の嵌合孔525を外
嵌させた後、第2基板530の止着スペーサ536の嵌合穴53
6aを外嵌させてから、ビス孔536c中を介してビス537を
ねじ孔516c中にねじ込ませることによってなされてい
る。
このような取付け構造になっているので、止着スペー
サ536により適宜基板520−530の間隔を保つことができ
る。また、止着スペーサ536の嵌合穴536aを基板取付ボ
ス516の小径部516bに勘合させて位置決めがなされるの
で、接続する基板520,530どうしの位置決めが明確とな
って組立てが容易となる。
第11図には、変動入賞装置10を斜め後ろ側から見た全
体斜視図として配線関係を示す。
同図に示すように、装飾ランプ411,421,431,284,46
1、継続回数表示器441、入賞個数表示器442、モータ3
5、変更駆動装置50および開閉部材駆動装置285,285等か
らのリード線800がコードバインダ801,513,513等を介し
て役物制御装置500の後方に導かれ、されらリード線800
の先端に取り付けられたコネクタ810,810,‥‥が役物制
御装置500の背後のコネクタ535,535,‥‥にそれぞれ嵌
合接続されている。
このように変動入賞装置10の電気系統のリード線800
に取り付けられたコネクタ810,810,‥‥が変動入賞装置
10に一体に取り付けられた役割制御装置500の背後のコ
ネクタ535,535,‥‥に全て接続されることとなり、変動
入賞装置10の配線処理が極めて容易となる。
第12図には変動入賞装置10の遊技盤1への取り付け方
を裏側分解斜視図にて示す。
遊技盤1の略中央部には変動入賞装置10の取付け用開
口部1bが設けられている。この開口部1bの表側から役物
制御装置500の取り付けられた変動入賞装置10の後部を
開口部1bの裏側へ至るように潜らせて、変動入賞装置10
の取付板部211aの裏面部分を遊技盤1の前側の盤面1aに
略密着させてから、ビス等によって取り付けられてい
る。
遊技盤1の裏側にはサイドランプ130,130からのリー
ド線131,131がコードバインダ901,901により支持された
状態でそれらの先端のコネクタ132,132が取付け用開口
部1b方向へ導かれている。また、チューリップ式一般入
賞装置8,8の開閉用ソレノイド(図示省略)からのリー
ド線81,81の先端に付いたコネクタ82,82も前記コードバ
インダ901,901によって支持された状態で取付け用開口
部1b方向へ導かれている。また、1回開き用特定入賞口
5,5の特定入賞検出器5a(SWB),5a(SWC)からのリード
線501,501がコードバインダ902,902に支持された状態で
それらの先端のコネクタ502,502が取付け用開口部1b方
向へ導かれている。また、2回開き用特定入賞口4の特
定入賞検出器4a(SWA)からのリード線401の先端のコネ
クタ402が取付け用開口部1b方向へ導かれている。
そして、上記コネクタ132,82,502,402が前記取付け用
開口部1bの裏側へ突出した変動入賞装置10の後端に取り
付けられた役割制御装置500後部の所定のコネクタ535に
接続されている。
第13図には、保持枠113からパチンコ遊技機を回動さ
せて開いた状態の斜視図を、第14図には保持枠113から
パチンコ遊技機を取り外して分解した状態の斜視図をそ
れぞれ示す。
パチンコ遊技機100は保持枠113の一側部前面側の上下
位置に設けられた軸受部113aおよび軸113bにより支持さ
れた状態で開閉自在に設けられている。
このパチンコ遊技機は、開閉パネル114の付いた前面
枠111と、該前面枠111の収納フレーム112中に収納され
る遊技盤1と、前記前面枠111の裏側に取り付けられる
裏機構盤150と、該裏機構盤150の開口部151の裏側に取
付けられる球集合樋160と、該集合樋160の開口部161の
裏側に取付けられる制御装置保護部材170とを備えてい
る。
前記前面枠111は遊技盤1や裏機構盤150が取り付けら
れるもので、遊技盤1を収納する遊技盤収納フレーム11
2が設けられている。この遊技盤収納フレーム112の中央
部にはその中に収納される遊技盤1の裏側を露出させる
ための開口部112aが形成されている。また、前面枠111
の前面側下部には前記受皿116(図1)が、一側寄り下
部には打球発射装置117がそれぞれ取り付けられてい
る。
前記遊技盤1には前述の如く後部側を裏側に突出させ
た状態で変動入賞装置10が取り付けられている。
即ち、前記前面枠111には中央に開口部112aを有する
遊技盤収納フレーム112が設けられ、その収納フレーム1
12中に遊技盤1が収納されている。
前面枠111の裏側には中央部に開口部151を有する裏機
構盤150が設置されている。この裏機構盤150には、予備
球を貯留する貯留タンク152、該貯留タンク152中の予備
球を賞球排出装置(図に現われていない)に導く誘導樋
153、前記賞球排出装置によって排出される賞品球を前
記供給皿115(図1)に導く賞品球導出樋150等が取り付
けられている。また、この裏機構盤150の裏側上部の一
端寄り位置には、前記第1基板520の電源回路523からの
リード線523aの差込みプラグ532bを差し込むための差込
み部156が設けられるとともに、パチンコ遊技機100が設
置される島設備(図外)から前記差込み部156に電気を
導くためのコード157(第14図においては図示省略)が
取り付けられている。
そして、この裏機構盤150の中央に設けられた開口部1
51の裏側には入賞球集合樋160がその一端側を回動自在
に軸支された状態で開閉自在に取付けられている。その
入賞球集合樋160の自由端部には係止部材162が設けら
れ、入賞球集合樋160を閉めたときにその係止部材162が
前記裏機構盤150に設けられたフック154(第13図)と係
合して自然には開かないようになっている。
このように入賞球集合樋160を閉めた状態においては
役物制御装置10と関係する配線用のリード線が裏機構盤
150や入賞球集合樋160の裏側へ現われることなく、パチ
ンコ遊技機100の製造工程、運搬、取り付け時等に配線
用のリード線が邪魔になることがない。また、入賞球の
球詰まりが発生したような場合にあっても、従来のよう
に役物制御装置500に接続されている配線コネクタを取
り外さないで球詰まりの取り除き処理を行なうことがで
きる。
第15図には、上記のように構成されたパチンコ遊技機
の役物制御装置500による制御ブロック図の一例を示
す。
同図において符合600を付して示すものは、第1基板5
20に設置された役物制御装置500を構成する制御チップ
マイクロコンピュータ(CPU)である。
この制御チップマイクロコンピュータ600には読出し
専用メモリたるROM602(固定データ記憶手段)、読出し
と書込みが可能なメモリたるRAM601(変動データ記憶手
段)およびサウンドジェネレータ603等を備えている。
前記RAM601は表示データ記憶領域を有し、該記憶領域
に各種検出信号などが一時的に記憶されるようになって
いる。
そして、この制御チップマイクロコンピュータ600に
は商用電源(24V)をロジック電源に変換する電源領域
としての電源回路523が接続され、前記サウンドジェネ
レータ603には増幅領域としてのアンプ524が接続されて
いる。
第1基板520には前記接続枠521と接続凸部531とから
なる接続部材604を介して第2基板530が接続されてい
る。
第2基板530には前記ドライバ532、抵抗533およびト
ランジスタ534等から構成される変換領域605が設けら
れ、該変換領域605には前記第1基板520に設置された制
御チップマイクロコンピュータ600およびアンプ524に前
記接続部材604を介して電気的に接続されている。ま
た、この変換領域605には第2基板530に設置された前記
多数のコネクタ535からなるコネクタ領域606が接続され
ている。
このコネクタ領域606には前記変動入賞装置10に配設
された電気部品としての装飾用ランプ411,421,431,46
1、継続条件成立表示ランプ431、継続回数表示器441、
入賞個数表示器442、装飾用ランプ421,451、位置検出器
271、特別入賞検出器15(SWD)、入賞個数検出器16(SW
E)、可動部材開閉装置285、変更駆動装置50およびモー
タ35が接続され、その他に、左右のランプ付チューリッ
プ8,8、特定入賞検出器SWA,SWB,SWC、左右のサイドラン
プ130,130およびスピーカ610が接続されている。
この制御ブロック図において、電源スイッチ(図示省
略)が投入されてパチンコ遊技機に電気が供給された時
点では、通常の遊技状態にあって可動部材開閉装置285,
285は停止されていて、可動部材23,23が変動入賞装置10
の入賞空間21中の流入口22,22を閉じた状態にある。ま
た、変更駆動装置50は停止されていて第1流路変更部材
33の腕部334,334は上がった状態にあり、かつ、入賞領
域変更部材40の入賞領域変更部41,41が特別入賞口28の
左右両側の仕切壁28c,28c上に突出した状態にある。ま
た、モータ35は停止し、第2流路変更部材264が、その
球出口264cが後向きになった状態で停止していて、第2
流路変更部材264内に球が貯留し得る状態にある。ま
た、継続条件成立表示ランプ284は消灯し、継続回数表
示器441と入賞個数表示器442は共に「0」を表示した状
態となっている。その他、装飾ランプ411,431,421,461
左右のサイドランプ130を消灯させた状態となってい
る。
この状態で特定入賞口5,5,4のいずれかに遊技球が入
賞すると、特定入賞検出器5a,5a,4aとしての検出スイッ
チSWA,SWB,SWCのうち対応するものがオンされその検出
信号が変換領域605により入力処理信号に変換処理され
た後、制御チップマイクロコンピュータ600に入力され
る。しかる後、その入力信号に基づく制御チップマイク
ロコンピュータ600からの作動指令信号により、変更駆
動装置50が駆動されて第1流路変更部材33の腕部334,33
4と入賞領域変更部材40が作動されるとともに、モータ3
5が駆動されて第2流路変更部材264が間歇的に回動させ
て第2流路変更部材264中に入った球を球出口264cから
流出させる状態となる。また、可動部材開閉装置285,28
5が作動されて可動部材23,23が1回(1回開き用特定入
賞口5,5に入賞した場合)又は2回(2回開き用特定入
賞口4に入賞した場合)開閉される。
このようにして可動部材23,23が開かれているときに
変動入賞装置10の入賞空間21中に飛び込んだ遊技球が所
定の有効時間内に特別入賞口28中に入賞して特別入賞検
出器15としての検出スイッチSWDがオンされると、その
検出信号が変換領域605により入力信号に変換処理され
て制御チップマイクロコンピュータ600に入力されて特
別遊技態様が発生される。
特別遊技態様が発生されると、制御チップマイクロコ
ンピュータ600のROM602内の固定記憶データによる特別
遊技態様の実行制御手順に従い、制御チップマイクロコ
ンピュータ600のサウンドジェネレータ603からアンプ52
4を介してスピーカ610に指令信号が出されて特別遊技態
様の発生を知らせるファンファーレなどの音声が発せら
れるとともに、可動部材開閉装置285,285の開閉が開始
される。
ここで実行される特別遊技態様の制御内容としては、
例えば可動部材23,23を開閉させる可動部材開閉装置28
5,285の18回の作動・停止の動作を1サイクル(ただ
し、18回の作動・停止の動作の終了前に入賞口265,26
5、29,29中に遊技球が所定個数入賞することによって入
賞個数検出器16としての検出スイッチSWEから変換領域6
05を介して制御チップマイクロコンピュータ600に送ら
れてくる検出信号のカウント数が所定数になったとき又
は特別入賞口28中に遊技球が入賞して特別入賞検出器
(SWD)がオンされてその検出信号が制御チップマイク
ロコンピュータ600に入力されたときには、その時点ま
でを1サイクル)とし、各サイクル中に特別入賞口28中
に遊技球が入賞して特別入賞検出器15(SWD)がオンさ
れてその検出信号が制御チップマイクロコンピュータ60
0に入力されることを条件として、最高8サイクルまで
その動作が行なわれることとなる。その場合に、各サイ
クル途中で打球が特別入賞口28中へ入賞することにより
特別入賞検出器15(SWD)がオンされその検出信号が制
御チップマイクロコンピュータ600に入力されると、制
御チップマイクロコンピュータ600から表示指令信号が
出されて継続条件成立表示ランプ284が点灯されるとと
もに、停止指令信号が出されて可動部材開閉装置285,28
5が停止されることにより可動部材23,23が一旦閉じた状
態に戻された後、新たなサイクルの開始指令信号が出さ
れて新たなサイクルが開始される。各サイクル中に入賞
個数検出器16(SWE)により検出された入賞個数は制御
チップマイクロコンピュータ600からの指令で入賞個数
表示器442に表示される。また、サイクルの更新時には
制御チップマイクロコンピュータ600からの表示指令に
より継続回数表示器441の表示が更新される。
この特別遊技態様の各サイクルの所定期間中には、変
更駆動装置50が適宜駆動・停止されることによって、第
1流路変更部材33の腕部334,334が昇降されるととも
に、入賞領域変部材40の先端の入賞領域変更部41,41が
特別入賞口28の両側の仕切壁28c,28c上に出没される。
また、特別遊技態様の各サイクル中において、各サイク
ルが開始された時点から所定時間経過するまでの間は第
2流路変更部材264の球出口264cが後ろを向いた状態で
止まって第2流路変更部材264中に球が貯留される状態
になっているが、所定条件が成立したときや可動部材2
3,23を動作させる可動部材開閉駆動装置285,285の駆動
が終了したときに、制御チップマイクロコンピュータ60
0からの指令によりモータ35が駆動されて第2流路変更
部材264が回動されて第2流路変更部材264中の貯留球が
球出口264cから流出し得る状態となる。
第16図には、1回開き用特定入賞口5に遊技球が入賞
したときの可動部材23,23、第1流路変更部材33、第2
流路変更部材264および入賞領域変更部材40の動作のタ
イミングチャートを示す。
1回開き用特定入賞口5に入賞したときには、その入
賞の時点から、変更駆動装置50が所定時間(例えば、0.
5秒間)駆動(励磁)されて第1流路変更部材33の腕部3
34が1回回動されるとともに入賞領域変更部材40が1回
後退されてから元の状態に戻される。また、その入賞の
時点から、モータ35が駆動されることにより、第2流路
変更部材264が所定回転角度(例えば、180゜回転)ごと
に所定時間(例えば、0.5秒間)ずつの休止を挾んで360
゜反時計方向と時計方向とに交互に回転するという周期
的な動作を開始する。そして、また、その入賞の時点か
ら所定時間(例えば、0.8秒)経過後に可動部材駆動装
置285,285が所定時間(例えば、0.4秒間)駆動(励磁)
されることにより可動部材23,23が1回開閉される。
この場合の特別入賞口28への入賞を特別遊技の発生条
件として扱う有効時間は、可動部材23,23の開閉動作が
開始されたときから開始されて、可動部材23,23の開閉
動作の終了後所定時間(例えば、2.8秒)が経過するま
での時間とされる。
この有効時間の経過後に、モータ35の駆動軸に固定さ
れた検知片353,353が所定方向(例えば、第2流路変更
部材264が時計方向に回転される方向)に回転していず
れかの検知片353が最初に位置検出器271(SWF)と出合
って検出されたところでモータ35が停止されて、第2流
路変更部材264が初期位置(球出口264cが後ろを向いた
位置)に戻って停止される。
このように、可動部材23,23が閉じた後においても所
定期間にわたって第2流路変更部材264を回転させるこ
とによって、第2流路変更部材264中に流入した球が必
ず、その外部に放出されるようになされている。
第17図には、2回開き用特定入賞口4に遊技球が入賞
したときの可動部材23,23、第1流路変更部材33、第2
流路変更部材264および入賞領域変更部材40の動作のタ
イミングチャートを示す。
2回開き用特定入賞口4に入賞したときには、その入
賞の時点から、変更駆動装置50が所定時間(例えば、0.
256秒)の休止を挾んで所定時間(例えば、0.256秒)ず
つ2回駆動(励磁)されて第1流路変更部材33の腕部33
4が2回回動されるとともに入賞領域変更部材40がそれ
と同じ動作タイミングで2回後退されてから元の状態に
戻される。また、その入賞の時点から、モータ35が駆動
されることにより、第2流路変更部材264が所定回転角
度(例えば、180゜の回転角度)ごとに所定時間(例え
ば、0.5秒間)ずつの休止を挾んで360゜反時計方向と時
計方向とに交互に回転するという周期的な動作を開始す
る。そして、また、その入賞の時点から所定時間(例え
ば、0.8秒)経過後に、可動部材駆動装置285,285が所定
時間(例えば、0.8秒間)の休止を挾んで所定時間(例
えば、0.8秒間)ずつ駆動(励磁)されることにより可
動部材23,23が2回開閉される。
この場合の特別入賞口28への入賞を特別遊技の発生条
件として扱う有効時間は、可動部材23,23の開閉動作が
開始されたときから開始されて、可動部材23,23の2回
目の動作の終了後所定時間(例えば、2.8秒)が経過す
るまでの時間とされる。
この有効時間の経過後に、モータ35の駆動軸に固定さ
れた検知片353,353が所定方向(例えば、第2流路変更
部材264が時計方向へ回転される方向)に回転していず
れかの検知片353が最初に位置検出器271(SWF)と出合
って検知されたところでモータ35が停止されて、第2流
路変更部材264が初期位置(球出口264cが後ろを向いた
位置)に戻って停止される。
第18図には、特別遊技時における特別遊技の第1サイ
クルから最終の1つ前のサイクルまでの可動部材23,2
3、第1流路変更部材33、第2流路変更部材264および入
賞領域変更部材40の動作のタイミングチャートを示す。
特定入賞口4,5に入賞したときの上記有効時間内に特
別入賞口28に遊技球が入賞(V入賞)すると、その入賞
の時点から可動部材23,23の開閉動作の開始されるまで
の予備時間(例えば、4秒間)内に、第1流路変更部材
33、第2流路変更部材264および入賞領域変更部材40の
予備動作が次のようにして行われる。
即ち、その入賞の時点から所定時間(例えば、0.5
秒)経過後に、変更駆動装置50が所定時間(例えば、0.
5秒)ずつの休止を挾んで所定時間(例えば、0.5秒間)
ずつ所定回数(例えば、4回)駆動されて第1流路変更
部材33の腕部334がその所定回数回動されるとともに入
賞領域変更部材40がそれと同じ動作タイミングでそれと
同じ回数後退されてから元の状態に戻される。また、そ
の入賞の時点から、モータ35が駆動されることにより、
所定回転角度(例えば、1秒間に360゜の回転角度)ご
とに所定時間(例えば、0.5秒)ずつの休止を挾んで所
定周期(例えば、360゜/秒の周期)で所定時間(例え
ば、1秒間)ずつ反時計方向と時計方向とに交互に回転
するという周期的な動作が所定回数(例えば、2回)行
われて元の状態(球流出口264cが後ろを向いた状態)に
戻る。
そして、これら予備動作が終了して予備時間が終了し
た時点から、可動部材駆動装置285,285が所定時間(例
えば、第10回目までは0.8秒間で、第10回目以降は0.5秒
間)ずつの休止を挾んで所定時間(例えば、0.8秒間)
ずつ駆動(励磁)されることにより可動部材23,23が所
定回数(例えば、最高18回)まで開閉される。この実施
の形態では第1回目〜第10回目までの各開閉動作の間の
休止時間に比べて、第10回目〜第18回目までの各開閉動
作の間の休止時間を短くすることによって、各サイクル
が終盤に至ったことを視覚的に認知し得るようになって
いる。
また、可動部材23,23の第1回目〜第18回目までの開
閉動作が行われている間に、入賞空間21中の一般入賞口
29,29中に所定個数(例えば、2個)の遊技球の入賞が
あって入賞個数検出器16(SWE)によりその個数がカウ
ントされたときには、その時点で、モータ35が駆動され
て第2流路変更部材264が所定角度(例えば、180゜)回
転されて球出口264cが正面を向いた状態となる。また、
その入賞個数検出器16(SWE)によるカウントがあった
時点から可動部材23,23の所定回数(例えば、18回)の
開閉動作が終了するまでの間、変更駆動装置50が所定時
間(例えば、0.5秒間)ずつ休止を挾んで所定時間(例
えば、1秒間)ずつ駆動されて第1流路変更部材33の腕
部334が回動されるとともに入賞領域変更部材40がそれ
と同じ動作タインミングでそれと同じ回数後退されてか
ら元の状態に戻される。
このようにして、特別遊技の各サイクルの後半乃至終
盤に至ると、特別入賞口28中に入賞し易くなって特別遊
技のサイクルが継続更新され易くなる。
この特別遊技の各サイクルにおいて、特別入賞口28中
への入賞を継続条件として有効に扱う有効時間は、各サ
イクルの最初に可動部材23,23が開かれた時点から開始
され、18回の開閉が修了されその終了時点からさらに延
長時間(例えば、2秒)が経過するまでの時間とされ
る。
可動部材23,23の所定回数(例えば、18回)の開閉動
作が終了して各サイクル終了されると、その終了の時点
から所定時間(例えば、0.5秒間)経過後に所定時間
(例えば、0.5秒間)の休止を間に挾んで所定時間(例
えば、0.5秒間)ずつ変更駆動装置50が駆動(励磁)さ
れて第1流路変更部材33の腕部334が2回回動されると
ともに入賞領域変更部材40が2回後退されてから元の状
態に戻されてそれら動作を終了する。また、その可動部
材23,23の所定回数(例えば、18回)の開閉動作の終了
時点からモータ35が駆動されて、第2流路変更部材264
が先ず時計方向(可動部材23,23の18回の開閉動作が行
われているときに入賞個数検出器16(SWE)から2個以
上のカウント検出信号があったとき)又は反時計方向
(可動部材23,23の18回の開閉動作が行われているとき
に入賞個数検出器16(SWE)から2個未満のカウント検
出信号があったとき)に半回転される。そして、その状
態で所定の休止時間をおいてから半時計方向に1回転さ
れ、その状態でさらに所定の休止時間をおいてから時計
方向に回転され前記延長時間経過後にいずれか一方の検
知片352が位置検出器271(SWF)と出合ったところで、
モータ35が停止されて、第2流路変更部材264の球出口2
64cが後ろ向きとなった元の状態に戻る。
このように、可動部材23,23が閉じた後においても所
定期間にわたって第2流路変更部材264を回転させるこ
とによって、第2流路変更部材264中に流入した球が必
ず、その外部に放出されるようにされている。
第19図には、特別遊技の最終サイクル時における可動
部材23,23、第1流路変更部材33、第2流路変更部材264
および入賞領域変更部材40の動作のタインミングチャー
トを示す。
この最終サイクル時においてはその後の継続は行われ
ないので、サイクルの途中以後に特別入賞口28への入賞
確率を高める必要がない。従って、この最終サイクル時
における可動部材23,23の18回の開閉動作中に入賞個数
検出器16(SWE)による2回以上のカウント検出があっ
ても、第1サイクル目〜第17サイクル目(最終サイクル
の1つ前のサイクル)のときのように、モータ35は駆動
せず、第1流路変更部材33の腕部334や変動入賞枠40の
動作は行われない。
また、この最終サイクル時においては、上記有効時間
の延長時間内における第2流路変更部材264の最初の半
回転は入賞個数検出器16(SWE)による2個以上のカウ
ントの有無に拘らず、時計方向に行われる。
この最終サイクル時におけるその他の動作のタイミン
グチャートは上記第17図に示した第1サイクル目〜第17
サイクル目のときと同様であるので、その説明は回避す
る。
この実施の形態に係るパチンコ遊技機の制御装置10
は、上記のように、パチンコの遊技に関する制御基板を
複数の基板520,530に分割して積層化させて遊技盤1の
遊技領域2内に配設される役物のうち配線数の多い役物
の後部に取り付けてあるので、役物自体、その他役物に
関する配線(リード線)がその役物に取付けられる制御
装置500に全て接続されることとなって、役物関係の配
線が簡素でかつ効率良く行なえることとなり、入賞球が
詰まったときの処理の容易化、製造上の作業効率の向
上、配線コストの低下などが図れるパチンコ遊技機100
の制御装置500となる。
この発明に係る遊技機は、上記のように、遊技領域2
の所定部位に配設され前記遊技領域2を構成する遊技盤
1に対して着脱交換可能に設けられた変動入賞装置10
と、少なくとも当該電気的遊技装置を制御する役物制御
装置500とを有し、前記役物制御装置500が、CPU、RAM60
1およびROM602を配設した第1基板520と、該第1基板52
0を収納する基板ボックス510とから構成し、前記変動入
賞装置10に対して一体的に設けられた構成としたので、
変動入賞装置10と該変動入賞装置10を制御する役物制御
装置500を、遊技盤1に簡単に取り付けることができ、
その取り付けた状態において変動入賞装置10と役物制御
装置500との間の複数の配線が邪魔になるようなことは
ない。また、役物制御装置500がCPU、RAM及びROMを配設
した基板と、該基板を収納する基板収納部とから構成さ
れているので、役物制御装置500全体がコンパクトにな
り、役物制御装置500を変動入賞装置10と一体化させて
変動入賞装置10に取り付けても重量的な面と大きさ的な
面においても問題とならない。また、役物制御装置500
を取り付けるためのスペースを遊技機裏側の裏機構盤な
どに確保しなくて済む。また、メンテナンス時などに、
簡単に、変動入賞装置10の役物制御装置500とを一緒に
取り外すことができ、新規な変動入賞装置10との交換な
どにおいても複数の配線を取り外すような面倒な手間が
掛からず、交換作業の簡素化および作業時間の短縮が図
れ、遊技店におけるメンテナンスなども容易に行うこと
ができる。
なお、上記実施例では、遊技機の例として、羽根物と
呼ばれるいわゆる第2種のパチンコ遊技機に適用した例
を示したが、可変表示遊技を行ういわゆる第1種のパチ
ンコ遊技機や、権利物と呼ばれるいわゆる第3種のパチ
ンコ遊技機や、パチンコ機、雀球遊技機など他の遊技機
に適用してもよい。また、電気的遊技機の例として、可
動部材23,23を備えたいわゆる羽根物の変動入賞装置10
を示したが、アタッカー形式の変動入賞装置や、始動口
への入賞に基づいて可変表示を行う可変表示装置、その
他、電気的制御によって作動する、遊技領域の電気的遊
技装置であれば、どのような種類のものに適用してもよ
い。また、電気的遊技装置を制御する制御装置として役
物制御装置500を示したが、専用の制御装置を用いるな
どのような制御装置であってもよい。また、CPU、RAM60
1、およびROM602を配設した例として第1基板520を示し
たが、基板の種類は問わない。また、基板収納部材の例
として、基板ボックス510を示したが、それに限定せ
ず、どのような形の収納部材にしてもよい。
また、上記実施の形態では、薬物制御装置500を役物
としての変動入賞装置10に設置した例を示したが、それ
に限定することなく、可変表示装置(例えば、ラッキー
セブン)など、配線数の多い役物であればどのような役
物に設置してもよい。特に、役物のうちで最も配線数の
多い役物に設置すればより効果的である。また、変動入
賞装置10も上記実施の形態のものに限定せず、大当りと
呼ばれる特別遊技時に通常遊技時に比べて多くの賞球獲
得のチャンスを与えるものであれば、どのような形式の
ものであってもよい。また、上記実施の形態では制御装
置500の制御基板を2層にした例を示したが、2層以上
であれば何層にしてもよい。
また、上記実施の形態では制御基板520,530を積層化
させて基板ボックス510中に収容した状態で役物に取り
付けたが、制御基板を分割せず1つにしてそのまま役物
に取り付けるようにしてもよい。
[発明の効果] 請求項1記載の発明によれば、電気的制御装置は、CP
U、RAM、ROM、及び電気的制御装置外部との信号線の接
続を行うコネクタを各々配設した制御基板と、補助遊技
装置と関連するとともに少なくとも制御基板を収納可能
な収納部材とから構成されているため、補助遊技装置の
防護の他、制御基板への遊技球の落下や作業者の接触等
を防いで、制御基板の故障等を防止できる。
また、前記制御基板を互いに電気的に接続される第1
の基板と第2の基板とから構成し、それら第1の基板と
第2の基板とを積層状態に配設したことにより、電気的
制御装置の大きさ(面積)をより小さくすることがで
き、配置の自由度が向上する。
また、第2の基板上に前記コネクタを配設するととも
に、当該コネクタの配設位置と対応する前記収納部材の
箇所に開口部を形成したので、制御基板を防護する収納
部材があっても、配線の接続作業がし難くなることな
く、接続作業を簡単に行うことができる。
さらに、当該電気的制御装置を補助遊技装置の背面側
に一体的に設け、当該電気的制御装置の第2の基板を第
1の基板の後方側に積層状態に配置した構成としたの
で、電気的制御装置が小さくなって、該電気的制御装置
を補助遊技装置の背面に設けることができ、補助遊技装
置の背面部のスペースを有効に利用することができる。
また、電気的制御装置と補助遊技装置との信号線を接続
する場合には、より簡単(短く)に配線処理が行え、整
然とした配線処理が可能となる。また、コネクタが後方
側の配線接続作業を行い易い位置になるため、より配線
接続作業の効率を良くすることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記制御基板に、CP
U、RAM及びROMを一体的に内蔵した制御チップマイクロ
コンピュータを配設したので、電気的制御装置自体を更
に小型化でき、該電気的制御装置を補助遊技装置の背面
に一体的に取り付ける場合でも、スペース的に何ら問題
がなく、確実に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第19図はこの発明の実施例を示すもので、それ
らのうち、 第1図はパチンコ遊技機の正面図、 第2図は役物制御装置を取り付けた変動入賞装置の前面
側斜視図、 第3図は役物制御装置を取り付けた変動入賞装置の縦断
側面図、 第4図は役物制御装置を取り付けた変動入賞装置の分解
斜視図、 第5図変動入賞装置の入賞空間内部の作動状態を示す入
賞空間内部の破断斜視図、 第6図は、変動入賞装置の入賞空間内部の図1と異なる
作動状態を示す入賞空間内部の破断斜視図、 第7図役物制御装置の分解斜視図、 第8図は基板ボックスの基板取付ボスと第1基板の嵌合
孔の部分を示す基板ボックスおよび第1基板の部分斜視
図、 第9図は第2基板のスタッド部分を示す第2基板の部分
斜視図、 第10図は基板ボックス中に第1基板と第2基板を設置し
たときの取付状態を示す基板ボックス、第1基板および
第2基板の部分縦断側面図、 第11図は役物制御装置を取付けた変動入賞装置を斜め後
ろから見た全体斜視図、 第12図は変動入賞装置の遊技盤への取り付け方を示す変
動入賞装置および遊技盤の裏面側斜視図、 第13図は保持枠からパチンコ遊技機を回動させて開いた
状態を示す全体斜視図、 第14図は保持枠からパチンコ遊技機を取外して分解した
状態を示す斜視図、 第15図はパチンコ遊技機の役物制御装置による制御ブロ
ック図、 第16図は1回開き用特定入賞口に遊技球が入賞したとき
の可動部材、第1流路変更部材、第2流路変更部材およ
び入賞領域変更部材の動作のタイミングを示すタイミン
グチャート、 第17図は2回開き用特定入賞口に遊技球が入賞したとき
の可動部材、第1流路変更部材、第2流路変更部材およ
び入賞領域変更部材の動作のタイミングを示すタイミン
グチャート、 第18図は特別遊技の各サイクル(最終サイクルを除く)
時における可動部材、第1流路変更部材、第2流路変更
部材および入賞領域変更部材の動作のタイミングを示す
タイミングチャート、 第19図は特別遊技の最終サイクル時における可動部材、
第1流路変更部材、第2流路変更部材および入賞領域変
更部材の動作のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。 10……変動入賞装置(補助遊技装置)、100……パチン
コ遊技機(遊技機)、500……役物制御装置(電気的制
御装置)、510……基板ボックス(収納部材)、520……
第1基板(制御基板)、530……第2基板(制御基
板)、535……コネクタ、560……カバー部材(収納部
材)、600……制御チップマイクロコンピュータ、601…
…RAM、602……ROM。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者にとって有利な特別遊技状態を起生
    させるか否かの補助遊技を行う補助遊技装置と、該補助
    遊技装置を電気的に制御する電気的制御装置とを備えた
    遊技機において、 前記電気的制御装置を、CPU、RAM、ROM、及び当該電気
    的制御装置外部との信号線の接続を行うためのコネクタ
    を各々配設した制御基板と、前記補助遊技装置と関連す
    るとともに少なくとも該制御基板を収納可能な収納部材
    と、から構成し、 前記制御基板を、互いに電気的に接続される第1の基板
    と第2の基板とから構成し、 前記第2の基板上に前記コネクタを配設するとともに、
    該第2の基板を前記第1の基板の後方側に積層状態に配
    置し、 前記収納部材には前記第2の基板に配設されたコネクタ
    と対応する箇所に開口部を形成し、 前記電気的制御装置を前記補助遊技装置の背面に一体的
    に設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記制御基板には、前記CPU、RAM、ROMを
    一体的に内蔵した制御チップマイクロコンピュータを配
    設したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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