JP2724798B2 - 断熱扉及びその製造方法 - Google Patents
断熱扉及びその製造方法Info
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- JP2724798B2 JP2724798B2 JP5125382A JP12538293A JP2724798B2 JP 2724798 B2 JP2724798 B2 JP 2724798B2 JP 5125382 A JP5125382 A JP 5125382A JP 12538293 A JP12538293 A JP 12538293A JP 2724798 B2 JP2724798 B2 JP 2724798B2
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- gasket
- jig
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D23/00—General constructional features
- F25D23/08—Parts formed wholly or mainly of plastics materials
- F25D23/082—Strips
- F25D23/087—Sealing strips
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Refrigerator Housings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外殻体内にいわゆる現
場発泡方式により発泡断熱材を充填して構成される断熱
扉及びその製造方法に関する。
場発泡方式により発泡断熱材を充填して構成される断熱
扉及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば冷蔵庫等の断熱扉は、一般に、扉
の外殻を構成する矩形箱状の外殻体内に、ウレタン等の
発泡断熱材の原液を注入して発泡させるいわゆる現場発
泡方式により製造される。図5は、従来の断熱扉の製造
時の様子を示しており、ここで外殻体1は、裏面(図で
上面)が開放した薄形箱状をなす鋼板製のドアパネル2
と、その開放周縁部に取り付けた枠状のガスケットホル
ダ3と、そのガスケットホルダ3の内側の開口部を塞ぐ
裏面板4から構成されている。ガスケットホルダ3は内
周側が立ち上がる形状をなしており、従って外殻体1の
周縁部は薄型に構成されていて、ここに図示しないガス
ケットが発泡断熱材の充填後に取り付けられる。
の外殻を構成する矩形箱状の外殻体内に、ウレタン等の
発泡断熱材の原液を注入して発泡させるいわゆる現場発
泡方式により製造される。図5は、従来の断熱扉の製造
時の様子を示しており、ここで外殻体1は、裏面(図で
上面)が開放した薄形箱状をなす鋼板製のドアパネル2
と、その開放周縁部に取り付けた枠状のガスケットホル
ダ3と、そのガスケットホルダ3の内側の開口部を塞ぐ
裏面板4から構成されている。ガスケットホルダ3は内
周側が立ち上がる形状をなしており、従って外殻体1の
周縁部は薄型に構成されていて、ここに図示しないガス
ケットが発泡断熱材の充填後に取り付けられる。
【0003】さて、外殻体1は、同図に示すようにドア
パネル2部分が受け治具5内に収納されると共に、裏面
板4及びガスケットホルダ3部分が押さえ治具6にて押
さえられる。この状態で内部に図示しない注入口からウ
レタン原液が注入され、これが発泡することにより内部
にウレタンフォームが充填される。ウレタンが発泡する
際には、外殻体1の内部から相当の発泡圧が作用するよ
うになるが、受け治具5及び押さえ治具6によりその発
泡圧が受けられるようになっている。
パネル2部分が受け治具5内に収納されると共に、裏面
板4及びガスケットホルダ3部分が押さえ治具6にて押
さえられる。この状態で内部に図示しない注入口からウ
レタン原液が注入され、これが発泡することにより内部
にウレタンフォームが充填される。ウレタンが発泡する
際には、外殻体1の内部から相当の発泡圧が作用するよ
うになるが、受け治具5及び押さえ治具6によりその発
泡圧が受けられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、発泡圧を受けるための押さえ治具6とし
て、裏面板4とガスケットホルダ3とのなす段部の形状
に倣った形状を備えるものを用いなければならない。こ
のため、様々な種類(サイズ)の断熱扉を製造する場合
には、製品種類毎に別々の押さえ治具6が必要となり、
コスト高となると共に生産性に劣る不具合があった。
来のものでは、発泡圧を受けるための押さえ治具6とし
て、裏面板4とガスケットホルダ3とのなす段部の形状
に倣った形状を備えるものを用いなければならない。こ
のため、様々な種類(サイズ)の断熱扉を製造する場合
には、製品種類毎に別々の押さえ治具6が必要となり、
コスト高となると共に生産性に劣る不具合があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、発泡断熱材を現場発泡方式により充填
して構成されるものにあって、各種類のものに対して発
泡治具を共用することができ、ひいてはコストダウン及
び生産性の向上を図ることができる断熱扉及びその製造
方法を提供するにある。
で、その目的は、発泡断熱材を現場発泡方式により充填
して構成されるものにあって、各種類のものに対して発
泡治具を共用することができ、ひいてはコストダウン及
び生産性の向上を図ることができる断熱扉及びその製造
方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明に係る断熱扉は、扉の
外殻を構成する外殻体内に発泡断熱材が充填されるとと
もに、前記外殻体の周縁部が薄型に形成されてその裏面
側にガスケットが取り付けられた断熱扉であって、前記
外殻体は受け治具に収納され、その外殻体の裏面側が押
さえ治具にて押さえられた状態で内部に発泡断熱材が充
填されるものにおいて、前記ガスケットは、前記発泡断
熱材の発泡圧に抗する弾発力を得る程度まで裏面側から
圧縮された状態で、そのガスケットの先端が前記外殻体
の裏面とほぼ面一となるように寸法設定されている構成
としたところに特徴を有する。
めの手段として、請求項1の発明に係る断熱扉は、扉の
外殻を構成する外殻体内に発泡断熱材が充填されるとと
もに、前記外殻体の周縁部が薄型に形成されてその裏面
側にガスケットが取り付けられた断熱扉であって、前記
外殻体は受け治具に収納され、その外殻体の裏面側が押
さえ治具にて押さえられた状態で内部に発泡断熱材が充
填されるものにおいて、前記ガスケットは、前記発泡断
熱材の発泡圧に抗する弾発力を得る程度まで裏面側から
圧縮された状態で、そのガスケットの先端が前記外殻体
の裏面とほぼ面一となるように寸法設定されている構成
としたところに特徴を有する。
【0007】また、請求項2の発明に係る断熱扉の製造
方法は、裏面側の周縁部にガスケットが設けられた断熱
扉を製造するにあたって、その外殻を構成する外殻体を
受け治具に収納するとともに外殻体の裏面側を押さえ治
具にて押さえた状態で内部に発泡断熱材を充填させる断
熱扉の製造方法において、前記外殻体に予め前記ガスケ
ットを取付けた状態でこれを前記受け治具に収納すると
ともに、前記押さえ治具の押圧面を平板状に構成し、そ
の押さえ治具により前記ガスケットを前記発泡断熱材の
発泡圧に抗する程度の弾発力を蓄勢しつつ、前記外殻体
の裏面とほぼ面一となるように圧縮変形し、かかる状態
で前記外殻体内に発泡断熱材を充填させるところに特徴
を有する。
方法は、裏面側の周縁部にガスケットが設けられた断熱
扉を製造するにあたって、その外殻を構成する外殻体を
受け治具に収納するとともに外殻体の裏面側を押さえ治
具にて押さえた状態で内部に発泡断熱材を充填させる断
熱扉の製造方法において、前記外殻体に予め前記ガスケ
ットを取付けた状態でこれを前記受け治具に収納すると
ともに、前記押さえ治具の押圧面を平板状に構成し、そ
の押さえ治具により前記ガスケットを前記発泡断熱材の
発泡圧に抗する程度の弾発力を蓄勢しつつ、前記外殻体
の裏面とほぼ面一となるように圧縮変形し、かかる状態
で前記外殻体内に発泡断熱材を充填させるところに特徴
を有する。
【0008】
【作用】本発明の作用は以下のようである。外殻体にガ
スケットを予め取付けた状態でこれを受け治具に収納す
るとともに、外殻体の裏面側を押圧面が平板状となった
押さえ治具で押さえると、ガスケットは発泡断熱材の発
泡圧に抗する弾発力を蓄勢しつつ外殻体の裏面とほぼ面
一となるように圧縮変形される。かかる状態で外殻体内
に発泡断熱材を充填すると、外殻体内からの発泡圧はガ
スケットを介して押さえ治具により受けられる。したが
って、ガスケットを取り付ける外殻体の周縁部が薄型形
状になっているものについて、押圧面を平板状とした押
さえ治具を用いた場合にも、その押さえ治具がガスケッ
トを介して発泡圧を受けることができ、外殻体における
ガスケットの取付部分の変形等を伴うことなく発泡断熱
材が充填される。
スケットを予め取付けた状態でこれを受け治具に収納す
るとともに、外殻体の裏面側を押圧面が平板状となった
押さえ治具で押さえると、ガスケットは発泡断熱材の発
泡圧に抗する弾発力を蓄勢しつつ外殻体の裏面とほぼ面
一となるように圧縮変形される。かかる状態で外殻体内
に発泡断熱材を充填すると、外殻体内からの発泡圧はガ
スケットを介して押さえ治具により受けられる。したが
って、ガスケットを取り付ける外殻体の周縁部が薄型形
状になっているものについて、押圧面を平板状とした押
さえ治具を用いた場合にも、その押さえ治具がガスケッ
トを介して発泡圧を受けることができ、外殻体における
ガスケットの取付部分の変形等を伴うことなく発泡断熱
材が充填される。
【0009】
【発明の効果】すなわち本発明によれば、押圧面を平板
状とした押さえ治具によって外殻体の裏側の発泡圧を受
けることができるので、ガスケットを取り付ける段差部
分の形状を異にする各種の断熱扉を製造するにあたっ
て、同一の押さえ治具を共用することができ、ひいては
コストダウン及び生産性の向上を図ることができるとい
う優れた効果が得られる。
状とした押さえ治具によって外殻体の裏側の発泡圧を受
けることができるので、ガスケットを取り付ける段差部
分の形状を異にする各種の断熱扉を製造するにあたっ
て、同一の押さえ治具を共用することができ、ひいては
コストダウン及び生産性の向上を図ることができるとい
う優れた効果が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を冷蔵庫の断熱扉に適用した一
実施例について、図1ないし図3を参照して説明する。
まず、図2は、本実施例に係る断熱扉11を、表面(前
面)側を下向きにして示すものであり、この断熱扉11
は、全体として薄形矩形箱状をなす外殻体12内の空間
部に、後述する現場発泡方式にて発泡断熱材としてのウ
レタンフォーム13を充填して構成されている。
実施例について、図1ないし図3を参照して説明する。
まず、図2は、本実施例に係る断熱扉11を、表面(前
面)側を下向きにして示すものであり、この断熱扉11
は、全体として薄形矩形箱状をなす外殻体12内の空間
部に、後述する現場発泡方式にて発泡断熱材としてのウ
レタンフォーム13を充填して構成されている。
【0011】前記外殻体12は、図1にも示すように、
断熱扉11の前面及び側面を構成する例えば鋼板製のド
アパネル14、このドアパネル14の裏面側に取付けら
れる例えばプラスチック製のガスケットホルダ15及び
裏面板16から構成されている。前記ドアパネル14
は、裏面側(図で上面側)が開放した薄形矩形箱状をな
し、前記ガスケットホルダ15は、ドアパネル14の裏
面側内周縁部に嵌込まれるようにして枠状に取付けられ
ている。このガスケットホルダ15は、詳細には図3に
示すように、外縁部に位置しドアパネル14の縁部に引
掛けられる引掛片部15a、その内側に位置しガスケッ
ト17が嵌合固定される取付凹部15b、さらにその内
側に位置し斜め上方に延びる斜面部15c、最内周部に
位置し前記裏面板16が差込み固定される挟持部15d
を一体に有して構成されている。前記取付凹部15b
は、図で上方に開放するU溝状に形成され、その両内壁
部にはガスケット抜止め用の突起部15eが一体に形成
されている。さらに、取付凹部15bの外面には内側に
延びる発泡支え片15fが一体に形成され、また、前記
挟持部15dの下側の片部には歪み防止片15gが一体
に形成されている。
断熱扉11の前面及び側面を構成する例えば鋼板製のド
アパネル14、このドアパネル14の裏面側に取付けら
れる例えばプラスチック製のガスケットホルダ15及び
裏面板16から構成されている。前記ドアパネル14
は、裏面側(図で上面側)が開放した薄形矩形箱状をな
し、前記ガスケットホルダ15は、ドアパネル14の裏
面側内周縁部に嵌込まれるようにして枠状に取付けられ
ている。このガスケットホルダ15は、詳細には図3に
示すように、外縁部に位置しドアパネル14の縁部に引
掛けられる引掛片部15a、その内側に位置しガスケッ
ト17が嵌合固定される取付凹部15b、さらにその内
側に位置し斜め上方に延びる斜面部15c、最内周部に
位置し前記裏面板16が差込み固定される挟持部15d
を一体に有して構成されている。前記取付凹部15b
は、図で上方に開放するU溝状に形成され、その両内壁
部にはガスケット抜止め用の突起部15eが一体に形成
されている。さらに、取付凹部15bの外面には内側に
延びる発泡支え片15fが一体に形成され、また、前記
挟持部15dの下側の片部には歪み防止片15gが一体
に形成されている。
【0012】また、前記裏面板16は、矩形薄板状をな
し、図1及び図2に示すように、前記ガスケットホルダ
15の挟持部15dに差込み固定されている。これにて
裏面板16がガスケットホルダ15の内側開口部を塞
ぎ、また外殻体12は全体として周縁部が薄型となって
いる。さて、以上のように構成された外殻体12に対し
て、現場発泡方式にてウレタンフォーム13が充填され
るのであるが、このとき、前記ガスケットホルダ15に
例えばゴム製のガスケット17が予め取付けられるよう
になっている。このガスケット17は、図1及び図2に
示すように、図で下端部に嵌合凸部17aを有し、その
上部に中空状の弾性変形部17bを有し、上端部にマグ
ネット18が収容されるマグネット収容部17cを有し
て構成されている。このガスケット17は、前記嵌合凸
部17aが、前記取付凹部15bに嵌込み固定されて取
付けられるようになっている。
し、図1及び図2に示すように、前記ガスケットホルダ
15の挟持部15dに差込み固定されている。これにて
裏面板16がガスケットホルダ15の内側開口部を塞
ぎ、また外殻体12は全体として周縁部が薄型となって
いる。さて、以上のように構成された外殻体12に対し
て、現場発泡方式にてウレタンフォーム13が充填され
るのであるが、このとき、前記ガスケットホルダ15に
例えばゴム製のガスケット17が予め取付けられるよう
になっている。このガスケット17は、図1及び図2に
示すように、図で下端部に嵌合凸部17aを有し、その
上部に中空状の弾性変形部17bを有し、上端部にマグ
ネット18が収容されるマグネット収容部17cを有し
て構成されている。このガスケット17は、前記嵌合凸
部17aが、前記取付凹部15bに嵌込み固定されて取
付けられるようになっている。
【0013】そして、このガスケット17は、裏面(図
で上面)側から押圧力を受けると、前記中空状の弾性変
形部17bが潰れるようにして弾性的に圧縮変形される
のであるが、図1に示すように、ガスケット17が図で
上方から弾性的に圧縮変形された状態で、ガスケット1
7の上面と前記裏面板16とがほぼ面一になるように、
ガスケット17あるいは外殻体12の寸法設定がなされ
ている。次に、上記外殻体12内にウレタンフォーム1
3を充填する手順について述べる。現場発泡方式にてウ
レタンフォーム13を充填するにあたっては、図1に示
すように、外殻体12は、共に発泡圧を受けるための受
け治具19及び押さえ治具20よりなる発泡治具内に収
容される。このうち受け治具19は、前記ドアパネル1
4の外面形状に倣った凹形状を備え、前記ドアパネル1
4がすっぽりと収納された状態とされる。また、押さえ
治具20は、外殻体12の裏面(図1において上面)に
宛がわれるものであるが、その押圧面は平板状に構成さ
れている。
で上面)側から押圧力を受けると、前記中空状の弾性変
形部17bが潰れるようにして弾性的に圧縮変形される
のであるが、図1に示すように、ガスケット17が図で
上方から弾性的に圧縮変形された状態で、ガスケット1
7の上面と前記裏面板16とがほぼ面一になるように、
ガスケット17あるいは外殻体12の寸法設定がなされ
ている。次に、上記外殻体12内にウレタンフォーム1
3を充填する手順について述べる。現場発泡方式にてウ
レタンフォーム13を充填するにあたっては、図1に示
すように、外殻体12は、共に発泡圧を受けるための受
け治具19及び押さえ治具20よりなる発泡治具内に収
容される。このうち受け治具19は、前記ドアパネル1
4の外面形状に倣った凹形状を備え、前記ドアパネル1
4がすっぽりと収納された状態とされる。また、押さえ
治具20は、外殻体12の裏面(図1において上面)に
宛がわれるものであるが、その押圧面は平板状に構成さ
れている。
【0014】上述のように、外殻体12は、ガスケット
ホルダ15に予めガスケット17を取付けた状態で発泡
治具内に収容される。このとき、押さえ治具20の押圧
面が平板状とされていることにより、図1に示すよう
に、ガスケット17が上方から弾性的に圧縮変形され、
その上面が前記裏面板16とほぼ面一となるように押さ
えられるようになる。この状態で、裏面板16の図示し
ない注入口から外殻体12内に所要量のウレタン原液が
注入され、その原液が発泡することにより、内部にウレ
タンフォーム13が充填されるのである。ウレタンフォ
ーム13の硬化後、押さえ治具20を開き、外殻体12
(断熱扉11)が受け治具19内から取出される。
ホルダ15に予めガスケット17を取付けた状態で発泡
治具内に収容される。このとき、押さえ治具20の押圧
面が平板状とされていることにより、図1に示すよう
に、ガスケット17が上方から弾性的に圧縮変形され、
その上面が前記裏面板16とほぼ面一となるように押さ
えられるようになる。この状態で、裏面板16の図示し
ない注入口から外殻体12内に所要量のウレタン原液が
注入され、その原液が発泡することにより、内部にウレ
タンフォーム13が充填されるのである。ウレタンフォ
ーム13の硬化後、押さえ治具20を開き、外殻体12
(断熱扉11)が受け治具19内から取出される。
【0015】ウレタンが発泡する際には、外殻体12に
内部から相当の発泡圧が作用するようになるが、ドアパ
ネル14に作用する発泡圧は受け治具19により受けら
れ、裏面板16に作用する発泡圧は押さえ治具20によ
り受けられる。そして、ガスケットホルダ15部分に作
用する発泡圧は、弾性的に圧縮変形されたガスケット1
7を介して、押さえ治具20により受けられるようにな
り、以て、ガスケットホルダ15の外れや変形なく、ウ
レタンの発泡を行うことができるのである。このように
本実施例によれば、ガスケット17が裏面側から弾性的
に圧縮変形された状態で、そのガスケット17の裏面が
裏面板16とほぼ面一となるように寸法設定されている
ので、ガスケットホルダ15と裏面板16との間に所定
の段差形状があっても、押圧面を平板状とした発泡治具
(押さえ治具20)により、ガスケットホルダ15部分
に作用する発泡圧をガスケット17を介して受けること
ができる。
内部から相当の発泡圧が作用するようになるが、ドアパ
ネル14に作用する発泡圧は受け治具19により受けら
れ、裏面板16に作用する発泡圧は押さえ治具20によ
り受けられる。そして、ガスケットホルダ15部分に作
用する発泡圧は、弾性的に圧縮変形されたガスケット1
7を介して、押さえ治具20により受けられるようにな
り、以て、ガスケットホルダ15の外れや変形なく、ウ
レタンの発泡を行うことができるのである。このように
本実施例によれば、ガスケット17が裏面側から弾性的
に圧縮変形された状態で、そのガスケット17の裏面が
裏面板16とほぼ面一となるように寸法設定されている
ので、ガスケットホルダ15と裏面板16との間に所定
の段差形状があっても、押圧面を平板状とした発泡治具
(押さえ治具20)により、ガスケットホルダ15部分
に作用する発泡圧をガスケット17を介して受けること
ができる。
【0016】従って、製品種類毎に裏面板4とガスケッ
トホルダ3とのなす段部の形状に倣った形状の別々の押
さえ治具が必要となっていた従来のものと異なり、押圧
面を平板状とした同一の押さえ治具20で済ませること
ができるので、各種類の断熱扉11に対して押さえ治具
20を共用することができる。この結果、押さえ治具2
0を製品種類毎に新規に製作したり交換したりする必要
がなくなり、コストダウン及び生産性の向上を図ること
ができるものである。図4は、本発明の他の実施例を示
すものであり、上記実施例と異なる点は、ガスケットホ
ルダ15の内面部分に、発泡時のウレタンの漏れ止め用
のシール材31を設けたところにある。
トホルダ3とのなす段部の形状に倣った形状の別々の押
さえ治具が必要となっていた従来のものと異なり、押圧
面を平板状とした同一の押さえ治具20で済ませること
ができるので、各種類の断熱扉11に対して押さえ治具
20を共用することができる。この結果、押さえ治具2
0を製品種類毎に新規に製作したり交換したりする必要
がなくなり、コストダウン及び生産性の向上を図ること
ができるものである。図4は、本発明の他の実施例を示
すものであり、上記実施例と異なる点は、ガスケットホ
ルダ15の内面部分に、発泡時のウレタンの漏れ止め用
のシール材31を設けたところにある。
【0017】この場合、従来では発泡時のウレタンの漏
れ止めのためのシールを、広い範囲に念入りに行う必要
があったが、本実施例では、予めガスケットホルダ15
にガスケット17を取付けておくようにしているので、
ガスケットホルダ15の取付凹部15b内にウレタンが
漏れて固化し、ガスケット17の取付けに支障を来すと
いった虞がなくなるのである。従って、従来に比べてシ
ール材31を狭い範囲に設ければ済み、その作業が簡単
になるといった効果も得られるのである。尚、本発明は
上記した各実施例に限定されるものではなく、例えば冷
蔵庫に限らずストッカーや温蔵庫等にも適用することが
できるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実
施し得るものである。
れ止めのためのシールを、広い範囲に念入りに行う必要
があったが、本実施例では、予めガスケットホルダ15
にガスケット17を取付けておくようにしているので、
ガスケットホルダ15の取付凹部15b内にウレタンが
漏れて固化し、ガスケット17の取付けに支障を来すと
いった虞がなくなるのである。従って、従来に比べてシ
ール材31を狭い範囲に設ければ済み、その作業が簡単
になるといった効果も得られるのである。尚、本発明は
上記した各実施例に限定されるものではなく、例えば冷
蔵庫に限らずストッカーや温蔵庫等にも適用することが
できるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実
施し得るものである。
【図1】 本発明の一実施例を示すもので、外殻体を発
泡治具内に収容した状態を示す縦断面図
泡治具内に収容した状態を示す縦断面図
【図2】 扉の表面を下向きとして示す断熱扉の縦断面
図
図
【図3】 ガスケットホルダの拡大縦断面図
【図4】 本発明の他の実施例を示す図1相当図
【図5】 従来例を示す図1相当図
11…断熱扉 12…外殻体 13…ウレタンフォーム
(発泡断熱材) 14…ドアパネル 15…ガスケット
ホルダ 16…裏面板 17…ガスケット 19…受け
治具 20…押さえ治具 31…シール材
(発泡断熱材) 14…ドアパネル 15…ガスケット
ホルダ 16…裏面板 17…ガスケット 19…受け
治具 20…押さえ治具 31…シール材
Claims (2)
- 【請求項1】 扉の外殻を構成する外殻体内に発泡断熱
材が充填されるとともに、前記外殻体の周縁部が薄型に
形成されてその裏面側にガスケットが取り付けられた断
熱扉であって、前記外殻体は受け治具に収納され、その
外殻体の裏面側が押さえ治具にて押さえられた状態で内
部に発泡断熱材が充填されるものにおいて、 前記ガスケットは、前記発泡断熱材の発泡圧に抗する弾
発力を得る程度まで裏面側から圧縮された状態で、その
ガスケットの先端が前記外殻体の裏面とほぼ面一となる
ように寸法設定されていることを特徴とする断熱扉。 - 【請求項2】 裏面側の周縁部にガスケットが設けられ
た断熱扉を製造するにあたって、その外殻を構成する外
殻体を受け治具に収納するとともに外殻体の裏面側を押
さえ治具にて押さえた状態で内部に発泡断熱材を充填さ
せる断熱扉の製造方法において、 前記外殻体に予め前記ガスケットを取付けた状態でこれ
を前記受け治具に収納するとともに、前記押さえ治具の
押圧面を平板状に構成し、その押さえ治具により前記ガ
スケットを前記発泡断熱材の発泡圧に抗する程度の弾発
力を蓄勢しつつ、前記外殻体の裏面とほぼ面一となるよ
うに圧縮変形し、かかる状態で前記外殻体内に発泡断熱
材を充填させることを特徴とする断熱扉の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125382A JP2724798B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 断熱扉及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5125382A JP2724798B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 断熱扉及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06313669A JPH06313669A (ja) | 1994-11-08 |
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JP5125382A Expired - Fee Related JP2724798B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 断熱扉及びその製造方法 |
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JP5239713B2 (ja) * | 2008-10-03 | 2013-07-17 | パナソニック株式会社 | 冷蔵庫 |
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-
1993
- 1993-04-28 JP JP5125382A patent/JP2724798B2/ja not_active Expired - Fee Related
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