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JP2794624B2 - レーザープローブ - Google Patents

レーザープローブ

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JP2794624B2
JP2794624B2 JP6317515A JP31751594A JP2794624B2 JP 2794624 B2 JP2794624 B2 JP 2794624B2 JP 6317515 A JP6317515 A JP 6317515A JP 31751594 A JP31751594 A JP 31751594A JP 2794624 B2 JP2794624 B2 JP 2794624B2
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JP
Japan
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laser
tip
probe
laser beam
laser probe
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裕 山敷
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Sony Corp
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザープローブ、
特に眼科用のレーザー凝固装置に好適なレーザープロー
ブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の眼科手術、例えば後眼部の凝固手
術には、レーザー凝固装置が多く使用されるようになっ
てきている。そのようなレーザー凝固装置に用いられる
レーザープローブの例が図7乃至図9に示されている。
【0003】図7及び図8には、鉤形〔Hook Ty
pe〕のレーザープローブ40を示す。この鉤形のレー
ザープローブ40は、図7に示されるように眼球に沿う
ように曲げられた鉤形のハンドピース41の先端部42
を後眼部43に挿入し、後眼部43の手術部位をレーザ
ー光の照射による加熱作用で凝固させるものが考えられ
る。先端部42(矢示部)の詳細が図8に示されてい
る。図8の構成に於いて、レーザープローブ40はステ
ンレスパイプにより形成され、その先端44には開口4
5が形成され、この開口45には固定片46が取りつけ
られている。そして、レーザープローブ40内には導光
ファイバー47〔光ファイバー〕が導かれ、上述の固定
片46にて固定されている。導光ファイバー47から放
射されるレーザー光L01は、図8に示されるように拡
散してそのまま後眼部43の手術部位に照射される。
【0004】図9には、ストレート形のレーザープロー
ブ48を示す。このストレート形のレーザープローブ4
8は、ハンドピース49の先端部50を、眼球部51内
の硝子体52を挿通して後眼部43付近に位置させ、導
光ファイバー47から供給されるレーザー光を後眼部4
3の手術部位に照射し、手術部位をレーザー光の照射に
よる加熱作用で凝固させるものである。尚、53は強膜
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各種のレーザープローブ40、48には夫々、問題点
があり、改善が望まれていた。
【0006】鉤形のレーザープローブ40の場合には、
導光ファイバー47から直接にレーザー光L01を照射し
ているが、強膜53は散乱拡散が激しく単位面積当たり
のエネルギーが小さくなり、凝固作用が弱くなってしま
うという問題点があった。殊に、半導体レーザーのよう
に拡散角度の大きいものは、この影響が大きいという問
題点があった。また、凝固作用を強めるため、レーザー
光のエネルギーのレベルを上げると、固定片46に接触
している強膜部の表面が損傷してしまうという問題点が
あった。
【0007】ストレート形のレーザープローブ48の場
合には、導光ファイバー47の先端部が、ハンドピース
49のステンレスパイプ54の先端にて剥き出しの構成
とされているため、半導体レーザーのように拡散角度の
大きいものは使用できないという問題点があった。一
方、ガスレーザーのように細いビームの場合には、端面
の一部が加熱されるため、身体組織の表層(例えば網
膜)と付くことがあるという問題点があった。
【0008】従って、この発明の目的は、レーザー光の
拡散を防止して、レーザー光のエネルギーを所望の位置
に集中できる先端部を有するレーザープローブを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、眼球に沿う
ように曲げられた鉤形のハンドピースと、ハンドピース
の先端部が眼球の後眼部の所定の部位に対向するように
なされ、所定の部位に対してレーザー光を照射させるこ
とによって、所定の部位を凝固させるようにしたレーザ
ープローブであって、ハンドピースを介して先端部に
ーザー光を導く光ファイバーと、先端部から照射される
レーザー光を先端部より所定の距離だけ離れた位置で焦
点を結ぶようにするフォーカス手段とからなることを特
徴とするレーザープローブである。
【0010】
【作用】レーザー光がレンズ系を経ることによってプロ
ーブ先端部から所定距離だけ離れた位置で焦点を結ぶ。
従って、所望の位置にレーザー光のエネルギーを集中さ
せ、特定の部位を選択的に加熱できる。半導体レーザー
のように拡散角度の大きいレーザー光であっても拡散を
防止でき、所望の位置に選択的且つ効率的にレーザー光
のエネルギーを集中できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。この実施例は、図1乃至図6に示すよう
に眼科手術用のプローブに対し、この発明を適用したも
のである。尚、この実施例の説明は、以下の順序にて行
われる。 (A)第1実施例について (B)第2実施例について (C)第3実施例について
【0012】(A)第1実施例について この第1実施例は、図7に示す鉤形〔Hook Typ
e〕のレーザープローブについてこの発明を適用したも
のである。図1及び図2は、鉤形のレーザープローブの
先端部を示している。
【0013】図1の構成に於いて、レーザープローブ1
はステンレスパイプにより形成され、その先端部2には
光学ガラス部3が取りつけられている。光学ガラス部3
には、導光ファイバー4の先端5が埋め込まれ、金属蒸
着によって凹面鏡に相当する鏡面6が形成されている。
導光ファイバー4から光学ガラス部3に入射されるレー
ザー光L11は、図1に示されるように鏡面6によって反
射され、光学ガラス部3の端面7から出射される。その
際、端面7から焦点距離aの位置にて焦点f1を結ぶよう
にされている。
【0014】図2には第1実施例の変形例を示す。図2
の構成に於いて、レーザープローブ10はステンレスパ
イプにより形成され、その先端部2には開口11が形成
されている。レーザープローブ10内には導光ファイバ
ー4が導かれ、先端部2付近の位置で固定片12にて固
定されている。レーザープローブ10の先端部2内に
は、ミラー13が固定され、このミラー13から開口1
1の間には円柱状レンズ、例えばセルフォックレンズ1
4が、ミラー13からの反射光を受け入れられるように
固定されている。導光ファイバー4から出射されるレー
ザー光L12は、図2に示されるようにミラー13によっ
て反射され、セルフォックレンズ14に入射される。レ
ーザー光L12は、セルフォックレンズ14によって平行
光とされて出射される。レーザー光L12は、セルフォッ
クレンズ14の端面15から焦点距離bの位置にて焦点
f2を結ぶようにされている。焦点f2の位置は、例えば強
膜16を越えた眼球17内である。その他の内容は、上
述した図1の内容と同様である。
【0015】この第1実施例及び変形例によれば、半導
体レーザーのように拡散角度の大きいレーザー光であっ
ても拡散を防止でき、所望の位置にレーザー光のエネル
ギーを集中させることができる。このため、強膜部18
の内側の特定の部位を選択的に加熱、凝固させることが
できる。この結果、単位面積当たりのエネルギーを大き
くできることになり、必要以上にレーザー光L11、L12
の出力レベルを強めなくとも良く、強膜部の損傷を防止
できる。
【0016】(B)第2実施例について この第2実施例は、図9に示すストレート形のレーザー
プローブについてこの発明を適用したものである。図3
及び図4は、ストレート形のレーザープローブの先端部
を示している。
【0017】図3の構成に於いて、レーザープローブ2
1は、例えは20G(ゲージ)の径のステンレスパイプ
により形成され、その先端部22には開口23が形成さ
れている。このレーザープローブ21内には導光ファイ
バー24が導かれ、先端部22付近の位置にて固定片2
5にて固定されている。レーザープローブ21の先端部
22内には、セルフォックレンズ26が固定されてい
る。導光ファイバー24から出射されるレーザー光L2
は、図3に示されるようにセルフォックレンズ26に入
射される。レーザー光L2は、セルフォックレンズ26
によって平行光とされ、セルフォックレンズ26から出
射される。レーザー光L2は、セルフォックレンズ26
の端面27から焦点距離cの位置にて焦点f3を結ぶよう
にされている。
【0018】この場合、焦点距離cが比較的、短いので
角度θ21が大きくなり、エネルギーの集中される範囲を
狭くすることができる。従って、限定された深さ〔範
囲〕のみを加熱できる。
【0019】図4には、第2実施例の変形例を示す。図
4の構成が図3の構成と異なる点は、セルフォックレン
ズ26が、より導光ファイバー24側に移動して固定さ
れていることである。その他の構成は、上述の図3と同
様に構成されている。この場合、焦点距離dが比較的、
長くなるので角度θ22が小さくなり、エネルギーの集中
される範囲を広くすることができる。従って、やや広い
範囲を加熱できる。
【0020】この第2実施例及び変形例によれば、セル
フォックレンズ26の位置を変化させることで、所望の
位置にレーザー光のエネルギーを集中させ、特定の部位
を選択的に加熱することができる。また、セルフォック
レンズ26が開口23にて剥き出しに設けられていない
ので、半導体レーザーのように拡散角度の大きいレーザ
ー光でも拡散を防止して用いることができ、身体組織表
層に損傷を与える危険性を小さくできる。
【0021】尚、レーザープローブ21の先端部22
を、ハンドピース28本体と着脱できるようにしておく
こともできる。
【0022】(C)第3実施例について この第3実施例は、ウエッジ形〔Wedge Type〕のレーザ
ープローブについてこの発明を適用したものである。図
5及び図6は、ウエッジ形のレーザープローブの先端部
を示している。
【0023】図5の構成に於いて、レーザープローブ3
1は、例えは20G(ゲージ)の径のステンレスパイプ
により形成され、その先端部32には光学チップ33が
取りつけられている。光学チップ33には、導光ファイ
バー34の先端35が埋め込まれ、光学チップ33の先
端36が丸められてレンズ効果が得られるようにされて
いる。光学チップ33は、人工宝石によって形成されて
いる。導光ファイバー34から光学チップ33に入射さ
れるレーザー光L31は、図5に示されるように光学チッ
プ33内で反射を繰り返した後、先端36から出射され
る。この場合、反射が繰り返される度に、反射角度θ3
1、θ32、──、θ3nが増加するが、先端36が丸めら
れてレンズ効果を有するため、先端36から焦点距離e
の位置にて焦点f4が結ばれる。
【0024】参考例の詳細が図6に示されている。図6
の構成が上述の図5の構成と異なる点は、光学チップ3
3の先端36が丸められてなく、楔状に形成されている
ことである。尚、L32はレーザー光である。その他の構
成は、上述の図5の構成と同様にされている。
【0025】図5の構成を、図6の参考例と比較すれば
明らかなように、光学チップ33の先端36はレンズ効
果を有しているため、この先端36から僅かの焦点距離
eの位置にて焦点f4を結ばせることができる。従って、
半導体レーザーのように拡散角度の大きいレーザー光で
あっても拡散を防止して用いることができ、所望の位
置、例えば、身体組織表層にのみレーザー光L31のエネ
ルギーを集中させて加熱することができる。このため、
眼球内部に加熱作用の及ぼされることが防止できる。そ
して、光学チップ33の先端36の汚れ、損傷を防止で
き、更に、先端36が小さいので、加熱部分が見易くな
る。
【0026】尚、この実施例では、眼科手術用のレーザ
ープローブについて説明しているが、他の用途のレーザ
ープローブについても同様に、この発明が適用できるこ
とは勿論である。
【0027】
【発明の効果】この発明に係るレーザープローブによれ
ば、レーザー光がレンズ系を経ることによりプローブ先
端部より所定距離だけ離れた位置で焦点を結ばせること
ができ、所望の位置に効率的にレーザー光のエネルギー
を集中させ、特定の部位を選択的に加熱できるという効
果がある。従って、半導体レーザーのように拡散角度の
大きいレーザー光も使用できるという効果がある。半導
体レーザーは光源が安価で低消費電力であるため、レー
ザー凝固装置を小型、安価にできるという効果がある。
【0028】実施例によれば、鉤形のレーザープローブ
の場合には、半導体レーザーのように拡散角度の大きい
レーザー光であっても拡散を防止でき、単位面積当たり
のエネルギーを大きくできるので、所望の位置にレーザ
ー光のエネルギーを集中させ、加熱できて凝固作用を強
めることが出来、この結果、必要以上にレーザー光の出
力レベルを強めなくとも良く後眼部の損傷を防止できる
という効果がある。そして、ストレート形のレーザープ
ローブの場合には、所望の位置にレーザー光のエネルギ
ーを集中させ、加熱できて凝固作用を強めることが出
来、また従来のように光ファイバーが剥き出しになって
いないので、半導体レーザーのように拡散角度の大きい
ものでも使用でき、一方、ガスレーザーのように細いビ
ームの場合でも、身体組織の表層(例えば網膜)に付く
ことを防止できるという効果がある。
【0029】更に、ウエッジ形のレーザープローブの場
合には、光学チップ部の先端がレンズ効果を有している
ので、この先端から僅かの距離の位置にて焦点を結ばせ
ることができて身体組織の表層にのみレーザー光のエネ
ルギーを集中させることがより容易とでき、そして眼球
内部に加熱作用の及ぼされることを防止でき、光学チッ
プ部の先端の汚れ、損傷を防止でき、加熱部分が見易く
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す部分断面図であ
る。
【図2】この発明の第1実施例の変形例を示す部分断面
図である。
【図3】この発明の第2実施例を示す部分断面図であ
る。
【図4】この発明の第2実施例の変形例を示す部分断面
図である。
【図5】この発明の第3実施例を示す部分断面図であ
る。
【図6】この発明の第3実施例の参考例を示す部分断面
図である。
【図7】この発明が適用される鉤形のレーザープローブ
を示す斜視図である。
【図8】従来の先端部を示す部分断面図である。
【図9】この発明が適用されるストレート形のレーザー
プローブを示す斜視図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼球に沿うように曲げられた鉤形のハン
    ドピースと、 上記ハンドピースの先端部が眼球の後眼部の所定の部位
    に対向するようになされ、上記所定の部位に対してレー
    ザー光を照射させることによって、上記所定の部位を凝
    固させるようにした レーザープローブであって、 上記ハンドピースを介して上記先端部に レーザー光を
    光ファイバーと、上記先端部から照射されるレーザー光を上記先端部より
    所定の距離だけ離れた位置で焦点を結ぶようにするフォ
    ーカス手段とからなることを特徴とする レーザープロー
    ブ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記フォーカス手段は、凹面鏡であることを特徴とする
    レーザープローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記フォーカス手段は、レンズ手段であることを特徴と
    するレーザープローブ。
JP6317515A 1994-11-28 1994-11-28 レーザープローブ Expired - Fee Related JP2794624B2 (ja)

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