JP2701188B2 - 熱可塑性樹脂を使用した釣竿 - Google Patents
熱可塑性樹脂を使用した釣竿Info
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- JP2701188B2 JP2701188B2 JP4143147A JP14314792A JP2701188B2 JP 2701188 B2 JP2701188 B2 JP 2701188B2 JP 4143147 A JP4143147 A JP 4143147A JP 14314792 A JP14314792 A JP 14314792A JP 2701188 B2 JP2701188 B2 JP 2701188B2
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- Japan
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- fiber
- mold
- resin
- synthetic resin
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可塑性樹脂を使用
した釣竿に関する。
した釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、竿管素材のベ−スに熱可塑性合成
樹脂を用い、竿管成形後に変形仕上げする提案が、例え
ば特開昭52−141377公報でなされている。前記提案の公
報では、竿管素材を作る時、まずビニル樹脂薄板に高
強度繊維を経糸とした織布をラミネ−トして薄板状の積
層体を加熱加圧成形し、積層体を一巻きにする寸法に
裁断し、型に入れて軟化し、継目部分を密着し、溶接で
溶着形成した後冷却して竿管を形成し、再び金型によ
る加熱加工を行って竿管本体の継手部分を仕上げ加工
し、竿管の円周方向の強化を図るための繊維布又はテ
−プ等を巻回し、常温硬化性樹脂を塗布し、金型に入れ
て硬化させて竿管を得ている。
樹脂を用い、竿管成形後に変形仕上げする提案が、例え
ば特開昭52−141377公報でなされている。前記提案の公
報では、竿管素材を作る時、まずビニル樹脂薄板に高
強度繊維を経糸とした織布をラミネ−トして薄板状の積
層体を加熱加圧成形し、積層体を一巻きにする寸法に
裁断し、型に入れて軟化し、継目部分を密着し、溶接で
溶着形成した後冷却して竿管を形成し、再び金型によ
る加熱加工を行って竿管本体の継手部分を仕上げ加工
し、竿管の円周方向の強化を図るための繊維布又はテ
−プ等を巻回し、常温硬化性樹脂を塗布し、金型に入れ
て硬化させて竿管を得ている。
【0003】しかし、前記技術では、薄板状の積層体を
管状に巻回し、継目を軟化密着後絞りや拡大仕上げを行
うため、継目部分が剥離したり、肉厚変化し、強度低下
する欠点がある。又、円周方向の強化を別個の工程で強
化繊維を巻回補強する成形のため、積層界面からの剥離
が発生し易く、強度低下の欠点がある。更に、成形工程
が多数回行われるため、能率が悪く、コストアップにな
ると共に、多数工程の制約から凹凸の大きい断面異形状
を竿管の所望位置に精度良く作ることが出来ない欠点が
ある。
管状に巻回し、継目を軟化密着後絞りや拡大仕上げを行
うため、継目部分が剥離したり、肉厚変化し、強度低下
する欠点がある。又、円周方向の強化を別個の工程で強
化繊維を巻回補強する成形のため、積層界面からの剥離
が発生し易く、強度低下の欠点がある。更に、成形工程
が多数回行われるため、能率が悪く、コストアップにな
ると共に、多数工程の制約から凹凸の大きい断面異形状
を竿管の所望位置に精度良く作ることが出来ない欠点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、積層体の継目部分が剥離したり、肉厚変化し、強
度低下し、円周方向の強化の強化繊維が積層界面からの
剥離が発生し易く、強度低下し、多数工程の制約から凹
凸の大きい断面異形状を精度よく作ることが難しいこと
である。
点は、積層体の継目部分が剥離したり、肉厚変化し、強
度低下し、円周方向の強化の強化繊維が積層界面からの
剥離が発生し易く、強度低下し、多数工程の制約から凹
凸の大きい断面異形状を精度よく作ることが難しいこと
である。
【0005】よって本発明は、円周方向において曲率が
大きく変化する領域や、長手方向において凹部か凸部を
有する竿管を精度よく製造した釣竿の提供を目的とす
る。
大きく変化する領域や、長手方向において凹部か凸部を
有する竿管を精度よく製造した釣竿の提供を目的とす
る。
【0006】
【問題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は請求項1において、樹脂をマトリックスとし、強化繊
維で強化形成された竿管を有する釣竿であって、竿管の
円周方向において曲率が大きく変化する領域や、長手方
向において凹部か凸部を有する領域において、マトリッ
クス樹脂として熱可塑性樹脂を使用し、残りの領域には
マトリックス樹脂として熱硬化性樹脂を使用した竿管を
具備することを特徴とする熱可塑性樹脂を使用した釣竿
を提供する。また請求項2において、樹脂をマトリック
スとし、強化繊維で強化形成された竿管を有する釣竿で
あって、竿管の円周方向において曲率が大きく変化する
領域や、長手方向において凹部か凸部を有する領域にお
いて、マトリックス樹脂とし て熱可塑性樹脂を使用し、
少なくとも竿管の長手方向軸に対して両方向から交差す
るように斜めに配向した強化繊維を有すると共に、円周
方向に指向した強化繊維を有しないか、或いは円周方向
には短繊維以外には強化繊維を配向していないことを特
徴とする熱可塑性樹脂を使用した釣竿を提供する。
は請求項1において、樹脂をマトリックスとし、強化繊
維で強化形成された竿管を有する釣竿であって、竿管の
円周方向において曲率が大きく変化する領域や、長手方
向において凹部か凸部を有する領域において、マトリッ
クス樹脂として熱可塑性樹脂を使用し、残りの領域には
マトリックス樹脂として熱硬化性樹脂を使用した竿管を
具備することを特徴とする熱可塑性樹脂を使用した釣竿
を提供する。また請求項2において、樹脂をマトリック
スとし、強化繊維で強化形成された竿管を有する釣竿で
あって、竿管の円周方向において曲率が大きく変化する
領域や、長手方向において凹部か凸部を有する領域にお
いて、マトリックス樹脂とし て熱可塑性樹脂を使用し、
少なくとも竿管の長手方向軸に対して両方向から交差す
るように斜めに配向した強化繊維を有すると共に、円周
方向に指向した強化繊維を有しないか、或いは円周方向
には短繊維以外には強化繊維を配向していないことを特
徴とする熱可塑性樹脂を使用した釣竿を提供する。
【0007】
【作用】熱可塑性樹脂は一度溶融させた後硬化させて
も、再び加熱して軟化や溶融させることができるが、熱
硬化性樹脂は一度硬化すれば再度軟化や溶融しない性質
がある。従って、曲率変化や凹凸の大きな、変化の大き
な領域を有する竿管を一度に成形することが難しくて
も、1度目の加熱成形では、変化の小さな領域を精度よ
く形成し、変化の大きな領域は不完全な形状とし、2度
目以降の加熱成形において、その変化の大きな不完全領
域を軟化や溶融させ、正確な形状に仕上げたい場合があ
る。この2度目以降の加熱の際に、1度目の加熱成形時
に精度よく仕上がっている領域を再び軟化や溶融させて
は、逆にその精度が低下してしまう。そこで請求項1で
はこうした1度の加熱成形で精度よく形成できる領域に
は熱硬化性樹脂を使用し、他の変化の大きな領域に熱可
塑性樹脂を使用した釣竿とすることにより、結果的に精
度の高い品質のよい釣竿が提供可能となる。特に、握り
部は変化の大きな領域を有する場合が多く、ここに適用
すれば効果的である。竿管断面を変形させる際に、部分
的に膨らませたり縮めたりして円周長さの変化する断面
変形が一般的であり、もし円周方向に、例えば1プライ
以上に亘るような長い強化繊維が配設されておれば、こ
の強化繊維の対抗力によって円周長さの変化する断面変
形が精度よく行われ得ない結果となるが、請求項2で
は、存在しても短繊維であるため、断面変形の際に変形
の邪魔にはならず、また、竿管の潰れ等に対しては、斜
めに配向した強化繊維の存在によって対抗できる。
も、再び加熱して軟化や溶融させることができるが、熱
硬化性樹脂は一度硬化すれば再度軟化や溶融しない性質
がある。従って、曲率変化や凹凸の大きな、変化の大き
な領域を有する竿管を一度に成形することが難しくて
も、1度目の加熱成形では、変化の小さな領域を精度よ
く形成し、変化の大きな領域は不完全な形状とし、2度
目以降の加熱成形において、その変化の大きな不完全領
域を軟化や溶融させ、正確な形状に仕上げたい場合があ
る。この2度目以降の加熱の際に、1度目の加熱成形時
に精度よく仕上がっている領域を再び軟化や溶融させて
は、逆にその精度が低下してしまう。そこで請求項1で
はこうした1度の加熱成形で精度よく形成できる領域に
は熱硬化性樹脂を使用し、他の変化の大きな領域に熱可
塑性樹脂を使用した釣竿とすることにより、結果的に精
度の高い品質のよい釣竿が提供可能となる。特に、握り
部は変化の大きな領域を有する場合が多く、ここに適用
すれば効果的である。竿管断面を変形させる際に、部分
的に膨らませたり縮めたりして円周長さの変化する断面
変形が一般的であり、もし円周方向に、例えば1プライ
以上に亘るような長い強化繊維が配設されておれば、こ
の強化繊維の対抗力によって円周長さの変化する断面変
形が精度よく行われ得ない結果となるが、請求項2で
は、存在しても短繊維であるため、断面変形の際に変形
の邪魔にはならず、また、竿管の潰れ等に対しては、斜
めに配向した強化繊維の存在によって対抗できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
ると、図1から図8は第1実施例で、図1(a)は竿管
素材の要部側面図で(b)は(a)のA−A断面線の背
面図、図2は芯型と繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト
状の平面図、図3は竿管素材成形金型の断面正面図、図
4(a)は加圧前の竿管成形金型の断面正面図で(b)
は加圧後の竿管成形金型の断面正面図、図5は竿管の要
部平面図、図6は図5のB−B断面線の背面図、図7は
竿管の要部斜視図、図8は釣竿の要部平面図である。
ると、図1から図8は第1実施例で、図1(a)は竿管
素材の要部側面図で(b)は(a)のA−A断面線の背
面図、図2は芯型と繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト
状の平面図、図3は竿管素材成形金型の断面正面図、図
4(a)は加圧前の竿管成形金型の断面正面図で(b)
は加圧後の竿管成形金型の断面正面図、図5は竿管の要
部平面図、図6は図5のB−B断面線の背面図、図7は
竿管の要部斜視図、図8は釣竿の要部平面図である。
【0009】本発明の第1実施例では、第1工程で図1
の竿管素材1が図2の芯型10に繊維強化熱可塑性合成樹
脂のシ−ト状2、2′、2″が巻回されて外形が図3の
ように外型11の下型11′と上型11″で挟み込まれて成形
される。次に第2工程では、芯型10に代えて図4のよう
に竿管素材1に芯型3が挿通されて外型4の下型4′と
上型4″で挟み込まれて図5から図8の竿管5が成形さ
れる。
の竿管素材1が図2の芯型10に繊維強化熱可塑性合成樹
脂のシ−ト状2、2′、2″が巻回されて外形が図3の
ように外型11の下型11′と上型11″で挟み込まれて成形
される。次に第2工程では、芯型10に代えて図4のよう
に竿管素材1に芯型3が挿通されて外型4の下型4′と
上型4″で挟み込まれて図5から図8の竿管5が成形さ
れる。
【0010】図1に示す竿管素材1の形状は、竿管部1a
の後部に急テ−パ−部1bによる大径部1cが形成されてい
る。竿管素材1の材質は織布の繊維強化熱可塑性合成樹
脂のシ−ト状2、2″からなる織布層12、13と、引揃え
の繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′からなる引
揃え層14とが熱可塑性合成樹脂で一体的に形成されてい
る。
の後部に急テ−パ−部1bによる大径部1cが形成されてい
る。竿管素材1の材質は織布の繊維強化熱可塑性合成樹
脂のシ−ト状2、2″からなる織布層12、13と、引揃え
の繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′からなる引
揃え層14とが熱可塑性合成樹脂で一体的に形成されてい
る。
【0011】第1工程で竿管素材1が形成される時は、
図2のように芯型10の周囲にシリコンチュ−ブ等で形成
された加圧力調製部材15が設けられてその外周に織布の
繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2、2″と引揃え
の繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′が巻回され
る。その後図3のように外型11の下型11′と上型11″の
間に挟まれて加圧加熱して合成樹脂を溶解一体成形され
る。この下型11′と上型11″には夫々半楕円の凹部が形
成されている。
図2のように芯型10の周囲にシリコンチュ−ブ等で形成
された加圧力調製部材15が設けられてその外周に織布の
繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2、2″と引揃え
の繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′が巻回され
る。その後図3のように外型11の下型11′と上型11″の
間に挟まれて加圧加熱して合成樹脂を溶解一体成形され
る。この下型11′と上型11″には夫々半楕円の凹部が形
成されている。
【0012】第2工程では竿管素材1から芯型10が引き
抜かれ、芯型10に代えて図4のように竿管素材1に加圧
力調製部材15が設けられた芯型3が挿通され、外型4の
下型4′と上型4″で挟み込まれて加圧加熱され、図5
から図8に示す竿管5が成形される。芯型3には頂部3a
を有する楕円とその上部に湾曲円弧部3bが形成されてい
る。下型4′には頂部4aを有する半楕円の凹部4bが形成
されている。上型4″には天井に湾曲円弧部4cを有する
凹部4dが形成され、湾曲円弧部4cに小突起条穴4eが形成
されている。
抜かれ、芯型10に代えて図4のように竿管素材1に加圧
力調製部材15が設けられた芯型3が挿通され、外型4の
下型4′と上型4″で挟み込まれて加圧加熱され、図5
から図8に示す竿管5が成形される。芯型3には頂部3a
を有する楕円とその上部に湾曲円弧部3bが形成されてい
る。下型4′には頂部4aを有する半楕円の凹部4bが形成
されている。上型4″には天井に湾曲円弧部4cを有する
凹部4dが形成され、湾曲円弧部4cに小突起条穴4eが形成
されている。
【0013】この成形によって竿管5に図6のような断
面異形状部αが形成される。即ち、竿管5の大径部5aの
上面には湾曲円弧状部5bが釣竿の軸長方向に所定長さ形
成され、湾曲円弧状部5bに複数の突起条5cが一体に形成
される。この突起条5cの高さは 0.1mmから数mmが好まし
く、釣服を着ていても、腕を当接時スベリを防止する引
っ掛かりを生じる大きさであればよい。更に長時間腕を
当てていても痛くならない高さ形状であればよい。
面異形状部αが形成される。即ち、竿管5の大径部5aの
上面には湾曲円弧状部5bが釣竿の軸長方向に所定長さ形
成され、湾曲円弧状部5bに複数の突起条5cが一体に形成
される。この突起条5cの高さは 0.1mmから数mmが好まし
く、釣服を着ていても、腕を当接時スベリを防止する引
っ掛かりを生じる大きさであればよい。更に長時間腕を
当てていても痛くならない高さ形状であればよい。
【0014】前記織布の繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ
−ト状2、2″は図2のように、高強度繊維(以下で
は、補強繊維又は強化繊維ともいう)と熱可塑性樹脂繊
維を混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この複数本ま
とめた束を更に斜行させて織布シ−トとしている。高強
度繊維には、例えば炭素繊維やガラス繊維やアラミド繊
維やアルミナ繊維やケプラ繊維及びその他の有機繊維、
無機繊維などの高強度繊維が用いられる。熱可塑性樹脂
繊維には、例えばポリエ−テルエ−テルケトン(PEE
K)、ポリエ−テルイミド(PEI)、ポリカ−ボネ−
ト(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、
ポリエ−テルサルファイド(PES)、ポリアミド(P
A)、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリブ
チレンテレフタレ−ト(PBT)、ポリプロプレン(P
P)、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂繊維が用いられる。
−ト状2、2″は図2のように、高強度繊維(以下で
は、補強繊維又は強化繊維ともいう)と熱可塑性樹脂繊
維を混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この複数本ま
とめた束を更に斜行させて織布シ−トとしている。高強
度繊維には、例えば炭素繊維やガラス繊維やアラミド繊
維やアルミナ繊維やケプラ繊維及びその他の有機繊維、
無機繊維などの高強度繊維が用いられる。熱可塑性樹脂
繊維には、例えばポリエ−テルエ−テルケトン(PEE
K)、ポリエ−テルイミド(PEI)、ポリカ−ボネ−
ト(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、
ポリエ−テルサルファイド(PES)、ポリアミド(P
A)、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリブ
チレンテレフタレ−ト(PBT)、ポリプロプレン(P
P)、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂繊維が用いられる。
【0015】前記引揃えの繊維強化熱可塑性合成樹脂の
シ−ト状2′は軸長方向繊維aに前記高強度繊維16と熱
可塑性樹脂繊維17とが、周方向繊維bに前記熱可塑性樹
脂繊維17が用いられる。
シ−ト状2′は軸長方向繊維aに前記高強度繊維16と熱
可塑性樹脂繊維17とが、周方向繊維bに前記熱可塑性樹
脂繊維17が用いられる。
【0016】熱可塑性樹脂繊維17は、繊維径が2〜500
μm のものを用いるが、強化繊維径と同等か、それよ
り小さい繊維径のものを使用することが好ましい。
μm のものを用いるが、強化繊維径と同等か、それよ
り小さい繊維径のものを使用することが好ましい。
【0017】又、熱可塑性樹脂繊維17は、繊維束又は織
布に於ける補強繊維比率がVf50〜70重量%にするのが
好ましい。更に、強化繊維の量は、軸長方向に70%以
上、周方向に30%以下とするのが良いが、成形時変形を
容易にし、製品品質向上のためにはシート状2’の様な
周方向0%がよい。しかし、補強部分は、必要に応じて
周方向の繊維量を増加することもできる。
布に於ける補強繊維比率がVf50〜70重量%にするのが
好ましい。更に、強化繊維の量は、軸長方向に70%以
上、周方向に30%以下とするのが良いが、成形時変形を
容易にし、製品品質向上のためにはシート状2’の様な
周方向0%がよい。しかし、補強部分は、必要に応じて
周方向の繊維量を増加することもできる。
【0018】前記第1工程と第2工程に於て、芯型10と
外型11の下型11′と上型11″及び芯型3と外型4の下型
4′と上型4″の加圧は、圧力(5〜20kg/cm
2 )で加圧すると共に、熱可塑性樹脂繊維17の融点の±
30℃の範囲で加熱し、溶融した熱可塑性合成樹脂を強化
繊維間に行き渡らせ、強化繊維を熱可塑性合成樹脂で一
体形成する。
外型11の下型11′と上型11″及び芯型3と外型4の下型
4′と上型4″の加圧は、圧力(5〜20kg/cm
2 )で加圧すると共に、熱可塑性樹脂繊維17の融点の±
30℃の範囲で加熱し、溶融した熱可塑性合成樹脂を強化
繊維間に行き渡らせ、強化繊維を熱可塑性合成樹脂で一
体形成する。
【0019】更に、前記芯型10、芯型3に加圧力調製部
材15が設けられる時は、加圧力調製部材15にはその内側
から空気圧又は油圧等により圧力を掛け、外型11の下型
11′と上型11″、外型4の下型4′と上型4″は空気圧
又は油圧等により圧力を掛ける。ここで、加圧力は熱可
塑性樹脂繊維によって異なるが、例えば、PEEK、P
PS、PET、PA、PEIの場合には、3〜20kg
/cm 2 である。
材15が設けられる時は、加圧力調製部材15にはその内側
から空気圧又は油圧等により圧力を掛け、外型11の下型
11′と上型11″、外型4の下型4′と上型4″は空気圧
又は油圧等により圧力を掛ける。ここで、加圧力は熱可
塑性樹脂繊維によって異なるが、例えば、PEEK、P
PS、PET、PA、PEIの場合には、3〜20kg
/cm 2 である。
【0020】又、加熱温度は、例えば、PEEKの場合
には、360〜400℃、加熱時間は10〜30分が良い。又、P
A、PET、PC、PPは、成形温度が260 ℃以下の低
い温度で成形でき、樹脂を流動させ易く、薄肉厚の竿管
を安価に成形できる。
には、360〜400℃、加熱時間は10〜30分が良い。又、P
A、PET、PC、PPは、成形温度が260 ℃以下の低
い温度で成形でき、樹脂を流動させ易く、薄肉厚の竿管
を安価に成形できる。
【0021】前記のように竿管素材1から竿管5を形成
する際、芯型10の周囲に織布の繊維強化熱可塑性合成樹
脂のシ−ト状2、2″と引揃えの繊維強化熱可塑性合成
樹脂のシ−ト状2′が巻回されても、湾曲円弧状部5bを
形成することは出来ない。しかし、第1工程で予め外形
が断面略楕円の竿管素材1を加圧加熱して合成樹脂を溶
解一体成形して形成し、第2工程で竿管素材1に対して
湾曲円弧部3bを有する芯型3を挿通して外型4の下型
4′と湾曲円弧部4cと小突起条穴4eを有する上型4″で
挟み込まれて加圧加熱されて合成樹脂を溶解一体成形し
て竿管5が形成されるので、湾曲円弧状部5bが容易に形
成される。更に湾曲円弧状部の上に複数の突起条5cの形
成が容易になる。第2工程で複数の突起条5cが形成され
る時は、加圧加熱によって合成樹脂が溶解されると、前
記織布及び引揃えの高強度繊維が型に合わせて形状変化
して断面異形状部αが形成されるから、強度の強い竿管
5が得られる。
する際、芯型10の周囲に織布の繊維強化熱可塑性合成樹
脂のシ−ト状2、2″と引揃えの繊維強化熱可塑性合成
樹脂のシ−ト状2′が巻回されても、湾曲円弧状部5bを
形成することは出来ない。しかし、第1工程で予め外形
が断面略楕円の竿管素材1を加圧加熱して合成樹脂を溶
解一体成形して形成し、第2工程で竿管素材1に対して
湾曲円弧部3bを有する芯型3を挿通して外型4の下型
4′と湾曲円弧部4cと小突起条穴4eを有する上型4″で
挟み込まれて加圧加熱されて合成樹脂を溶解一体成形し
て竿管5が形成されるので、湾曲円弧状部5bが容易に形
成される。更に湾曲円弧状部の上に複数の突起条5cの形
成が容易になる。第2工程で複数の突起条5cが形成され
る時は、加圧加熱によって合成樹脂が溶解されると、前
記織布及び引揃えの高強度繊維が型に合わせて形状変化
して断面異形状部αが形成されるから、強度の強い竿管
5が得られる。
【0022】図5、図7、図8で元竿となる竿管5の大
径部5aの内側には図示しない雌螺子部が設けられ、該雌
螺子部には竿尻部品16の前部外周に形成された図示しな
い雄螺子部が着脱自在に螺合されている。大径部5aと竿
尻部品16の間にはゴムなどの弾性体19が挟み込まれてい
る。竿管5内には中竿20、21と図示しない穂先竿が収容
されて竿尻部品16を緩めることで竿尻から抜き出すこと
が可能である。
径部5aの内側には図示しない雌螺子部が設けられ、該雌
螺子部には竿尻部品16の前部外周に形成された図示しな
い雄螺子部が着脱自在に螺合されている。大径部5aと竿
尻部品16の間にはゴムなどの弾性体19が挟み込まれてい
る。竿管5内には中竿20、21と図示しない穂先竿が収容
されて竿尻部品16を緩めることで竿尻から抜き出すこと
が可能である。
【0023】竿管5の竿管部5dの外側にはリ−ル脚載置
用リ−ルシ−ト22が取り付けられている。竿管5、中竿
20、21の先端には釣糸ガイド23が夫々固定されている。
用リ−ルシ−ト22が取り付けられている。竿管5、中竿
20、21の先端には釣糸ガイド23が夫々固定されている。
【0024】前記のように構成された釣竿が使用される
時は、大径部5aの湾曲円弧状部5bに釣人の腕が載置され
て竿管5が握られる。この時湾曲円弧状部5bの複数の突
起条5cが腕又は釣服の腕部に少し食い込むように当てら
れ、腕と軸長方向に長い複数の突起条5cとの摩擦抵抗で
大径部5aの横方向のズレが防止される。
時は、大径部5aの湾曲円弧状部5bに釣人の腕が載置され
て竿管5が握られる。この時湾曲円弧状部5bの複数の突
起条5cが腕又は釣服の腕部に少し食い込むように当てら
れ、腕と軸長方向に長い複数の突起条5cとの摩擦抵抗で
大径部5aの横方向のズレが防止される。
【0025】前記のように釣竿が構成されると、竿管5
に断面異形状部αが形成されても、異形状部αの高強度
繊維は竿の長手方向であるため、型に合わせて形状変化
して移動するのみで切断したり、分断したりせず、又、
積層層間が剥離することが防止されるため、高強度の異
形状竿管5を製造することが出来る。更に成形工程が少
なくなり、製造能率を向上出来ると共に、所定位置に所
望の断面異形状部αを精度良く製造することが出来る。
に断面異形状部αが形成されても、異形状部αの高強度
繊維は竿の長手方向であるため、型に合わせて形状変化
して移動するのみで切断したり、分断したりせず、又、
積層層間が剥離することが防止されるため、高強度の異
形状竿管5を製造することが出来る。更に成形工程が少
なくなり、製造能率を向上出来ると共に、所定位置に所
望の断面異形状部αを精度良く製造することが出来る。
【0026】第1工程で、芯型10に織布の繊維強化熱可
塑性合成樹脂のシ−ト状2、2″が巻回されるに際し、
高強度繊維16と熱可塑性樹脂繊維17とで構成され、又、
引揃えの繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′はバ
ラバラにならないように小量の熱可塑性繊維17で横方向
に織成しているので、常温でもベトツキが無く、扱い易
く、形状設定が容易である。
塑性合成樹脂のシ−ト状2、2″が巻回されるに際し、
高強度繊維16と熱可塑性樹脂繊維17とで構成され、又、
引揃えの繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′はバ
ラバラにならないように小量の熱可塑性繊維17で横方向
に織成しているので、常温でもベトツキが無く、扱い易
く、形状設定が容易である。
【0027】更に第1工程において、芯型10に織布の繊
維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2、2′、2″が巻
回された後に外型11の下型11′と上型11″で固定して加
圧、加熱するから、高強度繊維16の周りに熱可塑性樹脂
を確実に充填でき、気泡の無い、しかも、繊維比率の高
い高強度の竿管5とすることが出来る。第2工程におい
ても同様の効果が得られる。
維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2、2′、2″が巻
回された後に外型11の下型11′と上型11″で固定して加
圧、加熱するから、高強度繊維16の周りに熱可塑性樹脂
を確実に充填でき、気泡の無い、しかも、繊維比率の高
い高強度の竿管5とすることが出来る。第2工程におい
ても同様の効果が得られる。
【0028】更に又、竿管5の表面は、外型11、4によ
り表面平滑に形成されると共に、高強度繊維16を切断す
るような切削をすることなく、表面研磨し、塗料を被覆
することにより、高強度繊維16を確実に保護でき、衝撃
に対して局部から破壊が進行することのない高強度の竿
管とすることが出来る。
り表面平滑に形成されると共に、高強度繊維16を切断す
るような切削をすることなく、表面研磨し、塗料を被覆
することにより、高強度繊維16を確実に保護でき、衝撃
に対して局部から破壊が進行することのない高強度の竿
管とすることが出来る。
【0029】更に、引揃えの繊維強化熱可塑性合成樹脂
のシ−ト状2′は、高強度繊維16の引揃えシ−ト状の表
裏面に熱可塑性樹脂繊維(例えば、径5〜15μm 、長
さ3cm以上の6ナイロン)不織布を重ねた3層構造物
としても良い。
のシ−ト状2′は、高強度繊維16の引揃えシ−ト状の表
裏面に熱可塑性樹脂繊維(例えば、径5〜15μm 、長
さ3cm以上の6ナイロン)不織布を重ねた3層構造物
としても良い。
【0030】図9から図14は第2実施例であり、図9は
芯型と繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状の平面図、
図10は竿管素材の要部側面図、図11は竿管素材の要部断
面側面図、図12は竿管成形金型の断面正面図、図13は成
形後の竿管の要部斜視図、図14(a)は竿管の側面と中
竿の継ぎ合わせ部側面図で(b)は(a)のC−C断面
線の背面図である。
芯型と繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状の平面図、
図10は竿管素材の要部側面図、図11は竿管素材の要部断
面側面図、図12は竿管成形金型の断面正面図、図13は成
形後の竿管の要部斜視図、図14(a)は竿管の側面と中
竿の継ぎ合わせ部側面図で(b)は(a)のC−C断面
線の背面図である。
【0031】第2実施例では、第1工程で図9の芯型1
0′に引揃え繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′
と軸長方向に短い繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状
24が巻回されて外形が前記第1実施例図3と同様に外型
で挟み込まれて図10、図11の竿管素材1′が成形され
る。次に第2工程で竿管素材1′に芯型10′が挿通され
たまゝ外型6の下型6′と上型6″で挟み込まれて図1
3、図14の竿管5′が成形される。
0′に引揃え繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状2′
と軸長方向に短い繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状
24が巻回されて外形が前記第1実施例図3と同様に外型
で挟み込まれて図10、図11の竿管素材1′が成形され
る。次に第2工程で竿管素材1′に芯型10′が挿通され
たまゝ外型6の下型6′と上型6″で挟み込まれて図1
3、図14の竿管5′が成形される。
【0032】図10、図11で竿管素材1′の形状は竿管部
1aがテ−パ−状に形成され、一側に前記軸長方向に短い
繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状24で継ぎ合わせ部
となる太径部1dが形成されている。
1aがテ−パ−状に形成され、一側に前記軸長方向に短い
繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状24で継ぎ合わせ部
となる太径部1dが形成されている。
【0033】外型6の下型6′と上型6″には夫々半円
の凹部6a、6bが形成されると共に、凹部の曲面に小突起
条穴6c、6dが形成されている。第2工程では竿管素材
1′が外型6の下型6′と上型6″で挟み込まれて加圧
加熱されると、竿管5′に図13、図14のように断面異形
状部βが形成される。即ち、竿管5′の太径外周に複数
の突起条5dが合成樹脂を溶解一体成形される。突起条5d
の高さは 0.1mmから数mmが好ましい。
の凹部6a、6bが形成されると共に、凹部の曲面に小突起
条穴6c、6dが形成されている。第2工程では竿管素材
1′が外型6の下型6′と上型6″で挟み込まれて加圧
加熱されると、竿管5′に図13、図14のように断面異形
状部βが形成される。即ち、竿管5′の太径外周に複数
の突起条5dが合成樹脂を溶解一体成形される。突起条5d
の高さは 0.1mmから数mmが好ましい。
【0034】第1工程で図10、図11の竿管素材1′を形
成する時、芯型10′に引揃え繊維強化熱可塑性合成樹脂
のシ−ト状2′と軸長方向に短い繊維強化熱可塑性合成
樹脂のシ−ト状24を巻回し、その外周にテ−ピング後加
熱することで加圧加熱工程としてもよい。この加圧加熱
工程で形成された竿管素材1′の外周には、テ−ピング
による段差が出来るので、この段差は研削によって平滑
表面にする。
成する時、芯型10′に引揃え繊維強化熱可塑性合成樹脂
のシ−ト状2′と軸長方向に短い繊維強化熱可塑性合成
樹脂のシ−ト状24を巻回し、その外周にテ−ピング後加
熱することで加圧加熱工程としてもよい。この加圧加熱
工程で形成された竿管素材1′の外周には、テ−ピング
による段差が出来るので、この段差は研削によって平滑
表面にする。
【0035】図15、図16は第3実施例で、図15は第2工
程に於ける竿管成形金型の(a)は外型の加圧前の断面
側面図で、(b)は加圧後の断面側面図、図16は成形後
の竿管の断面側面図である。
程に於ける竿管成形金型の(a)は外型の加圧前の断面
側面図で、(b)は加圧後の断面側面図、図16は成形後
の竿管の断面側面図である。
【0036】第3実施例では、前記第1と第2の実施例
の図2、図9と同様に、芯型10又は10′に繊維強化熱可
塑性合成樹脂のシ−ト状2、2′、2″が巻回されて外
形が図3のように外型11の下型11′と上型11″で挟み込
まれて図15の竿管素材1″が成形される。次に図15の第
2工程で、竿管素材1″の中に図(a)のように芯型7
の下型7′と上型7″が合わされ外周に加圧力調製部材
15が設けられて挿入されると共に、外型8の下型8′と
上型8″の間に挿入されて図(b)のように加圧加熱さ
れる。
の図2、図9と同様に、芯型10又は10′に繊維強化熱可
塑性合成樹脂のシ−ト状2、2′、2″が巻回されて外
形が図3のように外型11の下型11′と上型11″で挟み込
まれて図15の竿管素材1″が成形される。次に図15の第
2工程で、竿管素材1″の中に図(a)のように芯型7
の下型7′と上型7″が合わされ外周に加圧力調製部材
15が設けられて挿入されると共に、外型8の下型8′と
上型8″の間に挿入されて図(b)のように加圧加熱さ
れる。
【0037】芯型7の下型7′は、半円柱の軸長方向の
下側に複数個の凸部7aが形成されている。芯型7の上型
7″は半円柱に形成されている。外型8の下型8′の軸
長方向に前記複数個の凸部7aに対応して複数個の凹部8a
が形成されている。
下側に複数個の凸部7aが形成されている。芯型7の上型
7″は半円柱に形成されている。外型8の下型8′の軸
長方向に前記複数個の凸部7aに対応して複数個の凹部8a
が形成されている。
【0038】第3実施例の第2工程において、竿管素材
1″に芯型7が挿通されて外型8で挟み込まれて加圧加
熱されると、竿管5″に図16のように断面異形状部γが
形成される。即ち、竿管5″の軸長方向に複数個の凸部
5eが合成樹脂を溶解一体成形される。外型8の加圧加熱
後は、先ず芯型7の上型7″が引き抜かれ、その後芯型
7の下型7′と外型8が取り去られる。
1″に芯型7が挿通されて外型8で挟み込まれて加圧加
熱されると、竿管5″に図16のように断面異形状部γが
形成される。即ち、竿管5″の軸長方向に複数個の凸部
5eが合成樹脂を溶解一体成形される。外型8の加圧加熱
後は、先ず芯型7の上型7″が引き抜かれ、その後芯型
7の下型7′と外型8が取り去られる。
【0039】図17は繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト
状の変形例の平面図である。図17で繊維強化熱可塑性合
成樹脂のシ−ト状9は高強度繊維と熱可塑性樹脂繊維を
混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この複数本まとめ
た束を更に斜行させて重ねて不織布状シ−トとしてい
る。
状の変形例の平面図である。図17で繊維強化熱可塑性合
成樹脂のシ−ト状9は高強度繊維と熱可塑性樹脂繊維を
混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この複数本まとめ
た束を更に斜行させて重ねて不織布状シ−トとしてい
る。
【0040】図18は引揃えの繊維強化熱可塑性合成樹脂
のシ−ト状2′を複数枚に分割して芯型に夫々1プライ
未満で重ねて巻回する場合を示し、図18は引揃えの繊維
強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状の変形例の平面図であ
る。
のシ−ト状2′を複数枚に分割して芯型に夫々1プライ
未満で重ねて巻回する場合を示し、図18は引揃えの繊維
強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状の変形例の平面図であ
る。
【0041】図19は繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト
状の他の変形例の平面図である。図19で繊維強化熱可塑
性合成樹脂のシ−ト状9′は高強度繊維と熱可塑性樹脂
繊維を混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この複数本
まとめた束を軸長方向の横方向、熱可塑性樹脂繊維を周
方向の縦方向に織り込まれてシ−トとしている。
状の他の変形例の平面図である。図19で繊維強化熱可塑
性合成樹脂のシ−ト状9′は高強度繊維と熱可塑性樹脂
繊維を混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この複数本
まとめた束を軸長方向の横方向、熱可塑性樹脂繊維を周
方向の縦方向に織り込まれてシ−トとしている。
【0042】図20は、繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−
ト状の更に他の変形例の平面図である。図20で繊維強化
熱可塑性合成樹脂のシ−ト状9″は高強度繊維と熱可塑
性樹脂繊維を混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この
複数本まとめた束を軸長方向の横方向に、短い高強度繊
維と熱可塑性樹脂繊維を混ぜ合わせた繊維束を複数本ま
とめ、この複数本まとめた束を周方向の縦方向に横方向
の束と織り込まれてシ−トとしている。
ト状の更に他の変形例の平面図である。図20で繊維強化
熱可塑性合成樹脂のシ−ト状9″は高強度繊維と熱可塑
性樹脂繊維を混ぜ合わせた繊維束を複数本まとめ、この
複数本まとめた束を軸長方向の横方向に、短い高強度繊
維と熱可塑性樹脂繊維を混ぜ合わせた繊維束を複数本ま
とめ、この複数本まとめた束を周方向の縦方向に横方向
の束と織り込まれてシ−トとしている。
【0043】前記説明の第2工程で形成される断面異形
状部をまとめると、第1実施例では、竿管5に湾曲円弧
状部5bと湾曲円弧状部の上に複数の突起条5cからなる周
方向の断面異形状部αが形成される。第2実施例では、
竿管5′の太径外周に複数の突起条5dからなる竿管側面
への凹凸条の断面異形状部βが形成される。第3実施例
では、竿管5″の軸長方向に複数個の凸部5eからなる長
手方向の断面異形状部γが形成される。
状部をまとめると、第1実施例では、竿管5に湾曲円弧
状部5bと湾曲円弧状部の上に複数の突起条5cからなる周
方向の断面異形状部αが形成される。第2実施例では、
竿管5′の太径外周に複数の突起条5dからなる竿管側面
への凹凸条の断面異形状部βが形成される。第3実施例
では、竿管5″の軸長方向に複数個の凸部5eからなる長
手方向の断面異形状部γが形成される。
【0044】前記説明では、芯型の周囲にシリコンチュ
−ブ等で形成された加圧力調製部材15が設けられたが、
これに限らずゴム等の弾性部材で形成し、この弾性を加
圧力として利用するようにしてもよい。芯型に設けられ
た加圧力調製部材15は、外型の加圧力のみで成形可能な
場合には省略することもできる。
−ブ等で形成された加圧力調製部材15が設けられたが、
これに限らずゴム等の弾性部材で形成し、この弾性を加
圧力として利用するようにしてもよい。芯型に設けられ
た加圧力調製部材15は、外型の加圧力のみで成形可能な
場合には省略することもできる。
【0045】前記説明では、繊維強化熱可塑性合成樹脂
のシ−ト状で竿管が形成されることで述べたが、断面異
形状部分が熱可塑性樹脂のマトリックスであれば、他の
部分は熱硬化性樹脂プリプレグを使用してもよい。
のシ−ト状で竿管が形成されることで述べたが、断面異
形状部分が熱可塑性樹脂のマトリックスであれば、他の
部分は熱硬化性樹脂プリプレグを使用してもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されたから、
円周方向において曲率が大きく変化する領域や、長手方
向において凹部か凸部を有する精度の高い竿管を有した
高品質な釣竿が提供できる。
円周方向において曲率が大きく変化する領域や、長手方
向において凹部か凸部を有する精度の高い竿管を有した
高品質な釣竿が提供できる。
【図1】第1実施例で、(a)は竿管素材の要部側面図
で(b)は(a)のA−A断面線の背面図である。
で(b)は(a)のA−A断面線の背面図である。
【図2】図1の竿管に使用する芯型と繊維強化熱可塑性
合成樹脂のシ−ト状の平面図である。
合成樹脂のシ−ト状の平面図である。
【図3】同竿管素材成形金型の断面正面図である。
【図4】(a)は加圧前の竿管成形金型の断面正面図で
(b)は加圧後の竿管成形金型の断面正面図である。
(b)は加圧後の竿管成形金型の断面正面図である。
【図5】同竿管の要部平面図である。
【図6】同図5のB−B断面線の背面図である。
【図7】同竿管の要部斜視図である。
【図8】釣竿の要部平面図である。
【図9】第2実施例を示し、芯型と繊維強化熱可塑性合
成樹脂のシ−ト状の平面図である。
成樹脂のシ−ト状の平面図である。
【図10】同竿管素材の要部側面図である。
【図11】同竿管素材の要部断面側面図である。
【図12】同竿管成形金型の断面正面図である。
【図13】同成形後の竿管の要部斜視図である。
【図14】同(a)は竿管の側面と中竿の継ぎ合わせ部
側面図で(b)は(a)のC−C断面線の背面図であ
る。
側面図で(b)は(a)のC−C断面線の背面図であ
る。
【図15】第3実施例を示し、第2工程に於ける竿管成
形金型の(a)は外型の加圧前の断面側面図で、(b)
は加圧後の断面側面図である。
形金型の(a)は外型の加圧前の断面側面図で、(b)
は加圧後の断面側面図である。
【図16】同成形後の竿管の断面側面図である。
【図17】繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状の変形
例の平面図である。
例の平面図である。
【図18】引揃えの繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト
状の変形例の平面図である。
状の変形例の平面図である。
【図19】繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状の他の
変形例の平面図である。
変形例の平面図である。
【図20】繊維強化熱可塑性合成樹脂のシ−ト状の更に
他の変形例の平面図である。
他の変形例の平面図である。
1、1′ 竿管素材 2、2′、2″、9、9′、9″、24 繊維強化
熱可塑性合成樹脂のシ−ト状 3、6、7、10、10′ 芯型 4、8、6、11 外型 5、5′、5″ 竿管 α、β、γ 断面異形
状部
熱可塑性合成樹脂のシ−ト状 3、6、7、10、10′ 芯型 4、8、6、11 外型 5、5′、5″ 竿管 α、β、γ 断面異形
状部
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂をマトリックスとし、強化繊維で強
化形成された竿管を有する釣竿であって、竿管の円周方
向において曲率が大きく変化する領域や、長手方向にお
いて凹部か凸部を有する領域において、マトリックス樹
脂として熱可塑性樹脂を使用し、残りの領域にはマトリ
ックス樹脂として熱硬化性樹脂を使用した竿管を具備す
ることを特徴とする熱可塑性樹脂を使用した釣竿。 - 【請求項2】 樹脂をマトリックスとし、強化繊維で強
化形成された竿管を有する釣竿であって、竿管の円周方
向において曲率が大きく変化する領域や、長手方向にお
いて凹部か凸部を有する領域において、マトリックス樹
脂として熱可塑性樹脂を使用し、少なくとも竿管の長手
方向軸に対して両方向から交差するように斜めに配向し
た強化繊維を有すると共に、円周方向に指向した強化繊
維を有しないか、或いは円周方向には短繊維以外には強
化繊維を配向していないことを特徴とする熱可塑性樹脂
を使用した釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4143147A JP2701188B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 熱可塑性樹脂を使用した釣竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4143147A JP2701188B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 熱可塑性樹脂を使用した釣竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05308876A JPH05308876A (ja) | 1993-11-22 |
JP2701188B2 true JP2701188B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=15332028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4143147A Expired - Lifetime JP2701188B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 熱可塑性樹脂を使用した釣竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701188B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5927043B2 (ja) * | 2012-05-31 | 2016-05-25 | フルテック株式会社 | 凹凸型グローブボックス |
JP5738956B2 (ja) * | 2013-10-18 | 2015-06-24 | グローブライド株式会社 | 釣糸ガイド |
CN112549694B (zh) * | 2020-12-21 | 2023-05-26 | 赵培翔 | 一种宽幅纤维网增强塑料叠层复合片材 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05252852A (ja) * | 1992-03-13 | 1993-10-05 | Shimano Inc | 熱可塑性樹脂製の管状体及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4143147A patent/JP2701188B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05308876A (ja) | 1993-11-22 |
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