JP2709930B2 - 車載用電子装置の故障表示方法 - Google Patents
車載用電子装置の故障表示方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は車載用電子装置の故障表示方法に関するもの
である。 従来の技術 自動車の液圧式ブレーキ装置において、ブレーキペダ
ルを踏み込みマスタシリンダから各車輪のブレーキ装置
に液圧が供給された制動時、車体速度に対する車輪速度
の低下率や低下量を検出してブレーキ装置に供給された
制動液圧の減圧および加圧を、各種ソレノイドバルブお
よび電動モータ等のアクチュエータの作動にて交互に制
御して車輪のロックを防止しつつ効果的な制動を行わせ
るようにしたアンチスキッド装置が従来より種々開発さ
れ、例えば特開昭60−128053号公報等にて公開されてい
る。 上記のようなアンチスキッド装置においては、例えば
車輪速度を検出し車輪速度信号をコントロールユニット
に入力させる車輪速度センサや、上記コントロールユニ
ットに接続されている各種回路等にショート或は断線等
の異常が生じたとき、それを検知し得る自己診断機能を
上記コントロールユニットに持たせ、異常が発生したと
自己判断したときフェールセーフリレーおよびモータリ
レーをオフとしてアンチスキッド制御を停止させ、アン
チスキッド装置を持たない一般の制動システム即ちマス
タシリンダから制動液圧が車輪のブレーキ装置に直接供
給されるシステムになるようにするフェールセーフ装置
を装備しておく必要がある。 発明が解決しようとする問題点 従来のアンチスキッド装置に装備されているフェール
セーフ装置の故障表示方法としては装置内に故障が発生
したことを1個の表示ランプ等の表示手段により表示す
る一括表示方法または装置内のどこが故障しているかを
複数の表示ランプ等の表示手段を用いて表示する個別表
示方法或はそれらの双方が用いられているのが普通であ
る。 上記のような1個の表示ランプを用いた一括表示方法
においては、表示が簡単であるという利点を有している
もののどこが故障しているかを表示できないという欠点
を有しており、又複数の表示ランプを持った個別表示方
法においては表示部となる表示ランプが表示すべき故障
の数だけ必要となり広い表示部が必要となると共に回路
が複雑になるという欠点を有していた。 本発明は自己診断機能を有する車載用電子装置に設け
られ異常が発生したことを表示する1個の表示ランプを
用いて異常内容の詳細を個別に表示し得ると共に、該表
示ランプによる表示を確実なものとした故障表示方法を
提供することを目的とするものである。 問題点を解決するための手段 本発明は、構成部品や接続回路等の断線やショート等
の異常を常時チェックし該異常を1個の警告灯の点灯に
より表示する自己診断機能を有する例えばアンチスキッ
ド装置のような車載用電子装置において、上記警告灯の
点灯回路を、異常検出時点灯信号を発する第1の回路
と、上記自己診断機能が異常を検出した個所を表す点灯
と消灯の組合せからなる符号化された点滅信号を発する
第2の回路との二重系にすると共に、上記自己診断機能
が異常を検出し上記第1の回路がオンとなって警告灯が
点灯したとき、異常内容の表示を要求する指令信号を発
する操作スイッチの該指令信号により、上記警告灯の第
1の回路をオフとし、第2の回路にて上記自己診断機能
が異常を検出した個所を、上記警告灯の点灯と消灯の組
合せからなる符号化された点滅作動により個別に表示す
るようにしたことを特徴とするものである。 作用 上記により、例えばアンチスキッド装置及びその制御
回路等の車載の電子装置に異常が発生したとき、第1の
回路がオンとなって警告灯が点灯し、異常発生を運転者
に告知し、その後例えば修理に当たり修理作業者が操作
スイッチを操作し指令信号を発すると、上記第1の回路
がオフとなって第2の回路に切換わり、警告灯が符号化
された点滅作動を行ない、修理作業者に異常発生個所を
知らせる、というように、1個の警告灯にて異常の一括
表示と異常内容の個別表示との双方を行なうことができ
る。又、警告灯の点滅回路を異常の一括表示用の第1の
回路と異常内容の個別表示用の第2の回路との二重系と
したことにより、異常発生時例えば第1の回路に断線等
の故障が起きたときは運転者が操作スイッチを操作する
ことにより第2の回路が働いて運転者に異常発生を告知
でき、仮に第2の回路が故障しているときは異常個所の
個別表示はできないが第1の回路による異常の一括表示
は行なわれる、というように、一方の回路が故障しても
他方の回路が働くので、異常表示の信頼性を高めること
ができる。 実施例 本発明の一実施例を附図を参照して説明する。 第1図において、1は自動車の装備されたアンチスキ
ッド装置の制御回路であり、該制御回路1は、ブレーキ
ペダル2を踏み込みマスタシリンダ3が作動して該マス
タシリンダ3より各車輪4のブレーキ装置5(1輪のみ
を表示し他は省略した)に液圧が供給され車体速度に対
し車輪速度を低下させた制動時、車輪速度センサ6から
得られる車輪速度の低下率がある値になったとき制動液
圧配管系に設けたハイドロリックユニット7の加圧バル
ブを閉作動させてブレーキ装置5内液圧を保持させる保
持信号を発進して制動力保持状態とし、それにも拘らず
車輪速度が低下してある値になったときハイドロリック
ユニット7の減圧バルブを作動させてブレーキ装置5内
液圧を減圧させる減圧信号を発して制動力軽減状態と
し、それに伴い車輪速度が減少の度合を減じて最小値に
達したとき上記減圧信号を中止して制動力保持状態と
し、その後車輪速度が路面反力にて増加して車体速度に
近いところまで回復したときハイドロリックユニット7
の加圧バルブを開作動させてブレーキ装置5内液圧を階
段的に増加させる加圧信号を発して再び制動力を発生さ
せ、このようにブレーキ装置5内液圧の加圧と減圧を繰
り返す制御パターンにて的確な車体減速度を得るよう制
動液圧制御指令を発するものであり、以上のようなアン
チスキッド制御は従来公知のものと同じであるので上記
以上の詳しい説明は省略する。 上記のようなアンチスキッド制御を行う制御回路1
は、アンチスキッド装置の各種機器や接続回路等の断線
やショート等の異常をチェックする自己診断機能を持っ
ており(該自己診断機能も従来より公知であるので具体
的説明は省略する)、断線やショート等の異常が発生し
たときオン作動して出力端子1aの電位が接地電位から電
源電位に切換わるリレー駆動回路Aと該リレー駆動回路
Aとは逆に出力端子1bの電位が電源電位から接地電位に
切換わる警告灯駆動回路Bとが設けられており、上記リ
レー駆動回路Aの出力端子1aはリレー8のリレーコイル
8aを介して電源9に接続され、該リレー8の常開接点NO
および共通接点cはそれぞれ電源9およびハイドロリッ
クユニット7に接続されているので、断線やショート等
の異常が発生し出力端子1aの電位が電源電位に切換わる
と、上記リレーコイル8aへの通電がオフとなるため電源
9からハイドロリックユニット7に至る回路はオフとな
り、これによりアンチスキッド制御は停止しマスタシリ
ンダ3から直接各車輪4のブレーキ装置5に制動液圧が
供給される状態(以下通常ブレーキ状態と称す)とし、
又上記警告灯駆動回路Bの出力端子1bは警告灯10を介し
て電源9に接続されているので、断線やショート等の異
常が発生し出力端子1bの電位が接地電位に切換わると電
源9から警告灯10を介して接地に至る回路が閉成されて
上記警告灯10が点灯しアンチスキッド制御が停止して通
常ブレーキ状態となっていることを乗員に知らせるよう
になっているが、アンチスキッド装置のどこに異常が発
生したのかについての表示ができないだけでなく断線や
ショート等の異常が発生したとき電源電位から接地電位
に切換わる出力端子1bから警告灯10を介して電源9に至
る回路は一重系にすぎないので該回路に断線等の故障が
発生すると、自己診断機能によりアンチスキッド制御が
停止して通常ブレーキ状態に移行しているにも拘らずそ
の事実を乗員に知らせることができないと言う問題を有
している。 そこで本発明では、第1図に示すように、リレー8の
常閉接点NCを接地する接地回路11と、リレー8の共通接
点Cを電流逆流防止素子12を介して警告灯駆動回路Bの
出力端子1bに接続する接続回路13とを設けて、電源9か
ら警告灯10,接続回路13,接地回路11を通って接地に至る
警告灯点灯回路を構成してこれを第1の回路とし、前記
警告灯駆動回路Bによって警告灯10の点灯を制御する回
路を第2の回路とすることにより、警告灯の点灯回路を
上記第1の回路と第2の回路との二重系とし、自己診断
により異常を検出したときリレー駆動回路Aの出力端子
1aの電位が接地電位から電源電位に切換わることにより
リレー8は常閉接点NC側に切換わって上記第1の回路が
閉成し、警告灯10が点灯して運転者に異常発生を告知す
るようにしている。 そして、制御回路1にチェック端子条件入力回路
(E)14およびチェック端子15を設け、上記第1の回路
による警告灯10の点灯状態において、該チェック端子15
にチェック指令条件を入力する(例えば電源電圧である
12ボルトを付加する)ことにより、リレー駆動回路Aの
出力端子1aの電位を電源電位から接地電位とすることに
よりリレー8が常開接点NO側に切換わって上記第1の回
路をオフとすると共に、警告灯駆動回路Bの出力端子1b
の電位を接地電位と電源電位との間で切換作動させるこ
とにより、第2の回路がオン,オフを繰り返して警告灯
10が点滅し、制御回路1が自己診断にて異常と判断した
個所を、第3図に示すように、警告灯10の短時間t2(例
えば0.5秒間)点灯と長時間t4(例えば1秒間)点灯の
組合せからなる符号化された点滅作動により個別に表示
するようにしたものである。 上記においてチェック端子15にチェック指令条件を入
力後警告灯10が符号化した点滅作動を開始するまでの時
間t1はゼロから数秒間の任意時間としてもよく、又各点
灯間の消灯時間間隔t3は短期間点灯時間t2と同じにする
と断線しやすいことが実験により確かめられている。 尚警告灯10の短期間t2点灯と長期間t4点灯との組合せ
からなる符号化した点滅作動を異常内容表示パターンと
して用いた場合には例えば第3図に示すように3個の点
灯表示を使うとすると8通り(23通り)の表示ができる
ことは言うまでもなく、又上記符号化した点滅作動を休
止時間t5(例えば3秒間)をおいて繰り返すようにすれ
ば運転者の見落しや誤認を防ぐことができる。 第2図は上記の経過を示すフローチャートで、運転者
が異常内容を確認した後チェック端子15へ入力等の条件
により異常内容メモリを消去すれば全手順は完了し最初
の状態に戻る。 上記実施例においてはリレー8を、ハイドロリックユ
ニット7への電源回路を遮断するリレーの接点回路と共
用化した例を述べたが、該リレーの接点回路を2回路接
点方式のものとし、一方の回路でハイドロリックユニッ
ト7への電源回路を遮断し、他方の回路で警告灯点灯回
路を構成すれば電流逆流防止素子12を省略し得る。 尚上記実施例では車載用電子装置としてアンチスキッ
ド装置に適用した例を述べたが減衰力可変型液圧緩衝器
用制御装置等任意の車載用電子装置に適用し得ることは
勿論である。 発明の効果 上記のように本発明によれば、断線やショート等の異
常を1個の警告灯の点灯により表示する自己診断機能を
有する例えばアンチスキッド装置のような車載用電子装
置において、上記警告灯の点灯回路を、異常検出時点灯
信号を発する第1の回路と、上記自己診断機能が異常を
検出した個所を表す点灯と消灯の組合せからなる符号化
された点滅信号を発する第2の回路との二重系にすると
共に、上記自己診断機能が異常を検出し上記第1の回路
がオンとなって警告灯が点灯したとき、異常内容の表示
を要求する指令信号を発する操作スイッチの該指令信号
により、上記警告灯の第1の回路をオフとし、第2の回
路にて上記自己診断機能が異常を検出した個所を、上記
警告灯の点灯と消灯の組合せからなる符号化された点滅
作動により個別に表示するようにしたことにより、異常
が発生したとき第1の回路がオンとなって警告灯が点灯
して異常発生を運転者に告知し、その後例えば修理に当
たり修理作業者が操作スイッチを操作し指令信号を発す
ると、上記第1の回路がオフとなって第2の回路に切換
わり、警告灯が符号化された点滅作動を行ない、修理作
業者に異常発生個所を知らせる、というように、1個の
警告灯にて異常の一括表示と異常内容の個別表示との双
方を行なうことができる。又、警告灯の点灯回路を異常
の一括表示用の第1の回路と異常内容の個別表示用の第
2の回路との二重系としたことにより、一方の回路が故
障しても他方の回路が働くので、異常表示の信頼性を高
めることができるので、実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
である。 従来の技術 自動車の液圧式ブレーキ装置において、ブレーキペダ
ルを踏み込みマスタシリンダから各車輪のブレーキ装置
に液圧が供給された制動時、車体速度に対する車輪速度
の低下率や低下量を検出してブレーキ装置に供給された
制動液圧の減圧および加圧を、各種ソレノイドバルブお
よび電動モータ等のアクチュエータの作動にて交互に制
御して車輪のロックを防止しつつ効果的な制動を行わせ
るようにしたアンチスキッド装置が従来より種々開発さ
れ、例えば特開昭60−128053号公報等にて公開されてい
る。 上記のようなアンチスキッド装置においては、例えば
車輪速度を検出し車輪速度信号をコントロールユニット
に入力させる車輪速度センサや、上記コントロールユニ
ットに接続されている各種回路等にショート或は断線等
の異常が生じたとき、それを検知し得る自己診断機能を
上記コントロールユニットに持たせ、異常が発生したと
自己判断したときフェールセーフリレーおよびモータリ
レーをオフとしてアンチスキッド制御を停止させ、アン
チスキッド装置を持たない一般の制動システム即ちマス
タシリンダから制動液圧が車輪のブレーキ装置に直接供
給されるシステムになるようにするフェールセーフ装置
を装備しておく必要がある。 発明が解決しようとする問題点 従来のアンチスキッド装置に装備されているフェール
セーフ装置の故障表示方法としては装置内に故障が発生
したことを1個の表示ランプ等の表示手段により表示す
る一括表示方法または装置内のどこが故障しているかを
複数の表示ランプ等の表示手段を用いて表示する個別表
示方法或はそれらの双方が用いられているのが普通であ
る。 上記のような1個の表示ランプを用いた一括表示方法
においては、表示が簡単であるという利点を有している
もののどこが故障しているかを表示できないという欠点
を有しており、又複数の表示ランプを持った個別表示方
法においては表示部となる表示ランプが表示すべき故障
の数だけ必要となり広い表示部が必要となると共に回路
が複雑になるという欠点を有していた。 本発明は自己診断機能を有する車載用電子装置に設け
られ異常が発生したことを表示する1個の表示ランプを
用いて異常内容の詳細を個別に表示し得ると共に、該表
示ランプによる表示を確実なものとした故障表示方法を
提供することを目的とするものである。 問題点を解決するための手段 本発明は、構成部品や接続回路等の断線やショート等
の異常を常時チェックし該異常を1個の警告灯の点灯に
より表示する自己診断機能を有する例えばアンチスキッ
ド装置のような車載用電子装置において、上記警告灯の
点灯回路を、異常検出時点灯信号を発する第1の回路
と、上記自己診断機能が異常を検出した個所を表す点灯
と消灯の組合せからなる符号化された点滅信号を発する
第2の回路との二重系にすると共に、上記自己診断機能
が異常を検出し上記第1の回路がオンとなって警告灯が
点灯したとき、異常内容の表示を要求する指令信号を発
する操作スイッチの該指令信号により、上記警告灯の第
1の回路をオフとし、第2の回路にて上記自己診断機能
が異常を検出した個所を、上記警告灯の点灯と消灯の組
合せからなる符号化された点滅作動により個別に表示す
るようにしたことを特徴とするものである。 作用 上記により、例えばアンチスキッド装置及びその制御
回路等の車載の電子装置に異常が発生したとき、第1の
回路がオンとなって警告灯が点灯し、異常発生を運転者
に告知し、その後例えば修理に当たり修理作業者が操作
スイッチを操作し指令信号を発すると、上記第1の回路
がオフとなって第2の回路に切換わり、警告灯が符号化
された点滅作動を行ない、修理作業者に異常発生個所を
知らせる、というように、1個の警告灯にて異常の一括
表示と異常内容の個別表示との双方を行なうことができ
る。又、警告灯の点滅回路を異常の一括表示用の第1の
回路と異常内容の個別表示用の第2の回路との二重系と
したことにより、異常発生時例えば第1の回路に断線等
の故障が起きたときは運転者が操作スイッチを操作する
ことにより第2の回路が働いて運転者に異常発生を告知
でき、仮に第2の回路が故障しているときは異常個所の
個別表示はできないが第1の回路による異常の一括表示
は行なわれる、というように、一方の回路が故障しても
他方の回路が働くので、異常表示の信頼性を高めること
ができる。 実施例 本発明の一実施例を附図を参照して説明する。 第1図において、1は自動車の装備されたアンチスキ
ッド装置の制御回路であり、該制御回路1は、ブレーキ
ペダル2を踏み込みマスタシリンダ3が作動して該マス
タシリンダ3より各車輪4のブレーキ装置5(1輪のみ
を表示し他は省略した)に液圧が供給され車体速度に対
し車輪速度を低下させた制動時、車輪速度センサ6から
得られる車輪速度の低下率がある値になったとき制動液
圧配管系に設けたハイドロリックユニット7の加圧バル
ブを閉作動させてブレーキ装置5内液圧を保持させる保
持信号を発進して制動力保持状態とし、それにも拘らず
車輪速度が低下してある値になったときハイドロリック
ユニット7の減圧バルブを作動させてブレーキ装置5内
液圧を減圧させる減圧信号を発して制動力軽減状態と
し、それに伴い車輪速度が減少の度合を減じて最小値に
達したとき上記減圧信号を中止して制動力保持状態と
し、その後車輪速度が路面反力にて増加して車体速度に
近いところまで回復したときハイドロリックユニット7
の加圧バルブを開作動させてブレーキ装置5内液圧を階
段的に増加させる加圧信号を発して再び制動力を発生さ
せ、このようにブレーキ装置5内液圧の加圧と減圧を繰
り返す制御パターンにて的確な車体減速度を得るよう制
動液圧制御指令を発するものであり、以上のようなアン
チスキッド制御は従来公知のものと同じであるので上記
以上の詳しい説明は省略する。 上記のようなアンチスキッド制御を行う制御回路1
は、アンチスキッド装置の各種機器や接続回路等の断線
やショート等の異常をチェックする自己診断機能を持っ
ており(該自己診断機能も従来より公知であるので具体
的説明は省略する)、断線やショート等の異常が発生し
たときオン作動して出力端子1aの電位が接地電位から電
源電位に切換わるリレー駆動回路Aと該リレー駆動回路
Aとは逆に出力端子1bの電位が電源電位から接地電位に
切換わる警告灯駆動回路Bとが設けられており、上記リ
レー駆動回路Aの出力端子1aはリレー8のリレーコイル
8aを介して電源9に接続され、該リレー8の常開接点NO
および共通接点cはそれぞれ電源9およびハイドロリッ
クユニット7に接続されているので、断線やショート等
の異常が発生し出力端子1aの電位が電源電位に切換わる
と、上記リレーコイル8aへの通電がオフとなるため電源
9からハイドロリックユニット7に至る回路はオフとな
り、これによりアンチスキッド制御は停止しマスタシリ
ンダ3から直接各車輪4のブレーキ装置5に制動液圧が
供給される状態(以下通常ブレーキ状態と称す)とし、
又上記警告灯駆動回路Bの出力端子1bは警告灯10を介し
て電源9に接続されているので、断線やショート等の異
常が発生し出力端子1bの電位が接地電位に切換わると電
源9から警告灯10を介して接地に至る回路が閉成されて
上記警告灯10が点灯しアンチスキッド制御が停止して通
常ブレーキ状態となっていることを乗員に知らせるよう
になっているが、アンチスキッド装置のどこに異常が発
生したのかについての表示ができないだけでなく断線や
ショート等の異常が発生したとき電源電位から接地電位
に切換わる出力端子1bから警告灯10を介して電源9に至
る回路は一重系にすぎないので該回路に断線等の故障が
発生すると、自己診断機能によりアンチスキッド制御が
停止して通常ブレーキ状態に移行しているにも拘らずそ
の事実を乗員に知らせることができないと言う問題を有
している。 そこで本発明では、第1図に示すように、リレー8の
常閉接点NCを接地する接地回路11と、リレー8の共通接
点Cを電流逆流防止素子12を介して警告灯駆動回路Bの
出力端子1bに接続する接続回路13とを設けて、電源9か
ら警告灯10,接続回路13,接地回路11を通って接地に至る
警告灯点灯回路を構成してこれを第1の回路とし、前記
警告灯駆動回路Bによって警告灯10の点灯を制御する回
路を第2の回路とすることにより、警告灯の点灯回路を
上記第1の回路と第2の回路との二重系とし、自己診断
により異常を検出したときリレー駆動回路Aの出力端子
1aの電位が接地電位から電源電位に切換わることにより
リレー8は常閉接点NC側に切換わって上記第1の回路が
閉成し、警告灯10が点灯して運転者に異常発生を告知す
るようにしている。 そして、制御回路1にチェック端子条件入力回路
(E)14およびチェック端子15を設け、上記第1の回路
による警告灯10の点灯状態において、該チェック端子15
にチェック指令条件を入力する(例えば電源電圧である
12ボルトを付加する)ことにより、リレー駆動回路Aの
出力端子1aの電位を電源電位から接地電位とすることに
よりリレー8が常開接点NO側に切換わって上記第1の回
路をオフとすると共に、警告灯駆動回路Bの出力端子1b
の電位を接地電位と電源電位との間で切換作動させるこ
とにより、第2の回路がオン,オフを繰り返して警告灯
10が点滅し、制御回路1が自己診断にて異常と判断した
個所を、第3図に示すように、警告灯10の短時間t2(例
えば0.5秒間)点灯と長時間t4(例えば1秒間)点灯の
組合せからなる符号化された点滅作動により個別に表示
するようにしたものである。 上記においてチェック端子15にチェック指令条件を入
力後警告灯10が符号化した点滅作動を開始するまでの時
間t1はゼロから数秒間の任意時間としてもよく、又各点
灯間の消灯時間間隔t3は短期間点灯時間t2と同じにする
と断線しやすいことが実験により確かめられている。 尚警告灯10の短期間t2点灯と長期間t4点灯との組合せ
からなる符号化した点滅作動を異常内容表示パターンと
して用いた場合には例えば第3図に示すように3個の点
灯表示を使うとすると8通り(23通り)の表示ができる
ことは言うまでもなく、又上記符号化した点滅作動を休
止時間t5(例えば3秒間)をおいて繰り返すようにすれ
ば運転者の見落しや誤認を防ぐことができる。 第2図は上記の経過を示すフローチャートで、運転者
が異常内容を確認した後チェック端子15へ入力等の条件
により異常内容メモリを消去すれば全手順は完了し最初
の状態に戻る。 上記実施例においてはリレー8を、ハイドロリックユ
ニット7への電源回路を遮断するリレーの接点回路と共
用化した例を述べたが、該リレーの接点回路を2回路接
点方式のものとし、一方の回路でハイドロリックユニッ
ト7への電源回路を遮断し、他方の回路で警告灯点灯回
路を構成すれば電流逆流防止素子12を省略し得る。 尚上記実施例では車載用電子装置としてアンチスキッ
ド装置に適用した例を述べたが減衰力可変型液圧緩衝器
用制御装置等任意の車載用電子装置に適用し得ることは
勿論である。 発明の効果 上記のように本発明によれば、断線やショート等の異
常を1個の警告灯の点灯により表示する自己診断機能を
有する例えばアンチスキッド装置のような車載用電子装
置において、上記警告灯の点灯回路を、異常検出時点灯
信号を発する第1の回路と、上記自己診断機能が異常を
検出した個所を表す点灯と消灯の組合せからなる符号化
された点滅信号を発する第2の回路との二重系にすると
共に、上記自己診断機能が異常を検出し上記第1の回路
がオンとなって警告灯が点灯したとき、異常内容の表示
を要求する指令信号を発する操作スイッチの該指令信号
により、上記警告灯の第1の回路をオフとし、第2の回
路にて上記自己診断機能が異常を検出した個所を、上記
警告灯の点灯と消灯の組合せからなる符号化された点滅
作動により個別に表示するようにしたことにより、異常
が発生したとき第1の回路がオンとなって警告灯が点灯
して異常発生を運転者に告知し、その後例えば修理に当
たり修理作業者が操作スイッチを操作し指令信号を発す
ると、上記第1の回路がオフとなって第2の回路に切換
わり、警告灯が符号化された点滅作動を行ない、修理作
業者に異常発生個所を知らせる、というように、1個の
警告灯にて異常の一括表示と異常内容の個別表示との双
方を行なうことができる。又、警告灯の点灯回路を異常
の一括表示用の第1の回路と異常内容の個別表示用の第
2の回路との二重系としたことにより、一方の回路が故
障しても他方の回路が働くので、異常表示の信頼性を高
めることができるので、実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路説明図、第2図は
第1図回路の制御態様を示すフローチャート、第3図は
チェック端子入力,リレー駆動回路出力端子電位,警告
灯駆動回路出力端子電位および警告灯点滅状態の関連を
示すタイムチャートである。 1……制御回路、2……ブレーキペダル、3……マスタ
シリンダ、4……車輪、5……ブレーキ装置、6……車
輪速度センサ、7……ハイドロリックユニット、8……
リレー、9……電源、10……警告灯、11……接地回路、
12……電流逆流防止素子、13……接続回路、14……チェ
ック端子入力条件回路、15……チェック端子。
第1図回路の制御態様を示すフローチャート、第3図は
チェック端子入力,リレー駆動回路出力端子電位,警告
灯駆動回路出力端子電位および警告灯点滅状態の関連を
示すタイムチャートである。 1……制御回路、2……ブレーキペダル、3……マスタ
シリンダ、4……車輪、5……ブレーキ装置、6……車
輪速度センサ、7……ハイドロリックユニット、8……
リレー、9……電源、10……警告灯、11……接地回路、
12……電流逆流防止素子、13……接続回路、14……チェ
ック端子入力条件回路、15……チェック端子。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.構成部品や接続回路等の断線やショート等の異常を
常時チェックし該異常を1個の警告灯の点灯により表示
する自己診断機能を有する車載用電子装置において、上
記警告灯の点灯回路を、異常検出時点灯信号を発する第
1の回路と、上記自己診断機能が異常を検出した個所を
表す点灯と消灯の組合せからなる符号化された点滅信号
を発する第2の回路との二重系にすると共に、上記自己
診断機能が異常を検出し上記第1の回路にて警告灯を点
灯させたとき、異常内容の表示を要求する指令信号を発
する操作スイッチの該指令信号により、上記警告灯の第
1の回路をオフとし、第2の回路にて上記自己診断機能
が異常を検出した個所を、上記警告灯の点灯と消灯の組
合せからなる符号化された点滅作動により個別に表示す
るようにしたことを特徴とする車載用電子装置の故障表
示方法。 2.車載用電子装置は、アンチスキッド装置の制御回路
であり、異常検出時アンアンチスキッド装置への電源供
給が断たれることにより上記第1の回路がオンとなって
警告灯を点灯させ、上記操作スイッチの指令信号によ
り、上記第1の回路をオフとすると共に、アンチスキッ
ド装置の制御回路に設けた警告灯駆動回路にて構成され
た上記第2の回路が符号化された点滅信号を発し警告灯
を点滅作動させることを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載の車載用電子装置の故障表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333833A JP2709930B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 車載用電子装置の故障表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333833A JP2709930B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 車載用電子装置の故障表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01178068A JPH01178068A (ja) | 1989-07-14 |
JP2709930B2 true JP2709930B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=18270451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62333833A Expired - Fee Related JP2709930B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 車載用電子装置の故障表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2709930B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100379926B1 (ko) * | 1998-05-30 | 2003-07-07 | 주식회사 만도 | 안티록브레이크시스템의고장코드표시방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5642499B2 (ja) * | 1974-03-12 | 1981-10-05 | ||
JPS57130751U (ja) * | 1981-02-09 | 1982-08-14 |
-
1987
- 1987-12-29 JP JP62333833A patent/JP2709930B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01178068A (ja) | 1989-07-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |