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JP2728307B2 - 置換されたオキシムエーテル及び該化合物を含有する殺菌剤 - Google Patents

置換されたオキシムエーテル及び該化合物を含有する殺菌剤

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JP2728307B2
JP2728307B2 JP2056791A JP5679190A JP2728307B2 JP 2728307 B2 JP2728307 B2 JP 2728307B2 JP 2056791 A JP2056791 A JP 2056791A JP 5679190 A JP5679190 A JP 5679190A JP 2728307 B2 JP2728307 B2 JP 2728307B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C251/00Compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C251/32Oximes
    • C07C251/34Oximes with oxygen atoms of oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals
    • C07C251/36Oximes with oxygen atoms of oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with the carbon atoms of the oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
    • C07C251/38Oximes with oxygen atoms of oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with the carbon atoms of the oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms to carbon atoms of a saturated carbon skeleton
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/44Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing at least one carboxylic group or a thio analogue, or a derivative thereof, and a nitrogen atom attached to the same carbon skeleton by a single or double bond, this nitrogen atom not being a member of a derivative or of a thio analogue of a carboxylic group, e.g. amino-carboxylic acids
    • A01N37/50Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing at least one carboxylic group or a thio analogue, or a derivative thereof, and a nitrogen atom attached to the same carbon skeleton by a single or double bond, this nitrogen atom not being a member of a derivative or of a thio analogue of a carboxylic group, e.g. amino-carboxylic acids the nitrogen atom being doubly bound to the carbon skeleton

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規の置換されたオキシムエーテル及び該
化合物を含有する殺菌剤に関する。
[従来の技術] オキシムエーテル、例えば2−(フェノキシメチル)
−フェニルグリオキシル酸メチルエステル−O−メチル
オキシムを殺菌剤として使用することは公知である(欧
州特許第253213号明細書)。しかしながら、この殺菌作
用は満足されない。
[発明の構成] ところで、一般式I: [式中、 R1はC1〜C6−アルキル基、C3〜C6−アルケニル基、C3
〜C4−アルキニル基、C1〜C6−ハロゲンアルキル基、C3
〜C6−ハロゲンアルケニル基、C1〜C4−アルコキシ−C1
〜C6−アルキル基、C3〜C6−シクロアルキル基、C3〜C6
−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル基、シアン−C1
C6−−アルキル基、C1〜C6−アルコキシカクボニル−C1
〜C6−アルキル基、アリール−C1〜C6−アルキル基、ヘ
テロアリール−C1〜C6−アルキル基、アリール−C3〜C6
−アルケニル基又はアリールオキシ−C1〜C6−アルキル
基を表し、この際芳香族もしくは複素芳香族環は場合に
より、C1〜C4−アルキル基、C1〜C2−ハロゲンアルキル
基、C3〜C6−シクロアルキル基、C1〜C4−アルコキシ
基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハロゲン原子、ア
リール基、アリールオキシ基の1個以上によって置換さ
れており、 R2及びR3は同じか又は異なっており、かつ水素原子、
C1〜C4−アルキル基、C1〜C2−ハロゲンアルキル基、C1
〜C4−アルコキシ基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、
ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表し、 R4は水素原子、C1〜C6−アルキル基又はアリール基を
表し、この際芳香族環は場合により、C1〜C4−アルキル
基、C1〜C2−ハロゲンアルキル基、C1〜C4−アルコキシ
基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハロゲン原子、シ
アノ基及びニトロ基の1個以上によって置換されてお
り、かつ XはCH又はNを表す]で示される置換されたオキシム
エーテルが、公知のオキシムエーテルよりも良好な殺菌
作用を有することが判明した。
前記一般式で記載した基は、例えば以下のものを表す
ことができる: R1は、例えばC1〜C6−アルキル基(C1〜C4−アルキル
基)(例えばメチル、エチル、n−又はi−プロピル、
n−,i−,s−又はt−ブチル、n−,i−,s−,t−又はne
o−ペンチル、ヘキシル)、C3〜C6−アルケニル基(例
えばアリル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル
−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル)、C3
〜C4−アルキニル基(例えばプロパルギル、2−ブチニ
ル)、C1〜C6−ハロゲンアルキル基(例えば2−フルオ
ルエチル)、C3〜C6−ハロゲンアルケニル基(例えば3
−クロルアリル)、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C6−アル
キル基(例えば2−メトキシエチル、3−エトキシプロ
ピル)、C3〜C6−シクロアルキル基(例えばシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル)、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル基
(例えばシクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチ
ル)、シアン−C1〜C6−アルキル基(例えばシアンメチ
ル、3−シアンプロピル)、C1〜C6−アルコキシ−カル
ボニル−C1〜C6−アルキル基(例えばエトキシカルボニ
ルメチル、t−ブトキシカルボニルメチル、t−ブトキ
シカルボニルプロピル)、アリール−(フェニル)−C1
〜C6−アルキル基(例えばベンジル、2−フェニルエチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル)、ヘ
テロアリール−(ピリジル,チエニル)−C1〜C6−アル
キル基(例えばピリド−3−イチル、チエン−2−イル
−メチル)、アリール(フェニル)−C3〜C6−アルケニ
ル(例えば4−フェニル−2−ブテニル、4−フェニル
−3−ブテニル)、アリールオキシ−(フェノキシ)−
C1〜C6−アルキル基(例えばフェノキシメチル、フェノ
キシエチル、フェノキシプロピル、フェノキシブチル、
ナフトキシメチル、ナフトキシエチル)であってよい、
この場合、芳香族(フェニル)又は複素芳香族(ピリジ
ル,チエニル)環は、場合により以下の置換基:C1〜C4
−アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル)、C1〜C2−ハロゲンアルキル基(例えばトルフルオ
ルメチル、トリクロルメチル)、C3〜C6−シクロアルキ
ル基(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル)、C1〜C4−アルコキシ基(例
えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)、C1
〜C2−ハロゲンアルコキシ基(例えばトルフルオルメト
キシ)、ハロゲン原子(例えば弗素、塩素、臭素)、ア
リール基(例えばフェニル)、アリールオキシ基(例え
ばフェノキシ)の1個以上、例えば1〜5個、特に1〜
3個によって置換されている。
R2及びR3は同じか又は異なっていてもよく、かつ水素
原子、C1〜C4−アルキル基(例えばメチル、エチル、n
−又はi−プロピル、ブチル)、C1〜C2−ハロゲンアル
キル基(例えばトルフルオルメチル、トリクロルメチ
ル)、C1〜C4−アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、n
−又はi−プロポキシ、ブトキシ)、C1〜C2−ハロゲン
アルコキシ基(例えばトリフルオルメトキシ)、ハロゲ
ン原子(例えば弗素、塩素、臭素、ヨウ素)、シアノ基
又はニトロ基であってもよい。
R4は例えばC1〜C6−アルキル基(C1〜C4−アルキル
基)(例えばメチル、エチル、n−又はi−プロピル、
n−,i−,s−又はt−ブチル、n−,i−,s−,t−又はne
o−ペンチル、ヘキシル)又はアリール基(例えばフェ
ニル)であってよく、この場合、芳香族環は、場合によ
り以下の置換基:C1〜C4−アルキル基(例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル)、C1〜C2−ハロゲンアルキ
ル基(例えばトルフルオルメチル、トリクロルメチ
ル)、C1〜C4−アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ)、C1〜C2−ハロゲンアルコ
キシ基(例えばジフルオルメトキシ、トルフルオルメト
キシ)、ハロゲン原子(例えば弗素、塩素、臭素)、シ
アノ基又はニトロ基の1個以上、例えば1〜5個、特に
1〜3個によって置換されている。
XはCH又はNを表すことができる。
基:−C(R4)=N−O−R1は、基:−O−CH2−を
基準として2位、又は有利には3又は4位に存在する。
一般式Iの新規化合物は、製造の際にはC=Cもしく
はC=N二重結合に基づきE/Z異性体混合物として生成
する。これらは常法で、例えば結晶化又はクロマトグラ
フィーにより個々の成分に分離することができる。個々
の異性体化合物もまたそれらの混合物も本発明に包含さ
れかつ殺菌剤として使用可能である。基:−C(COOC
H3)=X−OCH3を基準として、C=X二重結合の基:CO
OCH3及びOCH3がE配置を有する化合物が有利である。
基:−C(R4)=N−OR1を基準として、C=N二重結
合のR4及びOR1がZ配置を有する化合物が有利である。
請求項1記載の一般式Iの化合物は、例えば一般式II
の置換されたオキシムエーテルを、Yが離脱基(例えば
クロリド、ブロミド、p−トルエンスホネート、メタン
スルホネート、トリフルオルメタンスルホネート)を表
す一般式IIIの置換されたベンジル化合物と反応させる
ことにより製造することができる。
R1、R2、R3、R4及びXは前記のものを表す。
前記反応は、例えば不活性溶剤又は希釈剤(例えばア
セトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N′−ジ
メチルプロピレン尿素又はピリジン)中で塩基(例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)を使用して実験するこ
とができる。更に、該反応混合物に例えばトリス−(3,
6−ジオキソヘプチル)−アミンのような触媒を添加す
るのが有利なこともある。
選択的にまた、一般式IIの化合物をまず塩基(例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメタノ
ラート)と相応するナトリウム−又はカリウムフェノラ
ートに転化しかつこれを次いで不活性溶剤又は希釈剤
(例えばジメチルホルムアミド)中で一般式IIIの置換
されたベンジル化合物と反応させて式Iの本発明による
化合物を製造することもできる。
相応する反応はまた、2相系(例えば四塩化炭素/
水)中で実施することもできる。相転移触媒としては、
例えばトリオクチルプロピルアンモニウムクロリド又は
セチルトリメチルアンモニウムクロリドが該当する。
一般式Iの新規化合物を製造するために必要な置換さ
れた式IIのオキシムエーテルは、公知であるか又は公知
方法に基づき製造することができる。
一般式Iの本発明による化合物を製造するには、更に
一般式IIIの置換されたベンジル化合物が必要である。
一般式IIIa(X=N,Y=クロリド、ブロミド)の化合物
は、文献から公知方法に基づき2−メチルフェニルグリ
オキシル酸−メチルエステル−O−メチルオキシムIVの
ハロゲン化により得られる。これは例えば不活性溶剤
(例えばテトラクロルメタン)中で臭素又は塩素と、場
合により光源(例えば水銀蒸気ランプ,300W)で露光し
て反応させるか、又はN−クロル−又はN−ブロムスク
シンイミドと反応させる(Horner,Winkelmann,“Angew.
Chem."71(1959)349参照)ことにより得られる。
2−メチルフェニルグリオキシル酸−メチルエステル
−O−メチルオキシムIVは、2−メチル−フニニルグリ
オキシル酸−メチルエステルVを例えばa)O−メチル
ヒドスキシルアミン塩酸塩と反応させる、又はb)ヒド
ロキシルアミン塩酸塩と反応させて相応するオキシムと
してかつ該オキシムを式:CH3−L(該式中Lは離脱
基、例えばクロリド、ブロミド、ヨージド、メチルスル
フェートを表す)で示されるメチル化剤と反応させる
(ドイツ連邦共和国特許第3623921号明細書参照)こと
により製造することができる。
一般式IIIa(X=N,Y=クロリド,ブロミド)のベン
ジルハロゲン化物はまた、式IV(Hal=クロリド,ブロ
ミド)の2−ハロゲンメチル−フェニルグリオキシル酸
メチルエステルをa)O−メチルヒドロキシルアミン塩
酸塩と反応させる、又はb)ヒドロキシルアミン塩酸塩
と反応させて相応するオキシムとしかつ該オキシムを
式:CH3−L(該式中、Lは離脱基、例えばクロリド、
ブロミド、ヨージド、メチルスルフェートを表す)で示
されるメチル化剤と反応させる(ドイツ連邦共和国特許
第3623921号明細書参照)ことにより製造することがで
きる。
一般式IV(Y=クロリド、ブロミド)の2−ハロゲン
メチル−フェニルグリオキシル酸−メチルエステルは、
文献から公知方法に基づき2−メチルフェニルグリオキ
シル酸−メチルエステルVをハロゲン化することにより
得られる。該反応は例えば不活性溶剤(例えばテトラク
ロルメタン)中で臭素又は塩素と、場合により光源(例
えば水銀蒸気ランプ,300W)で露光して反応させるか、
又はN−クロル−又はN−ブロムスクシンイミドと反応
させる(Horner,Winkelmann,“Angew.Chem."71(1959)
349参照)ことにより得られる。
一般式IIIb(X=CH,Y=クロリド,ブロミド)の置換
されたベンジル化合物は公知であるか又は公知方法に基
づき製造することができる。相応する製造法は、例えば
ドイツ連邦共和国特許第3519280号、同第3545318号及び
同第3545319号明細書に記載されている。
一般式IIIc(X=CH又はN,Y=p−トルエンスルホネ
ート,メタンスルホネート,トリフルオルメタンスルホ
ネート)の置換されたベンジル化合物は、一般式IIIa
(X=N,Y=クロリド、ブロミド)又はIIIb(X=CH,Y
=クロリド,ブロミド)の相応する化合物からp−トル
エンスルホン酸(Y=p−トルエンスルホネート)、メ
タンスルホン酸(Y=メタンスルホネート)又はトリフ
ルオルメタンスルホン酸(Y=トリフルオルメタンスル
ホネート)と反応させることにより製造することができ
る。該反応は例えば不活性溶剤及び希釈剤(例えばジメ
チルホルムアミド)中で塩基(例えば炭酸カリウム)の
存在下に実施することができる。選択的にまた、相応す
るスルホ酸をまずそのナトリウム塩又はカリウム塩に転
化しかつこれらを次いで不活性溶剤又は希釈剤(例えば
ジメチルホルムアミド)中で一般式IIIa又はIIIbの化合
物と反応させて、一般式IIIcの置換されたベンジル化合
物にすることができる。
一般式Iの新規化合物の製造はまた、一般式VIIの新
規の置換されたカルボニル化合物を一般式VIIIの置換さ
れたヒドロキシルアミン又は式VIIIの酸付加塩(塩酸
塩、臭素酸塩)と反応させる形式で実施することもでき
る。
上記式中、R1、R2、R3、R4及びXは前記のものを表
す。
該反応は、不活性溶剤又は希釈剤(例えばメタノー
ル、エタノール、トルエン)中で又は2相系(例えばト
ルエン/水)中で実施することができる。更に、該反応
混合物に塩基(例えばトリエチルアミン、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化ナトリウム)を添加す
るのが有利なこともある。
出発化合物としては、一般式VIIの新規の置換された
カルボニル化合物が必要である。該化合物は、Yが離脱
基、例えばクロリド、ブロミド、p−トルエンスルホネ
ート、メタンスルホネート又はトリフルオルメタンスル
ホネートを表す式IIIの置換されたベンジル化合物を一
般式IXのカルボニル化合物と反応させることにより得ら
れる。一般式IXの化合物は公知である。該化合物は公知
かつ一般に常用の方法に基づき製造することができる。
上記式中、R1、R2、R3、R4及びXは前記のものを表
す。
[実施例] 次に、実施例及び参考例により本発明による有効物質
及びその先駆物質の製造を詳細に説明する。
参考例1 2−(ブロムメチル)−フェニルグリオキシル酸メチ
ルエステル−O−メチルオキシム テトラクロルメタン400ml中に溶かした2−メチル−
フェニルグリオキシル酸メチルエステル−O−メチルオ
キシム27.5g(0.133モル)を攪拌しながら、臭素21.4g
(0.133モル)を加えた。次いで、300W水銀蒸気ランプ
で照射しながら4時間還流温度で加熱した。次いで、蒸
発濃縮し、酢酸エステル/水中に回収し、H2Oで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥しかつ濃縮した。該粗製生成
物をシリカゲルでシクロヘキサン/酢酸エステル(9/
1)でクロマトグラフィーにより精製した。前記化合物1
7.4g(46%)が油状物として得られた。
実施例1 2−(2′−メトキシイミノメチル−フェノキシメチ
ル)−フェニルグリオキシル酸−メチルエステル−O−
メチルオキシム 2−ヒギロキシ−ベンズアルデヒド−O−メチルオキ
シム3.0g(20ミリモル)をメタノール20ml中に溶かし、
かつナトリウムメタノラート(メタノール中30%)3.6g
(20ミリモル)を加えた。還流で4時間加熱しかつ反応
混合物を濃縮した。該残留分をジメチルホルムアミド10
0ml中に回収し、ジメチルホルムアミド50ml中の2−
(ブロムメチル)−フェニルグリオキシル酸メチルエス
テル−O−メチルオキシム6.5g(23ミリモル)を加え
た。100℃で5時間攪拌し、溶剤を除去しかつその残留
分を酢酸エチルエステル中に回収した。有機相を水で洗
浄し、乾燥しかつ濃縮した。その残留分の上にペンタン
を入れ、磨砕により結晶化した。上記標題化合物4.8g
(理論値の67%)が無色の結晶(融点:73〜76℃、化合
物No.2)の形で得られた。
実施例2 α−[2−(2′−エトキシイミノメチル−フェノキ
シメチル)−フェニル]−β−メトキシ−アクリル酸メ
チルエステル 2−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド−O−エチルオキ
シム6.9g(42ミリモル)及びα−(2−ブロムメチルフ
ェニル)−β−メトキシ−アクリル酸メチルエステル1
0.0g(35ミリモル)をジメチルホルムアミド100ml中に
溶かしかつ炭酸カリウム7.3g(53ミリモル)を加えた。
室温で48時間攪拌し、反応混合物を濃縮しかつ該残留分
を塩化メチレン中に回収した。有機相を水で洗浄し、Mg
SO3上で乾燥しかつ濃縮した。得られた油状物をシリカ
ゲル上でのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸
エステル)により精製した。上記標題化合物8.4g(理論
値の65%)が無色の結晶(融点:86〜88℃、化合物No.2
3)の形で得られた。
実施例3 α−[2−(3′−エトキシイミノエチ−1″−イ
ル)−フェノキシメチル)−フェニル]−β−メトキシ
−アクリル酸メチルエステル 3−(エトキシエチ−1′−イル)−フェノール7.5g
(0.042モル)及びα−(2−ブロムメチルフェニル)
−β−メトキシ−アクリル酸メチルエステル10.0g(0.0
35モル)をジメチルホルムアミド100ml中に溶かしかつ
炭酸カリウム7.3g(0.053ミリモル)を加えた。室温(2
0℃)で48時間攪拌し、水で加水分解しかつジエチルエ
ーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥しかつ濃縮した。得られた油状物を酸化アル
ミニウム上でのクロマトグラフィー(シクロヘキサン)
により精製した。上記標題化合物7.3g(54%)が無色の
結晶(化合物No.447)の形で得られた。
実施例4 2−[3′−(n−ブトキシイミノエチ−1″−イ
ル)−フェノキシメチル]−フェニルグリオキシル酸−
メチルエステル−O−メチルオキシム a)3−ヒギロキシ−アセトフェノン3.0g(0.022モ
ル)及び2−(ブロムメチル)−フェニルグリオキシル
酸メチルエステル−O−メチルオキシム6.0g(0.012モ
ル)をジメチルホルムアミド30ml中に溶かしかつ炭酸カ
リウム5.5g(0.040モル)を加えた。室温で24時間攪拌
し、水で加水分解しかつメチル−t−ブチルエーテルで
抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥しかつ濃縮した。
2−(3′−エタノイル−フェノキシメチル)−フェニ
ルグリオキシル酸メチルエステル−O−メチルオキシム
5.8g(85%)が無色の油状物として得られた。
b)2−(3′−エタノイル−フェノキシメチル)−フ
ェニルグリオキシル酸メチルエステル−O−メチルオキ
シム5.8g(0.017モル)及びn−ブトキシアミン塩酸塩
2.5g(0.020モル)をメタノール60ml中に室温で24時間
攪拌した。引続き、水で加水分解しかつメチル−t−ブ
チルエーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥し
かつ濃縮した。上記標題化合物5.0g(71%)が無色の油
状物として得られた(化合物470)。
実施例5 2−[4′−(ベンジルオキシイミノエチル−1″−
イル)−フェノキシメチル]−フェニルクリオキシル酸
−メチルエステル−O−メチルオキシム a)4−ヒドロキシ−アセトフェノン3.0g(0.021モ
ル)及び2−(ブロムメチル)−フェニルグリオキシル
酸メチルエステル−O−メチルオキシム6.0g(0.021モ
ル)をジメチルホルムアミド30ml中に溶かしかつ炭酸カ
リウム5.5g(0.040モル)を加えた。室温で24時間攪拌
し、水で加水分解しかつメチル−t−ブチルエーテルで
抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥しかつ濃縮した。
2−(4′−エタノイル−フェノキシメチル)−フェニ
ルグリオキシル酸メチルエステル−O−メチルオキシム
5.3g(78%)が無色の油状物として得られた。
b)2−(4′−エタノイル−フェノキシメチル)−フ
ェニルグリオキシル酸メチルエステル−O−メチルオキ
シム5.3g(0.016モル)及びベンジルオキシアミン塩酸
塩3.0g(0.019モル)をメタノール60ml中に室温で24時
間攪拌した。引続き、水で加水分解しかつメチル−t−
ブチルエーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥
しかつ濃縮した。上記標題化合物5.9g(83%)が無色の
結晶(融点104〜106℃、化合物No.590)として得られ
た。
相応して、以下の第1〜3表に記載した化合物を製造
することができた。
表4: 表1,2および3から選ばれた化合物の1H-NMRデータ。化
学シフト(δ)はテトラメチルシランに対比してppmで
示される。溶媒はCDCl3を使用。
化合物No.1 3.67(s,3H);3.77(s,3H);3.93(s,3H);4.98(s,2
H);6.81−7.81(m,8H);7.57(s,1H);8.49(s,1H)。
化合物No.2 3.40(s,3H);3.95(s,3H);4.05(s,3H);4.95(s,2
H);6.80−7.85(m,8H);8.45(s,1H)。
化合物No.23 1.31(t,3H);3.67(s,3H);3.79(s,3H);4.20(q,2
H);4.97(s,2H);6.83−7.83(m,8H);7.59(s,1H);
8.51(s,1H)。
化合物No.24 1.30(t,,3H);3.80(s,3H);4.05(s,3H);4.20(q,2
H);4.95(s,2H);6.80−7.85(m,8H);8.45(s,1H)。
化合物No.85 3.65(s,3H);3.68(s,3H);3.92(s,3H);4.95(s,2
H);6.85−7.52(m,8H);7.55(s,1H);7.98(s,1H)。
化合物No.97 1.28(t,3H);3.68(s,3H);3.73(s,3H);4.20(q,2
H);4.97(s,2H);6.85−7.53(m,8H);7.57(s,1H);
8.00(s,1H)。
化合物No.149 3.68(s,3H);3.77(s,3H);3.92(s,3H);4.98(s,2
H);6.87−7.53(m,8H);7.59(s,1H);7.98(s,1H)。
化合物No.165 1.31(t,3H);3.69(s,3H);3.80(s,3H);4.20(q,2
H);5.00(s,2H);6.87−7.53(m,8H);7.60(s,1H);
8.00(s,1H)。
化合物No.447 1.32(t,3H);2.18(s,3H);3.68(s,3H);3.77(s,3
H);4.22(q,2H);4.97(s,2H);6.83−7.53(m,8H);
7.55(s,1H)。
化合物No.488 1.32(t,3H);2.17(s,3H);3.82(s,3H);4.00(s,3
H);4.23(q,4H);4.97(s,2H);6.83−7.57(m,8H)。
化合物No.470 0.95(t,3H);1.43(m,2H);1.70(m,2H);2.18(s,3
H);3.83(s,3H);4.00(s,3H);4.17(t,2H);4.97
(s,2H);6.82−7.55(m,8H)。
化合物No.474 0.87(t,3H);1.32(m,6H);1.70(m,2H);2.18(s,3
H);3.83(s,3H);4.02(s,3H);4.17(t,2H);4.95
(s,2H);6.83−7.57(m,8H)。
化合物No.478 2.22(s,3H);3.78(s,3H);4.00(s,3H);4.97(s,2
H);5.23(s,2H);6.82−7.53(m,8H)。
化合物No.556 1.33(t,3H);2.20(s,3H);3.83(s,3H);4.02(s,3
H);4.22(q,2H);4.97(s,2H);6.85−7.60(m,8H)。
化合物No.582 0.97(t,3H);1.40(m,2H);1.68(m,2H);2.17(s,3
H);3.83(s,3H);4.00(s,3H);4.15(t,2H);4.95
(s,2H);6.82−7.57(m,8H)。
化合物No.586 0.88(t,3H);1.32(m,6H);1.70(m,2H);2.18(s,3
H);3.83(s,3H);4.01(s,3H);4.15(t,2H);4.95
(s,2H);6.83−7.57(m,8H)。
化合物No.590 2.22(s,3H);3.83(s,3H);4.02(s,3H);4.95(s,2
H);5.22(s,2H);6.82−7.57(m,8H)。
本発明による新規化合物は、一般的に表現すれば、植
物病原性真菌類、特に子嚢菌類及び担子菌類に属する広
いスペクトルに対する顕著な作用効果により優れてい
る。これらは一部分浸透移行性的に有効でありかつ茎葉
及び土壌殺菌剤として使用することができる。
本発明による殺菌性化合物は、種々の栽培植物又はそ
の種、特にコムギ、ライムギ、オオムギ、カラスムギ、
イネ、トウモロコシ、シバ、ワタ、ダイズ、コーヒー、
サトウキビ、果物及び園芸における鑑賞植物、ブドウ栽
培並びに野菜、例えばキュウリ、インゲン及びカボチャ
に寄生する多数の真菌類を防除するために重要である。
本発明による新規化合物は、以下の植物の病気を防除
するために特に適当である: 穀物類のエリシペ・グラミニス(Erysiphe gramini
s), ウリ科のエリシペ・キコラケアルム(Erysiphe cicho
racearum)及びスフェロテカ・フリギペア(Sphaerothe
ca fuliginea), リンゴのポドスフェラ・ロイコトリカ(Podosphaera
leucotricha), ブドウのウンキヌラ・ネカトル(Uncinula necato
r), 穀物類のプッキニア(Puccinia)種, ワタ及びシバのリゾクトニア種(Rhizoctonia), 穀物類及びサトウキビのウスチラゴ(Ustilago)種, リンゴのベンツリア・イネクアリス(Venturia inaeq
alis;腐敗病), 穀物類のヘルミントスポリウム種(Heliminthosporiu
m spc.), コムギのセプトリア・ノドルム(Septoria nodoru
m), イチゴ及びブドウのボトリチス・キネレア(Botrytis
cinerea), ナンキンマメのセルコスポラ・アラキジコラ(Cercos
pora arachdicola), コムギ及びオオムギのシュードケルコスポレラ・ヘル
ポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoide
s), イネのピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oriza
e), ジャガイモ及びトマトのフィトピトラ・インフェスタ
ンス(Phytophtora infestans), 種々の植物のフサリウム(Fusarium)及びベルチキル
リウム(Vertikcillium)種, ブドウのプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara vitic
ola), 果物及び野菜のアルテルナリア(Alternaria)種。
本発明による化合物は、植物に有効物質を噴霧又は散
布するか又は植物の種を有効物質で処理することにより
適用することができる。適用は植物又は種が真菌類に感
染する前又は感染後に行う。
新規物質は通常の製剤形,例えば溶剤,エマルジョ
ン,懸濁液,微粉末,粉末,ペースト及び顆粒に加工す
ることができる。適用形は全く使用目的次第であるが,
いずれにせよ有効物質の細分及び均一な分配が保証され
るべきである。製剤は公知方法で,例えば有効物質を溶
剤及び/又は賦形剤で,場合により乳化剤及び分散助剤
を使用して増量することにより製造することができ,こ
の際希釈剤として水を使用する場合には,溶解助剤とし
て別の有機溶剤を使用することができる。このための助
剤としては,主として溶剤例えば芳香族化合物(例えば
キシレン),塩素化芳香族化合物(例えばクロルベンゼ
ン),パラフィン(例えば石油留分),アルコール(例
えばメタノール,ブタノール),ケトン(例えばシクロ
ヘキサノン),アミン(例えばエタノールアミン,ジメ
チルホルムアミド)及び水;賦形剤例えば天然岩石粉
(例えばカオリン,アルミナ,タルク,白亜),合成岩
石粉(例えば高分散性珪酸,珪酸塩);乳化剤例えば非
イオン性及び陰イオン性乳化剤(例えばポリオキシエチ
レン−脂肪アルコールエーテル,アルキルスルホネート
及びアリールスルホネート)及び分散剤例えばリグニ
ン,亜硫酸廃液及びメチルセルロースが該当する。
殺菌剤は有効物質を一般に0.1〜95重量%,有利には
0.5〜90重量%含有する。
施用量は、その都度の所望の作用効果の種類に基づ有
効物質0.02〜3kg/ha又はそれ以上である。本発明による
新規化合物は、材料保護において、例えばペキロマイセ
ス・バリオチイ(Paecilomyces variotii)を防除する
ために使用することができる。
製剤ないしは該製剤から調製された使用基準のできた
調製剤例えば溶液、エマルジョン、懸濁液、粉末、微粉
末、ペースト又は顆粒は、公知方法で例えば噴霧、ミス
ト、ダスチング、散粉、浸漬又は散水により施用するこ
とができる。
製剤例は以下の通りである。
1.90重量部の化合物85をN−メチル−α−ピロリドン10
重量部と混合する時は,極めて小さい滴の形にて施用す
るのに適する溶液が得られる。
II.20重量部の化合物97を,キシロール80重量部,エチ
レンオキシド8乃至10モルをオレイン酸−N−モノエタ
ノールアミド1モルに附加した附加生成物10重量部,ド
デシルベンゾールスルフォン酸のカルシウム塩5重量部
及びエチレンオキシド40モルをヒマシ油1モルに附加し
た附加生成物5重量部よりなる混合物中に溶解する。こ
の溶液を水に注入しかつ細分布することにより水性分散
液が得られる。
III.20重量部の化合物447を,シクロヘキサノン40重量
部,イソブタノール30重量部,及びエチレンオキシド40
モルをヒマシ油1モルに附加した附加生成物20重量部よ
りなる混合物中に溶解する。この溶液を水に注入しかつ
細分布することにより水性分散液が得られる。
IV.20重量部の化合物470を,シクロヘキサノール25重量
部,沸点210乃至280℃の鉱油留分65重量部及びエチレン
オキシド40モルをヒマシ油1モルに附加した附加生成物
10重量部よりなる混合物中に溶解する。この溶液を水に
注入しかつ細分布することにより水性分散液が得られ
る。
V.80重量部の化合物149を,ジイソブチル−ナフタリン
−α−スルフォン酸のナトリウム塩3重量部,亜硫酸−
廃液よりのリグニンスルフォン酸のナトリウム塩10重量
部及び粉末状珪酸ゲル7重量部と充分に混和し,かつハ
ンマーミル中において磨砕する。この混合物を水に細分
布することにより噴霧液が得られる。
VI.3重量部の化合物165を,細粒状カオリン97重量部と
密に混和する。かくして有効物質3重量%を含有する噴
霧剤が得られる。
VII.30重量部の化合物590を,粉末状珪酸ゲル92重量部
及びこの珪酸ゲルの表面上に吹きつけられたパラフィン
油8重量部よりなる混合物と密に混和する。かくして良
好な接着性を有する有効物質の製剤が得られる。
VIII.40重量部の化合物448を,フェノールスルフォン酸
−尿素−フォルムアルデヒド−縮合物のナトリウム塩10
重量部,珪酸ゲル2重量部及び水48重量部と密に混和す
る。安定な水性分散液が得られる。水で希釈することに
より水性分散液が得られる。
IX.20重量部の化合物85を,ドデシルベンゾールスルフ
ォン酸のカルシウム塩2重量部,脂肪アルコールポリグ
リコールエーテル8重量部,フェノールスルフォン酸−
尿素−フォルムアルデヒド−縮合物のナトリウム塩2重
量部及びパラフィン系鉱油68重量部と密に混和する。安
定な油状分散液が得られる。
本発明による薬剤は、前記適用形でまた別の有効物
質、例えば除草剤、殺虫剤、生長調製剤及び別の殺菌剤
と一緒に存在することができ、或は又肥料と混合しかつ
散布することもできる。殺菌剤と混合すると、たいてい
の場合殺菌作用スペクトルが拡大される。
[適用実施例] 比較有効物質としては、欧州特許第253213号明細書か
ら公知の2−(フェノキシメチル)−フェニルグリオキ
シル酸メチルエステル−O−メチルオキシム(A)を使
用した。
適用例 適用例1 コムギの赤サビ病に対する作用効果 “カンツラー(Kanzler)”種の鉢植えのコムギの苗
に葉に、赤サビ病菌(Puccinia recondita)の胞子を振
り掛けた。その後、鉢を高い空気湿度(90〜95%)を有
する室内に20〜22℃で24時間放置した。この時間中に、
胞子が発芽しかつ菌糸が葉の組織内に侵入した。引き続
き、感染した植物に、乾燥物質中に有効物質80%及び乳
化剤20%を含有する水性噴霧液を適が垂れるまで噴霧し
た。噴霧被膜の乾燥開始後に、実験植物を温室内で20〜
22℃の温度及び65〜70%の相対空気湿度で放置した。8
日後に、葉上のサビ病菌の発生度合いを調べた。
実験結果は、有効物質No.85及び97は0.025重量%の噴
霧液として使用した際に公知の比較物質A(35%)より
も良好な殺菌作用を有する(100%)ことを示した。
別の実験では、有効物質No.447及び470は0.025重量%
の噴霧液として使用した際に公知の比較物質A(35%)
よりも良好な殺菌作用を有する(95%)ことを示した。
適用例2 プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に対
する作用効果 “ミュラー・ツルガウ(Mueller−Thurgau)”の鉢植
えのブドウの葉に、乾燥物質中に有効物質80%及び乳化
剤20%を含有する水性噴霧液を噴霧した。有効物質の作
用持続時間を判定することができるように、植物を噴霧
被膜の乾燥後に温室内に8日間放置した。その後初め
て、葉にプラスモパラ・ビチコラ(ブドウペルノスポ
ラ)の遊走芽胞懸濁液で乾燥させた。次いで、該ブドウ
をまず水蒸気で飽和した室内で24℃で48時間、引き続き
20〜30℃の温度を有する温室内で5日間放置した。この
期間後に、植物を芽胞破裂を促進するために再度湿った
室内で16時間放置した。次いで、葉の裏側の真菌性病気
の発生度合いの判定を行った。
実験結果は、有効物質No.85,97,149及び165は0.0125
%の有効物質の噴霧液として使用した際に公知有効物質
A(50%)よりも良好な殺菌作用を有する(100%)こ
とを示した。
別の実験において、有効物質No.447及び448は0.0125
%の有効物質の噴霧液として使用した際に公知有効物質
A(50%)よりも良好な殺菌作用を有する(100%)こ
とが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルブレヒト、ハロイス ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒ ス ハーフェン、タイヒガセ、13 (72)発明者 ヴォルフガング、ロール ドイツ連邦共和国、6706、ヴァヘンハイ ム、イン、デァ、ドライシュピッツ、13 (72)発明者 ミヒャエル、ヘプ ドイツ連邦共和国、6802、ラーデンブル ク、イム、シュテーク、38 (72)発明者 ズィークベルト、ブラント ドイツ連邦共和国、6940、ヴァインハイ ム、ヘーゲルシュトラーセ、39 (72)発明者 ベルント、ヴェンデロート ドイツ連邦共和国、6840、ラムペルトハ イム、シュヴァルベンシュトラーセ、26 (72)発明者 ギーゼラ、ロレンツ ドイツ連邦共和国、6730、ノイシュタッ ト、エルレンヴェーク、13 (72)発明者 エーバーハルト、アマーマン ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒ ス ハーフェン、ザクセンシュトラー セ、3

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I: [式中、 R1はC1〜C6−アルキル基、C3〜C6−アルケニル基、C3
    C4−アルキニル基、C1〜C6−ハロゲンアルキル基、C3
    C6−ハロゲンアルケニル基、C1〜C4−アルコキシ−C1
    C6−アルキル基、C3〜C6−シクロアルキル基、C3〜C6
    シクロアルキル−C1〜C4−アルキル基、シアン−C1〜C6
    −アルキル基、C1〜C6−アルコキシカルボニル−C1〜C6
    −アルキル基、アリール−C1〜C6−アルキル基、ヘテロ
    アリール−C1〜C6−アルキル基、アリール−C3〜C6−ア
    ルケニル基又はアリールオキシ−C1〜C6−アルキル基を
    表し、この際芳香族もしくは複素芳香族環は場合によ
    り、C1〜C4−アルキル基、C1〜C2−ハロゲンアルキル
    基、C3〜C6−シクロアルキル基、C1〜C4−アルコキシ
    基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハロゲン原子、ア
    リール基、アリールオキシ基の1個以上によって置換さ
    れており、 R2及びR3は同じか又は異なっており、かつ水素原子、C1
    〜C4−アルキル基、C1〜C2−ハロゲンアルキル基、C1
    C4−アルコキシ基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハ
    ロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表し、 R4は水素原子、C1〜C6−アルキル基又はアリール基を表
    し、この際芳香族環は場合により、C1〜C4−アルキル
    基、C1〜C2−ハロゲンアルキル基、C1〜C4−アルコキシ
    基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハロゲン原子、シ
    アノ基及びニトロ基の1個以上によって置換されてお
    り、かつ XはCH又はNを表す]で示される置換されたオキシムエ
    ーテル。
  2. 【請求項2】不活性担持物質及び殺菌剤として有効量
    の、一般式I: [式中、 R1はC1〜C6−アルキル基、C3〜C6−アルケニル基、C3
    C4−アルキニル基、C1〜C6−ハロゲンアルキル基、C3
    C6−ハロゲンアルケニル基、C1〜C4−アルコキシ−C1
    C6−アルキル基、C3〜C6−シクロアルキル基、C3〜C6
    シクロアルキル−C1〜C4−アルキル基、シアン−C1〜C6
    −アルキル基、C1〜C6−アルコキシカルボニル−C1〜C6
    −アルキル基、アリール−C1〜C6−アルキル基、ヘテロ
    アリール−C1〜C6−アルキル基、アリール−C3〜C6−ア
    ルケニル基又はアリールオキシ−C1〜C6−アルキル基を
    表し、この際芳香族もしくは複素芳香族環は場合によ
    り、C1〜C4−アルキル基、C1〜C2−ハロゲンアルキル
    基、C3〜C6−シクロアルキル基、C1〜C4−アルコキシ
    基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハロゲン原子、ア
    リール基、アリールオキシ基の1個以上によって置換さ
    れており、 R2及びR3は同じか又は異なっており、かつ水素原子、C1
    〜C4−アルキル基、C1〜C2−ハロゲンアルキル基、C1
    C4−アルコキシ基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハ
    ロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表し、 R4は水素原子、C1〜C6−アルキル基又はアリール基を表
    し、この際芳香族環は場合により、C1〜C4−アルキル
    基、C1〜C2−ハロゲンアルキル基、C1〜C4−アルコキシ
    基、C1〜C2−ハロゲンアルコキシ基、ハロゲン原子、シ
    アノ基及びニトロ基の1個以上によって置換されてお
    り、かつ XはCH又はNを表す]で示される置換されたオキシムエ
    ーテルを含有する殺菌剤。
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