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JP2790084B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2790084B2
JP2790084B2 JP7208690A JP20869095A JP2790084B2 JP 2790084 B2 JP2790084 B2 JP 2790084B2 JP 7208690 A JP7208690 A JP 7208690A JP 20869095 A JP20869095 A JP 20869095A JP 2790084 B2 JP2790084 B2 JP 2790084B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特にDRAMなどMOSトランジスタを用い
られ、基板上に素子分離酸化膜、ゲート酸化膜、ポリシ
リコンとシリサイドの2層からなるゲート電極を有する
半導体装置のゲート電極の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のMOSトランジスタを用いた半導
体装置では、選択した領域を熱酸化して素子分離酸化膜
を形成し、ポリシリコンとタングステンシリサイドなど
のシリサイド膜とを2層にしたポリサイドゲート電極を
用いることが一般的に行われている。
【0003】そのなかでも、高度に微細化・集積化の進
んだ256MbDRAMでは、素子分離幅が0.25μ
m、素子領域幅が0.25μm、素子分離酸化膜厚が
0.3μm、ゲート電極幅が0.25μmの超微細構造
を形成する。このような微細なパターンを形成するため
には、KrFエキシマレーザーなどの短波長光を光源と
するフォトリソグラフィーが用いられる。
【0004】図6(a)に示したのは、ゲート電極のレ
ジストマスク7−1を形成しているところを表してい
る。ゲートポリシリコン5とゲートシリサイド6は、素
子分離酸化膜3の段差を反映して、その表面は凸凹して
いる。
【0005】このようなところに、ゲート電極のレジス
トマスクを形成しようとすると、ゲートシリサイド6表
面の角部で反射された入射光が遮光マスク18に侵入
し、素子領域上でフォトレジスト7−1がマスク寸法に
比べて細くなるという現象が起きてしまう(図6
(b))。
【0006】その問題を解決する方法として、USP−
5346587に示されている方法がある。
【0007】図7は、その方法を説明するための半導体
装置の略断面図である。図7(a)のように、基板1に
既知の方法により、素子分離酸化膜3、ゲート酸化膜2
を形成し、ゲートポリシリコン5を厚く堆積する。ポリ
シリコンは、通常、減圧化学気相成長法によることが多
く、段差被覆性に優れているため、その表面形状は、素
子分離酸化膜3の段差をそのまま反映する。
【0008】続いて、図7(b)のように、ポリシリコ
ン5−1を平坦にし、タングステンシリサイドなどのゲ
ートシリサイド6を堆積する。ゲートシリサイド6の表
面は、下層のポリシリコン5−1表面のように平坦とな
る。その後、KrFエキシマレーザー光などにより、ゲ
ート電極8のパターンをフォトレジスト7−2で形成す
る。
【0009】エキシマレーザー光の反射は、ゲートシリ
サイド6表面でおこるが、このような平坦な表面におけ
る露光では、図6(a)に示したような乱反射がない。
したがって、マスク寸法通りのフォトレジスト7−2
形成することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法
は、以下のような問題がある。すなわち、ポリシリコン
を平坦化する際、そのエッチング量は経験的時間制御に
よるものであり、ゲートポリシリコン膜厚のその場観察
は困難である。ポリシリコンを過剰にエッチングしてし
まうと、図7(d)に示したように、ゲート酸化膜2や
基板1が露出してしまう。
【0011】ゲート酸化膜2が露出したところにシリサ
イド膜が直接接触すると、シリサイドと基板1の仕事関
数差によりトランジスタのしきい値が変動する。また、
ゲート電極を加工する際、ゲートポリシリコン5の膜厚
が薄いと、上層のゲートシリサイド6をエッチングして
いる時に、ゲート酸化膜2がエッチングされてしまい、
基板1までエッチングされてしまう可能性がある。
【0012】そこで、ポリシリコンの過剰エッチングを
防ぐため、エッチング終点検出マークを設ける方法が考
えられる。しかしながら、終点検出マークを別工程で形
成するのは、製造工程数が大幅に増加するため好ましく
ない。
【0013】本発明の目的は、工程数を大幅に増加させ
ることなく、マスク寸法通りのゲート電極を安定して得
られる半導体装置製造方法を提供することにある。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】 本発明の半導体装置の製
造方法は、基板デバイス領域掘り下げる工程と、
バイス領域に選択的に素子分離酸化膜を形成するととも
に、周辺領域に素子分離酸化膜を形成する工程と、ゲー
ト酸化膜を形成し、ポリシリコンを堆積する工程と、周
辺領域の素子分離酸化膜表面が露出するまでポリシリコ
ンの表面を平坦化する工程と、平坦になったポリシリコ
ン膜上にシリサイド膜を堆積する工程を有する。
【0016】本発明の他の、半導体装置の製造方法は、
基板上に酸化膜、ポリシリコン、シリコン窒化膜を順次
堆積する工程と、デバイスを形成するところ以外のシリ
コン窒化膜をエッチングする工程と、周辺領域以外のポ
リシリコン、酸化膜を除去し、基板をエッチングする工
程と、残留したポリシリコンと前記基板を酸化すること
により、周辺領域の素子分離酸化膜が、デバイスのの領
域における素子分離酸化膜より高くなるようにする工程
と、ゲート酸化膜を形成し、ポリシリコンを堆積する工
程と、周辺領域の素子分離酸化膜表面が露出するまでポ
リシリコンの表面を平坦化する工程と、平坦になったポ
リシリコン膜上にシリサイド膜を堆積する工程を有す
る。
【0017】周辺領域の素子分離酸化膜はデバイス領域
素子分離酸化膜より高いので、デバイス領域のポリシ
リコンの過剰エッチングを防止することができる。ま
た、ゲートポリシリコン平坦化時の周辺領域の素子分離
酸化膜の形成をデバイス領域の素子分離酸化膜形成時に
行うので、製造工程数が増加することがない。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施形態) 図1は本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造方法
を説明するための略断面図である。図1(a)は基板1
上に素子分離酸化膜3、ゲート酸化膜2を形成し、ゲー
トポリシリコン5を厚く堆積したところを表している。
【0019】本実施形態では、デバイス領域周辺部に素
子分離酸化膜3より基板表面からの高さがHだけ高い終
点検出用酸化膜4を設けることを特徴とする。この段階
では、ゲートポリシリコン5の表面形状は、素子分離酸
化膜3の段差により、表面が凸凹になる。次に、図1
(b)に示したように、ゲートポリシリコン5−1の表
面を平坦にする。平坦化する方法は、等方性のエッチン
グや化学機械的研磨(CMP)法などを用いる。平坦化
は、終点検出用酸化膜4の表面が露出した段階で終了さ
せる。終点は、等方性のドライエッチングを用いる場合
には、酸化膜が露出することによるプラズマ発光の違い
により検出できる。また、CMPを用いる場合には、酸
化膜が露出することによる摩擦係数の違いなどを検出す
る。
【0020】終点検出用酸化膜4は素子分離酸化膜3よ
り高いので、デバイス領域のポリシリコン5−1の過剰
エッチングを防止することができる。その後、図1
(c)に示したように、ゲートシリサイド6を堆積し、
ゲートパターンのフォトレジスト7−2を形成する。エ
キシマレーザー光の反射は、ゲートシリサイド6表面で
おこるが、このような平坦な表面における露光では、図
6(a)に示したような乱反射がない。したがって、マ
スク寸法通りのフォトレジストマスクを形成することが
できる。続いて、既知の方法により、ゲートシリサイド
6とゲートポリシリコンをエッチングし、ゲート電極
8を形成する(図1(d))。
【0021】先にも述べたように、終点検出酸化膜4を
全く別工程で形成することは、製造工程数が大幅に増加
するため好ましくない。
【0022】終点検出酸化膜4の形成方法については、
第2、3の実施形態で詳しく説明する。 (第2の実施形態) 図2、図3は終点検出用酸化膜4の形成方法の一例につ
いて説明するための略断面図である。第2の実施形態
は、デバイス領域を掘り下げることにより、周辺領域の
素子分離酸化膜表面が高くなるようにし、それをゲート
ポリシリコン平坦化時の終点検出用酸化膜とすることを
特徴とする。
【0023】図2(a)に示したように、基板1上にパ
ッド酸化膜9、窒化膜10を形成し、デバイス領域の窒
化膜10をエッチングする。次に、図2(b)に示した
ように、基板1を酸化する。周辺領域には、窒化膜10
が残っているので、基板1の酸化はデバイス領域でのみ
進行する。続いて、窒化膜10と酸化膜12を除去す
る。
【0024】以上のプロセスにより、デバイス領域を掘
り下げた形を形成することができる。デバイス領域の窒
化膜10を除去するリソグラフィーは、基板1へのイオ
ン注入のリソグラフィーと兼用すれば、製造工程数の大
幅増加にはならない。
【0025】また、DRAMなどの記憶素子の場合、素
子分離間隔の狭いメモリセル部のみ掘り下げればよい。
【0026】DRAMにおいて、メモリセル部だけ掘り
下げ、蓄積容量部などの段差を緩和する方法が、’88
VLSIシンポジウム・ダイジェスト pp.17−
18などに記載されている。この場合、蓄積容量部の段
差を緩和することが目的であるので、掘り下げ量は、5
000Å程度必要となる。
【0027】しかしながら、本発明の目的は、ゲートポ
リシリコンの平坦化にあるので、掘り下げ量Hは、ゲー
トポリシリコン膜厚分の500〜1500Å程度でよ
い。
【0028】本実施形態では、選択的に酸化することに
より、デバイス領域を掘り下げたが、レジスト11をマ
スクにし、直接基板1をエッチングすることにより掘り
下げてもよい。
【0029】続いて、図2(c),(d)に示したよう
に、既知の選択酸化法により、素子分離酸化膜3を形成
する。素子分離酸化膜3を形成した段階で、周辺領域と
デバイス領域の素子分離表面の段差Hが最終的なゲート
ポリシリコン膜5−1厚程度(500〜1500Å)に
なるようにする。次に、図3(a)のように、ゲートポ
リシリコン5を厚く堆積し、図3(b)のように平坦化
する。平坦化の終点検出は、周辺部の素子分離酸化膜3
が露出した時点で行うことができる。平坦になったゲー
トポリシリコン5−1に図3(c)のようにゲートシリ
サイド6を堆積する。
【0030】DRAMのメモリセル部だけ掘り下げるよ
うな場合、周辺回路部では、素子分離酸化膜の表面が露
出しているので、周辺回路部における素子間のゲート電
極8の接続は、このゲートシリサイド6単層で行う。
【0031】ゲート電極8の形成は、ゲートシリサイド
6が平坦であるので、入射光の乱反射もなく、マスク寸
法通りにレジストマスク7を形成することができる。
【0032】本実施形態によれば、ゲートポリシリコン
平坦化時の終点検出用酸化膜4の形成を素子分離酸化膜
3の形成時に行うので、終点検出用酸化膜を別工程で形
成する必要はない。
【0033】また、デバイス領域を掘り下げるためのリ
ソグラフィーをn型やp型のウェルを形成するためのリ
ソグラフィーと兼用することにより、製造工程数が大幅
に増加することはない。 (第3の実施形態) 図4、図5は終点検出用酸化膜形成方法の一例について
説明するための略断面図である。第3の実施形態では、
素子分離酸化膜形成方法を変化させることにより、周辺
部の素子分離酸化膜をデバイス領域より高くし、それを
ポリシリコン平坦化時の終点検出用酸化膜として用いる
ことを特徴とする。
【0034】図4(a)のように、基板1に酸化膜1
5、ポリシリコン16、窒化膜17を堆積する。それぞ
れの膜厚は、酸化膜15が50〜300Å、ポリシリコ
ン16が500〜1000Å、窒化膜17が1500〜
2500Å程度とする。続いて、図4(b)のように、
素子領域を形成する部分にだけ窒化膜1−1を残留さ
せる。次に、デバイス領域のポリシリコン16と酸化膜
15をエッチングし、それをマスクに基板1をエッチン
グする。基板1のエッチング量は、200〜800Åと
する。レジスト11を剥離し、酸化することにより素子
分離酸化膜3を形成する。このとき、基板1をエッチン
グした領域では、基板1の酸化が進行し、ポリシリコン
16を残留した領域では、ポリシリコン16から酸化が
進行するので、両者の素子分離酸化膜3の表面高さは異
なる。
【0035】この高さの差Hは、基板1のエッチング量
とポリシリコン16の膜厚、酸化量によって変化するこ
とが知られている。本実施形態の場合、Hがゲートポリ
シリコン膜厚程度(500〜1500Å)になるよう設
定する。
【0036】次に、図5(a)のように、ゲートポリシ
リコン5を厚く堆積し、図5(b)のように平坦化す
る。平坦化の終点検出は、周辺部の素子分離酸化膜3が
露出した時点で行うことができる。
【0037】平坦になったポリシリコン5−1にゲート
シリサイド6を堆積し、ゲート電極8を形成する方法
は、第2の実施形態と同じである。
【0038】本実施形態によれば、第2の実施形態と同
様に、ゲートポリシリコン平坦化時の終点検出用酸化膜
形成を素子分離酸化膜3の形成時に行うので、終点検出
用酸化膜を別工程で形成する必要はない。さらに、デバ
イス領域だけのポリシリコン16、酸化膜15、基板1
をエッチングするためのリソグラフィーをn型やp型の
ウェルを形成するためのリソグラフィーと兼用すること
により、製造工程数が大幅に増加することはない。
【0039】また、基板1をエッチングして形成された
素子分離酸化膜3−1は、表面形状が比較的平坦であ
り、ゲート電極8の形成は、さらに容易になる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製造工程数を大幅に増大させることなくマスク寸法通り
の微細なゲート電極を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための略断面
図である。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための略断面
図である。
【図3】本発明の第2の実施例を説明するための略断面
図である。
【図4】本発明の第3の実施例を説明するための略断面
図である。
【図5】本発明の第3の実施例を説明するための略断面
図である。
【図6】従来の方法を説明した略断面図と平面図であ
る。
【図7】従来の方法を工程順に説明した略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 ゲート酸化膜 3,3−1 素子分離酸化膜 4 終点検出用酸化膜 5,5−1 ゲートポリシリコン 6 ゲートシリサイド 7,7−1 フォトレジスト 8 ゲート電極 9 パッド酸化膜 10 窒化膜 11 レジスト 12 酸化膜 13 酸化膜 14 窒化膜 15 酸化膜 16 ポリシリコン 17 窒化膜 18 遮光マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 H01L 29/78 301G 301M (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/306 H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板デバイス領域掘り下げる工程
    と、デバイス領域に選択的に素子分離酸化膜を形成する
    とともに、周辺領域に素子分離酸化膜を形成する工程
    と、ゲート酸化膜を形成し、ポリシリコンを堆積する工
    程と、周辺領域の素子分離酸化膜表面が露出するまで
    ポリシリコンの表面を平坦化する工程と、平坦になった
    ポリシリコン膜上にシリサイド膜を堆積する工程を有す
    る、半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に酸化膜、ポリシリコン、シリコ
    ン窒化膜を順次堆積する工程と、デバイスを形成すると
    ころ以外の前記シリコン窒化膜をエッチングする工程
    と、周辺領域以外の前記ポリシリコン、前記酸化膜を除
    去し、前記基板をエッチングする工程と、残留した前記
    ポリシリコンと前記基板を酸化することにより、周辺領
    域の前記素子分離酸化膜が、デバイス領域における素子
    分離酸化膜より高くなるようにする工程と、ゲート酸化
    膜を形成し、ポリシリコンを堆積する工程と、周辺領域
    の素子分離酸化膜表面が露出するまで前記ポリシリコン
    表面を平坦化する工程と、平坦になったポリシリコン
    膜上にシリサイド膜を堆積する工程を有する半導体装置
    の製造方法。
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